【虎に翼】第3週ネタバレと考察!「女、三界に家なし」の意味は?

伊藤沙莉主演の朝ドラ(連続テレビ小説)【虎に翼】(トラつば)第3週「女、三界に家なし?」(4月15日から19日放送)のあらすじネタバレと考察を吹き出しありで紹介します。

今回は【虎に翼】第3週のあらすじネタバレと考察について。

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目次

【虎に翼】第3週ネタバレ

【虎に翼】第3週のあらすじネタバレです。

法廷劇をすることに

時は1933年(昭和8年)秋。寅子は2年生になって半年ほど経過した。同期生は20人まで減り、クラスは3つから1つになった。3年生に進級したのは久保田(小林涼子)と中山(安藤輪子)だけ。

一方、猪爪家では優三(仲野太賀)がまた高等試験に落ちた。母はる(石田ゆり子)は寅子が法律家になるのを諦めて結婚することを期待している。

生徒数が激減したため、明律大学女子部法科が存続の危機だ。そこで、女子部の宣伝をするためにも、「明律祭」で女子部の2年生と3年生が合同で法廷劇を上演することに…。

よねのダメ出し

脚本は涼子(桜井ユキ)が書いた。

【法廷劇の内容】医学生の乙蔵と恋に落ちた女給の甲子。彼女は乙蔵に資金援助を続けたが、医師になった乙蔵は「結婚できない」と言い、甲子を見捨てた。甲子は防虫剤入り饅頭を作り、乙蔵の一家殺害を試みる。結果、乙蔵の祖父が死亡。甲子は殺人と殺人未遂で懲役8年となる……。

しかし、よねはその脚本を酷評する。甲子が弁護士に相談しても勝てないからだ。

寅子とよねは言い争いになった。

よね

あたしはアンタらと違って本気なんだよ

動機はどうあれ、みんな一所懸命に勉強している。
よねさんと同じ、本気ってことじゃないかしら?

法廷劇が中止に

明律祭の当日。法廷劇が始まった。しかし女子部を見下している男子学生たちから次々とヤジが飛ぶ。

そして小橋(名村辰)が「誰も弁護士なんてなれねえよ」と言った。この一言がよねの逆鱗に触れた。

よねは舞台を降りて、「撤回しろ!」と言い争う。小橋はよねを突いて、倒した。

寅子は間に入ろうとする。そこへ優三(仲野太賀)も助けに入ろうとするが、寅子に(小橋の代わりに)顔を引っかかれた優三は血を流す!!

よねはすきをついて、小橋の股間を蹴り上げた。

やめんか!

穂高が一喝し、法廷劇は中止になる。

よねの事情

よねは足を負傷してしまった。翌日、よねは大学に来ていたが激痛が走っていた。そこで、女子部の同期たちは、よねを介抱しながら家まで送り届ける。

よねは上野の繁華街の「燈台(とうだい)」というカフェの二階を間借りし、放課後はカフェでボーイとして働いていた。

よねが働きながら弁護士を目指す苦学生である事実を初めて知った寅子たち。

よねは、なぜカフェで働くことになったのか話す。

よねは貧しい農家の5人きょうだいの三番目だった。父親はのんだくれで、姉の夏(なつ)は15才で売られて、東京で女郎(娼婦、売春婦のこと)になった。よねも売られるところだったが、短髪にして女を捨て、逃亡した。

よねは上京して、姉を頼り、このカフェを紹介してもらった。

そして数年後、姉・夏(原愛音)は置屋に稼いだ金を騙し取られていることがわかる。いかがわしい弁護士の男・緒方が置屋の主人を「訴えてやる」と脅して、大金を取り返した。本来なら体を売る行為に関する契約は無効なので訴えることはできない。置屋の主が無知だったのだ。

緒方は大金の一部を報酬として持ち去った。置屋を追い出された姉は男と行方をくらました。よねの手元にはお金が残った。

あたしは、舐め腐った奴らをたたきのめす力が欲しい。だから姉ちゃんの金を使って、必死に勉強して女子部に入ったんだ。

寅子たちは自分たちが恵まれていること、そして自分たちにイライラする理由に気づき、言葉を失う。

同じ志を持つ仲間たち

後日、寅子たちは法廷劇を再検証した。防虫剤入り毒まんじゅうで人を殺すことはできないという結論になった。

しかし法廷劇の元ネタから、かなり改変された。学長が女医を女給に改変し、同情を集めるため、かわいそうな女に仕立てたのだ。

よねは「時間の無駄だった」と言い放つ。すると、はるは…

それは違います。少なくとも私は娘があなたたちと学べてよかったと思えた。この先どうなるにせよ、同じ志を持つ仲間を得られたんだと思えた

花江も涙を流した。みんなの議論を聞いて、自分は戦わない女なんだと思ったという。

よねは弱音を吐くのは「甘えだ」と、とがめる。

みんなつらいなら、弱音を吐いていくべきだと思う

寅子の言葉に、涼子は「華族だから」といわれる辛さを、梅子(平岩紙)は姑の小言の辛さを、香淑は外国人としての辛さを語りだす。花江は、どんなに頑張っても義母はるに認めてもらえない辛さを吐き出した。

しかし、帰り。寅子はよねに「そののままでいい」と声をかけた。

怒り続けることも弱音を吐くことと同じくらい大事だと思う。
だから私たちの前では好きなだけ嫌な感じでいて。

1年半後、寅子たちは女子部を卒業し、法学部へと進学した。(つづく)

【虎に翼】第3週考察

「女、三界に家なし」の意味は?

第3週のサブタイトル 「女は三界に家無し」の意味とは…女は幼少のときは親に従い、嫁に行っては夫に従い、老いては子に従わなければならないものであるから、この広い世界で、どこにも安住できるところがないという意味です。

「三界」は仏教用語で、欲界(よっかい)・色界(しきかい)・無色界(むしきかい)の三つを意味しています。地獄から天界までの六道の迷いの衆生が住む世界のこと。全世界のこと。

女は全世界に安住できる家が無いということですね。

これが週タイトルとしてどう回収されるのでしょうか。ストレートにこの言葉は出てこないのですが…。

週の終盤・・・女子部の同期たちや花江も、みんな弱音を吐いています。このことから、女たちが「安住できない」「苦しんでいる」ことを描いているともいえます。

まあ、よねさんも弱音を吐くことができない孤高の苦しみがありますね。

よねを否定せず認めるのは良い展開

物語って、誰かを際立たせるために、誰かを貶める表現をすることがありますよね。

現実世界でも、この4月、静岡県の川勝平太知事が職業差別と捉えられても仕方ない発言をしてニュースになっていましたね。

4月1日、県の新規採用職員への訓示で、知事は「県庁はシンクタンク(=政策立案などの研究機関のこと)。野菜を売ったり、牛の世話をしたり、モノを作ったりとかと違い、皆さまは頭脳、知性の高い人たち」と述べました。

県には「農業や畜産に携わる人々の知性が低いのか」と苦情が寄せられたそうです。知事は職種が違うという主張だったと弁明していましたが…。

県民のために政策を立案し、知性を使うことを主張すればいいだけなのです。なのに、農業・畜産に携わる人が知能が低いと言って、県の職員の士気を高めようとしたわけですね。

話を朝ドラに戻すと・・・寅子は、よねを否定ぜすそのままでいいと認めました。弱音を吐くことは重要だが、弱音を吐かずに戦うことの大切さも重要だ、と。

寅子とよねは、事あるごとに対立し、考えが違います。ドラマの描き方、手法として、ヒロインを際立たせるためによねを貶めることだってできます。

けれど、よねのように怒って戦うタイプの必要姓を認める。そこにこのドラマの懐の深さ、広さを感じざるを得ません。良いドラマです。

まあ、男子学生たちが悪者になっていますが、今後、寅子たちの味方になる男子学生も出てくると思います♪

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画像出典NHK

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