【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐編のネタバレと感想!仲里依紗、圧巻の演技で原作超え!

大奥6話

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐編のネタバレと感想!仲里依紗、圧巻の演技で原作超え!
NHKドラマ【大奥】の第6話が2023年2月14日に放送されました。世継ぎを産むという天命を背負う将軍の悲哀を表現した仲里依紗の演技が素晴らしいと絶賛の嵐。
今回は、【大奥2023】6話のあらすじ・ネタバレ・視聴率・レビューについて!

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目次

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐編の視聴率

【大奥2023】6話の視聴率は5.0%でした。

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐編のあらすじ

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐編のあらすじです。

右衛門佐が大奥に入った目的

綱吉(仲里依紗)は、右衛門佐(山本耕史)に手をつけられるのではないかと心配する柳沢吉保(倉科カナ)に、くせ者だと思っただけ、だいたい父の桂昌院(竜雷太)が見張っていて手をつけられるわけがないと安心させる。

秋本(中川大輔)は右衛門佐に、上様の側室になるつもりかと尋ねる。側室になる人には媚というものがあると思うと言うと右衛門佐は鼻で笑う。

右衛門佐の予想通り、いや予想よりも早く綱吉は早速向こうから狩りにやってきた。御台所(本多力)に右衛門佐を側室に譲ってくれという。しかし右衛門佐は、今年で35になる。お褥すべりのルールで35になったら上様と褥をともにしてはならない。右衛門佐は、ほかに自分にできる役割はないかと申し出て、まんまと大奥総取締役に就任した。

右衛門佐はまことの男の頂に立つために来た。御台、側室、お腹様は、聞こえはよくても所詮種付け馬。人としてたしかに力を得たい。己にそれができるか試しにきたと秋本に語った。

右衛門佐が大奥総取締に

右衛門佐を大奥総取締にしたことに桂昌院は激怒。あれは有功様のお役目。あの男が有功並みの人間か!と声を荒げると、吉保はしばらくやらせてみて、問題があれば役目を解けばよいとアドバイスする。

右衛門佐は、新参者の自分が大役を仰せつかったことで綱吉の立場が悪くなったのではないかと案じている、この際きちんと遇されたらどうかと。綱吉に、側室で松姫のお腹様であるお伝の方(徳重聡)に別棟の御殿を建てさせる。

吉保のもとへ挨拶に上がる右衛門佐。吉保は、桂昌院は三の丸、お伝の方も御殿に移し大奥は右衛門佐の天下だ、ずいぶんやり手だと嫌味を言う。御殿の件は上様の案。自分はただの忠の者だとシラを切る右衛門佐に、ある手紙を突きつける。右衛門佐が京都で種付けしていた女に、大奥では35でお役御免になると話していたという。つまりすべてを知っていて大奥に来た、上様を謀ったと吉保。

右衛門佐は少しも慌てず、上様はすべてご承知の上で楽しんでいると言ってのけた。

いっそ右衛門佐を斬り捨てては、という吉保に桂昌院は、まずは男。徳子(綱吉)のために生まれてきたような男を京から調達しろと命じる。

韓非子を学ぶ綱吉と右衛門佐。「夫用其言而後其身可乎」の末尾が、双方の写本で「可乎(か ならんや)」と「可成(か なり)」で異なっていた。

上様はすべてお見通し

京から来た大典侍(一色洋平)は、早速綱吉のお眼鏡にかかった。褥が終わると綱吉は韓非子の「夫用其言而後其身可乎」という一説を口にする。「可乎(か ならんや)」ではなく、「可成(か なり)」ではないかと大典侍。「可成(か なり)」じゃ、と意味深に笑う綱吉。

実は大典侍は、御台と右衛門佐が呼んだ男だった。桂昌院の企みは、秋本が将棋を指しながらおしゃべりな桂昌院のお付きの者から情報を入手した。してやったりと大喜びの右衛門佐たちだが、実は綱吉は気づいていた。

大典侍も右衛門佐と同じ韓非子の間違った写本を使って勉強していたからだ。九条景季の下で右衛門佐と大典侍は兄弟のように学んでいたはずなのに、初対面のふりをしたのはなぜかと責める。

図に乗るなよ、佐。たかが総取締が、私や父上、この徳川を動かせると思ったら大間違いじゃ。

大典侍が自分と知己だと知れば吉保が気を悪くすると思ったと嘘をつく右衛門佐。

そなたの命など私の心ひとつじゃ。だまされてやっておるうちが花と思えよ。

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐ネタバレ

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐編のネタバレです。

松姫の死と生類憐れみの令

綱吉のひとり娘、松姫が熱を出す。高熱が下がらず、そのまま亡くなってしまう。嘘じゃ、嘘じゃあ、と愛娘の死に号泣する綱吉。喪が明けても心は沈んだままだ。

お伝の方のところに行って、2人で松姫の話でもすればと桂昌院。上様は夜も寝ていない…と言う吉保に、「誰のおかげでそこに座ってられるんじゃ!」と怒鳴る。徳川の将軍を産めるのは徳子だけ。それが将軍の務めだ、松姫に似たかわいい孫を産んでくれと懇願する。

それが将軍の運命、使命だとわかっている綱吉はまた子を為さねばならぬと悲しい顔をしながら、吉保に化粧を頼む。しかしお伝の方は松姫の死をいたく悲しみ、それどころではない。

松姫の死を喜ぶ御台所。大典侍が子を為せれば一気にお腹様になる。しかし懐妊の兆しがなく、大典侍は種なしかと思われ、右衛門佐は新典侍(神田穣)という京男を中臈にして褥の相手をさせる。それを知った桂昌院はよりすぐりの男たちを集めてお庭お目見えを行う。

右衛門佐は綱吉が選んだ男(織部典成)に教える。「大奥の男たちはみな上様に恋をしている」と言うのだと。綱吉は子を為すために、次々といろいろな男たちと褥をともにするが、一向に懐妊の兆しがない。

桂昌院は高僧の隆光のもとを訪れ、孫ができないことを相談する。隆光は、かつて桂昌院に「将軍の父になる」と予言した人物だ。隆光は、若い頃に殺生をしたなと言う。桂昌院は玉栄として有功の部屋子をしていたとき、自分にひどいイジメをする御中臈を陥れるために家光と有功が可愛がっていた猫を殺したのだ。

綱吉の学問好きを褒める右衛門佐。しかし桂昌院からは、目を悪くすると目つきが悪くなると言われる。彼が器量というときは見かけだけのこと。

右衛門佐は、京での自分の役目は種付けだった。見かけがよく学もあるからほかより高い種付け料をもらえると家族は喜んでいたが、その運命を呪っていた。

そこに桂昌院が子ができないのは自分のせいだ、猫を殺したことがあるからだと泣きながら悔いる。今後一切の殺生はならぬ、人以外の生き物、とくに犬を大切にしろ。そうすれば世継ぎに恵まれると隆光に言われたのだ。

綱吉は生類憐れみの令を出す。しかし犬が町中にあふれてしまい、お犬小屋で世話しているが、餌代が一万両もかかると使用人が訴えるが、世継ぎが生まれなくてもよいのか、と綱吉は取り合わない。

桂昌院は、甲府の綱豊に跡目を継がせるという話も出ているが、お夏の娘などダメだ。綱吉は自分の娘だが有功の娘でもある。世継ぎを産んでもらわないといかんと発破をかける。綱吉は美しく装うから安心してと言う。

綱吉の悲しみと苦しみ

綱吉は騎馬戦をやらせて男を選ぶなどするようになった。男色の恋人同士の2人を見つけると、その2人を選ぶ。3人で褥をした後、2人でむつみ合ってみろと命じる。2人は関係を認めて謝るが、それだけはできないと。執拗に命じる綱吉に、1人(池田航)が切腹しようと刀を取る。

それまで!と右衛門佐が割って入る。上様の寝室を血で汚す気か!沙汰は追って申付ける言い部屋から追い出す。右衛門佐は、将軍の力は世を治めるために使うもの、父親の言いなりに愚なお布令を出したり男たちを弄ぶために使うものではありますまい。人前でむつみ合えというのは辱めだと言う。

これは辱めだったか。どうであったか、わしの夜の営みは。男を喜ばすためにありとあらゆることをしてきたことはどうだったのか、と泣き叫ぶ。将軍とは岡場所で体を売る男たちよりも卑しい。この国でいちばん卑しい女のことじゃ。

松姫、なぜ死んだ。母を置いて…。綱吉は右衛門佐の胸にすがりつきながら、天命を失った君主は誰かに倒されても致し方ないのであろう。なぜ誰も私を倒しに来ないのか。今なら喜んで殺されるのに…。

綱吉の悲痛な心の叫びを初めて聞いた右衛門佐の目にも涙がにじむ。綱吉は今なら私を殺せるとその首を委ねるが、右衛門佐は綱吉を抱きしめると一緒に涙して、その体をやさしく横たえた。今宵はゆっくりお休みくださいませと言うと、よく眠れるように灯りを消した。

【大奥2023】6話|綱吉×右衛門佐感想とレビュー

子を為すのが将軍の天命。それはそうかもしれないが、有功を尊敬するあまりに娘にそれを強要する桂昌院/玉栄。狂信的な父に溺愛され、その運命を受け入れてきた綱吉。しかし松姫の死によって、さらに辛い運命を背負います。

男遊びもただの好色ではなく、すべてはその天命を全うし、父の願いを叶えるためでした。

野心家でくせ者の右衛門佐もまた、種付けのために生まれてきたのかと自分の運命を呪っていた。抜群の知性と美貌を持ちながらも、子作りの道具にされてきたような2人はよく似ています。

辛い思いや悲しみをひた隠しにして好色な人物を装ってきた綱吉。その苦しみを右衛門佐に吐き出し泣き崩れる仲里依紗の演技が圧巻でした。NHKがかなり攻めたなという濡れ場もよかったけれど、最後の慟哭の演技が最高でした。山本耕史の受けの演技も泣かせます。

仲里依紗の綱吉は、時代劇が初めてとは思えないほど堂々と演じ、まさに大奥の登場人物に成り切っていて、原作を超えていたと思います。

綱吉編が完結して吉宗編に続く第7話は2月21日(火)よる10時から放送です!

記事内画像: (C)NHK

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