映画【余命10年】のあらすじネタバレと感想!泣けるポイントと大きな改変点とは?

映画【余命10年】のあらすじネタバレと感想!泣けるポイントと大きな改変点とは?

小松菜奈さんと坂口健太郎さんのW主演でベストセラー小説を映画化した『余命10年』。

クチコミも広がり、興行収入30億円を超える大ヒット!

ついに2023年10月20日(金)、日本テレビの金曜ロードショーで地上波初放送!

泣けるというポイントはどこ?映画化における大きな改変点とは?

今回は映画【余命10年】のあらすじネタバレと感想について!

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目次

映画【余命10年】のあらすじネタバレ

余命10年

映画【余命10年】のあらすじネタバレです。

2011年

2011年、桜の季節。入院患者の白木礼子(安藤聖)が、子供の小学校入学式の映像をビデオカメラで見ながら「入学式は難しいと言われてたのに、出られた」と言う。分かっていたはずなのに「ずっと見ていたい」と思ってしまう礼子。

礼子は患者の茉莉(小松菜奈)に「最後まで生きてね」と言って、そのビデオカメラをプレゼントした。そして礼子は亡くなる。

葬儀の帰り、茉莉は礼子からもらったビデオカメラで桜の木を撮影して…。

余命10年

2013年:退院

2013年8月14日、晴れ。茉莉は退院する。主治医の平田先生(田中哲司)は「これからですね」と家族に声をかける。

茉莉は母・百合子(原日出子)、父・明久(松重豊)、姉・桔梗(黒木華)と、ビデオを回しながら、2年ぶりに自宅へと戻ることができた。茉莉はこれから楽しいことを撮影していくことにしたのだ。

茉莉のメモ帳によると・・・病名は「肺動脈性肺高血圧症」。「致死的な病態」「根本的な治療法なし」「発症頻度100万人に1~2人」「突然死の危険性あり」「10年生存率は極めて低い。余命10年

茉莉は、大学を中退していた。
そんな中、茉莉は大学時代の友人の美弥(上原実矩)やサオリ(三浦透子)、沙苗(奈緒)たちと再会。
美弥の彼氏・三浦アキラ(井口理)のことも紹介された。
美弥たちは茉莉の病気が治ったと思っており「元気になってよかったね」「人生これからだよ」と喜ぶ。
その帰り、茉莉は、茉莉の書く文章好きだという沙苗から「小説書かないの?」と聞かれるが「もう昔の話だよ」とはぐらかす。

2013年:同窓会

茉莉は三島市へ、中学の同窓会に行く。
会場となった居酒屋の前で茉莉が入ろうかどうか迷っていると、和人(坂口健太郎)から「入らないんですか?あれ?高林さん?」と声をかけられる。しかし茉莉の方は和人のことを覚えていなかった。
会が進むと・・・東京にいるのはタケル(山田裕貴)と和人と茉莉だと分かり、タケルから「また飲みに行こう」と誘われた。
そして、14歳時点に書いたタイムカプセルをみんな受け取る。

14歳の茉莉からの手紙「元気ですか?恋人はいますか?小説は書いていますか?元気に生きていくてださい。」

みんな二次会へ向かう中、和人は吐いてしまう。緊張をやわらげるため無理して飲んでいたようだ。茉莉は水をあげた。和人は中学時代、茉莉にボタンを付け替えてもらったことを覚えていると話す。しかし茉莉の方はあまり覚えていなかった。

2013年:和人の自殺未遂

東京に戻った茉莉は、スーツで仕事の面接に行く。しかし中退のことや病気のことを聞かれ、採用してもらえなかった。

一方、和人は散らかった一人暮らしの部屋で無気力な生活をしていた。現在は無職だった。部屋にはタイムカプセルの手紙が置いてあった。

14歳の和人からの手紙「父さんの会社でバリバリ働いていますか?元気で生きていてください。」

和人は部屋の窓から飛び降りて・・・

タケルから連絡があり病院に急いだ茉莉。和人は一命をとりとめていた。和人は実家の大会社を継がず、親の反対を押し切って東京に出てきたが、1か月前に会社をクビになり生きる意味を見失っていた。

和人「これっていつまで続くんだろうと思ったらふぁーっと」と

席を外した茉莉は「真部くんのことよく知らないけど、それってずるい。お大事に」と言い放ち、病室を去る。

2013年:和人が生きようとする

余命10年

和人の退院祝いで、東京の3人でタケルの行きつけの「げん」という焼き鳥屋に飲みに行く。
その帰り道、茉莉は桜並木の下でビデオカメラを構えた。

茉莉「これからどうするんですか?」
和人「とりあえずバイトして家賃を払います。」
茉莉「私も頑張るからもう死にたいなんて思わないでください

直後、強い風が吹き、桜の花びらが舞った。2人はお互いに顔を見合わせ、笑い合った。

茉莉は沙苗の出版社でコラムの仕事をもらうことになる。体調をみながら自宅でできる有難い仕事だ。

一方、和人は「げん」でアルバイトとして働き始めた。それを知った茉莉は「いいと思う」と言った。

ある日、茉莉はタケルに沙苗を紹介した。2人は意気投合し付き合う。
そして茉莉、和人、タケル、沙苗の4人で遊ぶようになった。

春はお花見、夏は海や花火、冬はクリスマスパーティー。
夏祭り…和人が茉莉と手をつなごうとすると、茉莉はさっと手を離した…。

2016年:俺の存在って何?

2016年、茉莉の姉の桔梗(黒木華)が結婚する。

結婚式で体調が悪くなり、トイレで薬を飲む茉莉。すると、親戚のおばさんたちがトイレに来て、洗面台の前で「桔梗ちゃんは落ち着いたけど、茉莉ちゃんはかわいそうよね」「あと3、4年くらいらしいわよ。」と噂をしている。個室にいた茉莉は悲しみをこらえる。

和人の家での食事会にて。和人は独立の話があるが、どうするか迷っていた。タケル(山田裕貴)と沙苗(奈緒)が帰った後、和人は茉莉に「茉莉ちゃんにとって俺ってどんな存在?」と尋ねる。「分からない」と茉莉。

洗い物中の茉莉に体を寄せる和人。しかし、茉莉は受け入れられず帰ってしまう。

その後、茉莉は薬を変えることになった。主治医は耐性ができるから変えた方がいい場合もあるというが…。

ある日、茉莉は和人と再会した。

和人「男として見れないならそう言ってよ。俺は茉莉ちゃんが好き。一緒にいたい」
茉莉「『今』はでしょ。カズくんは今満たされてて、私といると楽だから私といたいだけなんだよ。言っとくけど、あんな変な女に出会わなければ良かったって後悔するのはカズくんの方だから」
和人「普通に考えてそんなこと、あり得ないから」
茉莉「普通って何?」
和人「普通は普通」
茉莉「私のこと何も知らないで勝手に色々決めつけないでよ

興奮した茉莉の呼吸が荒くなる。その場を離れようとするが、道端に倒れてしまう茉莉…。

2013年:会いたくない

病院にて。和人は茉莉の父から「茉莉を受け止めてほしい」と言われる。その後、目を覚ました茉莉から病気のことについて教えてもらう。

茉莉「カズくんが思ってるような人間じゃない。もう会いに来ないで。会いたくない…」

茉莉は和人の顔を見ずにそう告げた。ショックを受ける和人。直後、姉の桔梗がお見舞いに来て和人とすれ違う。病室では茉莉が嗚咽していた…。

ある日。出かけようとする茉莉。しかし桔梗は茉莉を呼び止めて、両親にも声をかけて、肺移植できる病院のパンフレットを渡す。病院の変更の提案だ。

しかし茉莉は「どれも私の体には無理。さんざん試した」と断る。桔梗と母はそれでも可能性を信じていた。

茉莉は「もう諦めてよ。私は闘うことを諦めたんじゃなくて、もう闘うことができないの」と告げる。父は「桔梗の気持ちも分かってあげてほしい」というが・・・

「そんなの分かってるよ!」と声を荒げてしまう茉莉。そしてボソッと「私たちってどっちが可哀想なんだろうね」とつぶやき、「今の無し」と言ってから出かける。

茉莉は美弥の店に行った。その時、美弥の夫アキラから友達を紹介したいと言われる。アキラは「昔から心臓に障害があって」と明かし、美弥は「茉莉ならそういう辛い気持ちわかりあえるかなって思って…」という。
茉莉は「いいね!紹介して!イケメン?」と笑顔で取り繕う。

2013年:愛する人に出会えた奇跡

茉莉が美弥やアキラに愛想笑いを振舞っていたころ、和人はバイト先の居酒屋で店長の梶原玄(リリー・フランキー)から心配されていた。店長には和人と茉莉が何かあったことがバレていた。

梶原「人生1回きり。愛する人に出会えるなんて奇跡みたいなもんだよ。お前は運がいいな。出会えたんだから。和人、今日あがっていいぞ」

和人は店を出て走り出す。その頃、茉莉は大衆居酒屋のカウンター席で一人、唐揚げ、ピザ、焼き鳥(タレ)、フライドポテト、チキンの照り焼き(?)、天ぷら等をやけ食い。ジョッキでビールも飲んで無理に流し込んでいた。そして食べながら涙をこぼす桔梗。その後、茉莉は店のトイレで泣きながら吐いた…。

和人は茉莉の最寄り駅だけ知っていたので、周辺を探していた。そして茉莉に会えた。

茉莉「どうしたの?」
和人「茉莉ちゃん、ごめん。夢ができた。俺の人生は誰から見たら平凡でつまらない人生かもしれないけど、隣りには茉莉ちゃんがいる。死にたいって思っていた俺に、生きたいって思わせてくれた茉莉ちゃんのために、俺は生きる。これからは俺が茉莉ちゃんの事守るから、だから、一緒にいてください」
茉莉「ハハッ。バカ!」

余命10年

涙をこらえきれない茉莉は和人に抱き着いた。和人は「茉莉ちゃん。好きです」と告白。茉莉は「同窓会なんて行くんじゃなかった。寒いね」と言いつつ、和人をっすってあたためる。

こうして茉莉と和人の2人は付き合うようになった…。

2017年:小説を執筆スタート

2016年大晦日。カウントダウン。茉莉は和人や沙苗(奈緒)タケル(山田裕貴)とスクランブル交差点にいた。

2017年。初の日の出を家のベランダから見る茉莉と和人。2人は手をつないで買い物に行って料理したり、線香花火をしたり、夏祭りに行ったり、そして奇跡は秋になっていく。お互いどんどん好きになっていく。

茉莉は自分の経験をもとにした小説を少しずつ書き進めていく。ある日、自宅の階段で倒れてしまう茉莉。病気が悪化しつつあるが、それでもパソコンに向かって執筆する茉莉。

ある日、出版社にて。沙苗は完成した茉莉の小説を読みながら涙が止まらない。「茉莉の書く文章はやっぱりすごい。これ絶対、出したい」と沙苗。酸素をしながら茉莉は小さな声で「お願いします」と告げる。

和人「茉莉、大丈夫?」
沙苗「大丈夫じゃないかも。だから書いてみた」

今後、茉莉は和人と旅行に行くという。沙苗は和人が成長したことを告げるが・・・茉莉は和人が私の病気治ると思ってるからという。

病院にて。主治医から旅行に行く許可をもらった。だが特効薬はできていない。茉莉は「私の体、使っていいよ」と主治医に告げる。他の人の治療に役立つなら実験してほしいというのだ。姉の桔梗はトイレに駆け込み、ひとり、泣いた。

2017年:プロポーズと別れ

茉莉と和人は1泊でスノーボードに行く。
そりで一緒に滑っていき、倒れ込んだ後、和人は周囲を探していた。そこには白い箱が落ちていた。
茉莉がその箱に気づいてしまう。
和人は「カッコよく渡すつもりだったんだけど」と指輪を出して、茉莉に「茉莉ちゃんがいれば何だってできる。だから、俺と結婚してください」とプロポーズする。
茉莉は「カッコ悪かったからダメー!」と笑って、雪を和人にぶつけてごまかす。

その夜。暗くした寝室のベッドにて、茉莉と和人はキスをして、服を着たまま横になり、顔を近づけて…。その後、和人がベッドで寝ている中、茉莉は一人でシャワーを浴びながら、しゃがみ込み嗚咽していた。(※ベッドシーンはなし。シャワーを浴びる茉莉の裸のシーンあり。やや視聴注意

翌朝。茉莉は和人が起きる前に宿泊施設を出ていく。茉莉の不在に気づき、追いかける和人。

和人「なんで?俺、何か怒らせるようなことした?」
茉莉「ううん。カズくんは悪くない。全部、私のせい。…ずっと嘘ついてた。治らない病気なの。だから、もう一緒にいられない。ごめんなさい」
和人「薬とか、入院して治療すれば…」
茉莉「無理なの。10年生きた人はほとんどいないんだって。さようなら」
和人「待って、待って。ごめん。俺、今、混乱してて。なんで茉莉が?」
茉莉「私もずっと思ってた。なんで私なんだろうって。余命10年って笑えるよね。長いんだか短いんだか、どっちなんだって感じ。退屈でボケちゃうかと思った。もうさっさと死なせてくれって。毎日思ってた。けど、カズくんに出会って、毎日すごい楽しかった。だけどもうここまで。これ以上、カズくんといたら、死ぬのが怖くなる。」
和人「俺は、俺は、茉莉ちゃんが好きだよ。」

余命10年

茉莉は和人を抱きしめ「カズ君、彼女にしてくれてありがとう、カズ君は、しっかり生きてください。お願い。分かったと言ってよ。ちゃんと死ぬ準備始めなきゃ、最後のお願い」と告げる。

和人は「嫌だ嫌だ嫌だ」と連呼し泣いていたが・・・最後には「分かった」と言って膝から崩れ落ちる。
茉莉は「ありがとう」とつぶやき、1人で帰路に…。

2017年:もっと生きたい

余命10年

家に帰った茉莉は、キッチンにいる母の肩に寄りかかる。そして、茉莉は「ねえ、お母さん。私、もっと生きたい。もっとさ、旅行も行きたいし、友達とだって遊びたい。仕事だって…。結婚だってしてみたいよ。親孝行だってまだ全然できてないし、迷惑けかけてばっかりでごめんなさい」と嗚咽し、鼻水を流しながら伝えた。

それを聞いた母親は、病気を聞いた時に動揺して茉莉より先に泣いたことをずっと後悔していた、と謝る。そして、「もっと泣いたりわめいたりしていいんだよ。お母さん、全部受け止めるから」と優しく伝える。

茉莉「死にたくない。死にたくない

茉莉は悲痛な声で本音を漏らす。

母は茉莉の頭をなで続け、抱きしめる。リビングにいる父は涙をこらえて何もいわず、そっと2人を見守る。

2019年:桔梗の妊娠

2019年、元号は「令和」となった。茉莉は入院していた。顔は青白く、やせ細っている。酸素マスクをし、心電図などの機械が体につながれ、髪も短く切っていた。それでも茉莉はベッドの上で担当編集者・沙苗(奈緒)と小説の仕上げを進めていく…。

沙苗はタケル(山田裕貴)は別れたと明かす。「なんていうかね」と明確な理由は明かさないが、仕事が楽しいし、この本に全力尽くすからという沙苗。茉莉は沙苗に感謝した。

一方、和人は独立の準備を進める。そんなある夜、店長と酒を酌み交わし「カッコよくなったよ、和人は」と褒める。和人は店名を「まつり」にする予定だという。

病院にて。桔梗が茉莉の見舞いに来た。
茉莉「小説ではお姉ちゃん子供がいることにしといたよ。」
桔梗「あんたエスパー?妊娠してるの。産まれるのは来年の夏かな。」
茉莉「抱っこできるかな?」
桔梗「できるに決まってるでしょ。名前一緒に考えてくれてもいいよ」
茉莉「ごめんね、おねえちゃん。ひどいこと言ったと思ってた。私が助かること、最後まで願ってくれて、ありがとう。お姉ちゃんがお姉ちゃんでよかった
茉莉がそう言うと涙ぐむ桔梗…。

2019年:病室での再会

和人は独立して自分の店をオープンした。
沙苗(奈緒)とタケル(山田裕貴)が開店祝いに訪れ、花とプレゼントを和人に渡す。
「仕事終わったら開けてね。再来月、発売だから」と沙苗は言った。
沙苗とタケルは「世話が焼けるんだから」「たくさんの人に届くといいな」「届くよ」と会話する。

病院のベッドにて。茉莉は思い出が詰まったビデオカメラの動画を見ながら、順に消していく…。そして動画は桜の季節、和人に「私も頑張るからさ、もう死にたいなんて思わないでください」と言った場面に。茉莉は涙を流しながら、消去ボタンに手をかけるが…どうしても消せなかった。

茉莉は目をつぶって、未来を想像する。

元気な茉莉は水着姿で体には傷跡もなくて、和人と手を繋いで海へと走り、海に入ってはしゃぐ。和人とスカイツリーに一緒に登った。自分の結婚式で、となりには和人がいて、両親がうれし涙を流している。和人と間に子供も産まれた。桜の木の下で親子3人、笑顔になって…幸せに暮らしていて…という未来の姿。

現実。茉莉につながっている心電図の警告音が鳴り響く。主治医が駆けつけて茉莉がICUへと運ばれる。家族が見守る中、救命措置を受けている茉莉の命は…。

そのころ、営業を終えた和人は沙苗が持ってきた「余命10年」というタイトルの原稿を読む。

茉莉/余命10年の本文「夜、瞼を閉じるのが怖いんだ。だって必ず浮かんじゃうんだもん。忘れられないよ」「結局は和人のためにと見せかけて、自分の辛さを半減するための別れだった」「私、間違ってなかったよね?これで良かったんだよね?ねえ、カズくん、私の人生は幸せだったよ。」「人より短かったけど、あなたと出会って、あなたに愛されて、私は確かに生きてたって思う。だから…これで良かったんだよね?会いたい、会いたいよ、カズくん。カズくん、大好きだよ

早朝。和人は泣きながら読み終わり、自転車に乗って病院へ向かう。
病室では、なんとか息を吹きかえしたが意識がない茉莉のそばに、家族3人が付き添っていた。

和人は茉莉と2人にさせてもらった。和人は眠る茉莉の手を握り、顔をなでる。

和人「茉莉ちゃん?俺ね、自分の店をオープンしたんだ。名前は…『まつり』。勝手に使うなって怒られるかなって思ったけど、それ以外浮かばなかった。茉莉ちゃん、頑張ったね。茉莉ちゃん、頑張ったね」

和人が何度も声をかけると、和人が握っていた茉莉の手が動く。

直後、目を開けた茉莉が和人の方を見て、かすかに微笑む。

和人「茉莉ちゃん、頑張ったね、頑張った、頑張った

茉莉は和人の方を見て、瞬きをして、和人の声かけに反応する。

エピローグ

小説【余命10年】が出版された。和人が本屋でその本を手に取る。

和人は花束を持ちながら、あの桜並木を歩く。

そして和人が茉莉が持っていたビデオカメラで桜を撮ると…あの時と同じように強い風が吹いた。

しゃがんで突風をよけた和人の視線の先には・・・

茉莉がビデオカメラを回しながら、笑顔で和人と手を繋いで歩いている…そんな2人の姿が見えた。

桜の花びらが落ちた。和人は笑顔になって歩き出す…。

主題歌と共にエンディングへ。

小坂流加に捧ぐ」のテロップの後、キャスト・スタッフロールが流れる。

映画【余命10年】の感想

泣けるポイントとは?

泣けるポイントは、見た人それぞれでしょうが、参考として筆者の泣きポイントをお伝えします。

一番泣けるポイントは、原日出子さん演じる母親の肩に寄りかかって、小松菜奈さん演じる茉莉が「生きたい」「死にたくない」と嗚咽しながら、本音を打ち明ける場面でした。

親が先に泣いてしまって・・・だから泣くのを我慢してきた茉莉。諦めてきた茉莉。でも本当は生きたいんだという本音が切実で…。セリフ以上に、押さえられない、こらえきれない感情がこぼれ落ちてくる感じが伝わってきて、もらい泣きです。

また、自暴自棄になっていた茉莉と探し回ってくれた和人の駅近辺での再会、スキー旅行での早朝の別れのシーンも良くて、とっても切なかったです。

最後の最後のシーンまで、四季のうつろいの映像とともに、見どころ満載の映画だと思います

大きな改変点とは?

原作からの大きな改変点は、ラスト、病室で茉莉と和人が再会することです。

実は原作小説では、茉莉は「死ぬ準備はできた。だからあとは精一杯、生きてみるよ」と和人と別れて…後は入院中の思いや苦しさが描かれていくのです。和人が茉莉と再会するのは茉莉が亡くなってkらであり、葬儀のときです。

小説版はあまりに切ないので、映画では茉莉が和人に会いたかった「望み」を実現したと解釈すればこれはこれでアリだし、良い改変ですけどね。

と言いつつ、小説・映画、どっちがいいという訳ではありません。小説版は文章で心情に迫ってきて、映画版は四季の美しい映像、海や祭りや2人の楽しい感じも相まって情緒のある感じで、どちらも別角度から心に迫ってくる感じでしょうか。

ともかくハンカチ必須のラブストーリー。ぜひ視聴してみてください♪

出典:映画【余命10年】公式HP

映画・余命10年

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