桐谷健太主演、【いつか、ヒーロー】が2025年4月6日(日曜)22時15分スタート!
日10のオリジナルドラマも本作で第9弾になります。
この物語は、20年間消息不明だった元児童養護施設職員の男と、彼のかつての教え子5人が、巨大権力に立ち向かう、復讐エンターテインメントです。

この枠のドラマは毎回意欲作で、心に響くのよね。

今回の『いつか、ヒーロー』は復讐劇でありサスペンスであり人間ドラマでもあるんだね。
個性派で実力ある俳優がそろっていて面白い作品になりそう。
桐谷健太さん主演の4月クール新ドラマ
『いつか、ヒーロー』の主題歌を担当させて頂きます。台本読ませて頂きながら曲を書いてましたが、面白すぎて日曜日がもう待ち遠しいです😌
ドラマは4/6(日)スタート、
楽曲は4/13(日)リリース、
みなさま、お楽しみに〜!#いつかヒーロー pic.twitter.com/GsRHeXhFOd— 石崎ひゅーい (@huwie0307) March 22, 2025
【いつか、ヒーロー】のあらすじ・ネタバレを最終回まで
1話「20年ぶりに目覚めた男~不屈の復讐劇が開幕!」
音楽を担当するドラマ「いつか、ヒーロー」
こちらの120秒PRで劇伴の一部も流れています。
放送は4/6日(日)よる10時15分からスタート。
ぜひご覧ください。#いつかヒーロー #桐谷健太 #宮世琉弥 #長濱ねる #泉澤祐希 #曽田陵介 #星乃夢奈 #でんでん #小関裕太 #駒木根葵汰 #板谷由夏 #北村有起哉 https://t.co/spq8FSG4t7— 岩本裕司 Yuji Iwamoto (@guitaryuji) April 2, 2025
放送日:4月6日(日)22:15~23:09
1話のあらすじ
2005年3月。
山々に囲まれた小さな町にある児童養護施設『希望の道』の校庭で、卒業式が行われていた。
その卒業式は、カンボジアでの学校建設を目的に施設を離れる職員・赤山誠司(桐谷健太)のために開かれたものだった。
親の虐待が原因で養護施設に入所した5人の子ども達は、熱い情熱を抱いた赤山と5年間寝食を共にし本物の親子以上の深い絆で結ばれる関係になっていた。
その日、赤山は、子どもたちが将来の夢を書いたタイムカプセルを校庭に埋める。
「人間は…なんにでもなれる。お前たちは、俺の夢だ。」
逆境にめげずに試練を乗り越えていこうとする子どもたちは、赤山にとってまさしく“ヒーロー”だった。
子ども達の確かな未来を信じ、「希望の道」を後にした赤山はその直後、突然消息を絶つ。
彼の身に一体何が起きたのだろうか。
そして20年後、帰ってきた赤山が目にしたのは、夢や希望を失い絶望の淵に立つ変わり果てた教え子たちの姿だった。
1話のネタバレ
児童養護施設「希望の道」職員の赤山誠司(桐谷健太)は、親の虐待が原因で養護施設に入所した5人の子ども達と5年の間寝食を共にし、深い絆で結ばれていた。
2005年3月、、赤山はカンボジアでの学校建設の夢を叶えるため施設を離れることに。
赤山は子どもたちが将来の夢を書いて封印したタイムカプセルを校庭に埋める。
「お前たちは、俺の夢だ」
そして、20年後の3月15日にみんなでタイムカプセルを開けることを約束した。
子ども達の輝く未来を信じて「希望の道」を後にした赤山だったが、ある人の墓前に手を合わせた帰りに何者かにハンマーで襲われて倒れてしまう。
犯人に身元がわかるものは持ち去られてしまった。
それから20年、意識不明のまま入院していた赤山だったが、ある日目を覚ます。
唯一身に着けていた子どもたちとの写真を見て、赤山は養護施設のことを思い出した。
病院を抜け出し、養護施設があった場所によろよろと向かうが、そこにはもう「希望の道」はなかった。
しかし、そこに教え子のひとり、樋口ゆかり(長濱ねる)が訪れる。
その日はタイムカプセルを開ける約束をした日だったのだ。
だが、ゆかりは夢破れ諦めの中で生きていて、なぜ今頃帰って来たのかと赤山を責める。
5人の子どもたちは旅立った赤山に手紙を出したが返事をもらえなかったことに傷ついていたのだ。
二人で掘り起こした5人分のタイムカプセル。
その中の渋谷勇気(駒木根葵汰)が残していた手紙を赤山は読む。
そこには、赤山への感謝と「俺はヒーローになる」という熱い言葉があった。
感動した赤山は、全員の居場所を見つけ出してタイムカプセルを渡そうと決意する。
しかし、その時、勇気はビルの屋上で謎の男・氷室海斗(宮世琉弥)に追い詰められていた。
1話の考察はこちら↓
2話「ホームレスになった少年~起死回生!涙の逆転劇」
『いつか、ヒーロー』宮世琉弥演じる謎の男が次なる行動を開始する…――第2話あらすじ&場面写真
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放送日:4月13日(日)22:15~23:09
2話のあらすじ
20年ぶりに意識を取り戻した児童養護施設の元職員・赤山誠司(桐谷健太)は、教え子の1人・樋口ゆかり(長濱ねる)と再会した。
赤山は残り4人の教え子を探し出し、20年前に埋めたそれぞれのタイムカプセルを渡そうと決意する。
一方、「大きくなったら、ヒーローになる」とタイムカプセルに夢を書き残していた渋谷勇気(駒木根葵汰)が、雑居ビルの屋上から身を投げてしまった。
無感情にその死を確認した正体不明の謎の男・氷室海斗(宮世琉弥)は、勇気のポケットで鳴り続けるスマホと会社の社員証を回収して立ち去る。
勇気のスマホにはゆかりから大量のメッセージが届いていた。
「赤山誠司が帰ってきた!」「みんなを集めるって言ってる」
メッセージを確認した氷室は、赤山を計画の邪魔者と認定し徹底的に取り除くことを決める。
赤山は、昔の知り合いの大原要蔵(でんでん)に世話になることに。
居候状態の日々を過ごす赤山にゆかりから1本のニュース映像が送られてきた。
ホームレスの現状を報じたその動画に映り込んでいたのは、腕に特徴的な火傷痕を持つ男性。
海外リーグのサッカー選手を夢見ていた教え子の1人“ノノ”こと野々村光(泉澤祐希)に間違いなかった。
赤山は早速、ゆかりの手を借り都内の炊き出し場所を検索。
「ノノはきっと殺したいほど赤山を恨んでいる」とゆかりは忠告するが、数日後、赤山はついに段ボールハウスで暮らす野々村を発見した。
ゆかりが言っていた通り冷たく追い返されるが、赤山は諦めず、ある秘策を実行する。
2話のネタバレ
児童養護施設の元職・赤山誠司(桐谷健太)は20年ぶりに教え子の樋口ゆかり(長濱ねる)と再会し、残りの4人も探してタイムカプセルを渡すことを決意する。
その一人、渋谷勇気(駒木根葵汰)は、謎の男・氷室海斗(宮世琉弥)に操られるようにビルの屋上から身を投げてしまった。
氷室は、勇気が残したスマホにゆかりから「赤山誠司が帰ってきたの」など数通のメッセージが届いていることを確認し、赤山を排除することを決める。
赤山は昔の知り合いである大原要蔵(でんでん)の家に転がり込み、世話になることに。
ある日ゆかりから、かつての教え子の一人、“ノノ”こと野々村光(泉澤祐希)がホームレスの現状を報じたニュース映像に移りこんでいることを知らされた赤山は、野々村を探し出す。
サッカー選手になる夢が破れ仕事を転々とし、今は段ボールハウスで暮らす野々村は失意のどん底にいて、20年ぶりの再会を喜ぶ赤山を受け入れることができない。
赤山は野々村の気持ちを知るために隣に段ボールハウスを作る。
赤山は、ホームレスの三郎(森下能幸)から、野々村が何度も泥棒に襲われていること、誰にも迷惑をかけたくないから一人で生きて一人で死んでいきたいと話していることを聞かされた。
野々村が街の清掃の仕事で賃金を得ると、赤山は強引にお酒を奢らせてこれまでの彼の苦労話を聞く。
株で儲けてデイトレード講座の動画配信を始めたが、やがて大損し、最初こそ良かった動画の視聴回数も減ってしまった。
里親とも折り合いが悪く、あっという間にホームレスに転落してしまったと言う。
「一度くらいメッシになりたかったな」と嘆く野々村に赤山はお前は立派だと励ました。
野々村が眠っている間に赤山は飲み代を置いて帰宅する。
翌朝野々村は自分の動画に人気ユーチューバーのトリプルマスクからコラボしたいとコメントが入っていることに気づく。
驚き喜んでコラボ動画を撮影するが、実はそれはホームレスの野々村を叩かせるための罠だった。
自分を襲いに来た暴徒によって三郎が大怪我をさせられたことを知り、野々村は人に迷惑をかけてしまった自分に愕然とする。
そこへ氷室がやってきて、野々村に「今まで冷たい水の中でよく頑張った」と毒入りカプセルを渡した。
カプセルを飲もうとする野々村を駆けつけた赤山が止める。
「水が冷たいならあっためるしかない。それができないなら水が悪い。人生は死ぬまで敗者復活戦なんだ」
野々村は赤山とともに大原の家に住むことに。
「ホームレス暴動事件に責任を感じて服毒自殺」という筋書きがうまくいかなかったことで、氷室はさらに計画を進める意を強くする。
赤山は野々村が捨てたカプセルを危ないからと探しに来るが、その様子を見ていた氷室と目が合う。
一方、西郡十和子(板谷由夏)は、ドリームグループの会長であり、政界に打って出ようとしている若王子公威(北村有起哉)にあの手この手で取り入ろうとしていた。
十和子は、氷室と対峙している赤山を偶然見かけて「悪魔が戻って来た」とつぶやく。
2話の考察はこちら↓
3話「ブラック企業に夢なんて無い!今、蘇る祖母との思い出」
第3話は4月27日放送!
来週はお休み🌛
1話と2話の見逃し配信があるのでまだ間に合います🔥
でも2週間待ちは長いです💧#いつかヒーロー https://t.co/VGkcVj5Ovw— ナマケモノ (@aqua11737824) April 13, 2025
放送日:4月27日(日)22:15~23:09
3話のあらすじ
元児童養護施設職員の赤山誠司(桐谷健太)はかつての教え子・野々村(泉澤祐希)と共同生活を始める。
赤山(桐谷健太)は、別の教え子・交野瑠生(曽田陵介)の消息をつかみ、気乗りしない野々村を連れて訪ねていくことに。
「世界で活躍する商社マンになる」とタイムカプセルに残していた瑠生は、夢を叶えて日本有数の一流企業で商社に勤めていて、SNSにも楽しそうなパーティーの様子の写真を投稿していた。
しかしその一流企業の実態は超ブラック企業で、瑠生は上司からのプレッシャーと厳しいノルマで心身ともに限界を迎えていたのだ。
そんなことは全く知らない赤山と野々村は瑠生のオフィスに到着するが、所属先もわからず受付で取り次ぎを断られる。
そこに運良く瑠生が帰社して、三人は久々の再会を果たした。
ところが、突然赤山たちをめがけて見知らぬ中年男が手に包丁を持って突進してきた。
一方その頃、西郡十和子(板谷由夏)はある人物の調査をしていた。
部下の小松崎実(小関裕太)は十和子が若王子公威(北村有起哉)関連の人物調査でもしているのかと推測していたが、十和子はそれを否定して、探しているのは「人殺し」だと言う。
3話のネタバレ
交野瑠生(曽田陵介)は大手商社・築富物産の子会社、築富住建で営業の仕事をしていた。
しかしその実態は、詐欺まがいの仕事。
上司からのプレッシャーやノルマも厳しく、瑠生の心は蝕まれていた。
赤山誠司(桐谷健太)はそんな瑠生の現状を知り、心配する。
瑠生は現在、老婦人・牧野八重(田島令子)に悪質なアパート経営を勧めていた。
しかし、かつて自分を5歳まで育ててくれた祖母の姿が重なり、八重を騙すことに罪悪感がぬぐえない。
氷室海斗(宮世琉弥)はそんな瑠生に、踏みにじられ馬鹿にされ続ける人生と、強くなって人にリスペクトされる人生のどちらを選ぶのかと告げる。
契約の場にやってきても、瑠生はまだ迷っていた。
すると、八重に付き添ってなぜか赤山がやってきた。
赤山は、瑠生と上司、銀行の担当者に対して契約に関する鋭い疑問を突き付けるが、その後は八重にサインを促す。
瑠生の動向を静かに見守っているのだった。
やがて、我慢できなくなった瑠生は、この契約がインチキであると叫ぶ。
八重は認知機能に衰えが見え、瑠生のことを孫だと勘違いしていた。
瑠生は優しい表情で八重を送っていくのだった。
瑠生は、赤山たちと共に暮らすことを決める。
3話の考察はこちら↓
4話「衝撃!!愛娘を奪われたシングルマザー、親子に隠された哀しい真実」
【5月4日(日)放送】『いつか、ヒーロー』かつての教え子たちが徐々に集まってきた中でいぶきの現状とは…――第4話あらすじ&場面写真
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— CINEMA Life! シネマライフ (@cinemalife_web) April 27, 2025
放送日:5月4日(日)22:15~23:09
4話あらすじ
大原要蔵(でんでん)の家に、交野瑠生(曽田陵介)と樋口ゆかり(長濱ねる)も住むことになった。
赤山誠司(桐谷健太)と、野々村(泉澤祐希)、瑠生、ゆかり、そして大家の大原の奇妙でにぎやかな共同生活が始まる。
赤山は、自分が意識不明だった20年の間、児童養護施設の教え子たちがどんな社会を生きてきたのかを知ろうと、新聞や書籍を読み漁る。
その中には、若王子公威(北村有起哉)が率いる『ドリームホールディングス』のビジネス書もあった。
一方、ゆかりは児童養護施設の仲間・君原いぶき(星乃夢奈)の所在を突き止めて連絡を取り合っていた。
だが、赤山にはその情報を教えず、いぶきに会うことを禁じていた。
シングルマザーのいぶきの現状を知るゆかりは、熱すぎる赤山が繊細で精神的にも不安定ないぶきに会うことを心配しているのだった。
しかし、ゆかりの後をこっそり付いていった赤山は、ショッピングモールで、20年ぶりにいぶきの姿を目撃する。
そこには、30歳になったいぶきと、『希望の家』にいた頃のいぶきによく似た、娘の沙織(遠藤くるる)が。
仲睦まじいいぶきたち母娘を、物陰で感極まりながら見守る赤山。
しかし次の瞬間、見知らぬ女性がいぶきから沙織を引き離し、連れ去ろうとしていた。
4話ネタバレ
大原要蔵(でんでん)の家に、交野瑠生(曽田陵介)と樋口ゆかり(長濱ねる)も住むことになり、赤山誠司(桐谷健太)、野々村光(泉澤祐希)、瑠生、ゆかり、そして大家の大原の共同生活が始まった。
ゆかりは児童養護施設の仲間・君原いぶき(星乃夢奈)の居場所を調べて連絡を取り合っていたが、赤山にはいぶきに会うことを禁じていた。
現在シングルマザーのいぶきは精神的に不安定で、熱すぎる赤山に会わせるのが心配だったのだ。
だが、いぶきに会いにショッピングモールへ行くゆかりの後を赤山はひそかに付けて行く。
そこには、30歳になったいぶきと娘の沙織(遠藤くるる)が。
20年ぶりに見るいぶきと、「希望の家」にいた頃のいぶきによく似た沙織の仲睦まじい姿に胸を熱くする赤山だったが、突然児童相談所の職員・田島早苗(池津祥子)が現れていぶきから沙織を引き離し連れて行く。
沙織を育てる母としていぶきは不適格と判断され沙織は保護されたのだった。
赤山は、自分たちの家にいぶきと沙織を引き取ろうと奔走するが、実は児童相談所に通報したのはいぶき自身で、かつて自分が虐待されたのと同じように娘に言葉の暴力をかけてしまうことに苦しんでいた。
娘を愛しているのに、大切にすればするほど自分はこんなことはしてもらえなかったという妬ましさが沸き上がってしまう。
このままでは何をしてしまうのか、自分でも怖ろしくていぶきは児相に連絡したのだった。
赤山の熱意に心動かされた田島の配慮で、いぶきは沙織の誕生日に会うことができた。
赤山やゆかりたちは、いぶきを自分たちの家に迎え入れる。
一方、ドリームグループジャパンの会長の若王子公威(北村有起哉)は自社が時価総額世界4位の企業になったこと、そして政界に進出することを発表。
「夢輝く未来党」という政党を設立し「日本そのものをよみがえらせます」と宣言した。
若王子は、西郡十和子(板谷由夏)に後継者として氷室海斗(宮世琉弥)を紹介する。
野々村と瑠生は「希望の家」の跡地がドリームグループジャパンのものになったこと、その土地は国が持っていた港区の一等地と交換されたことを突き止めた。
その一等地には現在ドリームグループジャパンの本社ビルが建っている。
「希望の道」の跡地を訪れた野々村はそこで十和子と出会う。
野々村のスマホの待ち受けを偶然見た十和子は、そこに赤山と5人の教え子が映っているのを見て、赤山を「私の義兄です」だと言う。
4話の考察はこちら↓
5話「衝撃の告白‼これが本当の私…涙と怒りの反撃開始‼」
えぇー
来週どうなるのー https://t.co/QP5dHoZ5cz— 昼寝 (@happy51ucky) May 4, 2025
放送日:5月11日(日)22:15~23:09
5話のあらすじ
大原要蔵(でんでん)の家に、君原いぶき(星乃夢奈)も住むことになった。
これで赤山誠司(桐谷健太)と、野々村(泉澤祐希)、交野瑠生(曽田陵介)、樋口ゆかり(長濱ねる)、そしていぶきが同居することになり、児童養護施設「希望の道」の赤山のかつての教え子4人が揃う。
残るは教え子のリーダー格だった渋谷勇気(駒木根葵汰)だけだ。
そんな中、ゆかりが恋人の高野浩介(谷恭輔)と婚約する。
浩介は日本でも有数の若手起業家で、心優しい性格。
申し分ない相手との結婚に、赤山たちはゆかりに訪れた幸せを手放しで祝福し、ゆかりも最高の笑顔で応える。
ところが、婚約パーティーへの数日後、ゆかりの婚約が突如破棄され、ゆかりは家出。
一体何が起きたのかわからず困惑する赤山の前に現れたのは、氷室海斗(宮世琉弥)だった。
氷室はずっと昔から赤山たちのことを知っていると告げると、赤山に1通の封書を渡す。
そこには、赤山が不在だった20年の間にゆかりに起こった壮絶な出来事が赤裸々に綴られていた。
5話のネタバレ
樋口ゆかり(長濱ねる)は恋人の高野浩介(谷恭輔)と婚約する。
浩介は、日本の若手起業家100人にも選ばれた前途洋々の心優しい青年で、ゆかりも心から信頼していた。
しかし婚約パーティー直後、婚約は破棄となりゆかりは家を出る。
心配する赤山誠司(桐谷健太)を氷室海斗(宮世琉弥)が「ゆかりの忘れ物を渡したい」と呼び出す。
氷室は、浩介の会社に投資しているドリーム・セントリック・ファンド社の代表を務めていて、浩介とはゴルフ仲間。
ゆかりとも面識があり、婚約パーティーで氷室はゆかりと二人きりで話をしていた。
氷室は赤山に一通の手紙を渡す。
その中には、ゆかりの壮絶な過去が綴られていた。
ゆかりは家庭での虐待により5歳で児童養護施設「希望の道」に入所。
10歳で実家に戻るが、中学入学後父親から日常的に性的虐待を受けていた。
赤山は、自分が不在だった間にゆかりの身に起こったあまりにも残酷な出来事に嗚咽する。
一方、西郡十和子(板谷由夏)はドリームグループ会長の若王子公威(北村有起哉)について調べていたが、いくつもの疑惑が浮かび上がる。
若王子が教育問題に興味をもったきっかけは「希望の道」だったのに、経営者が心臓発作で倒れ経営権を譲り受けた後すぐ売却。
若王子の兄二人は、別荘の火事で死亡した。
その後父親は心臓発作で寝たきりになり、突如実権を握ったのが若王子公毅だったのだ。
十和子は「希望の道」跡地で偶然知り合った野々村光(泉澤祐希)を呼び出す。
十和子が、2005年3月15日に野々村たちの前から姿を消し20年後再び現れた赤山は本当に親代わりだったのかと聞くと、野々村は「親というか…僕たちの家です。今も」と答えた。
十和子は、赤山が自分の姉の夫だったこと、そして彼がその姉を殺したのだと言う。
交野瑠生(曽田陵介)は、大原要蔵(でんでん)から、若王子が「希望の道」にボランティアでよく来ていたと雑誌に載っていたことを教えられて、子ども時代の記憶が蘇る。
当時若王子はサーカスの熊がするような帽子をかぶり、子どもたちを「子熊ちゃん」と呼んでキャンディを配っていた。
十和子は若王子に会いに行き、新党の公約である教育改革についてインタビューする。
若王子はサーカスの熊が自転車に乗れるようにするのと同様に人間の教育にもムチとアメを試すのだと笑う。
君原いぶき(星乃夢奈)は、いまだに連絡が取れない渋谷勇気(駒木根葵汰)を心配していた。
野々村が詳しく調べると、勇気が勤めていたドリームサンフーズ社ではこの2か月の間に勇気を含め5人の行方不明者がいることがわかった。
しかもその5人の痕跡がSNSはじめネット上から消されていて明らかに怪しい。
十和子は、小松崎実(小関裕太)が調べてくれた20年前の赤山の事件の記事を読んで、赤山は妻(十和子の姉)の墓参りで宮城県米山中央町を訪れていて襲われたことを知る。
十和子は赤山を呼び出し、赤山を襲ったのも、翌日「希望の道」の園長・森本司(寺島進)を心筋梗塞にしたのも若王子の差し金ではないかと告げた。
赤山は氷室に会いにドリーム社へ向かう。
氷室に渋谷勇気はどこにいるのか聞くと、「生きてる前提ですか」と言う。
「当たり前だろ、あいつは死なない。俺のヒーローだ」
氷室は冷たく、この国は残酷な格差社会であること、弱いものから搾取することでしか生き残れないこと、弱い者たちが戦う気力も奪われゆっくりと死んでいくなら、いっそ楽にしてやると言い「私がヒーローです」と告げる。
ゆかりの過去を浩介に話したのかと聞くと、氷室は「だとしたら?」と笑いながらペーパーナイフを赤山に渡す。
「殺してよ、僕を。誠ちゃん」
その眼には涙が浮かんでいた。
「お前も若王子も徹底的に潰す」
受け取ったナイフをテーブルに突き刺して出ていく赤山。
ゆかりは赤山を呼び出し、赤山がいなくなってからいろいろあったこと、浩介と出会い、彼を心の底から信頼できたこと、自分の全てを話し彼は受け入れてくれたこと、本当にいい人なので自分がどんどん辛くなるから別れたことを伝えた。
想いがあふれるが、一言だけ告げる赤山。
「ゆかり、うちに帰ろう」
赤山から話を聞いた大原は「じゃあ行くか。俺たちの敗者復活戦だ」と、二人で出かけていく。
大原の家には十和子、ゆかり、いぶき、瑠生、野々村が集まっていた。
十和子は、大原がかつて“数多の上場企業を震え上がらせた最後の総会屋”と呼ばれた人物だったこと、赤山は「希望の道」に来る前は天才ファンドマネージャーだったことを皆に教える。
赤山の本当の名前は黒木誠司であることも。
5話の考察はこちら↓
6話「真犯人が判明‼これが20年前の真実~衝撃のラスト60秒‼」
すべてが覆る😳!? https://t.co/BegdG8eYJA
— の仲 (@nona_teamI) May 11, 2025
放送日:5月18日(日)22:15~23:09
6話のあらすじ
赤山誠司(桐谷健太)という名前は偽名で、本名は黒木誠司であることが明らかに。
彼は、児童養護施設で働く前は大手企業や経営陣を相手に闘いを挑む血も涙もないハゲタカ投資家だった。
赤山は、大原要蔵(でんでん)とドリーム社本社へ乗り込み、若王子公威(北村有起哉)と対面する。
そこで20年前自分が襲われた事件の真相を聞かされた赤山は、「お前をつぶす」と若王子に宣戦布告。
同席していた若王子の右腕・氷室海斗(宮世琉弥)は謎の頭痛に襲われる。
一方、赤山の過去を十和子(板谷由夏)から聞いたゆかり(長濱ねる)、野々村(泉澤祐希)、瑠生(曽田陵介)、いぶき(星乃夢奈)は、赤山本人の口から真実を聞こうと家で赤山の帰りを待っていた。
カンボジアで学校を作る為に児童養護施設「希望の道」を卒業するというのは嘘だったのか?
そして20年間眠り続けていた事をどうして黙っていたのか。
4人の教え子達から質問攻めに合い、赤山は静かに真実を語り始めた。
衝撃の事実が次々と明らかになっていく。
6話のネタバレ
赤山誠司(桐谷健太)は、大原要蔵(でんでん)とドリーム社本社へ乗り込み、若王子公威(北村有起哉)と会った。
そこで、20年前赤山を襲った暴漢は、若王子の秘書・盾林洋治(渡辺光)であることが明らかになる。
襲われた赤山が意識不明になった直後、「希望の道」の園長・森本司(寺島進)が倒れ、その妻の葉子(真下有紀)は「希望の道」の経営権を若王子に騙されて譲ってしまった。
なぜ「希望の道」を狙ったのかと赤山に聞かれた若王子は「儲かるから」とうそぶく。
「(残された子どもたちは)元に戻した」「早いうちからアメとムチの味を教えてあげたよ」という若王子に怒りがこみ上げた赤山は、「これ以上子どもたちに近づいたらお前をつぶす」と宣戦布告した。
同席していた若王子の右腕・氷室海斗(宮世琉弥)は頭痛に襲われる。
一方、赤山の過去を東都テレビの記者・西郡十和子(板谷由夏)から聞いた樋口ゆかり(長濱ねる)、野々村光(泉澤祐希)、交野瑠生(曽田陵介)、君原いぶき(星乃夢奈)は、赤山本人の口から真実を聞こうと家で赤山の帰りを待っていた。
赤山はこれまでのことを皆に打ち明ける。
赤山誠司という名前は偽名で、本名は黒木誠司。
児童養護施設で働く前は、弱った日本の会社を買収し不採算部門を切り捨てて価値を上げてから転売で利益を得るというハゲタカ投資家だった。
赤山と妻・美和(羽村純子)は幼馴染だったが、二人が子どもの頃住んでいた町にあった工場を彼が閉鎖させたことで3000人が職を失い二人自殺者が出る事態に。
それを知った日、美和は運転していた車が高速道路の壁にぶつかって亡くなってしまった。
ブレーキ痕がなかったために自殺とされたという。
その後、会社からある企業の株価が100円を割ったら従業員を解雇しろと指示され、赤山は自分の金で株を買い支えたが、結局破産することに。
会社もクビになってしまったが、中学時代の恩師である森本が「施設を立ち上げたから手伝え」と声をかけてくれ、名前を変えて「希望の道」の職員として働くことになったのだった。
心身ともに傷ついた子どもたちとぶつかり合うことで、赤山は本気で生きるようになる。
カンボジアに学校を建てるために「希望の道」を卒業するというのは嘘で、赤山は自首をして刑務所で罪を償った後中学生になったゆかりたちと再会して本当のことを話すつもりだったのだ。
だが、出頭する前に盾林に襲われ、20年間意識不明状態になってしまった。
赤山は、今の世の中を作ってしまった原因は自分たちにあるから、若い人たちが生きる価値があると思える世界にすることが俺たち大人にはある、と告げる。
大原は赤山に、ドリーム社の株価が2000円まで下がったらフトゥルーム社の買収は中止になり1000億円の違約金が発生することを話して、厳しい戦いに闘志を燃やした。
赤山が金策に走り回る一方で、大原は瑠生に東ドリーム銀行の被害者の会の名簿を渡し野々村には株で勝負するための大金を渡す。
ゆかりといぶきがドリームサンフーズ社を訪れ、渋谷勇気(駒木根葵汰)の話を聞くため社員たちに声をかけていると、勇気の先輩の千里(荻野友里)と出会うことができた。
大学中退という経歴のせいもあり系列会社を転々としてきた勇気だったが、最近は仕事の面白さに気づき「自然食を使ったスイーツのお店を作る」という夢ができたという。
そんな勇気が連絡がつかなくなるなんて腑に落ちないと千里は言うのだった。
若王子の闇を取材してきた十和子は、「ドリーム社のやりがい搾取スキャンダル」というタイトルでドキュメンタリー番組を放送する準備を進めていたが、部下の小松崎実(小関裕太)がデータを全て消去してしまったことに驚く。
小松崎はドリーム社側の人間だったのだ。
大原は宅配便を装った何者かに襲われて倒れる。
意識を失う前に、瑠生が置いて行った被害者の会の名簿を必死で下駄箱の中に隠した。
ゆかり、いぶき、瑠生、野々村は勇気の行方を知るために、氷室に会いに行く。
氷室が「なぜ勇気を捜すのか」と聞くと、ゆかりたちは「誠ちゃんが家であるように、勇気は仲間だから。その家に勇気を連れて帰る」と答える。
すると氷室は、ビルから飛び降りて血みどろになった勇気の写真を4人に見せる。
「お前らが捜している渋谷勇気はもういない!」
その頃、赤山のところに若王子がやってきて、「とっておきの情報を教える』と言う。
「僕の部下の氷室海斗、彼の本当の名前はね、渋谷勇気だよ」
6話の考察はこちら↓
7話「洗脳されたダークヒーロー!黒幕との最後の対決」
来週が待ち遠しいです
気になります~ https://t.co/BgLXjFxb9L— なるりん (@narumitsurin) May 18, 2025
放送日:5月25日(日)22:15~23:09
7話のあらすじ
謎の男・氷室海斗(宮世琉弥)は、実は赤山誠司(桐谷健太)の教え子・渋谷勇気だった。
赤山は事実を確かめるため、氷室の元へと向かうが、彼は渋谷勇気としての記憶を全て失っているようだ。
渋谷勇気には壮絶な過去があった。
一方、大原要蔵(でんでん)は若王子の部下に襲われ、予断を許さない状態が続いている。
ゆかり(長濱ねる)、野々村(泉澤祐希)、瑠生(曽田陵介)、いぶき(星乃夢奈)の4人は病院で大原の様子を見守り続ける。
そんな4人に赤山は氷室の正体を告げた。
衝撃の真実に4人は混乱するが、命懸けで若王子の不正の証拠を守った大原のため、そして大切な仲間である渋谷勇気を取り戻すため…赤山とともに立ち上がる事を決意する。
7話のネタバレ
赤山誠司(桐谷健太)は若王子公威(北村有起哉)から、氷室海斗(宮世琉弥)は実は渋谷勇気なのだと聞かされる。
かつて若王子が「希望の道」にボランティアで来ていた時、父親に電話で「お前は弱くて役立たずの負け犬だから若王子家の仕事はさせん。社会の隅でおとなしく生きてろ」と言われ絶望の中にいた。
その時声をかけてきたのが勇気だった。
若王子は「人は何にでもなれる」という勇気の言葉に救われる。
それ以来若王子は勇気に執着し彼をずっと見守ってきた。
時が経ち、勇気はひとりで苦労しながら大学に通っていたが、過労のために朦朧としていて交通事故に遭ってしまう。
生死の境をさまよう彼を救ったのは若王子だった。
記憶を失った彼は洗脳され、損傷した顔面は整形された。
若王子は、勇気と氷室海斗(駒木根葵汰)の戸籍を入れ替え、二人ともドリーム社に入社させる。
氷室海斗となった彼は、表でも裏でも有能な片腕として若王子の意のままに生きてきたのだった。
全てを知った赤山は勇気を取り戻すことを決意。
樋口ゆかり(長濱ねる)、野々村光(泉澤祐希)、交野瑠生(曽田陵介)、君原いぶき(星乃夢奈)も赤山の話を聞いて、それぞれができることをする。
瑠生は詐欺の被害者1200人が東ドリーム社と築富住建を相手に裁判を起こすために尽力し、野々村は株動画を配信してドリーム社が損失を被るように仕向ける。
いぶきは、若王子の差し金で襲われて重傷を負った大原要蔵(でんでん)に付き添っていた。
すると大原の意識が戻る。
ゆかりは、「希望の道」の森本司園長(寺島進)の妻・葉子先生(真下有紀)の妹の良子(工藤時子)と会っていた。
良子は、「やっぱり持ってた、姉が」と言って、ゆかり、野々村、瑠生、いぶき、勇気が赤山に出した手紙がぎっしりつまった箱を渡す。
一方、赤山は暴露系ユーチューバーと会い、SSDを渡す。
その様子を盾林洋治(渡辺光)が撮影していた。
小松崎実(小関裕太)はその画像を若王子に見せる。
若王子に呼ばれた西郡十和子(板谷由夏)はSSDの中身は何かと問われて、仕方なく「御社社員のやりがい搾取問題かと」と答える。
小松崎が圧力をかけて、暴露系ユーチューバーのチャンネルは削除されてしまった。
だがその後、海外メディアからの速報が入る。
ドリーム社の関連会社で働く6人が行方不明となっていること、東ドリーム銀行にも組織ぐるみの重大なコンプライアンス違反、不正経理、人命に関わる隠ぺい工作などの問題があることを、アメリカとイギリスのメディアが報道したのだ。
それを受け日本のメディアでも、ドリーム社は多岐にわたる事業を展開しているので日本経済への影響は避けられないと報じる。
実は赤山は若王子の部下に盗撮されていることは承知の上で、ユーチューバーが帰った後、別のSSDを外国人の男性にひそかに渡していたのだった。
7話の考察はこちら↓
8話(最終回)「人生、死ぬまで敗者復活戦」
渋谷勇気が救われますように🙏🙏🙏
#宮世琉弥 #いつかヒーロー https://t.co/JCpZhI8UzB— きびだんご🐰 (@ryubi_luv7) May 25, 2025
放送日:6月1日(日)22:15~23:09
8話(最終回)のあらすじ
赤山誠司(桐谷健太)たちがドリーム社を潰そうとした計画は一時的に世間を騒がせた。
しかし野々村(泉澤祐希)の株動画配信は何者かに削除され、瑠生(曽田陵介)が仕掛けた東ドリーム銀行の取り付け騒ぎもドリーム社会長・若王子公威(北村有起哉)によってすぐに鎮圧されてしまい、ドリーム社にダメージを残すことはできなかった。
若王子は西郡十和子(板谷由夏)に、自身の政界進出ドキュメントの制作を依頼。
裏の顔を知る十和子にとってその仕事は苦痛だった。
一方、赤山は、若王子に洗脳され氷室海斗として生きている渋谷勇気(宮世琉弥)を取り戻すことを諦めない。
赤山は、氷室を20年前にタイムカプセルを埋めた『希望の道』の跡地へ呼び出す。
赤山や樋口ゆかり(長濱ねる)、野々村光(泉澤祐希)、交野瑠生(曽田陵介)、君原いぶき(星乃夢奈)も、氷室の洗脳を解こうと必死に説得。
赤山は20年前の思い出を氷室に語り始める。
混乱しながらも揺れ動いている氷室に若王子の魔の手が忍び寄る。
赤山と教え子5人の希望と再生の物語は予想外の結末に。
8話(最終回)のネタバレ
赤山誠司(桐谷健太)や教え子たちがドリーム社を倒そうと挑んだ作戦は、ドリーム社会長・若王子公威(北村有起哉)の右腕、氷室海斗として生きている渋谷勇気(宮世琉弥)によって全て潰されてしまい、ダメージを与えることはできなかった。
赤山は勇気を「希望の道」跡地へ呼び出し、埋めなおした彼のタイムカプセルを勇気とともに掘り出す。
「なぜメリットもないのに20年ぶりに目覚めてここへ戻って来たんだ」と勇気が赤山に聞いた。
「誠ちゃんは捨てられないだけ」「希望を」
顔を上げると、そこには樋口ゆかり(長濱ねる)、野々村光(泉澤祐希)、交野瑠生(曽田陵介)、君原いぶき(星乃夢奈)がいた。
みんなを見上げる勇気の顔には、もう氷室海斗だった時の表情はない。
勇気は自分のタイムカプセルを掘り起こす。
中には、自分が書いた手紙。
「人はなんにでもなれる。誠ちゃんがそう教えてくれた。俺はヒーローになる」
タイムカプセルを抱いて泣き崩れる勇気。
かつて事故で記憶をなくした勇気は、若王子によって洗脳され氷室海斗として生まれ変わっていた。
若王子は、自分が政界に進出した後は氷室(勇気)にドリームグループジャパンの代表を譲ることにしていて、自分たちの行く道の妨げになりそうな赤山と教え子たちを「取り除く」よう氷室に指示する。
氷室(勇気)が、ゆかりたちは自分の生活で精一杯でタイムカプセル開封式どころではないので放置しておいても大丈夫だと報告すると、若王子は、「真のヒーローになるための最終試験だ」と言って、渋谷勇気(氷室海斗)(駒木根葵汰)の処分を命じた。
氷室(勇気)は、彼を追いつめてビルから身を投げさせたのだった。
ゆかりがその亡くなった彼の本当の名前を聞くが、勇気は「知らない」と答え、自分が消してしまった命の重みに愕然とする。
だが、ゆかりたちは仲間だったという本能があって命を奪うことができなかったのではと赤山は言う。
固い決意を胸に、一人立ち去る勇気。
翌日ドリーム社に赴いた勇気は、ビルを前にして息苦しくなり倒れてしまう。
そこへやって来た赤山が、代わりに若王子に会いに行く。
赤山は、退職代行として退任届とドリーム社のバッジを渡して「洗脳は解けた」と告げる。
「辞めて居場所があるのか?洗脳が解けたのなら良心の呵責に苦しんで地獄だな」と言う若王子に、「居場所ならある。俺が家だ」と言って赤山は去った。
何も言えずに下を向いたままの若王子。
勇気は、ドリームグループジャパンの不正経理、粉飾決算、情報改ざん、重大な労働基準法違反に関する告発文を書いた。
ただ、自分を首謀者として、若王子の名前は出さなかった。
告発文は赤山から西郡十和子(板谷由夏)に送られた。
さらに、若王子の依頼で彼のドキュメンタリーを制作している十和子は、入院中の若王子の父・猛(諏訪部仁)に弁護士(東康仁)立ち合いの元、インタビューをする。
20年前長男と次男が火事で亡くなった事件は実は放火殺人であり、猛は寝たきりになって以来、二人が焼け死ぬ映像を毎週モニターで三男・公威から見せられていたことが明らかになった。
事件は夕方のトップニュースとして扱われ、明日にでも事情聴取されるのではと小松崎実(小関裕太)から若王子に連絡が入る。
一方、勇気を歓迎する支度で大騒ぎの赤山の家。
そこへ勇気がやって来るが、またしても目の前に若王子の幻影が。
「会長。ブラックジャガーのマスクをくれたのはあなたじゃなかった。誠ちゃんだった。家に帰ります」
そう告げると幻影は消える。
ところがすぐ後ろから「ひーちゃん」という声が。
本物の若王子がそこに。
若王子は勇気にナイフを渡すと「僕を殺してよ、いつものように」と告げた。
みんなを守るために刺せ、ヒーローだぞ?と挑発する若王子。
玄関を出てきた赤山は驚いて二人を見る。
勇気が絞り出すように「できない…友達だから、あなたは」と言うと、若王子はすがりついて泣く。
若王子が勇気からナイフを取り上げたのを見て赤山が突進し、何度も頭突きをした。
「ゆあーんゆよーん」と言いながらふらついていた若王子はついに倒れる。
ゆかり、野々村、瑠生、いぶきが外に出てきて騒ぎに驚いたが、それぞれで若王子の手足を縛り警察と救急車を呼んだ。
勇気はこれまでの自分を顧みて、「こんな人間が生まれてきてよかったのかな」と赤山に聞く。
「生まれてきて悪い人間なんてない。生まれてきただけで生きてくれてるだけで、お前は昔も今も俺のヒーローだ」
涙を流しながらうなずく勇気。
赤山は瑠生に、お前は全力投球過ぎるからぼちぼちでいいんだよと告げ、野々村には、悩み過ぎだけどそこがいいと言い、いぶきには人を頼るのも強さだと伝え、ゆかりにはたまには自分にも優しくしろと言う。
ふらふらと家の門にもたれて倒れこんだ赤山の脇腹にナイフが刺さり血がにじんでいた。
後日、野々村と大原要蔵(でんでん)は二人で株講座の動画配信を始める。
いぶきは泊まりに来た沙織(遠藤くるる)と幸せな時を過ごし、瑠生は引き続き被害者の会のために尽力している。
ゆかりは留学の夢に向かって歩み始めた。
若王子は、親族殺害および殺害未遂で再逮捕される。
クリーンで有名なファンド会社がドリームグループジャパンの筆頭株主になり、経営陣が一新された。
健全な企業に生まれ変わらせるために、赤山が陰で動いていたのだった。
十和子は赤山に電話で、自分の姉が昔ガキ大将だった赤山に守ってもらった話を思い出したと伝える。
「お姉ちゃんにとってあなたはブラックジャガーだったのね。今は反則ばっかりだけどいつかきっと正義のヒーローになるってずっと信じてたんだと思う」
赤山は、20年間意識不明で入院中にお世話になった医師・片柳誠(山崎潤)と理学療法士の伏見京子(藤村聖子)に再会し、丁寧にお礼を述べる。
大原と赤山の快気祝い、そして勇気の歓迎会で温かな食事会が開かれる。
メニューは勇気の大好物のたらこスパゲティ。
勇気は赤山に、「死滅回遊魚は近頃は地球温暖化の影響で冬を越しても生き続けるんだって」と話す。
「ずっと待ってるから、何があっても」
「俺も必ず帰って来る。誠ちゃんの介護しなくちゃ」
そう言葉を交わしハグをする二人。
勇気は出頭するために前へ歩き出した。
最終回の考察はこちら↓
【いつか、ヒーロー】の最終回予想(最終回後追記)
赤山誠司の空白の20年間とは?
夢と理想を抱いてカンボジアへ旅立ったはずの赤山誠司(桐谷健太)は、なぜ突然消息を絶ったのでしょうか。
彼の身に何が起こり、20年間どこで何をしていたのか。
そして何をしに戻ってきたのでしょうか。
どうやら、赤山は大きな権力と戦うことになりそうですが、それは彼の過去と関係しているのかもしれません。
赤山の過去や秘密を知っているという、児童養護施設の園長・森本司(寺島進)が、キーマンになるようですね。
◆最終回後追記
赤山が「希望の道」を出てから向かったのは、カンボジアではなく亡き妻のお墓がある宮城県でした。
墓参りをしてそれから警察に自首するつもりだった赤山を何者かが背後から殴り、赤山は意識不明に。
身元がわかるものがなかったため、赤山は身元不明のまま病院で20年眠り続けます。
奇跡的に意識が戻った彼は必死でリハビリをし、ある日病院を抜け出して「希望の道」があった場所へと向かいました。
赤山を襲ったのは若王子の秘書でしたが、赤山はかつて自分の被害にあった人に襲われたのだと誤解して警察に訴えなかったのです。
養護施設出身の5人の夢はどうなる?
児童養護施設『希望の道』の子どもたちは、20年前、夢を書いたタイムカプセルを校庭に埋めました。
しかし大人になった彼らの現実は厳しいものでした。
「海外で活躍する通訳」になるのが夢だった樋口ゆかり(長濱ねる)は、現在過酷な労働と低賃金に苦しむ介護職。
野々村光(泉澤祐希)は「サッカー選手」になりたかったのに、今ではヤングホームレスです。
交野瑠生(曽田陵介)は「一流のビジネスマン」になる夢を叶えて一流企業に就職しましたが、会社の実態はブラック企業でした。
彼は心身ともに疲弊して限界の毎日を送っています。
「金持ちイケメンの嫁」という夢を持っていた君原いぶき(星乃夢奈)は、ギリギリの生活を送るシングルマザー。
リーダー的存在だった渋谷勇気(駒木根葵汰)は、どんな夢を持っていたのか、現在どうしているのか放送前には明かされていません。
大人になった5人は、赤山と再会することでどんな変化を遂げていくのでしょうか。
◆最終回後追記
ゆかりは、留学の夢を再び追うために貯金をしています。
野々村は株講座の動画配信を頑張っていて、瑠生はドリーム社の詐欺で被害に遭った人たちの会をまとめています。
いぶきは、施設の娘とまた暮らせるようになるといいですね。
今は少し距離を置くことで良い関係性が戻ってきているようです。
勇気の夢は「ヒーローになる」でした。
罪を償って、彼が赤山たちの元に戻ってくる日が楽しみです。
登場人物それぞれの謎と秘密とは?
このドラマは、登場人物それぞれに、謎や秘密が隠されているようです。
秘密が明かされるたびに物語は予想外の展開になるそうですよ。
どの人物がどんなものを抱えているのでしょうか。
◆最終回後追記
赤山は、児童養護施設の職員になる前は天才ファンドマネージャーでした。
血も涙もないやり方で多くの企業や個人にダメージを与えます。
妻を失い、ある企業を自費で支えるために破産した時に「希望の道」園長に拾われました。
そこで子どもたちと5年過ごし、自分の罪と向き合うようになって、警察に出頭するために園を離れます。
しかしその直後、若王子の秘書に襲われ、20年間意識不明に。
十和子は赤山の妻の妹です。
姉は赤山のせいで亡くなったのではと思い込み、彼を恨んでいました。
十和子の部下・小松崎は実は若王子の手のもので、物語後半で十和子を裏切ります。
若王子は、かつて「希望の道」にボランティアで来ていました。
勇気と出会い自分のヒーローだと思うようになります。
若王子の兄二人が火事で亡くなったのは、若王子による放火殺人でした。
氷室海斗の正体は?
氷室海斗(宮世琉弥)は、予告でミステリアスな存在感を放ってしますが、彼はいったい何者なのでしょう。
「人のことを操る天才」「サイコパス」「最強の敵」「最大の謎を抱えた影の存在」
氷室の人物紹介には強いインパクトのあるワードが並びます。
彼は赤山や教え子たちをいったいどうしようとしているのか、本当に敵なのか、最後まで注視していきたいと思います。
◆最終回後追記
謎の人物、氷室海斗の正体は、赤山の教え子である渋谷勇気でした。
事故で瀕死のところを若王子に助けられ、顔も名前も変えられ洗脳されて氷室海斗として生きることに。
若王子に「死滅回遊魚は消してやったほうが楽になれる」と言い聞かされ、罪のない人たちを追いつめていきます。
しかし、「希望の道」時代の仲間を手にかけることはどうしてもできませんでした。
赤山や仲間たちとの出会いで洗脳が解け、彼は勇気に戻ります。
巨大権力の闇は暴かれるのか
赤山たちが戦う巨大権力とは、IT、金融、教育、メディアの各分野を束ねる一大コングロマリット『ドリームグループ』の会長・若王子公威(北村有起哉)のことなのでしょうか。
若王子を追う政治部記者・西郡十和子(板谷由夏)の目的は?
最終回には、政財界の闇がスッキリと暴かれることを期待したいです。
◆最終回後追記
自分を取り戻した氷室(勇気)によって、ドリームグループジャパンに関する告発文が書かれ、赤山と十和子の連携で真実が世に報じられます。
いつか「ヒーロー」に
最終回では、赤山と赤山の教え子たちが夢を取り戻す姿が見られることを期待しています。
そして、皆に希望を届けることができる「ヒーロー」として、それぞれ力強く進んでいってほしいです。
◆最終回後追記
赤山は「希望の道」で子どもたちと出会ったことで、かつて自分が犯した罪と向き合うようになりました。
家族の虐待などで入所した子どもたちは、赤山と出会うことでどんどん明るくなっていきます。
しかし、赤山が出頭するために園を離れた直後バラバラになった子どもたちは、成長の途中で大人から酷い目にあわされたり、世間から粗末に扱われたり、裏切られたり、または自分が人を傷つけてしまったりして、30歳になった頃にはかつての輝く笑顔は見られなくなっていたのです。
しかし赤山と再会し、仲間たちとまた過ごすことで、少しずつまた信頼し合い絆を深めるようになりました。
みんなの強い思いで、勇気を若王子から取り戻すことができた最終回。
それぞれが、強い心を持つようになったことが表情からも良く伝わってきました。
冒頭とラストは、運動会のリレーのシーンでした。
第一走者の瑠生はトップで走っていましたが転んでしまいバトンの受け渡しも失敗、それでも第二走者の野々村に繋ぎます。
懸命に走る第三走者のいぶき、諦めない第四走者のゆかり。
そして笑顔でバトンを受け、颯爽と走り出すアンカー・勇気。
みんな、赤山のヒーローたち。
何があっても、大丈夫ですね。
勇気は赤山にとっても若王子にとってもヒーローですが、若王子を「友達」と呼んだことそれから罪を償うことで真のヒーローになったんだと思います。
そして、赤山はみんなのヒーロー。
亡き妻のヒーローでもあったのでした。
【いつか、ヒーロー】の見どころ
鍵になるキャラクター“ブラックジャガー”
このドラマには“ブラックジャガー”という正義のヒーロ―が登場します。
赤山が子どもに渡すマスクや、ストラップについているキャラクターもブラックジャガーです。
ブラックジャガーにはどんな意味が込められているのでしょうか。
実写は、プロレスラーのKANONが演じます。
板谷由夏に振り回される小関裕太
政治部記者として巨悪に迫っていく西郡十和子と小松崎実(小関裕太)。
グイグイとターゲットに食い込んでいく西郡に振り回される小松崎という二人の関係性はなんだか面白そうですね。
緊張感のあるサスペンスの中でちょっと空気がゆるむ場面を期待しています。
北村有起哉を堪能したい!
日本社会をけん引する大企業の会長・若王子公威を演じる北村有起哉さんは、どんな役柄も魅力的に演じる名優です。
真面目で不器用な人物、高慢で居丈高な人物、包容力のある温かい人物、ちょっと情けないけれど憎めない人物、…これまで演じてきた役柄は枚挙にいとまがありません。
さて、このドラマの若王子は一筋縄ではいかない人物のようですね。
優れた経営手腕でトップに上りつめた男。
手段を選ばない冷徹な権力者。
親しみあるキャラクターで若者からも支持されるカリスマ的存在。
多面的な顔を北村有起哉さんがどう表現してくれるのか、実に楽しみです。
赤山誠司と教え子たちの戦い
全てを無くした男、赤山と、夢も希望も失ったかつての教え子たち。
再会したことで彼らは絶望から立ち上がります。
赤山たちの不屈の戦いと、その果てにあるものは、最後に私たちに何を投げかけてくれるでしょうか。

野性味と繊細さを併せ持つ桐谷健太さんと、実力ある若手俳優5人の演技がどんな化学反応を見せてくれるのか、楽しみだわ。
◆最終回後追記
不屈の闘志、真っすぐな情熱、深い愛情の持ち主である赤山誠司を演じた桐谷健太さん、圧巻の演技でドラマを牽引しました。
桐谷さんでなければこの役は成り立たなかったのではと思います。
序盤から謎の存在として不気味な存在感を示し、時に狂言回しのような役割も務めていた氷室海斗は、実は物語の中心人物でした。
終盤、勇気に戻ってからはピュアな表情が印象的でしたね。
ある意味二人分の人物造形をしなくてはいけなかったと思います。
幾重にも重なる感情表現は繊細で難しかったでしょうが、宮世琉弥さんの変化と進化、お見事でした。
長濱ねるさん、泉澤祐希さん、曽田陵介さん、星乃夢奈さんは、それぞれこれまで見たことのなかったような役柄で新鮮でした。
みんながどんどんチームになっていく姿が素敵で、ゆかりもノノも瑠生もいぶきも大好きな人物になりました。
本当の氷室海斗こと渋谷勇気(駒木根葵汰)には、謎が解けていくにつれて、視聴者からの深い同情が寄せられました。
彼もヒーローになれた人だったと思います。
板谷由夏さん、小関裕太さん、でんでんさん、寺島進さんがキャスティングされていると、ドラマがグッと面白くなり安心して世界観を楽しむことができますね。
そして、大衆を操りたかったのに結局最後はゆあーんゆよーんとサーカス小屋のブランコみたいに揺れることしかできなかった若王子。
若王子は、“赤山に出会えなかった”勇気やゆかりたちのもう一つの姿なのかもしれません。
北村有起哉さんの底知れぬ表現力に改めて心震えました。
凄い役者さんですね。
脚本、演出、キャストの皆さんが心を込めて作った作品、【いつか、ヒーロー】は、失敗しても、たとえ反則してしまうことがあっても何度でもやり直せる、やり直そうと思ったらそこからがヒーローへの道なのだということを教えてくれました。
心に残るドラマです。
ありがとうございました。
◆TVer限定スピンオフドラマ「氷室海斗の秘密」
TVerでは、6月8日(日曜)までスピンオフドラマを無料配信しています。
「氷室海斗の秘密 #1標的の夜」
出演:宮世琉弥、長濱ねる、星乃夢奈、谷恭輔
「氷室海斗の秘密 #2策略の夜」
出演:宮世琉弥、長濱ねる、谷恭輔