八月の夜はバッティングセンターで。5話あらすじ・感想!レジェンド岡崎智也出演!
関水渚×仲村トオル主演のベースボールヒューマンドラマ【八月は夜のバッティングセンターで。】5話「バッテリー」が放送されました。
夫との不仲に悩む主婦・沙織を佐藤仁美さんが演じ、解決に導くレジェンド選手には野球界伝説の女房役として名高い里崎智也さんが出演されました。
八月は夜のバッティングセンターで。5話あらすじ
八月は夜のバッティングセンターで。はParaviで配信中です。
(2021年8月現在)最新の配信状況は公式サイトでご確認ください。
小さなお客様
舞がいつものように夏葉バッティングセンターに着くと、伊藤は小さな男の子に懐かれ、困惑していました。
男の子をよく見ると、常連客の子供の優斗であることが分かりました。
小さな男の子が一人でやってきたことを不審に思い、舞が「ママは?」と尋ねると、ずっと電話をしているから先に一人でやってきたようです。
母親が分かっているなら・・・と、バッティングセンターの中に入ることを促しました。
バッティングセンターの受付前で、伊藤と優斗が遊んでいるところへ母親の沙織(佐藤仁美)がやってきました。息子と遊んでいる伊藤を不審に感じますが、伊藤がスタッフであるとを知って安堵します。
沙織はバッターボックスに立つ優斗に「すごいいいよ!」「あー、もう少しだね」と声援を送っています。
優斗も沙織の期待に応えるように懸命にバットを振ります。
その様子を見ていた舞は、沙織は絵にかいたような幸せな人だと思いました。
しかし伊藤は
「まぁ・・・な・・・」
と曖昧な返事をしました。
「何?その言い方!まさか、あんなに小さい子のバッティング見て悩み探してないよね⁈」
舞はまた伊藤のいつもの癖がはじまったのかと思いました。
「優斗君、まだ悩みなんかないでしょ?」
という舞に
「小さいころ、そういうことを言う大人を見てどう思った?」
舞は伊藤に言われて、子供に悩みなんかないと決めつけてしまっていることに気が付きました。
「自分はどうだった?子供のころ、悩みなんかなかったか?」
伊藤に言われて舞は小さく「あった」と答えました。
伊藤は『子供と接するときは子供を子供扱いしない事』をポリシーとしているけれど、そうすると子供は心を開き異様に懐かれるから困ってしまう、と嘆いていました。
さっきの優斗君もきっと伊藤に心を開いたのだろう、と舞は思うのでした。
沙織と優斗は夏葉バッティングセンターから帰ろうとしていました。
「また、来ますね。舞ちゃん、今日は色々ごめんね」
優斗は沙織とつないだ手を振りほどいて伊藤に駆け寄ってきました。
優斗は伊藤に上手に打てるコツを教えて欲しかったのです。
「もっと惹きつけて打たないと打球は飛ばないぞ」
伊藤に身振り手振りで教えてもらい、優斗はもっと頑張ることを約束して沙織と帰っていきました。
夫婦の問題
優斗は食卓に並べられた夕食を前に、沙織が電話をきるのを待っていました。
沙織の電話の相手は夫・雅也で、一年以上も前から脱サラして長野で事業がしたいと話してきました。
沙織は優斗の教育環境を考え、雅也の事業には反対し続けています。
沙織が電話を切った頃には優斗は夕食を食べ終わっていました。
「あの馬鹿、どうしようもないね」
沙織が雅也を罵ると、優斗はとても悲しい表情になりました。
優斗の表情に気が付いた沙織は
「優斗ごめんね。ママ、イライラしちゃったね」
と謝りましたが、優斗は大丈夫といいながらもっと悲しい表情をするのでした。
優斗は自分のせいで両親がケンカしていると思っていました。
*****
舞は夏葉バッティングセンターの閉店作業を終え帰ろうとしていました。
伊藤は昼に訪れた沙織と優斗の悩みを思い返していました。
舞は今回は伊藤は沙織のバッティングフォームを見ていないから、悩みが分かるわけがないと言います。
しかし伊藤は今回は優斗から話を聞いたと明らかにしました。
「いやでも長年付き合わなくてはいけない相手との不仲、野球のバッテリーの問題だ」
幸せそうに見えた沙織の真実に舞は
「みんな何かしら抱えているんだね」
といい、伊藤は
「ああ、誰もが何か問題を抱えている」
と答えていました。
*****
寺本家のリビングでは沙織と雅也が言い争いをしていました。
雅也は自分の夢を追う姿を優斗に見せたい、田舎で優斗を育てたい、と沙織に説明しますが、沙織は優斗を私立の学校に入れるため移住は受け入れられないと反対します。
二人の意見はかみ合わず、一年以上もこの状態が続いているのでした。
優斗は二人の前に起きてきました。
ケンカで優斗を起してしまったことに罪悪感を感じ、雅也は優斗に沙織と寝るように促します。
ベットにもどった優斗は沙織に明日もバッティングセンターに行こうと話します。
「僕が強い球を打ったらママはテンションあがる?」
優斗なりに沙織を喜ばせようとしているのでした。
バッティングセンターでしかママは笑わない
約束通りバッティングセンターにやってきた優斗は必死にバットを振っていました。
ところがなかなかバットにボールが当たりません。
最初は「おしい」と声をかけていた沙織ですが、優斗が全く打てないと段々いらだってきました。
「もう、何やっているの⁈」「頑張って、優斗!」と言葉もきつくなってきました。
プレッシャーを感じてさらに打てなくなり、うなだれる優斗を見て伊藤は立ち上がりました。
「いい加減にしろ!頑張らなきゃいけないのはあんたの方だ!」
突然言われて何のことか分からない沙織は不快「はい?」と不快な表情です。
「ちょっと、オッサンお客さんだから」
舞が慌てて制止しますが、伊藤はとり合いません。
「自分のストレスを子供に背負わせるな」
伊藤は沙織に言います。
沙織は「何なの?あの人」と舞に尋ねました。
「あー、一応元プロ野球選手でバッティングを見ると悩みが分かると当人は申しております」
舞は沙織に説明しました。
「この間、優斗君に相談されたんだよ、どうやったら強い球が打てるようになるのかバッティングを見てほしいって。自分が打てばあんたがスカッとしてくれるんじゃないかって、優斗君はそう考えたんだよ。バッティングセンターでしかママは笑わないからせめてここにいる時はママに笑って欲しいって。優斗君はな、自分のせいであんたらがケンカしているんじゃないかって責任感じているんだよ」
伊藤から初めて聞く優斗の本当の気持ちでした。
「優斗・・・・」
「夫婦っていうのは野球で言ったらバッテリーだ。一番生きを合わせていかなきゃいけない関係だ」
伊藤に言われて沙織は素直に
「どうにか頑張ろうとは思っているんですけどね、ビジョンが違いすぎて修復の仕方が分からないんです」と答えることが出来ました。
「聞かせてやるよ、俺の野球論」
「ライフイズベースボール」
そう言うと、伊藤は手に持っていたボールを高く放りました。
最悪のバッテリー
「えっ?」
沙織の目にはキャッチャーマスク越しの景色が見えました。
「野球場?」
沙織は球場にいて、キャッチャーになっており雅也はピッチャーでマウンドに立っています。
「9回裏同点、ドロドロのランナー戦の裏に抑えた局面だ。この客面を間違うとこの試合の負けが決定してしまう。しのげるかどうかはバッテリーの呼吸次第だ」
沙織はピッチャーの雅也にサインを出すが、雅也は全て横に首を振ります。
「いうこと聞けよ」沙織は別のサインを出しますが、雅也は首を横に振ります。
「いい加減にしろよ」
ベンチから見ていた伊藤は舞に伝令を頼みます。
「ちゃんと向き合うように言ってこい」
伊藤に言われて、
「そんなの、今まで散々やってきたんじゃないかな?」
舞は答えますが
「人生をかけて向き合ってきたかどうかだ」
と言った伊藤の視線の先には不安げな優斗の姿がありました。
「行ってきてくれ」
と言われ、舞は素直にキャッチャーの沙織のもとへ伝令に行きました。
舞「あのう、監督がもっと話し合えって。まずはマウンドにいってみたらどうですか?」
沙織「無理よ、あいつが首を縦に振らないの。言うことを聞かないのよ」
舞「ベンチに心細いチームメイトが一人」視線は優斗へ
沙織「優斗・・・」
沙織はキャッチャーマスクを外してマウンドにいる雅也のもとへ歩いていきました。
沙織「お前、ふざけんなよ、仲間と起業して移住するなんて馬鹿げているだろう」
雅也「馬鹿げてない」
沙織「は?」
雅也「俺だって考えた上で移住を選んだんだ。沙織は何もわかっちゃいない。視野が狭いよ」
沙織「誰に口答えしてんの⁈あんたに経営能力なんてないから!」
雅也「俺にはそれが合っているんだよ、やらせてくれよ」
沙織「やらなくても分かることだろう、馬鹿」
マウンドで言い争っている二人の姿を見て優斗はうなだれてしまいました。
伊藤は優斗の方をたたき、審判に
「キャッチャー交代!」と伝えました。
伝説の女房役
ベンチではレガースをつける男の姿がありました。
キャッチャーマスクを手に歩いてくる・・・・
背番号22
その時、舞が叫びました。
「里崎さんだーーーー!スゲえ、本物!」
その男は里崎智也、その人でした。
「あの男はロッテ一筋16年。ベースボールクラシックでチームをけん引した日本を代表する女房役だ」
伊藤が解説します。
里崎はマウンドにいる雅也に声を掛けました。
「お前はどう投げたいんや」
雅也は里崎の目を見て
「ストレートで勝負したいんです」
と伝えました。
「よっしゃ、それでいこう!その代わり自分で投げる球、自分で責任もっていこう!」
里崎は思いっきりの笑顔で雅也の肩をたたきました。
雅也のの投球はボールとなり、つぎの投球はファーボール。もう後がありません。
里崎の出したサインに雅也は首を横に振ります。
次のサインにおおきくうなずき投球しました、が打たれてホームラン。
見ていた沙織は
「だから言ったじゃない」
と苦々しい顔をします。伊藤は
「いや、あれでいい」と答えました。
「どこがいいのよ」という沙織に伊藤は続けます。
「人生は長いシーズンだ。バッテリーの呼吸が合えばシーズンは勝てる。里崎はそれを見越して自由に投げさせてやったんだよ。女房役として、打たれてもいいと覚悟を決めて」
「じゃあ、女は我慢して夫を好きにさせろってことですか?そんなお都合よすぎるじゃない」
「そうじゃない、バッテリーは協力して勝つんだ。里崎を見なよ」
マウンドには落ち込む雅也に寄り添う里崎がいました。
「結果をしっかり受け止めて今後どうやったらチームが勝てるか死ぬほど考えなよ」
「はい」
「目的は家族というチームで勝つことだろ。そのためにキャッチャーは長い目でピッチャーと向き合って勝負に勝たせてやるんだよ」
家族はチーム。夫婦はバッテリー。
沙織は大事なことを忘れていたのでした。
*****
ダンボールだらけの部屋で、雅也は最後の荷造りを終えました。
「ありがとうな、やりたいことチャレンジさせてくれて」
雅也は感謝の気持ちでいっぱいでした。
「付き合うよ、家族だもん。でももしダメだったらアルバイトでもなんでもして家族守ってね」
沙織も長い目で雅也と向き合うことを決めたのでした。
そばでニコニコほほ笑む優斗の姿。
新しい生活に希望がいっぱいでした。
八月は夜のバッティングセンターで。5話・感想
5話を見た皆さんの感想を紹介します。
今回は家族をテーマにした内容でした。
初めて、バッティングフオームを見ないで悩みを解決しましたね。
夫婦をバッテリーに例えて、里崎さんが出演するとは、なるほど・・・と感心しました。
子役の優斗君あんなに小さな体でバッテングセンターで打っててスゴイなぁと感心しました。
毎回、舞がレジェンドの名前を叫びますが、今回だけ「さん付け」だったんですよね。
なぜでしょう?気になりますね。理由がわかったら追記します。
八月は夜のバッティングセンターで。5話レジェンドゲストは里崎
今回のレジェンドは球界の伝説の女房役里崎智也さんでした。
里崎智也さんの選手時代をご紹介します。
1999年ドラフト2位でロッテに入団。2001年フレッシュオールスターに出場し、MVPを獲得。2003年から一軍に定着し始め、2005年には橋本将との併用でありながら、チームの2位躍進に大貢献。プレーオフでも大活躍して、日本シリーズ制覇の原動力となりました。2006年、第1回WBCにおいて日本代表正捕手となり、日本の優勝に貢献。大会ベストナイン。以後、ロッテの正捕手として3度の規定打席到達。2010年も史上最大の下克上を達成しました。通算成績は1,089試合、3,476打数890安打、108本塁打、458打点、6盗塁、打率.256。ベストナイン2回、ゴールデングラブ賞2回、最優秀バッテリー賞2回。鳴門工業高等学校卒、帝京大学卒、レプロエンタテインメント所属、右投右打、175cm、94kg。
https://victorysportsnews.com/articles/4474/original
里崎智也さんは現役時代、球界きっての頭脳派捕手として知られていました。
打者とピッチャーの特徴や試合の流れを読みきったリードは、里崎智也さんの人一倍優れた観察眼によるものでした。
里崎さんは対戦する前から相手選手の分析を欠かさず、捕手からの目線でしかわからない打者の仕草やクセを見抜いていました。
ピッチャーが投げた球を捕球できずに逸らしてしまうことを捕逸といいますが、里崎智也さんは 捕逸数 がずば抜けていました。現役時代、守備では通算1018試合に出場していますが、捕逸数は19個しかありません。 捕逸が少ないとピッチャーは安心して投球できます。
それゆえ、伝説の女房役と呼ばれました。
今回もいい女房役として出演していましたね。
現在は野球解説の他にYouTuberとしてもご活躍です。
次回は8月18日深夜1時10分からの放送です。
ゲストは山下リオさん、レジェンドは吉見一起さんです。お楽しみに。
記事内画像出典:八月は夜のバッティングセンターで。公式サイト
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