【麒麟がくる】34話のネタバレと感想!史上最悪の信長による大量虐殺!
【麒麟がくる】34話のネタバレと感想!史上最悪の信長による大量虐殺!
ついに織田信長の史上最悪と呼ばれる大量虐殺(ジェノサイド)・比叡山焼き討ちが起きてしまいます。この残虐非道な行為の代償は大きく、光秀の心にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
さらに新たな戦いの火種も勃発してしてしまいます。
今回の記事では【麒麟がくる】34話「焼討ちの代償」の視聴率、ネタバレと感想をお伝えします。
【麒麟がくる】34話の視聴率
【麒麟がくる】34話の視聴率は分かり次第、お伝えします。
【麒麟がくる】34話のネタバレ
史上最悪の大量虐殺(ジェノサイド)
朝倉・浅井の背後にいる比叡山を潰し、諸悪の根源を取り除かねばならない。
織田信長(染谷将太)そう考え、比叡山の麓に兵を集結させる。元亀2年(1571年)9月、天台宗の総本山であり、多くの僧兵をもつ比叡山延暦寺を急襲する。(比叡山焼き討ち)
信長は僧兵だけではなく、僧侶や武器を持たぬ人々まで切り捨てるように命じた。
比叡山は瞬く間に炎に包まれ、逃げ回る人々で地獄絵図と化した。自分に楯突けばこうなるという見せしめであった。
明智光秀(長谷川博己)は信長の命令に背き、女、子供だけでも逃がす。
焼き討ちが終わり主である覚恕(春風亭小朝)こそ取り逃がしたが、袋に入れられた側近の僧侶の首を前に信長は上機嫌であった。
光秀は命令に背いて非戦闘員を逃がしたことを正直に話し詫びる。信長はしばし表情を曇らせたが、特に手柄を上げたとして命令に背いた光秀のことは許す。
信長「女、子供とはいえ心に刃を忍ばせており、いずれはわれらに向く。」
「以後はみな殺せ。」
と信長は冷酷に釘を刺す。とはいえ比叡山の戦いで光秀が一番手柄を上げたことに変わりは無く、信長この一帯の二百万石の領地を褒美として与える。
義昭の怒りと摂津晴門の企み
一方、京には比叡山から逃げ延びた難民が押し寄せてくる。被害は甚大で将軍・足利義昭(滝藤賢一)は二条城の庭を開放して、負傷者たちに手当てをするように命じる。
元は僧侶であった義昭にとって信長の神仏をも恐れる残虐非道な行為は許せるものではなかった。
義昭は政所の摂津晴門(片岡鶴太郎)に「なぜこの戦を止めなかったのか。」と問い詰める。晴門は語気を強めて反論する。
晴門「義昭様が信長を恩人とする以上、われらにも遠慮がございます。」
「この際、腹を決めて信長との関係は断つべきかと。」
「そのようなことが出来るのか」と問う三淵藤英(谷原章介)と義昭に晴門は続ける。
- 大和の国では松永久秀(吉田鋼太郎)と筒井順慶(駿河太郎)がにらみ合っている
- もし戦が起きれば織田は松永につくはず
- 幕府としては筒井に援軍を送ればいい
- こうなれば諸大名も織田が幕府の敵であると判断し、兵も集められる
それ以上に重要なことを晴門は義昭に迫る。
晴門「信長と敵対するお覚悟はございますか。」
駒(門脇麦)も二条城で難民の手当てをする。
そこに筒井順慶もやって来る。大和を牛耳っている松永久秀と戦をするために義昭に協力を求めに来たのだ。
光秀の悪夢
光秀は比叡山での後処理を終え、家族がいる京の館に戻る。
- 迫りくる炎
- 逃げ惑う人々
- 目の前で無残に奪われる命
比叡山での凄惨な光景が悪夢となって光秀を襲う。夢の中で赤ん坊の泣き声が聞こえてくる。
光秀が目を覚ますとその声の主は産まれたばかりの嫡男・十五郎だった。
- 長女のお岸(平尾菜々花)は熱心に左馬助(間宮祥太朗)から学問を習う
- 次女のたま(竹野谷咲)は伝吾(徳重聡)と共に珍しい鳥を見に市場へ
光秀にとって家族と過ごす時間が安らぎであった。
自身を責める光秀
ところがたまが額に怪我を負ったと知らせが届く。比叡山焼き討ちで恨みをもつ者が石を投げたのだ。
急いで東庵(堺正章)の元で治療を受けているたまの元に向かう光秀。幸いにも怪我は大したことが無いようだ。
「伝吾のことは叱らないで欲しい」とたまは訴える。
光秀「分っておる..悪いのは父だ。父が比叡山で戦をしたからだ。」
「こんな目に遭わせたのは戦をした父が悪いのだ。」
自分自身を責め続ける光秀。焼き討ちの代償は大きかった。
「父上は悪くない」とたまは言う。妻の煕子(木村文乃)は娘たちに「父は止む終えずに戦をしている」といい聞かせていた。
新たな戦の火種
光秀はたまの手当てをしていた駒に呼び出されて、「比叡山で家族を救う為に丸薬を売っていた14歳の少年も巻き込まれて命を落とした」と聞かされる。
駒は光秀のことを責めるつもりは無かったが続ける。
駒「戦に…良いも悪いもありません。」
「ただ14歳の少年が命を落とすのが戦なのです。」
駒は義昭が信長と離れて戦をすることを恐れていた。光秀に義昭から聞かされた幕府の動きについて話す。
幕府は筒井順慶の後ろ盾になり、松永久秀と戦をしようとしている。
もしこの話が事実なら信長と幕府は対立することになる。新たな戦いの火種はなんとしても止めなければならず、光秀は動き出す。
光秀は駒と共に下京の寺にいる順慶の元に向かい話をする。
順慶は「もし久秀と戦になれば義昭はもちろん信長も筒井につくだろう」と幕府か聞かされていた。どうも話が合わない。
光秀は「味方である久秀の敵に当たる貴方に信長殿はつくはずが無い」と断言する。
順慶としても信長と戦う気はないが、同時に久秀のことは放っておけない。
久秀次第では戦いを避けられるかもしれない。光秀は堺の豪商・今井宗久(陣内孝則)に茶会を開いて貰い、久秀と順慶は対面することになった。
久秀と順慶が対面する
光秀と順慶が2階の部屋に入ると久秀は易(占い)をしていた。50歳を過ぎたころから戦の前の道しるべとして活用しているとのこと。
光秀「当たりますか、占いは。」
久秀「敵を目の前にして教えるわけなかろう。のう、順慶。」
順慶「しかし、知りとうございます。」
場に緊張感が走る。「この茶入れを1000貫で買えば教えてやる」という久秀。だが、順慶は「せいぜい10貫の価値」と一蹴する。
やはり順慶は一筋縄ではいかないようだ。
久秀の見立て
久秀は光秀を部屋の外に呼び出して話をする。信長から大和を任された以上、久秀は折れる気はなかった。
光秀は「公方様が順慶と親しくなり状況は変わった。」とするが、久秀は「勝手にやったこと」と聞き入れない。
そこで光秀は大和の代わりに近江・志賀の領地2万石を久秀に渡し、信長も説得すると切り出す。
破格の条件に驚く久秀だったが、信長と義昭との関係について自身の見立てを話す。
- 信長:全てを壊して進む者
- 義昭:古いものも含め全てを守ろうとする者
全てが正反対で上洛の時から2人の関係は長くは持たないだろうと久秀は踏んでいた。さらに比叡山の戦いは自分も二の足を踏むほどと感じていた。
「あの戦のやり方は私には…」と同じ考えであった光秀は顔を手で覆う。
久秀は続ける。
久秀「あれをやらねば世は動かぬ。お主もそう思っているはず。」
「お主と信長様は根は1つの存在。」
「公方様とは相容れず、争う時がくる。」
ともあれ久秀は光秀の申し出を受け入れ、一先ず順慶との戦を停止する運びとなった。
信長が崇拝する者
光秀は美濃の信長の元に向かい和議に成功したと報告する。
信長としても松永との戦は避けたかったが、義昭の為ではなく帝・正親町天皇(坂東玉三郎)のためだった。
信長は比叡山の戦いの後も帝と謁見し「あの戦は痛ましかったが、都の安定の為には止む終えなかった。大義であった、頼りにしている」とまたもや褒められていた。
もはや信長には義昭のことはどうでもよく、帝・正親町天皇が全てのようだった。
動き出す甲斐の虎
一方、覚恕は比叡山から東にある甲斐の国に逃げ込んでいた。「口惜しいぞ!!」と喚く覚恕の為にあの男が立ち上がる。
「信長は神仏の火を消した鬼じゃ。」
「憎っくき信長をこの信玄が討ち滅ぼしてご覧に入れます。」
甲斐の虎・武田信玄(石橋凌)が信長にその牙を向けて動き出そうとしていた。
【麒麟がくる】34話の感想とまとめ
大量虐殺・比叡山焼き討ち
【麒麟がくる】34話では信長の大量虐殺・比叡山焼き討ちの続きと代償が描かれます。やはり信長は徹底的に叩き潰せと命令、これにより将軍・足利義昭との対立は決定的になりそうです。
光秀側も見ていきます。光秀は金ヶ崎の戦いで「戦を終わらせるには戦い続けなければならない」と覚悟を決めました。
ですがそれはあくまでも覚恕のように利益を貪り食うような人物に対しての話です。信長の恐怖は非戦闘員にも及び、比叡山の焼き討ちの代償は大きく、光秀の心に大きな影を落としそうです。
全てを見通していた松永久秀
後半では光秀は久秀と順慶の戦を止める為に奔走し成功させます。
- 比叡山の戦いは止む終えないもの
- 信長と義昭は長くは持たないこと
と久秀は全てを見通していました。光秀は自分では義昭の為と思っているようですが久秀の見立ての通り、それでも信長に傾いているのでしょう。
信長の手綱をひく帝
なれど信長の他に誰があの覚恕を
山から追い払うことができたであろう褒めてほしそうであった
褒めてやった微笑を消し、軽く頷く。
信長が最も欲するものを見抜き、与えてやる。
戯言は真に戯言か。
その行いもその結果も、すべてこの手の中に。
それはそれは美しい帝の絶大な力。#麒麟がくる pic.twitter.com/9JuBi9ZtUP— かかまつ (@kakamatsukk) November 29, 2020
帝・正親町天皇は信長の「褒めてほしい」と言う欲求を見通して褒めていました。信長を使えば利益を貪る覚恕を比叡山から追放できると踏んでいたようです。
焼討ちはやりすぎで代償は大きかったですが信長という馬の手綱をもっとも上手くひいているのは帝かもしれません。
次回【麒麟がくる】35話は信長との対立が決定的となった義昭の苦悩が描かれます。そして、いよいよ摂津晴門が光秀に牙をむきます。
2020/11/6(日)20:00~の放送をお楽しみに。
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※ 全て2020年9月13日(日)の情報です。最新の配信状況、期限、料金については公式サイトをご確認ください。
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