【ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってください】ネタバレ!中村倫也が古田新太に?

2025年1月5日放送の【ノンレムの窓2025・新春】は人気シリーズの第7弾です。
この記事では、オムニバス2作品の第1話、バカリズム脚本、古田新太中村倫也のW主演【ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってくださいのあらすじ、ネタバレ、感想をお届けします。

タクシーで「前の車を追ってください」と言った中村倫也さんと言われた古田新太さんの車内での心の声が面白過ぎる!

男は何故前の車を追っていたんだろう。ちょっと不思議な幕切れだったね。

◎この記事でわかること
ドラマ「ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってください」のあらすじ・ネタバレ・見逃し配信・感想・出演者

目次

【ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってください】のあらすじ

ある日、タクシードライバー・佐藤(古田新太)は、乗客・鈴木(中村倫也)からある台詞を言われる。
「前の車を追って下さい」
刑事ドラマではお馴染みのセリフを 実際に“言われてしまった”タクシードライバーと“言ってしまった”乗客とが生み出す奇妙な緊張感。
ラストは意外な幕切れが待っていた。

ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってくださいネタバレ

スリリングなサスペンスの始まり?

路地裏の狭い道を茶髪の男が逃げる。
それをスーツ姿の男が追う。
二人が疾走する姿はサスペンスドラマのワンシーンのよう。
やがて大通りに出た茶髪の男は、通りかかったタクシーに乗りこみ去っていった。
その後すぐに別のタクシーがやってきて、スーツ姿の男が急いで駆け寄って止める。

タクシードライバー歴27年目で初めて言われたあの台詞!

スーツ姿の男・鈴木実中村倫也)は、タクシーに乗り込むと同時に告げる。
前の車を追ってください
タクシードライバーの佐藤賢治古田新太)は一瞬驚くが、「わかりました」と車を発進させた。
佐藤は冷静に運転しながら思いを巡らせる。
大手タクシー会社で10年間無事故無違反で勤めあげ、その後個人タクシーを開業、ドライバー歴27年にして初めて言われた言葉。
前の車を追ってください
ドラマの世界だけだと思っていた台詞を実際に言われ、興奮と緊張でハンドルを握る手が汗ばむ佐藤。
まるで自分がドラマの登場人物になったかのような高揚感がある。
ちなみに国土交通省が定めた道路運送法では、目的地をはっきりと伝えない乗客は断っても良いとされているのだが、佐藤はこのチャンスを不意にしたくなかった。
それに、鈴木の真剣な様子やシートベルトをきちんとしている姿を見て、彼を悪い人だとは思えなかったのだ。
きっと犯人を追う私服警官なのだろうと佐藤は考え、とことん彼につき合おうと決心していた。

生まれて初めて言ったあの台詞

前の車を追ってください
ドラマの中だけの台詞だと思っていたこの言葉を、まさか自分が言うなんて。
そう考えながらも、鈴木は前方のタクシーから目を逸らさない。
しかし鈴木は、実はこの台詞を言う瞬間少し緊張したのだ。
多分、人生でただ一度の「前の車を追ってください」を無事に言えたことに安堵する鈴木。
ちなみに国土交通省が定めた道路運送法では、目的地をはっきりと伝えない乗客は断っても良いとされていて鈴木もそれは知っているのだが、断らずに乗せてくれた運転手さんの寛大さに感謝していた。

まさかの電子マネー!

一方佐藤も、退屈な日常をドラマティックに彩ってくれた乗客に感謝していた。
なんとしても期待に応えたいと思う。
2台のタクシーは高速に入り横浜方面に向かう。
前の車から少し遅れ気味なことに焦りを感じ、鈴木は緊張しながらあの台詞も言う。
運転手さん、もっと飛ばしてください
「はい」
ちゃんと言えたこと、しかも快く了承してもらえたことに安心する鈴木。
しかし、実は佐藤はこの台詞を言ってもらえるように仕向けていたのだった。
前の車を追ってください
運転手さん、もっと飛ばしてください
この二つはセットと言っても過言ではない台詞。
佐藤は、せっかくの機会なのでそれを言ってもらおうと、高速に乗った際に制限速度ギリギリではなく5kmの余裕を持たせて運転していたのだった。
2台のタクシーは工業地帯に入り廃倉庫が立ち並ぶ港町を走って行く。
佐藤は、そろそろこの追跡が終わろうとしているのを感じ、最後にあの定番の台詞で締めくくることを願う。
慌てて降りた乗客に向かって自分が言う台詞。
お客さん!お釣り!
急いでいる彼はきっと一万円札を出してそのまま去ろうとするだろう。
この台詞を言う自分を想像する佐藤。
しかし、現実は非情だった。
前のタクシーから茶髪の男が降り、鈴木は「ここで降ります」と告げる。
そして支払いは…なんということだろう、電子マネー決済だった!
期待を裏切られ、がっかりする佐藤だったが、車を降りて駆け出した鈴木に、気を取り直して叫ぶ。
お客さん!領収書~!
すると、遠くに走り去っていたはずの鈴木が領収書をもらいに戻って来た。

意外な幕切れ

茶髪の男を乗せたタクシーのドライバーは、佐藤の知り合いの梶原善梶原善)だった。
二人は海を背に、せっかくドラマみたいな展開だったのに最後は電子マネーなんてさめるよね、と語り合う。
あの二人は結局なんだったのだろうと話していると、なんとその二人が戻って来た。
茶髪の男は山本の車に再び乗る。
そして、鈴木が佐藤の車に乗り込んで告げた。
「とりあえず出してください」
そしてあの台詞を言うのだった。
後ろの車、まいてください
立場が逆転して、鈴木は追う立場から追われる立場になったのだ。
とりあえず出してください」と
運転手さん、後ろの車、まいてください
一日に両方の台詞を体験できた佐藤は嬉しさがこみ上げ、満面の笑みで運転する。

(幕間)

謎の女性・マドカ(声:斉藤由貴)が、窓先案内人の升野英知(バカリズム)に「人生で一度は言ってみたい台詞あります?」と尋ねる。
升野は「それに比べてうちなんて紙ペラ一枚やで」だと答えた。
台本がしっかりある東京のバラエティ番組に比べて薄い台本しかない関西の番組のラフさを自虐的に言っているように見せかけているが実は関西芸人の地肩の強さをさりげなくアピールしている台詞だと言う。
マドカも「人生で一度は言ってみたい台詞」を聞かれて何かを答えるのだが、「ピー」という自主規制音がかぶせられて聞こえない。

ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってください感想

バカリズムならではのウィットにとんだ笑い

「前の車を追ってください」という台詞は初めてだったけれど近い言葉はこれまでも言われたことがある、と佐藤が心の中で呟きます。
その言葉とは「前の車について行ってください」で、わざわざ団体客が数台のタクシーに分かれて乗車するケースを映像で見せてくれるセンスが最高ですね。
「追ってください」と「ついて行ってください」は全然違います。
ほかにも、シートベルトが善人悪人の判断になるところとか、国土交通省が定めた道路運送法についてタクシードライバーと乗客双方が理解しているところとか、鈴木が一旦心の中で練習してから台詞を言うところとか、佐藤が勝手に期待した展開にならないとひとりでがっかりするところとか、楽しい場面が盛りだくさんでした。
大きな事件が起こるわけでもなく、結局この追跡劇が何だったのかわからないままだったのですが、バカリズムさんのウィットに富んだ脚本と古田新太さんと中村倫也さんの静かでありながらツボを押さえた演技力、繊細な表現力が素晴らしかったです。
二人の表情が真剣そうに見えてどこか芝居がかっているところも面白くて、時々声を上げて笑いました。

贅沢なごっこ遊び

茶髪の男と鈴木の関係は最後まで明かされません。
茶髪の男はどうして逃げていたのか、鈴木はどうして追っていたのか。
そして逃げるものと追うものが最後になぜ逆転したのか。
「壮大な鬼ごっこではないのか」という感想が多いようですね。
そうだとすると、タクシーを使ってしかも高速道路に乗ってまでの鬼ごっこはかなり贅沢な大人の遊びと言えそうです。
そしてともにスリルと高揚感を味わったタクシードライバー・佐藤もまた刑事ドラマごっこの参加者だったのかもしれません。
実はもっと深遠な理由が隠されている可能性もありますが、このお話の続きは見た人それぞれの自由な想像の中で楽しめそうですね。

【ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってください】の見逃し配信は?

ノンレムの窓の見逃し配信はHuluで放送後から観ることができます。Huluでは『ノンレムの窓』の過去作品の他、『住住』や『架空OL日記』、『ブラッシュアップライフ』、『侵入者たちの晩餐』などバカリズム脚本作品も多数配信中。

ノンレムの窓2025・新春/前の車を追ってください出演者

佐藤賢治…古田新太
鈴木実…中村倫也
山本…梶原善
茶髪の男…元木聖也
タクシードライバー…岡部 尚

窓先案内人…升野英知(バカリズム)
マドカの声…斉藤由貴

(脚本)バカリズム
(演出)狩山俊輔

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