【虎に翼】69話ネタバレと感想/寅子の穂高への怒りが「わからない」と反響
【虎に翼】69話ネタバレと感想/寅子の穂高への怒りが「わからない」と反響
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第69話が7月4日(水曜)に放送。
栄二(中本ユリス)の心を開くことができない中、寅子(伊藤沙莉)は穂高(小林薫)の退任記念祝賀会に出席する。
今回は【虎に翼】第69話のあらすじネタバレと感想について。
第68話ネタバレ<>第70話ネタバレ
【虎に翼】69話のあらすじネタバレ
寅子(伊藤沙莉)は、多岐川(滝藤賢一)から「裁判の独立が司法を汚さない術であり、気高い理想。家事部も少年部もみんな理想を掲げていると思うぞ」とアドバイスされる。少年部と家事部の理想と理想がぶつかり合っている、と気づく寅子。
寅子は栄二(中本ユリス)の調査記録を読み直し、孤独から居場所を求めて非行に走った、と推察した。 対して壇(ドンペイ)も「彼にまっとうな居場所を作る必要がある」という。
寅子は少年部も家事部も目指す道は同じと確信する。 そして栄二と話して気持ちを探る決意をする。
栄二の心を開くことができない中、寅子は穂高(小林薫)が最高裁判事を退任することを知らされる。桂場(松山ケンイチ)に手伝ってくれと言われ、仕方なく引き受ける寅子。
気まずい気持ちのまま退任記念の祝賀会に出席する。桂場、久藤(沢村一樹)、多岐川(滝藤賢一)らが集まる中、寅子は穂高の挨拶に涙し、花束を渡す役割を多岐川に任せて廊下へ出る。
穂高はスピーチで「旧民法に異を唱え、ご婦人や弱き者たちの為に声を上げてきたつもりだった」が、「結局私は大岩に落ちた雨垂れの一滴にすぎなかった」と自分の至らなさを語った。
廊下にて。桂場(松山ケンイチ)は寅子に「ガキ!何を考えてるんだ!」と言い、怒った。
そこへ穂高が声をかけてきた。
寅子は穂高に「世の中そういうものと流されるつらさを知る、それでも理想のために周りを納得させようと踏ん張る側の人だと思っていた」と告げる。
穂高は「わぁー!」とわめく。謝ってもダメならどうすればいいのかわからないからだ。
寅子は「謝りませんよ、私は」「私は最後の最後であの日をそういうものだと流せません」「先生に感謝はしていますが許さない」と怒りをぶつけて、立ち去った。
その後。屋上で「あー!」っと絶叫した寅子だった。
(つづく)
【虎に翼】69話の感想/寅子の穂高への怒りが「わからない」と反響
寅子は、一体何に対してこんなにも怒りを募らせていたのか。「わからない」とSNSで大反響。
「あさイチ」での朝ドラ受けでも華丸さん、大吉さんらも寅子の怒りに首をかしげていました。
なんでそんなに怒ってるのかわからない
— ぽこぺん (@vpocopenv) July 3, 2024
祝賀会なんだから先生を責め立てては先生がかわいそう
ちゃんとお花を渡すべき💐#虎に翼
毎朝虎に翼は楽しみながら見てるんだけど、今日は寅子の気持ちがよく分かんなかったなぁ
— ぴちゅ (@ppp_chun_) July 3, 2024
穂高先生そこまで酷いことしたっけ…?
寅子の地雷そこまで踏んでた?
#虎に翼
はぁ……
— nakko (@nakko23896668) July 4, 2024
流石に今日の寅子意味わからんし酷い
雨垂れの一滴、本人には言わないだろう言葉ではあるが、時間はかかってもその裏の心を汲める人であってほしかった。。
穂高先生…😭
#虎に翼
穂高先生への2つの恩
寅子は、穂高先生には大きな恩が2つあります。
- 法の道に誘ってくれた。
- お父さんが逮捕された時に弁護を引き受けてくれた。
敵対関係になった2つの出来事
なのに…。なのに、なぜこれほどまでに敵対関係になってしまったのか。
すれ違いは2度、会ったと思います。
38話をプレイバックすると…
穂高「世の中そう簡単には変わらんよ。雨垂れ石を穿つだよ、佐田くん。君の犠牲は決して無駄にはならない。」
寅子「つまり先生は、私は石を砕けない、雨垂れの一粒でしかない、無念のまま消えていくしかない、そうお考えですか?」
穂高「人には、その時代時代ごとの天命というものがあってだ、」
寅子「こうなることがわかっていて、私を女子部に誘ったのですか?私たちに世の中を変える力があると信じてくださったのではないのですか?」
穂高「だからだね、また君の次の世代がきっと活躍、」
寅子「私は、今私の話をしてるんです。」
このときは、寅子がひとりで頑張っていたとき、倒れたときの話ですね。
50話では、法の仕事に戻った寅子に対し、穂高は仕事を紹介すると言い、不幸にしたことを謝っていました。
寅子は「ちょっと待ってください。え?不幸?はて? 先生は何もわかってらっしゃらない。私は無理に法律を学び続けたのではない。好きでここにいるんです。私は好きでここに戻ってきた!だからご厚意だけ受け取っておきます」と反発しました。
以上の出来事から、寅子は雨垂れの一粒になることを強く嫌がっています。そして、法の仕事をしていることを幸せだと誇りに思っていて、不幸なんて思われるとカチンときます。
寅子は完璧主義?
以上の出来事があったとはいえ、穂高先生は寅子にとって恩師であり、人生を導いてくれた人。
なのに…。いや、尊敬しているからこそ、穂高先生ほどの先輩も雨だれの一粒だったことがショックだったのかも。
寅子は84点で満足できない性格であり、百点満点を目指している人。いわゆる完璧主義?
だから寅子は、女子部を例に挙げて「名前も残せない雨だれの一滴をたくさん作った!」と穂高先生を責めたのかな。
でも、ここで「はて?」です。
寅子は、前回、15人中2人の意見でも記録に残るから意味がある、たった2人の少数意見でも声を上げ続ければいつか世の中を変えるって趣旨のこと言ってたのに……。視聴してて感動したのに(笑)
少数意見は雨だれの一滴と同じような意味だと思うのですが…。
ともかく次回、何らかの形で2人が歩み寄れる展開を期待します。花江ちゃんがお義父さんの危篤のときに言っていたけど、生きてるうちに話すべきですよ。
【虎に翼】69話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,平埜生成,ドンペイ,名村辰,松川尚瑠輝,沢村一樹,滝藤賢一,松山ケンイチ,小林薫,
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK