【最後の鑑定人】ネタバレ・あらすじ全話!各話ごとの考察も最終回まで!

【最後の鑑定人】あらすじ・ネタバレ全話 主演:藤木直人

藤木直人主演、フジテレビ7月クール水曜10時枠ドラマ【最後の鑑定人】。
原作は岩井圭也氏による同名小説。
レビューでも評判のいいこの小説が、果たしてどのような映像作品に生まれ変わるのか!?
各話ごとのあらすじ・ネタバレなどを、エピソードごとに考察しながらまとめていきたいと思います。

【最後の鑑定人】どんなドラマ?

主演は藤木直人、バディ役に白石麻衣

かつて科捜研で、その鑑定技術の高さから、彼に鑑定できないものならば他の誰にも鑑定できないと言わしめ、“最後の鑑定人”の異名を誇った男、土門誠が主人公。
敏腕鑑定士として名をとどろかせたものの、訳あって科捜研を去り、いまは個人で鑑定所を開いているという設定のようです。
もしも原作通りのキャラクター設定だとするならば、どうやらなかなかの変わり者の様子。
淡々とした口調で要点のみを語り無駄話や忖度なし、感情が読めず何を考えているのかがわからない。それが相手をややいらだたせるというような描写が原作には見られます。
その土門の鑑定所で研究員として土門を支えるポジションで登場する女性、高倉柊子を演じるのが白石麻衣。
心理学の専門家で嘘を見抜くのが得意。仕事の依頼に訪れた人々が嘘つくかどうかの実験のために、わざと手作りのまずいハーブティをふるまう習慣があり、原作者の岩田圭也氏がXの投稿で“柊子のキャラはほぼ原作通り”とつぶやいていたことから、おそらくはこちらもなかなかの変人。とはいえこちらは社交性のあるキャラクターのようです。
変人主人公と社交性のある華やかな女性のバディ物、しかも警察組織に属さない主人公が専門知識を生かして難事件を解決していくと聞くと、柴咲コウさんとの絶妙なコンビネーションで多くのファンを獲得した福山雅治さん主演の「ガリレオ」などを彷彿とさせますが、この藤木、白石のふたりがどのようなバディぶりを見せるのか、期待がかかります。
ほかにも迫田孝也ほか、個性豊かなバイプレイヤーたちの出演が発表されていますが、キャストに関しては別記事で詳細をまとめたいと思います。

ドラマの舞台は…

科捜研を訳あって退職した主人公・土門が、警察や司法関係者からの依頼を受け、事件の痕跡をもとに、科学捜査を駆使して解決していくサイエンス×ミステリー。
土門が個人で営む土門鑑定所を起点に、様々な事件現場が舞台となるようです。
原作は1話完結もの。ドラマの展開も1話ごとに難事件が起こり、土門と高倉の活躍で迷宮入りを防ぐというものになりそうです。

カギとなりそうなポイント

ひとつは“ある事件”と含みを持たせて語られている、土門が科捜研を辞めることになった事件。
それがどのような事件で、現在の土門の境遇、そして人格形成にどのような影響を及ぼしたのか、というのは最終回までのストーリー展開で縦軸となりそうです。
また、原作通りの設定とするならば、土門には離婚歴があり、元妻は科警研の敏腕鑑定士。
土門が離婚に至った経緯にもなにか理由がありそうで、ここも注目ポイントとなります。

【最後の鑑定人】あらすじ

第1話あらすじ

かつて科捜研(科学捜査研究所)のエースとして活躍していた土門誠(藤木直人)は、ある事件をきっかけに科捜研を辞め、現在は、自ら開設した『土門鑑定所』という民間の鑑定所を営んでいます。
その『土門鑑定所』で事務員兼研究員として働いているのは高倉柊子(白石麻衣)。
学生時代に心理学を学び、仕草や言動から人の嘘を見抜くことを得意としていますが、その柊子ですら土門の本音にはいまひとつ近づけずにいる模様。
そんなある日、神奈川県の海岸で水没した車が引き上げられます。
神奈川県警捜査一課巡査部長の都丸勇人(中沢元紀)と係長の三浦耕太郎(阿部亮平)が現場を訪れると、車中で白骨化した遺体と貴金属がびっしりと詰められた鞄が発見されます。
残留物から、12年前に発生した強盗殺人事件に関連していると推察した都丸たちは調査を開始。その読み通り、発見された貴金属は12年前に強奪されたものと判明します。
しかし、その後一ヶ月経っても捜査はそれ以上進展せず、また科捜研から鑑定にまつわる新たな情報も出てこないことから捜査員たちに諦めムードが…
そこで三浦は、部下の都丸に対し『土門鑑定所』へ遺体の身元確認を依頼するよう指示。
都丸は民間への鑑定依頼に難色を示しますが、三浦はそんな都丸に土門が優秀な鑑定士であることを告げ、依頼に行くよう強く命じます。
気が進まないまま三浦の指示通り『土門鑑定所』を訪れた都丸は、対応に出た高倉に鑑定所の応接ルームに通され、土門を待ちます。が、その間に出されたハーブ水は驚くほどに不味く、どうやら高倉はそれを飲む都丸のリアクションを観察している様子。
そこに土門が現れ、都丸は事件の概要や依頼内容の説明を始めます。
都丸に対してたびたび偏屈な態度を見せる土門でしたが、なんだかんだ言いながら依頼は引き受けてくれるようで…

第2話 あらすじ

科捜研を辞め、民間の鑑定所を営む鑑定人の土門誠(藤木直人)と、そこで働く研究員の高倉柊子(白石麻衣)は、警察からの依頼を受け、科学捜査を駆使して12年前に発生した未解決強盗殺人とその関連事件をみごと解決に導きました。
ところが、それ以降は鑑定依頼が全然来ず、土門鑑定所の存続を案じる柊子。しかしそれに対して土門は、のんきに好物のケーキをほおばりながら、柊子にたいして、ならば面白い事件を持って来いと吐き捨てる始末。
ちょうどその頃、ある資産家が銃殺された事件が世間を賑わせていました。
事件発生当初は歳の離れた妻による遺産目当ての犯行と疑われましたが、本人は被害者から頼まれて殺したと“承諾殺人”を主張。センセーショナルな事件としてワイドショーでも多く取り上げられていました。そんな中、事件の弁護を担当することになった相田直樹(迫田孝也)が土門鑑定所を訪れます。
相田は“承諾殺人”を立証するため、被告人の“躊躇”を証明してほしいと切り出し、土門に事件の概要を語ります。
殺害されたのは戸部庸三(中村シユン)で、庸三は自宅の書斎で死亡しており、手には拳銃が握られていました。二発の銃声を聞いて書斎に駆けつけた庸三の妻・佐枝子(恒松祐里)は警察に通報。警察は自殺の線で捜査していましたが、佐枝子の手と衣服から射撃残渣が検出されたことで状況は一変。
承諾殺人の証明のため佐枝子の“躊躇”を証明したいと語る相田に対して、“躊躇”の証明は科学捜査ではないと呆れる土門。しかし、鑑定所存続のためと相田を援護する柊子に押しきられ、しぶしぶ依頼を引き受けることに。
そして土門は事件当日の現場カメラ映像と二発の弾丸の解析を始めるのですが…?

第3話 あらすじ

ある日、土門誠(藤木直人)が高倉柊子(白石麻衣)のもとに、またもや弁護士の相田直樹(迫田孝也)が鑑定依頼にやってきました。
今回、相田が弁護を担当するのは、ベトナムから来日した技能実習生のホアン・ヴァン・ギア(井阪郁巳)。彼は実習生仲間とともに住んでいる共同住宅に放火したのち、自ら警察に通報し逮捕されていました。現場に残されたポリタンクからホアンの指紋が検出されており、事件当時はホアン以外全員外出していため、彼の犯行であることは明白とみられていましたが、逮捕以来、ホアンは黙秘を貫いているといいます。
黙秘したままでは弁護の余地がないため、相田は放火に至った動機を調べてほしいと土門に依頼。相田の強い意志に押しきられるように依頼を引き受けた土門は、まずは燃焼残渣を調べてみることに。現場鑑識によって簡易的には済まされていたものの、土門はより精密な検査が必要ではないかと考えたのでした。
残渣分析を依頼するため、土門たちは科警研研究官・尾藤宏香(松雪泰子)のもとを訪ねます。前回同様、文句を言いながらも土門の依頼に応じた宏香によると、カセットコンロなどの燃料として使われるブタンとともに、植物由来のテルペンという成分が検出されたとのこと。
その後、柊子を伴い、相田とともに火災現場を訪ねた土門は、ガスボンベの金属片が出なかったことや5人が暮らしていたわりには物が少なすぎることに疑問を抱きます。
さらに柊子と相田が、ホアンの技能実習先の社長・黒瀬達夫(片桐仁)に事情を聞きに行きますが、柊子はホアンの放火動機に思い当たることはないと語る黒瀬の仕草に違和感を覚え…?

【最後の鑑定人】ネタバレ・考察

第1話 ネタバレと考察

12年前の事件の真相と解決までの道のり

12年前、窃盗で捕まり保護観察下にあった男が、バイト仲間を誘って質屋に押し入り強盗を働いた。
その際、その質屋を営む夫婦を主犯格の男が殺害。
主犯格の男を思いとどまらせようとして叶わなかったバイト仲間の男ふたりは、このままでは自分たちもダメになる、と結託して、主犯の男に睡眠薬を飲ませ、車に乗せたまま湖に沈めたというのが事件の真相。
真相にたどり着く決め手となったのは、科県警の尾藤が手掛けた白骨化死体の複眼、そして白骨化したいの身元を特定する決め手となったのは、土門がみつけたタイヤに挟まっていたタングステンを含む特殊な鉱物でした。
その鉱物の分布マップにより、水没した車が奏功したエリアが特定され、聞き込みのエリアが絞り込めたことにより身元の特定につながります。
そして、その判明した死体の身元から、当時交流のあった人物を絞り出し、12年前の強盗殺人の真相とその犯人、そしてその主犯格の男を殺害した犯人の特定へとつながりました。

<事件をめぐる考察>
迷宮入りするかに思えた事件でしたが、土門の粘り強くあきらめない調査が実を結びました。
一つの事件を通じて、土門の人柄が伝わったエピソードでもありました。
セリフとして明言はされませんでしたが、強盗に押し入った質屋から盗んだ貴金属類はすべて、主犯格の男と一緒に湖に沈んでいた模様。このことから、主犯格の男を殺した犯人は、金品目的で殺人を犯したのではなく、止むに止まれぬ気持ちで殺人を犯したのだと推察できます。

主人公・土門誠の人物像と背景

  • 元科捜研に勤めていたが今は民間の鑑定所を経営している
  • 高倉柊子とは、とあるポリグラフ検査で知り合い、自ら誘って土門鑑定所に迎えた
  • 思ったことを相手の気持ちを考えずにすぐ口にする
  • 科県警の尾藤とはどうやら古くからの知り合い
  • 神奈川県警の三浦も古くから土門を知っているらしい
  • 科学は嘘をつかない、が口癖であり信条の様子
  • さしだされたコーヒーは黙って飲む
  • 鑑定の邪魔をするなと言いながら、ケーキがあると聞くとすぐに鑑定を放り出す
  • 鑑定には労力を惜しまない。その理由を柊子に問われ、見つけてあげたいからだと答える
  • 助手を名乗った柊子に、助手など雇った覚えはない、研究員だと告げる

<土門誠に関する考察>
第1話に出てきた上記のエピソードから、土門は以外にも甘党。
そして、柊子が何かをしてくれても礼も言わず、何ならバカにしているような発言をするものの、実はその実力を評価している模様。
土門が過去に科捜研を去った経緯を神奈川県警の三浦が知っているような様子から、神奈川県警管轄で起きた事件がきっかけとなっていると推察。
科県警の尾藤とはかなり長い付き合いのようで、そのやり取りの様子から実はかなり近しい関係なのではと感じさせる。
木で鼻をくくったような会話を繰り広げたかと思えば、被害者であれ加害者であれ、科学の力でみつけられるのならば見つけてあげたい、などと、突然意外な発言をするなど、その本心は、心理鑑定を志す柊子にもなかなか読めない。

今後の展開で注目すべきポイント

  • 土門が科捜研を去ることになった事情
  • 科県警法科学部副部長の尾藤宏香と土門誠の関係
  • 第1話のラストシーンで土門が橋の上で花を手向けていた理由
  • 高倉柊子と土門のバディぶりの成長具合

<今後の展開予想>
土門が研究所を去ることになった事件は、おそらく神奈川県警管轄で起きたもの。そしてラストシーンで川の上にかかる鉄橋に手向けていた花はその事件に関連していると思われます。
土門が口にする科学は嘘をつかないという言葉や、科捜研に戻れ問われたことに対して科学を裏切った自分に帰る場所はないと語るシーンがあったことから、鑑定において結果の読み違えや見落としで、何らかの大きな失敗をしたのではないかと推察されます。
また、科県警に複眼を依頼に行った際、最初は忙しいからできないと断った尾藤をあおるような言葉で承諾に導いた様子から、互いの性格を熟知しているかなり近しい関係だったのではないでしょうか?
さらに、でこぼこコンビながらもテンポの良い掛け合いを繰り広げる土門と柊子がバディとしてどのように成長、変化していくかにも注目です!

第2話 ネタバレと考察

事件の真相

二つの弾丸の謎

  • 現場に残された状況と防犯カメラの状況から、銃声は二回、撃たれた弾丸は二発
  • その二回の銃声弾丸の分析結果、さらには撃たれた拳銃の薬莢の分析結果も、なぜか科捜研から上がっていなかった
  • 土門が鑑定した結果、二つの弾丸は異なる拳銃から発砲された可能性が高いと判明
  • 現場に撃たれた庸三以外に、人物がふたりいればつじつまが合うと仮説を立てる
  • 土門は被害者宅を訪問。細かく調べた結果、1階の物置の窓枠から射撃残渣、そして事件現場の床から糸状の何かを発見する
  • 土門は科捜研のサカキに鑑定を依頼。結果、フィリピン・マニラ地方特有のアパカという植物の繊維、しかも一か月以内に持ち込まれたものだとわかる
  • 真犯人は殺された戸部の娘のカズミ。フィリピンでアパカを使った日用品を制作・販売することで現地の雇用を助けるNPO団体にかかわっていたが、資金難のため父親に助けを求めたところ相手にされず思い余って殺害したことが判明する

空白の5分間になにがあったのか

  • 二発の銃声の後、一度家を出て5分後に帰宅するという謎の行動をしていた佐枝子
  • 二発の弾丸は異なる拳銃から打たれたにもかかわらず、現場に残された一丁の拳銃の薬莢は二つ空になっていたが、その理由はこの佐枝子の空白の5分間に隠されていた
  • その真相は、自分が二発の銃弾を撃ったことにするために、近くの工事現場まで走り、もう一発発砲してから事件現場に戻っていたのだ。理由は自分が罪をかぶり、カズミを助けるため

佐枝子が偽装をした理由

  • 偽装してまでカズミをかばった理由の裏には、佐枝子の生い立ちが関与していた
  • 施設で育った佐枝子は家族というものへのあこがれが強く、夫である庸三にはまるで家政婦のようにこき使われていたものの、カズミに対しては別の感情を抱いていた。一度だけ冗談交じりとはいえカズミが自分を“おかあさん”と呼んでくれたことが非常に嬉しく、忘れられなかったのだ
  • 庸三を撃ったのは自分だと主張していたのは、カズミをかばうためだったことがわかる

<考察>
事件に関する考察佐枝子の弁護のために、相田がフィリピンにいるカズミとオンラインで打ち合わせをした際、カズミは佐枝子のことを、あまりよく知らない、結婚した時も遺産目当てだろうなと思った、アルツハイマーを発病した庸三の介護をしていたのかもわからないしとにかく派手な人だった、と語ります。
しかし、柊子が戸部家に10年務めるハウスキーパーに聞き取りをしたところ、世間で言われているような人ではない、と聞かされます。
派手なところは一切なく、自立した生活のままならない庸三の介護を献身的に行っていた、と。唯一なにかあるとすれば、妻というよりは家政婦のようにこき使われていて、そこに対する不満はあったのかもしれない、という言葉から、佐枝子という人物に関する真相は、カズミが抱いていた人物像とはかけ離れており、佐枝子がよりどころにしていた“おかあさん”という言葉も、カズミにとっては洋服を買ってもらった際に間違えてうっかり行ってしまった程度のことだったのだと推察できます。
事件の真相が判明し、罪を認めた後も、悪びれる様子もなく社会に必要とされているのは佐枝子ではなく自分であり刑罰を受けるのは佐枝子でいいじゃないかと主張するカズミ。
そんなことも知らず、真相が判明したと聞いたのちもなお、自ら罪をかぶろうとする佐枝子の姿は何とも切ないものでした。

土門の過去(第1話からの継続)

<考察>
二回の銃声と二発の弾丸という時点で科捜研が、その二回の発砲が同じ拳銃から打たれたものかどうかというところを検証していないことに疑問を抱いた土門は、科捜研を尋ねます。
対応に出たかつての同僚であるサカキ(須田邦裕)に対してその点を問うと、可能性は指摘したが科捜研は捜査員ではなく依頼を受けたことを鑑定するのが仕事、その点の調査は検察からも警察からも不要だと言われたからやらなかったのだと語ります。
真相はどうでもいいのかと土門は詰め寄りますが、サカキに、科学から逃げた土門にそんなことを言う資格はないと言い返されてしまいます。
後日、事件現場で見つかった糸状の繊維を科捜研に持ち込み、科学者として真相を究明するべきだとサカキに語った土門は、組織を離れて大きな後ろ盾は見つかったが、サカキのようにしがらみにとらわれることなく科学に向き合うことができた、検察の言いなりになっていてどうする、とサカキを鼓舞しますが、そう語る土門のセリフにかぶせて第一話のラストで、土門が鉄橋の上で手向けていた花束の映像がインサートされました。
やはり土門が科捜研を去ったのは、あの鉄橋の現場で起きた事件が原因だと推察されます。

土門と柊子

<考察>
柊子を土門鑑定所にやってきたのは、土門が自ら誘ったからでしたが、柊子が “射撃残渣” という言葉の意味を知らないとわかると、これ見よがしに大きなため息をついたり、土門の行動の意味を柊子が問うと、君に言っても分からない、と、バカにするような態度をとります。
土門が柊子をなぜ自身の鑑定所にスカウトしたのかが不思議に思えてしまうような態度です。しかし土門の言動からは理由のない行動を起こすような人物だとは考えられません。
この部分は引き続き注視していく必要がありそうです。

尾藤宏香と土門はどういう関係…?

<考察>
土門が科捜研と揉めたあと、土門のもとを科警研の尾藤宏香が訪ねてきます。
無駄に衝突をすることで自分の首を絞めている土門への注意喚起のためにやってきたようですが、自分に何のメリットもないのに、なぜそのようなことをしたのでしょうか?
さらに宏香が土門に投げかけたの中に、“20年何も変わらない”という言葉がありました。
ということは、土門と宏香は、20年来の知り合いだということになります。
さらに今回、真相が判明する経緯には、科警研のサカキの調査が大きく関与していました。
そして、そのサカキが鑑定をしてくれたのは、科警研の尾藤宏香が科捜研に働きかけてくれていたとわかります。宏香が土門にそこまでしてくれる理由は何なのでしょうか?
それだけではなく、サカキから宏香からの働き掛けがあったと聞いたときに浮かべた土門の嬉しそうな表情!こみ上げる喜びを押しつぶすような笑顔でした。そこにはどうにもややゆがんだ好意が秘められているような気がしてなりません!
そして土門の20年間に秘められた過去の秘密、そこに宏香はどのように関係しているのでしょうか?
引き続き、追いかけていきます!

【最後の鑑定人】 原作と脚本家

このドラマに原作はある?

ドラマ【最後の鑑定人】の原作は、岩井圭也氏による同名小説(KADOKAWA刊)
岩井氏自身が農学部出身で、カビやバクテリアといった微生物を研究していた経緯があり、本作にはその経験を生かした科学捜査の様子がリアリティをもって描かれています。
また、同作とシリーズ展開されている「科捜研の砦」「追憶の鑑定人」(いずれもKADOKAWA刊)も今回のドラマ化の対象となるようです。
原作者の岩井圭也氏は、2018年に「永遠についての証明」という作品で第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。今回のドラマの原作となっている【最後の鑑定人】は、第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補となった作品です。
原作は短編集ですので、ドラマもおそらく1話完結。毎回ひとつの事件を解決していくものと推察できます。

【岩井圭也氏 主な執筆作品】

作品名 発刊年 備考
永遠についての証明 2018年 第9回野性時代フロンティア文学賞を受賞
最後の鑑定人 2023年 第76回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補
完全なる白銀 2023年 第36回山本周五郎賞候補
楽園の犬 2024年 第77回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門候補
われは熊楠 2024年 第171回直木三十五賞候補

脚本を手掛けるのは?

このドラマは4名の脚本家が参加し、脚本づくりをしていくようです。
そのうちの一人、及川拓郎氏は、演出家としての活動も多く、テレビドラマでは「日本一の最低男 ※私の家族はニセモノだった」「アノニマス~警視庁“指殺人”対策室」の監督などを務めています。

脚本家名 代表作
及川拓郎 自ら監督を務める映像作品の脚本多数
山崎太基 「白暮のクロニクル」「相棒Season18」他
北浦勝大 「問題物件」「PICU~省に集中治療室~スピンオフ」他
青塚美穂 「対岸の家事~これが、私の生きる道~」映画「家族のはなし」他

刑事ドラマやミステリー作品を得意とする脚本家勢が総力を結集して挑む模様。期待が高まります!

【最後の鑑定人】演出家は?

このドラマの演出を手掛けるのは、これまでにも数多くのフジテレビドラマを手掛けてきた水田成英氏をはじめとする3名の演出家。

演出家名 代表作
水田成秀 「119エマージェンシーコール」「医龍~Team Medical Dragon~」他
谷村政樹 「日本一の最低男※私の家族はニセモノだった」「いちばんすきな花」他
清矢明子 「新宿野戦病院」「ラジエーションハウスⅡ~放射線科の診断レポート」他

ミステリーはもちろん、様々なタイプのドラマ演出を手掛けてきたベテラン演出家を中心に、どのような世界観を作り上げていくのか、注目です!

【最後の鑑定人】主題歌は?

【最後の鑑定人】の主題歌を手掛けるのは、新曲の発表は6年ぶり、連ドラの主題歌を手掛けるのは実に28年ぶりだという矢沢永吉さん。楽曲名は「真実」。
スローで優しいメロディーに矢沢さんの特徴的な歌声がマッチする極上のバラード。
第1話の放送で初お披露目となりました。

【最後の鑑定人】概要まとめ

タイトル 最後の鑑定人
放送時間 7月9日(水)より毎週水曜よる10時
放送局 フジテレビ系全国ネット
原作 岩井圭也 「最後の鑑定人」「科捜研の砦」「追憶の鑑定人」
(いずれもKADOKAWA刊)
脚本 及川拓郎
山崎太基
北浦勝大
青塚美穂
演出 水田成秀
谷村政樹
清矢明子
主演 藤木直人
共演者 白石麻衣 ほか
主題歌 矢沢永吉「真実」