【全領域異常解決室】8話の考察!ラストの宇喜之(小日向文世)は操られている?

フジテレビ水10ドラマ【全領域異常解決室(ぜんりょういきいじょうかいけつしつ)】(通称:全決)8話「人間の罪×神の暴走 犯したタブー」が11月27日(水)に放送されました。

野間口さんが演じている寿は“ヒルコ”、もしくは“ヒルコの目的を遂行する者”ということで良いのかな。

そうか!まだ寿がヒルコだと確定しているわけではないわね。今回は興玉の本当の姿が明らかになって驚いたけれど、ラストの宇喜之にはもっとびっくりしたわ。

味方だと思っていた人の裏切りはショックですよね。
果たして、このドラマの小日向文世は味方なのかそれとも?
それでは、【全領域異常解決室8話の考察をお届けしていきます。

目次

【全領域異常解決室】8話の考察

これまで寿(野間口徹)がやってきたこと

国内最大のインターネット企業・テミスホールディングスのCEOの寿正野間口徹)の目的が明らかになりました。
この“テミス”というのは、ギリシャ神話の“法の女神”の名前です。
欧米では正義の女神として司法の象徴となる存在ですが、このドラマのことですから「裁く」という意味が込められているのかもしれません。
寿は国家安全保障会議のIT部門のメンバーであり、内閣官房から要請されてヒルコ事件のビッグデータ分析で調査協力しています。
寿は、内閣官房国家安全担当審議官の直毘吉道柿澤勇人)から随時、情報を得ていたのではないでしょうか。
つまり寿は、内閣官房、警察、全決の動きを探りながら動いていたことになります。
これまでヒルコの仕業とされてきた事件は寿によるもので、ヒルコの犯行声明も彼が出してきたことがわかりました。
目的は、「修理固成」、「神の総入れ替え」。
寿は、警視庁に保管されていた過食窒息事件の押収品、人魚のミイラを何者かに盗み出させ、「月読命ツクヨミノミコト)」である佃未世石田ひかり)の力で人魚を蘇らせて、不老不死の薬を完成させました。
月読命(ツクヨミノミコト)が寿に協力したのは、SNSの誹謗中傷に苦しんで自死した娘・恵真太田夢莉)の恨みを晴らすため。
その結果、「私に手を貸した以上、あなたはもうヒルコです」
と寿に言われてしまいます。
しかし、恵真の一件は、そもそも寿の仕業だったのではないでしょうか。
恵真は炎上動画の犯人だと嘘の書き込みをされ、それがあっという間に拡散されて世間のバッシングに遭ってしまいました。
月読命(ツクヨミノミコト)は、書き込みをした人物たちの特定をしてもらうことを条件に寿に協力します。
多分、高橋亘来(水石亜飛夢)たちの恵真に対する捏造や嫌がらせは、寿の指図によるものだったのでしょう。
その後、月読命(ツクヨミノミコト)は捏造の書き込みをした人物たちを寿から教えてもらい、命を次々と奪っていきます。
そして最後に、初めに娘のねつ造をした張本人の高橋の情報をもらうため、「天石門別神(アメノイワトノワケノカミ)」が誰であるかを寿に教えます。
天石門別神(アメノイワトノワケノカミ)の情報を得る事こそが、寿の目的でした。
月読命(ツクヨミノミコト)に天石門別神(アメノイワトノワケノカミ)の正体を教えてもらうばかりか、罪を犯させて全決に出頭させ、天石門別神(アメノイワトノワケノカミ)をおびき出すという策略だったのでしょう。

キレメイレッドとキラメイブルーの再会

最初に嘘の書き込みをした高橋を演じたのは、水石亜飛夢さん。
実は、北野天馬役の小宮璃央さんが主演した『魔進戦隊キラメイジャー』(2020年)でキラメイブルーを演じたのが水石さんでした。
キレメイレッドとキラメイブルーが、警視庁捜査一課 ヒルコ専従班の巡査部長と、佃未世を殺害する犯人として再会したんですね。

天石戸別神(アメノイワトワケノカミ)とは

神は、古来から何度失望してもずっと人間を守ってきました。
悪い人間に天罰をくだすことはあるけれど、神が人間を殺すことは許されず、もしも殺してしまった場合、全国の局長が議論して悪質であると判断されると天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)によって黄泉の国に落とされます。
天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)は、あらゆる世界の堺を守り、この世と黄泉の国をつなぐ門、黄泉戸(よみど)も守っている重要な神。
今回、興玉は天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)だということが明らかになりました。
最初は「興玉神(オキタマノカミ)」という設定でしたね。
ただ、「興玉神」というのは、古事記や日本書紀に登場する猿田毘古神(サルタビコノカミ)、またはその子孫の大田命(オオタノミコト)の別名です。
つまり、芹田正彦迫田孝也)の猿田毘古神と同一神あるいは子孫ということになり、なぜ主要キャラの二人の神様がかぶっているのかという疑問がありました。

ここへきて、興玉が実は別の神であったことが判明してスッキリしたわね。

天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)ということが知られてはいけないから、ずっと興玉神(オキタマノカミ)のふりをしてきたんだね。

人間は神を絶望させてしまったのか

月読命(ツクヨミノミコト)は心優しい神で、長い間人間を救い守ってきました。
しかし、娘を無残な形で失い、文明の利器を得た今の世の人間の所業や心根に絶望してしまいます。
その結果、ヒルコの考えに共鳴してしまったのでしょう。
ヒルコからは、この世界への憎悪を感じます。
「修理固成」、ヒルコは世界をつくり直して、そこに生きる人間を選別しようとしているのかもしれません。
月読命(ツクヨミノミコト)が人間を信じることを諦めなければ、自ら事戸を渡して消えることなく、いつかまた黄泉の国から戻ってこられたことでしょう。
月読命(ツクヨミノミコト)という重要な神を失ってしまった人間たち。
また神の信頼を得るために、人間はどうしたら良いのでしょうか。

荒波と二宮があの時駆けつけなければ、興玉によってツクヨミノミコトは黄泉の国へ送られたのよね。二人があのタイミングで現れたことが無念だわ。

寿はヒルコなのか?

寿は、月読命(ツクヨミノミコト)に人間の命を奪うという罪、更にはヒルコに協力するという決して許されない罪を犯させることで、彼女が黄泉の国へ送られるように仕向けます。
全ては、秘匿とされている存在の天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)の正体を探るためでした。
天石戸別神(アメノイワトノワケノカミ)が消えたら、黄泉戸が開いて八百万の神々が全員黄泉の国へ引きずり込まれてしまいます。
寿の目的はそこにあるのですね。
寿は、「神の総入れ替え」を目論んでいます。
人魚で作った薬で不老不死になり、自らが「神」の存在になって、現在人間とともにある神々を黄泉の国へ送ろうと企んでいるのでしょうか。
ということは、やはり寿がヒルコ?

なんとなくだけど、寿はヒルコじゃなくてヒルコの目的を遂行する実行者じゃないかと思うんだよな。

直毘審議官が怪しい?

内閣官房国家安全担当審議官である直毘吉道は、次第に全決に対して疑念を持ち始めます。
全決への予算が削減される中、ヒルコ事件が連続して起こったことで全決が活躍する機会が増えたと感じていたからです。
そして、神隠し事件の被害者の5人全員が全決のメンバーと通信履歴があることが寿からの情報でわかり、疑念は更に深まってしまいました。
その5人は神様なので全決メンバーと交流があったわけなんですが。
直毘は今や全決よりも寿を信頼しているようです。
直毘の名前は、穢れを払い禍(まが)を直す神・直毘神(ナオビノカミ)を想起させます。
ヒルコが目指す「修理固成」に通じるような気がしますが、どうでしょうか。
人間が神々の信頼を取り戻す方向で、鶴岡総理大臣とともに世直ししてくれると良いのですが。
ところで、鶴岡総理大臣はこれまで直毘の話の中で出てくるのみでしたね。
実際にはまだ姿を現していません。
「鶴岡」は「鶴岡八幡宮」を思い起こさせます。
二宮のの子成海璃子)の「二宮神社 」、北野天馬小宮璃央)の「北野天満宮」同様、神社の名前ですね。
鶴岡八幡宮は源頼朝ゆかりの神社です。
最終回までに、鶴岡総理が登場することはあるでしょうか。

荒波と二宮は信用できるのか?

ヒルコ専従班の班長・荒波健吾ユースケ・サンタマリア)には“殺意に近い強い憎悪”が感じられると、興玉は言いました。
幼なじみの大月比呂佳(田山由起)(オオゲツヒメノカミ)がヒルコに殺されてしまったのだから無理もないことなのでしょう。
また、二宮のの子(成海璃子)に対しては、「純然たる正義を感じる」「あれほど濁りがないのは相当な覚悟があるということ」だと興玉は言います。
小夢から、「じゃあ二宮さんは絶対信用できますね」と言われた興玉は、
どうでしょうね。善意でも悪意でもどちらか一つに染まった時の人間が一番恐ろしいですから」と答えます。
確かにそうかもしれません。
荒波と二宮は、直毘から、全決のメンバーは皆自分のことを神だと思っていると伝えられます。
そのことが今後の展開に何か関わってくるでしょうか。

小日向さんを信じたい!

小日向文世さんは、温厚で包容力のある人物や、コミカルな役、そして悪役と、多彩な演技で実績がある名優です。
『それでもボクはやってない』、『アウトレイジ』、『競争の番人』など、数々の作品で強烈なキャラクターを演じてきました。
ドラマや映画に小日向さんが出てくると、観ている人たちに「ただのいい人じゃなく何か裏があるかも」と思わせる存在感があります。
【全領域異常解決室】では、優しく頼りになる局長・宇喜之民生を演じていて、全決のメンバーたちが信頼する存在です。
ただ、突然憤怒の表情やクールな物言いをすることがあり、神様にもそういうところがあるのかと思っていたのですが。
8話のラストで、まさかの展開になりました。

予告で宇喜之が興玉を襲っている!もしかして局長はヒルコのスパイ?

そんなまさか!きっとヒルコに操られているのよ!ほら小夢をだまして連れ去った時の刀田さんのように。

神隠し事件の5番目の被害者、刀田楓真ジャン・裕一)は、小夢の刺傷事件に手を貸すことになってしまいました。
しかし、あの時の刀田は中身が布刀玉命(フトダマノミコト)ではなくて、ヒルコによって乗っ取られていたんですよね。
刀田の背中に何かお札のようなものが見えましたが、あれはなんでしょうか。
8話のラスト、寿に興玉を消すように命じられている宇喜之はいつもと違う表情に見えます。
きっとヒルコに操られているのだと信じたいです。

【全領域異常解決室】8話の出演者

藤原竜也、広瀬アリス、柿澤勇人、
福本莉子、小宮璃央、野間口徹、
名村辰、成海璃子、迫田孝也、
ユースケ・サンタマリア、
小日向文世、ほか。

7話ゲスト
石田ひかり、宍戸美和公、
水石亜飛夢、太田夢莉、ほか。

【全領域異常解決室】8話のまとめ

8話は、哀しいお話でした。
月読命(ツクヨミノミコト)は、興玉に「あんたも私と一緒だろ。今の時代の人間たちに絶望している。あんたもヒルコだよ」と告げます。
神に信じてもらえなくなった人間たち。
でもこれまでの事件の中で、興玉は、山杉幹夫(林泰文)、常見真紀(山口紗弥加)、生嶋未智(星野真里)、犬塚真澄関めぐみ)たちの心に触れてきました。
小夢の「こんなにきれいな人間もいるじゃないですか」という言葉は、きっと興玉の胸に響いているはずです。
次回がとても待ち遠しいですが、次週はなんとFNS歌謡祭のためにお休みになってしまいました。
2週間の間、たっぷりと考察ができそうですね。
9話の放送は12月11日(水曜)夜10時からです。
どうぞお楽しみに!

予告では、宇喜之と興玉が戦っていたり警察の中で人がバタバタと倒れているけどいったい何が起こってるの?興玉は瀕死になってるしスサノオが登場するみたいだし、9話は更に大変なことになりそう!

記事内画像出典:全領域異常解決室公式サイト

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