【麒麟がくる】36話のネタバレと感想!迷いに迷う光秀が出す決断!

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【麒麟がくる】36話のネタバレと感想!迷いに迷う光秀が出す決断!

甲斐の虎・武田信玄がいよいよ動き出す、将軍・足利義昭と信長の関係が決裂寸前など戦国の世は大きな波乱を迎えています。

が、光秀は元々の性格や考え方が災いしてか迷いに迷っているようです。果たして光秀はどのような決断を下すのでしょう。

今回の記事では【麒麟がくる】36話「訣別」の視聴率、ネタバレと感想をお伝えします。

目次

【麒麟がくる】36話の視聴率

【麒麟がくる】36話の視聴率は12.3%でした。

【麒麟がくる】36話のネタバレ

光秀は帝に目通りする

光秀は三条西実澄に付き添う形で帝・正親町天皇に目通りする事になる。直接部屋に入ることは出来なかったが、2人の会話を聞くことができた。

帝は歌を詠みながら、川の流れや花を見て友と暮らす平らかな世を望んでいた。帝は部屋の外にいる光秀に問いかける。

帝「目指す場所はいずこぞ。」

光秀「穏やかな世でございます。」

帝「その道は遠いな。だが、迷わず歩もうではないか。」

「その名を留めておこうぞ。」

光秀は帝の顔を直接拝見することはできなかったが自身の思いは伝えることが出来た。

戦の会議

光秀が帝と目通りして御所から戻ると木下藤吉郎、柴田勝家、佐久間信盛ら信長の家臣が尋ねてきていた。一度は和睦したはずの松永久秀と筒井順慶が戦を始め、その火種があちこちに飛び火している。

光秀にも信長から「出陣せよ」という命が下っていた。

食事と酒を酌み交わしながら戦の会議となり、勝家の口から将軍・義昭と信長の動向が語られる。

  • 義昭が兄の義輝の暗殺を指示したのは久秀と思い込んでいる
  • 当然、順慶の後ろ盾になるつもりで「戦支度を急げ」とせかしてきている
  • 信長も出陣を命じられているが気が重そうである

そこに酒を飲みすっかり酩酊している藤吉郎が割り込んでくる。

  • 義昭のことは油断なら無い
  • 戦に出て手薄になっている間に朝倉・浅井に攻めさせる魂胆
  • 勝家と信盛の考えは甘く手ぬるい
  • 本心で松永を討ちたいとお考えか

と言いたい放題の藤吉郎。「明日、近江に戻って浅井を討つ算段をする」と言いつつ藤吉郎はふらっと立ち上がるのだった。

光秀から見た現在の義昭

光秀が二条城に参上すると義昭は庭で剣術の指南を受けていた。三淵藤英によると剣の達人であった義輝のようになろうとしているとのこと。

義昭は光秀に手合わせを求めてくる。力の差は歴然で傍にいた三淵も止めるが義昭は聞く耳を持たない。

仕方なく手合わせをする光秀は義昭を軽くいなす。義昭は意地になったのかがむしゃらに木刀を振り回してくる。

髪を振り乱し、肩で息をする義昭。その姿はまるで実態の見えない幽霊のようであった。

それを目の当たりにした光秀は義昭の言葉を思い返す。

  • 戦いたくは無いが、わしが将軍となれば貧しい者を救える
  • 美濃へ行く、そなたを信じよう
  • 共に美しき都に戻そう

以前の義昭には武家の棟梁としては頼りなくとも人としての尊厳があった。

自分の中で義昭に対する何かが崩れ始めている、光秀はそう感じずにはいられなかった。

迷う光秀

光秀は妻の煕子に築城中の坂本城を見せる。未完成だが誰よりも先に城を見せてやりたかった。

2人は天守に登り、手を繋ぎながら美しい琵琶湖を一望する。坂本城がまるで湖の中にあるかのような幻想的な光景だ。

美濃の明智の城を追われて長い月日が過ぎた。ようやく家族と暮らせる自身の城を持てるというのに、妻と子供を人質として京に残さねばならない。

光秀は頑固拒否するつもりだが、強引な手段に出る義昭への苛立ちを押さえきれずにいた。

ここ近江は信長がいる美濃と義昭がいる京のちょうど中間に位置する地。煕子は夫の心中を察するかのように尋ねてくる。

煕子「どちらに心惹かれておられますか?」

光秀「どちらも大事なのだ。どちらも。」

義昭につくべきか信長につくべきか、光秀は迷いに迷っていた。

甲斐の虎・武田信玄が出陣

亀元3年(1572年)4月、幕府と織田の連合軍は河内に進出した松永久秀と三好勢を討つために出陣する。

しかし、信長自身は出陣せずさらに松永達も取り逃がすなど幕府が出る大規模な戦にしてはほとんど戦果を上げることができなかった。

虎のように虎視眈々と戦況を見極めていた甲斐の武田信玄がついに動き出した。義昭と信長の足並みが乱れていると判断し、上洛に向けて出陣してきた。

信玄はまず同盟を結んでいる徳川家康に対して戦を仕掛ける。信長は家康に援軍を送り、遠江の三方ヶ原で武田軍を迎え討つ(三方ヶ原の戦い)。

光秀は信長に呼ばれて美濃の岐阜城で、相談を受ける。

  • 義昭の将軍としての行いを糾弾する意見書を送ったことを後悔した
  • クグイ(白鳥)を送って機嫌をとる事も考えている

光秀は「公方様だけではなく、苦戦している徳川軍にもっと援軍を送るべき」と進言する。が、信長は朝倉義景との戦を控えており、これ以上は兵を出せなかった。

  • このような状況だから義昭のことは当てにならない
  • 義昭は武田や朝倉・浅井に上洛を促しているのは自分を切り捨てるためではないか

信長は戦況と義昭との関り方を迷っていた。光秀は「もしそのような動きがあれば止めてみせる。」とする。

結論が出せないまま急ぎの知らせが届く。三方ヶ原の戦いで織田・徳川の連合軍は大敗を喫した。

決断の時

光秀は信長の命を受けて義昭の元にクグイを届ける。だが、義昭は「来るのが遅かった。」と受け取るのを拒否する。

義昭は信長からの意見書に我慢ならず、すでに武田信玄と共に信長と戦う覚悟を決めていた。

さらに三淵も光秀に「信長は将軍を蔑ろにしている。共に戦って欲しい」と懇願してきた。

光秀「公方様、どうか…もう一度、お考え直しを。」

義昭「決めたのじゃ、わしは信長と戦う。」

「信長から離れよ。そうしてくれ。」

光秀の目に涙が溢れてくる。

光秀「公方様、それは出来ませぬ。

「御免!!」

義昭に背を向けて光秀は飛び出してしまう。義昭はそんな光秀を追う事はしなかった。

義昭「光秀は鳥じゃ。籠から出た鳥なのじゃ。」

「また飛んで戻ってくるやもしれぬ。」

亀元3年(1572年)3月、義昭は機内の大名を集め信長に向けて兵を挙げた。

【麒麟がくる】36話の感想とまとめ

迷いまくる光秀の人物像

【麒麟がくる】36話の冒頭では光秀は義昭につくべきか信長につくべきか、まだ決断出来ていません。

優柔不断な気がしますが一度、光秀の人物像を振り返ってみます。

  • 麒麟がくる戦の無い平ら世を夢見ている
  • その為に将軍が武家の棟梁として纏め上げる必要がある
  • 勇ましい13代将軍・義輝を最も相応しいと考えていた
  • だが、義輝は暗殺され最終的に義昭が将軍となる
  • 義昭を担ぎ上洛した信長の下でも働く
  • 平な世を創るためには戦は必要悪、敵には容赦しない

光秀は平和的な考えと武士を纏め上げる力、両方を求めています。

光秀が下す決断は?

  • 義昭:武士の棟梁としては弱弱しいが貧しいものを救うという平和主義者
  • 信長:武士としての誇りと武力は強いが比叡山の焼き討ちなどの残酷さが伺える

義昭と信長は光秀が求めるものどちらかが決定的に欠けています。だがら光秀は迷っているわけです。

ただ、いよいよ光秀がどちらにつくか決断するべき時が来ました。光秀は「それだけは出来ない」と義昭の願いを拒否、信長につく事になります。

どちらも大切に思う光秀にとって辛い決断だったのでしょう。

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35話「義昭、まよいの中で」 37話「信長公と蘭奢待(らんじゃたい)」

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