【泥濘の食卓】最終回ネタバレ|「バイバイ」でポイ捨てされた深愛とハルキに幸せな日は来るの?バッドエンドにモヤモヤする!

泥濘の食卓最終回

【泥濘の食卓】最終回ネタバレ|「バイバイ」でポイ捨てされた深愛とハルキに幸せな日は来るの?バッドエンドにモヤモヤする!
毒親に育てられた不倫女が不倫男の家庭に悪気なく深く侵食していく、異色の不倫ドラマがついに終了。深愛と夏生、ふみこ、ハルキとちふゆに大事件が発生。誰得!?なバッドエンドにモヤモヤする!

目次

【泥濘の食卓】最終回のあらすじ

【泥濘の食卓】最終回/9話のあらすじです。

美幸とふみこに不倫がバレる

捻木家では美幸(筒井真理子)が深愛(齊藤京子)に、那須川家ではふみこ(戸田菜穂)がハルキ(櫻井海音)に夏生の相手の名前を言えと迫っていた。

「すずらん」の那須川さんと聞いた美幸は、深愛を連れて店に押しかける。その姿を見かけた同僚が話しかけたことで、バイトを黙って辞めたことを知る。さらに那須川を見つけると深愛の母親だと名乗り、牽制して家に戻り、深愛を家に閉じ込める。

深愛が就職に失敗したとき、それが近所にみっともないから外に出るなと言っていた。しかし帰りが遅くなった日、近所の人に会わない、車で40分のスーパー「すずらん」に買い出しに行かせたことが始まりだった。深愛はそこで「貴方が必要」というアルバイト募集のチラシを見てバイトに応募したときに店長=那須川と出会ったのだった。

那須川家では、ふみこがハルキを連れて出て行くと夏生に告げる。ショックを受ける夏生。

ちふゆは登校するとなぜかクラスメートが冷たい。ハルキがレイプしようとしたというのはちふゆのウソだとバレたからだ。

ハルキは、なぜ話さなかったのかと言う教師に、学校を辞めるつもりだと宣言していた。ふみこは祖母の家に引っ越すつもりだ。夏生がすべての元凶。夏生と自分は離れたほうがいいと思うが、自由になった夏生と深愛が結ばれてしまったら…。そう思うと息ができなくなってきた。苦しい。

するとふみこが今度は私がハルキを守る番だと力づける。

美幸は、深愛の部屋をチェックする。カウンセリング関係の本を見つける。

学校に呼ばれたちふゆの父は、帰宅後、ちふゆに最近困ってる事はないか、泊まりの旅行は危険だ、ハルキに何か変なことしたのかと尋ねる。ちふゆはパパ、本当キモイ、うざいとキレる。ハルキが全部先生に話したのかもしれない、全部ウソってことも脅迫してることも。

毒親のエゴからの脱出

ふみこは引越しの片付けをしながら、深愛に一緒にごはんを作ろうとメッセージを送っていた。それを読んだ深愛が美幸に呼ばれてごはんを食べにいくと、珍しく「洋風にした」と美味しそうなおかずが並んでいる。職場の若い子に教わって肉じゃがにチーズを入れてみたなどと話す。夕飯も何でも好きなものを作ると言われた深愛は、「唐揚げ」と答える。栄養バランスに気を配る美幸は和食中心で揚げ物などはあまり作らなかった。「唐揚げ」なんて出したことがあったかしら?

お母さんの作るごはんは大好きだけど、私は本当は揚げ物とか肉料理が好きかも。お母さんが悪いとかじゃない。もう自分で肉じゃがやきんぴらも作れる。これからは自分で食べたいものは自分で作ろうと思う。お母さんはお母さんの好きなものだけをこれからは作って食べてほしい。

そういって出ていこうとする深愛に、大きな病気も怪我もしないで育ってこれたのは、栄養バランスを考えた食事を3食私が作ってきたから、洗濯も掃除もお母さんがちゃんとやってきたから。それがあんたにできるの?無理よね、あんたは何も成し遂げたことがない。受験も就活も全部ダメだったじゃない。
あんたが動くと不幸になる。昔にみたいにじっとしていればいい。

美幸はエゴを押し付けて深愛を閉じ込めようとするが、深愛は「不幸でもいい」というと家を飛び出していく。必死に追いかけるが倒れてしまう美幸。

【泥濘の食卓】最終回のネタバレ

【泥濘の食卓】最終回/9話のネタバレです。

最後の晩餐

那須川家に着いた深愛。ふみこから、子供の時に好きだった料理を作ろうと提案され、唐揚げの作り方を知りたいと頼む。揚げたての唐揚げを一緒に食べるふみこ、深愛、ハルキ。

ふみこは、深愛はもう1人でできるから、「今日でもう終わりにしよう」と告げる。そのときチャイムが鳴る。相手はちふゆ! ハルキはパニックになり、居留守にして出るな、家に入れるな!と叫ぶが、たまたま帰宅した夏生が家に入れてしまう。

ちふゆは自分の嘘をハルキが先生に話した仕返しに、夏生の不倫をふみこにバラし、深愛を見つけると「全部あんたがめちゃくちゃにした」と逆上する。

ハルキには、深愛が自分の父親とチューしたりエッチしてるのが気持ち悪くないのか? なんでこんな女をかばうの⁉︎ と叫びながら包丁を振り下ろすと、夏生が深愛をかばって刺された。

救急車に乗せられた夏生と付き添うふみこ。みんなたいしたことなくてよかった。こんなの俺だけでいいと言う夏生にそうだねと笑うふみこ。

笑顔を見せる2人の中には割り込む余地がない、そう深愛が呆然としていると、それに気づいた夏生が、「深愛ちゃん、いろいろごめん。バイバイ」と別れを告げる。「ふみこも、ありがとう、バイバイ」と言う。

ちふゆは、どうしていいかわからなくてただ泣きながら走っている。ハルキを好きになったのは、いじめられていた頃、ハルキだけが「気にしなくていい。俺はお前が悪くないってわかってる」とやさしくしてくれたから。おじいちゃん、おばあちゃんになるまでずっと一緒にいたかった…。

深愛とハルキはどこへ…!?

どうしてよいか分からず、ただ歩いていく深愛。ついていくハルキ。あてもなく乗ったバスの中で、ハルキはどこまでも深愛についていくと言う。

しかしハルキは夏生とふみこが愛し合って大切に育てた子供だ。深愛はハルキをバスから降ろす。ハルキはもう大丈夫。今より悪いことなんてないんだから。もう誰も傷つけたくない。

すがるハルキについてくるなら両親に話してと説得する。ハルキはその間に深愛はどこかに行くつもりだと言うが、深愛は「大丈夫だから」と繰り返す。そしてバスはたった1人の乗客、深愛を乗せて走り出した。

【泥濘の食卓】最終回の感想

【泥濘の食卓】最終回の感想です。

全員どうかしていると思いつつ、最後まで見てしまった「ぬかしょく」。ラストはどうなるのかと思ったら、静かなバッドエンドになりました。

深愛はどこに行くのか。毒親のいる家にはもう戻らないのか。身一つでやり直すことができるのだろうか。不倫はいけないことだけど、那須川家と関わったことで深愛も成長して、自分のことは自分で決められるようになった。毒親も好きな人も仕事も何もかも失った深愛は以前よりはずっと強くなり、独立していけそうな気もするけど、相変わらず「孤独」のまま。那須川との不倫にのめりこんだのも、そもそもは毒親から人格を否定されてきたがゆえの「自信のなさ」と「孤独」の穴埋めをしてくれたから。

ちふゆは捕まるのか。まさか夏生がかばうなんてことがあったら、いやそうでなかったとしてもちふゆは未成年だしあっさり出てきたら、ハルキは救われない。

だいたいちハルキがちふゆをレイプしようとしたって、学校中の噂になっていたというのに、「大ごとになる前になぜ言わなかった」って教師もひどい。その噂が本当だったらたいへんなことなのに。

でも、実際は、みんな自分のことばかり考えて、それが最善または仕方ないと思うからこそ、自分の価値観を知らず知らずのうちに人に押し付けて生きているのかもしれません。

後味の悪い結末でしたが、そんな現実を見せつけられた気がしました。

最初からきっとハルキは幸せにならないんだろうと予想はしていましたが、ハルキが本当にかわいそうで…。ハルキって何か悪いことしたっけ? 原作にはあった夏生とちふゆの父親との関係も描かれなかったので、ハルキがちふゆにやられっぱなしになるのは、ふみこに夏生の不倫をバラされたくないからというのはあったけど、深愛とハルキが出会う前からちふゆに対抗できてないのがちょっと…。でもハルキ悪いことはしていないんですよね。ちふゆの思いを受け入れなかっただけ。

結局、スーパーの店員にやめてほしくないという理由で始めた不倫を繰り返し、ふみこの心を壊し、ハルキの居場所をなくしてしまった店長=夏生が、最後はすっかり立ち直ったふみこと仲直り。2人して深愛に「バイバイ」って…。その夏生と不倫してさらにその家族に入り込んじゃっていた深愛もおかしいしダメだけど、あまりにもひどくないですか?

齊藤京子の演技は初めて見たのですが、回を追うごとに深愛にどんどんハマっていって、最終回の演技には感動しました。ちふゆ役の原菜乃華の怪演もすごかったけれど、櫻井海音の追い詰められていく演技がリアルでした。「君に届け」の演技もそれまでのイメージとは違っていて、さらに今回は真逆の内向的で繊細なキャラを演じ切っていたのに驚きました。

この2人が熱演した、毒親の犠牲になってきた深愛とハルキは泥濘(ぬかるみ)から出られないままという、何だかモヤモヤするバッドエンドでした。

泥濘の食卓最終回

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