【虎に翼】50話ネタバレと感想/花岡のモデル山口良忠さんとは?
【虎に翼】50話ネタバレと感想/花岡のモデル山口良忠さんとは?
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第50話が6月7日(金)に放送。
穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。しかし寅子はむしろこの道で生きる決心を新たにする。
今回は【虎に翼】第50話のあらすじネタバレと感想について。
【虎に翼】50話のあらすじネタバレ
穂高が寅子の背中を押す
穂高(小林薫)は法の道へ導いて不幸にしたと寅子(伊藤沙莉)に謝罪し、新しい仕事を紹介すると言い出す。
しかし寅子はむしろこの道で生きる決心を新たにする。
しかし寅子は「ちょっと待ってください。え?不幸?はて?」と首をかしげて、「先生は何もわかってらっしゃらない。私は無理に法律を学び続けたのではない。好きでここにいるんです。私は好きでここに戻ってきた!だからご厚意だけ受け取っておきます」と告げて、立ち去る。
穂高は悪いことを言ってしまったのかと反省するが、桂場(松山ケンイチ)は「いえ、逆に背中を押した」と伝える。
優三と新憲法に励まされ…
寅子はいつもの公園のベンチで怒りに震える。だが(亡き)優三が「寅ちゃん。落ち着いて。深呼吸」と呼びかけた。寅子は冷静さを取り戻し、新憲法についてつぶやく。
寅子は「好きで戻ってきた以上、私が私であるために、やれるだけ努力してみるか」と自分に言い聞かせた。
午後。再会された民法の審議会では、寅子が男性識者たちの前で(家制度に女性が守られることは)「大きなお世話」と意見を述べる。
さらに寅子は、家制度が変わることに反対する神保(木場勝己)に「神保先生の息子さんが結婚して妻の氏を名乗ったら息子さんへの愛情は消えるのか」と指摘。
寅子の言葉は理想ではある。だが、寅子は理想に燃えて不断の努力をすることを訴えた…。
新しい民法が成立
寅子は、民法を多くの人に知ってもらうためにどうすればよいかと考え、はる(石田ゆり子)と花江(森田望智)にも意見を聞き、読みにくいと言われた。そして寅子は口語体で書くことを審議会で提案。神保は反対したが、穂高は賛成した。
民法の改正案が報じられた新聞を手に寅子の家族が談議する。花江(森田望智)が内容を読み上げ、「結婚したら夫でも妻でもどっちの名字を好きに名乗ってもいいってことですよね」と確認する。はるは旧姓・直井を名乗ることを想像した。寅子の弟の直明(三山凌輝)は「じゃあ、僕は直井直明?」と驚いた。「直」ばっかりだと笑いあった。
そして昭和22年、いよいよ新しい民法が成立した。
50話の結末
ある日の夜。久藤(沢村一樹)と桂場(松山ケンイチ)が職場でお酒を酌み交わし、クラッカーにジャムをつけて食べた。
久藤は、寅子はもう逃げないことを桂場に訴える。桂場は「分からない」と頑固だ。
久藤によると、桂場は共亜事件以来、出世ルートから外れた。だが、政治家・水沼(森次晃嗣)がA級戦犯になって、軍の甘い汁を吸っていた人たちは全員いなくなり、桂場は出世街道に戻って来た。
ラスト。寅子は昼休みに公園のベンチで昼食をとってから、民法調査室に戻ると、お通夜のような雰囲気だった。
小橋が「花岡が死んだぞ」と告げて…。(つづく)
【虎に翼】50話の感想
花岡のモデル山口良忠さんとは?
次週予告では新聞記事が映っていて、花岡(岩田剛典)の死去を報じていました。見出しには「判事がヤミを拒み 栄養失調で死亡」とあります。
栄養失調で死亡した裁判官といえば、山口良忠(やまぐち よしただ)さんがいるので、花岡のモデルになっていると思います。
山口さんは三淵嘉子さんが卒業した明治大ではなく、京都帝国大学卒です。しかし山口さんは佐賀県出身。ドラマの花岡と轟太一(演:戸塚純貴)は佐賀県出身でしたね。
山口さんは食糧管理法や物価統制令に違反し、検挙、起訴された被告人の案件を担当していました。花岡も同じ仕事でしたね。
花岡は人としての正しさと司法としての正しさの矛盾に苦しんでいました。配給される食糧では足りなかったのに、それを守って亡くなってしまうとは…なんとも心苦しいです。
法は完璧ではない
寅子は「法は、清らかな水源のよう」とかつて言っていました。
しかし、花岡の死によって、「法」は完璧ではないという現実を突きつけられた感じです。
寅子は、花岡の死をどう受け止めるのか。次週も見届けたいと思います。
【虎に翼】50話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,上川周作,三山凌輝,名村辰,木場勝己,沢村一樹,松山ケンイチ,小林薫,
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK