【寂しい丘で狩りをする】原作ネタバレ!小説の結末はハッピーエンド!?

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寂しい丘で狩りをする原作

【寂しい丘で狩りをする】原作ネタバレ!小説の結末はハッピーエンド!?

ドラマ【寂しい丘で狩りをする】の原作は、芥川賞作家・辻原登の同名小説です。

暴力男の元カレにストーカーされる女探偵の桑村みどり。
暴行をされ出所後のレイプ犯に追われる野添敦子。
二人の女性の恐怖と復讐を描くサスペンス。

テレビ東京×Paraviドラマ【寂しい丘で狩りをする】の原作ネタバレ・あらすじ・結末・感想を紹介します。

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目次

【寂しい丘で狩りをする】の原作は小説

ドラマ【寂しい丘で狩りをする】の原作【寂しい丘で狩りをする】(著:辻原登)は、群像(講談社)で2013年1月号から11月号まで連載され、2014年に単行本化された作品です。

原作のあらすじ

映画のフィルム・エディターの野添敦子は、レイプされた過去を持つ。犯人の押本史夫の復讐に脅え、女子探偵の桑村みどりに押本の動向調査を依頼する。
みどりもまた元交際相手久我の暴力に苦しんでいた。
刑期を終え出所した押本は予想どおり執念深く敦子の居所を調べ始め、久我はみどりに執着する。
二人の男に追われる敦子とみどり。
追い詰められた女ふたりが選んだ道は?

原作者:辻原登(つじはらのぼる)

・1945年12月15日生まれ。
・「村の名前」で芥川賞受賞「冬の旅」で伊藤整文学賞など、他多数の賞を受賞している。
・【寂しい丘で狩りをする】は1997年に起きた『JT女性逆恨み殺人事件』から着想を得たとされている。

JT女性逆恨み殺人事件について

1989年(平成元年)12月に強姦致傷事件などを起こし、懲役7年の刑に処された男M(本事件当時54歳)が、同事件の被害者である女性A[本事件当時44歳:日本たばこ産業 (JT) の社員]が被害を警察に届け出たことを逆恨みし、出所後にAを刺殺した事件である

JT女性社員逆恨み殺人事件 – Wikipedia

【寂しい丘で狩りをする】の登場人物

桑村みどり(くわむらみどり/倉科カナ)

女性探偵

野添敦子(のぞえあつこ/久保田紗友)

映画のフィルム・エディター

押本史夫(おしもとふみお/丸山智己)

敦子を襲った犯人

久我春彦(こがはるひこ/竹財輝之助)

みどりの元カレ

藪弘子

敦子の元同僚

南部敬一郎

敦子の大学時代の指導教授。

糸井由加

イビサ・レディス探偵事務所社員。

岡庭(おかにわ/高橋英樹)

イビサ・レディス探偵事務所の部長。
みどりの上司、良き理解者。

桂隆光(かつら/藤田弓子)

国際弁護人

瀬戸民雄

ジュアリスト・ジャーナルの記者。

浅野康平(あさの/平山浩行)

保険会社社員。

・須山徹

フリーライター
敦子の事件を本にする。

()内はドラマ出演者。

弁護士は原作は男性、ドラマは女性。みどりの恋人は原作は保険会社員、ドラマは刑事、などの違いがあります。

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【寂しい丘で狩りをする】原作のネタバレ

本作の主軸は事件を追う内容ですが、敦子がフィルム・エディーターというのもあり、映画の話題がふんだんに織り込まれています。かなり古い映画が取り上げられていて、映画の歴史を垣間見るようなページもあり、“サスペンス”だけではないストーリーになっています。

以下にて、事件のネタバレを掲載します。

ドラマ【寂しい丘で狩りをする】の原作ネタバレを紹介します。

みどりと敦子の過去・レイプ事件の全容

【1話】

【1話】のあらすじ・ポイント

・野添敦子が押本に襲われる。
・須山が敦子に押本の情報を伝える。

敦子の事件

平成2年2月19日
その日は大雪で交通機関がマヒ。
押本はタクシー待ちをする野添敦子に方向が同じだと偽りタクシーに同乗する。
タクシーを降りたあと、敦子の後をつけ、犯行に及ぶ。
その後、強姦したことをネタに敦子を脅す。
敦子は脅迫をきっかけにして警察に届けでる。

押本史夫

・1942年生まれ。
・映像技師の仕事経験がある。
・過去にも女に異常な執着をみせ、殺人やストーカー行為など犯罪歴がある。
・敦子の事件の判決は懲役7年、福島刑務所に収監。

敦子は事件当時、フィルム制作会社「カリビア」に勤務。会社が倒産し、大学時代の恩師・南部敬一郎の勧めでフィルムセンターに再就職する。

事件後すぐに引っ越し、高井戸に住む敦子は、マンションが火事になり十条の藪のマンションに居候をする。

敦子は判決公判には出廷しなかったが、フリーライターの須山徹から判決の詳細を知らされる。
須山は多くのレイプ事件を記事にすべく取材をしていた。敦子の事件も追いかけていて、押本に面会をしたり、公判を傍聴している。
押本は敦子が警察にに訴えたことを逆恨みしていた。
後に、須山は性犯罪記録を本にまとめ出版。敦子の事件も仮名で掲載した。
この出版パーティーで敦子はジャーナリストの瀬戸民雄と出会う。
瀬戸は押本の刑務所内情を知っていて、出所したら復讐すると話していると伝える。

【2話】

【2話】のあらすじ・ポイント

・桑村みどりが探偵になるまで。
・みどりは離婚歴があり、元カレの久我につきまとわれている。

みどりの経歴

24歳で結婚。男の子を出産するが、夫の浮気が原因で離婚。
子どもは男の親に奪われ、夫の浮気調査で利用したイビサ・レディス探偵事務所の探偵になる。探偵歴8年。

3年前、野球場で久我と出会い恋愛関係に。
久我は最初は優しかったが暴力をふるうようになる。
久我から逃れるため、1か月半前、こっそりとアパートを引っ越し、携帯も変える。
しかし、久我から携帯に電話があり驚愕する。

久我は、探偵を雇いみどりの居場所を突き止めていた。
鍵屋に金を払い、マンションの中に。
みどりを暴行し、ヌード写真を撮らせたら別れてやると言う。

みどりは、遺産相続をめぐる調査依頼「葉山シーカヤック案件」でNIU保険の浅野と出会う。
いい雰囲気になるが、久我から受けた暴力の傷があり、浅野から誘われるも断る。

葉山シーカヤック案件

資産家の魚住が亡くなり、その死に疑惑を抱いた実の妹からの依頼。
魚住には高額の保険金がかけれていたため、保険会社も調査をしていた。その担当が浅野。
みどりと浅野の調査から、高額な保険金と資産を目当てに年の離れた妻=魚住麻衣とその愛人=國井優が犯人だとわかる。

【3話】

【3話】のあらすじ・ポイント

・敦子がみどりに押本の動向調査を依頼する。
・押本が出所する。

1997年。

敦子は藪の部屋を出て希望ヶ丘へ引っ越す。

押本の出所が気になる敦子は、押本の国選弁護人=桂隆光を訊ねる。
そこで瀬戸と再会。
押本の行動を監視すべきだとアドバイスを受け、敦子を紹介される。

敦子はイビサ・レディス探偵事務所を訪ね、押本の動向調査をみどりに依頼。

4月26日。
みどりは、福島刑務所を見張り、押本の出所を確認する。

復讐事件が起こるまで

【4話】

【4話】のあらすじ・ポイント

・押本が敦子の行方を探す
・敦子の調査依頼は終了になる。
・みどりは個人的に押本を追う決意をする。

出所した押本は、高速バスで東京に行き、ビジネスホテルに宿泊。
その後、鶴見に部屋を借りる。

刑務所にいるとき、面会にきた須山の名刺を持っている。
以後、どこにいても須山の住所や名前を使う。
須山はすでに亡くなっているが、押本はそれを知らない。

刑務所内で知り得た人探しの方法で敦子の居場所を探し始める。
桂に会うが住所は教えてもらえず、江東区役所に出向く。
通販会社を名乗り住民票の開示に成功。
敦子が東十条の友人宅にいるところまで突き止める。
杉並区役所に出向くが、そこでは開示を断られる。
**

敦子の依頼は終了となるが、みどりは個人的に押本の尾行を続行する。

みどりは自分の姿を敦子に重ねている。
「逃げるのをいつかはやめなければいけないときがくる。正面から対決するときまで敦子をフォローしないといけない」
と思う。

【5話】

【5話】のあらすじ・ポイント

・久我の生い立ち
・みどりは浅野と付き合う。
・久我が執拗にみどりにつきまとう。

久我春彦

・東京美術大学を卒業し写真家の道を目指す。
・父=久我祥三郎は高名な洋画家。春彦は後妻の子ども。母は春彦が6歳のときに姿を消した。異母兄の二人は建築家と美術評論家。
・春彦は兄らとそりが合わない。父親が亡くなり億単位の遺産が転がり込み、代官山の高級マンションで暮らしている。写真集を出したり会社経営もするがうまくいかない。ただ、金はあるから困らない。

みどりを抱いた時、みどりの仕草が母と重なり、それをきっかけに暴力をふるうようになった。

久我は、みどりのマンションに再び潜り込み、屋上で待機するが、住人の通報で警察が来る。みどりの知人だと言い張るが、みどりは「知らない」と言ったため、警察に連行される。それを逆恨みする久我は、喫茶店でくつろぐみどりの前に現れ、彼氏のようなフリをする。

久我は、岡庭宛にみどりの過去を暴く写真などを送っていた。岡庭は、みどりの味方となり、久我が利用していた探偵事務所を突き止め、調査を中止するように計らってくれる。

みどりは浅野と関係を持つ。
久我はそれも知っているようで、このままでは浅野に危害が及ぶと思う。

【6話】

【6話】あらすじ・ポイント

・みどりが押本の部屋に侵入。
・瀬戸がみどりと敦子の味方になる。
・押本がヘルス嬢のモモカと関係をもつ。

みどりは、不動産屋で押本の部屋の鍵を借り、こっそりと合鍵を作る。
押本の部屋に盗聴器を仕掛ける。

瀬戸は司法試験も合格しているのにもかかわらず、フリーで活動している。
桂のインタビューを終えた後、敦子の身の危険を感じる桂から「どうにかできないか」と話を持ちかけられた。

そこで、瀬戸は、みどりと敦子と会う。
押本から敦子を守る手段を考え、瀬戸が警察に協力を求めるよう話をすることに。

**

押本はファッションヘルス嬢のモモカを部屋に入れる。
その時、モモカが盗聴器に気づく。
押本はモモカに暴力をふるうが、モモカは警察に届出ず。

盗聴器を仕掛けたのがみどりだと調べ上げた押本は、みどりを尾行すれば敦子にたどり着くと確信する。

【7話】

【7話】のあらすじ・ポイント

・みどりが押本のことを警察に報告。
・警察が動きだす。


みどりは押本が盗聴器に気づいたのではと思い始める。
瀬戸の口利きでみどりは押本の動向報告書を警察に提出。

警察は、モモカの事件で押本をマークしていたこともあり、みどりの話を聞き動き始める。

モモカの事件

モモカは押本に暴力をふるわれたあと、店に出勤しなくなっていた。店側から捜査依頼があったのだ。
モモカの最後の客が押本というとろこまで抑えていた。


警察は、押本にモモカの件を問うが「知らない」と言い張る。さらに、みどりの報告を受けている警察は、敦子を追いかけるなと、警告する。

【寂しい丘で狩りをする】原作の結末

執拗にみどりを追う久我、敦子を追う押本。
ふたりの男からみどりと敦子は逃げきることができるのでしょうか。
物語はいよいよ結末に突入します。
ハラハラの結末をご覧ください。

【寂しい丘で狩りをする】原作の結末を紹介します。

復讐劇のネタバレ

【8話】

久我の死亡

久我は大麻パーティーで心臓発作を起こし救急搬送されたが、すぐに退院し、みどりを家に招く。

みどりは裁判の証拠を撮る計画で隠しカメラを持ち久我のもとに。
久我はみどりのヌードを撮影中、カメラをもちバスタブに落ちてしまう。
久我は「薬」と訴えるが、みどりには意味不明。そのまま久我は溺れてしまい、慌ててみどりが引きずりあげるが、息はなかった。

みどりは久我のカメラからフィルムを抜き取り、指紋を拭き、久我がみどりとやり取りをする専用の携帯を持ちマンションを出る。

後日、久我の死は病死として片付けられた。

・押本への復讐

みどりを尾行していた押本は、久我のマンションにみどりが入っていくのを目撃している。久我の死の新聞記事を見つけ、みどりに「敦子の居場所を教えろ」と脅迫してきた。

みどりは、動じない。
久我の死は心臓発作、敦子は海外に行くと伝える。
この時、久我の携帯番号を自分の番号だと押本に教える。

**

みどりと敦子は久しぶりに会う。
みどりは、南部との再婚を考えていて一緒に暮らすと告げる。

久我の事件後、浅野との連絡を断っていたみどり。
浅野がみどりを訪ねてくる。
みどりは久我のことを話すことはできないでいる。
浅野はいつか話してくれればいい、と言い、みどりにプロポーズをする。

**

押本は藪を襲って敦子の住所を聞きだしたが、敦子のマンション周辺には警察がいて近づけない。
そこで、みどりの携帯(久我の携帯)に電話を掛ける。
「敦子の居場所を教えろ」
という押本にみどりは
「敦子を含めて3人で話そう」
と話を持ち掛ける。
それは、敦子を連れて行くつもりも話をするつもりもみどりにはなく、押本をおびき寄せる手段だ。

待ち合わせは押本の借りているマンション。
みどりはひとりで、約束の時間より早く行き、合鍵で押本のマンションに潜む。

みどりの心情
・押本を尾行するうち、みどりは、押本のすべてを嫌悪していく。
・押本に危害を与えることは「正義」だと確信していった。

押本は包丁を手にして玄関を開ける。みどりは、押本に催涙スプレーを目に吹きかけ、スタンガンをうなじに当てる。
押本が気絶したのを確認したみどりは、一旦、部屋を出る。

押本の携帯、久我の携帯、押本の部屋の合鍵を川に捨て、押本のマンションに戻り「押本に襲われた」と110番をした。

【9話】

みどりは、傷害罪で逮捕される。
瀬戸が力になり弁護は桂が担当。
岡庭と敦子が証人として出廷する。
押本は意識を戻したが、記憶を失っていて供述はとれない。

【判決】

・合鍵は持っていない。
・押本から話し合いがしたいと言われた。

みどりは一貫としてこの2つの嘘をつきとおした。

スタンガンを長い間当てていたことを問われたが、初めての使用でわからなかったと言い逃れる。

みどりは保釈金を納付して保釈され、岡庭に電話で詫びを入れる。

傷害罪で懲役3年、執行猶予5年の判決がおりた。

結末

【10話】

【登場人物の結末】

瀬戸は、女性に対する性暴力などを全国紙に寄稿し反響を得る。

押本はモモカの事件は立証されず保釈。
桂と瀬戸が身元引受人となり、施設に入所。
押本の記憶は戻っていないが“何かがキッカケで記憶が戻るかもしれない”状態。
瀬戸は施設を訪問し、その事実を聞き記憶が戻らないことを願う。

・桂はみどりの事件を最後に引退。
・瀬戸は樹木医の資格をとる。
・藪は押本に襲われ入院をしたが、その傷も癒え海外に旅立つ。
・敦子は南部と家庭を持つ決意をする。

【ラストシーン】

ホテルニューグランド5階。

南部と敦子、みどりと浅野は食事をする。
この時、敦子はみどりが妊娠していることに気づく。

外では菊の花火があがり、みどりはある小説の一説を思い出す。

「人生は一瞬の花火にすぎない」

<終わり>

【寂しい丘で狩りをする】原作の感想

【寂しい丘で狩りをする】の原作は、みどりが押本を追い詰めるまでを丁寧に描いています。執拗な男二人の異常さに恐怖を覚えます。ストーカーという行為そのものは法律で裁くことは難しいのだと思える展開。

みどりは押本を追い詰め犯罪者と化してしまう。「狩り」の意味が奥深く、身を守るには犯罪しかないのかと苦い思いがこみ上げてきます。
結末はみどりも敦子もそれぞれに新しい愛を受け止める内容となり、これで良かったのだとは思います。ただし、記憶を失った押本がもしかしたら記憶を取り戻すかもしれない、という記述もあり単純にはハッピーエンドとは思えない。
押本が記憶を取り戻したら、また、敦子を追うのでしょうか。そして、今度はみどりにも復讐をしそうです。

押本の記憶が戻らないことを祈るのみ。幸せと不幸は背中合わせ。いつどこで人生が狂うのかわからない。そんな恐怖を感じつつ読み終えました。

【寂しい丘で狩りをする】原作ネタバレのまとめ

【寂しい丘で狩りをする】の原作となる小説のネタバレを紹介しました。

ハラハラ感満載の物語。ドラマもきっと楽しめると思います。
原作との違いや共通点などもチェックしてみてはいかがでしょうか。

【寂しい丘で狩りをする】は、テレビ東京で毎週金曜深夜に放送中!

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記事内画像:【寂しい丘で狩りをする】公式サイト

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