【どうする家康】33話|石川数正(松重豊)出奔。裏切りの真相は?

【どうする家康】33話|石川数正(松重豊)出奔。裏切りの真相は?
8月28日第33話「裏切り者」では、家康の重臣(松重豊)がまさかの裏切り!? いったいどうして?
今回は、【どうする家康】33話のまとめと視聴率・感想・レビューをお届けします。

目次

【どうする家康】33話の視聴率

【どうする家康】33話の視聴率は10.1%でした。かろうじて2ケタをキープ。
(視聴率は関東地区・世帯・リアルタイム)

【どうする家康】33話|「裏切り者」

【どうする家康】33話は、家康の重臣・石川数正の出奔が描かれました。

石川数正が大坂城へ

小牧長久手の戦の後、秀吉は、狙いを織田信雄(浜野謙太)に絞り、家臣たちを次々に調略し、領国を攻めた。耐えきれなくなった信雄はあっけなく羽柴秀吉(ムロツヨシ)と和睦。秀吉は徳川から養子、つまり人質を取ることにする。

秀吉のもとへは、石川数正(松重豊)が出向く。家康は「かりそめの和睦じゃ、秀吉に屈することは断じてない」と念を押す。しかし、秀吉との談判を終えた数正は、思うような結果にならず殿に頭を下げる。家康は、お万の方(松井玲奈)との間にできた息子・於義伊(のちの結城秀康/演・岩田琉聖)を養子にすると決める。

— 天正13年(1585)5月 —
真田昌幸(佐藤浩市)のもとに秀長(佐藤隆太)。北条の機嫌をとるために勝手に我が領土を北条に与えた、真田をないがしろにした徳川のことをよく思っていない。秀長は、まもなく天子様の代わりになる、揉め事をおさめるのも得意な秀吉に任せてと告げる。

— 天正13年(1585)7月 —
秀吉が関白を任官する。天子様の次の関白に武士がなるなんて! 家康は衝撃を受ける。

本多忠勝(山田裕貴)と榊原康政(杉野遥亮)は、数正が大阪城に出向くことに対し、損な役回りを引き受けていると同情するが、「秀吉から金をもらったらしい」という井伊直政(板垣李光人)が口にした噂に驚く。

大坂城では、秀吉が数正の前で、真田が邪魔だ、徳川が倒すべき。家康はすぐにここに来て跪き、長丸か福松を養子によこすべきだと言う。

秀吉の正室・寧々(和久井映見)が秀吉の無礼な言動を諌めつつ、秀吉もまたこの世を治めたいのだとフォローする。つまらぬものだがと妻の鍋(木村多江)に上等な櫛を持たせた。秀吉は「いつでもわしのところにこやぁせ」と数正に声をかけ、「真田には気をつけろ」と忠告する。

数正が孤立

— 天正13年(1585)夏 —
真田は徳川より離反して上田合戦が勃発するが、真田のバックには秀吉がいるため、徳川勢は劣勢だ。家康の決断は、これ以上の人質は送らず、秀吉に勝つ。迷いなく賛成する家臣団の中で唯一数正だけは、秀吉の天下は崩れない、殿は秀吉のもとに参上すべきだと主張する。

数正殿…、どなたの家臣か。

やはり調略されたのか。

わしは秀吉に劣ると申すのか、という家康に、欲しいものを手に入れるために手段を選ばず関白にまで上り詰めた秀吉はバケモノだ。殿はバケモノにはならない。秀吉の臣下に入るべきだ、していただけなければなりませんと土下座する。

秀吉が怪物ならば退治するという家康に従えないと答えた数正は、岡崎城代の任を解かれてしまう。

家康の数正への思い

孤立した数正のもとに酒井忠次(大森南朋)。忠次は、数正には数正の考えがあってのことと理解しているが、このままでは国などこれまで手にしたものもすべて失うと心配している。しかし数正は、乱世が終われば“国”もなくなる。時代は変わってきていると笑う。

忠次のアドバイスで、家康と話をしにいく数正。家康は、数正への思いを言葉にする。

幼い頃、叱ってばかりの数正が苦手だったが、そのおかげで今がある。(数正が)わしをここまで連れて来てくれた。

数正の言い分はわかるが、こうするほかない。勝つ手立ては必ずある。数正がいれば、数正がいなければできない。

大高城の兵糧入れがついこないだのよう。数えきれない戦をして実に多くの仲間を失くした。今でも夢に見る。あの弱く優しかった殿が、かほどに強く勇ましくなられるとは。さぞやお苦しいことでございましょう。

苦しいことなどあるものか。わしは、戦なき世を作り、この世を浄土にする、そう心に決めてきた。苦しくなどない。

そう、お誓いなさったのですね、亡きお人に…。

王道を持って覇道を為す。わしにはできぬと申すか、数正!

秀吉にひれ伏すなどと申したら、この国を守るために死んでいった多くのものたちが化けてでましょう。あやうく忘れるところだった。殿を天下人にすることこそわが夢であった。

もう一度、この老体に鞭打って大暴れいたしましょう。私はどこまでも殿と一緒にございます。

羽柴秀吉、何するものぞ。我らの国を守り抜き、我らの殿を天下人にいたしまする!

殿…、決してお忘れあるな。私はどこまでも殿と一緒でござる

数正はそう言うと去っていった。

夜明け前、数正は妻子とともに出奔する。書き置きと、寧々からもらった櫛を置いていった。

翌朝、忠次がその出奔を家康に告げる。

大坂城では、秀吉と寧々が数正たちを迎えていた。秀吉は、新たな家臣となった数正に新たな名「石川出雲守吉輝」を授け、数正も忠誠を誓う。

数正が残していった書き置きには「関白殿下 是天下人也」と書かれていた。

【どうする家康】33話の感想とレビュー

石川数正はどうして出奔したのか。

その理由については真相はわからずともいろいろな説がありますが、今作ではどう描かれるのか。気になっていた人も多いのではないでしょうか。

数正の言動を見ると、家康の成長を心底喜んでいるし、「どこまでも殿と一緒」と強調しているので、黙って出て行ったのには絶対理由がありますね。それはもちろん殿を守り、天下人にするため、戦なき世を作るためにほかならないでしょう。

松重豊さん、さすがの重厚な演技でした。

石川数正の本心が描かれる第34話は9月3日(日)放送です。お見逃しなく。

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アイキャッチ画像出典: (C)NHK

どうする家康33話

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