【マイダイアリー】1話は「この5人好き」「日曜の夜に心が癒される」と好評!
【マイダイアリー】1話は「この5人好き」「日曜の夜に心が癒される」と好評!
【マイダイアリー】1話「ポップコーンと優しさ」が10月20日(日曜)に放送されました。
清原果耶、佐野勇斗、吉川愛、見上愛、望月歩の5人の若手実力派が奏でる青春群像劇。
「青春時代を経験したすべての人」へ贈る、兵藤るり脚本のオリジナルストーリーです。
魅力的な俳優陣なので期待していたけど思ってた以上に5人の繊細な演技が良かったわ。
社会人1年目の主人公が2年前の大学時代を振り返るという構成なんだね。5人の過去と現在の対比にも注目したいな。
それでは、【マイダイアリー】1話の感想のまとめをお届けします。
【マイダイアリー】1話の感想
春は別れと出会いの季節
ドラマは、現在の描写から始まりました。
社会人一年目の恩村優希(清原果耶)と徳永広海(佐野勇斗)は川沿いの遊歩道で見終わったばかりの映画の話を静かにしています。
「続編、来年公開だって」と優希が言うと、広海は「来年か…」とため息交じり。
まるで二人の恋には「来年」という未来がないような雰囲気です。
何かの儀式のようにキスをしますが、その後お互い寂しそうに別れていきました。
優希は目に涙を溜めてひとりで歩きながら、人生の日記を読み返すように2年前の春を思い出します。
大学3年になったばかりの4月、優希は恋人の森和馬(新原泰佑)から、「優希の優しさが苦しい」と別れを告げられました。
その少し前、優希は桜の木の下で一心不乱に数式を書いている徳永広海(佐野勇斗)と出会います。
さらに、優希が広海のリュックを拾ったことから、広海と、リュック探しを手伝っていた和田虎之介(望月歩)と、そして優希の友達の白石まひる(吉川愛)、長谷川愛莉(見上愛)の5人が出会うことに。
優希は失恋の痛みを表情に残したまま帰宅しますが、隣人の富田緑(中村ゆり)が暗い顔に気づいて「春といえば桜花賞、そして別れと出会いだよね」と声をかけました。
「優しい人になりなさい」と言われて育った“恩村優希”
まひると愛莉と3人でキャンパスを歩いている時、サークル勧誘のチラシを渡されて、優希は断れずに受け取ってしまいます。
優希はとても優しい。
恋人の和馬と映画に行った時はポップコーンを食べるタイミングさえ和馬に気を遣っていて、結局その優しさが彼の負担になってしまいました。
自分が我慢することで成立する優しさは、時に相手の重荷になってしまうのかもしれませんね。
でも母から「優しい人になりなさい」と言われて育てられた優希が、優し過ぎるからという理由で別れを告げられてしまうなんて、自分自身を否定されたと感じてしまうのでは。
それでも、優希は困っている子どもがいたらためらわずに助けるんですよね。
優希は、教師志望なだけあって、子どもへの向き合い方が素敵です。
家庭教師をしている田中遥斗(相澤壮太)は小学校へ通うことができていません。
優希は遥斗の気持ちを尊重して寄り添うようにそばにいます。
温かな視線と心地よい距離間が、きっと遥斗を安心させているのでは。
遥斗の母の田中紗世(西原亜希)からも厚い信頼を得ているようです。
ギフテッドとして生きてきた“徳永広海”
広海は小学校2年生の時に数学に特異な才能があるギフテッドと認定されます。
アメリカの大学に進学しましたが、挫折して優希が通う常青大学の理学部数学科に編入。
そこには、愛読していた数学書の著者である喜田義弘教授(勝村政信)がいました。
小学生の頃に喜田教授に手紙を出すほど夢中になったのですね。
広海は喜田教授に師事するためにこの大学へ編入したのでしょうか。
数式を書いている時や、13度探しの話をしている時の広海は生き生きとしています。
一方、他者との距離を計るのは苦手なようですね。
色眼鏡で見られて特別扱いされてきたことが彼の中に高い壁を作ってしまったのかもしれません。
おっとりしている?“白石まひる”
まひるは、サークル勧誘のチラシを目の前に出された時、無言で一歩下がることで拒否します。
歩きながら手遊びしているのがチャーミング。
おっとりしたお嬢様でピアノが上手。
やわらかな雰囲気ですが、推し活に夢中な情熱もあるし、広海のリュックから持ち主の手掛かりになりそうなものを見つける大胆さもあります。
まひるの内面をもっと知りたいなと思いました。
敏感で感受性の強い“長谷川愛莉”
愛莉はサークル勧誘のチラシを出されると、声に出して断っています。
3人3様で本当に興味深いです。
愛莉は咄嗟に出る言葉のセンスが面白いですね。
「部活の顧問みたいなこと言うね」
「こりゃ事件は迷宮入りですな」
また、いつもはトンカツにポン酢をかける優希が失恋後にマヨネーズをかけているのを見て、その場では「元気そうだね」と言った愛莉でしたが、後にそれはカラ元気で強がっていたのではと気づきます。
感覚が鋭いんでしょうね。
ちなみに1話が放送された10月20日は、20時からNHK大河ドラマ『光る君へ』で中宮・彰子、21時からWOWOW『月刊松坂桃李』で探偵事務所で働く高校生さや、そして22時15分からは【マイダイアリー】で愛莉と、3役を演じる見上愛さんに会えた日でした。
惜しみなく周囲に優しさを届ける“和田虎之介”
広海が財布を持たずに学食へ行ってしまい困っていると、虎之介が様子を察してお金を払ってくれました。
それどころか、編入してきたばかりの広海のためにリュックを探してくれると言います。
「もちろんタダでとは言わないよ。次俺が困った時にちょっとだけ助けてくれれば」
相手に負担をかけない言葉をかける虎之介がとても素敵です。
「困るのいつですか…?」
そう聞いてしまう広海はかわいいですね。
更に虎之介は、リュックをなくしたということは教科書がないということで「教科書を見せて」と言って友達ができるからラッキーだと言います。
温かい人ですね。
虎之介はグイグイ距離を縮めてきますが、広海や愛莉たちにつれなくされてしまい、
「みんな友達の定義が厳しいのはなんでなの?」と残念がります。
虎之介は広海がいつ見ても寂しそうと感じていて、寂しそうな人を放っておけないんですね。
ところで虎之介にはバイト先のファミレスで気になる常連客・大川美鈴(是永瞳)がいるようですね。
それぞれ少しずつ違う優しさ
優希の失恋が癒えるまで(トンカツにかけるのがマヨネーズからポン酢になるまで)見守ろうと相談するまひると愛莉。
困っている人や寂しそうな人がいたら放っておけない虎之介。
バスの中で寝てしまって乗り過ごした小学生美雪(天野実結)を見守る優希。
そんな優希と一緒に終点までつき合う広海。
広海がギフテッドと知り「俺にできることがあればなんでも」と声をかけてくれた佐藤廉(鈴木康介)も、優しい人物には違いありません。
広海には届かなかったけれど。
みんな優しい。それぞれ少しずつ違う優しさだね。
でも優しさが人を苦しめることもあるんだね。
優しさって難しい。
相手も自分も幸せになる優しさがいいな。
「怪獣のバラード」を5人で歌う
優希は「怪獣のバラード」を5人で歌おうと誘います。
「怪獣のバラード」は、帰りのバスを待っている時に美雪が3人で歌おうと誘った曲。
でも広海は、自分はずっとひとりだったから合唱したことがないと断ってしまったのでした。
虎之介が「広海はいつ見ても寂しそう」と言っていたことや、広海が学生たちのコーラスに耳を傾けているのを見かけたことも優希の心の中にあったのかもしれません。
広海も4人も本当に楽しそうに「怪獣のバラード」を歌いました。
幸せそうに楽譜を見る広海。
「初めてだったので。歌うことも。あんなふうに自然に受け入れてもらうことも」
そう言う広海に優希は言います。
「受け入れるとかそういうんじゃないと思う。一生懸命生きてきた人なんだなって感じただけだと思う」
いいセリフだなあ。グッときたよ。
ポップコーンを気兼ねなく食べる
“映画館のポップコーンを自分の好きな量、好きなペースで食べたいのに相手に合わせて我慢してあげてると心のどこかで思っている自分は優しくなんてない”
そう言う優希を、広海は映画館に連れて行きます。
映画「フライングシャーク」を観ながら二人はポップコーンをそれぞれが食べたいだけ食べて映画が終わるタイミングでちょうど食べ終わりました。
なんという心地良さ。
無理しないで自然にお互いがいられるちょうど良い関係。
ポップコーンが二人の関係をグッと近づけたんですね。
そしてここで、冒頭のシーンの意味が胸に迫ってきました。
2年後、社会人になった二人は、「フライングシャーク」のパート2を観に行きます。
1話冒頭のシーンです。
映画館を出て、食べきれずに冷たくなってしまったポップコーンの残りを無理して食べる広海。
お互いのリズムが心地よいものではなくなっているんでしょうか。
優希の母は
優希は大学に行く時に棚の上の小さな瓶に「行ってきます」と手を合わせてから家を出ます。
そして、広海から数式が書かれたレポート用紙をもらった日には、「ねぇおかあさん、これ桜なんだって」と小瓶に見せました。
優希が広海のリュックを拾った日に、広海が夢中で書いていた数式は桜の木だったんですね。
小さな瓶の中には母の遺灰が入っています。
優希の母の話は、後日語られることがあるでしょうか。
最後まで見ると冒頭のキスが一層切ない
自分に自信をなくした優希と孤独に生きてきた広海と少しずつ心を近づけていく様子が丁寧に描かれた1話でした。最後まで見終わると、冒頭のシーンが改めて切なくなります。
来年の「フライングシャーク」の続編を、優希と広海は観に行くことはないのでしょうか。
また映画の終わりとともにぴったりポップコーンを食べ終わる二人が見たいです。
そして5人の大学時代編の続きも社会人編の続きも楽しみにしていきたいと思います。
【マイダイアリー】1話の出演者
【マイダイアリー】1話のまとめ
第一話ありがとうございました!!場面写真!!
— 望月歩公式ツイッター(気まぐれにスタッフ) (@hiratahirata18) October 20, 2024
沢山の方に見て頂けると嬉しいです。
また来週!!#マイダイアリー pic.twitter.com/5GSz0kJvjJ
これから、優希、広海、まひる、愛莉、虎之介、それぞれがお互い影響し合って変化・進化していくのだと思います。
最初はひとりでバスに乗っていた優希が、次の時は広海と並んで立って乗って、その次には隣に座るようになっていったのは象徴的でした。
1話は、淡い水彩画のような描かれ方でしたが、これから物語が進むにつれてそれぞれの個性や夢、悩みなどが深くわかっていくともっと5人を好きになれるかもしれませんね。
来週は選挙特番があるためお休みです。
次回、2話の放送は11月3日(日曜)22時15分から。
2話で優希と虎之介がデート?
どうぞお楽しみに!
記事内画像出典:『マイダイアリー』公式サイト
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