【夫よ、死んでくれないか】原作ネタバレを結末まで!ドラマ化・丸山正樹小説の内容!
2025年に安達祐実×相武紗季×磯山さやか のトリプル主演でドラマ化される『夫よ、死んでくれないか』の原作は
丸山正樹の小説「夫よ、死んでくれないか」です。本記事では原作の登場人物と内容をネタバレありで詳しくまとめました。各章ごとに内容ポイントも紹介。独自目線での感想もお届けしています。
怖すぎるタイトルと話題の「夫よ、死んでくれないか」は妻の本音を暴露した秀逸小説。
結末はどんでん返しあり!ドラマの予習・復習にどうぞ。
【夫よ、死んでくれないか】の原作は丸山正樹小説
【夫よ、死んでくれないか】の原作は双葉社より刊行されている同名小説です。原作者は丸山正樹氏。
原作者・丸山正樹(まるやままさき)は「デフ・ヴォイス」でデビュー。この「デフ・ヴォイス」はシリーズ化され「デフ・ヴォイス 法廷の手話通訳士」 が草彅剛主演でドラマ化されています。「刑事何森」シリーズ、「手話だからいえること 泣いた青鬼の謎」などの代表作の中「夫よ、死んでくれないか」は強烈なタイトルと妻の本音とサスペンス要素も満載で読者をひきつけている話題の小説です。
丸山正樹氏は実写ドラマ化が実現に際し「一視聴者として楽しみにしている」とコメント。
以下にて【夫よ、死んでくれないか】の原作の全容をまとめていきます。
結末を一早く知りたい方は結末ネタバレへどうぞ。
【3月12日発売 双葉文庫新刊】
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『夫よ、死んでくれないか』#丸山正樹
冷めきった夫婦関係やモラハラ夫に悩む親友3人組に、衝撃の事件が襲いかかる!
結婚、キャリア、出産――人生の選択に揺れる30代女性のリアルな叫びを描く、予測不能のミステリ!#読書好き pic.twitter.com/fVCNVbBlUM
【夫よ、死んでくれないか】原作の登場人物
甲本麻矢(こうもとまや)…平成元年生まれ。結婚5年目の働く主婦。大学卒業後、不動産会社に勤務しキャリアを積んでいる。夫の光博との関係は冷めていて「死んでくれないか」と密かに思うことも。
加賀美璃子(かがみりこ)…麻矢の大学時代の同級生。フリーランスの編集とライター。バツイチ。大学卒業後3年で結婚したが1年も続かずに離婚。小児科医の彼氏・鴨下亮介がいる。再婚は考えておらす、他にもボーイフレンドがいる。
榊友里香(さかきゆりか)…麻矢の大学時代の同級生。結婚7年目の専業主婦。娘・結菜がいる。夫・哲也のモラハラに耐える生活をしており、夫を影でガーべと呼ぶ。(ガーベとはgarbageの略で「生ごみ、残飯、くず」の意味)夫のことは「死んでくれないか」と口にするほど嫌っている。
甲本光輝(こうもとみつてる)…麻矢の夫。インドア派。陰キャラのオタク。
榊哲也(さかき てつや)…友里香の11歳年上で45歳の夫。電機メーカーの課長職。
鳥居香奈(とりいかな)…麻矢と同じ部署で働く5歳下の後輩。香水やアロマに詳しい。
【夫よ、死んでくれないか】原作のあらすじ
大学の同級生だった麻矢、璃子、友里香は、30代半ば。璃子の離婚騒動で集結した3人は時折、飲んでは愚痴をこぼしていた。働く主婦、バツイチ、子持ちの3人は、立場は違えど夫への不満は共通点。集まりの最後は「うちの夫、死んでくれないかしら」で締めくくられる。
そんな中、事件が起きる。友里香と夫の殺人未遂事件、そして、麻矢の夫の失踪事件。
ふたつの事件を絡ませながら、リアルな妻の本音と夫婦とは何かを描くミステリー。
【夫よ、死んでくれないか】原作のネタバレ
小説は全部で11に別れています。各話ごとにネタバレをまとめていきます。
ネタバレ1
1の内容ポイント
・麻矢、璃子、友里香は大学時代からの友人。
・友里香は夫が「死んでくれないか」と思っている。
・麻矢も夫に冷めた感情を持っている。
麻矢、璃子、友里香の関係
大学時代に男たちから危険な目に遭いそうになり3人で逃げたことがきっかけで仲良くなった。
卒業後、璃子が結婚、次いで友里香が結婚、その後、麻矢が結婚し疎遠になっていたが璃子の離婚問題から再び集まるようになる。
3人行きつけのバー「FREEDOM」にて。いつもの飲み会。
夫の哲也の横暴な態度にイラつく友里香は夫の気に入らないところを並べ立てる。
専業主婦の友里香は子供の親権、生活費を考えたら離婚に踏み切れない。だから「一番いいのは、遺産と保険金と遺族年金を残していなくなること」つまり「元気なまま死んでくれないか」。
独身の璃子は「離婚すればいい」とあっけらかんとしている。4年ほど前、離婚に応じない夫に困り果てた璃子が助けを求め、友里香が弁護士を紹介し離婚にこぎつけたという経緯がある。
麻矢は夫・光輝とは家庭内別居状態でセックスレス。夫の愚痴を言いながらも思う。
自分は本当のところ夫をどう思っているのだろう。
帰宅した麻矢は浅草にあるおでん屋「丸多」でデートしたことを思い出す。ふたりでいることの幸せを感じていたのに、いつの間にか会話もなくなってきていた。
今はふたりでいるのにひとりのように感じる。
ネタバレ2
2の内容ポイント
・日村夫人の登場はサラリと描かれているがラストで登場(衝撃展開あり)
・友里香の夫を3人で殺しかける。夫は記憶喪失に!
大手不動産会社に就職した麻矢は子会社に出向になったことがある。この時のお客・日村夫人と偶然出会う。日村夫人から夫への不満は感じ取れなかったが…。
友里香から夫の哲也が意識を失っていると連絡が入り、急いで駆け付ける麻矢と璃子。
友里香のお香皿を哲也が灰皿にしたことが原因で言い合いになり友里香が突き飛ばしたら夫は意識不明に。
友里香は救急車を呼べない理由があった。
・日頃から3人で集まり「死んでくれないか」と言っている。
・SNSに「夫が死んでくれればいい」と投稿している。
・夫を突き飛ばしたときに「死ね」と言っている。
バレたら殺人罪になるかもしれない。親権もとられてしまう。
そこで「殺してしまおう」ということに。
その時、哲也が意識を戻した。哲也は記憶喪失になっていた。
ネタバレ3
3の内容ポイント
・麻矢と光輝はセックスレス夫婦。
・麻矢が千田と出会う。千田はのちに麻矢の転職に関わる人物です!
哲也は逆行性健忘で10年分の記憶が失われていた。よって、麻矢たちが殺そうとしたことも覚えていない。
哲也は人が変わったように優しくなり友里香は哲也との暮らしに満足していく。
麻矢が光輝とセックスレスになった原因
2年ほど前、32歳の麻矢は念願の部署に異動になったばかりで子供はまだ先と考えていた。
光輝は「いいんじゃないかそろそろ」と言って避妊をせずにしようとした。麻矢は拒否。この日以来、レスに。
その後、麻矢から誘ったが「がっついている」と言われ屈辱を味わう。それからは、麻矢から誘うこともない。
商品開発部に所属する麻矢が手掛けたアロマの企画が流れてしまう。課長の保坂和人(ほさかかずひと)からそれを告げられる。麻矢は保坂の仕事のやり方に不満を感ていた。女だからって…と密かに思う麻矢。
麻矢はひとりでFREEDOMに行く。この時、男3人組(三島、若月、千田)と出会い、飲みまくる。
千田は既婚者。三島と若月は独身。
麻矢の心理
光輝と離婚したらと考える。他の人と再婚したとしても子どもはもう諦めるしかない。
女は不公平だと思う。
ネタバレ4
4の内容ポイント
・光輝に不倫浮気疑惑!
・シーツに残された香りが結末で不倫相手の伏線回収になります。
麻矢は伯父が亡くなり葬儀に出るため実家に泊まる。麻矢の兄・康明は引きこもり。麻矢は甘やかして育てた親のせいだと思っている。兄と妹というだけで育て方が違っていたと感じる麻矢は思う。
私だったら許されない。
離婚を考えたことがあるいう母から「いつかはどうでもいいことになる」と言われる麻矢の中に疑問が浮かぶ。
結婚生活に不満を抱え我慢する。それが幸せ?どうでもいいことになるの?
帰宅した麻矢は夫のシーツから香水の匂いがすることに気付く。
浮気に違いない。
どこかで嗅いだ香りだった。
璃子と友里香に相談する麻矢。ふたりは離婚に協力すると言うが麻矢は迷う。
ネタバレ5
5の内容ポイント
・光輝が失踪する。
・麻矢が光輝を責めたことが原因だがその内容は分からない。→結末で内容が明かされます。
麻矢と光輝は、互いの家族と合わず正月の挨拶も別行動になっていた。哲也がその話を蒸し返してきた。
麻矢の両親は兄ばかりに愛情を注いでいた。放任で育った麻矢はどこか家族に対して醒めていた。それを指摘される。
麻矢にとって家庭は「居心地のいい大切な場所」ではなかった。だから、結婚して居心地のいい大切な場所を作りたいと思っていた。なのに光輝によって踏みにじられた。
ワインを飲んで酔っていた麻矢は頭に血がのぼり哲也を責めた。ただ、何を言ったのか覚えていない。
翌日、光輝が会社に行っていないと連絡がある。2日間、無断欠勤をしていた。
以来、光輝は行方不明に。警察に届けを出す。
光輝の考えを考察する麻矢と璃子と友里香。考えられるのはふたつ。
・離婚をしたくない。つまり麻矢を愛している。
・離婚という面倒から逃げたい。
「FREEDOM」にて。3人であれこれと策を練ってるとき、璃子が男3人(三島、若月、千田)に聞いてみようと言い出す。
千田が結論を出す。
千田によると…
・光輝は離婚したくないから逃げた。
・いわゆる現場放棄
・無責任極まりない。
ネタバレ6
6の内容ポイント
・光輝からメールが届き、璃子とのツーショット写真が添付されていた。
・光輝の妹の早希が麻矢を訪ねてくる。
光輝がいなくなって2回目の日曜日。
光輝の部屋をあさるが何もでてこない。パソコンがあるがパスワードがわからない。
失踪届けを出すときに問われた。光輝の知人や友人。麻矢は答えられなかった。
麻矢は気づく。「自分は夫のことを何も知らない」と。
光博からメールが届く。そこには写真があった。笑っている光博のとなりには璃子がうつっていた。
その時、チャイムが鳴る。光輝の妹の早希がやって来た。
早希から光輝のことを心配していないでしょと責められた麻矢は「光博には女がいる」と告げる。
ネタバレ7
7の内容ポイント
・璃子は光輝の不倫相手ではなかった。
・麻矢が千田からヘッドハンティングの話をもちかけられる。
・友里香の夫の記憶が戻る。
光輝から会社にメールがある。長期休暇の申し出だ。メールを送った人間は女ではないかと思う麻矢。警察の志村に話すと、誰かがなりすましている可能性があると言われる。
光輝の女が璃子かと疑う麻矢は璃子から写真の真相を聞く。
夏、璃子は光輝と偶然出会った。この時、光輝から声をかけてきて写真を撮ろうと言ってきた。
「麻矢が二人の仲を誤解するように笑って」と言った光輝。まるで別人のように明るかった。
その場で光輝は写真メールを送っている。その相手は麻矢ではない。
璃子と麻矢は思う。
光輝は誰かにはめられている!?
麻矢に千田からヘッドハンティングの話がある。麻矢はこんないい話はないとその気になっていく。
そんな中、友里香の夫・哲也の記憶が戻った。
友里香から来てほしと言われる麻矢と璃子。
行かないと哲也は警察に行くという。
訴えらえたら殺人未遂、障害罪になる。焦る麻矢と璃子は友里香の家に行く。
ネタバレ8
8の内容ポイント
・麻矢と璃子は友里香の夫からお金を要求される。
・麻矢の兄の康明が意味深なことを言う。
・後輩の香奈との会話が結末での伏線回収に!
哲也は警察に行かない代わりに口止め料として1千万円を要求してきた。
猶予は2週間。
なんとかしなければと思うもそんなお金はない。
そんな時、兄の康明が麻矢を訪ねてきた。
康明は光輝のパソコンを調べたかと言い「そのうち帰ってくる」と意味深発言。
会社では香奈が「行きつけのバーにつれていって」と言ってきた。香奈になら何もかもを話してもいいかと思う麻矢。
でもバーのこと何故知ってるの?と疑問が。すると香奈は麻矢から聞いたという。
麻矢はそんな話いつしたっけ?と思う。
さらに「会社辞めないですよね?」香奈の質問にドキリとする。
ネタバレ9
9の内容ポイント
・光輝の失踪が事件性を帯びてくる。
・麻矢は璃子と友里香から距離を置くようになる。
・康明は光輝の失踪に関わっているかも?
公園のごみ箱から光博の財布が見つかる。
事件性を疑う警察は「特異行方不明者」として扱うことになり捜査がスタートする。
璃子は彼氏からもらった薬を友里香に渡す。
その薬は抗不安薬やてんかん薬とおなじ成分の薬で意識が朦朧とする。
璃子はそれを狙っていた。
「こんどこそ本当に実行する」と殺意を露わにする。
麻矢は千田に会いヘッドハンティングを受けるつもりだったが「ホテルの部屋をとってある」と言われて断ってしまう。
光輝とのことは“自分で決めなければいけない”と思う麻矢は、璃子と友里香からラインや電話があるがスルーする。
「パソコンとか調べたか」と言う兄の言葉が引っかかっていた麻矢はパソコンを開ける。
片っ端からパスワードを入力し「MARUTA」がパスワードだと判明。それは浅草のおでん屋の名前。
パソコンの画面にはチャットが流れてきた。相手は兄。
兄はオンラインゲームで光博とつながっていた。
兄は光輝が行方をくらますことも知っていたのだ。
ネタバレ10
10の内容ポイント
・康明によって光輝失踪の原因が分かる。
・麻矢は光輝の不倫相手を友里香だと思う。
康明と対峙する麻矢。
康明は光輝が麻矢が璃子と友里香と「夫が死んでくれればいい」とバーで言いあっていることを知っていたという。
光輝は自分がそんなに嫌われてるのかとショックで家出をしたのだ。
ふたりは言い争いになる。康明はずっと麻矢が「かわいがられていた」と思っていた。それに気づいてないと指摘する。一方の麻矢は兄が可愛がられていたと感じていた。ふたりは互いに相手のことを羨ましく感じていたのだ。
康明から光博はどうすれば出会った頃に戻れるかと思い悩んでいたと聞いた麻矢は、言わなきゃわからないと怒りがわいてくる。
麻矢は手がかりがあるかと丸多にいくと2週間前に女ときたと分かる。その女は小柄で髪は短め30代前半。
麻矢は友里香ではないかと思い…。
いよいよ結末になります。光輝の浮気相手は友里香なのか?失踪の本当の理由は?麻矢の出した結末は?
以下にて結末をネタバレ紹介します。
【夫よ、死んでくれないか】原作の結末
結末の内容ポイント
・光輝が見つかる。
・麻矢が光輝に酔った勢いで発した言葉を思いだす。
・友里香が夫と揉め意識不明になる。
・後輩の香奈の悪だくみが明らかになる。
光輝が見つかった。命に別状はなし。事件性もなし。
警察の志村から連絡を受けた麻矢は早希とともに食堂にいる光輝のもとへ急ぐ。
そこに香奈が突然訪ねてきた。
ヘッドハンティングで会社を辞めると挨拶に来たのだと言う。
璃子から電話がある。
璃子と友里香は哲也と話し合ったのだが、哲也が切れて友里香を突き飛ばし友里香が意識不明に。
どうやら璃子は本気で哲也を殺そうとしていたらしい。
この時、友里香は光輝と浮気していると口走っていた。
麻矢の心理
・ふたりじゃ無理だったという璃子に対して麻矢は「3人そろっていてもそれは無理」だと思う。
・不倫をした友里香が自分で蒔いた種だ。
・仕事を辞めて専業主婦になった友里香は、着実にキャリアをつみ結婚し子供がいない優雅な生活を送る麻矢に嫉妬していた。自分にないものを持っている私に対して、欲をかきすぎ、何様のつもり。
光輝の不倫相手は友里香だと思い込んでいた麻矢は、警察官によって光博の相手は友里香ではないと知らされる。
では誰が?
ここで気づく。光輝の不倫相手は香奈。
失踪と不倫の真相
- 合コンに行くはずだった後輩は香奈。→香奈は光博と知り合いだった。
- 隣の席の香奈は麻矢の携帯をのぞき見していた。→バーのことも知っていたし、ラインの会話も見ていた。
- 香奈は麻矢のにずっと憧れていて、麻矢のものを奪いたかった。
- 千田に自分を売り込み、麻矢の夫の失踪というネタを作り上げ、麻矢を蹴落とそうとした。
- 光輝は香奈にそそのかされ利用され捨てられた。
伏線回収:麻矢は光輝に言った自分の言葉を思い出す。
浮気を認めやり直せないかと懇願する光輝に
「いなくなって!いっそのこと死んで」
麻矢の心理
・夫に死んでほしいと告げたのは自分だった。
・璃子と友里香を疑い絆を断ち切ってしまった。
・「すべては自分が蒔いた種」
友里香の意識が戻ったと連絡がある。また会おうというメッセージに涙がこぼれる。
麻矢は光博に会うため食堂に行く。
「もう好きではない」と告げる覚悟を決めて。
食堂のテレビでニュースが報道される。
日村陽子が夫を殺害した。
陽子は結婚してからずっと考えていたことだった。
「夫よ、死んでくれなか」と…。
【夫よ、死んでくれないか】原作の感想
「夫よ、死んでくれないか」かなり怖いタイトル。世の夫たちは震えてしまうのでは。
夫婦になり1度は離婚を考えたという妻は少なくはないはず。友里香の夫への不満も麻矢の夫への不満も日常的に感じている妻の本音。友里香の愚痴と主人公の麻矢の本音が赤裸々に描かれているのが読みどころ。
愛情のない夫と暮らしていくことの苦痛。それに耐えられない麻矢。ラストでは離婚するとハッキリと書かれてはいないけれど、麻矢が離婚を決意したことが分かります。
一番の恐怖は、幸せそうだった日村夫人が殺人を犯したこと。死んでくれないかと思っても殺してしまう妻はそうはいない。傍から見たら幸せな夫婦でも本当のところそうじゃないのかもしれないという結末に「お見事」と感じた秀逸なる小説です。
【夫よ、死んでくれないか】ドラマ化は原作をどう描く?
女の嫉妬
原作小説は麻矢、友里香、璃子の会話を通して夫への不満が赤裸々に描かれているほか、麻矢の目を通して女の嫉妬も描かれています。
友里香と璃子に対して友人でありながらもどこかに嫉妬を抱える麻矢。友里香が不倫相手だと決めつけたときはかなり辛辣に友里香のことを罵っています。もちろん、それを言葉にはしない。結末では再び会う約束もしている。
友里香と璃子の嫉妬心はいかなるものか。麻矢目線ではない本人目線での心情をドラマ化していくのか気になるところ。
また、兄への嫉妬も描かれています。兄もまた麻矢への嫉妬を暴露。互いに親からの可愛がられていたと思うのは、嫉妬から湧き出た思いでしょう。
そして、一番の注目点は香奈の嫉妬。香奈は麻矢に憧れながら嫉妬していたに違いなく、大それた計画を実行してしまうのが恐い。
そんな渦巻く女の嫉妬が物語を膨らませているのでドラマ化ではどう展開していくのか楽しみです。
夫よ、死んでくれないかの心理
なぜ、麻矢や友里香が夫よ死んでくれないかと思うのか。夫のありがちな行動が妻からすると不満であり、それが積み重なっていく。原作では3人の会話を通して、その心理に迫っていく内容展開です。
ドラマ化では、音ある文字(声)からそれを把握できる。目で追う文字とは違う楽しみがありますね。
【夫よ、死んでくれないか】原作のネタバレまとめ
【夫よ、死んでくれないか】の原作小説のネタバレを紹介しました。
おすすめ小説です。麻矢の心理など読みどころは満載です。女性なら頷ける部分もあり、男性陣は怖いかもですが妻の本音と向かうチャンスになるかも?ぜひご一読を♪
ドラマはフジテレビ系「ドラマプレミアム」枠(月曜のよる11時6分から)放送されます。こちらもお楽しみに♪
『夫よ、死んでくれないか』双葉文庫から絶賛発売中!
— 丸山正樹 (@mamaruyama) March 13, 2025
文庫か記念に版元が紹介記事をアップしてくれました☺ドラマ主演のお三方のコメントや、単行本刊行時の読者のSNSなどの反応、ネットギャリーに寄せていただいた感想なども。読んでから観るか、観てから読むか。いや、今でしょ!(古い) https://t.co/gm2pUS3FLw