【夫よ、死んでくれないか】ネタバレ原作結末とドラマ解説!炎上考察・丸山正樹小説

夫よ、死んでくれないか・ネタバレ

【夫よ、死んでくれないか】ドラマの原作ネタバレ、結末、感想・レビュー、ドラマネタバレ解説、炎上考察を紹介します。

安達祐実、相武紗季、磯山さやか、主演テレビ東京ドラマ【夫よ、死んでくれないか】の原作は丸山正樹の同名小説です。

うざい夫への妻の本音と女の嫉妬を赤裸々に綴った話題作です。

『殺人事件、セックスレス、夫の失踪』丸山正樹ワールド全開の結末は?

【夫よ、死んでくれないか】の原作ネタバレ、結末とともに各章ごとの内容ポイント、深層心理もお届け!

ドラマについて各話の小説との相違点、最終回予想を更新していきます。

【夫よ、死んでくれないか】原作・小説からのドラマネタバレ解説

ここでは実写化ドラマを原作(小説)からネタバレ解説をしていきます。詳しくは下記の【夫よ、死んでくれないか】の原作ネタバレで内容をまとめています。また、結末を一早く知りたい方は結末ネタバレへどうぞ。

1話ネタバレ解説

小説の5章までが1話で描かれています。

ネタバレ
麻矢が留守にした夜に光博が不倫をしていた。その事に気付いた麻矢は光博を責め立てます。光博は涙を流しながらも言い訳をしようとするのですが、麻矢は聞く耳もたず。大粒の涙を流しながら光博に「死んで」と言ってしまいます。
数日後、光博が出社していないと会社から連絡があり、光博が家からいなくなったことに気付くのでした。

麻矢のセックスレス事情やふたりでいるのにひとりでいると感じる心理描写はそのまま描かれています。
友里香が夫を突き飛ばして意識を失い慌てふためき璃子に連絡を入れる。その後、璃子と麻矢が友里香の夫を殺そうとする展開もほぼ原作どおり。忠実に描かれています。

相違点
・璃子は既婚者で璃子の夫が存在している。
・麻矢が夫に「死んで」と言ったことを思い出す。小説では結末となる11章で暴かれいますがドラマは1話で明かされており、展開はかなり早めになっています。

2話ネタバレ解説

小説の5章の千田との出会いと6章までが2話で描かれています。

ネタバレ
光博がいなくなって麻矢はひとりでいることの居心地の良さを感じます。だからといって離婚をしたいのかと問われるとわからない。麻矢がひとりでfreedomで飲んでいると千田が声をかけてきます。千田は麻矢が仕事ができる人だと直感で感じるとその気にさせる発言をします。麻矢もまんざらでもない様子。
そんな中、光博の母和枝(なかじままり)が家に乗り込んできました。光博が失踪したことに気付いた和枝に責め立てられた麻矢は警察に失踪届けを出します。
離婚をするなら証拠集めが必要だという友里香のアドバイスがあり、麻矢は光博のパソコンに手を振れます。その時、光博から光博と璃子のツーショット写真が送られてきました。

・友里香は哲也の記憶が全くないことを利用して自分がされてきたことを哲也にさせていきます。

相違点
・璃子の夫婦生活は完全オリジナル。夫の弘毅は出張だといいながら1日早く帰宅。璃子のスマホをチェックし「心拍数が多いのはなぜだ」と問います。
・友里香のママ友映美(新山千春)が登場。映美から専業主婦であることをひけめに感じてはいけないとアドバイスをもらう。
・千田と知り合うは原作と同じですが、ドラマは千田ひとり。千田の同僚は登場せず。

3話ネタバレ解説

小説の6章とオリジナルストーリーが含まれています。

ネタバレ
璃子と光博の写真を璃子につきつけた麻矢は、光博の不倫相手が璃子ではないことを知ります。麻矢は既婚女性としてインタビューを受け、夫婦円満であることをアピールしてしまう。光博が失踪したことは内緒にしていた。噓が噓を重ねていく。
璃子の夫は弘毅は、出張から戻ると璃子が何をしていのかと暴れだす。気が狂ったような形相。落ち着くと優しい夫になるも、璃子のスマホのチェックまでする束縛ぶり。璃子は年下の医者・鴨下亮介(清水尚弥)と不倫中。離婚したいが弘毅の暴力が怖くて言い出せない。
娘から「ママたちにグルグルされてた」と聞いた哲也は、お香の皿を「大切なもの」という友里香の言葉で殺されかけた記憶がよみがえる。
麻矢は立花瑤子(遊井亮子)から「噓をついてないか」と問われる。インタビュー記事が出て離婚されたりしたら困るからだと言われ「そんなことはない」という。光博の失踪を隠し通さないとと思っていた矢先、警察から電話がある。
璃子は亮介とホテルにいる。弘毅はそのホテルに…。

相違点
・璃子が結婚していて不倫をしていること。不倫相手が原作だと現在の恋人になっています。
・麻矢の上司が女性であること。インタビューもオリジナルストーリー。
・哲也の記憶が戻る様子がドラマの方が丁寧に描かれています。

麻矢、璃子、友里香がピンチです。噓がバレるのか。ドラマはどう描いていくのか、次回も楽しみです。

4話ネタバレ解説

原作小説の7章のヘッドハントと8章の兄訪問の内容が含まれつつ、オリジナルで描かれています。

ネタバレ

警察からの電話はイベント会場のクレームでほっとする麻矢(安達祐実)。一方、璃子(相武紗季)はホテルロビーで弘毅(高橋光臣)に声をかけられるが亮介(清水尚弥)は姿を隠し不倫はバレずにすむ。弘毅は「璃子を笑顔にする方法」というマニアルまで作り璃子を雁字搦めにしていく。
麻矢は千田(久保田悠来)と偶然出会いふたりで飲む。千田に光輝が失踪していることを打ち明ける。
麻矢のもとに康明(吉岡睦雄)がやってきた。康明は光博はじきに帰ってくると意味深発言。麻矢は兄を疑う。
哲也(塚本高史)は、友里香(磯山さやか)に盗聴器を仕掛けたバッグをプレゼント。そうとは知らない友里香はバッグを持って麻矢と璃子に会う。
そんな中、麻矢にヘッドハントの話がある。転職エージェント「グローバル・ハイ・アソシエイツ」高木(真田幹也)は、麻矢のインタビュー記事を見て話を持ち込んできたのだ。夫婦仲がいいと思われていることから、麻矢はすぐに返事が出来ずにいた。

結末
璃子は弘毅に不倫がバレる。
友里香が帰宅すると哲也はバッグから盗聴器を取り出し再生する。哲也にすべてがバレたことに気付く友里香。
光博が事件に巻き込まれたかも、と警察から麻矢に電話がある。

相違点
・麻矢のヘッドハントの話は原作では千田から。インタビュー記事はそもそもないので、オリジナル展開。
・友里香の娘が哲也を殺そうしているのを目撃していること、哲也が盗聴器を仕掛けたのも娘から殺されかけたことを聞くのもオリジナル展開。原作にはありません。
・璃子ストーリーは完全オリジナル。

次回は哲也と弘毅の復讐反撃がスタート!かなり面白そう。ワクワクです!

5話ネタバレ解説

原作小説の8章と9章に加えて璃子ストーリーのオリジナル展開になっています。

ネタバレ

光博の財布と免許証が公園のゴミ箱から見つかったことから、刑事の志村(柳憂怜)は麻矢を疑っている。
記憶を戻した哲也は、麻矢と璃子を呼びつけ警察に訴えないかわりに2千万を要求してきた。娘は哲也の実家に預けられ、友里香は哲也に虐げられる日々を送る。麻矢と璃子はそんなお金を払えるわけもなく、友里香からの連絡をスルーしてしまう。
一方で麻矢はヘッドハントの話を進めていく。そんな中、後輩の香奈(松浦りょう)が転職するのかと探りを入れてくる。仕事帰り、千田(久保田悠来)と飲む麻矢は、光博との思い出を語る。いい思い出はそのままでいいのだと言われ、穏やかな気持ちに…。
浮気を知った弘毅(高橋光臣)は璃子を監禁。心配した亮介(清水尚弥)が璃子を訪ねると、弘毅が狂ったように亮介を殴る。

結末
哲也は口止め料を3千万に跳ね上げ「期限は10日」と友里香を脅迫する。
麻矢は光博のパソコンのパスワードを当て開くことに成功する。(パスワードはMARUTAで原作と同じ)
その頃、璃子は婦人科で妊娠2か月だと告げられていた。

相違点
・璃子の監禁や妊娠など面白い展開は完全ドラマオリジナル。
・哲也が要求した金額が違う。(原作は1千万)

璃子の妊娠という衝撃展開で幕を閉じた5話。相手はどっち?と思いましたが、予告から亮介の子だと分かりました。次回は女のバトル展開に突入!原作にはない壮絶バトルが楽しみです!

6話ネタバレ解説

原作小説6章の光博の妹の早希に光博が不倫をしていたと打ち明ける部分が描かれています。他はオリジナル展開満載で面白さ倍増に!

ネタバレ

璃子のストーリー
過去…璃子の夫・弘毅は子供ができない。ふたりは産婦人科でそのことを告げられ「これからはふたりで生きていこう」と約束した。その時から弘毅は変貌していったのだ。
璃子のお腹の子どもは亮介の子であることは明らかなのに、弘毅は自分の子どもだという妄想から突っ走る。璃子と離婚するどころか妊娠を喜ぶ始末。璃子は亮介の家に逃げるも連れ戻されてしまう。
璃子の中に弘毅への殺意が生まれる。

友里香のストーリー
娘・結菜の誕生日が近い。結菜は哲也の実家にいるため、哲也に誕生日に会いたいと懇願する。土下座を強いる哲也は3千万を出せば会わせると言う。璃子も麻矢にも電話もラインも無視され絶望的な友里香は、公衆電話で璃子を呼び出し麻矢のマンションに行く。

麻矢のストーリー
光博のパソコンからは何も得られなかった。
仕事と光博の失踪で疲れた麻矢を励ます千田とバッティングセンターに行き元気を取り戻す。
光博の母からひっきりなしに電話が来てうんざりする麻矢。無視していると妹の早希が家に来る。麻矢は光博が浮気をしていたと打ち明ける。光博の浮気を信じられない早希は警察に行き刑事の志村に麻矢が怪しいと告げる。志村は麻矢を疑い、麻矢を尾行。
麻矢は転職を決意。退職届けを出すも引き止められることもなく、自分の存在の薄さを知る。
新しい会社への契約を結んだところに、志村がやってきた。帰宅すると璃子と友里香が待ち構えていて…。

結末
麻矢、璃子、友里香。麻矢のマンションで顔を合わせた3人。友里香は3千万をどうにかしろと言い出し言い争いになる。麻矢と友里香は互いに罵りあい取っ組み合いに。止めに入った璃子に「上から目線」だと言う、今度は璃子が標的になる。璃子が「私、妊娠してるの」と言うと、ピタリと静かになる。
そして「やるしかない」と…。
それは、弘毅と哲也を殺すこと。3人にとってはそれは「初めてじゃない」ことで…。

麻矢が転職したり、3人の壮絶バトルと原作にはないストーリー。さらに「私たち初めてじゃないし、人を殺すの」と襲撃的な展開に!3人は15年前に人を殺している!?次回は夫殺害計画に突入します。オリジナル展開なので、どうなるのか楽しみです。

7話ネタバレ解説

ネタバレは放送後に更新します。

【夫よ、死んでくれないか】原作のネタバレ

小説は全部で11に別れています。各話ごとにネタバレをまとめていきます。

原作の主人公は麻矢です。麻矢が心奥底で思うことが赤裸々につづられています。

【夫よ死んでくれないか】原作のネタバレを紹介します。

麻矢、璃子、友里香の関係(1章)

1章のネタバレ

1章の内容ポイント
・麻矢、璃子、友里香は大学時代からの友人。
・友里香は夫が「死んでくれないか」と思っている。
・麻矢も夫に冷めた感情を持っている。

麻矢、璃子、友里香の関係
大学時代に男たちから危険な目に遭いそうになり3人で逃げたことがきっかけで仲良くなった。
卒業後、璃子が結婚、次いで友里香が結婚、その後、麻矢が結婚し疎遠になっていたが璃子の離婚問題から再び集まるようになる。

3人行きつけのバー「FREEDOM」にて。いつもの飲み会。
夫の哲也の横暴な態度にイラつく友里香は夫の気に入らないところを並べ立てる。
専業主婦の友里香は子供の親権、生活費を考えたら離婚に踏み切れない。だから「一番いいのは、遺産と保険金と遺族年金を残していなくなること」つまり「元気なまま死んでくれないか」

独身の璃子は「離婚すればいい」とあっけらかんとしている。4年ほど前、離婚に応じない夫に困り果てた璃子が助けを求め、友里香が弁護士を紹介し離婚にこぎつけたという経緯がある。

麻矢は夫・光博とは家庭内別居状態でセックスレス。夫の愚痴を言いながらも思う。
自分は本当のところ夫をどう思っているのだろう。

帰宅した麻矢は浅草にあるおでん屋「丸多」でデートしたことを思い出す。ふたりでいることの幸せを感じていたのに、いつの間にか会話もなくなってきていた。
今はふたりでいるのにひとりのように感じる。

友里香のガーべ(夫)殺人未遂事件(2章)

2章のネタバレ

2章の内容ポイント
・日村夫人の登場はサラリと描かれているがラストで登場(衝撃展開あり)
・友里香の夫を3人で殺しかける。夫は記憶喪失に!

大手不動産会社に就職した麻矢は子会社に出向になったことがある。この時のお客・日村夫人と偶然出会う。日村夫人から夫への不満は感じ取れなかったが…。

友里香から夫の哲也が意識を失っていると連絡が入り、急いで駆け付ける麻矢と璃子。
友里香のお香皿を哲也が灰皿にしたことが原因で言い合いになり友里香が突き飛ばしたら夫は意識不明に。
友里香は救急車を呼べない理由があった。

・日頃から3人で集まり「死んでくれないか」と言っている。
・SNSに「夫が死んでくれればいい」と投稿している。
・夫を突き飛ばしたときに「死ね」と言っている。

バレたら殺人罪になるかもしれない。親権もとられてしまう。
そこで「殺してしまおう」ということに。

その時、哲也が意識を戻した。哲也は記憶喪失になっていた。

麻矢は夫とセックスレス(3章)

3章のネタバレ

3章の内容ポイント
・麻矢と光博はセックスレス夫婦。
・麻矢が千田と出会う。千田はのちに麻矢の転職に関わる人物です!

哲也は逆行性健忘で10年分の記憶が失われていた。よって、麻矢たちが殺そうとしたことも覚えていない。
哲也は人が変わったように優しくなり友里香は哲也との暮らしに満足していく。

麻矢が光博とセックスレスになった原因
2年ほど前、32歳の麻矢は念願の部署に異動になったばかりで子供はまだ先と考えていた。
光博は「いいんじゃないかそろそろ」と言って避妊をせずにしようとした。麻矢は拒否。この日以来、レスに。
その後、麻矢から誘ったが「がっついている」と言われ屈辱を味わう。それからは、麻矢から誘うこともない。

商品開発部に所属する麻矢が手掛けたアロマの企画が流れてしまう。課長の保坂和人(ほさかかずひと)からそれを告げられる。麻矢は保坂の仕事のやり方に不満を感ていた。女だからって…と密かに思う麻矢。

麻矢はひとりでFREEDOMに行く。この時、男3人組(三島、若月、千田)と出会い、飲みまくる。
千田は既婚者。三島と若月は独身。

麻矢の心理
光博と離婚したらと考える。他の人と再婚したとしても子どもはもう諦めるしかない。
女は不公平だと思う。

麻矢の夫・光博の失踪事件(4章・5章)

4章のネタバレ

4章の内容ポイント
・光博に不倫浮気疑惑!
・シーツに残された香りが結末で不倫相手の伏線回収になります。

麻矢は伯父が亡くなり葬儀に出るため実家に泊まる。麻矢の兄・康明は引きこもり。麻矢は甘やかして育てた親のせいだと思っている。兄と妹というだけで育て方が違っていたと感じる麻矢は思う。

私だったら許されない。

離婚を考えたことがあるいう母から「いつかはどうでもいいことになる」と言われる麻矢の中に疑問が浮かぶ。

結婚生活に不満を抱え我慢する。それが幸せ?どうでもいいことになるの?

帰宅した麻矢は夫のシーツから香水の匂いがすることに気付く。
浮気に違いない。

どこかで嗅いだ香りだった。

璃子と友里香に相談する麻矢。ふたりは離婚に協力すると言うが麻矢は迷う。

5章のネタバレ

5章の内容ポイント
・光博が失踪する。
・麻矢が光博を責めたことが原因だがその内容は分からない。→結末で内容が明かされます。

麻矢と光博は、互いの家族と合わず正月の挨拶も別行動になっていた。哲也がその話を蒸し返してきた。
麻矢の両親は兄ばかりに愛情を注いでいた。放任で育った麻矢はどこか家族に対して醒めていた。それを指摘される。
麻矢にとって家庭は「居心地のいい大切な場所」ではなかった。だから、結婚して居心地のいい大切な場所を作りたいと思っていた。なのに光博によって踏みにじられた。

ワインを飲んで酔っていた麻矢は頭に血がのぼり哲也を責めた。ただ、何を言ったのか覚えていない

翌日、光博が会社に行っていないと連絡がある。2日間、無断欠勤をしていた。
以来、光博は行方不明に。警察に届けを出す。

光博の考えを考察する麻矢と璃子と友里香。考えられるのはふたつ。

・離婚をしたくない。つまり麻矢を愛している。
・離婚という面倒から逃げたい。

「FREEDOM」にて。3人であれこれと策を練ってるとき、璃子が男3人(三島、若月、千田)に聞いてみようと言い出す。
千田が結論を出す。

千田によると…
光博は離婚したくないから逃げた。
いわゆる現場放棄
無責任極まりない

光博が浮気している!相手は?(6章・7章)

6章のネタバレ

6章の内容ポイント
・光博からメールが届き、璃子とのツーショット写真が添付されていた。
・光博の妹の早希が麻矢を訪ねてくる。

光博がいなくなって2回目の日曜日。
光博の部屋をあさるが何もでてこない。パソコンがあるがパスワードがわからない。
失踪届けを出すときに問われた。光博の知人や友人。麻矢は答えられなかった。
麻矢は気づく。「自分は夫のことを何も知らない」と。

光博からメールが届く。そこには写真があった。笑っている光博のとなりには璃子がうつっていた。

その時、チャイムが鳴る。光博の妹の早希がやって来た。
早希から光博のことを心配していないでしょと責められた麻矢は「光博には女がいる」と告げる。

7章のネタバレ

7章の内容ポイント
・璃子は光博の不倫相手ではなかった。
・麻矢が千田からヘッドハンティングの話をもちかけられる。
・友里香の夫の記憶が戻る。

光博から会社にメールがある。長期休暇の申し出だ。メールを送った人間は女ではないかと思う麻矢。警察の志村に話すと、誰かがなりすましている可能性があると言われる。

光博の女が璃子かと疑う麻矢は璃子から写真の真相を聞く。

夏、璃子は光博と偶然出会った。この時、光博から声をかけてきて写真を撮ろうと言ってきた。
「麻矢が二人の仲を誤解するように笑って」と言った光博。まるで別人のように明るかった。
その場で光博は写真メールを送っている。その相手は麻矢ではない。

璃子と麻矢は思う。

光博は誰かにはめられている!?

麻矢に千田からヘッドハンティングの話がある。麻矢はこんないい話はないとその気になっていく。

そんな中、友里香の夫・哲也の記憶が戻った。
友里香から来てほしと言われる麻矢と璃子。
行かないと哲也は警察に行くという。

訴えらえたら殺人未遂、障害罪になる。焦る麻矢と璃子は友里香の家に行く。

友里香の夫・脅迫事件(8章)

8章のネタバレ

8章の内容ポイント
・麻矢と璃子は友里香の夫からお金を要求される。
・麻矢の兄の康明が意味深なことを言う。
・後輩の香奈との会話が結末での伏線回収に!

哲也は警察に行かない代わりに口止め料として1千万円を要求してきた。
猶予は2週間。

なんとかしなければと思うもそんなお金はない。

そんな時、兄の康明が麻矢を訪ねてきた。
康明は光博のパソコンを調べたかと言い「そのうち帰ってくる」と意味深発言。

会社では香奈が「行きつけのバーにつれていって」と言ってきた。香奈になら何もかもを話してもいいかと思う麻矢。
でもバーのこと何故知ってるの?と疑問が。すると香奈は麻矢から聞いたという。
麻矢はそんな話いつしたっけ?と思う。

さらに「会社辞めないですよね?」香奈の質問にドキリとする。

光博の失踪理由を知る人物は?(9章)

9章のネタバレ

9章の内容ポイント
・光博の失踪が事件性を帯びてくる。
・麻矢は璃子と友里香から距離を置くようになる。
・康明は光博の失踪に関わっているかも?

公園のごみ箱から光博の財布が見つかる。
事件性を疑う警察は「特異行方不明者」として扱うことになり捜査がスタートする。

璃子は彼氏からもらった薬を友里香に渡す。
その薬は抗不安薬やてんかん薬とおなじ成分の薬で意識が朦朧とする。
璃子はそれを狙っていた。
「こんどこそ本当に実行する」と殺意を露わにする。

麻矢は千田に会いヘッドハンティングを受けるつもりだったが「ホテルの部屋をとってある」と言われて断ってしまう。

光博とのことは“自分で決めなければいけない”と思う麻矢は、璃子と友里香からラインや電話があるがスルーする。

「パソコンとか調べたか」と言う兄の言葉が引っかかっていた麻矢はパソコンを開ける。
片っ端からパスワードを入力し「MARUTA」がパスワードだと判明。それは浅草のおでん屋の名前。

パソコンの画面にはチャットが流れてきた。相手は兄。
兄はオンラインゲームで光博とつながっていた。

兄は光博が行方をくらますことも知っていたのだ。

光博の失踪したのは麻矢のせい(10章)

10章のネタバレ

10章の内容ポイント
・康明によって光博失踪の原因が分かる。
・麻矢は光博の不倫相手を友里香だと思う。

康明と対峙する麻矢。
康明は光博が麻矢が璃子と友里香と「夫が死んでくれればいい」とバーで言いあっていることを知っていたという。
光博は自分がそんなに嫌われてるのかとショックで家出をしたのだ。

ふたりは言い争いになる。康明はずっと麻矢が「かわいがられていた」と思っていた。それに気づいてないと指摘する。一方の麻矢は兄が可愛がられていたと感じていた。ふたりは互いに相手のことを羨ましく感じていたのだ。

康明から光博はどうすれば出会った頃に戻れるかと思い悩んでいたと聞いた麻矢は、言わなきゃわからないと怒りがわいてくる。

麻矢は手がかりがあるかと丸多にいくと2週間前に女ときたと分かる。その女は小柄で髪は短め30代前半。
麻矢は友里香ではないかと思い…。

いよいよ結末になります。光博の浮気相手は友里香なのか?失踪の本当の理由は?麻矢の出した結末は?
以下にて結末をネタバレ紹介します。

【夫よ、死んでくれないか】原作の結末

結末の内容ポイント
・光博が見つかる。
・麻矢が光博に酔った勢いで発した言葉を思いだす。
・友里香が夫と揉め意識不明になる。
・後輩の香奈の悪だくみが明らかになる。

光博は生きていた!

光博が見つかった。命に別状はなし。事件性もなし。
警察の志村から連絡を受けた麻矢は早希とともに食堂にいる光博のもとへ急ぐ。

そこに香奈が突然訪ねてきた。
ヘッドハンティングで会社を辞めると挨拶に来たのだと言う。

璃子から電話がある。
璃子と友里香は哲也と話し合ったのだが、哲也が切れて友里香を突き飛ばし友里香が意識不明に。
どうやら璃子は本気で哲也を殺そうとしていたらしい。
この時、友里香は光博と浮気していると口走っていた。

麻矢の心理

麻矢の心理
・ふたりじゃ無理だったという璃子に対して麻矢は「3人そろっていてもそれは無理」だと思う。
・不倫をした友里香が自分で蒔いた種だ。
・仕事を辞めて専業主婦になった友里香は、着実にキャリアをつみ結婚し子供がいない優雅な生活を送る麻矢に嫉妬していた。自分にないものを持っている私に対して、欲をかきすぎ、何様のつもり。

光博の不倫相手は友里香だと思い込んでいた麻矢は、警察官によって光博の相手は友里香ではないと知らされる。

では誰が?
ここで気づく。光博の不倫相手は香奈。

失踪と不倫の真相

  • 合コンに行くはずだった後輩は香奈。→香奈は光博と知り合いだった。
  • 隣の席の香奈は麻矢の携帯をのぞき見していた。→バーのことも知っていたし、ラインの会話も見ていた。
  • 香奈は麻矢のにずっと憧れていて、麻矢のものを奪いたかった。
  • 千田に自分を売り込み、麻矢の夫の失踪というネタを作り上げ、麻矢を蹴落とそうとした。
  • 光博は香奈にそそのかされ利用され捨てられた。

伏線回収:麻矢は光博に言った自分の言葉を思い出す。
浮気を認めやり直せないかと懇願する光博に「いなくなって!いっそのこと死んで」と言った。

麻矢の心理
・夫に死んでほしいと告げたのは自分だった。
・璃子と友里香を疑い絆を断ち切ってしまった。
・「すべては自分が蒔いた種

夫を殺した!

友里香の意識が戻ったと連絡がある。また会おうというメッセージに涙がこぼれる。

麻矢は光博に会うため食堂に行く。
「もう好きではない」と告げる覚悟を決めて。

食堂のテレビでニュースが報道される。
日村陽子が夫を殺害した。
陽子は結婚してからずっと考えていたことだった。
「夫よ、死んでくれなか」と…。

【夫よ、死んでくれないか】感想・レビュー

小説【夫よ、死んでくれないか】の感想を紹介します。

妻の本音

「夫よ、死んでくれないか」かなり怖いタイトル。世の夫たちは震えてしまうのでは。
夫婦になり1度は離婚を考えたという妻は少なくはないはず。友里香の夫への不満も麻矢の夫への不満も日常的に感じている妻の本音。友里香の愚痴と主人公の麻矢の本音が赤裸々に描かれているのが読みどころ。
愛情のない夫と暮らしていくことの苦痛。それに耐えられない麻矢。ラストでは離婚するとハッキリと書かれてはいないけれど、麻矢が離婚を決意したことが分かります。
一番の恐怖は、幸せそうだった日村夫人が殺人を犯したこと。死んでくれないかと思っても殺してしまう妻はそうはいない。傍から見たら幸せな夫婦でも本当のところそうじゃないのかもしれないという結末に「お見事」と感じた秀逸なる小説です。

女の嫉妬

原作小説は麻矢、友里香、璃子の会話を通して夫への不満が赤裸々に描かれているほか、麻矢の目を通して女の嫉妬も描かれています。
友里香と璃子に対して友人でありながらもどこかに嫉妬を抱える麻矢。友里香が不倫相手だと決めつけたときはかなり辛辣に友里香のことを罵っています。もちろん、それを言葉にはしない。結末では再び会う約束もしている。
友里香と璃子の嫉妬心はいかなるものか。麻矢目線ではない本人目線での心情をドラマ化していくのか気になるところ。

また、兄への嫉妬も描かれています。兄もまた麻矢への嫉妬を暴露。互いに親からの可愛がられていたと思うのは、嫉妬から湧き出た思いでしょう。

そして、一番の注目点は香奈の嫉妬。香奈は麻矢に憧れながら嫉妬していたに違いなく、大それた計画を実行してしまうのが恐い。
そんな渦巻く女の嫉妬が物語を膨らませているのでドラマ化ではどう展開していくのか楽しみです。

ドラマ化への期待

なぜ、麻矢や友里香が夫よ死んでくれないかと思うのか。夫のありがちな行動が妻からすると不満であり、それが積み重なっていく。原作では3人の会話を通して、その心理に迫っていく内容展開です。
ドラマ化では、音ある文字(声)からそれを把握できる。目で追う文字とは違う楽しみがありますね。

【夫よ、死んでくれないか】炎上考察

夫よ、死んでくれないかのタイトルはSNSで炎上。どうやら「死」はタブー的な単語でもあり、夫に死ねと言っている風のタイトルは、なにかとオブラートに包む現在には、かなり過激。「言ってはいけない言葉」ともとらえることができますよね。実際に面と向かって「死んで」という妻はいくほどいるのか定かではありませんが、これは小説でもあり、ドラマでもあり。それに、本気で死んでと望んでいるわけではなく、どうしてこうなったのか、どうしたかったのか、そして、未来はどうしたいのか、という女性の心理を描いた作品。
炎上はそれはそれで話題にもなりある意味、宣伝効果にも。何が良くて何が悪いのかは個人判断ですが、面白いストーリーであることは確かです。

【夫よ、死んでくれないか】ドラマは原作以上の仕上がりか

ドラマは物語の中盤に入ったところ。夫たちの復讐がスタートします。原作にはない璃子の離婚問題など今後の展開が楽しみな仕上がりになっています。
視聴者からの反響も多く原作を上回る作品とも言えるかもしれません。ただし、原作にはドラマにない面白さもあります。なので、それはそれ、これはこれという感じで鑑賞中。最終回結末は、もしかしたら、原作とは違うかもしれませんね。

【夫よ、死んでくれないか】最終回はどうなる?

ドラマが原作と違う展開になってきています。ここでは最終回がどうなるかを予想・考察をまとめていきます。

映美(新山千春)は夫を殺す!?

ドラマには原作に存在しない映美が登場しています。映美は、友里香のママ友。5話までは家庭円満で幸せいっぱいという面が全面に出ていましたが、それがだということが6話で分かりました。映美が友里香に「娘の誕生日は夫がプレゼントを用意して」なんてことを笑顔で話すも、映美の娘(棚橋乃望)が「パパから誕生日プレゼント貰ったことない」と言っています。このことから、映美は愛人かもという可能性が。

また、原作で出てくる日野陽子の存在が映美に置き換えられている可能性も。その場合、映美はラストで夫を殺すことが考えられます。

【夫よ、死んでくれないか】原作者・登場人物

【夫よ、死んでくれないか】の原作を紹介します。

原作者・丸山正樹

【夫よ、死んでくれないか】の原作は双葉社より刊行されている同名小説です。原作者は丸山正樹氏。

ストーリー紹介
大学の同級生だった麻矢、璃子、友里香は、30代半ば。璃子の離婚騒動で集結した3人は時折、飲んでは愚痴をこぼしていた。働く主婦、バツイチ、子持ちの3人は、立場は違えど夫への不満は共通点。集まりの最後は「うちの夫、死んでくれないかしら」で締めくくられる。
そんな中、事件が起きる。友里香と夫の殺人未遂事件、そして、麻矢の夫の失踪事件。
ふたつの事件を絡ませながら、リアルな妻の本音と夫婦とは何かを描くミステリー。

原作者・丸山正樹(まるやままさき)は「デフ・ヴォイス」でデビュー。この「デフ・ヴォイス」はシリーズ化され「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」 が草彅剛主演でドラマ化されています。「刑事何森」シリーズ、「手話だからいえること 泣いた青鬼の謎」などの代表作の中「夫よ、死んでくれないか」は強烈なタイトルと妻の本音とサスペンス要素も満載で読者をひきつけている話題の小説です。
丸山正樹氏は実写ドラマ化が実現に際し「一視聴者として楽しみにしている」とコメント。

登場人物

小説の主な登場人物を紹介します。

甲本麻矢(こうもとまや)(演:安達祐実)…平成元年生まれ。結婚5年目の働く主婦。大学卒業後、不動産会社に勤務しキャリアを積んでいる。夫の光博との関係は冷めていて「死んでくれないか」と密かに思うことも。

加賀美璃子(かがみりこ)(演:相武紗季)…麻矢の大学時代の同級生。フリーランスの編集とライター。バツイチ。大学卒業後3年で結婚したが1年も続かずに離婚。小児科医の彼氏・鴨下亮介がいる。再婚は考えておらす、他にもボーイフレンドがいる。

榊友里香(さかきゆりか)(演:磯山さやか)…麻矢の大学時代の同級生。結婚7年目の専業主婦。娘・結菜がいる。夫・哲也のモラハラに耐える生活をしており、夫を影でガーべと呼ぶ。(ガーベとはgarbageの略で「生ごみ、残飯、くず」の意味)夫のことは「死んでくれないか」と口にするほど嫌っている。

甲本光博(こうもとみつひろ)(演:竹財輝之助 )…麻矢の夫。インドア派。陰キャラのオタク。

榊哲也(さかき てつや)(演:塚本高史)…友里香の11歳年上で45歳の夫。電機メーカーの課長職。

鳥居香奈(とりいかな)(演:松浦りょう)…麻矢と同じ部署で働く5歳下の後輩。香水やアロマに詳しい。

【夫よ、死んでくれないか】原作とドラマのネタバレまとめ

【夫よ、死んでくれないか】の原作小説のネタバレ、ドラマのネタバレを紹介しました。
おすすめ小説です。麻矢の心理など読みどころは満載です。女性なら頷ける部分もあり、男性陣は怖いかもですが妻の本音と向かうチャンスになるかも?ぜひご一読を♪
ドラマはフジテレビ系「ドラマプレミアム」枠(月曜のよる11時6分から)放送しています。スピーディー展開で面白く鑑賞しています。ぜひ、ドラマもお楽しみください。

フジテレビ
hitomi

ライター歴12年以上。web新聞記事、恋愛やドラマコラム、小説などを手掛け現在dorama9にてドラマ記事を執筆。GP帯ドラマのほか深夜ドラマも鑑賞。恋愛、不倫、サスペンスドラマが好き。視聴者の声をリサーチし、分かりやすい記事を心掛けています。

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