WOWOW【北方謙三 水滸伝】キャスト登場人物一覧!織田裕二×反町隆史×亀梨和也!

水滸伝キャスト
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2026年、WOWOWで【北方謙三 水滸伝】が初めて映像化されることになりました。
主演・宋江役に織田裕二、共演に、反町隆史(晁蓋)、亀梨和也(林冲)、満島真之介(楊志)、波瑠(済仁美)、玉山鉄二(李富)等、豪華で魅力的なキャストが集結しています。
放送・配信開始日は2026年2月15日に決まりました。

【北方謙三 水滸伝】はこれまで映像化されていなかったのよね。実写化に定評があるWOWOW制作だから楽しみ!キャストも織田裕二さん、反町隆史さん、亀梨和也さんと、エンタメのど真ん中を走り続けてきた、人気実力とも申し分ない俳優陣ね。来年の放送に向けて少しずつ出演者を発表していくのかしら。胸高鳴るわ!

100人を超える登場人物の壮大なストーリー、すごいことになりそうで楽しみだね。

全7話ということですが、原作は全19巻の超大作なので、今後の展開を期待したいです。
WOWOWがいざなう遥かな旅、楽しみですね。
それでは、北方謙三水滸伝のキャスト・登場人物・スタッフ・原作・放送日について紹介していきます。

キャストや放送日など、新たな情報が発表されましたらその都度記事を更新していきます。

◎この記事でわかること
WOWOW「北方謙三 水滸伝
・キャスト一覧と解禁の時系列
・キャストのプロフィールと役どころ
・あらすじ
・見どころ
・脚本・監督などスタッフについて
・原作について
・放送日、視聴方法

目次

【北方謙三 水滸伝】キャスト一覧と解禁の時系列

キャスト一覧
《梁山泊》
◆織田裕二/役:宋江 
◆反町隆史/役:晁蓋 
◆亀梨和也/役:林冲
◆満島真之介/役:楊志
◆波瑠/役:済仁美
◆岩川晴/役:楊令
◆魯智深/役:金児憲史
◆史進/役:木村達成
◆公孫勝/役:白洲迅
◆石秀/役:濱田龍臣
◆阮小五/役:加藤清史郎
◆武松/役:伊藤健太郎
◆盧俊義/役:宇梶剛士
◆燕青/役:山中柔太朗
◆呉用/役:野間口徹
◆安道全/役:金田哲
◆白勝/役:柄本時生
◆宋清/役:上地雄輔
◆曹正/役:和田正人
◆朱貴/役:高橋和也
◆薛永/役:川島潤哉
◆時遷/役:有薗芳記
◆阮小二/生田拓馬
◆阮小七/役:林優大
◆湯隆/役:嶋尾康史
◆陳達/役:市川知宏
◆朱武/役:朝井大智
◆楊春/役:酒井大成
◆孔明/役:栄信
◆孔亮/役:嘉島陸
◆雷横/役:池田努
◆朱仝/役:浜田学
◆索超/役:ヤマダユウスケ
《対峙する者たち》
◆李富/役:玉山鉄二
◆袁明/役:大塚明夫
◆王和/役:木幡竜
◆高廉/役:牧島輝
◆蒼英/役:浜田信也
◆何恭/役:竹森千人
◆呉達/役:増田修一朗
◆高俅/役:池田成志
◆陸謙/役:宮下修司
◆王倫/役:萩原聖人
◆杜遷/役:神尾佑
◆宋万/役:八木将康
(以下、発表され次第追記します)

織田裕二さん、反町隆史さん、亀梨和也さんの出演は、1人ずつ発表されました。
満島真之介さん、波瑠さん、岩川晴さんは、家族として3人同時に発表されています。
解禁の前日、公式Xと公式Instagramに顔を隠したビジュアルが投稿されるという仕掛けもワクワクしますね。
出演者は総勢100人以上になると思われますので、来年に向けてキャスト予想の楽しみも続いていきます。

★キャスト解禁の時系列
  • 2024 9.12
    製作決定と宋江役・織田裕二の主演を発表
  • 2025 6.12
    織田裕二演じる宋江のビジュアルを解禁
  • 7.15
    晁蓋役の反町隆史を発表
  • 8.27
    林冲役の亀梨和也を発表
  • 10.22
    楊志役の満島真之介、済仁美役の波瑠、楊令役の岩川晴を発表
  • 10.22
    放送・配信開始日は2026年2月15日と発表
  • 11.4
    WOWOWとNTT ドコモが共同で制作、「WOWOWプライム」で放送するとともに「WOWOWオンデマンド」と「Leminoプレミアム」で配信することを発表
  • 11.4
    全7話と発表
  • 11.7
    総勢27名の新キャスト陣を発表
  • 11.19
    李富役の玉山鉄二等、12名の敵役キャストを発表

【北方謙三 水滸伝】キャストと登場人物のプロフィール

※随時、追記していきます。

織田裕二/役:宋江

登場人物:宋江(そうこう)
梁山泊(りょうざんぱく)の頭領であり“核”。
・表向きは戸籍係として働く下級役人。
・腐敗した世を憂い、自ら筆を執って『替天行道(たいてんぎょうどう)』という世直しの書を記す。
晁蓋のように漢らしいリーダーシップを持つ訳ではなく、林冲楊志のような武の才もなく、呉用のような作戦軍師でもないが、誠実に紡ぐ言葉とカリスマ性と“徳”の力で仲間を束ね、世の中を変えるべく壮絶な戦いに身を投じる。
・感情豊かで人間味があり、悩みながら成長していくリーダー。

キャスト:織田裕二(おだ・ゆうじ)
1967年12月13日生まれ。神奈川県出身。
1987年の映画『湘南爆走族』で主演デビュー。永尾完治役で出演した『東京ラブストーリー』(1991年)は、社会現象になるほど大ヒット。 “月9”という言葉はこのドラマから生まれた。『踊る大捜査線』では青島刑事役で主演を務め大ヒットシリーズとなる。映画『アマルフィ 女神の報酬』は、その後TVドラマ『外交官 黒田康作』、さらに続編映画『アンダルシア 女神の報復』と展開した。その他の出演作は、『振り返れば奴がいる』、『お金がない!』、映画『ホワイトアウト」、映画『県庁の星』、映画『椿三十郎』、ドラマ『SUITS/スーツ』シリーズ、『シッコウ!!~犬と私と執行官~』など多数。圧倒的な存在感で日本の映画・ドラマを牽引する名優。1997年よりTBS系「世界陸上」のメインキャスターも務めている。

織田裕二さんのWOWOWドラマ出演は、連続ドラマW『頭取 野崎修平』以来。
40年近い俳優生活の中でも、これほどの長期間の撮影は初めてだそうです。
「魅力的な出演者が多い」
「この歳で、このような作品と出会えて嬉しい」
「この閉塞感の続く日本に水滸伝は見逃せない」
力強い言葉に、期待が高まります。
宋江は、精神的に強いわけでもなく悩んだり弱味を曝け出したり何処にでもいる普通の人物であると捉え、そこに気をつけて演じたそうです。
そして、“ただ人に寄り添う”というキーワードで演じ、戦った、と。
『東京ラブストーリー』のカンチ、『振り返れば奴がいる』の司馬、『踊る大捜査線』の青島など、日本中から愛されるキャラクターを生み出しドラマティックに育ててきた織田さん。
織田さんが命を吹き込んだ宋江もまた、多くの人々の心に鮮やかに残ることでしょう。

北方謙三さんやスタッフ陣から厚い信頼が寄せられている織田裕二さんは、流石日本を代表する俳優ね。
織田裕二さんが真ん中に存在するからこそ、このドラマは成り立つのではないかしら。
これまでも数多くの作品を牽引してきて、世界陸上でも温かな眼差しで選手に寄り添う人柄だから、『水滸伝』でもきっと素晴らしい座長だったんでしょうね。

反町隆史/役:晁蓋

登場人物:晁蓋(ちょうがい)
宋江とともに梁山泊を率いる、もう一人の頭領。
・義に生きる姿勢と圧倒的な武勇で“托塔天王(たくとうてんおう)”の異名を持つ。
・宋江の“静”に対して“動”、“水”に対して“火”、まったく異なる資質で並び立つ。
・民衆からの人望と苛烈な闘志でまとめ上げる、“闘志”の頭領。
・軍人として天才的なセンスの持ち主。
・葛藤や責任感を抱える英雄。

キャスト:反町隆史(そりまち・たかし)
1973年12月19日生まれ。埼玉県出身。
中学生の時ジャニーズ事務所でジャニーズJr.として、16歳からはモデルとして活動。『毎度ゴメンなさぁい』(1994年)で俳優デビューした。『バージンロード』、『ビーチボーイズ』、『GTO』などの話題作に出演し高い人気を集める。以降、『ラブ コンプレックス』、NHK大河ドラマ『利家とまつ~加賀百万石物語』、映画『13階段』、『ホットマン』シリーズ、『ワンダフルライフ』、映画『男たちの大和-YAMATO』、映画『蒼き狼 地果て海尽きるまで』、『ドリーム☆アゲイン』、映画『座頭市 THE LAS』、『グッドライフ』、NHK大河ドラマ『八重の桜』、『相棒』シリーズ、『限界集落株式会社』、『リーガル・ハート~いのちの再建弁護士~』、映画『みをつくし料理帖』、『オールドルーキー』、WOWOW『今どきの若いモンは』、『グレイトギフト』、『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』、『TOKAGE 警視庁特殊犯捜査係』など、数多くの作品で存在感を示している。

ものすごい熱量でオファーをもらったのが2年前。
「反町隆史の晁蓋が見たい。ずっと夢だったんです」
こんなふうに言われたのは俳優人生の中で初めてだったと反町さんは語ります。
織田裕二さんとは『SUITS/スーツ2』(2020年)以来、約6年ぶりの共演。
月のように静かに皆を照らす“織田宋江”に対し、“反町晁蓋”はまさに太陽のごとく熱い情熱で一同を率います。
それぞれ異なるリーダー像を体現し、物語を牽引していく姿はどんなに見応えがあることでしょう。
「晁蓋という漢に心を奪われ、演じることの歓びが、役そのものを育て、やがて自分をも育ててくれました」
と反町さんは話し、若松節朗監督も「反町隆史が楽しんで演じている晁蓋に御期待下さい」とコメントを寄せています。
長きにわたってエンタメの人気と進化を力強く支えてきた反町隆史さんが、『水滸伝』で見せてくれる雄姿が楽しみです。

“静”の宋江とは対極の、“動”の軍略の雄である晁蓋を演じるのは反町隆史さん。圧倒的なカッコよさと風格だな。織田裕二さんと反町さんが並び立つ姿を見た脚本家の藤沢さんは「圧巻でした」と話しているね。ワクワクするなあ。

亀梨和也/役:林冲

登場人物:林冲(りんちゅう)
・あだ名は豹子頭(ひょうしとう)、豹のような顔という意味。
・元禁軍(近衛軍)の槍術師範で天下無双の槍の名手。
・梁山泊設立に貢献、梁山泊結成後には騎馬隊を指揮し林冲騎馬隊として恐れられる。
・愛馬は百里風ひゃくりふう
・無類に強く切ないほどの弱さも併せ持つ本質を、宋江には見抜かれている。
・北方謙三は「林冲の強さは、私の憧れであり、弱さは自分自身を振り返っての、悔悟のようなものかもしれない」と記している。

キャスト:亀梨和也(かめなし・かずや)
1986年2月23日生まれ。東京都出身。
『3年B組金八先生 第5シリーズ』(1999年)で俳優デビュー。舞台『DREAM BOY』シリーズに2004年以降毎回出演、2007年から2012年まで主演を務める。『ごくせん』第2シリーズ(2005年)にメインの生徒役として出演し注目を集めた。『金田一少年の事件簿「吸血鬼伝説殺人事件」』では主演の金田一一役を演じる。『野ブタ。をプロデュース』で連続ドラマ初主演。そのほか、『たったひとつの恋』、『妖怪人間ベム』、映画『俺俺』、『東京バンドワゴン〜下町大家族物語』、映画『ジョーカー・ゲーム』、『セカンド・ラブ』、舞台『靑い種子は太陽のなかにある』、『怪盗山猫』、映画『美しい星』、『ストロベリーナイト・サーガ』、映画『事故物件 恐い間取り』、『レッドアイズ監視捜査班』、『正義の天秤』シリーズ、WOWOW連続ドラマW『正体』、映画『怪物の木こり』、『大奥』、『Destiny』、WOWOW連続ドラマW『ゲームの名は誘拐』、DMM TV『外道の歌』、映画『でっちあげ 〜殺人教師と呼ばれた男』など数多くの作品に出演。多彩な役柄を演じて鮮烈な印象を残している。

亀梨和也さんのWOWOWの出演作としては、MIPCOM BUYERS' AWARD for Japanese Drama 2022のグランプリを受賞し各配信プラットフォームでも大好評を博した『正体』、そして見上愛さんとの共演が話題を呼んだ『ゲームの名は誘拐』に続いて、本作が3作目になります。
北方謙三版『水滸伝』を映像化するのが夢でWOWOWに入社した大原康明プロデューサーは、誰が林冲を演じることができるのかが高校時代からのテーマでしたが、『ゲームの名は誘拐』で一緒に仕事をして「亀梨さんしかいない」と確信したそうです。
そして亀梨さんが実際に衣装に身を包みカメラの前に立った時、スタッフ陣が「林冲が、ここにいる」と息を呑んだと語っています。
原作ファンが林冲に深い思い入れを持っていることをよくわかっているからこそのコメントですね。
亀梨さんは、これまでの作品で、母親を理不尽に失った警察官、婚約者の命を奪われた特別捜査官、恋人が襲われて意識障害になった弁護士、脱獄死刑囚、母親を奪われた復讐屋など、悲劇を背負ってなお不屈の魂で闘う人物を何人も演じてきました。
華やかでありながらどこか儚さを感じさせ、人懐っこい性格ながら孤高の潔さを持つ亀梨さん。
林冲の力強さと危うさ、繊細さをどう表現してくれるでしょうか。

大先輩の織田裕二さんや反町隆史さんが自然体で接してくれて、誰も壁がなく同じ志を持っているという現場の空気が作品とリンクしていたんですって。素敵ね。
7~8か月トレーニングしたという亀梨さんの馬上アクションも楽しみ!

WOWOWの9月の定例会見で、「『水滸伝』の中でも特に人気の高いキャラクターである林冲を演じる亀梨和也の出演を解禁し、大きな反響があった」と報告されているね。

満島真之介/役:楊志

登場人物:楊志(ようし)
・宋建国の英雄・楊業の末裔。
・体制側のエリートだったが理不尽な現実に直面し正義を信じて新たな一歩を踏み出す。
・あだ名は青面獣(せいめんじゅう)、顔の半分を覆う青あざに由来する。
・剣の達人で、得物は先祖伝来の宝剣・吹毛剣(すいもうけん)。
・剣の腕は、槍を執った林冲と勝負して互角。
・誇り高き軍人。

キャスト:満島真之介(みつしま・しんのすけ)
989年5月30日生まれ。沖縄県出身。
2010年、舞台『おそるべき親たち』にて中嶋朋子の恋人役で俳優デビュー。以降、NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』、舞台『ハムレット』、『ボク、運命の人です。』、映画『忍びの国』、大河ドラマ『いだてん〜東京オリムピック噺〜』『青天を衝け』、『カレーの唄。』、『ナンバMG5』、『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』、『民王R』、映画『キングダム』シリーズなど多彩な作品で存在感を示している。姉は俳優の満島ひかり。

満島真之介さんは「誇りを抱き、苦悩に沈んでも立ち上がる男――楊志。家族の温もりと愛を道標に、出会いの絆を力に変え、守るべきものの尊さに辿り着きました」と語っています。
満島さんの品格ある佇まいが名家の血をひく楊志にぴったり!と、北方水滸伝ファンからも喜びの声が上がりました。

大原康明プロデューサー「名門の軍人の家系に生まれ、理想と現実のはざまで葛藤する楊志は、満島真之介さんにお引き受けいただきました。顔合わせの際、満島さんが語られた言葉の“熱さ、そして、“覚悟に思わず涙しました。実直さ、思わず背中を追いたくなるような魅力的な姿、プロフェッショナルな姿勢は、楊志そのものでした。満島さんでなくては、楊志は演じきれなかった、と確信しています」

林冲との対決シーンが楽しみだな。満島真之介さんと亀梨和也さんは『
ボク、運命の人です。』で共演していてお互い信頼し合う仲なんだよね。

波瑠/役:済仁美

登場人物:済仁美(さいじんび)
・幼少期に家族を失い辛い人生を歩んできた。
・娼館で働く中で、楊志に出会い妻となる。
・幼い頃の自分と同じ天涯孤独の身となった楊令を我が子として引き取る。
・伴侶として楊志を支え、母として楊令を慈しむ、慈愛と希望を宿す女性。

キャスト:波瑠(はる)
1991年6月17日生まれ。東京都出身。
2006年、WOWOWドラマW『対岸の彼女』でエキストラのような形で俳優デビュー。同年『14才の母』で連ドラ初出演。。2015年、NHK連続テレビ小説『あさが来た』でヒロインの白岡あさ役を務め人気を不動のものにした。その他の主な出演作は、主演映画『マリア様がみてる』、『未解決の女 警視庁文書捜査官』シリーズ、『ON』、『あなたのことはそれほど』、『サバイバル・ウェディング』、映画『オズランド 笑顔の魔法おしえます。』、『G線上のあなたと私』、『#リモラブ~普通の恋は邪道~』、映画『ホテルローヤル』、『Night Doctor』、『愛しい嘘~優しい闇~』、『魔法のリノベ』、『わたしのお嫁くん』、『こっち向いてよ向井くん』、映画『アナログ』、『グレイトギフト』、『アイシー〜瞬間記憶捜査・柊班〜』、『フェイクマミー』など。

大原康明プロデューサー「楊志と出逢い、共に孤児を育てていく済仁美役は、波瑠さんが繊細に、そして、温かく演じてくださいました。母としての凛とした強さと優しさを表現してくださるのは、波瑠さん以外に浮かびませんでした。映像化に際し、女性の登場人物を、特に済仁美をどのように描くか。制作陣の中でも重要なテーマのひとつでしたが、映像の中で立ち上がった済仁美の姿は、初めて小説を読んだ際に想像した姿を遥かに超える存在感と魅力を放ち続けています」

初の女性キャラクター解禁は波瑠さん!
波瑠さんは「大きな波瑠と小さな晴(岩川晴)は、父の大きな背中を見ながら、のびのびとやらせていただきました」とコメントしていて、確かに母子とも“ハル”なのね。
闘いのシーンが多い本作の中で、楊志、済仁美、楊令の家族の場面は温かく描かれるんじゃないかしら。美しく強く優しい女性を演じる波瑠さん、楽しみだわ!

岩川晴/役:楊令

登場人物:楊令(ようれい)
・幼い時に目の前で両親が殺される。
楊志済仁美に引き取られ、強き父と優しき母のもとで懸命に生きる日々を送る。
林冲と心の繋がりを持つ。
・原作「水滸伝」の続編「楊令伝」にて、梁山泊の新たな旗を掲げる次代の主役となる存在。

キャスト:岩川晴(いわかわ・はる)
2015年5月13日生まれ。神奈川県出身。
0歳児から芸能活動を始める。『unknown』、『何曜日に生まれたの』、映画『はたらく細胞』、映画『推しの子』、『しあわせな結婚』、『終幕のロンド -もう二度と、会えないあなたに-』など、多数の作品で活躍している。

大原康明プロデューサー「楊令役はオーディションでした。夏の真っ盛り、たくさんの子どもたちが真剣にお芝居に向き合う中、輝きを放っていたのが、岩川くんでした。その輝きの正体を噛み締める撮影期間となりました」

晴くんは、『全領域異常解決室』ではタケハヤスサノオノミコト役、『しあわせな結婚』では板垣李光人さん演じるレオの幼少期役、『終幕のロンド』では吉村界人さん演じる山崎の幼少期役と、数々の作品で印象的な演技を見せているね。

金児憲史/役:魯智深

登場人物:魯智深(ろちしん)
・僧侶。
・父を塩の横流しの嫌疑で処断されその後母も失って出家させられ、放浪して宋江と出会う。
・あだ名は花和尚(かおしょう)、全身に彫られた刺青が「花」のようであることに由来。
・宋江の右腕として、梁山泊の同志を集めるために奔走する。
・怪力の持ち主で、義侠心に厚い。

キャスト:金児憲史

木村達成/役:史進

登場人物:史進(ししん)
・強靭な肉体と猛々しい闘争心の持ち主。
・若くして強過ぎる自身に増長し孤立して苦悩するが、その後の出会いで成長。
・9匹の見事な青龍の刺青があることから、あだ名は九紋龍(くもんりゅう)。
・愛馬は、乱雲(らんうん)、林冲の黒騎兵に対し、赤色で統一した赤騎兵(せっきへい)を率いる。

キャスト:木村達成

白洲迅/役:公孫勝

登場人物:公孫勝(こうそんしょう)
・独自に反政府活動を行い地下牢に捕らえられていたが宋江により救出される。
・梁山泊設立と前後して特殊部隊・致死軍(ちしぐん)を設立。
林冲とはいつも喧嘩しているが、実際にはお互いをよく認め合う仲。
・風雨を呼び霧にまたがってまるで竜のように雲にまでのぼることができるので入雲竜(にゅううんりゅう)と呼ばれた。
・感情を外へ出さないミステリアスな存在。
・変装の名人。

キャスト:白洲迅

濱田龍臣/役:石秀

登場人物:石秀(せきしゅう)
・河水沿いで盗っ人をしていたが、公孫勝と出会いゲリラ活動に参加の後、梁山泊入山。
・当初は致死軍に所属していたが、優しすぎる性格から致死軍に不向きと判断され、二竜山の楊志の補佐役に転任。
・あだ名は、命を投げ打つのも惜しまない三男坊という意味の拚命三郎(へんめいさんろう)。

北方謙三さんは石秀について、「私は、心を冷徹にできない男の典型として、この男を造形したが、やさしさを持たせても、十分強くあり得た」と語っているわね。

キャスト:濱田龍臣

加藤清史郎/役:阮小五

登場人物:阮小五(げんしょうご)
・阮三兄弟の次男。
盧俊義の下で塩の密売・運搬に携わる。
・漁師としての経験を武器に水上でも活躍。
・伯父を役人に殺されたことから強い反権力志向を持つ。
・次男坊である彼に下手なちょっかいを出すと相手が命を落とすほど危ない存在だったため、短命二郎(たんめいじろう)と呼ばれた。

キャスト:加藤清史郎

伊藤健太郎/役:武松

登場人物:武松(ぶしょう)
・幼馴染でやがて兄嫁になった潘金蓮への恋慕の情が捨てきれず出奔。
・放浪中に出会った宋江を父、魯智深を兄と慕う。
・素手で闘って勝てる人間はいないほど強いが、林冲と似たような心の弱さを持っている。
・あだ名は行者(ぎょうじゃ)で、修行者の姿をしていることに由来する。

林冲や武松のような強くて弱い男を描くのは、北方謙三さんのテーマのひとつなのね。

キャスト:伊藤健太郎

宇梶剛士/役:盧俊義

登場人物:盧俊義(ろしゅんぎ)
・表の顔は、北京大名府の大商人。
・真の顔は重罪として禁じられている闇塩の密造・密売の大元締め。
晁蓋の同志として来るべき蜂起のための軍資金を闇塩で蓄え、梁山泊設立後も資金源を確保する。
青蓮寺に正体が発覚して捕らえられるが燕青に救出され、梁山泊へ入山、副頭領的な立場で宋江の相談役も務めるように。
・自らが作り上げた塩の道の全てを燕青に伝える。
・風采・人格・気品が備わっていることから、玉麒麟(ぎょくきりん)とあだ名される。

大物中の大物だね。盧俊義にはある秘密があるんだけど、北方謙三さんはその秘密にまつわる彼の過去を書かなかったんだよね。読者の批判を受けるのは覚悟の上。謎に包むことで盧俊義という男の大きさを表現できたと語っている。

キャスト:宇梶剛士

山中柔太朗/役:燕青

登場人物:燕青(えんせい)
・実父に売られ、盧俊義の従者になった美青年で、彼の秘密を知る唯一の人物。
盧俊義を父のように慕っている。
盧俊義から、学問、剣、体術を学び、多芸多才。
・闇塩の管理・流通担当。
・あだ名は、伊達者を意味する浪子(ろうし)。

キャスト:山中柔太朗

野間口徹/役:呉用

登場人物:呉用(ごよう)
・東渓村で塾の教師をしていた。
晁蓋の思想に共鳴し同志となる。
・梁山泊の“頭脳”を担う軍師であり優れた戦略家。
・梁山泊をひとつの国として成立させる働きをする。
・あだ名は、知恵が多い星という意味の智多星(ちたせい)。

キャスト:野間口徹

金田哲/役:安道全

登場人物:安道全(あんどうぜん)
・幼いころ、文律という医師に弟子入りし医術を学ぶ。
文律死去後に売り始めた薬が効きすぎるため同業者の妬みを買い、虚偽の訴えで捕らえられて牢城へ入れられるが、そこで白勝林冲に出会う。
・どんな重病・重症の患者も治療する神の腕を持つ医師として、神医(しんい)と呼ばれる。

キャスト:金田哲

亀梨和也さん演じる林冲と柄本時生さん演じる白勝、金田哲さんの安道全、3人の雪の場面が楽しみだな。

柄本時生/役:白勝

登場人物:白勝(はくしょう)
・盗み癖のあるコソ泥であったが、牢城で友人の安道全と再会し、林冲と出会う。
安道全と林冲に深い友情を抱き、梁山泊に参加する。
安道全の元で医術を学ぶことに。
・前歯が出ているので、白日鼠(はくじつそ)というあだ名がついた。

キャスト:柄本時生

上地雄輔/役:宋清

登場人物:宋清(そうせい)
宋江の弟として特別扱いされることを嫌い、またある意味で発端というべき兄へ愛憎入り混じった感情を抱く。
・穏やかで慎重な性格だが、それが逆に出ると宋江にも手に負えないところがある。
・あだ名は鉄扇子(てっせんし)で、梁山泊での役目であった宴会の差配をする際に用いた扇に由来する。
・双頭山の建設に関わり、兵站や物資調達に能力を発揮する。

キャスト:上地雄輔

和田正人/役:曹正

登場人物:曹正(そうせい)
・密州の食堂・女郎屋の主人。
・反政府活動をしていた兄を役人・青蓮寺に惨殺されたことを知った時、怒りで頭に血が上り、その痕跡が額に赤痣として残る。
・兄が間者として関わっていた盧俊義の下で闇塩の仕事をする。
・情報収集能力と物資調達能力に優れている。
楊志の二竜山制圧を助け、妓楼で働かせていた済仁美と楊志の仲を取り持った。
・代々肉屋の生まれであり、あだ名の操刀鬼(そうとうき)は、その包丁捌きが見事なことに由来する。

キャスト:和田正人

高橋和也/役:朱貴

登場人物:朱貴(しゅき)
・梁山湖のほとりで食堂を営む。
王倫とは昔馴染み。
林冲晁蓋の入山に大きな役割を果たす。
・梁山泊の資金調達、情報収集、人材の品定め、入山希望者の面接、客人の案内などの仕事を担っている。
・深い眼差し、落ち着いた物腰。
・あだ名は旱地忽律(かんちこつりつ)。忽律とはワニのことで、陸のワニという意味。

キャスト:高橋和也

川島潤哉/役:薛永

登場人物:薛永(せつえい)
・薬師。
・元は旅の薬売りをしていて大道芸として剣の技を見せながら膏薬などを売っていたときに魯智深と出会ったのが縁で梁山泊に加わる。
安道全とコンビを組んで梁山泊の医療を支える。
・あだ名は病大虫(びょうだいちゅう)。“虎まがい”という意味で、虎のように恐ろしかったのでそう呼ばれた。

キャスト:川島潤哉

有薗芳記/役:時遷

登場人物:時遷(じせん)
・かつては忍び込み専門の泥棒だったが、魯智深との出会いが縁で宋江に引き合わされ、間者(スパイ)として働く。
・変装がうまく、情報分析力、判断力に優れる。
・その身軽さを、蚤が太鼓の上で飛び跳ねても音が鳴らないことに例えられ、鼓上蚤(こじょうそう)とあだ名される。

キャスト:有薗芳記

生田拓馬/役:阮小二

登場人物:阮小二(げんしょうじ)
・梁山泊水軍の隊長のひとり。
・元梁山湖の漁師で、阮三兄弟の長兄。
・弟たちと比べて茫洋でおっとりしているが、造船に関しては執念を燃やす。
・あだ名は立地太歳(りっちたいさい)。立地は即座にの意、太歳は災いを起こす架空の凶星の名。彼にちょっかいを出すと大変なことになるのでこう呼ばれた。

キャスト:生田拓馬

林優大/役:阮小七

登場人物:阮小七(げんしょうしち)
・水軍隊長。
・元梁山湖の漁師で、阮三兄弟の末弟。
・長兄の阮小二を父のように思っていた。
・小柄で、敏捷、血気盛んな荒くれ者だが、病気の母親のために鯉の生き血を届ける優しさがある。
張順と組んで潜水部隊を養成、水戦では敵船への切り込み役を担当。
・あだ名は活閻羅(かつえんら)、この世の閻魔という意味。

キャスト:林優大

嶋尾康史/役:湯隆

登場人物:湯隆(とうりゅう)
・梁山泊の鍛冶屋。
・梁山泊の前身となる梁山湖の山寨にいたが、王倫に逆らったため投獄されていた。
晁蓋たちの梁山泊旗揚げにより出獄して以降は、史進の鉄棒や凌振の大砲、安道全の医療器具など様々な武具や道具、建築用材を製作する。
・字は読めないが、鉄と語り合うほどに鍛冶の技術向上に余念が無く、鉄の配合率を記した独自の帳面を持つ。
・梁山泊で最も多忙な職人の一人。
・体中に豹模様に似たあばたがあることから、あだ名は金銭豹子(きんせんひょうし)。

キャスト:嶋尾康史

市川知宏/役:陳達

登場人物:陳達(ちんたつ)
史進の遊撃隊の副官。
・直情的な性格だが歩兵の指揮に優れている。
跳澗虎(ちょうかんこ)というあだ名の由来は、谷間を跳ぶ虎を意味していると言われている。
・点鋼槍(てんこうそう)という槍を使う。

キャスト:市川知宏

朝井大智/役:朱武

登場人物:朱武(しゅぶ)
・元少華山の賊徒で、陳達楊春の兄貴分。
・冷静沈着な性格で、知略が得意。
・少華山で非道を働いていた賊徒の頭目たちを殺害し首領となるが、史進と出会い彼を少華山の頭目として迎える。
・梁山泊入山後は、軍師として活躍。
・あだ名は神機軍師(しんきぐんし)で、神懸かり軍師という意味。

キャスト:朝井大智

酒井大成/役:楊春

登場人物:楊春(ようしゅん)
・金持ちの妾になった母親に反発、放浪していた時に朱武陳達と出会い、義兄弟となる。
・入山後は二竜山に配属、秦明の下で将校となる。
・秘めた素質を見抜いた秦明の指示で解珍と旅に出た後、素質を開花させ、二竜山の優秀な大隊長となった。
・あだ名の白花蛇(はっかだ)は、白面の妖蛇のような冷たく白い肌に由来する。

キャスト:酒井大成

栄信/役:孔明

登場人物:孔明(こうめい)
・青州軍の下級将校で花栄の部下。
孔亮の兄。
・顔に鋭利な傷がある強面だが、性格は温厚で部下からの信頼も厚い。
・判断力がありバランスのとれた将校で、各戦で活躍。
・あだ名の毛頭星(もうとうせい)は、凶星である「昴宿」を意味する。

キャスト:栄信

嘉島陸/役:孔亮

登場人物:孔亮(こうりょう)
孔明の弟。
・元青州軍の兵士で、官軍時代は花栄の部下として反政府活動に関与する。
・美男子だが酷薄な性格。
・梁山泊入山後、石秀に代わって致死軍の隊長となる。
・あだ名は独火星(どっかせい)で、不吉な意味をもつ火星と、兄・孔明よりも短気な性格から。

キャスト:嘉島陸

池田努/役:雷横

登場人物:雷横(らいおう)
・地方軍の歩兵将校。
・当初から宋江の同士だった数少ない人物。
・あごひげを短く刈り込んでいて、酒に強く、親分肌で部下に慕われる。
・梁山泊の北の守りと塩の道の守備を兼ねた双頭山を築き、朱仝とともに総隊長を務める。
・あだ名は、挿翅虎(そうしこ)、羽が生えた虎という意味で、身が軽く2~3丈の川を跳び越えることができたことに由来する。

キャスト:池田努

浜田学/役:朱仝

登場人物:朱仝(しゅどう)
・地方軍の騎兵将校で、以前は禁軍に所属していた。
雷横の仲介で宋江と知り合う。
・のちに双頭山の総隊長となる。
・「三国志」の関羽に憧れて見事なひげをたくわえており、美髯公(びぜんこう)というあだ名も関羽と同じ。
・根っからの軍人であり、軍規を守れない李逵とは犬猿の仲。

キャスト:浜田学

ヤマダユウスケ/役:索超

登場人物:索超(さくちょう)
林冲騎馬隊隊長。
・旅の途中、林冲の強さに感銘を受け梁山泊入りを決意する。
・彼が率いる青騎兵(せいきへい)は、林冲の黒騎兵、史進の赤騎兵と並んで官軍に恐れられる。
・短気で無鉄砲な性格だったことから、あだ名は急先鋒

キャスト:ヤマダユウスケ
 

玉山鉄二/役:李富

登場人物:李富(りふ)
・国の諜報機関・青蓮寺(せいれんじ)の幹部。
袁明に認められ、全国の叛乱や賊徒への対処を任されている。
・梁山泊の宋江たちにとって、最大の敵。

キャスト:玉山鉄二

大塚明夫/役:袁明

登場人物:袁明

キャスト:大塚明夫

木幡竜/役:王和

登場人物:王和(おうわ)
・諜報組織「青蓮寺」のメンバーで、李富の部下。
・「青蓮寺」の実働部隊で、暗殺や破壊工作を担う「闇軍」の初代指揮官。
・闇軍は梁山泊致死軍と同じ役割を持ち、梁山泊最大の糧道である闇塩ルートの全貌を暴くべく活動する。

キャスト:木幡竜

牧島輝/役:高廉

登場人物:高廉(こうれん)
・諜報組織「青蓮寺」のメンバー。
・「青蓮寺」の実働部隊である闇軍で、王和の副官を務める鋭い青年。

キャスト:牧島輝

浜田信也/役:蒼英

登場人物:蒼英(そうえい)
・青蓮寺の幹部。
・「禁軍」担当。

キャスト:浜田信也

竹森千人/役:何恭

登場人物:何恭(かきょう)
・青蓮寺の幹部。
・民政担当。

キャスト:竹森千人

増田修一朗/役:呉達

登場人物:呉達(ごたつ)
・青蓮寺の幹部。
・地方軍担当。

キャスト:増田修一朗

池田成志/役:高俅

登場人物:高俅(こうきゅう)
・帝の直属軍である「禁軍」の大将。
・帝に取り入り権力を牛耳る悪人。
林冲楊志が梁山泊へ参加する一因を作り出した元凶。

キャスト:池田成志

宮下修司/役:陸謙

登場人物:陸謙(りくけん)
高俅を支える腹心の部下。

キャスト:宮下修司

萩原聖人/役:王倫

登場人物:王倫(おうりん)
・梁山湖の要塞に拠点を置く賊徒の頭目。
・圧倒的なカリスマ性を持つ、絶対的支配者。
・猜疑心が強く陰険で冷酷、恐怖政治を行っている。
・あだ名は白衣秀士(はくいしゅうし)で無位無官の書生という意味。

キャスト:萩原聖人

神尾佑/役:杜遷

登場人物:杜遷(とせん)
王倫の右腕で、砦の最古参メンバーのひとり。
・砦では第二位の地位。
・副頭目として梁山泊と衝突する。

キャスト:神尾佑

八木将康/役:宋万

登場人物:宋万(そうまん)
杜遷とともに賊徒の初期メンバーとして梁山湖を支えてきたもう一人の副頭目。
・砦では第三位の地位。
・筋骨隆々とした大男。

キャスト:八木将康

【北方謙三 水滸伝】の原作について

大河小説の金字塔・北方謙三『大水滸伝』シリーズ

北方健三水滸伝』(全19巻・集英社文庫)。
1999年から2005年まで5年10か月にわたり「小説すばる」(集英社刊)に連載された歴史小説。民話説話の集大成である「中国版水滸伝」を原典としているが、北方謙三が独自の解釈で徹底的に解体し、改めてキャラクターの造形をして再構成した。「北方水滸」とも呼ばれる。第9回司馬遼太郎賞を受賞。『水滸伝』『楊令伝』『岳飛伝』の三部作からなる大水滸伝シリーズは累計発行部数1160万部を突破している。

北方謙三さんのコメント
はじめは「本当に作れるのだろうか」と思った。
それが、今は、「本当に作れるのだ。良かった」と感じている。
作家の仕事は、本になった段階で完結している。原作は、映像を構成する素材のひとつに過ぎない。その素材をどのように活かすか、私は見てみたい。小説通りではない、新たに生まれる未知の創造物を見てみたい。
「水滸伝」は現代劇ではない。リアリティの飛躍がある。ストーリーの飛躍がある。俳優の演技、存在感、監督や脚本家の想像力と表現力。衣装や小道具にいたるまで想像力を結集し、それらが飛躍し、映像として物凄く圧倒的な世界を作るのではないかと期待している。

別のコメントでは、「これは、作家と映像制作者の“勝負”。私は今、無邪気に、圧倒される瞬間を待っている」と語っていて、北方謙三さんの懐の深さと矜持に深く感動します。

北方さんの想いにスタッフ・キャストがどう応えるか、期待に胸高鳴るなあ。

原典・中国版との違い

北方謙三さんは、中国に従来伝わる「水滸伝」に独自の解釈やオリジナルの設定を加えて、よりリアルによりイマジネーション豊かによみがえらせました。
中国版の原典「水滸伝」は、二百数十年にわたって語り継がれてきた民話説話をまとめたもので、不自然な箇所が多々あり、中には名前だけの登場でエピソードが語られない人物もいます。
北方さんは全体を解体し、大胆に再構成しました。
登場人物一人ひとりを魅力的に造形し、それぞれの心情を丁寧に描いています。
また、原典には登場しないオリジナルの人物や組織を登場させ、新たなエピソードを作りました。
さらに、背景に政治や経済の問題を置いて、物語に説得力を与えました。
独自の解釈と創作を加えることで、原典の矛盾や不自然さを解消したのですね。

宋江を人間味あふれる人物にすることで、なぜ彼が梁山泊のリーダーなのかがわかりやすくなっているのよね。

【北方謙三 水滸伝】のあらすじ

12世紀初頭、北宋末期の中国。
政に興味を示さぬ帝のもと汚職が横行し悪政で腐敗した国で民たちが苦しみにあえいでいた。
この状況に怒りを覚えた政府の下級役人・宋江織田裕二)は、世直しを唱える書物「替天行道」を書き記した。
そして、その写本を手に彼の右腕である豪傑僧侶・魯智深が、同じ志を持つ同士を求め全国を奔走。
近衛軍である禁軍の武術師範・王進、天下無双の槍の名手・林冲亀梨和也)、さらには軍のエリート将校・楊志らが大きな混乱の渦に巻き込まれていく。
同じ頃、“托塔天王(たくとうてんのう)”の名で恐れられる叛徒・晁蓋(反町隆史)もまた、世直しの機をうかがっていた。
やがて宋江と晁蓋は手を組み、梁山湖に浮かぶ巨大な要塞・梁山泊を拠点とし、反乱を決意する。
一方、腐敗した宋は、禁軍を筆頭に地方軍も含めた強大な兵力を有し、さらに幹部・李富が実権を握る闇の組織・青蓮寺が暗躍し、宋江らの前に立ちはだかるのだった。

【北方謙三 水滸伝】の見どころ

映像化されていなかった大作がついに!

未だかつて映像化されていなかった北方謙三さんの歴史大河小説【水滸伝】全19巻を、日本ドラマ史上規格外のスケールで完全映像化します。
2024年12月に凍てつく寒さの中で始まった撮影が終わったのは2025年7月、酷暑のさ中でした。
日本各地の山、川、湖、洞窟などでの8か月にも及ぶロケ。
車、新幹線、飛行機に乗って南へ北へ。
主演の織田裕二さんも、こんなスケールでの撮影は初めてだと言います。
撮影が終了してからも丁寧な編集作業があり、この壮大な物語が放送されるのは2026年です。
キャスト・スタッフが全身全霊で力を注いだ【北方謙三 水滸伝】、WOWOWドラマとして最大級の規模だという作品の全貌が明らかになる日が待ち遠しいですね。

「水滸伝」実写化の夢を叶えるためにWOWOWに入社したプロデューサー

プロデューサーの大原康明さんは原作の大ファン。
高校生の時、紀伊國屋書店新宿本店で行われた北方謙三さんのサイン会に参加して「いつか水滸伝の映像化に携わりたい」と伝えたそうです。
北方謙三さんは「漢の握手だ」と固い握手をしてくれたとのこと。
大原さんは、(当時の映像制作業界において)この大作を制作できるのはWOWOWしかない、映画では尺や時間が足りないと考え、WOWOWに入社して「水滸伝を制作したい」と言い続け、30代にして見事に高校時代からの夢を叶えました。
並々ならぬ想いでこのビッグプロジェクトに取り組んできた太原プロデューサーの情熱に大いに期待したいです。

脚本は藤沢文翁

【北方謙三 水滸伝】の脚本は、舞台『キングダム』の脚本をはじめ、ミュージカル、ストレートプレイ、アニメ、ゲームと幅広いジャンルの脚本を手掛けてきた藤沢文翁さんが担当しました。
重責を感じる藤沢さんに、北方謙三さんは温かい言葉を伝え、藤沢さんの舞台を観劇し、一緒にお酒を飲み交わしてくれたそうです。
藤沢さんは、ロンドン大学を卒業したバイリンガルの劇作家・舞台演出家で、「音楽朗読劇創作の第一人者」と評されています。
【北方謙三 水滸伝】のロケ地を訪れた藤沢さんが、風で飛ばされそうなテントをスタッフと一緒に支えたこともあったそうで、熱意が伝わってきますね。
織田裕二さんは座長として場の空気を盛り上げていて周囲はいつも笑顔が絶えなかったと藤沢さんは話しています。

総監督は若松節朗

総監督は映画「沈まぬ太陽」や、第44回日本アカデミー賞最優秀監督賞に輝いた「Fukushima 50」などで知られる若松節朗さん。
織田裕二さんとは『振り返れば奴がいる』、『お金がない!』などでタッグを組んできました。
圧巻のスケール、百花繚乱のキャスト陣、若松監督が中国舞台の壮大なドラマをどう映像化するのか、とても楽しみです。

【北方謙三 水滸伝】のスタッフ

原作 北方謙三『水滸伝』(集英社文庫刊)
監督 若松節朗
村谷嘉則 
佐藤さやか
脚本 藤沢文翁
音楽 村中俊之
エグゼクティブプロデューサー 西憲彦(WOWOW)
プロデューサー 大原康明(WOWOW) 
古屋厚(ROBOT)
森安彩(共同テレビジョン)
制作プロダクション ROBOT
製作著作 WOWOW
公式情報 公式サイト
公式X
公式Instagram

【北方謙三 水滸伝】の放送はいつから?

北方謙三 水滸伝
◆放送:WOWOWプライム
◆配信:WOWOWオンデマンド、Leminoプレミアム
◆放送・配信開始日:2026年2月15日(日曜)より〈全7話〉

WEB限定配信

コメディ、サスペンス等のドラマや映画が好きです。日常を彩るエンタメの魅力を心を込めてお伝えしてまいります。
好きな脚本家:木皿泉さん

dorama9【キャスト/あらすじ/視聴率/ネタバレ】