【大奥2 幕末編】16話ネタバレと感想!家定の「そなたのために将軍になった」が泣ける!

大奥season2 16話

【大奥season2 幕末編】16話のネタバレと感想!家定の「そなたのために将軍になった」に感動!家定(愛希れいか)と阿部正弘(瀧内公美)の思いやり返しがジーンとくる。瀧山の華麗な登場、クズ家慶には天罰も!

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【大奥シーズン2 幕末編】16話のあらすじ

天保十二年閏正月七日。第11代徳川家斉(中村蒼)が逝去した。
家斉が赤面疱瘡を撲滅し、男子による家督相続を進めたおかげで、男の数も増え、世の中も様変わり。幕府の重臣は男が大半を占めるようになっていた。

阿部正弘と瀧山の出会い

老中首座・水野忠邦(長野里美)は、男が政をするようになってから世が乱れている。女の手で8代将軍吉宗の時代のように戻さねばと意気込む。12代将軍家慶(高嶋政伸)は世継ぎを祥子(家定/愛希れいか)に決めた、祥子をすごく気に入っているからと下卑た笑いをする忠邦。

阿部正弘(瀧内公美)が疲れているように見えた遠山金四郎(高島豪志)は、遊郭がある芳町に正弘を連れ出す。遊ぶ気はない正弘が帰ろうとすると、盗人とそれを追う男たちがやってくる。盗人は転んて倒れた正弘の足に引っかかって捕まる。捕まえたのは男っぷりのいい新之助/瀧山(古川雄大)だった。台帳を取り戻せたお礼にと座敷に呼ばれた正弘の前に現れたのは、美しい花魁。瀧山は蔭間だったのだ。

正弘は瀧山との会話を楽しんだ。名を聞かれて「伊勢守」と正弘は答えたが、瀧山は「景気のいい名前」と本当だとは思わなかった。

家定の「嫌なこと」

阿部家の先祖・阿部正勝は幼いときに、竹千代/徳川家康と同じ籠に乗り、今川行きに同行した。万が一のことがあれば「身代わりになれ」と言われ、役目を果たした。

家定の老中となった正弘は、この阿部家の伝説を知っていて「正勝殿には世話になった」と礼まで言う、家定の人間性に驚く。「上様の身代わりになる」覚悟を話すと家定は、難しいことだと答えるが、呼んだらすぐに馳せ参じるようにと命じる。正弘はたびたび呼ばれては一緒にカステラやふかし芋などを作って食べていた。

ある日、駆けつけるのが遅くなった正弘を乳母の歌橋(あめくみちこ)が待たせる。どうも家定は情事の最中らしい。しかし部屋から出ていったのはなぜか父親の家慶(高嶋政伸)で、出てきた家定は正弘に激怒。いったい何があったのか、正弘が侍女たちに聞き込みすると、家定は実父の家慶からずっと性的虐待を受けていることがわかった。正弘はそれを回避するために呼ばれていたのだ。

家定を守るための奥を作ろう

家定の辛い境遇を知った正弘は家定を守る奥を作ろうと思い立つ。間部などほかの老中たちがしぶると、このおかしな状況のままでいいのかと詰め寄った。奥なんて作られたら困る家慶は猛反対。正弘は家慶のクズっぷりを広大院(蓮佛美沙子)に報告する。家定の正室も家慶が毒殺したらしいと聞き、治済の呪いを感じた広大院は家慶を注意するが…。

家慶がそんな注意を聞くわけがなく、広大院にチクった、奥なんて望んでないだろうと家定に怒りをぶつけ、また関係を無理強いする。

一方、奥の総取締にふさわしい人材を探していた正弘は、蔭間の瀧山(古川雄大)を身請けしようと思いつく。

【大奥シーズン2 幕末編】16話のネタバレ

火事は広大院の仕業?

あまり呼ばれずに心配になった正弘は家定のもとへ。家定はカステラを作りながら、広大院に掛け合ってくれたこと、正弘が来るようになってから月に4度の「嫌なこと」が2度になったと礼を言う。それで十分だから無理をするな。家慶に睨まれたら何をされるかわからない。

その夜、本丸が火事になる。家慶が職人を呼び出して天ぷらを作らせた際に御膳所で火が出たという。あまりにも都合のいい火事と正弘が疑問をぶつけると、広大院は大御所様がお仕置きしたのだろうと濁した。本丸が火災の被害を受けたため、広大院は家定のいる西の丸に移ると家慶を牽制し、正弘には今のうちに奥を作れとハッパをかける。

西の丸の奥が誕生!瀧山が総取締に

正弘は再び瀧山を口説きに行く。母が男女のもつれで上方を刺殺した鉄砲方の息子という運命を背負っているため奥入りを断っていた瀧山だが、正弘はその過去も調べ済み。名奉行・遠山左衛門尉を紹介すると遠山は桜吹雪の刺青を見せて、名奉行・遠山金四郎であることを証明する。正弘は幕府には遠山のような人もいる、瀧山に何か言うものがあれば正面から戦うという覚悟を示して説得した。

ついに家定のための奥が開かれる。子作りのためというのは建前で、男たちの役目は「嫌なこと」から家定を守ることだと総取締の瀧山が説明すると、正弘の思いを知った家定は感動する。それを見届けた広大院はその年の暮れに逝去した。

大奥2 16話

黒船が家慶を殺してくれた

懲りない家慶がまたやってきて人払いをするが、瀧山は家定の分身だとしてその場を離れない。刀を抜こうとする家慶に瀧山も応戦の構え。人払いをしたからほかに誰もいない。ここで何が起きようとどうにでもできると家定が言うと、家慶は脅し文句を残して退散する。腹を立てた家慶は、なんと家定に毒を盛った。家定は一命をとりとめたが、さらに虚弱になってしまう。

しかし運命は家定に味方する。1853年、黒船が浦賀にやってきたことに驚いた家慶が急死した。

どうする開国?

開国を迫る異国を前に、大名たちは、開国なんてまかりならん、打ち払えとばかり言っていると家定に訴える正弘。家定は、彼らは自分たちに責任がないから言いたい放題なんだから、いっそのこと彼らを政に入れてはどうかと提案し、とにかく好きなようにやれと正弘を鼓舞する。

正弘がアメリカからの親書を公にして国中から意見を求めると800通が集まり、そのうち勝義邦(後の勝海舟/味方良介)の案が採用される。大砲を乗せた黒船には刀では太刀打ちできない。まずは開国し、交易で儲けた金で船や武器を買うか作るかして五分五分で戦える武力をつけるというものだった。勝は海軍を作ることになる。

薩摩から新しい正室がやってくる

さらに薩摩の島津家から家定の御台所を送りたいとの申し出がある。彼らの目的は幕政に深く入り込むことなのか — —!? 正弘は、志が同じなら手を組みたいが、薩摩は水戸と組んで攘夷を訴えている。やはり断ろうと言うと、家定は薩摩から迎える御台所を寝屋でたぶらかすことぐらいできると言い出す。

でも、家定が夫を持ちたくないことを正弘はいちばんわかっている。

「そなたのために将軍になった」
家定は、阿部正弘が自由に翔けるようにここに座っているというのだ。感動する正弘と瀧山。

薩摩から御台所が到着する日。さぞかし熊のようなむさくるしい男が来るのだろうと構えていた瀧山の前に現れた胤篤(福士蒼汰)は想像とは真逆の麗しき美青年だった。

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【大奥シーズン2 幕末編】16話の感想

家定と正弘はこの2人!

SNSには2人の主従愛に感動の声が多く上がっていました。

幕末編がいよいよ始まりました。原作でも人気のある家定と阿部正弘のエピソードです。
よしながふみさんの『大奥』は、主従関係の描き方にも泣かされますね。
家定&阿部正弘は、吉宗&加納久道の2人とともに人気のコンビ。

実の父親に犯され続けるという「嫌なこと」で辛い思いをしてきた家定のために正弘が奥を作ります。それも子孫を残すための奥ではなく、家定を守るための砦。そのために正弘が総取締に選んだのは、賢くて女性にやさしい瀧山でした。瀧山役の古川雄大もハマっています。

家定もまた、自分のために奥まで作ってくれた正弘に恩返し。生来の聡明さと度量の広さで、正弘を自由に羽ばたかせます。

こんなに献身的な部下も、こんなに聡明で寛大な上司もなかなかいないし、そんな2人が出会うこともなかなかない。感動してしまうのはそんな現実を見ているからかもしれませんね。

次回は、今話のラストにやってきた胤篤がキーパーソン。NHKのBS4Kではちょうど「篤姫」をやっているので、両方見られればさらに面白いですよ。

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