2025年10月期の木曜ドラマ【緊急取調室5thSEASON】がついにスタート! 初回は拡大スペシャルで、真壁有希子(天海祐希)率いるキントリ班が最凶の被疑者たちに挑みます。さらに、12月26日公開の劇場版『THE FINAL』へとつながる重要エピソードも盛り込まれており、シリーズ完結へ向けた伏線が散りばめられています。
本記事では、【緊急取調室5thSEASON】全話のネタバレあらすじをまとめています。
【緊急取調室5thSEASON】ネタバレあらすじ全話
- 1話
- 2話
- 3話
- 4話
1話「橙色の殺人」あらすじ
- 連続殺人事件:1,榎本浩殺人、2,吉田晴信殺人、3,磯貝信吾(倉持真人の実父)殺人
- 被疑者:倉持家政婦の時田/別居中の倉持の妻・利津子/倉持真人
- 凶器:作業用ペンチ
- ラスト:利津子の静かな自白→解決編は2話へ
警視庁・緊急取調班(キントリ)の真壁有希子(天海祐希)が挑むのは、3件連続で起きた不可解な殺人事件。被害者は榎本浩、吉田晴信、そして倉持真人(山本耕史)の実父・磯貝信吾の3人。凶器は作業用ペンチと報道発表された。
捜査線上には、倉持家の家政婦・時田史恵(峯村リエ)、別居中の妻・利津子(若村麻由美)、そして息子の倉持真人が浮かび上がる。
真壁有希子は、遺族・倉持と妻・利津子の話を聞く。倉持の実父の殺害に使われた作業用ペンチだけが違うことに真壁が気付き、被疑者が浮かび上がる。同被疑者は倉持の実父殺害に及ぼうとしたが、怪しい人物を目撃していたのだった。
ラストでは妻・利津子が淡々と切り出した自白が物語を大きく動かす——。真相の“解決編”は、第2話へ続く。
1話ネタバレ
「緊急取調室5」1話ネタバレ詳細
連続殺人の真相:同一犯と思われた3件の事件
榎本浩、吉田晴信、磯貝信吾——3人が相次いで殺害された連続事件。 警察も世間も「同一犯による連続殺人」と信じて疑わなかった。
真壁由紀子(天海祐希)と倉持真人は、2年前に病院で立てこもり事件で出会っていた。倉持は現場取材で、真壁にマイクを向けると「事件は見世物ではない!」とカメラをなぎ倒した。
2年後、倉持は車いすのキャスターとして時折SNS炎上するも、人気があった。そして特別番組が放送される。
倉持キャスターの番組で緊急対談
対談相手:内閣総理大臣・長内洋次(石丸幹二)
対談内容:都心の地下再開発…蓄電施設事業について
倉持は下記について、インタビュー取材寄りの対談を始めたのだった。
平成29年に役目を終えた地下空間が、大規模蓄電施設に転用▶2名の関係者(榎本浩、吉田晴信)が殺害
番組関係者が想定しない倉持の鋭い突っ込みは、総理の表情を一瞬曇らせる。最後には、2人を殺害したカメラの向こうの犯人に、倉持はメッセージを言う。

映画につながる伏線でしょうか。何かを隠して巨額が動くのは鉄板かと思う。
そして、3つ目の殺人事件が起きる。倉持キャスターの実父・磯貝信吾(竜雷太)が襲われて殺害され、倉持自身も怪我を負う。
倉持の証言
・午後10時45分放送後、ミーティング、SNSの反応をチェックしながら食事
・局手配の車で帰宅
・玄関の鍵が開いており、部屋は電気が点かなかった
・暗闇で父の部屋を覗くが父は居らず、自室へ行く
・自分のベッドで頭から血が流して寝ており、一目見て死んでいると分かった
・警察に電話していると瞬間、隠れていた犯人が襲ってきた
・警察に電話がつながったため、犯人は逃げて行った
・父は僕の部屋と自分の部屋を間違えるようになった
・自分の部屋の特徴を番組で話したことがある
・犯人の心当たりは、榎本浩・吉田晴信殺害犯を挑発したから

冷静に状況を話している所が、なんとも怪しい。これもシナリオだと思った。
被害者情報
- 遺留品
- 足跡:28センチ、量販店で売られているスニーカー
- 第一、第二の事件で発見されたものと共通したもの
- 無し
- 目撃者
- 隣の家は空き家
- 自宅周辺に防犯カメラ無し
- 付近に住む大学生が、翌午前0時前後に不審な人物「黒いフードを着た小太りの人物」パトカーのサイレンの中、顔を隠すように立ち去った
死亡推定時刻:午後10時~翌午前0時の間
もつなべコンビが、家政婦・時田史恵から「倉持に事件の2日前に休むように言われた」という事を聞き取っていたことから、キントリは倉持から詳しい事情を確認することにする。
倉持は担当の番組で、磯貝信吾は私の部屋で寝ていたために、間違えられて殺された。ジャーナリストで世界中を飛び回っていた、内戦が激化した国にいくなど老いても世界情勢に興味を持ち続ける立派な男だった。キャスターとしての自分を誰よりも応援してくれたのが父だったなどと、涙ぐんで話して犯人に出頭するように訴えた。
家政婦・時田史恵を休ませた理由▶時田史恵は発言のせいで炎上して家に火がつけられたらどうしようと心配していたから。
倉持は、父に倉持自身のプライバシーに関することを聞いたり、勝手に倉持の郵便物を見るなどしていた時田史恵に、家政婦をやめてほしかった。
- 事件当日、倉持は父に、レンジで温めたら食べられるような親子丼を準備
- 母は約10年前に病気で亡くなっている
- 妻と別居した原因を昨年の春にキャスターに就任したためと言う
- 初めてのキャスターに慣れず、父の世話や家事を任せっきりで妻とはすれ違ったと話す
- 警察と報道は似ていると言う
- 個人アカウントに届いた「倉持死ね」「次はお前、まじで覚悟しとけや」などのダイレクトメールを印刷したものを見せる

キントリ側から何も聞いていないのに、倉持は自分からペラペラと話し出すところやダイレクトメッセージを印刷して準備している所に、怪しさを感じた。
- 昨年から別居、子供もいない
- 事件のことは全く分からない
- 同居していた時、2階の寝室を一人で使用
- 2年前の事故以降、1階の部屋
- 夫・倉持真人は高速道路でバイクをよけ損ねて下半身が不自由に
- 真壁:義父・信吾(竜雷太)の部屋と夫・真人(山本耕史)の部屋は、壁紙や家具の配置が似ていたのか?
- 昨年の11月から義父同居し、年末に家を出たため短い期間で分からない
- 真壁:なぜ義父と同居を?
- 年をとって一人でいることが不安になったからでは
- 真壁:信吾さんの同居が関係しているか?
- 嫁と舅問題があった。「私が居ればこんなことにならなかったかも…」と悔しがる
被疑者の取り調べ開始
- 被疑者:倉持家の家政婦・時田史恵
- 過去にタレントに近づくために家政婦になり、ストーカー化した
- 同タレントの妻が不倫しているとSNSに書き込み
- 今回も倉持に近づいて家政婦となった
- 事件の2日前、倉持から休むように言われていた
- 磯貝信吾(竜雷太)は、息子嫁・利津子の悪口を言っていたと話す
利津子があの鏡は?と聞くと、大きなヒビが入ったと倉持は答える。利津子は思いつめた表情になる。そして利津子は義父が殺害された前日にお店に来たことを伝える。
倉持から「皮肉だけど番組は想像を超える好評なんだ。報道番組の限界に挑戦するよ」と言われ、利津子は「立派ね」と言い放った。
真壁は、凶器のペンチの形は作業用ペンチと報道されただけなのに、電力会社の辻本裕太(東京03・角田晃広)にが凶器を知っていたかのような話っぷりを思い出す。辻本が被疑者として浮上し、取り調べが始まる。
- 被疑者:辻本裕太(東京03・角田晃広)
- 元新日本クリーンエネルギーパワー技術開発部・設計支援課長
- 現在は、広報部渉外課長補佐
真壁にあなたは工事に反対しているように思うと言われた辻本は、話し始めた。
旧東京放水路は脆弱な地番に造られている。想定外の災害が起きたら、大型の蓄電池が爆発、死人が出る。計画発表後に調査で危険なことが分かり、その危険を進言したが、安全であると改ざんされた。
・吉田常務と経済省の担当者がかんでいる
・データをまとめたのは帝都大の榎本教授
・蓄電池というものは副産物の発生が避けられない
・換気の悪い地下に敷設するのはバカのやる事
正しいことを言った人間が飛ばされて、私腹を肥やすやつばかりが良い芽を見る。このままじゃ日本と言う国は終わる!
真壁に本当の原因は左遷。ペンチを使って工事反対を訴えた、単純と言われた辻本は「未来のためを思ってやった」と自白する。
さらに辻本は、挑発してきた倉持キャスターに逝ってもらおうと自宅に行った。しかし倉持の自宅前で黒いフード付きの服を着た倉持の妻・利津子を見たと言い、倉持の父を殺害していないのだった。
ラスト:利津子の静かな自白
別居中の妻・倉持利津子(若村麻由美)が、静かに真壁の前で口を開く。 「倉持の父親を殺したのは私です。夫もそれを知っています」と言った。
2話「鈍色の鏡」あらすじ
榎本浩、吉田晴信、磯貝信吾(倉持真人の実父)が相次いで殺害される連続殺人事件が発生。
捜査線上に浮かんだのは、辻本裕太(東京03・角田晃広)。しかし彼は「倉持の家の前で女を見た」と証言し、事件は思わぬ方向へ。
倉持の別居中の妻・利津子が「義父を殺したのは私」と告白するが、夫・倉持の証言とは食い違っていた。
有希子(天海祐希)と小石川(小日向文世)は、2人の“食い違う真実”に迫る心理戦へ――。
2話ネタバレ
「緊急取調室5」2話ネタバレ
“真相は必ず暴かれる”──ひとつの言葉から始まる新たな事件
倉持の言葉が全国へと放たれた瞬間、誰も予想しなかった事件が始まった。
報道キャスターの倉持真人(山本耕史)は、番組で大型蓄電設備の再開発事業に関する殺人事件を報じた。 放送内で「伝えたいことがあるなら話を聞きます。いつでも会いに来てください」と発言。 その直後、自宅が襲撃され、父・磯貝信吾(竜雷太)が死亡。倉持自身も負傷した。 倉持はカメラに向かって「真相は必ず暴かれる」と語る。 のちに倉持は社長賞を受賞し、番組は大きな反響を呼んだ。
キントリ出動!別々の取調室で語られる“ふたりの真実”
同じ事件をめぐって、夫と妻が語る内容はまったく違っていた。
取調室に張りつめる空気の中、捜査は意外な方向へ──。
倉持の事件に関連して、警視庁・緊急事案対応取調班(キントリ)は、倉持と別居中の妻・利津子をそれぞれ別室で事情聴取する。 倉持の取調べは小石川春夫(小日向文世)と玉垣松夫(塚地武雅)が担当。 「オンエアがあるから18時までがリミット」「ぶしつけな聴取をされたら放送で扱う」と倉持が伝える。 小石川は倉持に、被疑者が「あなたのよく知る人物」であると告げ、名前を出す。被疑者は妻・利津子だった。 利津子の取調べは真壁有希子(天海祐希)と菱本進(でんでん)が担当。 利津子は、義父・磯貝信吾の発言を理由に殺害を認め、「返り血を浴びた服を捨てた」と供述。 さらに、男性用スニーカーを履いて犯行に及び、マンションの屋上の避難梯子のケースに捨てたと証言した。 現場確認が行われたが、スニーカーは見つからなかった。
すれ違う証言、揺れる想い──そして衝撃の告白
ふたりの供述は食い違い、事実が次々と覆されていく。
有希子たちは、真実にたどり着けるのか。
取調べが進む中、利津子は「本当は家に戻りたかった」「また夫と暮らしたかった」と話す。 有希子は利津子の職場での様子をもとに供述の整合性を確認する。 倉持と利津子の取調べは同時進行で行われ、両者の証言が異なっていく。 有希子の提案により、倉持と利津子の面談が行われる。 利津子は、倉持に謝罪した上で「お義父さんを殺したのは倉持です」と発言。 倉持が捨てた袋には、血のついたレインコートやスニーカーが入っていたと話す。 また、義父が「息子に殺されるかもしれない」と話していたことも明らかにする。 利津子は「自白は倉持を警察に呼び出すためだった」と語る。
“筋を通すより大切なことがある”──キントリ、再び始動!
事件の終わりが、新たな幕開けを告げる。
有希子たちの取調べは、次の真実へと続いていく──。
倉持の供述により、事件の経緯が判明する。 倉持は、車いすキャスターとして活動していたが、杖を使えば立ち上がれる状態だった。 そのことを知った父・磯貝に「まやかしだ」と責められ、作業用ペンチで殴打。 指紋のつきにくいレインコートと大きめのスニーカーを使用し、現場を偽装していた。 取り調べののち、利津子は有希子に促され、倉持への思いを伝える。 事件解決後、長内総理が大型蓄電施設に関する公聴会設置を発表。 副総監・磐城和久(大倉孝二)は梶山管理官に、キントリの臨時運用を終了すると伝える。 その後、正式な再運用が決定し、メンバーが再び集結する場面で物語は締めくくられる。
3話ネタバレ|“山の神”が崩れた日と涙の真相
第3話では、山岳救助隊の“神”と呼ばれた男が崩れていく姿が描かれました。
転落事故として始まった救助は、自尊心・隠蔽・殺意が折り重なった“山の悲劇”へ発展していく。
ここでは、事件の始まりから真相、そしてラストの余韻まで、ドラマの内容を事実の流れに沿ってまとめます。
第3話の事件概要|転落事故と“神の救助”
雲越山・神代谷で要救助者が発生。
山岳救助隊の隊長・布施正義(戸次重幸)が指揮をとり、動画配信者・樋口結花(清水くるみ)が救助される。一方、隊員の土門翔(羽谷勝太)は滑落し死亡した。
会見で布施は涙ながらに語る。
「部下は遭難者の女性を助けたい一心でした。大切な部下を失ったことを深く反省しています」
世間では「理想の上司」「山の神」と称賛の声が広がった。
しかし彼の表情には、消し切れない“影”があった。
意識を取り戻した女性が怯える理由
病室で意識を取り戻した樋口結花は、同行者・近藤春斗(永田崇人)を見て怯える。近藤は「絶対に黙ってろよ」と脅し、大声を出す樋口結花の口を塞ごうとするところを母親に目撃される。
逃走しようとした近藤は、渡辺に取り押さえられ逮捕。
- オンラインカジノで借金
- チャンネル収益の取り分を巡るトラブル
- 女性を突き落として殺害を計画
女性の転落は“他殺”だった。
しかし──
「土門の死」だけは、まだ説明がつかない。
疑惑は布施へ向かう|“完璧すぎる証言”と不自然な反応
キントリは布施に事情聴取を始める。
● 土門の腹部に“殴打痕”
● 土門の携帯だけ行方不明
● 布施の証言に不自然なブレがない
● 女性の回復を喜ばない布施
特に、女性の意識回復を伝えられた瞬間の布施の反応。
救助した人が助かったのに、喜ばない。救助隊員としては不自然すぎる。
“女性に見られると困ることがあるのでは?”
現場検証で判明した“隠された証拠”
梶山管理官は監物大二郎(鈴木浩介)雲越山へ登る。山が知っていることがある。
・スマホが見つからない
→「谷底に落ちた」のは不自然。回収された可能性。
さらに、布施の部下2人と山中で遭遇し、“滑車”を隠そうとしていた。
滑車は救助の必需品で、本来置き忘れることはない。
「忘れ物? 弔い?」
と梶山が聞くと、隊員は険しい顔で言い捨てた。
「誰も弔ったりしませんよ、あんな奴」
布施を守るために嘘をついている…。
取調室:布施の“隠された限界”
布施は証言を繰り返すが、完璧すぎる。
山の救助経験から時間がたち、記憶は曖昧になるはずだ。
事件当日は午前にも出動しており、疲労は極限。体調不良の中で午後の任務に就いていたことが判明する。
2日目の取り調べのためにやってきた布施に、有希子は静かに問いかける。
「昨夜はよく眠れましたか?」
この言葉で、布施の凍りつくような表情を有希子は見逃さなかった。
真相:布施は“眠っていた”
布施はついに語り始める。
体調不良の中、捜索中に立ち止まり、救助の必需品である“滑車”を外して休もうとした。
その時──
土門に動画撮影され、嘲笑された。
「よく眠れましたか?」
「神が寝てたせいで遭難者が死んだんじゃないですか?」
「どうします? 発表します?」
プライドをえぐる言葉の連打に、布施は激しく動揺する。
布施が携帯を取り上げようとして殴ると、スマホが谷底へ落ちた。
土門は吐き捨てる。
「お前はもう“神”じゃねぇ」
その瞬間、布施は土門を突き落とした。
布施がしたことは“隠蔽”と“誤解”
布施は現場に駆け降りて脈を確認し、
土門のスマホを手袋越しに拾って投げ捨てた。
そして、倒れている女性を見つけ、手を合わせ祈る。
“見られていたかもしれない”という恐怖が、
布施の心を追い詰めた。
しかし──
女性は何も見ていなかった。
女性の証言|彼女が見たのは“空と鳥”だけ
女性の証言動画が流される。
「霧が晴れて、真っ青な空が見えました。
見たこともない鳥が飛んでいて……
“ヒィ、ヒィ”って泣いて……
この鳥を見るために生きてたのかな、って……」
女性は二人のやり取りを見ていない。
布施は、罪悪感から“見られた”と思い込んでいただけだった。
布施の崩壊|「私は神でいたかった」
梶山は核心を突く。
「あなたは……眠ってしまったことを知られたくなかった。
誰にも責められたくなかった。
その一心だったんじゃありませんか?」
布施は涙を流し、
「……私は、神でいたかった……」
と膝を落とした。
トラツグミと布施の最後の言葉
布施は遠くを見るように語る。
「神代谷に飛んでいたあの鳥……
“トラツグミ”です。
昔は妖怪・ヌエの声だと言われていました。
結果的に、彼女を発見するきっかけになった……
でも私はもう、あの鳥を……見ることはありません。」
山を愛し、山に生きた男の“最後の別れ”だった。
ラスト:居酒屋しんじでの乾杯
事件解決後、居酒屋しんじ。
「結局、“神”の罪を暴いちまいましたね」
「私たちの仕事をしただけよ」
「もし“山の神”なんて呼ばれてなかったら……
過信して、事件は起きなかったかもしれない」
「山の前では、人間は無力だよな」
「被疑者という山に向かう、俺たちも同じだね」
そう言って全員がグラスを掲げた。
「──山」
まとめ
・女性転落は近藤による他殺
・土門死亡は布施の過失と衝動
・布施は“神でいたい”というプライドに囚われた
・心理戦によって崩壊した悲劇
ネタバレ4話
第4話ネタバレ|“日本最年少の女性死刑囚”の真相
フジテレビ系ドラマ『緊急取調室 Season5』第4話では、
日本最年少の女性死刑囚・佐藤礼奈(大原櫻子)をめぐる取調べが描かれる。
キントリの前に立ちはだかるのは、
礼奈だけではなかった──。
事件概要|死刑囚・佐藤礼奈の取調べ
礼奈は殺人で死刑判決を受けている。
放火殺人(パパ活相手とその家族)
もう一人殺したと担当弁護士・清原美香(高岡早紀)に告白したことで、礼奈の2回目の取調べが行われる。
担当は小石川(小日向文世)と玉垣(塚地武雅)。
ベテラン菱本(でんでん)は控えに回る。
礼奈はこう話す。
「パパ活なのに、お金をくれなかったから……
腹が立って、ダムに呼び出して殺した」
しかしキントリは、供述の違和感に気づいていた。
■ 供述の矛盾|“思い出せない殺人”
キントリが注目したポイントは次の通り。
- 殺害動機→“なんだっけな~”と他人事
- パパ活のお小遣いを報酬と呼ぶ
- 腹が立って“とっさにダムに呼び出し殺害”は不自然→とっさに呼び出す場所?
- 被害者の名前を 「アキヤマ」と言い間違える
さらに礼奈は被害者を「歯科医のアキヤマ」と説明したが、実際にダムで見つかった遺体は
歯科医・秋本 だった。
礼奈は “自分の殺害を正確に説明できない”重大な矛盾を抱えていた。
“控えの男”菱本の見立て
控えに回っていた菱本は一言。
「礼奈がダムの仏をやったとは思えない」
理由は過去時系列。
礼奈がパパ活を始めたのは 6年前(18歳)
しかし秋本が失踪したのは 8年前。
礼奈がやれるはずがない。
礼奈は嘘の供述をしている?
弁護士・清原美香の介入
ここに弁護士・清原美香(高岡早紀)が現れる。
弁護士は矛盾点を逆手に取り、礼奈を守るように見せながら“誘導”する。
「ちゃんと電車でダムへ行ったと言わないとダメよ」
有希子は麗奈の発言に「信憑性がないんです」と言う。
「あなたは17歳のとき、秋本さんは亡くなっている。つまり、あなたにはできないのよ」
清原は以前からパパ活をしていたかのように話させる。明らかに自分の思惑通りに供述させようと、礼奈を操っている。
取調妨害──そして暴露
清原が引き上げようとした瞬間、礼奈は唐突に言い出す。
「ごめんね。礼奈、嘘が下手でさ。実は清原先生に頼まれて──」
取調室が凍りつく。
礼奈に勝手な発言をさせまいと、清原が礼奈に近づくところを有希子が遮って止める。梶山管理官が登場。
「立会は認められません」清原は第2取調室へ隔離されることに。
礼奈は“弁護士を裏切るつもりだった”
礼奈の前に戻ってきたのは菱本。
真壁が言う。
「最初から清原先生を裏切るつもりだった?
名前を間違えたのは、嘘を気づかせるため」
礼奈は“真犯人暴き”に利用されたのではなく、
“弁護士を暴こうとしていた”可能性が出てきた。
第2取調室:清原 vs 小石川
清原は、自分が脅されていたと言い出す。独立直後に秋本と飲んだら不覚にも酔って関係を疑う写真を撮られた。そして秋本に恐喝されていた。
「どうせ死刑だから何人殺しても同じ…」
清原の“正義なき被害者論”が崩壊する。
礼奈の本音|“馬鹿なふりは生きるため”
一方の取調室で、礼奈は語り始める。
「馬鹿なふりは、生きるため。地位やお金のある男ほど、バカな女と付き合いたいから」
放火殺人の動機も明かされる。原因は“諦められない愛”。
男性を本気で好きになった。
礼奈はパパ活相手の妻にお金を渡され、「夫は教授になれる。手を引いて」と懇願され、現金を渡された。
礼奈は諦めず、家族のキャンプ場へ向かった。そこには幸せそうな家族の姿。
「驚かせて、邪魔してやりたかった」
火を放ったのは、殺意ではなく、“嫉妬と無力な反抗” だった。
なのになぜ殺意として受け入れたのか?
「人様に迷惑をかけたときは言い訳するなって、おじいちゃんに言われたから」
生きていく術がなかった礼奈は、罪を全部かぶる道を選んだ。
キントリの結論|“人は嘘で生き、真実で裁かれる”
礼奈は涙を見せず言う。
「大丈夫。馬鹿なふりしなきゃ生きていけない世界に、未練なんてないから」
しかし真壁は諭す。
「今からだって、再審請求はできる」
礼奈は微笑んでこう言った。
「もうちょっと早く刑事さんみたいな人たちに会ってたら、人を殺さずにすんだのかな。なんてね」
まとめ
- ダム殺害は礼奈ではなく弁護士・清原が関与
- 礼奈は“嘘が下手”だが“嘘を見抜く”
- 放火の動機は“愛と嫉妬”による衝動
- 供述誘導をしたのは弁護士という皮肉
- キントリは“真実より、真実を語らせる仕事”

緊急取調室らしい心理操作と、「嘘と罪」の人間ドラマが描かれた回。幼少期に母親に捨てられ、育ててくれた祖父が死に孤独に必死で生きてきた。しかし結ばれない相手を本気で好きになってしまった。自ら死を選んだのは、たった一人の理解者・祖父の教えを守るため。複雑な感情が湧きあがるストーリーでした。
