【天気の子】昔話が元ネタ!?新海誠監督が世界一受けたい授業でネタバレ!

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【天気の子】昔話が元ネタ!?新海誠監督が世界一受けたい授業でネタバレ!

新海誠監督の最新映画【天気の子】が2019年7月19日から公開されました。

公開後11日間の興行成績は、観客動員300万人、興行収入40億円を達成(7月29日の東宝の発表)。

ネタバレ厳禁な本作の秘密がついに明かされる!?

新海誠監督が「世界一受けたい授業」(日本テレビ系、2019年8月10日放送)に番組初登場し、映画【天気の子】はいくつかの昔話から発想を得ていたことをネタバレします。

今回は【天気の子】昔話が元ネタ!?新海誠監督が世界一受けたい授業に初登場!の件について。(ネタバレを多少含むのでご注意を。)

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目次

【天気の子】新海誠監督が世界一受けたい授業でネタバレ!

映画【天気の子】の新海誠監督がバラエティ番組に出演します。以下に放送情報をまとめました。

番組タイトル:『世界一受けたい授業』

放送日時2019年8月10日(土)よる7時56分~8時54分(日本テレビ系)

出演者

レギュラー出演者:堺正章、上田晋也(くりぃむしちゅー) 、有田哲平(くりぃむしちゅー)

先生役ゲスト:横山だいすけ・小林よしひさお兄さん、新海誠監督、ほか(「虫刺され対処」の専門家が出演可能性あり。)

生徒役ゲスト: 佐藤栞里、生瀬勝久、丸山桂里奈、森圭介、/(天気の子の声優2人)醍醐虎汰朗、森七菜

内容:授業は以下の3つ

①脳トレ音楽

横山だいすけ・小林よしひさお兄さんが「世界一受けたい授業」初共演!音楽を使って脳トレ。脳を鍛えるゲームで生瀬君が出演中のドラマ「あなたの番です」黒幕のヒントを告白するかも!?

②映画論

新海監督が初登場!世界から評価される映画の作り方を授業。大ヒットの映画『天気の子』のビデオコンテ・RADWIMPSとの打合せ・アフレコなどの制作過程を大公開。『天気の子』は昔話から発想を得ていた…。作品に欠かせない「感情グラフ」とは?

③虫刺され対策

自ら虫に300回以上刺されて症状を観察する先生。虫よけスプレーを効果的に使う方法とは?蚊に刺された後の症状は年齢によって変わる?


新海誠監督が『天気の子』の制作過程のほか、元ネタの昔話をネタバレする注目の番組です!

【天気の子】昔話が元ネタ!?

【天気の子】はいくつかの昔話が元ネタ、発想を得ていたことを新海誠監督が番組で明かします。

劇中では「気象を祀(まつ)る神社」を登場人物(=須賀と夏美)が取材して、そこの神主から「天気の巫女」について語られています。

けれど、それは「昔話」というより言い伝えです。

一体どんな昔話が元ネタだったのでしょうか。8/10の放送で、過去の2作品の元ネタについて新海監督が紹介。

●映画『君の名は。』の発想を得た元ネタは、2つ。

①昔話:平安時代「とりかえばや物語」(作者不明)

②和歌:「夢と知りせば」(小野小町)

●映画『言の葉の庭』の発想を得た元ネタは…

万葉集「雷神(なるかみ)の 少し響(とよ)みて さし曇り 雨も降らぬか 君を留めむ」(柿本人麻呂 / 飛鳥時代)

では、映画『天気の子』の元ネタは・・・

新海誠監督「『天気の子』もいくつかの昔話から発想を得ました。昔から語り継がれている物語には、普遍性があって面白くて学ぶべきことがとても多いんです。昔ばなしを現代風にアップデートしているのが僕の映画だ、というふうに言えるかもしれません。」

日本テレビ「世界一受けたい授業」2019/08/10放送回より

いくつかから発想を得たとしつつ、どんな昔話かは明言しませんでした

残念ですが、次の項目で、予想される昔話を上げておきました。『天気の子』映画鑑賞の参考になれば幸いです。

【天気の子】元ネタの昔話を予想!

番組放送前(8/4時点)なので、【天気の子】元ネタの昔話を予想してみましょう。

ヒロインの陽菜は“100%の晴れ女”です。

陽菜がこの能力を持った理由は、科学的な根拠はなく、劇中では気象神社の伝承という方向から説明がありました。

(これは『君の名は。』の口噛み酒の神事で超常現象の入れ替わりが起きたアプローチと同じです。)

実は、天気のために人柱になるのは、日本の各地に昔から伝わる伝承です。

まずはこの「天気と人柱」という観点から元ネタを予想していきます。

元ネタの昔話予想:中国の伝説「晴娘」

てるてる坊主の由来は諸説ありますが、その中に中国の伝説「晴娘」というものがあります。

昔、中国の都に晴娘(チンニャン)という利口で美しい娘が住んでいました。
晴娘は切り紙が得意で、その腕前は王侯貴族達も買い求めに来るほどでした。
ある年、晴娘の住む都が連日の大雨で水害に見舞われました。
大水から家の屋根の上に逃げ延びた晴娘に天から声が響きます。
「東海龍王が汝を太子の妃にとご所望だ。従わなければ都を水没させるぞ」
晴娘が「従いますから雨をとめてください」と応えると、一陣の風と共に彼女の姿は消え、雨がやんだのでした。
その後人々は雨が降り続くと娘たちに人形の切り紙を作らせて門に掛けるようになったということです。

出典https://kerotama.exblog.jp/16191956/

【天気の子】劇中でも帆高がてるてる坊主の着ぐるみや傘(=てるてる坊主をたくさんつけた傘)を用意してお天気ビジネスをします。

となると、てるてる坊主の元ネタが気になるところ。

調べたところ諸説あるのですが、ひとつは中国の伝説。

映画の劇中でも神社で龍の絵が登場しましたが、この伝説でも「東海龍王」が登場。お嫁さんになることを願われて、晴娘は(雨を天気にするために)消えてしまいます。

【天気の子】と通じる伝説です。龍にあたる登場人物がいないのが気がかりですが…。

元ネタの昔話予想:「まんが日本昔ばなし」の「キジも鳴かずば」

テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のエピソードの中に「キジも鳴かずば」という昔話があります。(DVD-BOX第7集に所収)

あらすじ

舞台は犀川という川のほとりの、小さな村。この川は毎年秋の大雨になると氾濫し、村人を困らせていました。

その村に、弥平とお千代という父娘が暮らしていた。(お千代の母は先の洪水で死亡。)

ある年。お千代は重い病にかかるが、貧乏なので医者も呼べない。弥平は、お千代のために地主の倉から米と小豆を盗んで、お千代にあずきまんを食べさせてやった。

お千代は良くなったが、お千代が手まり歌で「あずきまんまたべた」と歌った。

その夜からまた雨が激しくなる。村人たちは罪人を人柱にしようと相談しあった。

そこでお千代の手まり歌を聞いた者が、弥平の盗みを告発。弥平は役人に捕まり、人柱として川のほとりに埋められる。

お千代は何日も何日も泣き続け、何年もの年月が流れたある日、猟師がキジの鳴く声を聞いて撃ち落とした。

お千代がキジを抱き、「雉よ、おまえも鳴かなければ撃たれないですんだものを」とつぶやく。お千代は自分が手まり歌を歌ったことと声を出したキジを重ねた。それ以後、お千代の姿を見た者はいない。

…村人たちが大雨から天気にするために、罪人を人柱にする話でした。

映画【天気の子】よりも余韻のある昔話です。てまり歌とキジの大声というミスが、【天気の子】では当てはまりません。

強いて言えば、逃亡先のラブホテルで帆高が晴れて欲しいことを認めたことかも?

その前のお天気ビジネスでは、須賀の娘・萌花(もか)が晴天のなかで遊ぶシーンもありました。萌花は喘息がるため晴れでないと父と会えないのです。

この2つのシーンのあと、陽菜が人柱になっていく決意をしていった流れです。

クライマックスで晴れなくてもいい、という帆高の叫びも、両者が似ていると思わせるシーン。

いわば「てまり歌を歌わなければ(父は人柱にならなかったのに)」→「雉も鳴かずば(命を失わなかったのに)」→「帆高も願わかずば(陽菜を失わなかったのに)」!?

元ネタの昔話予想:「かぐや姫」=「竹取物語」

ここまで「天気と人柱」の観点から元ネタを予想してきました。

最後に。【天気の子】全体、特にヒロインが消えてしまうという観点からみるとある映画と昔話が浮かびます。

高畑勲監督の映画『かぐや姫』であり、昔話「竹取物語」です。

「竹取物語」とは竹の中から生まれ、すぐに成長して美しい娘に育ち、求婚者たちを次々と振ったあげく、満月の夜、迎えにきた使者とともに月へと去ってしまう――

出典Amazon

一般的な物語ですが、高畑勲監督はさらに映画『かぐや姫』でかぐや姫の罪と罰を描きました。

簡単にいうと、かぐや姫の罪は「人間に憧れた」こと。罰とは「地球におろされた」こと。かぐや姫の正体は「月の天人」

これを元ネタにして映画【天気の子】を発想するとなると…

・かぐや姫の罪「人間に憧れた」こと→陽菜の罪「晴れを願ったこと」

・かぐや姫の罰とは「地球におろされた」こと→陽菜の罰「人から天気の巫女になる=人柱も兼ねる」

・かぐや姫の正体は「月の天人」→天気の巫女となった陽菜は「天界の人」または「彼岸の人」。

天界にいたかぐや姫が「人間」に憧れた罪で罰せられて地球に下りてきて、やがて天に帰るのが「竹取物語」。

一方、人間界にいた陽菜が「晴れ=天気の巫女」に憧れた罪で罰せられて人柱になり、やがて彼岸へ逝くのが「天気の子」。

ちょっと、こじつけなので、あくまで発想ということでどうしょうか。


逃れられない運命に、帆高が反抗する核心のテーマも、何か元ネタがありそうですが、今回はここまでとします。

・8月10日の放送で正解をぜひ確認してみましょう!

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