【虎に翼】25話ネタバレと感想/無罪判決に安堵!憲法記念日に「法律は水源」に反響!
【虎に翼】25話ネタバレと感想!
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第25話が5月3日(金曜)に放送。
一年半に及ぶ直言(岡部たかし)の「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎える。傍聴席の寅子(伊藤沙莉)とはる(石田ゆり子)は固唾を飲んで見守って…。
放送後、無罪判決に安堵するほっこりな展開に!そして憲法記念日の5月3日というタイミングに、寅子が「法律は水源」で守るべきものと主張し、SNSで反響が…!
今回は【虎に翼】第25話のあらすじネタバレと感想について。
【虎に翼】25話のあらすじネタバレ
昭和11年(1936年)12月。直言(岡部たかし)らが裁判にかけられた「共亜事件」がいよいよ結審の日を迎えた。寅子(伊藤沙莉)とはる(石田ゆり子)は傍聴席から直言を見守り、法廷の外では優三(仲野太賀)やよね(土居志央梨)たちが待っていた。
裁判長の武井(平田広明)が言い渡した判決は 「主文、被告人らは、いずれも…無罪!」
3日後、検察は控訴を断念し、無罪が確定。一年半に及ぶ猪爪家の戦いが終わった。
猪爪家では裁判での勝利を祝う会が開かれた。
直言は「父さんの言うことを信じないでくれて、ありがとう」と、寅子に感謝(?)の気持ちを伝える。
そして、会が進み、台所にはるが一人でいたとき、直言ははるに感謝を伝え、約束していた映画のペアチケットをプレゼント。はるは夫が何も言ってくれず「浮気しているかも」と不安になっていたことを明かし、泣いた。直言ははる以外にいないと断言した。抱き合う2人をリビングにいる寅子たちは静かに見守った。
穂高(小林薫)は桂場(松山ケンイチ)と酒を酌み交わし、判決文に込められた思いを絶賛した。 「あたかも水中に月影を掬い上げようとするが如し」とロマンチックな文言を判決文に記したのは桂場だった。桂場は酔った勢いで「あいつらは汚ねえ足で踏み込んできた。司法の独立も分からないクソ馬鹿どもが!猪塚寅子もそうですよ。私があいつらにしっぽなんて振るわけない!」と激高した。
年が明けて正月。甘味処「竹もと」にて。寅子は待ち伏せし、桂場と再会。お礼を伝えた寅子に対し、桂場は「私は法を司る裁判官として当然のことをした。それだけだ」と返す。
寅子は「”法律とは何なのか“をずっと考えてきました」と告げる。自分の考えを言い淀む寅子に対し、桂場は「続けて」と声をかけた。
寅子は「法律は道具のように使うものじゃなくて、法律自体が守るものというか。例えるならば綺麗なお水が湧き出ている場所で、私たちはそれに変な色を混ぜられたり、汚されたりしないように守らなくてはならない。そして綺麗なお水を正しい場所に導かないといけない。」と、法律を水源に例えて話した。その場合、法改正をどう解釈する問題は残るが…。
桂場は「…なんだ。君は裁判官になりたいのか?」と尋ねる。その考え方は裁判官のものだからだ。桂場は「ご婦人はなれなかったね。失礼。君は高等試験を受けるのか?」と別の質問をする。
寅子は「はい」と答える。
桂場が去った後、寅子はひとりで甘いものを美味しそうに食べた…。
(つづく)
【虎に翼】25話の感想
無罪判決に安堵!
前回ラストで裁判長が判決を言い渡すところで「つづく」となり、じらされましたが…。
ついに出ました。無罪判決!!
祝日で「あさイチ」の朝ドラ受けがないのがもったいない!あさイチMCの皆さんが喜ぶ姿も見たかったなあ。
裁判の流れが変わり、こうなるだろうとは分かっていても、ホッと安堵する展開でした。
第三者である視聴者でも重苦しい気持ちになったのに、当事者の寅子たちの心労はいかばかりか…。
そして台所で直言さんから映画チケットを渡され、ここまで気丈に振る舞っていたはるさん/石田ゆり子さんの涙もよかったですよ。
はるさんは実家から縁を切られ、有罪の覚悟もして、息子夫婦に「籍を抜きなさない」とまで言ってましたしね…。
よかった、よかった…です。
憲法記念日に「法律は水源」に反響!
寅子が「法律は水源」だから守るべきものだと主張していたことに対し、SNSで多くの反響が!
(法を)水源に例えて
— 美桜 (@miogto07) May 2, 2024
きれいな水に変な色を混ぜたり
汚したりしないよう
守らなきゃいけない
きれいなお水を
正しい場所に導かなきゃいけない
このセリフを憲法記念日にもってくる
脚本家素晴らしすぎる🤩#虎に翼 pic.twitter.com/OtAYtYnlF8
しかし憲法記念日に「法は守るべき水源」「法律改正をどうとらえるか」と寅子に言わせる今期朝ドラよ。好き。
— さとひ/渡辺裕子(仕事用) (@satohi11) May 3, 2024
#虎に翼
法律とは盾や矛のように自在に扱うのではなく、美しい水源のようにその存在自体を正しく守るもの。みんな言ってるけどこれが今日の憲法記念日に放送されると分かって作ってるなら制作陣凄すぎるし偶然だとしてもドラマとしてあまりに”持ってる” #虎に翼
— むぎとろ (@mugimugi_trr) May 3, 2024
寅子の主張は、憲法記念日に合わせて、いや合わせたのか偶然かはわかりませんが、どちらにしても絶妙なタイミングでした。
「法律は守るもの」は裁判官、寅子の進む道の原点?
寅子のいう法律改正と、議論されている憲法改正は少し違うかもしれませんが、似てはいます。
本当に憲法改正が必要なのか。これは議論していく必要はあります。
そこにこの記事で踏み込んでも仕方ないので、私(筆者)が気になったのは桂場が「裁判官になりたいのか」と言っていたことを深堀利したいと思います。
なぜ桂場はそう思ったのか、少し考えてみましょう。
私たちは小さいころから法は守るものと教えられてきていますが、大人になった今なら分かります、ルールがおかしいなら変えなくてはなりません。法律だから絶対ではないはずです。
とはいえ、法改正は、立法府である国会が法律の内容を変更します。憲法改正はさらに国民投票もありますが…。寅子は「法は水源」と言いつつ、改正の問題は別にあるとは分かっているようですね。
ルールがおかしいこともあるとは言っても、ルールは必要です。決められたルールを守ってくれないと生きにくい世の中になってしまいます。ルールを守って他人の権利を侵害しないでもらいたいものです。
そのルールを守って(法律に従って)、中立公正な立場から判断をするのが裁判官。
つまり、寅子の考え方は裁判官っぽいのですね。
もちろん検事も弁護士も法に従いますが…。武器のように法律を使うのが検事、盾のように法律を使うのが弁護士…ということでしょう。
父の裁判は、検察の強引なでっち上げがあったので、寅子の進むべき道が見えてきた、原点となった裁判だった思います。その意味で前半の大きな山場となった週でした。
【虎に翼】25話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,上川周作,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,羽瀬川なぎ,田中要次,高橋努,小林涼子,安藤輪子,塚地武雅,磯部勉,森次晃嗣 ほか
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK