【いちばんすきな花】のあらすじとネタバレを最終回まで!主演4人は男女の友情を成立させられるのか?

いちばんすきな花 アイキャッチ 3

ドラマ【いちばんすきな花】のあらすじ・ネタバレを最終回までまとめます。

主演は異例の”クアトロ主演”で、多部未華子さん・松下洸平さん・神尾楓珠さん・今田美桜さんの4名。

”二人組を求める人生で出会った、4人のひとりたち”はどのように出会い、そしてどのような答えを見つけるのでしょうか。

”男女の間に友情は成立するのか?”をテーマに、4人がそれぞれ歩んできた人生や価値観、その時の感情などで描かれる新しいスタイルの物語。

今回は、【いちばんすきな花】のあらすじ・ネタバレを最終回まで紹介していきます。次クールのフジテレビ木10ドラマは大奥2024です。

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※更新情報:最終話(12月21日)のあらすじネタバレまで追記!
目次

【いちばんすきな花】のあらすじ・ネタバレを最終回まで

『いちばんすきな花』全話のあらすじ・ネタバレを最終回まで、まとめていきます。

1話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 1話
#1 男女の間に友情は?二人組が苦手な4人の愛の物語

2023/10/12 放送

1話のあらすじ

学習塾『おのでら塾』で講師をする潮ゆくえ(多部未華子)は幼い頃から二人組を作ることが苦手だったと感じている34歳。しかし、ゆくえには学生時代から気を許せる赤田鼓太郎(仲野太賀)という唯一無二の男友達がいる。出版社『白波出版』に勤める春木椿(松下洸平)は、結婚を間近に控えた36歳。子供の頃から二人組になれなかった椿だが、妻というパートナーを得ようとしていた。深雪夜々(今田美桜)は美容院『スネイル』で働く26歳の美容師。1対1で人と向き合うことに怖さを感じている。27歳の佐藤紅葉(神尾楓珠)は、コンビニで働きながらイラストレーターを夢見ていた。紅葉は小さい時から1対1で自分に向き合ってくれる人がいないという思いを抱えている。

ゆくえはいつものように赤田とカラオケで会っていた。普段と違っていたのは、赤田が結婚すると告げたこと。数日後、ゆくえは赤田から突然の別れを告げられる。赤田の結婚相手がゆくえという女友達の存在を快く思わなかったからだ。椿は恋人・小岩井純恋(臼田あさみ)と新居の家具選びなどを楽しんでいた。だが、椿は純恋を“彼女の男友達”に持っていかれてしまい、結婚は白紙に。夜々は美容師の同僚と2人で飲みに行くのだが、友達以上の関係を迫られ、なぜ普通の友達でいられないのかと辟易。

そんなある日、紅葉はとある住宅を訪ねる。家から出てきたのは椿。紅葉が訪ねた人はすでに引っ越していて、そこには純恋と暮らすはずだった椿が住んでいたのだ。そこに、ゆくえと夜々も訪れ、年齢も性別も過ごしてきた環境も異なる4人の男女が顔を合わせ…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第1話 公式HP

1話のネタバレ

いちばんすきな花 1話2

二人組を作るのが苦手な4人

2人というのは難しい。

あらゆる人数の中で2人というのは特殊で、2人である人たちには理由や意味が必要になる。

2人は1人より残酷。

2人は1人いなくなった途端1人になる。

もともと1人だったときより確実に孤独な1人になる。

2人は強いに決まってる。

1人の人間は2人の人間がいないと生まれない。

逆に3人以上の複数人というのは1人の集合体でしかない。

個々の価値は間違いなく2人のときが一番強い。

とある花屋さんに入り、ガーベラの花束を作ってもらうことにした、ゆくえ。

行き先を聞かれ、ついでにとお使いを頼まれる。

その頃、”先生に会いに”という理由で椿の家を訪ねていた紅葉。

もうここには住んでいないと分かり去る。

そこへ花束を持ってきた、ゆくえ。

立ち寄っていた花屋は、椿の実家で母親から頼まれたという。

結婚を祝うゆくえ、その場を去ろうとすると”前住んでた人のことを聞きたい”と戻ってきた、幼馴染の紅葉と出くわした。

誰も知り合いでない中、別れようとするがそこに夜々もやって来る。

ゆくえのことを椿の妻と勘違い。

椿「同世代の男女ってだけで関係性決めつけるの良くないですよ」

紅葉「分かります。良くないです」

夜々「良くないですよね。ホント良くない…」

社員証を届けに来てくれたのだったが、椿は無くしたことにも気付いていなかった。

「じゃあ」

そう言って別れる4人。

そこへ、椿の母からゆくえへお礼の連絡が入る。

お茶をご馳走になることにしたゆくえだったが、家に入る前に椿から質問攻めにあう。

椿「恋人はいますか?独身とは言ってましたけど付き合ってる人はいますか?」

ゆくえ「いません」

安心した様子で家に上げようとする椿を、紅葉と夜々が引き留める。

夜々「何で確認したんですか?わざわざ、恋人の有無、わざわざ!」

椿・ゆくえ「いると厄介ですよね」

紅葉「そういう前提で家に上げるんですか?」

そういう?どういう?

夜々「奥さまに何て説明するんですか?この人、恋人いなくて独身だからお茶出すねって言うんですか?奥さま混乱しますよ」

椿「奥さまいません。奥様住んでいません。独身1人暮らしです」

指輪を外すのを忘れていた椿は、その場で土に埋め、合掌。

ゆくえも、つられた2人も共に…。

4人の育ってきた環境

流れのまま、家でお茶する4人。

ゆくえ「何かごめんなさい。こんなほやほやの初対面なのに。…ごめんなさい」

椿「いえ、人と話してる方がまだ気が紛れるんで。初対面好きだし、初対面は得意なんで」

ついでに、と振られたてほやほやの赤田との経緯を話すゆくえ。

紅葉「友達って結婚したら会っちゃ駄目なの?」

夜々「男女が2人で会うのが駄目ってことですよね?」

本当に友達だったのか?

男女が2人でいたら、たいがい…。

たいがいって?

夜々「たいがいは恋です。恋っていうか下心です。奇麗に言うと恋。正直に言うと下心。もっと正確に言えば性欲です」

議論する4人。

2人=嫌なもの。

昔から苦しめられていた。

ゆくえ「はい。好きな人同士で2人組作ってください」

ゆくえ:塾の先生をしているが、学校はお友達を作って人間関係を学ぶところだから、子供たちに自分はそれを教えられないと、教員にはならなかった。

怖くて必死だったという椿と夜々。
仲間が奇数だと寿命も縮む思いだった。
しかし、紅葉は誰とでも仲良くなれる、全人類友達なタイプ、とゆくえ。

紅葉:2組の縁がない。大人数でわいわい薄っぺらい話する友達はいる。嫌われてはいないけど、誰にも選ばれない。興味すら持たれないから、いじめられもしない。いてもいなくても同じで、いると便利な時だけ使われてきた。

夜々「嫌でも興味持たれて、いるだけで目立ってみたいですか?」

夜々:小5の時、仲良しだと思っていた女の子に声を掛けたら「もう引き立て役は嫌だ」と断られ、1人になるのが嫌だったから断られないと分かってる男の子に声をかけてペアになってもらった。女子からは声は聞こえなかったものの、何を言われているかは分かった。

椿:ペアを組む契約を交わした後に、やっぱりあの子にするって契約破棄されてきた。みんなのいい人にはなれるのに、誰か一人の一番好きな人にはなれない。

ゆくえ「あっ、ごめんなさい。学校が嫌いで塾講師になりましたっていう、軽い自己紹介のつもりだったんですけど…。皆さんの嫌な記憶…」

2人組つくれなんて命令もうないのに。なのに上手に2人組つくれないと大人になっても…。あっ、そっか。だから学校でそれやるのか。なるほど…。それが上手にできなくてこぼれ落ちちゃったんですね、私たち。2人組になれなかった4人…。4人全員余っちゃった1人…。

椿は帰り支度する際、忘れ物がないか念入りにチェック。

2度目は苦手、もう会わないって分かってるから喋れる。

どう思われてもいいから。

 

その足で友達に連絡するゆくえだったが、友達はもう北海道に戻っていた。

「いつでも会えるって思ってちゃ駄目だね…」

 

夜々は友達に「ごはん行こうよ」と連絡するが、「会いたいって言ったら喜んです来る男なんていっぱいいるでしょ」と言われてしまう。

悲観し涙しているところをナンパされるが。

「あれ?お姉さん泣いてる?大丈夫?ねえ、1人?」

「2人に見えんのかよ!!」

 

自宅にてカップ麺を作っていた紅葉に、友達から連絡が入るが「いい水がある」という怪しい勧誘の電話。

「あぁ…」

 

3人が帰った後の椿は、ごみを捨てる。

テーブルの上には母からの花束。

と、台所に並ぶ4つのカップがあった…。

 

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2話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 2話

#2 4人を繋ぐ忘れ物…交換ノートと同窓会

2023/10/19 放送

2話のあらすじ

小学校の同窓会に参加した潮ゆくえ(多部未華子)は、当時仲の良かった友人の結婚式に自分だけ呼ばれていなかったことを知る。その後、実家に帰省したゆくえは母のみきこ(神野三鈴)から、同窓会でどうせ愛想笑いをしていただけだろうと言われ、さらに、みきこから人間に一番必要なのは社交性や愛嬌、気配りだと言われるのだが、ゆくえはいまいち納得がいかない。

コンビニのバイト終わりで帰ろうとする佐藤紅葉(神尾楓珠)は、バイト仲間たちが自分のイラストを褒めておけばシフトを代わってくれると話しているのを聞いてしまう。だが、紅葉が彼らを責めることは無い。

春木椿(松下洸平)が実家の花屋に帰宅すると、母の鈴子(美保純)と弟の楓が出迎えた。椿の新居での生活を尋ねる鈴子に、椿は結婚はしないと告げる。

友人の結婚式に参加した深雪夜々(今田美桜)は新婦の両親への手紙に涙ぐむが、帰り道、他の友人たちに感動している演技が上手いと言われてしまう。彼女たちは感動の強要と醒めていたのだ。夜々は、そんな友だちと話を合わせるが…。

夜々がアパートに帰ると相良大貴(泉澤祐希)がいた。恋人ではなく「友達からで良い」と言う相良に、夜々はなぜ友達の方が格下のような言い方なのかと告げて逃げる。夜々が公園に入るとそこには、紅葉がいた…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第2話 公式HP

2話のネタバレ

いちばんすきな花 2話2

再集結する4人

紅葉を”彼氏”と紹介する夜々。

相良は”この子ね、顔がいいだけだよ”と紅葉に伝え、去っていく。

気まずくなる2人だったが、改めて自己紹介し話をする。

しかし。

やっぱり、2人は気まずい。

そこで夜々が、椿の忘れ物があると話し、再び家を訪れることに。

 

一方でゆくえは、生徒の望月希子(白鳥玉季)に”交換ノートはどうやって終わるか?”を話していた。

誰かが回さないで止めたら自然消滅。

そんな話をしていると、塾長が新しい生徒を連れてくる。

希子と同じ学校で同じクラスの穂積朔也(黒川想矢)。

ゆくえとの面談では、”教室移動がない教科が好き”と話し、何か通ずるものを感じていた。

 

その頃、椿の家へと向かっていた紅葉と夜々は、玄関前で”オクサマ”と書かれた棒に手を合わせていた。

出てきた椿に、忘れ物=美容院のポイントカードを差し出す夜々。

前回ゴミ箱から拾っていたものだった。

ここに来た経緯を話し、2人が気まずかったから3人になればいいと思いついた、と。

紅葉・夜々「初めまして」

家に上がった2人は、前回の一件について”喋りやすかったから”、”直後はトラウマをほじくり返されたようだったが、後になって言葉にできるんだ、と思った”と話し、椿も同じことを思っていた。

その時、どこかに電話をしに行く紅葉。

椿と夜々の2人は取り残され、気まずい。

名前を聞き、年齢を聞くのに失礼じゃない聞き方を考える椿だったが、察した夜々が”26です”と瞬時に答えた。

戻ってきた紅葉は、ゆくえに電話しこの場に呼んだと話す。

電話を受けたゆくえは、”またやってしまった”と反省。

帰省で買って帰ってきた手土産を持ち椿宅へ向かった。

それぞれ、どんな”人”?

実家、新潟のお土産を持ってきたゆくえは、前回のことを謝罪する。

ゆくえ「前回、逃げるように立ち去り、申し訳ありませんでした。皆さんのトラウマを掘り起こすようなことしてしまって、すいません」

椿「いったん座りましょう。はい、席着いて。着席」

呼んだのは紅葉が勝手に呼んだだけで、それはゆくえの席が空いていたから、それだけ。

夜々「ここへ来たのは私が勝手に。偶然会って、勝手に連れてきて」

椿「2人が勝手に上がって」

ゆくえ「私に謝罪させる気…」

椿「ないです」

ゆくえ「怒って…」

夜々「ないです」

誤解が解けたところで、みんなでゆくえのお土産を食べる。

結婚式、同窓会ー。

みんな苦手。

夜々「苦手なのに参加したんですか?自分から傷つきに行くことないのに」

ゆくえ「行かなくても、他人の感情勝手に想像して勝手に傷つくから、どっちみち傷つくんです」

中学生の時に見に行った、いとこのちびっこ相撲大会でのことを話し始める、ゆくえ。

知らない子の試合。

片方の男の子がもう大人だった。

対戦相手の男の子は小さく、もう泣き出しそうという状況。

そんな時、周りの大人たちはちっちゃい子の方「かわいそうね」、おっきい子の方を「恵まれてるわね」と、聞こえちゃいそうな声で言っていた。

そう思っちゃうのは仕方ないし、ゆくえもそう思った、だが、ちっちゃい子の方が勝ったという。

”いい話”という椿と紅葉に対し、ゆくえは「涙が止まらなくなった」と、負けた男の子が相撲を続けられるか、ちゃんと悔しいって気持ちだけで泣けているか、恥ずかしい気持ちに邪魔されてないか、自分が期待されて負けたことでみんなが感動している、どれだけ辛いか。

ゆくえ「みんなと同じ気持ちになれないって怖いんですよ。悪いことみたいに思えちゃうんです。昔からそうでした。他人の感情勝手に想像して、勝手に心配したりつらくなったり。赤田だけでした。そういう気を使わなくて2人でいられる友達」

気を使わなくていい人。欲しいしなりたい。

椿「都合のいい人にしか、なれなかったな」
紅葉「調子いい人って、言われるくらいです」
言い出せない夜々。

ゆくえは”頭がいい人”ってやつだけ、良く言われていた。

狙えるところがなかった、役割というか居場所…。

紅葉「そこだよ、席。ゆくえちゃんの席、そこだよ」

笑い合う4人。お菓子を渡し合う。

椿:同じもの見たからって、みんな同じ感情になってたら気持ち悪いですよ。どこに気持ちが向くかなんて、人それぞれだし。言っちゃ駄目なことはたくさんあるけど、思っちゃ駄目なことは、ないです。

ゆくえ:はい。見えることだけで、幸せかどうか決めつける大人にはならなかったから、それは良かったです。

また今度”聞いてみよう”と思える

先に帰宅した女子陣2人。

”顔がいい人”、”顔「だけ」がいい人”、他人に言われるのはそれくらい。

夜々はゆくえに切り出す。

ゆくえ「”だけ”かどうかはまだよく分かんないけど。でも、いいのは間違いない。カワイイ」

嫌味ポイントが間違ってるゆくえだったが、夜々は気にせず話を進める。

一方で、紅葉は椿と片付けしながら、移動教室が嫌いだった話をしていた。

椿・紅葉「今度、あの2人に聞いてみますか?」

2人は、別角度の強めのトラウマありそう…と笑い合う。

その頃、ゆくえと夜々は交換ノートの話に。

結果、夜々も誰かが止めて自然消滅だったという。

”嫌われたくなかったから”

それが夜々を必死にさせていた理由だった。

夜々「こう見えて、グループからはぶられないように必死だったんです。どう見えてるか分かんないけど。交換ノート、回ってきた日の夜にいっぱい書いて、翌日には次の子に渡して。でも、みんな思ってたんですって。夜々がすぐノート回すの、圧力だな~って。私、グループの中心的な感じだったんですよ。自覚も希望もしてなかったけど、そういう位置付けで。夜々に嫌われたら終わり、みたいな謎の噂とかあって。そういう子にされてました。嫌われたくなかっただけ、なんですけどね」

ゆくえ「男の子にもこういうのあったのかな?仲良し儀式的な」

ゆくえ・夜々「今度、あの2人に聞いてみますか?」

こちらもまた、別角度で強いトラウマ持ってそう…と笑い合った。

そして、片付けが終わった紅葉は”忘れ物”として、タオルハンカチを置いていく。

紅葉「じゃあ、忘れ物を取りにまた来ます。あの2人誘って、来ます。お邪魔しました」

 

ゆくえが先にバスを降りたところで、夜々が呼び止める。

夜々「ゆくえさん!後出しじゃんけんだと思われるかもしれないんですけど、私も負けた子のこと考えて辛くなりました。じゃあ」

そう言って、手を挙げた夜々にゆくえは”チョキ”を出す。

じゃんけんして別れる2人、笑いあった。

2人で話してるときに、その場にいない誰かと誰かを…「あの2人」って言って、名前を言わなくてもそれが誰と誰のことか分かる。それはもう、2人と2人じゃなくて、4人ってことなのかもしれない

紅葉の忘れ物をしまう椿。

その時、インターホンが鳴り、”ホントに忘れ物?”と玄関に急いだ時、鍵が勝手に開く。

そこには元婚約者の姿が。

「忘れ物しちゃって…」

 

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3話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 3話

#3 好き同士が両思い、とは限らなくて…

2023/10/26 放送

3話のあらすじ

残したままにしていた自分の荷物を取りに、春木椿(松下洸平)の家へとやってきた元婚約者の小岩井純恋(臼田あさ美)。荷物を送るなど気を利かせてあげられなかったと謝る椿に「ごめん以外に言いたいことないの?」と問いかける純恋はそのまま家の鍵を返して帰っていく。

一方、バイトを終えた佐藤紅葉(神尾楓珠)は、忘れ物を取りにいくことを理由に、椿の家に行くが、椿はまだ帰宅していなかった。椿に会いたかった紅葉はスマホを取り出して連絡をしようとするが、連絡先を交換していなかったことを思い出す。

深雪夜々(今田美桜)は、常連の女性客がこれから女友達とご飯に行くという話を聞く。少しうらやましくなった夜々はこっそりと自分のスマホに入っている連絡先を見るも、紅葉同様に、会いたいと思った相手の連絡先を聞いていなかったことに気づく。

そして、ある日、仕事の休憩中に、紅葉へメッセージを送ろうとしていた潮ゆくえ(多部未華子)。椿と夜々の連絡先を知っているか紅葉に聞こうとするも、何と送って良いか悩んでいると、小野寺学(菅原大吉)から、ゆくえに来客があると聞かされて…

出典:いちばんすきな花 ストーリー第3話 公式HP

3話のネタバレ

いちばんすきな花 3話2

連絡先を交換する2人組

来客はボールペンを届けに来た、夜々だった。

そこで連絡先を交換する2人。

一方で、家に帰った椿は、待っていた紅葉と出くわす。

椿「来る前に連絡くれれば…」

そこで、連絡先を交換していないことに気付く。

家に入り、連絡先を交換した2人。

そこへ弟・楓(一ノ瀬颯)が廃棄寸前の花束を持って、やって来る。

椿「今、人来てて…」

楓「友達?」

椿「…友達?」

自然と集まってしまう4人

ご飯を食べに行こうとする、ゆくえと夜々は椿の実家・フラワーショップはるきに立ち寄った。

配達から戻った楓の話を聞き、紅葉が会いに行っていることを察した2人。

春木家に集合した4人。

家についてあれこれ話していると、元婚約者・純恋の話が飛び交う。

そこへやって来た、純恋。

椿「純恋」

3人「…すみれ」

純恋に向かって手を合わせる3人だった。

椿×元婚約者・純恋の結末

純恋と椿の様子を見守る3人。

椿「上で遊んでなさい」

素直に階段へ移動した3人。

忘れ物をしたわけではないと言う、純恋。

純恋「この前来た時、ちゃんと話せなかったから。話っていうか、聞けなかったから。椿君が思ってること何も聞けなかったし言ってくれなかったし」

椿「純恋のこと好きだった」

純恋「私も好きだったよ」

椿「でも、好き同士だったけど両思いじゃなかった。両思いは好き同士のことだけど、好き同士が両思いとは限らなくて。好きっていうパッケージに満足してるだけみたいな。それぞれ身勝手に好きだっただけで。むしろ好きって後付けで、結婚相手にちょうどいいから好きってことにして」

純恋「珍しくいっぱい喋る時って、意味わかんないことばっかり言うよね」

椿「意味わかんないことばっか考えてて。普段それを話す相手がいないから、毎回美容院変えて初対面の美容師さんに話し聞いてもらったり、タバコ吸わないのに知らないおじさんと喫煙所で喋ったり、そうやって発散してた。純恋には意味わかんないこと言っちゃわないように気をつけて。純恋には嫌われない配慮をずっとしてて、好かれる努力はできなかった」

純恋「普通に怒ったり、泣いたりするかと思った。それか、戻ってきてとかそういうわかりやすいこと言われると思ってた」

椿「ごめん」

純恋「分かりにくい言葉ばかり言ってごめんが口癖だよね。やめたほうがいいよ。何も悪くないのに謝ってると、本当に自分が悪い気がしてきちゃうよ?」

椿「ごめん、楽してるだけ。自分が悪いって思う方が楽だから。怒ってるよ?怒ってるし、悲しんでるし、悩んでる。それを隠してきた」

純恋「そっか、ならよかった。よくはないけど、でもまだよかった。私と一緒にいたら、多分どんどん感情無くしてた」

椿「正直、戻ってきてほしいって思ってない。ずっと純恋と話すのしんどいなって思ってた。純恋と話すのも、純恋の話も好きだったけど、純恋は俺じゃなくてもいい人で俺が聞かなくてもいい話ばっかりで」

他の誰かと、幸せになってください。

男友達とは結婚しない、という純恋。

付き合ってもないよし、もともとは本当に友達だった。

ただ、1回関係を持ってしまったことで、椿に嘘はつけなかったという。

純恋「私が言っちゃダメなのわかってるけど、結果良かった。結婚しちゃわないで良かった。一生、椿君の感情を奪うとこだった」

全てを聞いていた3人。

純恋が純粋で、それが故に人を傷つけることもあると。

帰ろうとする純恋は、ゆくえ達にについて聞く。

純恋「あの人たち誰?」

椿「友達」

椿の友達の話を全然聞いたことがなかった純恋は、安心した様子で帰っていった。

居心地のいい家

純恋とのなれそめを聞く3人と熱弁する椿。

椿は、基本的にしゃべりたいタイプだった。

そして、お腹がいっぱいになりソファーに横になる3人。

”居心地がいい家”

住みたいとかじゃなくて通いたい。

家で寝たいし。

夜々「しっくりくる表現見つけちゃいました」

 

”部室”

 

夜々「約束しなくても誰かしらいる安心感があって、でも一人ならそれはそれでラッキー。サボってるサボってない感じも出せる。教室は選べないけど、部活は選べる」

ゆくえ「椿さんのおうちは、お花の匂いがする部室です」

 

しかし、1人では広すぎる家。

引っ越しも考えているという椿だったが。

椿「考えてるうちはここに住んでます。考えている最中に引っ越すことはないです。廃部になりません。来る時は、あらかじめ連絡くださいね。仕事もあるので。常識の範囲内で春木家のルールにのっとってね」

ソファーで眠る若者2人。

ゆくえと椿はコーヒーを飲みながら話すことに。

子供の頃は落ち着きがなく、授業中にじっと座っていられない、おかしなことばっかり言う子だった椿。

しかし、まだ何も知らないゆくえは”意外”などとは思わず、”そうなんだ”という感想。

ゆくえ「でも、確かに今は落ち着きある大人に見えます」

椿「落ち着きある?大人ぶってるだけです」

ゆくえ「みんな何か、ぶってます。私はいい先生ぶってます。程よく親しみのある距離感で、でも勉強やシーンのことはきっちり、みたいな」

椿「いい先生って言われるんですか?」

ゆくえ「生徒や保護者はそう言ってくれます」

椿「いい先生なんですね。生徒さんからいい先生って言われてるなら、それはもういい先生ってことです」

ゆくえ「じゃあ、落ち着きあるように見えてる椿さんは、落ち着きあるって事ですね。いい人って言われるって事は、いい人ってことですね」

しばらくして、目を覚ます夜々と紅葉。

ゆくえの姿が見えず、ベランダで友達と電話していると聞き、嫉妬の顔を見せた2人。

外からベランダにいるゆくえに手を振り、先に帰る夜々と紅葉。

夜々「私バスです」

紅葉「電車だから」

夜々「送ってってくれないんですか?」

紅葉「送ってほしいと思ってないでしょ?」

夜々「思ってないです。行ったら家までついてくるか試しました」

別れようとした2人だったが、連絡先を交換していないことに気付き教え合う。

その頃、電話を終え帰ろうとするゆくえ。

ゆくえ「すみません。本当に長くなっちゃった。私も帰りますね」

椿「みんながいなくなって、ここに一人になった時。不思議と自分はもう一人にならないって感覚になるんですよね。一人で大丈夫って思える感じ。あれね。ちょっと似てます。携帯電話。携帯電話初めて自分の携帯を持った時の気持ち。人とつながる手段をもらったのに。一人で何でもできる気になる。あの感じ。一人で大丈夫、って思えるのは一人じゃないってわかった時なんだ」

この2人も連絡先を交換しようとしていた矢先、紅葉がグループを作ったことで繋がった。

バスを降りた夜々に1本の電話が。

夜々「もしもし、うん、夜々だよ。うん、今から帰るとこ。今、今、家いるの?うん、分かった。すぐ帰るね。はい」

”送ってもらえばよかった”

一方の紅葉も、知り合いに出くわし飲み行こうと誘われたが客寄せパンダ、という扱い。

”送っていけばよかった”

 

その頃、トイレで笑顔を作る夜々。

家に帰ると、そこには母・沙夜子(斉藤由貴)の姿が…。

 

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4話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 4話
#4 好きや嫌いに理由なんかなくてもいい

2023/11/02 放送

4話のあらすじ

深雪夜々(今田美桜)のアパートに母の沙夜子がやって来た。突然訪れた母に何か用事があったのか問いかける夜々だったが、沙夜子は「夜々に会いにくるって用事」とだけ答える。さらに着ているTシャツを見た沙夜子から「もっとかわいいの着なよ!」と言われた夜々は…。

春木椿(松下洸平)は駅へと向かう途中、ゴミ置き場の瓶に花が生けてあるのに気づく。それは、椿が小岩井純恋(臼田あさ美)に渡したものだった。花に手を合わせて去ろうとすると、近所の住人に呼び止められ、今日は燃えるゴミの日ではないと注意された椿は、仕方なく職場へ持って行くことに。

イラストの装丁の打ち合わせのため出版社を訪れていた佐藤紅葉(神尾楓珠)。編集者との打ち合わせを終えてエレベーターに乗ろうとすると、そこには椿の姿が。実は紅葉が訪れていたのは椿が勤める出版社で…。

その頃、美容院で休憩をしていた夜々のスマホには沙夜子から「お夕飯なにがいい?」と連絡が。予定はなかったものの“友達と約束している”と夜々が返すと、沙夜子は誰だと詮索してくる。すると、困っている夜々に、潮ゆくえ(多部未華子)から「今夜ヒマだったりする…?」と連絡が入り…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第4話 公式HP

4話のネタバレ

いちばんすきな花 4話2

私はお人形だ

看板娘・マスコット、そうやって扱われてきた人生。

沙夜子からもしつこい連絡。

夜々は、ゆくえに会いに行く。

2人は椿の可愛いところについて話し盛り上がっているが、夜々に連絡が入り帰ることに。

帰宅後は、グループLINEで4人で盛り上がるもまた沙夜子に邪魔される。

そして、兄たちの誰かが女の子だったら、と話すと”そうかもしれない”と自分が産まれてきたのは最後のチャンスだったと言われた。

沙夜子「ありがとね。女の子に産まれてくれて」

夜々「産んでくれてありがとう」

男女平等

  • 重い荷物を運ばされる女子→仕事の内容を分けるとセクハラ
  • 塾で”女子の席”と言われる→自由席だけど女子の席だから荒れる
  • 女の美容師のシャンプー嫌→力が弱いから嫌だと言われ同僚の男に頼む

”必要な区別をしてもらえないことは、何よりも差別”

お気に入りのお人形産んで、それで遊んでるだけ

椿と紅葉は2人で買い出しに、ゆくえと夜々も誘う。

行きたい夜々だったが、沙夜子が迎えに来たことで連絡がしづらくなったまま。

そのまま家で沙夜子と食事をしようとしたところで、椿たちから連絡が入り携帯に夢中になってしまった。

沙夜子「ご飯中、携帯触らんよ。女の子やけん、やめ。昔からパパとかお兄ちゃんの真似してたから。やっと直ったと思ったのにまたこんなんして。どっかのいとこのお姉ちゃんみたいにならんでよ。あんた、昔から懐いとったから心配。お友達がそうなんやろ。最近仲良くなった子たち。こういうのは大概周りが悪いじゃけ。友達はちゃんと選ばな」

耐えきれなくなった夜々は、”友達にご飯に誘われた”と外出することに。

沙夜子「あんた昨日も友達とご飯行ってて、ママのことほったらかしにしとったやろ。昨日は先約やけん許したけど、今誘われたんやろ?やのにそっち行くとね。ママは母親やろ?他人優先すると?」

夜々「他人やけど。他人の方が母親より私のこと分かろうとしてくれとる。母親ってだけやん。産んだってだけ。お気に入りのお人形産んで、それで遊んどるだけ」

夜々の心の声

”ただの既読無視です”

椿家に現れた夜々は、ピザを温めようとするゆくえの側に行き袖を掴む。

そんな夜々は泣きそうな顔をしていて、ゆくえは椿にアイコンタクトを送った。

2人で飲みに行くこととなった椿と紅葉。

残った夜々は、ゆくえに昔の話をし始める。

夜々「中学生の時、保健室の先生に相談したことがあるんです。女の子でいることが辛いって。こう思うのは良くないのかなって。そしたら、いろんな定義の説明をされて。Lはこう、Gは、Bはみたいな。違いますってハッキリ言いました。男の子になりたいわけじゃない、そういう意味じゃないって。そしたら、男の子を好きになったことある?女の子を好きになったことは?って」

ゆくえ「何で恋愛対象の話になるの?」

夜々「そう…。そう思って、もう話しても無駄だ、もういいやって思いました」

ゆくえ「当てはまらないものって、不安なんだろうね」

夜々「当てはめないと、間違って傷つけちゃうかもしれないから。確認したかっただけなんだと思います。優しさだったと思います」

ゆくえ「そういう優しい人って、さらに辛い思いしてる人を探し出して、その人使って慰めるんだよね。あなたは恵まれているのよって、幸せ強要して。その人より一層辛いって決めつけた人の辛さだって、結局は妄想でしかないのに」

夜々「納得はしてるけど、辛いです。私は女だけど、女の子でいることが、どうしようもなく辛くなる時があって。それだけなんです。こう思うのは、わがままで贅沢でよくないと思って、満足してますって顔して生きてきたけど。久々に母親に会ったら、駄目になっちゃって。女の子として愛されてることが、感じすぎてきついし。こう思っちゃう自分も嫌い。多数派の辛いは、わがままなんですかね」

首を振る、ゆくえだった。

夜々と母・沙夜子

夜々「ママは男の子みたいに育てられたらしくて。お兄ちゃんのお下がりの服着て、男の子のおもちゃで遊んで。女の子のものがもらえなかったって。それが悲しかったけど、我慢してたそうです。だから、娘には思いっきり女の子を楽しませてあげたいって。それを聞かされちゃったから反発できなくなったんですけど」

ゆくえ「妹がね。昔からあんまり人と話すのが上手じゃない子でさ。ちっちゃい頃、ずっとぬいぐるみに話しかけてるから、”お姉ちゃんが聞くよ。話してごらん ”って言ったの。そしたら、”お姉ちゃん言い返すからやだ”って言ったの。ぬいぐるみに話すのは、”言い返されたくないからなんだ”って。お人形にならないでね。夜々ちゃんでいてね」

急に”降りるよ”と、夜々を自宅に誘ったゆくえ。

夜々と妹・このみ(齋藤飛鳥)に、それぞれを紹介する。

夜々が心の叫びをぶつける

翌朝、家に帰った夜々。

そこに沙夜子の姿はなく、ごみはまとめられ、食器は洗ってあり、洗濯物は畳まれ、冷蔵庫には昨晩のおかずが入っていた。

電話する夜々。

沙夜子「おはよう。お家へ帰ってきたんね。冷蔵庫見た?昨日のおかずはタッパーに入れとうよ。何?全部言わんね」

夜々「あなたの長男が言ってました。”すごいよな。俺長男なのに、4番目のお前より子供の頃の写真少ないんやもんな”。次男はこう言ってました。”中学の時、部活で大けがして病院に運ばれた時、母さん、お前のピアノの発表会優先したんやぞ!”三男は…。三男が言うには、”俺たち3人なんか、お前が生まれるまでの助走でしかない”って。すごく大事にしてもらえて感謝しとるけど。けど…。辛かった。期待に応え続けるのも、他人だけやなくて家族からも、お前はいいよなって思われて、つらかった。ピンクもスカートも嫌いじゃないとよ。でも一番好きな色は紫やし、スカートよりズボンのが好き。料理はホントに嫌い。ママのことは嫌いじゃない。好きだよ。好きやけど…。嫌いなとこがいっぱいある。私の好きなもの…。分かった気になっとうところがすっごい嫌い」

沙夜子「ママも…。ママも夜々のこと大好きなんよ。好きやけん、嫌いになりたくないけん。ママの理想を押し付けてしまったのかもしれんね。ありがとね、付き合ってくれて。夜々は、好きな人がなにを好いとうか、わかってやれる人になってね」

夜々「パパとお兄たちによろしく。あっ、お花ありがとう」

沙夜子「あぁ~あのピンクの、ごめんね。アジサイなかったけんね。さすがにこの季節やと。ちゃんとお水ば替えてね。じゃあね」

冷蔵庫に入っていたおかずを温める夜々。

涙が止まらなかった。

いちばんすきな花は?

冷蔵庫に入っていた残りのお菓子を取り出す椿。

そして、夜々の美容室へと向かった。

営業時間ギリギリということもあり、店内は2人だけ。

夜々は一枚の写真を見せる。

椿「アジサイ」

夜々は「いや、そっちじゃなくて、ここ。これ何でしょう?」

椿「カワイイ。でんでん虫~」

夜々「可愛いですよね。好きなんです、でんでん虫」

椿「アジサイも好きなの?」

夜々「一番好きな花です。椿さんは?」

椿「一番とかはないかな?いろんなのに囲まれてたから。一番って決めちゃうのが申し訳なくて」

夜々「椿さんっぽい。なんで椿さんなんですか?お名前」

椿「花屋にないからって。花屋に、まあ置いてる店もあるかもしれないけど。うちの実家は椿ないから、だから」

夜々「たくさんお花があるお家だけど、椿さんは椿さんだけということですね」

椿「まあそういうことらしいです。夜々ちゃんは?」

夜々「長男・朝人(あさと)、次男・真昼(まひる)、三男・夕弥(ゆうや)。夜です」

椿「なるほど。兄弟って感じでいいけどね」

夜々「椿さん。もしうちの母親に会う機会があったら、26歳・女子の椿ちゃんってことで押し通してください」

椿「無理じゃないかな?無理だと思うな」

夜々「イケます。気持ちの問題です」

椿「気持ちでどうにもならないことあると思うな」

夜々は、髪を切りながら、”あっ”と言い、椿を動揺させた。

一方のゆくえは、紅葉のバイト先へ。

小さいころ、周りの大人に描いた絵を見せると”上手だね、才能あるね”という褒め方しかしてくれなかった中、ゆくえだけが絵を”好き”と言ってくれた。

それが凄く嬉しかったという紅葉。

ゆくえ「いいとか悪いをさ、好き嫌いとごっちゃにする人いるでしょ」

紅葉「うん。そういう人、嫌い」

ゆくえ「私も…、絵の良し悪しはよくわかんないけど、好きなのはわかるし。良し悪しと好き嫌いって違うし。ほら、椿さんのことは好きだけど、いい人だから好きってことじゃなくて。良いとか悪いには理由はいるけど、好きとか嫌いに理由はなくてもいいんだよ

紅葉「椿さんのこと好きなんだ…」

ゆくえ「好きだよ。好きでしょ?」

紅葉「うん」

ゆくえ「夜々ちゃんも好きでしょ?」

紅葉「うん」

ゆくえ「ゆくえちゃんも好きでしょ?…えっ?嫌い?あんなに市民プール連れてってあげたのに。このみに沈められて泣いたくせに」

紅葉「トラウマ掘り起こさないでよ。…今度はちゃんと、どっか食べに行こうよ」

ゆくえ「うん、4人で行こう」

紅葉「…行こう!」

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5話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 5話

#5 優しいふり…一番最低なのは俺だった

2023/11/09 放送

5話のあらすじ

朝、春木椿(松下洸平)の家で目を覚ました佐藤紅葉(神尾楓珠)。紅葉は前の晩、急に椿の家にやって来て、二人で酒を飲んだあと、そのまま寝てしまったのだ。その時のことをあまり覚えておらず恐縮する紅葉だったが、椿は優しく朝食などを準備して、コンビニのアルバイトへと送り出すのだった。そんな紅葉のスマホに高校時代の友人、伊田幸徳(堀家一希)からナンパに行こうと突然連絡が入り…。

深雪夜々(今田美桜)は紅葉に呼び出されて会うことに。急に呼び出したことを謝る紅葉に「暇してたんで」と答えつつ、何かあったのかを尋ねる夜々。すると夜々は不意に、潮ゆくえ(多部未華子)のことが好きかと紅葉に問いかける。突然の質問に驚く紅葉だったが、さらに夜々がゆくえの家に泊まったことを知り動揺を隠せないようで…。

その頃、ゆくえはアパートでこのみ(齋藤飛鳥)と話をしていた。夜々がまた泊まりに来るかと尋ねるこのみに、ゆくえは聞いておくと返す。その時、ゆくえは手を滑らせて自分のマグカップを落として割ってしまい…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第5話 公式HP

5話のネタバレ

いちばんすきな花 5話2

《生まれてから一度も孤独を感じたことはなかった。周りにはたくさんの友達がいて、みんなで仲が良かった。誰とでも仲良くなれて、誰からも好かれて”明るくて優しい”、そう言われた。みんなから必要とされた。友達がいなくて…いつも1人でいるやつを見つけては一緒にいてあげた。いじめをしてるやつより、いじめを見て見ぬふりするやつより、誰よりも一番最低なのは…俺だった》

4色のマグカップ

ゆくえがマグカップを買いに出かけると、同じ店で赤田(仲野太賀)が妻と買い物に来ていた。

妻がいない間に”元気か?”とお互いの近況を報告、ゆくえがマグカップを4つ買おうとしているのを見て赤田は良い友達が出来たことを嬉しく思うが、少し寂しそうでもあった。

 

椿家に集まるゆくえと夜々。

マグカップを並べるゆくえに対し、夜々は”ナンパを手伝うのは友達なのか”と問う。

”一緒にナンパしてるなら友達”というゆくえに、”一緒に”という感じではなかったことが納得いっていないようだった。

そんな夜々に「紫」のマグカップを渡すゆくえ。

”何となくイメージで”

ゆくえ「全然他のでもいいよ。好きなの選んで」

夜々「紫好きです!一番好きです。ゆくえさんは?」

「水色」のマグカップを選んでいたゆくえ。

残りは「赤」「黄色」のマグカップ。

夜々「椿さんが赤で、紅葉君が黄色ですかね」

ゆくえ「私もそのイメージで選んだんだけど。4つ並べてさ、お好きなのどうぞってやろ。かぶったら、じゃんけんか会議ね」

テーブルに並べられた、4色のマグカップ。

 

椿、帰宅ー。

リビングには誰もおらず、ゆくえと夜々は2階からこそこそ降りてきた。

テーブルに置かれているマグカップに気付いた椿を、階段からこっそり見張る2人。

椿は何色を選ぶのか…?

”取るよ~…取るよ~…”

その手には「赤」のマグカップ。

”取った!やっぱ赤なんだ”

嬉しそうな2人。

椿「カワイイ」

新しい仕事と紅葉の過去

その頃、イラストの仕事で青山画廊の坂田と会っていた紅葉。

「シノさん」という若者の間でも人気になっている画家からのご指名で、紅葉とコラボしたいと声がかかったという。

紅葉のインスタを見たというが、絵の感じも違うし格差もあると戸惑う紅葉に、坂田は”薄謝ではございますが”と、33万円の金額が書かれた契約書を見せた。

さらに戸惑う紅葉に、詳しいことは後日アトリエで、となぜかシノさんに気に入られているらしい。

後日、アトリエに向かうとそこには高校時代にいつも1人で絵を描いていて、紅葉が声をかけたことで一緒に絵を描いたりしていた篠宮(葉山奨之)の姿が。

中に通された紅葉。

篠宮「一緒に何かしたいと思ったんだけど、同級生だからって理由は嫌かな~って。だから坂田さん通して。ごめん。大人になってまで、僕の相手するの…。佐藤君にはホント感謝してて。2年のとき優しくしてくれたの。3年でクラス離れたときもさ、黒崎君紹介してくれたでしょ。仲良くなれると思うからって。あの後ホントに仲良くなって黒崎君から聞いた。1年のときいつも1人いたら、佐藤君が声掛けてくれたって」

紅葉「黒崎…今でも仲いいの?」

篠宮「うん。今でも友達。今でもたまに佐藤君の話になるよ。ああいう友達が多くて明るくて、でも僕たちみたいな日陰にも気付いてくれるの佐藤君だけだったよねって。憧れだったねって。あっ、じゃあ本題なんだけど、来年個展が決まっててそれに向けて作りたくて…」

紅葉「篠宮も黒崎も同じクラスにいてよかったって思って…」

篠宮「んっ?うん。僕だって佐藤君がいてくれてよかった。フッ。そう言ってるじゃん」

紅葉「そうじゃなくて。お前らみたいな1人でかわいそうなやつ、余ってるやついるとありがたかった。そういうやつ裏切らないから。俺なんかでも絶対一緒にいてくれて、一緒にいるだけでうれしそうにしてくれて…。ホントは友達なんかいなくて。目立つやつと一緒にいて、いいように使われてただけで。それがずっと続くのしんどいから、たまにああやって1人のやつ見つけて近づいて、優しいふりほっとけないみたいな、そういうふりして…」

篠宮「うん。で?で?えっ?そうやって仲良くなるのは、普通の自然になる友達と何が違うの?何でもいいけど、よくないけど…。そっちの勝手な罪悪感で、こっちのいい思い出塗りつぶさないでよ。優しいふりしてればいいじゃん。こっちは優しさだって捉えてんだから。一緒に仕事するの嫌だよね。ごめん。会う前にちゃんと言わなかったのずるかったよね。まだバイトとかしてる?」

紅葉「してるけど…」

篠宮「そっか。1個仕事飛ぶときついよね。他の案件紹介してもらえるように、坂田さんに頼んでおくね。できるだけ割のいいやつ」

紅葉「何で?何?優しさ?」

篠宮「優しいふり。佐藤君1人でかわいそうだから」

紅葉「お邪魔しました」

篠宮「バイバイ」

泣きながら帰る紅葉。

高校時代、篠宮を見かけ話しかけようとすると、黒崎を呼んでいて2人は楽しそうに”本当の友達”になっていたのを思い出す。

自分が手に入れられなかったものー。

椿の優しさ

そして、そのまま椿の家の前までやって来てしまった。

引き返そうとすると電話が鳴る、椿からの着信。

今日うち来れる?と聞かれ、もう来てますと答える紅葉。

紅葉「今…椿さんちの前にいます」

ただ”耳を貸して欲しかった”と話す紅葉に、椿はポストの番号を教え”待ってて”と家の中へ。

椿「駅までもうちょっと歩くから、耳貸せるよ」

紅葉「椿さんって…。死にたいなってとき、誰かに言えます?死にたいっていうか…。おなか痛いみたいなことです。おなか痛いときのことです。ハァ。おなか痛いなってときに”今、おなか痛いんだ”って言える人がいなくて。1人で薬局行って、薬買って、飲んで寝て、痛くなくなるの待つだけっていう…。そういう感じで。おなか痛いの人に言ったって治んないし。だから、別にって…思ってたんです。ずっと。でも…。ここに前住んでた人、その人だけは、そういうの言える人で聞いてくれる人だったから…だから、会いに来たんですけど…。そういうのを、今…。椿さんに話せてるって感じです」

椿「うん。よかった、話す人いて。おなか痛いとき”おなか痛い”って言っても治んないけど…。痛いのは変わんないけど、紅葉君は今おなか痛いんだって、分かってたい人はいて…。分かってる人がいると、ちょっとだけましみたいなことはあるから。今、おなか痛いの?」

紅葉「痛くないです」

椿「おなか減ってる?」

紅葉「減ってます」

牛丼2人分買って帰るという椿。

その優しさと椿の雰囲気に、少し救われたような紅葉だった。

お茶碗2つ分のお湯を沸かしておいて、と頼まれていた紅葉だったが、椿が家に帰るとケトルの中には4人分はありそうな量で、そんな椿の手にも4つの牛丼が。

そこで鳴るチャイム。

ゆくえと夜々もやって来た。

牛丼とお味噌汁を並べる4人。

食事が始まり、紅葉の”じゃあ椿さんから”の合図で、なりたかったものをそれぞれ発表し合う。

椿:ミュージシャン。歌う人になりたかった。演奏したり作ったりもできたら最高。

夜々:棋士。将棋のプロ棋士。いとこのおねえちゃんがこっそり教えてくれて強い。

ゆくえ:数学学者。まだ証明されていない問題を解き明かして小さい子に夢と希望を与えたかった。数学そのものが”夢と希望”。

”何で本気でなろうと思わなかったのか?”
椿の質問に、ゆくえ”自分の能力に限界を感じたから”、椿”世間体を気にしたから”、夜々”手遅れになると思ったから”と、それぞれ諦めた理由を話す。
しかし、ゆくえ”塾講師もなりたかった仕事”、椿”就活のときに第1志望が出版社だった”、夜々”美容師になりたくてなった”と、みんな夢は叶っている。
”それに学者とミュージシャンと棋士だったら、多分出会ってない”
そして、紅葉にもマグカップを選んでもらうことに。
4色の中から手に取ったのはー。
「じゃあ…黄色」
「お~」
黄色の心配をしていたというゆくえ。
”みんな選ばれてよかった。誰も余ってない”
紅葉「よかった…」
その頃、篠宮は黒崎に電話をかけていた。
”なんか…用とかじゃないんだけど、ちょっと耳貸してほしくて。別に…何もないんだけど…”
鼻をすすり涙する篠宮に、黒崎は”お腹減ってる?牛丼とか買っていこうか?”と心配してくれる。
”よかった…。黒崎君いて。会わせてもらえたから。余っててよかった”
食後、それぞれが自分の好きなことをして過ごす。
椿と夜々はパソコンで将棋勝負、ゆくえは数学の問題を解き、紅葉はイラストを描いていた。
夜々の将棋の強さを、身をもって知った椿。
甘いものが食べたいという夜々にアイスを勧める。
冷凍庫の中を見た夜々は”食べたいアイスがない”と、椿をコンビニに誘った。
家に残った2人は、紅葉がゆくえの様子を見ていると問題を間違える。
見てくるからだ、と笑い合う2人。
紅葉「間違ったかな…。間違ったのかなって思うことあって、最近。自分がそういうの目指すのは、間違いだったのかなって」
ゆくえ「紅葉が間違いだと思うなら、間違いだったんじゃない?」
そこで、ゆくえに篠宮の描いた絵を見せる。
ゆくえ「へ~。優しいね。うまいかはよく分かんない、素人だから。紅葉も同じタイプだよね。優しい感じ」
ん~、とあまり納得のいっていない様子の紅葉。
いいんだよ。描いた人が実際どうかはさ。それ見た人がどう思うかでしょ?優しいって思った人にとっては、優しいでいいんだよ。奇麗なお花だな~ってうっとりしてる人にさ、「それとげありますよ。毒ありますよ」ってわざわざ言わなくてもいいの。その人がどう見てるかでいいんだよ。
ゆくえの言葉に納得し”ここ間違ってる”と、指摘する紅葉。
そんな紅葉の手に”よくできました”のハンコを押す。
そして、また笑いあった。
コンビニの2人、楽しそうな夜々。
夜々「夜のコンビニに、アイスを買いに行く行為が好きです」
椿「じゃあ、今度は4人で来よっか」
どこか寂しそうな夜々だった…。

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6話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 6話

#6 修羅場…友情にも嫉妬はある

2023/11/16 放送

6話のあらすじ

春木椿(松下洸平)の家で、潮ゆくえ(多部未華子)と深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)がリビングを掃除していると、キッチンで洗い物を終えた椿が「ゴミ袋の袋、ゴミ袋にしたの誰?」と言い始める。どうやらゴミ箱にゴミ袋を包んでいる袋がセットされているのが気になるらしい。明らかにサイズが小さい袋をセットしたことに椿と、ゆくえがわいわいと言い合っていると、そのやり取りを見ていた夜々と紅葉は目が合ってお互いの思っていることを理解したようで…。

また、別の日の春木家では、1人暮らし向けの物件情報を見ていた椿が、リビングでくつろいでいる3人に、この家にいるのも飽きるだろうと切り出す。しかし、ゆくえ、夜々、紅葉はそれぞれに居心地の良さを口にして、なかなか椿の思いが伝わらない様子。そこで椿は4人でバーベキューでもしないかなどと提案するが、ゆくえたちは家から離れたくないようでトランプを始めようとする。椿は3人にそんなにゲームがしたいならゲームセンターに行こうと提案する。一方、後日、椿の家には思わぬ人が訪れる…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第6話 公式HP

6話のネタバレ

いちばんすきな花 6話2

なかなか言い出せない椿

それぞれゲームセンターを嫌う理由があった。

しかし、エアホッケーは4人にピッタリのゲーム。また来ようという話になった。

帰り道、ゆくえは”家に何かあるのか”椿に尋ねるが、はぐらかされる。

”一番落ち着く家”

好きな人を想う気持ち

ゆくえと夜々は買い物に。

小学校の頃、憧れていた「むらさきちゃん」。

最近結婚した相手が初恋だった人と知り、嬉しく思う夜々。

好きだった人と好きだった人が今好き同士っていう、喜び。

でも。

”好きな人は自分と幸せになってほしい”

 

紅葉のバイト先に迎えに行った椿。

ファミレスへ。

アパートを出る予定があるか聞くが、引っ越しはお金がかかるから、と。

紅葉「間違ってたら、すいません」

”住んでもいいよってことですか?”

そういう可能性が紅葉の中にある?

”じゃあ、今度歯ブラシ置いていってもいいですか?”

盛り上がる2人。

 

そして、夜々がまたゆくえの家に。

出迎えた妹・このみ(齋藤飛鳥)が、お揃い色違いのパジャマを用意していた。

誰の気持ちを優先すべき?

3人でパジャマパーティーをしケーキを食べる中、紅葉の話に。

夜々「ゆくえさんって、鈍感って言われます?人から向けられた好意に、あんまこう気付かないタイプっていうか、モテてる自覚というか…」

ゆくえ「紅葉のこと?」

紅葉から好意を寄せられていることに、気付いていたゆくえ。

”向こうがそういう気じゃないから”

告白とか、付き合いたいとかそういうんじゃない。

ゆくえ「今のままでいようとしてる人をさ、わざわざ突き放すのも、思わせぶりなことするのも、どっちも意味ないでしょ」

このみ「思わせぶりって、誰の得にもならないもんね。ぶるなら、ホントに思ってないとさ」

ゆくえ「そう。不倫と一緒。最終的に誰も幸せにしない」

このみ「紅葉君、賢いよ。好きを押し付けないのは、賢い。行き場がないなら持ってるしかないもん。それか、ごみ箱にぽいするか」

ゆくえ「夜々ちゃんは別に、紅葉に合わせることはないからね、好きな人に対する方向性?」

ここで夜々の好きな人の話になる。

”カワイイね”

 

花屋を手伝う椿。

弟・楓(一ノ瀬颯)に部屋の相談。

引っ越しの話、まだ決めてはいない。

”誰の気持ちを優先するかっていう、優先順位の問題”

楓「俺、5歳くらいから気付いてたんだけどさ。その優先順位に、自分の気持ち入れ忘れてんだよ。ちゃんとエントリーして」

 

そんな中、春木家に赤田(仲野太賀)が訪ねてくる。

友情の嫉妬の修羅場

赤田「生命保険、入られてますか?」

入ってないという椿に、赤田は言葉巧みに取り入る。

家の中で保険の話をしていると、インターホンが鳴り、ゆくえが入って来た。

鉢合わせる2人。

ゆくえと椿の姿を見て、敵意むき出しになる赤田。

言い合う2人。

赤田「彼氏?付き合ってんの?」

ゆくえ「違うよ。普通に友達だよ」

赤田「えっ、だってここ、この人んちだよ」

ゆくえ「知ってるよ。だから、遊びに来たって言ってんじゃん」

赤田「遊びに連れ込んだんですか?今さっき聞いたし。この人、彼女に婚約破棄されて、このでかい家に一人暮らしだって。さみしさ紛らわすために、潮のこと利用すんのやめてもらえます?」

ゆくえ「だから、何言ってんの?椿さんも、何でそういうのべらべらしゃべっちゃうかな」

椿「えっ?ゆくえさんの…」

赤田「うわ…ゆくえさんって。下の名前で呼ばせて。それを受け入れてるわけだ?」

ゆくえ「下の名前で呼ばせてたら、恋愛関係になるんですか?はっ?世の中、浮気だらけ過ぎませんか?」

赤田「めんどくさ…」

ゆくえ「てかそこ、私の席だから」

赤田「いや、席とかないから。この人んちだから」

ゆくえ「この人んちだけど、そこ私の席なの!」

赤田「わっ、なっ、何か…う~わ、何か家族ぶって。嫁ぶっちゃって!」

ゆくえ「お似合いだね。お似合いだよ、彼女と。ハァ…ていうか、もう嫁か。お似合い。自分には女友達いるのに…いたのに、他人のそういうのは認められないんだ。男女が2人でいたら、恋愛だって決めつけるんだ」

赤田「いや、そうじゃなくて…心配しただけだろ」

(チッ)舌打ちするゆくえ。

ゆくえ「赤田夫人も、そうなんでしょうね。こた君のことが心配で、私と引き離したんでしょうね。信用ないですね、こた君も私も。いらないし、心配とか。もう他に友達いるし。元友達からの心配なんて、いりません!」

4つ並ぶマグカップを見た赤田。

赤田「ごめん、そっか。ごめん、ごめん。何怒ってんだろう」

帰り支度をする赤田は、玄関で椿に言葉をかける。

赤田「あの、1つだけいいですか?潮の恋愛遍歴、全部知ってますけど。春木さん、全然潮のタイプじゃないですよ」

帰っていく赤田。

”タイプじゃない人にタイプじゃないって言われるの、ショックですね”

複雑な2人だった。

この一件を、夜々と紅葉に報告する椿。

椿「何かすごい、修羅場みたいになって…」

訳の分からない説明をする。

夜々「勘違いからの、修羅場雰囲気だったんですね」

椿「誰にも、どこにも恋愛感情ないのに、なのに、しっかりめに修羅場だった」

夜々「シンプルに嫉妬ですよ。ゆくえさんの元トモさん、椿さんに嫉妬してたんでしょ?俺の友達だったのにって。恋愛にあるんだから、友情にもあるでしょ。未練がなくても、嫉妬は生まれるんです。嫉妬は欲望ですから。人間から、なくなることはありません」

男女の友情は成立する?

帰り道、ゆくえと夜々は「男女の友情は成立するか?」を話す。

夜々「成立しないって、最近まで思ってました。結局は異性だし、女友達みたいにはいかないだろうって。でも、条件次第かもなって」

ゆくえ「じゃあさ、男同士とか女同士の恋愛って、成立すると思う?」

夜々「はい、もちろん。知り合いとかにはいないですけど、当たり前にあると思います」

みんな”自分がどうこうじゃなくて、そういう人もいる”って考えができる。

しかし、男女の友情は成立するかっていう質問になると、みんな”自分はこう”って自己主張ばかり。

恋愛より、友情の方が扱いが軽い。

恋愛の話だと慎重なのに、友情のことになると無意識に他人の価値観を否定。

結局は全部、人それぞれ。

他人の価値観に理解なんてない。

 

その後、歯ブラシを春木家に持ってきた紅葉。

自分の為に用意された部屋に、寝袋を置いてくれたことが嬉しい。

しかし…。

 

椿「どうしよう」

 

紅葉の部屋に顔を出す椿。

椿「前に住んでた人のこと、なんか分かった?なんか先生って」

紅葉「高校の時の先生です。非常勤で3年のとき、数学だけ教わってて。住所は年賀状で」

椿「どんな人?」

紅葉「どんな人なんですかね…。俺が知っているは、ずっとイライラしてて不機嫌な人でした。生徒みんなから嫌われてました」

椿「何でそんな先生のこと慕ってたの?」

協調性があり、お友達も多く、毎日元気に楽しそうに過ごしています。親切心があり、自ら進んで困っているお友達の助けになっています。思いやりの心があり、クラスのみんなから好かれています。お友達も多く、いつも明るく笑顔です

紅葉「通知表に書いてある、担任の先生のコメントです。忘れらんなくて。すごい褒められてるのに、トラウマなんです。ちょっと近い他人の大人からは、自分はそう見えてるんだって…。12年間、年に3回。成績よりそっちに絶望してました」

椿「その、非常勤の先生は?」

紅葉「佐藤君、本当は友達いないでしょ?毎日無理に笑って、むなしくないの?」

椿「うわ~」

紅葉「言われたときは、うわ~って思いました。でもそれホントだから。後からじわじわ、ちょっと悔しくて嬉しいっていう。なに相談しても、へ~とかふ~んとか、それだけで。でも最後は、またおいでって言ってくれました。そういう人です」

椿「またおいで?」

笑いがこみあげてくる。

椿「分かった。ありがとう」

何かを決心した椿。

その夜、4人で初自炊となる鍋を作った。

 

4人「いただきます」

 

椿「手動かしながらでいいんで、聞いてもらえます?引っ越すことにしました」

手が止まる3人。

夜々「誰が引っ越すんですか?」

椿「僕が」

紅葉「何で?」

椿「やっぱり、1人で住む家じゃないし。それに、他にここに住みたいって、言ってる人がいるみたいなんで。引っ越し決めました

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7話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 7話

#7 引っ越し決めた…4人の知らない秘密

2023/11/23 放送

7話のあらすじ

春木椿(松下洸平)の家で、潮ゆくえ(多部未華子)、深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)は、4人で初めて自炊した鍋を楽しもうとしていると、椿が突然「引っ越すことにしました」と切り出す。家を売りに出していたのか尋ねるゆくえに対して、椿は前にこの家に住んでいた人が買い戻したいと言っていると不動産屋から聞かされた事を明かす。「なんか、わがままですね」と、思わず口にしてしまうゆくえに対し、椿は想定外に一人になってしまったのでちょうどいいと思ったと説明するが、この決断に夜々も納得がいかない。そして、この家の前の住人を探していた紅葉といがみ合う。

アパートに帰ったゆくえがこのみ(齋藤飛鳥)に椿の家での出来事を話す。このみは「なんでお花屋さんが引っ越すだけでそんなギスギスするの?」と不思議そう。ゆくえは、この4人だから、あの場所が良いということもあると言うのだが…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第7話 公式HP

7話のネタバレ

いちばんすきな花 7話2

場所よりも人が大事

”みんなあの家が好き”

 

カラオケで赤田とばったり出くわすゆくえ。

向かい合わせの部屋で現状を話す2人。

”場所が変わっても”

 

”2人でいれないなら、4人でいいや”

 

前に椿の家に住んでた紅葉の知り合い。

話で聞いただけだけど、みんなを追い出したいなんて気持ちはない、という椿。

”私が純恋さんの代わりになるってありますか?”

代替案、と言いつつ告白してしまった夜々。

”違います、違くないけど”

 

3人一緒かな。同じようにみんな、同じように好き。

 

”やっちまった”

紅葉がバイトしているコンビニに来た夜々は、経緯を話した。

 

前住んでた人の名前を聞いた椿は、実家で何かを探す。

”答え合わせ”

1枚の絵を見つけた。

 

その人について、紅葉に話す椿。

「志木さんっていうの?」

「違います。小花さんです」

「志木さんじゃないの?」

同一人物でないと、驚きを隠せない椿。

紅葉は”そんなわがままな人に売らなくていい”と意見を覆した。

 

志木さんは、椿がずっと会いたかった知り合い。

 

その頃、ゆくえの家で女子会をしていた夜々ら。

椿との話をする。

”好きって言われて、フラれることもある”

”4人では会いたい。2人組が上手くいかないのは別問題”

 

一方の椿と紅葉。

志木さんは、椿の中学の同級生。

 

”美しい、鳥”

みどりちゃん。

4人の共通の人物。

 

4人が揃う。

高校の塾の先生。

いとこのお姉ちゃん。

 

”しき みどり”

”こはな みどり”

”こはな”は、結婚してた時の苗字。

4人とも同じ人?

本人に確認すればいいと、ゆくえが電話してみるも繋がらない。

 

志木美鳥

 

椿の証言:中学の同級生で荒れてた。誰か殴ってた。

みんなの”みどりちゃん”じゃない。

紅葉の証言:ずっとイライラしてて不機嫌な人。

しかし、話がつながる4人だった。

 

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8話のあらすじ・ネタバレ

#8 4人の美鳥ちゃん?記憶の答え合わせ

2023/11/30 放送

8話のあらすじ

潮ゆくえ(多部未華子)や深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)が集まる春木椿(松下洸平)の家に以前住んでいた人の名前が“志木美鳥”だとわかった。おのおのが“美鳥”という知り合いがいるという話になるが、名字が違っていたり、印象も違うなど、どうもそれぞれの想像した人物像が重ならない。いっそのこと本人に直接確かめてみようと、唯一連絡先を知っているゆくえが連絡をしたが、美鳥は電話に出なかった。そこでゆくえは「春木椿、深雪夜々、佐藤紅葉、この人たち知ってる?”」とLINEでメッセージを残すことに。すると、春木家からの帰り道、ゆくえのスマホに美鳥から着信が…。

一方、紅葉は高校の友人に“小花”美鳥の近況を知っているかとLINEをしてみたが、 “誰だっけ?”とつれない返信が。夜々も実家の両親に電話で美鳥のことを聞いてみるも、近況は知らないと言われてしまう。椿も仕事帰りに実家に寄り、家族に聞いてみるのだが、鈴子(美保純)も楓(一ノ瀬颯)も転校した後の “志木美鳥”には心当たりが無いようで…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第8話 公式HP

8話のネタバレ

いちばんすきな花 8話2

みんなの美鳥

美鳥(田中麗奈)に会いに行ったゆくえ。

他3人は集まっているが、ゆくえは来れない。

美鳥と会っているのでは、と予想していた。

 

”みんなの美鳥ちゃん”

”その人の前だけの自分”

 

ゆくえは夜々に連絡し、なぜか椿だけ仲間外れにされる。

ささやかなフォロー、さりげない気遣い。

2人はメッセージを送る。

椿「怖い」

インターホンが鳴り出ると、そこには美鳥の姿が。

 

一方の3人はゆくえの家に集まり、こうなった経緯を話していた。

”いきなり会うのは気が引ける。2人ずつが正解。”

自分が会ってた頃の美鳥ちゃんはこういう人、って決めつけてたことを反省したゆくえ。

みんな会うの楽しみだね、と話すも紅葉は、「仲良かったとかじゃないから」と否定的。

椿と美鳥

美鳥を招き入れた椿。

椿の他3人への呼び方が、聞きなれなくて笑う美鳥。

4人のことざっくり聞いてびっくりしたという。

しかし、笑いが止まらない。

椿「変な感じだよね」

記憶をたどって思い出がつながって、楽しくなっちゃった、という美鳥。

椿「良かった。どうしてるかなって、たまに思い出してて」

美鳥「色々あったけど、昔の友達に会って回ったり、こういう家自分で買ったり、そういうの1人でできるようになった」

椿「怪我、してない?」

美鳥「もうしてない。喧嘩してない」

椿「そっか、良かった」

涙する2人。

 

ー中学時代ー

美鳥が学校へ来ると怪我をしていて、ギラギラしていて、みんなから嫌われていた。

そんな時、実家の花屋の前で花を見ていた美鳥を見かけた椿は、頬の怪我が気になり鈴子に手当てを頼む。

関わったことのない2人はぎこちなく、将棋をすることになったが、美鳥は将棋を知らない。

じゃあ教えるから、と始める椿に美鳥は、怪我は”喧嘩だ”と説明。

椿「みんな言ってるけど、見た人は多分いないし。志木さんから直接聞いた人も、多分いないし。ただの噂話だと思ってたから」

それから、美鳥は椿の家に時々遊びに来ていた。

”将来の夢”

進路を決められないと話したら、将来の夢があれば決まると言われた椿。

美鳥「家が欲しい。自分の家。帰りたい家」

椿「どんなの?」

1枚の紙を渡し書いてもらうと、赤い屋根の一軒家を上手に描いた美鳥。

来るたび新しい怪我を作ってきて、毎回喧嘩したと言ってた。

椿:一方的な暴力でも、喧嘩と言うのだろうか

美鳥は何も言わず突然来なくなり、それからすぐ転校したと知る。

会えなくてもいいから、もう怪我をしていないことを願った。いつか帰りたい家を持てるようにと、願うしかなかった。

昔話を終え、帰宅する美鳥。

夜々と美鳥

仕事終わり、嬉しそうに職場を出ると、美鳥が待っていた。

 

自宅にて、美鳥の手料理を食べる夜々。

お母さんの具合が悪くなり、塾を閉め北海道に帰っていたという美鳥。

 

ー夜々が知っている美鳥ー

みどちゃんはいつもポワポワしていて穏やかだった。

大好きないとこのお姉ちゃんだったが、親戚中から嫌われていたらしい。

夏休みの間、夜々の家に世話になることになった美鳥は、将棋を見つけ教えてくれることに。

”ママには内緒で”

夜々:6歳の私は遊びに来てくれていたんだと思い喜んでいたけど、実際は親戚中にたらい回された挙句、たどり着いたのがうちだったらしい。

親戚中から厄介者とされていた美鳥、中でも特に厄介だと思っていたのが実の母親だった。

夏休み最終日に新潟へ帰った美鳥。

しかし、母親と兄は北海道に残ったらしい。

”愛着のない場所、誰も待っていない場所。そこに1人で向かうことも、帰るというんだろうか?”

夜々:みどちゃんが、いつか自分の帰りたい場所に帰れることを願った。お帰りと言ってくれる人がそこにいてくれることを願うしかなかった

帰ろうとする美鳥は、紅葉のことを聞く。

夜々「みんな、みどちゃんがいたことを知らずに集まったの、あの家。でも、紅葉くんだけはみどちゃんに会うために行ったんだよ」」

みんな、とは?

椿の家で絵を描いている紅葉。

何を聞いても「ううん」としか答えない。

美鳥に会うのが最後だから、拗ねていると思う椿。

しかし、会って何を話していいか分からなくなっていただけの紅葉だった。

 

塾にて、望月希子(白鳥玉季)が帰ってしまった後に現れた、クラスメイトの穂積朔也(黒川想矢)。

ゆくえ「何か言われた?保健室来るな、とか?」

頷く穂積。

ゆくえ「それ、保健室に来ることで穂積君が嫌な思いするくらいなら、私1人でも大丈夫だよ、って意味ね」

穂積「望月、みんなから嫌われてて。学校のクラスのみんな。保健室に給食持っていくの押し付け合ったり、いる時に少しだけ聞こえるような声でコソコソ話したり」

ハッキリさせないように、言い切れないように、いじめじゃないって言い訳できる程度にしているクラスメイト。

ゆくえ「殴ってほしいよね。かすり傷だけいっぱいつけて」

穂積「学校の先生って、相談したら何とかしてくれるんですか?」

ゆくえ「本当にクラスメイトみんな?」

穂積「はい」

ゆくえ「穂積君もクラスメイトでしょ?じゃあ、聞こう。みんなに嫌われてるわけじゃない?」

穂積「はい」

ゆくえ「学校の先生はね、なんとかしてくれる人もいるし、してくれない人もいるよ。先生とかクラスメイトとか、そういう呼び名じゃわかんないんだ。その人がどうか、でしかないから。希子のこと、みんなから嫌われてる子だから嫌いって思う人いるでしょ。教室に行けたり、みんなに好かれたり、それが出来たらすごいけどさ。でも、みんながあの子のこと嫌いだからっていう理由で、”みんな”にならなかったのは凄いよ。それだけでその子は救われると思うよ。辛いんだよね、みんなと違うこと思ったり、考えたりって。辛いよね」

この一件を、美鳥に電話するゆくえ。

美鳥「私のお墨付きなんかあっても大して。ゆくえの先生してた頃って、私ほら、嫌われてたじゃん。塾のみんなから」

ゆくえ「みんなじゃないよ。私と赤田は好きだったよ。好きだよ」

 

美鳥から紅葉に電話。

ゆくえから番号を聞いたという。

紅葉「嫌いなポジティブな言葉ってありますか?」

美鳥「沈黙破る質問それ?佐藤君は?」

”他人は変えられないけど、自分は変えられる”

美鳥「相変わらずっぽいもんね。佐藤君。良かった」

紅葉「まだ東京いますか?会って喋ったりできますか?」

 

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9話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 9話

#9 お帰り…初めて帰りたいって思った家

2023/12/07 放送

9話のあらすじ

春木椿(松下洸平)の家で佐藤紅葉(神尾楓珠)は、自分が表紙のイラストを手がけた小説を椿に渡そうと声を掛けると、椿は大きなダンボール箱を開けていた。「荷造りですか?」と紅葉が聞くと、椿はニコニコしながら箱の中を紅葉に見せてきた。そこには、紅葉が表紙を描いた本が大量に詰まっていて、椿は全部自腹で買ったと嬉しそう。そして、そこにやって来た潮ゆくえ(多部未華子)と深雪夜々(今田美桜)に、椿は本を渡そうとするのだが、2人ともすでに買ったと、嬉しそうに断るのだった。

ゆくえ、椿、夜々は紅葉を褒めて、一緒に読もうと誘うも、紅葉は照れて2階に行ってしまった。紅葉がいなくなったことを確認した椿はゆくえに、紅葉は志木美鳥(田中麗奈)と2人で会えたのか聞く。ゆくえは、「約束はしたみたいですよ」と、2人はまだ会えていないようだと答えた。

ある日、ゆくえは、美鳥と会うことになり、ファミレスで食事をしながら、美鳥が東京に戻ることになった経緯を聞かされる。すると、美鳥は突然「こっちいるうちに、会いたい人いて」と切り出して…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第9話 公式HP

9話のネタバレ

ゆくえと美鳥

ゆくえが高校時代に通っていた、塾の講師だった美鳥。

ゆくえ:私の知っている頃の美鳥ちゃんは、いつもニコニコしていて明るくて。でも、塾のみんなからは嫌われていた。

ゆくえはこの時に「塾講師」という進路を決める。

そして、この頃から「男女の友情」に悩んでいた。

美鳥「男女が2人でいたら恋愛しかありえないって思う人もいる。それはそれ。でもだからって、2人の関係は恋愛だって決めつけるのは、暴力。みんなもっと他人に無関心で生きたらいいのにね。判定したくて仕方ないんだよね」

ゆくえ:美鳥ちゃんはいつも周りの人から悪い関心を向けられていた。高校生の私には何もできず、わざとわがままを言って塾の外に連れ出すくらいだった。

次の日、突然バイトを辞めた美鳥。

ゆくえ:逃げて正解だよ、と思えた。いつか、本当の美鳥ちゃんでいられる場所で、誰かに必要とされててほしいと願うだけだった。

会いたい人=赤田(仲野太賀)。

「美鳥ちゃんさ、カラオケ好き?」

カラオケに行こうとする流れを作る2人。

3人でカラオケへ。

その帰り、美鳥は紅葉が働くコンビニを訪れる。

紅葉と美鳥

美鳥がすごい変わったという紅葉。

美鳥「佐藤君が知ってた頃が変わってた時なんだよ」

紅葉:確かに変わってる人だった。俺の知ってる頃の先生は、いつもイライラしていて不機嫌でみんなから嫌われていた。

補習を受ける紅葉は、友達がカラオケに行っていて合流したくないから、学校にいたいという理由を話す。

美鳥「友達いないでしょ、佐藤君。今カラオケにいるのは、ただのクラスメイトでしょ?好きでもない、流行ってる歌歌って、話合わせるために興味ないドラマ観て、ちょうどいい女の子好きってことにしてるんだ。友達と友達するために。他人の噂話で盛り上がって、何が本当で何が嘘かには興味なくて、その場しのぎの会話ばっかり。好きじゃない人と好きじゃない話して、楽しくないのにヘラヘラ笑って、虚しくないの?」

紅葉「また来ます。ありがとうございました」

紅葉:みんながそうしていることは、それが正解だと思っていたけど、違ってていいらしい。この間違いが分かっただけで、どうしようもなく救われた。自分自身は何も変えられなかったけど、嫌いな自分を否定してもらうことで、自分の気持ちを肯定してもらえた。

そうしているうちにどんどんと数学の成績が上がり、分からないところを必死に探していた紅葉。

ある日、採点をしてもらっている時に「6時までにはいかないと。買い物して6時までには着かないと」と言う美鳥が気になる紅葉。

紅葉:先生、結婚してますよね?何で帰るって言わないんですか?って聞こうと思ったけど。帰りたくないってことかと思ってやめた。自分の知らないところでいいから、いつか先生に帰りたい場所ができることを願うしかなかった。

夜々と美鳥 その2

男に裏切られ帰る家を無くした夜々は、コンビニで美鳥と出会う。

結婚してたことも知らなかった夜々は、離婚したことにさらに驚いた。

夜々:みどちゃんは相変わらずだった。色々あったみたいだけど、あの頃と同じポワポワと暖かくて優しいみどちゃんのままだった。

今、美容師を目指していることを話す夜々。

美鳥の子供の頃からの夢は「家が欲しい」。

理想の家で塾を開くこと。

「いつかは出来る」

 

卒業してから年賀状のやりとりはしていて、美鳥が東京にいることが分かった紅葉。

しかし、家を出た美鳥と入れ替わりで椿夫婦が下見に。

「お邪魔します」

 

美鳥は実家での介護。

そんな中、ゆくえからの電話。

全てがつながる。

 

椿と美鳥。

家の寸法図ってる。

4人でゲーセンいった話、楽しかった。

「だから、大丈夫」

明日北海道に帰るという美鳥。

美鳥「一応ね。他にも物件探してるの。ここ高くない?こんな広くなくていいかなーって」

椿「分かる。ここ高い。こんなに広くなくていい。だから出ようと思って、他に物件探してる。同じ場所の方が、前にいた生徒さんも通いやすいもんね?ここが、あれでしょ?初めて帰りたいって、思った家でしょ?」

美鳥「うん、帰りたい。ここに、帰ってきたい」

これからみんなが来るという。

さらに、夜々がみんなで美鳥の作ったご飯を食べたいと。

いつも気付いたら集まってる、そんな家。

美鳥「何食べたい?」

 

 

スーパーで買い出しする美鳥。

家に戻ると、4足玄関に並んでいた。

「お帰り」

「ただいま」

皆で食卓を囲む。

 

食事中も、片付けの間も、4人は何でも知っていて盛り上がる。

美鳥「いいね、みんな。ゴミ袋の場所まで分かるって。ゴミ袋どこにあるか分かるって、暮らしてるってことだよ。帰る場所ってことでしょ?良かった。みんなに帰る家、あって」

 

翌日、美鳥を見送るゆくえ。

ゆくえ「昨日みんなありがとうって。ご飯美味しかったって」

美鳥「私ね、2人って好きなんだよね。2人組、安心する。自分の為だけに相手がいるって感じが安心する」

ゆくえ「へぇ。多分話してなかったけど、私たち4人ね、初めて集まったとき、最初に話したのが、2人組作るの苦手だって話。それだけが共通点で」

美鳥「だから4人で仲良くなったんだね。私はね、4人みんなのこと好きだけど、それぞれと2人でいる時間が好きだったし、2人ずつで会ってみて、今も好きだなって思った。5人は違うのかも…?5人はね、楽しかったよ?楽しかったし、嬉しかった。みんなで会えて良かった。でも、5人じゃなかった。4人と、自分1人。私はみんなと2人ずつで出会ったから。それはそのまま変わらなくていいの。仲間に入れなくていいし、むしろ良かった。この4人が出会えたって思うと、今まであったこと全部意味があったって思う。良かったって思える。それくらい4人が仲良いんだもん」

ゆくえ「椿さんちがまた美鳥ちゃんの塾になったら、時々1人で遊びに行ってもいい?」

美鳥「待ってる。そろそろいこっかな。ゆくえ、ここでいいよ」

ゆくえ「行ってらっしゃい。帰って来てね」

美鳥「行ってきます」

 

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10話のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 10話

#10 迫る引越し 最後に4人でやりたいこと

2023/12/14 放送

10話のあらすじ

志木美鳥(田中麗奈)は潮ゆくえ(多部未華子)、春木椿(松下洸平)、深雪夜々(今田美桜)、佐藤紅葉(神尾楓珠)と一緒に、椿の家で食事をした翌日、北海道へ戻ることに。そして、美鳥は空港まで見送りに来たゆくえに、5人で会ったのは楽しかったが、「5人は、違うのかも」と話し4人の仲の良さを感じたことを伝えた。

その夜、春木家にいつものように4人が集まった。ゆくえは椿たちそれぞれに美鳥からの伝言を預かったと切り出し、報告し始める。一通り伝え終わると夜々と紅葉はそれぞれリビングを出ていくが、その様子を確認したゆくえは椿に「そこの公園、桜が咲くから春まで住んでみて欲しかった」と美鳥に言われたことを話した。夜々と紅葉が聞いたら「じゃあ、春まで」と言い出しかねないと、2人がいる前では言わなかったのだ。

ある日、夜々と紅葉は美鳥のことなどを話しながら居酒屋で飲んでいると、近くの席で飲んでいた紅葉のバイト先の同僚、園田拓真(世古口凌)と松井隼人(川本光貴)に声をかけられる。園田たちは、夜々を紅葉の恋人と勘違いしてからかい始めた。紅葉はこらえているのだが、夜々が応酬し始めて…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー第10話 公式HP

10話のネタバレ

いちばんすきな花 10話2

美鳥《勘違いされる人生だった。間違い探しをしようにも、見比べる2つの絵の片方も別物とすり替えられてしまっていた。これは全部違う。あまりにも全部が間違っていて、指摘のしようがなかった。そんな人生だったけど、時々ぽつんと他のみんなとは違う人がいて。間違い探しの答えみたいに一度見つけると気になって仕方なかった。その4人が正解なのか間違いなのかは分からないけど。私にとっては間違いなく救いだった》

5人組じゃなくて、2人組が4つ

居酒屋にて美鳥の話をする2人。

夜々「美鳥ちゃんが嫌な思いしてなければ何でもいいんだけど」

紅葉「夜々に言われなかったら自分で塾やろうって思いたってなかったって言ってた。春木がいなかったら誰も信じられなくなってたし、ゆくえがいなかったら教師になる夢諦めてたし」

夜々「佐藤君いなかったら?」

紅葉「何も言われてない。俺いなくても先生の人生何も変わってないでしょ?」

美鳥の人生に紅葉がどう作用したか聞いてあげるという夜々と言い合っていると、バイト先の園田たちから声をかけられた。

「友達です」

しかし、園田たちは付き合っていると決めつけ話を進めてくる。

バイトで会うだけで紅葉のことを大して知らない2人。

夜々「じゃあ黙ってろよ。知らない奴のこと知ったように言うな」

 

「バーカ!バーカ!!バーカ!!!」

夜々は園田たちを威嚇するように言い放ち、紅葉に連れられ去った。

夜々「反省してます」

紅葉「深く反省して」

溜まっていた思いが溢れ出てしまった。

そんな時、美鳥から連絡が。

紅葉について。

”みんなじゃないってことが救いだった。みんなが自分を同じように見てると思ってたから、違う人もいることに安心した。お互い生きにくい性格だけど、ごまかしごまかし生きていこうね”

生きにくい性格なのは5人とも。

紅葉「今度死にたくなったら死ぬ前に電話するから絶対出て。お腹痛くなった時も電話するから」

4人でやりたいこと

春木家に集まった4人。

引っ越し作業をしつつ、ここで4人でやりたいことを募る。

誰も何も言わない。

ゆくえ「強いて言うなら、お喋り」

いつもと変わらないけど、これでいいと納得する4人。

でも、せっかくだしなんかしたい。

お誕生日会とか?誰も近くない。

本当に何かするとかない。

それはいつも何かしに来ていないから。

来れるから来て、椿がコーヒーを淹れてくれて、誰かがお腹減ったねって言いだして、ご飯何にするかまた喋ってご飯買いに行って、喋りながら食べて。

「喋りに来てます」

引き続き喋ることにし、やりたいことが思いついたら挙手するということになった。

間違い探し

望月希子(白鳥玉季)は、学校で教室に入ろうか悩んでいたが周りから何かを言われていることが気になりすぎて入れずにいた。

そんな希子を気にした穂積朔也(黒川想矢)が近づくも、逃げるように保健室へ。

希子「教室行くとみんな見てくるし、何か言ってくる。いる方が変、みたいに見られて。普段いないから変って言ってるくせに。ネットニュースの見出しみたいな感じ。嘘を本当っぽく、みんな上手い。信じられる人はいいよね。傷つける側に回れて、傷つかなくて済む。間違い探しの答え見つけたとき、違ってるとこ見つけたとき、人に言いたくなるじゃん。ここが違うとか、自分が一番に見つけたとか。それと同じ。他人の間違ってるとこ、みんな好きだから。学校退屈だから間違い探しとして、みんなでそれを共有して」

穂積「なんでそれが望月じゃないといけない?」

希子「別に誰でもいいんだよ。誰でも良くて、途中で誰かに変わったりするから。だから、穂積は保健室来なくていい」

紅葉と椿

前回のイラストが評判良いと、新たな仕事の話をしに来た紅葉。

しかし、評判がいいなんて本当に?と気にしてしまう。

「心無いこと言われました?評判良いのは本当です。気にしない方がいいですよ。こういう仕事するなら、メンタル強くした方がいいです。誰かと比べるのも無駄です。それでいちいち落ち込んでたらきりがない」

椿と待ち合わせ。

元気ない紅葉。

椿「疲れたね。温かいもの食べよう」

希子とゆくえ

希子から話を聞くゆくえ。

ゆくえ「そっか、そっか。疲れちゃったね。そんなこと気にしなくても」

希子「気にするなって言われて気にしないで済むこと最初から気にしてない」

ゆくえ「そうだね、それはそうだ。ごめん。でも、数が多い方が正解なんてことない」

希子「みんなでいなきゃいけないのと、一人でいなきゃいけないの、どっちの方がしんどいんだろ?」

ゆくえ「しんどい時は、自分のことだけ考えていい。自分のしんどさが一番でいいの。それは我が儘じゃないから。何かあったかいもの飲もうか」

価値観の違い

再び春木家にて。

小説のイラストについてコメントを気にしている紅葉。

”表紙のイラストがゴミ過ぎる。世界観分かってない。読んでない奴が雰囲気で書いたのバレバレ。ゴミ過ぎて残念。読む気失せるレベル”

見なくていいと言うゆくえに、いら立ちをぶつける。

紅葉「仕事の意見だから、無視できないし」

ゆくえ「悪意がある意見なんか無視していい」

紅葉「悪意ないと思う。この人たちにとっては正論なんだから。正義なんだ。ゴミかどうかは価値観なんでしょ?じゃあ、否定できないでしょ。この人たちが自分の価値観でゴミって言ってんだから、嫌いって言ってんだから。勉強とかと違うし、マルかバツかっていうのじゃないし」

ゆくえちゃんには分かんないよと、どうしても気にしてしまう紅葉だった。

ゆくえ「そうだね。駄目だね、否定しちゃ」

散歩に出かけたゆくえ。

残された3人。

気にすることじゃないと分かっていても、気にしないのが無理。

本当に悪意ではない。

こういうのは、本当に価値観の違いでしかない。

椿「婚約指輪はゴミになりました。その辺に埋めてあります。いらないから埋めました。左手の薬指に指輪してる人見ると、指にゴミ付けてるなーって思います」

夜々「私は担当したお客さんの会員カードが、ゴミ箱に捨ててある現場見たことあります。カードを家に置いてきちゃったのって、すっごい後悔する人とかもいるのに。ゴミになるかどうかなんて、人それぞれ」

椿「指輪なんて、ただの金属」

夜々「会員カードなんて、ただの厚紙」

紅葉「慰め方が下手すぎる」

夜々「人の価値観否定するのは、確かに駄目だけど」

椿「でも、受け入れなきゃいけないってこともないよ」

話し合えば分かり合えるなんて嘘。

違いは多様性とか言って受け入れなきゃいけない。くせに、間違いをとことん排除しようとしてくる。

その間違いだって、その人の価値観でしかない。そう決めつけているだけ。

しばらくして、ゆくえが帰宅。

近くのコンビニで紅葉にパンを買ってきていた。

ゆくえ「店員さん、左手の薬指に指輪してて。椿さんからしたら、それもゴミですけどねって思った。玄関先に埋められてますよって。あと、隣のレジにいたおばさんポイントカード家に置いてきたとかで、ずっと怒ってんの。これ買ったけどポイント付けなかったから、そのおばさんからしたらきっと許せない行為だろうね」

人それぞれだよってこと。

笑いが止まらない椿と夜々。

紅葉はもういい、と止める。

ゆくえ「何?仲間外れやだ、教えてよ」

夜々の告白

ゆくえと紅葉は集まれないが、一人でも行っていいかと、料理を作りに春木家に来た夜々。

料理上手な夜々に、椿は感動する。

夜々「ちゃんと言ってなったのが悪いんですけど、聞いていいですか?バレてるからいいやって曖昧にしてたけど。私って、やっぱり可能性ないですか?」

椿「うん、ごめん」

夜々「ですよね、すいません。ごめんなさい。大丈夫です」

泣き出す夜々にティッシュを差し出す椿。

夜々「そういうとこが好きです。普段めちゃくちゃ喋るのに。こういう時、余計なこと言わないでティッシュ持ってきてくれるとこです」

椿「ありがとう」

紅葉の告白

ゆくえは妹・このみ(齋藤飛鳥)の誕生日会をするため、早々に帰宅していた。

誕生日のメッセージをくれた紅葉を呼んでもいいよと、2人で話せる空間を作る気づかいをする。

ゆくえが買ってきた寿司を、変に食べ残してコンビニに出たこのみ。

そこへやって来た紅葉は、この前のことを謝った。

ゆくえ「ゆくえちゃんみたいな硬い仕事してる人には、俺みたいなクリエイターの気持ちは分かんないよ、ってやつ?」

紅葉「なんか、大げさになってる」

ゆくえ「でも、実際そうだよ。それも人それぞれ。経験ないことなんてわかんないし」

紅葉「ゆくえちゃん分かってるでしょ?分かってて、俺が傷つかないように期待とかしないように、ちょうどいい距離感っていうか?そういうの考えてくれてるでしょ?」

ゆくえ「なんのことですかー?」

紅葉「何で敬語なんですか?」

ゆくえ「傷ついてない?期待もしてない?」

紅葉「全く期待させてもらえなかった」

ゆくえ「それはそれで、ちょっと酷い?」

紅葉「ありがたい。でも、そういう気づかいっていうか。好きでもない俺のためにさ。距離感を考えてくれるようなところが、好きなんだよね」

紅葉は紅葉。

ゆくえ「彼氏にはならないかなー」

紅葉「他の誰かと幸せになってね」

失恋した2人

帰宅途中の紅葉に、夜々から連絡が入る。

夜々「死にたいことあった。失恋した。慰めて。深い意味はない」

紅葉「人のこと慰めてる余裕ない」

夜々「もしかして、そちらも?慰めましょうか?」

お互い失恋したことを報告しあう。

そして、翌日に紅葉のバイトがないことを知り、みんなで集まれる日だと、嬉しそうになる夜々だった。

4人でやりたいこと

夜々が作った料理を食べ、4人でやりたいことを思いついたゆくえ。

「ちょっと住みたいです」

紅葉「俺は何度も泊ってるけど」

夜々「私たちも泊りたいです」

ゆくえ「泊まるんじゃなくて、ちょっと住みたい」

椿「違うの?何度か泊まってるのと、ちょっと住むの」

ゆくえ「泊まるのは寝て起きるってことだけど」

紅葉「分かる!住むのは、行って帰って来るってことでしょ?」

仕事行って帰って来る。買い物行って帰って来る。遊び行っても絶対帰って来る。

 

「みんなでちょっと住みますか」

「はい、ちょっと住みます」

 

 

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最終回のあらすじ・ネタバレ

いちばんすきな花 最終話

#最終回 いちばん好きな人

2023/12/21 放送 (15分拡大)

最終回のあらすじ

潮ゆくえ(多部未華子)が「ちょっと住みたいです」と提案したことで、春木椿(松下洸平)の家にしばらく住むことを決めた4人。ゆくえと深雪夜々(今田美桜)は同じ部屋で、椿はリビングのソファで寝ることに。翌朝、目を覚ました夜々が出勤のために出て行こうとしたタイミングで深夜バイトを終えた紅葉が「ただいま」と帰ってきた。そして「いってらっしゃーい」と夜々を見送った紅葉がリビングに行くと、ゆくえと椿はのんびりとコーヒーを飲んでいる。それを見た紅葉は思わず「夫婦みたいだね」と笑ってしまうのだった。

その夜、ゆくえ、椿、紅葉がカレー作り。そこにやって来た夜々のTシャツを見た紅葉が、Tシャツに描かれたイラストは自分の作品だと言う。夜々はネットで買ったと告げるが、どうやら紅葉のイラストが盗用されたらしい。犯罪に加担したとしょげる夜々は、食事は自分が作ると言うも、ゆくえと椿がかばう。イラストが気に入って3人と知り合う前に買ったと話す夜々に、紅葉は友達だからという理由じゃないなら「むしろ嬉しい」と言って、結局、4人で仲良くカレーを作ることになった。

出来上がったカレーを食べ出す4人だが、どう考えても量を多く作りすぎたので、誰かを呼ぼうということになる。椿は弟の楓(一ノ瀬颯)を、ゆくえは妹のこのみ(齋藤飛鳥)を呼ぶことにするのだが、この2人を呼んだことで意外な展開になり…。

出典:いちばんすきな花 ストーリー最終話 公式HP

最終回のネタバレ

いちばんすきな花 最終話2

それぞれの関係性

赤田家では餃子。タレそれぞれ。ゆくえの話になる。

”潮さんってさ、どんな人?”

 

一方で。

”何か言ってた?”

夜々を気にする椿、紅葉を気にするゆくえ、ゆくえを気にする紅葉、椿を気にする夜々。

そして、楓とこのみが家にやって来た…。

と思ったが、買い出しに出た夜々と紅葉が家に戻ると、そこには赤田(仲野太賀)と椿の元婚約者・純恋(臼田あさ美)もいる。

「え?」

ゆくえと椿は、ソファーで蚊帳の外。

楓とこのみに共通の友達呼んでもいいよって言ったら、2人を連れて来たという。

「気まずくない?」

普通にカレーを食べ進める楓ら4人。

おかわりしたい、と言うこのみにカレーを用意しながら、ゆくえと食事の回数が減ってしまったことについて謝る椿。

しかし、このみはゆくえが出かけるのが楽しそうだと言い、”ありがとう”と、さらに”片思いも楽しかったって”と夜々の気持ちも伝えた。

純恋は友達と話してる椿が見たくて来たこと、楽しそうで良かったと帰宅。

このみは1人で帰り、ゆくえに送ってほしい赤田を他3人がフォローし、送らせることに成功。

車までの道のりで、何だかんだ話が盛り上がる2人。

新婚の話になり、ゆくえの基本情報を話したことも。

子供の進路相談できるねって、助かるねって、そう奥さんが話していたと聞き、子供が出来たと勝手に盛り上がるゆくえだったが、実際にはできていない。

”すげー喜ぶじゃん。結婚のときも。そういうのを伝えた。女だからってのは理解できる。でも潮はこういう人っていうのを伝えた。前ほどは無理だけど歌声が聞きたくなったら電話しろ”

2人は仲良しに戻り、家まで送ってくれた赤田。

ゆくえ「2人で幸せになれよ」

赤田「もう幸せだよ」

 

翌日、荷造りがどんどん進んでいく家。みんな休み。寂しそうな紅葉。

4人でやりたいことの終わり

4人で引っ越しの準備。

マグカップそれぞれで自宅保管と椿に言われるが、3人は無視して台所に戻す。そして、椿も。

荷物を積んだトラックが出発し、床に寝転ぶ3人。椿も加わる。

最後にたわいもないゲームで盛り上がり、そこには笑顔の4人が。

「そろそろ」

それぞれ荷物を持って家を出ていく。

”美鳥ちゃんいるから、戻って来るから”

マグカップは意図的に置いていくことにした。

夜々「みどちゃんまた来るね、お邪魔しました」

紅葉「また来ます、お邪魔しました」

ゆくえ「私も。お邪魔しました」

深々とお辞儀をした椿。

「お邪魔しました」

それからの4人

結婚式の招待状の返事に困るゆくえ。このみは気にしなくて大丈夫と言うが、気にせずにはいられない。

会社にて、椿は相変わらずのお人よしっぷり。いい人と言われ変わっていない。

夜々は美容院で絡まれているところを相良(泉澤祐希)が助けてくれた。

相良「嫌な時は嫌って言いなよ」

夜々「お前が言うなよ」

相良「口、悪っ!」

バイト先で紅葉は、仲間から夜々に謝罪の品を渡される。

紅葉「こういうの好きじゃないんだよ。こういうので女が喜ぶって男に思われてることに何よりブチ切れる子だから」

戻ってきた美鳥

美鳥が戻ってきた。

玄関先のオクサマが気になるも、手伝いに来た夜々に聞いたが拝むだけ。一緒に拝む。

夜々「嫌いって話がちゃんとできるんだよね。何が好きって話が出来るのもいいけど、何が嫌いとか苦手とか。そういうのちゃんと言える」

美鳥「夜々は、ずーっと嫌いってことが言えなかったもんね」

夜々「みんな当たり前に好きなもの聞いてくるの。何が好き?これ好き?でも、好きな人たちに自分が何を嫌いなのか知ってもらったら、すっごい生きやすくなった」

 

紅葉がやって来る。

美鳥「どうした?」

紅葉「今日引っ越しって聞いたから」

美鳥「聞いたから」

力仕事をと話し、自分が書いたイラストが表紙になった本を渡す。

美鳥「いらない。自分で買ったから、持ってるからいらない」

 

続いてはゆくえ。

人の優先順位の話。

ゆくえ「友達より彼氏とか、彼氏より家族とか」

高校の時、付き合っていた彼氏から”何で俺より友達優先するんだ”って言われた経験あり。

”順位なんかつけらんない”

ゆくえ「だからね、美鳥ちゃんよりあの3人が大事ってことでもない」

”男友達より女友達を大事にした方がいいとか分からない”

ゆくえ「男女の友情ってさ、成立するの?しないの?」

美鳥「どっちでもいいんじゃない?」

”どっちでもいい、人それぞれだから”

 

最後に来たのは椿。

美鳥「何で代わりばんこに来るの?みんな1人ずつ来た」

みんながみんな、抜け駆けしたみたいで申し訳ないと、同じことを言っていたという。

止まらない話。

椿「お邪魔しました。…お邪魔しました!」

美鳥「あ。またおいで」

4人のマグカップを大事にしてくれている美鳥だった。

いちばん好きな人

勘違いされる人生だったけど。だからこそ、間違いないものがよく見えた。

勘違いがあったから見つかったもの、出会えた人も。

他人の価値観なんて理解できないけど、理解したいと思える他人と出会えることはある。

みんなみたいに、みんなにならなくていい。

みんなに嫌われてる子なんていない。

 

美鳥の学習塾が始まる。

台所で用意をしていると、とある生徒がニンジンのヘタと皮を”ご飯”と言い、欲しがった。

ゴミだと言う美鳥。

しかし、それは”ウサギのご飯”のこと。

 

誰かにとってはゴミになるものでも、他の誰かにとっては大切なものだったりする。

人はどうしたって変わっていくのに、なりたい自分にはいつまでたっても変われない。

他人に決めつけられた、自分の価値からはどうしたって逃れられない。

みんなみたいにみんなになれなくて。

上手に2人組も作れない。

居場所を探してウロウロしてた4人が出会って、3人がいてくれる場所が帰る場所になった

 

 

いちばん好きな人は”1人じゃなくていい”

 

 

再び集まった4人は、近況を報告。

紅葉:同窓会のグループラインを自分から退会した。

夜々:心開いてない人にも口悪い。本音を言えるようになった証。

ゆくえ:結婚式の招待状、欠席に丸した。

 

椿「みんなの成長小っさ!」

 

椿:美容院2回続けて同じところに行った。

今の家の近くだと聞き、夜々は怒り落ち込む。

夜々「お腹減ったーーー」

話題を変えご飯の話に。

それぞれが行きたいところを話す。

 

椿「4人じゃなきゃ、意味ないでしょ」

 

見逃し・全話配信は、FODにて配信中!

【いちばんすきな花】の最終回・予想

『いちばんすきな花』の原作はありません

『silent』で連ドラ脚本デビューを果たした生方美久さんによるオリジナルストーリーです。

そのため、最終回ネタバレはどこにも出ていません。

当記事でも最終回や展開を予想していきます。

主演4人の状況を整理

『いちばんすきな花』のテーマは「男女の間に友情は成立する?」です。

そして、違う人生を歩んできた4人の男女が紡ぎ出す“友情”と“恋愛”、そこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を丁寧に描いていきます。

主人公の4人と各自の状況(初回放送前)はこちら↓

  1. 潮ゆくえ(多部未華子)には男友達の赤田鼓太郎(仲野太賀)がいる。しかし「唯一心を許せた異性の友達が、結婚を機に友達では無くなってしまった
  2. 春木椿(松下洸平)は結婚を考えていた彼女を“彼女の男友達”に奪われ「男女の間に友情なんて芽生えるはずがない」と知った。
  3. 深雪夜々(今田美桜)は「友達になりたいだけなのに、異性というだけで勝手に恋愛と捉えられてしまう」ことで、1対1で人と向き合うことに怖さを感じている。
  4. 佐藤紅葉(神尾楓珠)は「友達の友達もみんな友達と思っていたが、気付けば本音を話せる相手はいなかった」ため、1対1で自分に向き合ってくれる人がいないと思っている。

もっとシンプル化すると…↓

  • 異性間の友情は期限あり!…潮ゆくえは男友達が結婚してしまい、友達でなくなった。
  • 異性間の友情はない!…春木椿は、婚約者の男友達に奪われた。
  • 異性関係イコール恋愛で怖くなっている深雪夜々。
  • 性別関係なく深い友情が成立できない佐藤紅葉。

男女の友情の終わりは結婚だけじゃない

本作の登場人物・潮ゆくえは、結婚をきっかけに男女の友情の終わりを迎えます。

というか男女の友情は永遠でないと知ります。

しかし、それは結婚だけなく、異性の友達に恋人(パートナー)ができた時も同じだと思います。

2023夏クールの連続ドラマ『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ)では、坂井戸洸稀(演:波瑠)が「これからは(異性の向井くんを)気軽にご飯とか誘えなくなるね。せっかくいい友達になれそうだったのに。性別が障壁になって友情続けられないのって悲しいよね~」「パートナーの女友達ほど嫌なものはないんだよ」と発言していました。

異性間の友情は変化し、恋愛感情に負ける?

本作の登場人物・春木椿(松下洸平)は異性間の友情はないと悟りました。

この価値観って個人差があると思います。

つまり人によるし、年齢や育った環境でも違うでしょう。

異性間の友情は変化する

2022年のデータですが、「親しい異性の友人がいる・いた男女」244名を対象に、異性間の友情についてアンケートした結果があります↓

いちばんすきな花・異性間の友情

出典ネクストレベル「異性間の友情は成立する?」

「気の合う異性と友人になるため、いつ恋愛関係になってもおかしくない」「どちらかが好意以上を持っている確率が高い」「友人とは恋愛しないと決めている」「異性間の友情はありえない」を合わせると、58.2%の人が、友情から恋愛感情に変化する可能性を認めています。

つまり、異性の友人を持つ人であっても、異性間の友情は恋愛感情に変化しうるもの…と認識している人が比較的多いようですね。

友情よりも恋愛感情

本作の登場人物・春木椿(松下洸平)は、結婚を考えていたほどの彼女を「彼女の男友達」に奪われます。

だから、異性間の友情は信じられないと思ってしまったわけですね。

実はこれ、昔からあるテーマです。

昔のドラマですが、桜井幸子主演の『友達の恋人』(TBS、1997年)というのがありました。桜井幸子さん演じる主人公が親友の恋人を愛してしまうというストーリーです。

女同士の友情よりも恋愛感情の方が勝ってしまうのです。

これってかなりリアルだと思います。

人間の本能なのかもしれません。

タイトル「いちばんすきな花」の意味を予想

本作のタイトルは「いちばんすきな花」です。

放送前時点では、タイトルの意味は明言されていません。

予想する前に…

あなたのいちばんすきな花は何?と質問されて、皆さんは何と答えますか?

日本人ならやっぱりサクラ(桜)?それともプレゼントに多い薔薇(バラ)?カーネーション?

それとも、向日葵(ひまわり)、アジサイ(紫陽花」?コスモス?

その人の好みによって違うと思います。というか、季節によって好きな花が変わってもいいでしょう。

男だから、女だから、この花が好きとも決まっていません。

当ドラマは、、“男女の間に友情は成立するのか?というテーマや”恋愛”と”友情”そこで生まれるそのどちらとも違う“感情”を描きます。

つまり、人間愛

そういうと大げさですが、性別問わず誰かを愛し好きになることの大切さ、を描くのかなと予想します。

その「愛」のことを、人それぞれに答えがある「いちばんすきな花」への感情で例えているのかな?と感じます。

本編でタイトル回収すれば分かりやすいんですけどね(笑)

タイトル回収回

ついに、第4話にて夜々の口から「一番好きな花は?」との質問が出ました。

夜々の一番は、「紫陽花(アジサイ)」。

紫陽花(アジサイ)の花言葉:「移り気」「辛抱強さ」「浮気」「無常」夜々の「辛抱強く耐えた」ことが現わされたのではないでしょうか。

椿は実家が花屋さんで、いろんなものに囲まれていたから1番を決めるのが申し訳ないと、”らしい”回答。

さらに、9話にて4人を繋ぐ重要人物である美鳥の一番好きな花が、「ガーベラ」と判明。

 

今後も残り2人含め、「いちばんすきな花」が判明するかもしれませんね。

主演4人は男女の友情を成立させられるのか?

育ってきた環境が違う4人の間に生まれるものとは?

本作は、新たな時代の“友情”の物語であり、同時に“恋愛”も含めた“愛”の物語。

育ってきた環境が違う主演4人は、”本当に大切なものは何なのか”見つけることは出来るのでしょうか。

オリジナルストーリーなので予測不能ですが、男女の友情を成立させることができる結末を予想します。

“愛”が生み出す優しいものに、この秋、包まれること間違いなし!

 

※これにて、こちらの記事の更新を終了します。ありがとうございました。

画像出典:いちばんすきな花 公式HP

いちばんすきな花 アイキャッチ 3

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