『さよならマエストロ』に原作はある?パクリ疑惑、脚本家も紹介!

『さよならマエストロ』に原作はある?パクリ疑惑、脚本家も紹介!

西島秀俊主演、芦田愛菜共演のドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』(TBS系、日曜21時)には原作となる小説・漫画などの作品はあるのでしょうか。「似ている」と噂のドラマや脚本家は誰なのかも紹介していきます。

目次

『さよならマエストロ』に原作はある?

『さよならマエストロ』に原作はある?

ドラマ『さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~』に原作はありません。ドラマオリジナルストーリーです。 

『さよならマエストロ』のパクリ疑惑

『さよならマエストロ』と「似てる」とSNSで話題なのが、田中圭・門脇麦がW主演を務めたドラマ『リバーサルオーケストラ』(日テレ・2023年)です。

「リバーサルオーケストラ」と似ているポイント

①天才指揮者が市民オーケストラで指揮

『さよならマエストロ』は元・世界的マエストロの夏目俊平(西島秀俊)が妻に騙される形で帰国し、廃団寸前の地方の市民オーケストラで指揮をする。(正確には廃団が議会で決まってから指揮をする)

『リバーサルオーケストラ』は天才マエストロ・常葉朝陽(田中圭)が父で市長の修介(生瀬勝久)に母が病気と騙されて帰国。その後、潰れる寸前の地方の市民オーケストラを指揮することに…。

「天才指揮者」が「海外から帰国」して「潰れかけの市民オーケストラの再生」という要素が似ています。

②ヒロインが市役所勤務で訳アリの元バイオリン奏者

『さよならマエストロ』のヒロインは、夏目俊平の娘・響(芦田愛菜)。響は元バイオリン奏者だが、5年前、コンクールから逃げて事故に遭った過去がある。それ以降、音楽と無縁の生活をしているもよう。静岡県晴見市の職員として勤務。

『リバーサルオーケストラ』のヒロインは、訳ありの元ヴァイオリニスト・谷岡初音(門脇麦)。初音は10年前に演奏活動を止め、正体を隠して西さいたま市の職員として勤務。

初音がバイオリンをやめた理由は、妹の病気が自分のせいだと思ったから。10年前、コンサートの直前、自宅で倒れた妹が救急搬送されたのを控室で聞いてしまったため、舞台から逃亡して病院に駆け付けた。両親は妹の体に兆候があったはずなのに初音に付きっきりで気づけなかった。自分が妹を殺しかけてしまった。そう自分を責めた初音はバイオリンをやめた…。

ヒロインが「元バイオリン奏者」「バイオリンを辞めた訳アリの過去がある」「市役所勤務」という点が似ています。

「リバーサルオーケストラ」と異なるポイント

①市長が地方楽団の敵/味方

『さよならマエストロ』では白石市長(渕上泰史)が地方楽団をつぶそうと計画。楽団の敵です。

『リバーサルオーケストラ』では常葉市長(生瀬勝久)が地方楽団を応援する人物。このドラマでの楽団の敵は、市長を引きずり降ろしたい市議会議員・本宮(津田健次郎)となっています。

②親子もの/恋愛もの

『さよならマエストロ』は5年前の事件をきっかけに仲違いした父と娘が、どうやって関係を修復していくのか…という「親子もの」のジャンルになっています。

『リバーサルオーケストラ』は初音が朝陽に恋をして、積極的にアプローチ。最終的に朝陽と初音が結ばれることを示唆して終わりました。「恋愛もの」の要素になっているのです。

「リバーサルオーケストラ」も「のだめカンタービレ」のパクリと批判された

これは擁護というわけではないですが・・・実は「リバーサルオーケストラ」もドラマ「のだめカンタービレ」と比較され、パクリと批判されていました。特に放送前に。

『リバーサルオーケストラ』は、主人公が天才ヴァイオリニスト。

『のだめカンタービレ』は、主人公が天才ピアニスト。

楽器が違いますが天才音楽科なのは一緒です。そして両方のドラマの主人公とも、指揮者に恋をするという部分が共通しています。

しかし音大生とプロ楽団の違いがあります。「のだめ…」は学生オケということもあり、活動を妨害する敵がいないのですが、「リバーサル…」はオケの存続それ自体が政治の道具に使われています。


映画には似た設定が多い

これも『さよならマエストロ』の擁護になってしまうのですが、実は、天才指揮者による再生、そして経営が苦しいオーケストラやブラスバンドの再生を扱った映画はあります。

映画『オーケストラ!』(2009、フランス)は、ソ連時代の圧政で地位を奪われたロシアの元天才指揮者が、30年後、共に音楽界を追われた演奏家たちを集め、ボリショイ交響楽団に成り済ましてパリ公演を行うというストーリー。

映画『マエストロ!』(2015、日本)は、不況のあおりを受けて解散した名門オーケストラの再結成をめぐるストーリー。若きコンサートマスター・香坂役は松坂桃李が、突如楽団の前に現れた指揮者・天道役は西田敏行がそれぞれ演じました。

パクリ疑惑はありますが・・・音楽ドラマ・映画として、オーケストラの再生という、ひとつのジャンルがあるというだけのことだと私は思います。

設定それ自体には既視感がありますが、今後、『さよならマエストロ』が独自の魅力をみせてくれると期待しましょう♪

『さよならマエストロ』の脚本家

『さよならマエストロ』の脚本を担当するのは大島里美(おおしま さとみ)さんです。

大島里美さんは、1977年11月16日生まれ。栃木県日光市出身。早稲田大学第一文学部卒業。第16回フジテレビヤングシナリオ大賞で、佳作受賞。

代表的な脚本作品↓

ドラマ

  • 1リットルの涙(2005年 フジテレビ)
  • 東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜(2007年 フジテレビ)
  • 花燃ゆ(2015年 NHK大河ドラマ)
  • 凪のお暇(2019年 TBS)
  • おカネの切れ目が恋のはじまり(2020年、TBS)
  • 妻、小学生になる。(2022年 TBS)

テレビアニメ

  • 働きマン(2006年 フジテレビ)
  • 後宮の烏(2022年)

映画

  • 潔く柔く(2013年10月26日 東宝)
  • 漁港の肉子ちゃん(2021年6月11日 アスミック・エース)

受賞作品に、第1回市川森一脚本賞を受賞した『恋するハエ女』があります。

キャスト陣が口々に大島里美さんの脚本の魅力を感じているようで…

主演の西島さんは「素敵な脚本」とコメントしています↓

「それぞれが取り返しのつかない過去を背負っていたり、どこか身近に感じられるような人生の壁みたいなものにぶつかってる登場人物がたくさん出てきます。それぞれのキャラクターが音楽を通して、お互いを救っていく物語がドラマチックなんですけど、それと同時に『あ、これは自分たちの物語なんだ』ということもすごく感じさせてくれて、実際に演じている僕たちだけじゃなく、視聴者の皆さんも“自分の物語”として、どこか温かい気持ち、前向きな気持になれるのではないかなと思います」

「毎回読んでいて、ジーンと涙が浮かぶ、涙がこぼれるようなすてきな脚本。それぞれの登場人物が魅力的で全員が主役みたいなドラマです」

オリコンニュースより

画像出典TBS「さよならマエストロ」

さよならマエストロ

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