【おかえりモネ】15話|3.11と亮(永瀬廉)の優しさ

おかえりモネ-15
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【おかえりモネ】15話|3.11と亮(永瀬廉)の優しさ

朝ドラ【おかえりモネ】15話が2021年6月4日(金)に放送されました。

百音(清原果耶)が体験した3.11が描かれた第3週ラストの通算15話の回。

つらい描写の中、亮(永瀬廉)の優しさも2回みられました。モテモテなのは外見だけじゃないと思わせる「りょーちん」で…

今回は【おかえりモネ】15話について。

【おかえりモネ】の配信情報
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【おかえりモネ】15話:番組内容

【おかえりモネ】15話の内容は…

2011年3月11日午後10時。耕治(内野聖陽)は車を停めてガソリンスタンドの店員へ話しかけた。「こちらも停電ですか」「ポンプが止まっちゃいまして。急ぎますんで」と店員。自家発電の車輪をこいでいる。百音(清原果耶)はカーラジオで震災の様子を聞いていた。市街地に火災が広がり、海面からも火が上がって、漏れた油に火が付いたと報じていた。

ナレーション:そのころにはもう。島に渡れる船はありませんでした。

夜景。島が火災で燃えている。

翌朝。「あそこから見える」と耕治が百音を誘導。丘の上から島を見ると…煙があちこちから上がっていた。火も消えていない。

「島が…」耕治は言葉が出ない。百音は涙を流して立ち尽くす。

あの日のこと

ナレーション:数日後。耕治と百音は島に戻りました。海を渡れない人たちのためにと、船を出してくれた人がいたのです

島に着くと、耕治は家を見に行き、百音はひとり避難所へ。給食室で幼なじみと再会。妹も無事だった。

「みーちゃん!よかった、みーちゃん!」百音は未知を抱きしめる。

「ごめんね」未知が泣いていた。

百音は祖母が亡くなったのかと思ったが、亮(永瀬廉)が「大丈夫。おばちゃん、体育館にいるよ」と声をかけてくれた。では、なぜ泣いている?

「みーちゃん?」百音は声をかける。ヘリコプターの音。大根を洗うジャージ姿の若者、食料を準備する人たち。沈んで座っている子。

百音は未知が想像を絶する状況を体験したことを察して、改めて妹を抱きしめる…ことしかできない。

音楽なんて…

…2014年夏。眠りから覚めた百音(清原果耶)は、3年前のあの日のことを思い出していたと気づく。

百音は眠る未知(蒔田彩珠)の顔を見て、再び過去を振り返る…

2011年夏

耕治から「また吹いてみないか?」と言われた百音。

「これからなんじゃないかなと思うんだよ。音楽が大事になるのは」と耕治。

違うよ、お父さん。音楽なんて、なんの役にも立たないよ」百音は目を伏せながらつぶやく。

百音は二度寝できず、縁側でひとりでいた。すると、亮(永瀬廉)が頭をぶつけてから、やってきて・・・「あれ?なに?起きてんの」と声をかけてきた。

「うん」
「じゃあ、浜行かない?」
となりに座ってくれた亮が、外へ誘ってくれた。

幼なじみ6人の語りあい

早朝、亮、三生(前田航基)、明日美(恒松祐里)、悠人(髙田彪我)、未知(蒔田彩珠)の6人は、そろって足しげく通った浜辺を訪れる。

そして海からのぼる朝日を見ながら、あの日のことや将来について語り合う。

「あそこトラウマだ」三生がいうと、「やばかったの俺の方だよ」と亮。三生が亮にしがみついたから、亮が海に沈めらられたという。

「壁つくろう」砂浜で遊ぶ(?)三生。

明日美と悠人はのんきな三生にあきれ、なぜ寺を継がないのか、疑問に思う・・・

「生半可じゃないと分かったからじゃない?寺きつかったと思うし、あんとき」と亮。

俺ら見てないけど、三生は見てただろうし…」と続ける亮。(葬儀のこと?)

6人で砂遊びを始める中…

明日美の麦わら帽子が強風に飛ばされて、明日美・三生・悠人・未知が帽子を追いかける。

「あーあ。海風まわってきたな。雲多いけど、このぶんだと…雨は一日今日は降らないかな」とつぶやく亮。

「あ、海風。これだ」と百音。資格試験に掲載されていた専門用語だ!

天気がなぜ分かるのか尋ねる百音。

「亀山に雲ないし、漁師は風向きと天気、必須だから」という亮。

亮は「取れた?」と4人を追いかける。百音はひとり山や海、風を感じ眺め、かすかに微笑む。

ナレーション:海も風もこんな朝日も大好きだったんだよね

【おかえりモネ】15話の感想

15話で描かれた3.11(東日本大震災)と亮(永瀬廉)の優しさについて感想を述べます。

3.11

3.11のときの、百音の心境が描かれました。

つらい、悲しい、などの安易なセリフを使わないでの描写。

しいていえば「言葉がない」ことを描写していました。

2014年パートで「去年亡くなった」と聞いていたはずのおばあちゃん。一瞬、逃げられなかったのかと思ったのですが・・・違いました。

おそらく、2歳下の…百音が中学3年だから中1の未知にとっては、どれだけ恐ろしかったのか、そして姉に会えた安堵もある涙のシーンでしょう。

どう言葉をかけていいかもわからず、ただ抱きしめる百音。

今回の演出スタッフは、一貫して、セリフに頼らない映像作りをしていて私の好みです。もちろん台詞を書くのは脚本家。説明は最低限にしてるようで良いです。(個人の感想ですよ)

3.11にからめて「音楽(芸術)は役立たない」問題も触れられました。

百音が高卒直後のわりに必死に自分はどうやって役に立てるのか模索していました。その理由がわかった気がします。

もちろん中学・高校から夢を決めて進む人もいるでしょうが、高校は普通科、大学は商学部・法学・経営・経済学部など無難なところ(社会人に役立つところ)に入るのが一般的かも。

なので百音はちゃんと考えて凄いなあと思ってましたが、なんだか納得の背景です。

亮(永瀬廉)の優しさ

15話は「りょーちん」こと亮(永瀬廉)の優しさが垣間見えるシーンも2回ありました。

モテモテ男な理由は、色気ダダ洩れな外見・雰囲気だけじゃないですね。

ひとつは、百音におばあちゃんの居場所を伝えてくれたシーン。さりげなくて心憎い優しさです。教えてやった感がまったくない。ふだんからそうなんでしょうね。

二つ目は、三生の苦しみを想像して語った場面。おそらく遺体が運ばれ、お経をたくさん唱えたのでしょうね。三生だけ見たということは、りょーちんも想像。人を気遣う優しさって、想像力が必要だと思います。

ひとつめの百音への声掛けとも繋がるんですけど、観察力もあって、今起きてる事態に気づく。そして想像する力もあって、行動力もあるんですよね。りょーちん、半端ないです(笑)

15話は、つらいだけでなく、幼なじみたちとの触れ合いもあって、感情揺さぶれれました。くしくも2021年6月4日は全国的に激しい雨に襲われています。天気予報を通して、百音がどう世の中の役に立つのか楽しみです。それと、芸術が人の力になる視点もどこかで描いてほしいな…とも思いました。

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画像出典:NHK

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