【わたしの一番最悪なともだち】19話ネタバレ・感想|間違えて出されたカプレーゼは誰にも必要とされない?

わたしの一番最悪なともだち19話
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間違えて出されたカプレーゼは誰にも必要とされない?

【わたしの一番最悪なともだち】19話が9月20日(水)に放送されました。
(再放送:9月23日土曜午前0時20分)
笠松ほたる(蒔田彩珠)は、同期の城島和佳奈(久間田琳加)からwebテストで不正を行って入社したことを打ち明けられました。
和佳奈の告白によって自分自身の後ろめたさと否応なく向き合わなくてはならなくなったほたるは、仕事でもいつもの調子が出せません。
恋人の相澤賢人(高杉真宙)に相談しようとしますが…。
社会人編になりシビアな展開が続きますが、ほたるの姿をじっくり見守っていきたいと思います。

それでは【わたしの一番最悪なともだち】19話のネタバレ、感想をお届けしていきます。

【わたしの一番最悪なともだち】19話のネタバレ

人生のテンポ感ふたたび

笠松ほたる(蒔田彩珠)は、同期の城島和佳奈(久間田琳加)から不正を行って入社したことを打ち明けられた翌朝、うまくいかないこと続きだった。
朝食のヨーグルトのフタをテーブルに落として汚してしまったり、それを拭こうとしてコーヒーをこぼしたり、上着をドアにはさんだり。

そう言えば9話で「人生のテンポ感がおかしい」って言っていたね。あの時のほたるは日常生活がスムーズにいくことに戸惑ってたんだよね。掃除機がゴミ以外のものを吸わないとかコーンの上に上手にアイスを巻けるとかパスタをうまく盛り付けられるとか。本来の自分はうまくいかないことが当たり前なのにって。

そうそう。ほたるが偽りのプロフィールで就活し始めてから、日常生活も面接試験もうまく行くようになって、人生のテンポ感がおかしいって言ってたのよね。

和佳奈の告白を聞いて、本来の自分のテンポ感に戻ってしまったのかな。

うまくいかないのが当たり前なんて思っていた頃に戻ってほしくないな。でも今動揺しているのは確かよね。不安定な気持ちが仕事に影響しないといいんだけど。

ほたるは、会社のミーティングで、泉茉奈(平井理央)たちからシャンプー「Min」の香りの提案をされても自分の意見をしっかり主張することができない。
チームの三島麻衣子(倉科カナ)と青山悠太(大八木凱斗)は心配そうにそんなほたるを見る。

優しい恋人

ほたるはその夜、就活の替え玉受験を報じるネットニュースやコメント欄を改めて見てみて、さらに暗い気持ちになる。
恋人の相澤賢人(高杉真宙)に「まだ起きてる?」とメッセージを送ると、すぐに電話が来た。
「どした?」「何でも聞くよ」と優しい。
広告代理店勤務の賢人は、ほたるが新入社員時代に一緒にプロモーションを行った和佳奈のことも知っていた。
和佳奈が会社を辞めることを話すと、それで元気がないのかと納得する。
辞める理由を話そうとするのを遮って
「ほたるは優し過ぎ。辞める人に一々感情移入していたらこっちが持たないよ」と。
そして、明日は日粧堂で打ち合わせがあるので帰りに食事しようと言う。

注文していないカプレーゼ

賢人は、青山のことも良く知っていて3人で食事に行こうと誘う。
ほたるは本当は二人きりで話をしたかったのだが了承する。

レストランのスタッフがほたるたちのテーブルに間違えて注文していないカプレーゼを運んできた。
謝るスタッフに賢人はそのまま置いておいても良いと如才なく言う。
ところがトマトが苦手な賢人は手を付けようとしなかった。
放置されるカプレーゼ。
ほたるはそっとお皿を引き寄せてひとりで食べる。

賢人と二人で帰りながら、ほたるはカプレーゼの話をする。
「間違って届いたカプレーゼは、最初からちゃんとそこにあったカプレーゼにはなれないのかな」
どういうことか聞く賢人に
「間違った人は間違ったまま正しい人たちに無かったことにされるしかないのかな」と言う。
賢人は「最初からそこにあったカプレーゼでしょう?正しい人でしょほたるは」と言うが、ほたるは否定する。
「そんなことないよ。大丈夫だよ」と賢人。
ほたるは「簡単に言わないで」と強く言ってしまう。

なんでその話今わたしにするの?

ほたるは、和佳奈の最終出社日に待ち合わせた。
グループディスカッションで初めて会った日二人で一緒に帰った道を歩きながら、あの時カッコいい、いつも前を歩いている感じと言ってくれて嬉しかったと話す。
「そんなこと言われたの生まれて初めてだったから」「え?」
ほたるは、自分も同じなんだ、悪いことをしたと話す。
エントリーシートに、こんな自分だったらいいのにと思う人のことを書いて就職試験を通過したのだと。

「なんでその話今わたしにするの?」
和佳奈は、自分と同じではないと言うが、ほたるは、同じではないけどわかるよと言ってしまった。
すると「かさちゃんと傷をなめ合うとか一番したくなかったよ」と悲しそうに言って立ち去る。

【わたしの一番最悪なともだち】19話の感想

賢人は優しい恋人だけれど

わたしの一番最悪なともだち19話高杉真宙

優しくてエリートでイケメンの彼氏、賢人。
深夜にメッセージを送るとすぐ電話をかけてきて話を聞いてくれる。
翌日会う約束もしてくれる。素敵な恋人。
でも、本題に入る前に会話を遮るし、悩みを相談したかった食事の場に他の人も同席させてしまう。
さらに、「大丈夫」という言葉を簡単に使うことで、ほたるを傷つけてしまいます。
自分を理解してくれていない、理解しようともしてくれない、とほたるは思っているのでしょうか。
ただ、ほたる自身がまだ賢人に本音で話せていない感じがします。

こんな時、美晴や慎吾や聡美さんだったら、ほたるに何と言うでしょう。

理解しているつもりになって傷つけることも

ほたるは、和佳奈の心を軽くしたくて「自分も同じ」「わかるよ」と言ったのだと思いますが、そのことが一層和佳奈を傷つけてしまいました。
賢人が自分に言った「大丈夫だよ」という言葉と同様に受け取られてしまったのかもしれません。

ほたるは今回改めて自分の罪悪感と向き合うことになったのですが、もしもそれを和佳奈と共有することで自分も救われたかったのだとしたら、和佳奈にとっては残酷なことでした。
ほたるは、和佳奈にとっての「こんな自分だったらいいのに」という人だったのですから。

さて、次回は久しぶりに美晴が登場します。
20話は9月21日(木)午後10時45分からです。どうぞお楽しみに!

記事内画像出典:わたしの一番最悪なともだち 公式サイト





夜ドラ

コメディ、サスペンス等のドラマや映画が好きです。日常を彩るエンタメの魅力を心を込めてお伝えしてまいります。
好きな脚本家:木皿泉さん