本記事は『世にも奇妙な物語35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』(フジテレビ、31日午後9時)のキャスト・あらすじ、演出・スタッフ、放送日を紹介していきます。
ストーリーテラー・タモリと豪華キャストが“奇妙な世界”へといざなう人気オムニバスドラマ「世にも奇妙な物語」シリーズが35周年を迎えたことを記念して、スペシャル番組が放送!
今回はファンの中でも人気の高い過去作品の中から、珠玉の名作5作品が放送されます。はたして選出された伝説の名作は何?
【世にも奇妙な物語35周年SP】選出された伝説の名作は?
【世にも奇妙な物語35周年SP】にて選出された伝説の名作は以下の通りです。
- 『BLACK ROOM』主演:木村拓哉
- 『夜汽車の男』主演:大杉漣
- 『ロッカー』主演:織田裕二
- 『美女缶』主演:妻夫木聡
- 『恋の記憶、止まらないで』主演:斉藤由貴
スタッフの水戸氏は「ホラー、SF、ヒューマン、コメディ、その他──ジャンルの枠を軽々と飛び越えながらも、それぞれが放送当時に鮮烈な印象を残した名作ばかりです」とコメント。
ネットでは、『ブラックルーム』に「世にもで一番好きな話!」「母さんと父さんの掛け合いとそれに対する木村拓哉のツッコミが秀逸! 」などの絶賛コメントが寄せられています。
他の作品も説明すると、『夜汽車の男』はシュールな面白さで人気。『美女缶』は缶詰から美女が生まれるというユニークなラブストーリー作品。ホラーとしては、織田裕二の『ロッカー』がトラウマ級の伝説の作品ですし、『恋の記憶、止まらないで』も怖い作品ですね。
【世にも奇妙な物語35周年SP】『BLACK ROOM』キャストとあらすじ
- 作品名:『BLACK ROOM』
- 初放送日:2001年1月1日(『世にも奇妙な物語 SMAPの特別編』)
- 脚本・演出:石井克人
- プロデュース:谷口宏幸(東北新社)
キャスト
- 主演:木村拓哉…役:湯ノ本ナオキ
- 樹木希林…役:湯ノ本カズコ(ナオキの母)
- 志賀廣太郎…役:湯ノ本カズオ(ナオキの父)
- 我修院達也…役:湯ノ本マサコ(ナオキの妹)
- 松井蘭丸…役:9歳のナオキ
- 長澤瞳…役:美少女
あらすじ
アメリカ留学中のナオキ(木村拓哉)は、3年ぶりに両親を驚かせようと帰国。しかし、実家は真っ暗な空間に変わり果てていた。暗闇の中で両親(志賀廣太郎・樹木希林)と再会するが、彼らの様子もどこかおかしい。不可解な状況に、戸惑いといら立ち、不安を募らせるナオキだったが、やがて、予想もしなかった出来事が彼を待ち受けていた!
伝説の「奇妙」といえば、やはりこの一本―――主演・木村拓哉が、奇妙な家に帰省した息子役として、抜群のテンポとキレッキレの芝居で魅了。迎えるのは、今は亡き名優・志賀廣太郎さんと樹木希林さん演じる両親。三人の絶妙なセリフの応酬と、予測不能なぶっ飛び展開が笑いと混乱を巻き起こします。そして、度肝を抜く圧倒的なラストとは?
SNSでも「もう一度見たい!」の声が絶えず、35年の歴代作品の中でも人気トップクラスと称される唯一無二の傑作。今夜、復活!
【世にも奇妙な物語35周年SP】『夜汽車の男』キャストとあらすじ
- 作品名:『夜汽車の男』
- 初放送日:2002年3月27日(『世にも奇妙な物語 春の特別編』)
- 原作:泉昌之「夜行」(『かっこいいスキヤキ』所収 / 扶桑社)
- 脚本:橋部敦子
- 演出:鈴木雅之
キャスト
- 大杉漣…役:男
- 小林隆…役:車掌
- 小原雅人…役:サラリーマン
- 池津祥子…役:ケバイ女
- 正名僕蔵…役:若い男
- 奈良崎まどか…役:若い女
- 三瓶義貴…役:子供
- 柿澤司…役:少年
- 篠原愛実…役:美少女
あらすじ
夜行列車の車内で、一人で落ち着ける座席を探す男(大杉漣)。ビールを飲む女、イチャつくカップル、新聞を読むサラリーマン風の中年、おもちゃの救急車を抱えた男の子らがいる。
男は適当な席に座り、ビニール袋から取り出したのは「駅弁」だった。丁寧に包み紙を取り、フタを開けると思わず顔がほころびる。
男は、何の変哲もないおかずの一品一品を無駄に高い洞察力で分析し、ご飯の割り振りや食べる順序のプランを立て、食べ進めていく。やがて、彼の行動にはある意図が隠されていることが明らかになり、物語は予想外の展開を迎える。
駅弁の食べ方だけで17分―――そんな突拍子もないテーマを、ここまで可笑しく、狂気的に、そしてどこか切なく魅せられるのは「奇妙」ならでは。主演は、今は亡き名優・大杉漣。惜しくもこの世を去られた今なお、人々の記憶に深く刻まれている大杉は、『世にも奇妙な物語』最多出演を誇る、まさに「奇妙」のレジェンドであり、ストイックで繊細な演技も必見。視聴後、あなたも駅弁の順番に悩み出すこと間違いなし。異色だけど、なぜか心に残る。静かな怪作、ここに復活。
【世にも奇妙な物語35周年SP】『ロッカー』キャストとあらすじ
- 作品名:『ロッカー』
- 初放送日:1990年5月3日(連ドラ第1期)
- 脚本:橋本以蔵、土屋斗紀雄
- 演出:瀧川治水
- プロデューサー:三宅川敬輔
キャスト
- 主演:織田裕二…役:悟
- 段田安則…役:佐口邦夫
- 菅田俊…役:池田刑事
- 小形雄二
- 斉藤暁
- 大久保了
- 荒川修
- 匠恒明
あらすじ
産業スパイの悟(織田裕二)は、研究所に忍び込み、重要なデータを盗もうとしていた。しかし、作業中に研究所職員・佐口邦夫(段田安則)に見つかり、もみ合いの末に彼を殺害してしまう。逃げようとした悟は、警備員の足音を聞き、とっさに近くのロッカーに身を隠す。安心したのも束の間、ロッカーの扉が開かなくなってしまう。さらに、そのロッカーが殺害した佐口のものであることに気づき、悟は愕然とする。外では警備員が警察を呼び、現場検証が始まる中、悟はロッカーの中で孤立し、次第に追い詰められていく…そして、衝撃の展開が待ち受ける!
“トラウマ級”と語り継がれる、初期の伝説的ホラー。主演・織田裕二がロッカーに閉じ込められ極限状態に追い込まれていく密室の恐怖を体現しています。本作は1990年第2回目の放送回の作品で、通算4つ目のエピソードであり、今回のラインナップ中で最も古い作品。その強烈なインパクトから長年再放送が望まれていたものの権利上の問題で封印されてきました。35周年という節目の力を借りて、幻の名作が今回ついに復活します。
【世にも奇妙な物語35周年SP】『美女缶』キャストとあらすじ
- 作品名:『美女缶』
- 初放送日:2005年4月12日(『世にも奇妙な物語 春の特別編』)
- 脚本・演出:筧昌也
- 脚本協力:小林雄次
キャスト
- 主演:妻夫木聡…役:内尾雄太
- 臼田あさ美…役:藤川サキ
- 唯野未歩子…役:毛利春子
- 小沢喬…役:冨岡冨士夫
- 池田香織…役:美女
- 小花幸彦…役:配達員
- 伊藤美希…役:HOW to ビデオの女性モデル
- Laura…役:ナターシャ
- Lucie…役:ルーシー
- Gregory…役:サキ設定ビデオプレイボーイ
- 半田雅和…役:HOW to ビデオ男性ナレーター
- 林田麻里…役:HOW toビデオ女性ナレーター
あらすじ
フリーターの雄太(妻夫木聡)は、同棲中の彼女・春子が出張に出かけたことで、一人暮らしを始める。ある日、隣人の冴えない男の部屋から毎朝違う美女が出てくるのを目撃し、不思議に思う。興味を持った雄太は、冨岡の部屋に忍び込み、「美女缶」という缶詰を発見する。試しに使用してみると、藤川サキ(臼田あさ美)という美女が現れ、雄太は彼女と心を通わせていく。しかし、「美女缶」には、とある秘密が隠されていた。
奇妙では珍しい“恋愛ジャンル”の傑作。「理想の女性が缶詰めから出てくる」という突飛な設定ながら、物語は抒情的で美しく、特にラストの描写には胸を締めつけられます。映像全体を彩る鮮やかなトーンと余韻のある演出が、今なお多くのファンの心をとらえています。主演・妻夫木聡と臼田あさ美の瑞々しい演技も光を放ち、視聴後にじんわりと感情が染み渡るような一本。恋愛を描いた「奇妙」の歴代作品のなかでも突出した評価を受けています。
【世にも奇妙な物語35周年SP】『恋の記憶、止まらないで』キャストとあらすじ
- 作品名:『恋の記憶、止まらないで』
- 初放送日:2019年11月9日(『世にも奇妙な物語 ’19秋の特別編』)
- 脚本:諸橋隼人
- 演出:岩田和行
キャスト
- 主演:斉藤由貴…役:村瀬志保
- 利重剛…役:中居賢治
- 平栗あつみ…役:尾形幹子
- 木下政治 …役:三宅佳彦
- 笹野鈴々音…役:女
- イチキ游子…役:宮島素子
- 石田佳名子…役:DJ
あらすじ
シンガーソングライターの村瀬志保(斉藤由貴)は、創作に行き詰まりを感じていた。ある日、夢の中で聞いたメロディを元に新曲を作り、大ヒットを収める。しかし、そのメロディが自身が幼少期に出演したローカルテレビ番組の間に流れたCMソングであったことに気づき、盗作の疑念に悩まされる。そんな中、志保の身に、奇怪な出来事が起きる……。
SNSを中心に「本気で怖い」「トラウマ級」と話題を呼んだ、“令和の奇妙”を代表する一本。都市伝説的モチーフと呪いの連鎖が巧みに絡み合い、「奇妙」が描き続けてきた「日常のすぐ隣にある恐怖」を、90年代Jホラーの要素に現代の感性を抱え合わせて再提示。主演・斉藤由貴の鬼気迫る演技が物語の不穏さを加速させ、そして、見終えた後も“あの声”と“あの歌”が頭から離れない――。
【世にも奇妙な物語35周年SP】出演者・スタッフ
- <出演者>ストーリーテラー:タモリ
- <スタッフ>
- 編成企画:水戸祐介
- プロデュース:髙丸雅隆、中村亮太(共同テレビ)
- 制作:フジテレビ
- 制作協力:東北新社カノックス
- 制作著作:共同テレビ
編成企画:水戸祐介さんのコメント
『世にも奇妙な物語 35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』の作品ラインナップがいよいよ発表になります。今回お届けするのは、「BLACK ROOM」「夜汽車の男」「ロッカー」「美女缶」「恋の記憶、止まらないで」の5作品。ホラー、SF、ヒューマン、コメディ、その他――ジャンルの枠を軽々と飛び越えながらも、それぞれが放送当時に鮮烈な印象を残した名作ばかりです。なかでも、1990年放送の「ロッカー」は、長らく権利の都合により再放送が叶わなかった“幻の名作”。今回の35周年という節目だからこそ実現した、まさに奇跡の復活です。
改めて今回の5作品を見返してみると、そこにあるのは、“自由さ”でした。テーマの選び方、展開の構築、描写のタッチ──そのどれもが、既存の枠にとらわれない大胆さに満ちています。それは「奇妙」という舞台だからこそ許された、表現の自由の極みであり、いまのテレビではなかなか見かけなくなった表現の豊かさであります。そして今、その“自由さ”こそが、ドラマづくりという営みの“面白さの原点”であるということを、作品たちが現代の我々に教えてくれている気がします。
もちろん、「奇妙」に対する思い入れは人それぞれ。時代も、好みも、記憶も千差万別。それでも、今回お届けする5本は、そうした多様な想いを超えて、多くの人の心を動かす名作ばかりです。私たちとしても、自信を持ってお届けできる、渾身のラインナップです。
さらに今回は、リアルタイム配信・見逃し配信ともに一切行いません。本当に“一夜限りの奇跡”の放送――この夜を逃したら、もう二度とテレビで見られないかもしれない。そんな奇跡の夜を、ぜひテレビの前でお楽しみいただけると幸いです。
かつてご覧になった方は、あの時感じた感動を、そして初めての方には、今なお色褪せない名作たたちの魅力を味わっていただけたら嬉しく思います。どうぞお楽しみに。
高丸雅隆(『世にも奇妙な物語35周年SP』プロデューサー)のコメント
“ロッカー”を今回放送するにあたり、権利者を探したところ、奇妙な世界に迷い込みそうになりましたが、なんとか皆様にお届けできることになりました。ぜひ、お楽しみください。 関わるすべての人が熱い想いで創り上げ、日本中で愛され35周年を迎えた『世にも奇妙な物語』。そんな作り手の熱い想いを感じながら、ぜひ今夜の放送を楽しんでご覧いただきたい。もちろん今夜のためだけに撮り下ろされたストーリーテラーの登場パートも必見。 リアルタイム配信・見逃し配信なし、一夜限りの復活放送、お見逃しなく。
【世にも奇妙な物語35周年SP】キャスト・脚本家・原作者・監督らのお祝いコメント
キャスト・脚本家・原作者・監督らの35周年の節目を祝う熱いコメントが到着しました。↓
関係者のお祝いコメント
◆岡田惠和(『瞬』(1992)、『ガード下の出来事』(1993)・脚本)
35周年おめでとうございます。私はたくさんは参加できませんでしたが、共に同じ時代を生きた思いがあります。一時間三話のオムニバスなので、監督たちが一秒の尺を本気で奪いあっていたのを横目で見てなんだか笑っていました。少しでも尺がほしいから「前回一秒貸したから今回は返してもらう」とか本気で言いあっていて。私が書かせてもらったのは「ガード下の出来事」というタイトルで、話のオチが聞けない謎の男の話でした。「ハイヌーン」という玉置浩二さん出演作がとにかく衝撃的に面白くて、それを撮った演出の坂本太郎さんと組めて緊張したし、幸せでした。しかも菅原文太さんが主演、上野顕太郎さんの原作。すごいです。今でも好きな、いい想い出です。 これからもいつまでもドラマが続きますように祈っております。世界はいつだって奇妙ですから。
◆バカリズム(『来世不動産』(2012)原作・脚本・出演)
35周年おめでとうございます。12年前、「来世不動産」で原作・脚本・出演をさせていただき、それがドラマの脚本の仕事をいただくきっかけとなりました。『世にも奇妙な物語』は、僕の脚本活動の原点です。もしあの時お声がけいただかなかったら、きっとその後も脚本を書くことはなかったと思います。これからも変わらず“奇妙な物語”を作り続け、40周年の際にもまたコメントさせていただけるとうれしいです。
◆北川悦吏子(『ズンドコベロンチョ』(1991)脚本)
『世にも奇妙な物語』は私が、まだ連ドラデビュー前の20代の頃、本当にたくさん書かせてもらいました。「ズンドコベロンチョ」は今も語り継がれる名作(迷作?)になりました。 深夜から、ゴールデンに移行する頃に、たくさん書いた記憶です。立ち上がりから知っています。 このような長く続く番組が、これからもたくさん生まれることを期待します。
『BLACK ROOM』監督のコメント
◆石井克人(『BLACK ROOM』(2001)脚本・演出)
◇今回復活放送される作品の想い
まず「世にも」の新作をとお声いただいた時、実は以前いた会社を独立しようかなと思っていた頃で、いくつか自主映画を書き溜めていて、そのうちの1本が「世にも」っぽかったので、タモリさんのシーンを付け加えて、すでに描き終えていた絵コンテを提出し、それが採用されました。
その後、樹木希林さんの出演を交渉した際も面白く、久々のドラマ出演で、しかもシナリオが訳わからないのよ、と言っていまして、樹木さんがその時食事をしていた六本木のお店に呼ばれまして、隣でビール飲みながら「出てくださいよー」と言っていたのもいい思い出です、樹木さん曰く、脚本はよくわからないけど、娘さんが「出たほうがいいよ」と言ってくれたおかげで、出演してくれることになりました。ありがたいことです。オタク的な言い回しや、動き方がわからないのよー、とも言っていましたので、現場で僕がやりますから真似してくださいというと、ソレならやるわ!といってくださり、現場でも楽しく過ごしていただきました。
志賀廣太郎さんも当時は、僕は演劇を教えてはいるけど、長めのドラマにはまだ出たことないから心配ですよーと言われていたのですが、CM制作で頻繁に出演していただいていたので、いつも通りで大丈夫ですよ志賀さん面白いから!と励ましつつの撮影でしたが、みなさん撮影が始まってしまえばノリノリで、現場の3日間を過ごしていました。
特に木村さんの気合いは凄まじく、ずっと現場に居続けてナオキの芝居作りや掛け合いを楽しんでいました、ソレ以外に我修院さんの思い出も面白いのですが、これは作品視聴前だとネタバレになるのでやめておきます。
◇35周年を迎えた「奇妙」への想い
35年も続いているということで、すごい番組過ぎて、驚きしかないです、まだまだ続いてまた参加できたらうれしいですね!
◇視聴者のみなさまへ
奇妙な部屋で起こる密室劇です。楽しんで見ていただけたら幸いです!ありがとうございます、感謝しています!
『夜汽車の男』の原作者・キャスト関係者・監督のコメント
■久住昌之(『夜汽車の男』(2002)原作)
◇今回復活放送される作品の想い
初めてオンエアされたのを見た時は、正直、ちょっとがっかりしました。主人公の食のこだわりの「理由」が少年時代にさかのぼって描かれていたから。ボクはそういう「どうしてかというと」はマンガに一切描いてなかったので。だけど、時間が経つに従って「ドラマはマンガと違うから」という気持ちが強くなり、素直にこれはこれで面白いと思うようになりました。さらに大杉漣さんの演技がよくて「あの時こういうドラマになってよかったな」と思うようになりました。これはいつか書いておきたかった本心です。
◇35周年を迎えた「奇妙」への想い
ボクは短編ドラマが好きで、しかもそれがものすごく大変なこともわかるので、このシリーズが35年も続いたのはすごいと思う。ボクの描いてきたマンガも全て『世にも奇妙な物語』みたいなものです。ボクのキャリアの隣にずっとあった番組と言えます。
◇視聴者のみなさまへ
『夜汽車の男』はボクのデビュー作のドラマ化です。ここには『孤独のグルメ』の原点があると思います。どうぞよろしく。
◆大杉弘美(『夜汽車の男』主演:大杉漣 夫人)
【さまざまな奇妙な物語】を生みだし続け35年、これからもそのエネルギーに期待いたします。 今回、大杉漣が最多出演と初めて知りました。おそらく大杉本人も(えっ?そうなんだ)と驚いて いるかもしれません。『夜汽車の男』は独特な味わいがあります。気持ちをほころばせつつ、おたのしみいただければこの作品に関わられた多くの方々、そして大杉にとってとてもうれしいことだろうとおもいます。
◆鈴木雅之(『夜汽車の男』(2002)演出)
世にも奇妙な物語を立ち上げたころ 私たちは皆まだ若く 30歳前後の駆け出しのプロデューサー 演出 作家 でした 別の仕事おわりに毎日集まり ワイワイと何か月もかけてうわさのマキオの本をつくったのを思い出します それから35年も経ってしまった その35年 私も 数多くのドラマや映画をつくってきましたが その作品たちの原点は 間違いなく世にも奇妙な物語にあります
大切なことを ほとんど奇妙を作りながら学んだと言ってもいいでしょう そんな世にも奇妙な物語を私は 23本ぐらい撮っていると思いますが その中でも 夜汽車の男は 気に入ってる作品の一本です
世にも奇妙な物語のコンセプトに貴方の身近にというのがあり まさしく身近 世界観 ナンセンスの加減等々好みの要素がてんこ盛りでした 最近は少々世にも奇妙な物語から遠ざかってしまっていますが 私自身は 今でも世にも奇妙な物語を撮りたいと思っています 時代が変わると 新しい奇妙の種が生まれます まだまだ 世にも 奇妙な 物語 を 楽しみましょう。
『美女缶』スタッフのコメント
◆筧昌也(『美女缶』(2005)演出・脚本)
◇今回復活放送される作品の想い
“美女缶”はこの春で放送からちょうど20年でした。自分の子どもが「成人式」を迎えた、おそらくそんな感慨です。しかも、その式は周年祭。黄金時間でハレの舞台。みなさんのお陰で今も愛されており、誇らしい想いです。
◇35周年を迎えた「奇妙」への想い
“奇妙”はトップクリエイターの登竜門。昔から憧れていました。「美女缶」制作に至る前、他の企画が何本も通らない悔しい時期を経て、自身の映画のセルフリメイクをプロデューサーの皆さんから提案して頂きました。事実上、私の「地上波ドラマ」監督デビュー作になりました。まだ27歳。素人同然だった私に賭けてくださいました。映画版、奇妙版のスタッフ、キャストは勿論。評価してくださった全ての縁に感謝します。35周年おめでとうございます。これからもクリエイターに寄り添った登竜門として、奇妙な扉を開き続けて欲しいと思います。
◇視聴者のみなさまへ
“美女缶”はこの番組には珍しい『純粋な』ラブストーリーです。放送から20年、このドラマの鮮度がどうなっているか?是非、リアルタイムでこの物語を開封してください。
『恋の記憶、止まらないで』キャスト・スタッフのコメント
◆斉藤由貴(『恋の記憶、止まらないで』(2019)主演)
◇今回復活放送される作品の想い
怖い役の方々が皆さんものすごく温和で優しくて朗らかだったので、「これがホラー撮影の内幕か…!」と感動した覚えがあります(笑)。なので、撮影は怖いというよりとても面白かったです。
◇35周年を迎えた『世にも奇妙な物語』への想い
一つのシリーズが35年の長きにわたって愛され支持されるのは本当に並大抵のことではありません。それほどまでに視聴者の方々の心を掴む、稀有な作品に参加でき、しかもこのように記念の企画に選ばれたことが本当に名誉です。
◇視聴者のみなさまへ
不条理、不可解、恐怖、はたまた、滑稽。人間の心の闇を、短い分数の物語の中で、そっと覗く体験を、どうぞお楽しみください。見逃し配信がないというのが、『世にも奇妙な物語』っぽいですし。
◆岩田和行(『恋の記憶、止まらないで』(2019)演出)
◇今回復活放送される作品の想い
数多くの作品の中から「恋の記憶、止まらないで」が選ばれたことを大変光栄に思います。この作品は、精神的にジワジワと追い詰められる怖さをいかに表現できるかをスタッフと共に追求しながら取り組みました。特に劇中で流れる40年ほど前の古い地方C Mは、滝が流れ落ちる森を舞台に選んだり、VHSテープの再生時に理想的なノイズが出るようにするなど、こだわりながら作りました。デッキ2台を繋げ、映像トラッキングのつまみを微妙にずらしつつテープを何度もコピーし、再生時も微妙な調整を施すことで、一時停止した際の気味の悪い映像のブレを生み出すことができました。CGでは作り出せない、アナログならではの生々しい怖さがある作品になっていますので、その辺りにも注目してご覧いただけますと幸いです。
◇35周年を迎えた「奇妙」への想い
“奇妙”は自由度が高く、新たな挑戦をさせてもらえる幸せを感じる一方で、演出家の個性が反映される部分も多いためプレッシャーも感じながら毎回奮闘しています。オムニバスという枠組みの中で、様々なスタッフが互いに切磋琢磨する環境があり、それが「奇妙」ならではの醍醐味であり、数々の魅力的な作品を生み出し35年続いてきた秘訣でもあると感じています。これからも、まずは40周年を目指し、視聴者の皆様に楽しんでいただける作品をお届けできるよう挑戦し続けていきたいと思います。
◇視聴者のみなさまへ
歌手でもある斉藤由貴さんに主人公を繊細に演じていただいたことで、視聴者の方が感情移入しながらのめり込んで観られる作品になっていると思います。また、CMに登場するイチキ游子さんをはじめ、この作品ならではの個性的なキャスト陣や、唯一無二の独創的な諸橋さんの脚本、脳内に染みついて離れない蓜島さんの中毒性の高いメロディ、透明感溢れる斉藤さんの美しい歌声などなど、数多くの見どころがある作品となっております。ぜひご覧になってください!
【世にも奇妙な物語35周年SP】放送日
『世にも奇妙な物語35周年SP ~伝説の名作 一夜限りの復活編~』の放送日時は、2025年5月31日(土) 21時~23時10分です。
※リアルタイム配信なし、見逃し配信なし。
まとめ
以上、土曜プレミアム『世にも奇妙な物語 35周年SP~伝説の名作 一夜限りの復活編~』のキャスト・あらすじ、などを紹介してきました。
まさに“レジェンドエピソード”がそろった今回の35周年スペシャル。リアルタイム配信や見逃し配信がないそうなので、5月31日(土)、一夜限りの見逃せない放送となります。
今回のためだけに撮り下ろされたストーリーテラーの登場とともに、貴重なラインナップなので、楽しみですね、