【テイオーの長い休日】4話ネタバレ・感想|熱護が扮する孤独の料理人・鯵野滑郎が事件を鮮やかにさばく!
熱護が扮する孤独の料理人・鯵野滑郎が事件を鮮やかにさばく!
【テイオーの長い休日】4話が6月24日に放送されました。
元2時間サスペンスの帝王熱護大五郎(船越英一郎)はマネージャー吉田ゆかり(戸田菜穂)が取ってきた再現ドラマの仕事で1年2か月ぶりに現場に復帰しましたが、ギャラを全額寄付したので仕事にカウントされないことに。熱護の長い休日は続いていきます。
さて、4話はゆかりの長男悟(石原颯也)にスポットが当たります。
今回の熱護は、トラブルに巻き込まれている様子の悟のためにひと肌脱ぎます。
亡き父と残された家族、その家族に寄せる熱護の想い。胸が熱くなる感動の物語です。
それでは、【テイオーの長い休日】4話「父親になれない男と父親がいない少年」のネタバレ、感想をお届けします。
・「ひおき食堂」店主役は船越英一郎と2時間サスペンスで共演しているお馴染みの俳優!
・悟たちの亡き父を演じるのは、裸に蝶ネクタイ、お盆芸で有名なあの人!
・孤独の料理人「鯵野滑郎」とは何者なのか?
【テイオーの長い休日】4話のネタバレ
ひおき食堂にて
熱護大五郎(船越英一郎)がプロゴルファーを演じた再現ドラマは好評だったが、熱護に殺到したのは演技のオファーではなくホールインワンを決めたゴルフの腕を買われての誘いだった。
地元の「ひおき食堂」で熱護がマネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)とその長男・悟(石原颯也)、熱護の付き人であり若手俳優の萩原匠(今井悠貴)と食事している時も、商店街の店主たちから商店街対抗ゴルフコンペに是非とお願いされていた。
店主の日置智典(河相我聞)が運んできたメンチカツ定食を食べて、熱護は満足気だったが、悟がほとんど食べていないことに気づく。
日置は、いつも息子の健太(川口和空)がお世話になっているからとデザートをサービスしてくれた。悟と健太は中学の友達なのだった。
商店街の店主たちは、最近ロードバイクの窃盗事件が多発している話をしていた。
それを聞いた匠が「熱護さん、出番っすよ」と促すが、自分は警察でも探偵でもないと素っ気ない熱護。
日置もロードバイクを盗まれた被害者のひとりだった。
悟にロードバイク窃盗事件の嫌疑が
1週間後、突然熱護の家に警官が訪れる。
ロードバイク盗難事件の現場近くの防犯カメラに悟が映っていて、話を聞きたいと言うのだ。
ところが夜だというのに悟は家にいない。
心配したゆかりと長女の陽向(宮下結衣)は近所を探すが見つからなかった。
悟は、父の康介(大橋彰(アキラ100%))が生前営んでいたキッチンぶらぼーにひとり来ていた。
ふと、懐かしい父の声が聞こえる。
「そうか、悟は料理人になりたいのか。嬉しいこと言ってくれるな」
「今度メンチカツを美味しく揚げるコツ教えてやるよ」
そこへ熱護がやってくる。
ひおき食堂でメンチカツをひと口かじっただけで残してしまった悟を熱護は見ていたのだった。
「確かにお父さんのメンチの味は絶品だった。懐かしくなったか」「いいか、男ってのは…」
熱護は悟を励まそうとしたが言葉が続かない。
彼は探偵や刑事ばかりで父親役を演じた経験がほとんどないので気の利いたことが言えなかったのだ。
寿の策略
大手事務所トレランスの専務兼マネージャー寿彰(前川泰之)は、次期社長の座を巡り、大川副社長と熾烈な出世争いを繰り広げていた。
側近たちに副社長の行動を見張らせてスキャンダルの証拠を集め自分に有利になるように使うつもりだ。
寿は側近たちにオリプロの動向も探らせていて、熱護の家に警官が来ていたという報告を受ける。
悟の苦しみ
悟は学校に行けず、自室に閉じこもっていた。思い出すのは父の優しい言葉。
小学校の頃いじめにあっていた友達をかばって自分も怪我をさせられた悟を父は「偉いぞ」と褒める。
今度は自分が標的にされると言う悟に、
「お前は正しい、心配するな、お前のことは父さんが守る。何があってもだ」と力強く語りかけてくれた。
それなのに、今こそ守ってほしいのにもういない父に「嘘つき…」とつぶやく悟。
連ドラの仕事が!
ゆかりに仕事のオファーの電話がかかってきた。
熱護は嬉しさを隠してゆかりに詳細を聞きに来たが、それは熱護にではなく匠に来た連ドラの仕事だった。
ゆかりは悟のことで心を痛めていた。こんな時に康介さんがいてくれたらと亡くなった夫の写真を見つめる。
熱護は君がいても長男の状況が変わるわけではないからと、ゆかりを匠の仕事の打ち合わせに行かせて、自室にこもっていた悟を連れ出し、一緒にひおき食堂へ出かけた。
ひおき食堂で修行
熱護は、自分はこれまで和食の料理人の役はあるが洋食の経験はないのでと店主の日置に頼んで、厨房に入らせてもらう。
ついでに、とホール係や皿洗いなどで悟を使ってくれとお願いするのだった。
華麗な所作と見事な腕前で洋食を次々と作っていく熱護。
悟は慣れないながら一生懸命に働いていて、その姿を熱護は温かく見守る。
すると間もなく「ベテラン俳優熱護大五郎、大衆食堂で社会奉仕活動?」というネットニュースが出回る。
トレランスの事務所では、寿が人気俳優伊集院大樹(白石隼也)に豪華客船を舞台にした映画の企画の話をしていた。
伊集院が主役で、相手役はオーディションで決めるつもりだと言う。
その場に偶然、匠がバイトで料理のデリバリーに来ていた。
伊集院は寿に、映画の相手役として自分の友人である匠を勧める。
なんのことかわからない匠だったが、その時ゆかりから連ドラの仕事が決まったという連絡を受け、「ゆかりさんやっぱすげーわ!」と大喜びをする。「ゆかりさん」という言葉に反応する寿だった。
匠はひおき食堂にやってきて熱護にロードバイク盗難事件について調べたことを報告する。
盗まれたロードバイクのパーツがバラバラに解体された状態でネットオークションにアップされていた。
店主の日置もパーツを確認して間違いなく自分のものだと言う。
開示請求したらアカウント主がわかると匠。
ネットオークションのアカウントは未成年者には作れないはずだと熱護。
ロードバイク盗難事件の真相
ゆかりは、悟がひおき食堂に手伝いに行っていたことを知る。
あらかじめ行き先を言ってあったからやましいことがあれば行かなかったはずだと熱護は言う。
ゆかりは悟を信じているけれど、なぜ何があったか教えてくれないのかと言うのだが、悟は「ごめん…」と言うばかりだった。
熱護は、普段無表情の悟がひおき食堂では良い顔をして働いていたことをゆかりに話す。
「よっぽど料理が好きなんだな」
熱護は超高級ロードバイクを買って、ひおき食堂でみんなに見せびらかす。
熱護がそれに乗って商店街の店主たちとゴルフのレッスン場に出かけた日、何者かが駐輪場に現れ、ロードバイクのチェーンロックを切ろうとした。「そこまでだ!」
見張っていた熱護の前にいたのは、日置の息子の健太だった。
熱護は一緒に来ていた匠に健太のことを頼み、自宅に帰って悟に話を聞く。
健太を庇う意味がなくなった悟は、経緯を話すのだった。
3年前クラスでいじめにあっていた健太を悟は守ろうとしたのだが、その頃父親を亡くしたりクラスが変わったこともあって距離が離れてしまっていた。
中学で再会して仲良くしていたが、ある日健太がロードバイクを盗むところを見てしまった。
健太は悪いグループに命令されているのだと悟は言う。いじめはまだ続いていたのだった。
本当のことを言ったら何をされるかわからないから黙っていてほしいと健太に頼まれ、何も言えなかった悟。
今度こそ健太を助けたかったのにこれが正しいのかわからなかった、正しい答えを父さんに聞きたかったと泣く悟。抱きしめるゆかり。
「ここからが大人の出番だ」熱護はすっと立ち上がって部屋を出ていく。
健太と父
ゆかりは日置に健太のことを伝えに行く。熱護は自分のロードバイクについては不問に付すと言っているし、以前ドラマでお世話になった警察監修の元刑事に相談に乗ってもらうようにしたから安心だと。
日置は、健太が小学校の頃からいじめにあっていたことを知らなかった。
ゆかりは、自分の息子の悟も無口だけれどちゃんと心の中に大事なものがあって苦しんだり考えたりしていることが頼もしく思えたと話し、
「だから健太くんとぶつかってみるしかないんじゃないでしょうか」と日置に言う。
その時、匠に連れられて健太が帰って来た。
「父さん…ごめん」と言う健太に、日置は「ごめんな、今まで気づいてやれなくて」と謝るのだった。
「守ってやる、父さんが。何があってもお前のことを」
二人を見守りながら涙するゆかりに、匠は熱護からの招待状を渡す。
鯵野滑郎登場!
キッチンぶらぼーに集まっていたゆかりと陽向と悟と理輝(平野絢規)。
そこへ現れたのは、かつて熱護が主演したドラマ「孤独の料理人・鯵野滑郎」の鯵野滑郎!
作務衣に前掛け、雪駄できりりと登場!
鮮やかな手つきで調理する姿に亡き夫、父親の姿を重ねるゆかりたち。
カリッと揚がったメンチカツ。
美味しい美味しいと食べていたけれど、ふとやはりこれは父の味ではないと言う皆に、
「当たり前だ、俺はお前たちの父親でもなけれは夫でもないんだからな」と熱護は言う。
ゆかりは「おとうさんが私たちを愛してくれた記憶は絶対に消えない。だから前を向いていこう」と子どもたちの頭を撫でるのだった。
熱護は、これまで「長男」としか呼ばなかった悟を始めて名前で呼ぶ。
「悟、料理人にとって一番大切なことは何だと思う」「味を記憶する能力だ」
お父さんと同じ味を再現できる人間がいるとしたら悟、お前だけだと。
寿の企み
熱護のネットニュースを流していたのは、客を装ってひおき食堂に出入りしていたゴシップライター高見沢綾(染谷有香)。
彼女に依頼していたのは寿だった。寿は副社長のスキャンダル写真も高見沢に渡す。
高見沢が去った後、寿の部屋にやってきたのは萩原匠だった。
【テイオーの長い休日】4話のポイントと感想
「ひおき食堂」店主役は河相我聞
4話の舞台となった「ひおき食堂」、その店主である日置智典役を務めたのは河相我聞(かあい がもん)さんです。
1975年5月24日生まれ。埼玉県出身。
1991年、『天までとどけ』のオーディションを経て第1シリーズからレギュラー出演。フジテレビ『時をかける少女』(1994年)、テレビ朝日『青春の影』(1994年)、TBS『未成年』(1995年)などの鮮烈な演技で広く名を知られました。
船越英一郎さん主演の2時間サスペンス『火災調査官・紅蓮次郎』シリーズ(テレビ朝日・2003年~2015年)では、船越さん演じる蓮次郎に信頼される部下役で、河相さんは船越さん以外で唯一すべてのエピソードに登場しています。
本作では、息子と対峙する場面で胸が熱くなる名演を見せてくれました。
悟たちの亡き父を演じたのは大橋彰(アキラ100%)
吉田ゆかりの亡き夫で子どもたちの優しい父親、吉田康介を演じたのは芸人「アキラ100%」として有名な大橋彰さん。
1974年8月15日生まれ。埼玉県出身。
裸に蝶ネクタイの姿でお盆芸を披露するピン芸人で「R-1ぐらんぷり2017」では王者に輝きました。
俳優としては本名の大橋彰として活動。映画『こはく』(2019年)、TBS『ラストマン-全盲の捜査官』(2023年)など多数の作品に出演しています。
本作では、愛情あふれる温かな演技がとても自然で、今もゆかりや子どもたちの心に光を照らす存在であることがよく伝わってきました。
孤独の料理人・鯵野滑郎とは何者なのか
今回の熱護が扮するのは「鯵野滑郎」。
「あじのなめろう」とは、包丁などで細かくたたいたアジにネギ・ショウガ・味噌・しそなどを加えて粘りが出るまでたたいて仕上げる料理です。なんというネーミング。
鯵野もかつて熱護が2時間サスペンスで演じたキャラクターです。
作務衣に雪駄、前掛けに鉢巻といなせなスタイル。
切れ味鋭く鮮やかに事件を解決し見事な包丁さばきで美味しい料理も作ります。
今回は仕事とは無関係に、悟やゆかりたちの心を救うためにだけやってきた粋な人物でした。
【テイオーの長い休日】4話の感想
ロードバイク窃盗事件の真相を解明して、健太と悟、二人の少年を救い、そしてそれぞれの家族の絆を深める手助けをした熱護。
さらには悟の夢である料理人への道も、実際の店での体験をさせた上で力強く後押ししました。
ゆかりたちに、俺は夫でもないし父親でもないと告げた熱護ですが、悟が関わっていると知って事件解決に本腰になったり、ゆかりの心労を思い遣ったりする熱護は、家族と変わらない深い愛情を持っている人だと思います。
次回の【テイオーの長い休日】5話は、萩原匠に移籍問題が!
ゆかりとトレランスの寿の因縁も明らかに。3話で登場した豆原ディレクターも登場します。
怒涛の第二章スタート!
7月1日(土)23:40からの放送をどうぞお楽しみに。
記事内画像出典:テイオーの長い休日|東海テレビ
コメント