『風間公親 教場0』千枚通しの男は誰で動機は?逃走・逮捕説が混在!事件発生日の矛盾も判明!
『風間公親 教場0』千枚通しの男は誰で動機は?逃走・逮捕説が混在!事件発生日の矛盾も判明!
木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親-教場0-』(フジテレビ系、月曜21時)第3話で、何者かが伊上幸葉(堀田真由)のバックに千枚通しを入れるシーンが描かれました。ついに『教場Ⅱ』(2021年)ラストの“雨の屋上での惨劇”シーンへと繋がっていきます。
幸葉のバッグに入れられたのはアイスピックではなく千枚通しでした。風間に忍び寄る、通称「千枚通しの男」の存在が不気味です。
今回は以下の点を考察します。
■この記事で分かること。
- “千枚通しの男”は誰で動機は何か?
- “千枚通しの男”は風間を刺して逃走した?逮捕した?情報が混在してるけど、どっち?
- 逃走か逮捕かを調査するに伴って、遠野(北村匠海)の容態や生死にも少し言及。
- “千枚通しの男”による“雨の屋上”での事件発生日の矛盾。
『風間公親 教場0』はFODで配信中!※2023年6月現在。
『風間公親 教場0』千枚通しの男は誰で動機は?
“千枚通しの男”は誰で動機は?について紹介します。
千枚通しの男は誰?
“千枚通しの男”は誰なのか・・・ドラマ3話時点で演じるキャストは不明です。
原作小説での“千枚通しの男”は、十崎(とざき)という男です。
【追記】第6話で“千枚通しの男”のキャストが判明!森山未來さんでした。↓↓
千枚通しの男の動機は風間への恨み
“千枚通しの男”の動機は風間への恨みです。
原作小説の十崎は風間に過去に逮捕されたことを逆恨みしており、風間の眼を刺すという犯行に至りました。いわゆる、お礼参りです。
ドラマでもその動機は同じようですね。第3話で“千枚通しの男”について風間の口から示唆(しさ)されていたので。
では、ドラマ第3話を振り返りましょう。幸葉(堀田真由)が千枚通しをハンカチの上に乗せて事務室(?)に置いておくと、風間公親(木村拓哉)がその千枚通しに気づきます。幸葉が「男とぶつかった時にカバンに入れられたかもしれない」と報告。それを聞いた風間は、何も言わずに千枚通しを回収しました。
ある夜、2台の車が隣り合っているシーンにて。風間は車の窓から透明なポリ袋に入った千枚通しを差し出します。隣りの白い車から何者かの手が伸びて、その千枚通しを受け取りました。証拠品の調査の依頼でしょうか。
ちなみにこのシーンで千枚通しを受け取った相手は、坂口憲二さんが演じるキャラクターと予想されます。そういう場面の撮影をしていた…と報じられていたので。↓↓
その後、幸葉は風間が稽古(けいこ)をしている剣道場を訪れて、「千枚通しのことなんですけど、あれ何なんですか?」と質問。風間は「以前、私が逮捕した男が、凶器として使用したものだ」と伝えました。その直後、“千枚通しの男”が風間の写真を切り取り、じっと見つめるシーンも流れます。狙いは幸葉ではなくて風間であることを示すシーンですね。
また、第1作目(2020年)劇中での新聞記事にはこうあります↓↓
- 10年前と同じ凶器。
- 容疑の男、警官に逆恨み。
10年前と同じ凶器…ということは風間が“千枚通しの男”を逮捕した過去というのも10年前なのでしょう。10年ならば服役して出所したのか?
容疑者は、警官に逆恨み…と報じられています。風間のことは意図的に伏せて報道しているのでしょう。あるいは「警察」自体に恨みがあると自供しているのかもしれませんね。というか、一番の恨みは風間だけど、警察組織それ自体にも恨みがあるから遠野も巻き込まれたのかも…。
【まとめ】(原作小説と同じく)ドラマ版での“千枚通しの男”の犯行動機は風間に逆恨みがあるからです。
『風間公親 教場0』千枚通しの男は逃走・逮捕説が混在!
“千枚通しの男”は逃走・逮捕説が混在しています。果たしてどちらなのでしょうか。
『教場Ⅱ』ラストで千枚通しの男は逃走
SPドラマ『教場Ⅱ』(2021)後編ラストで、土砂降りの中、雑居ビルで遠野章宏(北村匠海)が“千枚通し”を手にした男に首を刺され、風間もその千枚通しで右目を刺されました。
風間は警察に連絡して応援を呼びましたが…。犯人は風間を刺した後に立ち去っています。おそらく逃走してしまいましたよね。
千枚通しの男は「逮捕」?
しかし犯人は逮捕されたという説もあります。第1作目『教場』(2020)のドラマ内の新聞記事(2017年9月16日発行)から引用します↓↓
Twitterより
警官を尾行し路上で刺す
神奈川の刺傷事件 逮捕の30代男 責任能力を捜査15日午後10時半ごろ、神奈川県横浜市西区桜部町で神奈川県警察本部刑事部の2人が男に千枚通しで刺された。
1人は意識不明の重体、もう1人は右目を負傷したという。男はすぐに駆けつけた警官に取り押さえられ、殺人未遂容疑で緊急逮捕した。県警によると、男は30代。刑事2人が聞き込み調査をしているところを尾行していたという。男は以前刑事に逮捕されたことで逆恨みをし、携行していた千枚通しで2人を刺した。
『教場』劇中の相模国新聞:2017年(平成29年)9月16日(土曜日)付のより
注目点をピックアップすると↓↓
- 犯人はすぐに駆け付けた警官に取り押さえられた。
- 犯人は殺人未遂容疑で…。
- 犯人は緊急逮捕された。
- 犯人は尾行し、以前刑事に逮捕されたことで逆恨みをし、2人を刺した。
あれ?すぐに取り押さえられました?緊急逮捕?『教場Ⅱ』ラストでは、犯人は逃げて、風間がしばらく遠野に呼びかけるシーンで終わっていますが…。風間が応援を呼んでいたので、現場周辺で取り押さえられたということでしょうか。
あれ?殺人未遂?新聞で「殺人未遂容疑」と報じられていますが「未遂」ってどういうこと?と思ってしまいます。実は、後で触れますが、遠野が「重体」だから殺人未遂の容疑なのです。
「逆恨み」の動機についての新聞報道は、ドラマ『風間公親 教場0』と辻褄(つじつま)が合っていますね。
遠野は腹部を刺されて重体?
第1作目(2020年)劇中での新聞記事で、一瞬、ハッキリと新聞記事の一部がアップになり、こう書いてありました↓↓
…襲われた。男は、1人の腹部を刺し、もう1人の右目を刺して逃走した。2人は病院に運ばれたが意識不明の重体、もう1人は右目を失明する重傷。逃…
注目点は3つ↓↓
- 犯人は腹部を刺した。
- 犯人は逃走した。
- 一人は意識不明の重体。もう一人は右目を失明。
順に見ていきましょう。
1番目ですが、あれ?腹部だっけ?…と思った方はコアな「教場」ファンです。これは1作目『教場』(2020)劇中内の新聞記事ですが、『教場Ⅱ』(2021)ラストで遠野は刺された後、首を押さえていますよね。腹部じゃありません。つじつまが合わないので、これはスタッフ側のミスかも。ただし第1作目に出た新聞記事を誤報とすればありでしょう。第1報の場合は情報が錯綜(さくそう)しますから。
2番目の「逃走」ですが、これは他の新聞記事と矛盾します。逃走した上で、応援にきた警官に逮捕されたのでしょうか。
3番目に触れると・・・今回の事件で風間は右目を失明しました。しかし遠野は即死ではないようです。この時点での新聞報道では「意識不明の重体」です。「死亡」と診断するのは医師なので「病院に運ばれましたが死亡が確認されました」と報じられるのをよく聞きますが、翌日の新聞記事だから情報があいまないのでしょうか。重体で、生死の境をさまよった結果、命を落としたかもしれませんが、遠野の生死の続報は不明です。
【予想】千枚通しの男は「逃走」
遠野の生死について触れましたが・・・犯人は逃走か?逮捕か?の件に戻ります。
まとめると・・・SPドラマ2作目(2021)ラストで犯人は「逃走」しています。しかし新聞記事では「緊急逮捕」「逃走」の両方があります。
結局どういうこと?結論から言うと、私(筆者)の予想・考察ですが、犯人は逃走したと思います。
なぜなら2023年4月に第1作目『教場』が再放送されたとき、カットされていたシーンが意味深だからです。
SPドラマ『教場』前後編(2020)が2023年4月1日(土)午後0時5分から夕方にかけて再放送されました。その放送では、本放送ではあった「殺人未遂容疑で緊急逮捕した」という新聞記事が流れませんでした。
再放送では新聞記事の「2人は病院」「識不明の重」「右目を失明」の文字だけがアップとなりました。「右目を失明」だけ強調するシーンになっています。
2020年の本放送の『教場』後編(2020)を録画で見直して比べると、カットされた部分があることが分かります。
本放送では都築(味方良介)が各紙の新聞記事のコピーを広げ、7箇所も蛍光ペンで囲っており、記事が色々と画面に映っていくのです。見出しのみならず、記事の内容も読み取れます。
本放送でアップになった文字はこちら↓
襲われた。男は、1人の腹部を刺し、もう1人の右目を刺して逃走した。2人は病院に運ばれたが意識不明の重体、もう1人は右目を失明する重傷。逃
この文章の直後、「右目を失明」の部分が、画面いっぱいにアップになります。
この「腹部」の文字が『教場Ⅱ』ラストと辻褄(つじつま)が合わないため再放送でカットしたのでしょう。
他に「逃走した」も辻褄合わせのためにカットしたのだと予想します。
いくつもの新聞記事を再放送で見せないのも「緊急逮捕」をカットしたかったのでしょう。
つまり月9ドラマでは「逃走」にしたいのだと思います。
再放送の「2人は病院」「識不明の重」「右目を失明」の文字だと…逃走か逮捕かは不明。(「識不明の重」だと・・・遠野は、新聞報道時点で重体たったことを制作陣が隠していないのだと分かります)
逃走か逮捕か不明の、どっちとも取れる再放送にしたのでしょうね。SPドラマ2作目ラストでは犯人は逃走しているので、逃走しているとの見方がやはり有力です。
【まとめ】千枚通しの男は逃走した(と予想)。「逃走した」ことにしたいがために再放送での「緊急逮捕」という文字をカットした。
『風間公親 教場0』千枚通しの男の事件発生日の矛盾も判明!
遠野が「腹部」をされた…という矛盾点の他にも、千枚通しの男の事件発生日の矛盾が判明しています!
2017年と2019年
第1作内の新聞記事によると、2017年(平成29年)9月15日(金)午後10時半に千枚通しの男の事件(警官2人が襲われた事件)が発生しました。
月9ドラマ『風間公親ー教場0ー』第1話では、まず初めに風間公親と遠野が車に乗っている大雨のシーンから始まりました。
そして「47日前」というテロップが入り、瓜原(赤楚衛二)が署長から表彰されるシーンへと移ります。この場面は何年でしょうか?
公式サイトの「第1話あらすじ」にはこうあります↓↓
4月10日放送 第1話
2019年。地域課の制服警官だった瓜原潤史(赤楚衛二)は、ある事件の犯人を逮捕し、署長賞を受賞する。県警本部捜査一課・調整官の眞堂丈史(小林薫)は、瓜原に捜査一課への配置換えを命じ、風間公親(木村拓哉)からの連絡を待つよう告げた。
あれれ?!2019年なのですね。
『教場Ⅱ』ラストの惨劇は2017年9月と新聞報道されているのに、矛盾しています。
ちなみに第1話で、署長が瓜原に症状を渡す際、「平成31年1月10日 守名警察署長 警視正 斎藤幸真」と言うセリフがあります。
つまり、第1話冒頭は2019年(平成31年)1月10日。
その47日後・・・風間と遠野があの大雨の屋上の惨劇を迎えるのですね。
つまり風間と遠野が襲われた“千枚通しの男”による事件は、2019年(平成31年)1月10日から47日後の「2019年(平成31年)2月26日」になります。
※補足:平成31年(2019年)は4月30日に幕を閉じ、2019年5月1日から令和元年です。
時系列と矛盾
「時系列」と矛盾をまとめると↓↓
- 2017年(平成29年)9月15日(金)午後10時半:【教場Ⅱ】ラストの“雨の屋上での惨劇”(第1作目【教場】内の新聞報道より)
- 2019年(平成31年)1月10日:【風間公親 教場0】第1話で瓜原が表彰されるシーン。
- 「47日後」2019年(平成31年)2月26日:“雨の屋上での惨劇”(?)(【風間公親 教場0】1話冒頭の風間と遠野より)
やはり矛盾が生じます。
この矛盾の解決のため、再放送では新聞記事の日付や事件が起きた日時をカットしたのかもしれませんね。
本放送や再放送を録画していない方は、DVD(またはブルーレイ)やFOD等の動画配信でどうなっているのか確認してみるのも面白いかもしれません。
画像出典「風間公親-教場0-」HP
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