【ドラゴン桜1期】の最終回ネタバレと視聴率一覧|阿部寛主演

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【ドラゴン桜1期】の最終回ネタバレと視聴率一覧

阿部寛主演のドラマ『ドラゴン桜』シーズン1(2005年)は、長谷川京子、山下智久、長澤まさみ、新垣結衣らが出演し話題になったヒット作。

2021年春に続編が放送ということで、前作をおさらいの意味で、最終回の結末までネタバレ紹介!

今回はドラマ【ドラゴン桜1期】の最終回ネタバレと視聴率一覧について。

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目次

ドラマ【ドラゴン桜1期】の最終回ネタバレ

ドラマ【ドラゴン桜1期】の最終回ネタバレ!

最終回の要点をネタバレします。詳しい「最終回あらすじネタバレ」はこちらへジャンプ。

東大受験の合否

東大受験の合否結果

  • 矢島勇介(山下智久):東京大学(理Ⅰ)に合格→入学辞退
  • 水野直美(長澤まさみ):不合格(棄権)
  • 奥野一郎(中尾明慶):東京大学(理Ⅰ)に合格
  • 緒方英喜(小池徹平):不合格
  • 香坂よしの(新垣結衣):東京大学(理Ⅰ)に合格
  • 小林麻紀(サエコ/現在:紗栄子):不合格

【補足】
・矢島勇介は桜木と同じく東大入学せずに、独学で弁護士を目指すことを宣言。
・水野直美は母親が病気で倒れたため、東大試験を2次試験途中で受験断念。
・緒方と小林は勉強を続けて東大を目指すことに。

桜木(阿部寛)の結末

桜木健二(阿部寛)の結末は、龍山高校の担当を辞任。東大に5人合格の公約を実現できなかったため。
龍山高校の特進クラスは井野真々子先生(長谷川京子)が引き継ぎました。緒方や小林をセンパイ講師として教室へ呼ぶエピローグもありました。

ドラマ【ドラゴン桜1期】の視聴率一覧

  • 第1話:17.5%
  • 第2話:16.5%
  • 第3話:13.8%
  • 第4話:16.1%
  • 第5話:16.8%
  • 第6話:17.9%
  • 第7話:15.6%
  • 第8話:17.0%
  • 第9話:14.5%
  • 第10話:14.5%
  • 最終回:20.3%

全話平均視聴率:16.4%

ドラマ【ドラゴン桜1期】の全話あらすじ

ドラマ【ドラゴン桜(2005)】の全話あらすじをネタバレ!

第1話のあらすじネタバレ

第1話「バカとブスこそ東大へ行け」(2005年7月8日放送)のあらすじネタバレ

2005年春。
桜舞う朝、龍山高校の職員室は学校倒産のウワサで大荒れの状況だった。
教師たちに詰め寄られた理事長の龍野百合子(野際陽子)が苦しい言い訳をする中、
東京地裁から任命されてやってきた三流弁護士・桜木建二(阿部寛)が現れる。
24億円もの負債が3年以上滞り、偏差値36のバカ学校のため新入生も定員割れ!
だから資産を債権者に分配したのち、解散する、と告げる桜木。
教師たちは解雇だという。

英語教師の井野真々子(長谷川京子)は、桜木の正体を思い出す。
彼が雑誌に載っていた元暴走族のリーダーで問題の弁護士と指摘し、
「理事長大丈夫ですか、こんな暴力団を!」と真々子。
「暴走族です」と弁解する桜木だが、
「出てけ」と追い出されてしまう。

桜木は、暴走族の過去をマスコミに知られて以来、仕事が激減していた。今回の案件で家賃も払えるし、学校法人の精算が成功すれば全国初のモデルケースとなる。桜木が先駆者になれる。しかし破産申請して清算しただけは、管財人に引き継げば役目が終わる。「何かやるならもっと面白いことを」と策を練る中で、ある秘策を思いつく。

桜木は理事長を説き伏せ、債権者説明会で提案することに。
真々子が理事長命令で手伝うことになった。
まず、水野直美(長澤まさみ)矢島勇介(山下智久)を利用することにする。
矢島は実家の会社が借金で差し押さえられる事態になり休み中。そのため水野に「黙って立ってるだけ」のバイトを1万5千円で依頼。

<第1回債権者説明会>にて。
民事再生法で、事業継続をすると桜木。
龍山高校の再建案とは、超進学校にすること。
桜木は、3年生のために特別進学クラスを設置し「1年後に東大合格者を5人出す」と宣言。
債権者も教職員も「無理だ」という。

桜木は合格者第1号の生徒として、水野直美を紹介。
「バカバカしい」という先生たち。
「何のこと?東大って誰が行くの?」という水野。
「お前だ。お前は来年、東大へ行く」
「は?」
債権者や先生たちは笑う。
しかし桜木は本気だ。今の東大は入りやすい。定員も多い。
「受験は知能でなく、根気とテクニックです。
この成果がインパクトを与えます。
何もせずに倒産するよりはいい…」
という説明に債権者たちも納得。

説明会後。
桜木は水野に「東大へ行かないか?言い方変えよう。東大へ行きたくないか?」と誘う。
断る水野に桜木は「ほんとにバカなんだな。東大行けば人生180度変わるんだ。お前だってうすうす感じてるんだろ。こんなバカ学校出てもお先真っ暗だ。家を継いだり、金欲しさに風俗やったり、ろくな男に…」
「勝手なこと言わないでよ!」水野は怒って帰る。
水野の自宅は、飲み屋さん。父亡きあと、女手ひとつで母(美保純)が経営しているが、母がベタベタと常連客と密着して接待する姿に、水野はあきれている。
桜木は、3年生の矢島勇介(山下智久)が夜のお店にバイトを申し込んで断られている場面を目撃する。
彼も偏差値が低いため、桜木は目をつけていた。

教職員もリストラ対象になり、採用試験を受けることになる。

臨時集会が体育館で開かれ、全校生徒や教職員を前に、桜木が挨拶へ。まったく話しを聞く態度になっていない生徒たちに・・・
「どいつもこいつもバカづらばっか。お前ら一生負け続ける」と切り出す桜木。
「降りてこい」と騒ぎ出す生徒たち。
**
「負けるってのは騙されるってことだ。お前ら一生負け続けるぞ。社会のルールは頭がいいやつの都合よく作られてる」と桜木。
「損したくなかったら勉強しろ、東大へ行け」という桜木。
**
桜木の発言に全員度肝を抜かれるが、とくに猛反発したのは矢島勇介。
バスケットボールを桜木に投げつける。
「東大が嫌いだ」という矢島。
桜木も東大が嫌いだ。
ではなぜ行けと言うのか?
桜木はまだ言っても分からないから教えない、と言う。
「(東大があがめられる)そういう世の中が嫌いなら、自分がルールを作る側に回れ」と桜木。

バカとブスこそ、東大へ行け!」と桜木はみんなに告げる。(つづく)

【感想】1話は、桜木の東大受験への呼びかけがクライマックス。思えば「女王の教室」でも「愚か者や怠け者は、差別と不公平に苦しむ。賢いものや努力をしたものは、色々な特権を得て、豊かな人生を送ることが出来る。それが、社会というものです。(中略)いい加減、目覚めなさい」と同じ趣旨を言っていました。
社会のルールは頭のいい人(賢いものや努力したもの)が作るから、作る側になれ!という桜木の主張は残酷ですが、その通りなので腑に落ちます。

第2話のあらすじネタバレ

第2話「自分の弱さを知れ!」(2005年7月15日放送)のあらすじネタバレ

桜木(阿部寛)は龍山高校再建のため、東大進学を目的とした特別進学クラス設置することを発表。1年間で東大合格者を5人出し、龍山高校を超進学校として生まれ変わらせることを宣言する。しかし「夢を追いたくてもできないやつもいる」と猛反発した勇介(山下智久)は、学校を出てしまう。

教師たちは桜木のやり方について不満を、理事長の百合子(野際陽子)に訴え、特進クラスに生徒が5人集まらなければ、桜木を学校から追い出すよう要求する。

そんな中、勇介は23万で買った楽器を3万で売った。桜木は買うときも売るときも搾取されているとあわれむ。勇介が自宅に帰ると、疲れ果てた母・節子(石野真子)の姿が。父親が家を出て行き、借金300万円をガラの悪いやつらに取り立てられていた。

「今日はこれで帰って」勇介は3万を取り立て屋に渡す。桜木もついてきていて、取り立て屋は桜木の存在に気づいて、おとなしく帰る。「明日は何を売るんだ」と迫る桜木。勇介は桜木が超進学校にしたい理由を尋ねる。桜木は成功したら(名が売れて)金ががっぽり入る。そして虎ノ門に事務所を構えると、桜木は(下世話な)夢を明かした。

一方、勇介の幼なじみの水野直美(長澤まさみ)は、書店の参考書コーナーで東大の赤本に手を伸ばす、すると、向こうからも手が出てくる。クラスメートの小林麻紀(サエコ)だ。奥野一郎(中尾明慶)もやってきて、特進クラスの話しになる。直美は母の店を継ぎたくない、麻紀は芸能人になりたい、一郎は優秀な弟も目指してるから関心はあった。

勇介は夜の工事現場でアルバイトを始める。すると、なぜか桜木が現場のリーダーとして来ていた。昔の暴走族の仲間がここを仕切っているから1日アルバイトを頼んだという。勇介と桜木は汗水流して働く。

この現場はあと3週間。休憩中、桜木はお金の仕組みを話す。役所の規定では公共事業の工事において、人件費はひとり当たり日給1万4千円。しかし勇介の日給は8千300円。差額の5700円はどこに消えたのか…

「知らねえよ」と勇介。桜木は「これが搾取だ。使われている限り、搾取の迷宮から逃れられないんだ。どうやったら浮上できるのか。東大。東大。東大」と勇介を特進クラスへ執拗に誘う。

突然辞めて帰る桜木は「借金に追われてないから、こうやって好きにやめられるのさ」と勇介に告げる。(補足:実は、暴走族の過去が記事になって以来、桜木も事務所の家賃がギリギリなくらいピンチです。水道も止められています)

真々子は、友人の山本希美(矢沢心)と恋人候補2人の食事会につきあう。3人でデートして付き合う方を決めるはずだったが迷っているという。楽しいのは沢松だが、東大出身の田中が野球観戦のチケットを取ってくれた。沢松は高卒で語彙が不足。田中は知識が多いが、耳の裏が黒い。迷う友人。

朝、学校へ行く途中、勇介は中古屋を通りかかると、3万で売ったトランペットが18万で売られているのに気づく。店主に怒ったが、搾取だと気づいた勇介。学校へ行かず、さぼる。

そんな中、学校では、勇介の恋人の香坂よしの(新垣結衣)は、直美にけんか腰で注意する。昨晩、直美が勇介にプレゼントを渡していたと耳にしたらしい。直美は、友人の阿部沙織(郡司あやの)から預かって渡しただけ。それでも「幼なじみだからといって、ちょっかいださないで」とよしの。

勇介は母から連絡があり家へ帰る。桜木が(学校の金庫にあった)300万で勇介の父の借金を返すという。その代わり、「お前の人生を買う。言う通り、東大を目指せ」という。「俺はそんな安くねえ」「安いね。お前の人生なんて1円の価値もねえ」言い争う中、現金の束を机にたたきつける桜木。

「矢島、これが最後のチャンスだ。受験ってのはな、今の日本に残された、たった一つの平等なんだぞ

受験で点数さえ取れば一流大学へ入れる。そして人生やり直せるから。…5秒ごとに1万円札を破いて捨てる桜木。矢島は「ちょと待てよ」

悔しくて畳をたたく勇介。明日朝5時にグランドへ来るよう告げる桜木。「金は絶対返す」という勇介。トランペットを「おまけだ」と桜木は置いて、「矢島、ケンカに勝つ方法を知ってるか。まずは自分の弱さを知ることだ」と告げる。

勇介はトランペットを持って、緒方英喜(小池徹平)らとライブをする。観客席にはよしのがいた。演奏後、勇介はバンドを辞めると英喜、よしのに言い出す。

翌朝5時。真々子も呼び出され、穴堀りを手伝わされる。勇介がやってきた。
「東大ほんとにいけるのか」
「いける。1年間、俺の言う通り勉強すればな」
「俺はそういう自信たっぷりなお前が嫌いだ」
勇介は2万足りなかったという。
理事長がピアスを買うためにくすねたようだ。
…桜の木が運ばれてきて、穴に植えられた。

「こいつはドラゴン桜だ。龍山高校のシンボルだ。毎年東大合格者を見送る」という桜木。

緒方英喜(小池徹平)香坂よしの(新垣結衣)小林麻紀(サエコ)もやってきて、特進クラスに入るという。これで4人。あと1人だ。

桜木は、これから10日間の地獄の合宿をすると告げた。「さあ始めるぞ」(つづく)

【感想】2話では東大受験の特進クラスに、4人集まりました。ロールプレイングゲームみたいに仲間集めをしてひとつになっていく展開はワクワクします。
「ドラゴン桜」の意味も回収されました。ドラゴンは龍山高校の龍。桜は卒業式のころに咲くからですね。

第3話のあらすじネタバレ

第3話「遊べ!受験はスポーツだ!」(2005年7月22日放送)のあらすじネタバレ

桜木(阿部寛)の元、いよいよ動き出した特別進学クラスは10日間の合宿に入る。参加者は勇介(山下智久)英喜(小池徹平)よしの(新垣結衣)麻紀(サエコ)の4人。なぜか井野(長谷川京子)も泊り込みで参加させられる羽目に・・・。

1日16時間の合宿なんて出来ないという英喜たち。しかし勇介はやる気だ。その頃、直美(長澤まさみ)は、朝帰りした母親・悠子(美保純)から店を継ぐよう言われ、家を飛び出して学校へ。

早朝の特進クラスでは桜木が「数学とは、ある意味スポーツ!たとえば、卓球!」と卓球の構えをさせ、分数問題を出題し始める。

計算問題×卓球の勉強方法
問題が出されたら公式を反射的に思い出して打ち返すという練習。
「こんなもの理論的に理解しろというのは土台無理なのだ」と柳は言います。
「数学はゲーム・遊び」と捉えて反射的に答える練習。
理論はいらないなんて、大学の数学科の先生が聞いたら怒られそうな勉強方法かも(笑)

特進クラスの様子を廊下から見ていた直美と一郎(中尾明慶)は、桜木に特進クラスに入るよう勧められる。
「頑張ってる人が羨ましいんだろ」と桜木。
直美は「頑張るのがそんなに偉いことですか。頑張ってもいいことないんでしょう。無駄に頑張んない方がいい。それに卓球の素振りなんて恥ずかしいですよ」と言って去る。
「頑張って目指したいんですが…家にお金ないんですよ。弟のために身を引きべきかなあって」と一郎は言い訳するが、桜木は消えていた。

一方、桜木に反発する教師陣は、妨害を始める。まず落合(デビット伊東)が桜木の歓迎会を計画。合宿の初日に無理矢理、桜木と井野を直美の母・悠子(美保純)が営む小料理屋「ゆうこ」に連れ出す。井野は自習のプリントを持って行ったとき、「はい」と4人が返事をしてくれた…と喜びを桜木に語る。井野は彼らの変化を感じていた。

そんな中、歓迎会には桜木と井野のほかの教師が来ない。電話で言い訳する先生方。しかも明日までに生徒5人集めないと桜木は解雇だという。そこに常連客(建築関係?)が改装してカラオケスナックにする設計図を持ってきた。

「ちょっと待ってよ!」直美が2階から降りてきて、悠子と親子ゲンカを始める。5年前に亡くなった父が始めたお店を変えることに直美は大反対。常連客は改装したら「楽して儲かるよ」と言うが、直美は「楽して儲かる商売なんてあるわけない。バカじゃないの!」と発言。

常連客は「龍山なんか行ってるのに、バカはお前だ」と暴言。そんな様子を見た桜木は、今の状況から抜け出すためには東大に行くしかないと水野に伝える。

「私、勉強したくないけどなあ…行っちゃおうかなあ、東大」と直美。すると先生たちが入ってきて説得しようとする。

桜木は今日から合宿へ参加しようと連れ出そうとするが、悠子は猛反対!「待ちなさいよ。何かたくらんんでいるんでしょ。東大なんて入れるわけない。この子は筋金入りのバカなのよ。この子が入れるなら行かなくてもいい」と言い出す悠子。

「お母さん。今日この子から頑張っても頑張らくても人生いいことなんて何もない、なら頑張んない方が多少ましって言われました」
「そのとおりでしょ」と母。
「なら賭けますか?」
たった5日で高校数学100問100点取れるか、いや、特進クラス全員100点取れるかを賭けるという桜木。直美が抜けた店の手伝いは井野が入ることになる…。

合宿に戻った桜木は、直美の特進クラスへの参加を発表。そして、生徒5人全員が5日後に行われるテストで100点を取るよう促し、「頑張れば、奇跡を起こせる」と告げる。

「成績は目の前の目標があった方が伸びる、俺の優しさだ」という桜木は、算数の勉強から始める。「たった5日じゃない、5日もあるだ」と激励する。

そのころ「ゆうこ」では、田中と沢松で迷う友人が井野に相談に来る。ボウリング場での出来事。向上心のある田中、沢松といると楽しいが学習能力がなくガーター(レーンの両脇にある溝に落ちること)でも学ばない。友人のあまりの優柔不断に付き合いきれない井野。

夜の学校では…よしのがあの子(=直美)の親子喧嘩のために頑張るのは「バカバカしい」と不機嫌。英喜も「飲みに行こうぜ」というが、勇介は「筋を通したい」と曲げない。5人全員で算数ドリルを終えた。脱落者ゼロだ。

夜のプールにて。勇介は直美に話しかけ、桜木に借金の肩代わりしてもらったから東大行くこになったと理由を話す。直美の母は、父が働きすぎで死亡した。だから気持ちわかるけど、頑張っても報われないと親にいわれるとムカつくと直美。「俺は100点取る。張本人のお前が負けんな」と勇介。…2人の様子を一郎が見ていて「青春」と思う。母から一郎に電話が来た。次郎の勉強が終わったから帰ってきていいよ、という電話だ。

翌朝。競歩しながら数学の公式を覚える5人。井野も付き合ってヘロヘロだ。その後、チーム編成がなされる。ペアは勇介・直美、英喜・麻紀、よしのは桜木と。合宿の間、2人で採点。間違ったところを相手に説明する。説くだけでなく客観的に理解する方法だ。

桜木は井野と賭けをする。井野は100点取れないと思っていて脱落に賭ける。桜木は本気で彼らが100点取れると思っている?!

…直美は寝る間も惜しんで数学の問題を解く。5人は休憩中も問題を出し合って解く。そして直美は100点を取れるまでに!

賭けの<試験当日>。
悠子も学校に来て見守る。
…しかし直美は半分以上が空欄。敗北だ。
「難しすぎんだろ」と勇介。
「負けは負けだ。俺のテストは公式通りの基礎問題だからな」
「頑張ってたのに。じゃあ、はじめから負けるって分かってたのかよ」
「受験は合格点に達するかどうか。頑張ったとか意味ないんだ
「ふざけんなよ」
喧嘩する桜木と勇介。
「もういいよ。私の負けだよ」
涙する直美は、10年以上さぼって負けたのは当然と思うが…
でもなんでかな。悔しいよ。こんな気持ち初めてだよ、なんで泣くかな

教室を出る桜木。
井野は追いかけて「予想通りなんてひどい」と言い放つ。
「何もわかってないんだな」と桜木。

そのころ、教室では…
「あんたがそんなに悔しがるなんてね。直美、あんたの好きにしなさい。合宿が終わったら店の手伝いもすること。それが条件!」と悠子。

よしのは「あんたのこと嫌いだけど良かった」という。英喜も、麻紀もやる気にあふれる。

ドラゴン桜の前にて。桜木は今回の収穫を井野に話す。
5人そろったことに加えて、東大受験で一番大切なものを手に入れた。
それは「悔しい」気持ち。
「それさえ忘れなきゃ東大なんて簡単だ」
直美が脱落しないことで賭けは桜木が勝った。(つづく)

【感想】3話は「東大受験で一番大切な悔しいという気持ち」を手に入れることになった水野・矢島たち。勉強って「やらされる」うちは身につかないでしょうから、やっとココからスタートするという感じでしょうか。しかし桜木は策士ですね(笑)

第4話のあらすじネタバレ

第4話「壁にぶつかるまで我慢しろ」(2005年7月29日放送)のあらすじネタバレ

龍山高校特別進学クラスの強化合宿も折り返し地点。桜木(阿部寛)は独自の教育指導のおかげか、生徒は直美(長澤まさみ)も加わり5人に増えた。

勇介(山下智久)英喜(小池徹平)よしの(新垣結衣)麻紀(サエコ)は、朝5時から桜木に叩き起こされ勉強に励む。

計算問題ばかりで中だるみの気配を感じる井野は心配になる。桜木は数学の専門ではないようだ。

桜木は授業を井野(長谷川京子)に任せ、伝説の数学教師に会いに出かける。

勇介と直美が一緒にいると…
「直美、特進入ったんだって!矢島(勇介)君がいるからでしょう!私が矢島君のこと好きなの知ってるくせに!あ言っちゃた」と怒る阿部沙織(郡司あやの)は照れる。
「だれ?」と勇介。
「前から両想いなところあったもんね。2人で仲良く東大行けば!」とキレる沙織は去る。

そのころ、桜木は寺子屋風の一軒家「柳塾」の柳鉄之介(品川徹)に、特進クラスの数学教師を依頼。時代遅れと言われて引退していた柳。桜木は「自分の理論と実績を否定されていいのか」と揺さぶり「あんたが送り込んだ東大生が証しだろう!こいつらでたらめの合格者か!」と挑発。柳は「詰め込みこそ教育」という方針に口出ししない条件で授業を引き受けた。

麻紀はグラビアアイドルで友人の戸田明日美(堀朱里)からの充実を匂わすメールに今日も嫉妬。よしのは、勇介・直美を陰からにらみ、イラ立ちを隠せない。

柳が特進クラスへやってきた。東大数学の鬼だと自己紹介。数学のプリントを「解きまくれ、計算マシーンになれ!」という柳。「機械じゃない。型にはめるみたいでむかつく」と反発する勇介。

型は必要で、創造するには基礎が必須という柳。桜木も「詰め込みこそ、真の教育だ」と宣言し、「俺たちがルールなんだ。勝ちたいなら俺たちより頭良くなれ」と激励。

柳は、常にビリの人間に「バカ」鉢巻きを巻くことを義務付ける。早速、前回の小テストでビリだった直美に「バカ」鉢巻きが巻かれた。

次に行われたテストでは、よしのがビリに。鉢巻きが直美からよしのに渡されると、よしのは突然「やめる!」と言って教室を飛び出してしまう。(直美には「似合う」と勇介がいったのに、よしのには「まじバカっぽいな」と勇介が言ったこと。勇介が直美といちゃついてみえるのが原因です)

桜木はよしのを連れ戻しに行かない。代わりは必ず入る、と自信満々。

心配した井野は勇介と、よしのを探しに行く。

特進クラスでは、トランプを使った足し算ゲームが行われる。

足し算ゲーム
トランプはジョーカー以外の52枚全部で、この52枚を全て足すと「364」になる。ゲームをスタートすると同時に最初の一枚をめくり、次の一枚もめくったら2つの数字を足す。更に足し続けていき、最後まで計算が合っていれば364になる。早く終わった方が勝利。基礎的な計算力を高める効果的な方法だ。

井野と勇介は、よしのがかつてのレディース仲間と一緒にいるところを発見。井野は、リーダー(江口のりこ)の挑発に乗り、不良グループとチキンランで対決することになってしまう。

特進クラスは、柳式・問題と「解答同時プリント」で勉強。

解答同時プリント
・方法:東大受験で問題を見て解く時間は約10分。問題を見て3分以内にイメージする。3分後に解答を見て解き始めが合っていたら、できたことにして次へ進む。
・利点:短時間にたくさんの問題に触れられるのがメリット。
・柳の持論:問題攻略は解き始めで決まるというが柳先生の主張。解き方がわからず違う方向に走り出しては、もうゴールにたどり着ける可能性は極端に低くなるし、その時間が無駄。そこで柳先生は「問題をみて3分以内に頭の中で解き方をイメージする」「その後すぐに答えをみて、解き方が合っていればオッケー!」という勉強法を提案しました。

井野は桜木に1万を渡し原付バイクをレンタルし、校庭で練習する。

…迎えた勝負当日。桜木は井野に、「あいつら壁にぶつかっている。(中だるみがあったから)よしのの脱落はちょうどいい、壁にぶつかるくらいがいいんだ。挫折を知らないものは打たれ弱いから…チキンランもそうだ。壁にぶつかるまで(ブレーキを)我慢しろよ」とアドバイス。

港にて。井野はチキンランに挑む。応援に勇介・英喜・麻紀も駆け付けた。よしのも見守っている。

学校には、直美だけがいた。怒る柳。柳は人の言いなりになってはダメとかつて言っていた。
「お前は聞かな過ぎたがな」「でも勉強しました」「東大へ行かなかった」「でも弁護士になりましたけど」知らなかった桜木の事実に直美は驚く。

港にて。チキンランが始まった。井野は海に落ちた。我慢・我慢と念じるうちに、「壁なんてないじゃなーい」とそのまま海へ飛び込む井野。

勇介たちが駆け付けると、這い上がってきた井野。「ほんとに落ちんなよ」と不良たちに笑われるが、「勝ちです」と誇る井野。よしのは、そこまでやる理由がわからなかった。

あなたが私の生徒だから…なんて。誰も追いかけてこないなんてさみしいじゃない?」と、井野。

「よしの、まじ、水野とは何もないから」と勇介。「一応、信じる」とよしの。よしのは、学校へ戻ることにした。不良たちと遊んでもつまらなかった。

特進クラスにて。5人として再スタート。直美は、よしのが休んでいた時のノートを渡す。授業が再開された。(つづく)

【感想】4話は数学の特訓がスタート。受験ドラマらしくなってきました。
中だるみだった特進クラス。挫折を知った者は打たれ強い。
よしのは、自分を追いかけてきてくれた人がいると実感しました。もう逃げないで挑めそうですね。

第5話のあらすじネタバレ

第5話「泣くな!お前の人生だ!」(2005年8月5日放送)のあらすじネタバレ

勇介(山下智久)直美(長澤まさみ)の仲を疑って、特進クラスを飛び出したよしの(新垣結衣)が戻り、東大合格目指して猛勉強中の5人。

2005年(平成17)年5月15日(日曜)。特進クラスに、理科の特別講師・阿院修太郎(小林すすむ)が加わり、短期間必勝法を伝授。イラストで摩擦力をイメージさせるコマ割り漫画理解術を紹介する阿院。

コマ割り漫画理解術
抽象的で頭に残りにくい学問は絵や語呂合わせで覚えるのが有効!
歴史の年号や古文の単語にも応用できます。

国語の特別講師・芥山龍三郎(寺田農)も加わった。古文で、光源氏の漫画を紹介。中世の人たちは暇っだから恋をしてエッチなことも考えた。今と同じだ、と生徒の心をつかむ。

源氏物語は「あさきゆめみし」で勉強
ドラゴン桜でも紹介された漫画で「源氏物語」を理解する方法。
東大卒の予備校講師・林修先生の冠番組でも紹介されていて、「現役東大生500人が選ぶ勉強になる漫画、頭がいいと思うお笑い芸人ベスト20」の第8位が漫画「あさきゆめみし」!
…同作は源氏物語を少女漫画化したもので、光源氏を通して恋愛、権力闘争など平安時代の貴族社会が描かれています。
勉強になるポイントは「物語を理解しやすい」などの声が上がった。上田彩瑛(ミス東大2019 グランプリ)さんは「源氏物語がテストの範囲のときに、あさきゆめみしで当該範囲を読んで情景を思い浮かべて知識を定着させてテストに行ってた」などと話していました。

参考:林修の今でしょ!講座『特別編 東大生ランキング』 2021年2月16日(火)18:45~20:54 テレビ朝日

桜木は、元々龍山高校にいた教師たちの「教職員再雇用試験」を行う。しかし答案用紙は白紙。テストは「学校」というテーマの論文形式だった。

一郎(中尾明慶)は日曜日なので弟がいないと思って家に帰ったが、弟の次郎がいた。特進クラスの勉強が楽しくて次郎に教えようとすると、苛立つ次郎は怒って家を出る。一郎は次郎の机に東大模試の結果を見つける。C判定だった・・・。

英喜(小池徹平)麻紀(サエコ)は喫茶店で会った。英喜は世界史の勉強に漫画を読んでいた。「このままいったら東大受かっちゃうかもな」と喜ぶ英喜。そばの席にいて、彼女(恋人?)と勉強していた次郎(水谷百輔)が英喜の発言をあざ笑う。「殺したくなるよな、ああいう根っからのバカってさ

「おい!」聞き捨てならない英喜が次郎の席へ行って文句をいうと・・・「お前らみたいなバカが受かるわけないんだよ。受けるだけうざいんだ」と引かない一郎。そこへ兄の一郎がやってきた。

「ああ思い出した」麻紀が一郎と次郎を双子だとばらす。知らなかった恋人は幻滅。一郎は次郎に謝る。「試験が上手くいってないと知らなくて」と。次郎が「とち狂ってること言ってんじゃねえ。この龍山のくそボケが!」と一郎に暴言。英喜は次郎の胸ぐらをつかみ・・・

そのころ、論文試験が終了。桜木はほんの一行を読んで、全員不合格と言い渡した。問題提起が漠然としていてダメだとバッサリ。強(し)いて言えば、と井野(長谷川京子)が書いた「学校における受験戦争による偏差値至上主義がもたらす世の中の差別と偏見について」をギリギリラインの仮合格にする。

桜木は先生たちに「奉仕の心、サービス精神が足りない」と指摘。桜木反対派の落合(デビット伊東)は媚びることに反論。特進クラスは授業に集中している、と自信たっぷりな桜木。そこへ、百合子(野際陽子)が飛び込んできた。英喜(小池徹平)が傷害事件を起こして、警察に保護されたという・・・

問題になれば、自らの野望が崩れてしまうと心配した桜木(阿部寛)が警察に駆けつけると、刑事は英喜が一郎(中尾明慶)を殴ったと決めつけていた。英喜が「殴ったのはこいつ(次郎)だ」と言っても聞いてもらえない。

桜木が駆け付けると、刑事は桜木の顔見知りだった。顔には桜木に20年前につけられた傷跡もあった。勇介(山下智久直美(長澤まさみ)よしの(新垣結衣)らも駆け付け、勇介は刑事につかみかかる。手を出したら負けだ、と諭す桜木。

現場に居合わせた麻紀(サエコ)の証言によると、双子の弟が兄・一郎を殴っただけなのに、一郎は階段で転んだと言っているという。しかし喫茶店に階段はない。刑事は謝れば拘留しないと桜木に相談を持ち掛ける。

桜木は弁護士バッジの力で、英喜と面会。始末書なら前科にならない、人生で何を大事にするかの問題だ、拘留されたら48時間勉強できなくなる・・・とメリットを伝える桜木。「緒方くんは何も悪いことしてないんですよ」と何度もオウムのように訴える井野。

英喜はこういう疑われることは何度もあったと明かす。家の金、学校での給食費。証拠がなくても疑われた。「だから俺なりに特進にかけてて、見返してやりたいって思ってんだよ」と目を輝かせる英喜。「せいこいか?」という英喜に「全然、せこかねえ、東大受けるのに充分な動機だ」と桜木。

英喜は始末書を書いて釈放された。しかし勇介たちは納得できずに英喜を責める。「俺が書けって言ったんだ」とかばう桜木。「くず野郎」と勇介。

その夜。父が帰ってきて、次郎(水谷百輔)の内申書の心配をする。複雑な心境の一郎。

翌日。桜木反対派の先生たちが逮捕のことで猛反発。
桜木は賭けをする。英喜が濡れ衣だったかどうか。
負けたら論文試験の件は白紙。
桜木が勝ったら先生たちに「歯車になってもらいましょう」という。

井野は、「龍山高校式テスト前日の過ごし方」のプリントを配布。

龍山高校式テスト前日の過ごし方
・徹夜はするべからず
・暗記物は寝る直前に集中してやるべし
・寝る前にホットミルクを飲むべし
・38~40度のお風呂で半身浴すべし
など

俺、やっぱ納得できねえ」勇介は蒸し返す。麻紀、直美、よしのも勇介に賛同し、クラスから去る。

そのころ、桜木は一郎と面談。一郎は不注意で転んだと言い張る。桜木が弟を褒めると、弟は努力家だと嬉しがる一郎。「お前だって努力家だろ?」と桜木。

「僕は違うんです。だから弟のためにできる限りのことを…」という一郎に「つまらねえ野郎だな、くだらねえ野郎だな!」と桜木。自分の人生を戦えなくて人の面倒を見れないというのが桜木の持論だ。

「気づいてないなら教えてやる」桜木は一郎を連れて、秀明館高校へ。そこへ勇介も通りかかり見に行く。学校の敷地内にて、次郎を見つけた桜木は声をかけて真相を追求。

一郎は同じように転んで見せる、と実践。何度も何度も顔を打ち付ける一郎。

「ったくさ。そこまでして恩を売りたいのか。何のパフォーマンスだよ!迷惑なんだよ」次郎は言い放った。

次郎は「ずっと恥ずかしい思いをしてきた、親も次郎だけでよかったのにと言ってる」という。
ずっと仲良しの双子だと思っていた一郎はショックを受ける。

桜木は「人生においても思っていたのと全く違う現実が訪れる瞬間がある、学校・会社・恋愛でも…」と言い出す。自分に都合よく現実を勘違いするから。

こういうときに人間力が試される。取る道は2つ↓

  1. 幻想の中に逃げ込む。弟の発言は受験のせいだ、と何も聞かなかったことにする。
  2. 辛くても現実を認め、歯を食いしばって、ゼロからやり直す

「奥野一郎!お前の人生だ、お前が決めろ!
「でも、僕バカだし」
「なら、一生、バカのままいろ!」
**
「おいバカ男」
桜木は次郎に問う。「緒方英喜は無実だろ」
教員との賭けのために、東大受験のために必要なんだという桜木。
「東大?龍山のバカが行けるわけない」
「なんでだ。東大もただの大学だ」
「ここに転がってるクズでもか?」
「ああクズでもだ。東大に入ればクズじゃなくなる」
**
「本当ですか?僕でもできるようになりますか」と一郎。
できる
「入れますか」
「入れる」
「だったら…」
**
次郎は一郎を止めるが…

「うるさい!うるさい、うるさい、うるさい」

一郎は「本当はあきらめたくないんだ・頑張りたいんだ」という本心を叫ぶ。
一郎は特進クラス入りを志願し、弟から殴られたことも認めた。
帰り際、秀明館の校門前で勇介に会った桜木は「早く帰れ」と怒る。
勇介は「新入り!英喜には最初に謝れ」と助言。

翌日。特進クラスが6名で再スタート。

「重ね合わせの原理」の実験=同位相、を逆位相体験する生徒たち。「語呂で合わせる古語」も勉強する。

「あとは英語教師か」と桜木。井野は自分か、とほくそ笑むが・・・(つづく)

【感想】第5話は中尾明慶の熱演に感動する回でした。桜木先生の「できる」「入れる」と力強く断言してくれるのが心地いいです。勇気をもらえますね。
漫画『ドラゴン桜2』で、教師は生徒の背中を押すのが仕事だと桜木が語る場面があります。まさに桜木の言葉が自信のない一郎の背中を押しました。

第6話のあらすじネタバレ

第6話「英語対決!勝負だバカ6人」(2005年8月12日放送)のあらすじネタバレ

桜木(阿部寛)は龍山高校の教師を集め、研修を行う。教師たちに欠けているのは「生徒に対する奉仕の心だ」と、生徒の褒め方を徹底的に叩き込む。

桜木が研修を行う間は、井野(長谷川京子)が特進クラスの英語を受け持っていた。生徒たちは「つまらない」と不満。しかし井野は初の大仕事に張り切って、生徒のために徹夜で英語の特別カリキュラムを作成し、桜木に提出する。

「使えん」桜木は井野が作ったそれをゴミ箱へ放り捨てる。井野は東大英語の専門家・川口(金田明夫)を呼ぶまでの<つなぎ>だった。井野はショックを受ける。

秀明館の希美(矢沢心)から井野へ電話がきた。希美は英語の教科主任になり給料もアップしたという。高卒イケメンフリーターの沢松と東大卒のブサイク男の田中とまだ迷っているようだ。来て、と誘われる井野。

井野は友人の誘いを断って、川口に会うという桜木の後を尾行。たどり着いた先はフィリピンパブ。桜木に見つかった井野は、ともに店内にいる川口と会う。桜木は井野の英語を「かたい」とばっさり斬る。

桜木は、早速、川口を特進クラスの教壇に迎える。場所は音楽室。英語の上達法は”英語を恥ずかしがらずに話すこと”と”恋をすること”という川口は、ラジカセを取り出し、CAPTAIN&TENNILLEの『LOVE WILL KEEP US TOGETHER』を踊りだす。

「英語ができる」と自信を持って積極的に使おう、音楽で楽しみながら基本例文を覚えよう…と指導する川口。勇介(山下智久)直美(長澤まさみ)らは徐々に川口の授業に引き込まれていく。

しかし、井野が「ただのフィリピンパブのボーイじゃない?」と反発。そこで桜木は川口と井野に勝負をさせ、勝った方が英語の主任となり、その指導方法を採用することを提案。桜木反対派の教師・落合(デビット伊東)は、井野の生徒に帰国子女の栗山(橋爪遼)をつける作戦を思いつき、受けてたつ。

勇介らは井野へ情けをかけようか迷うが、桜木が彼らにとって今大事なことは東大合格なこと、悔しさを晴らすことを伝える。目的や動機を思い出した勇介らは奮い立つ。川口は踊りながら基本例文を叩き込む。さらに「東大入試の英作文は減点法」で採点する。だから簡単でもミスをしないことを注意点として紹介。

桜木は「情報は力だ」ということも付け加えて、「受験ってのは世の縮図だ。だから勝て!受験に勝つことで社会に勝つ道も切り開かれる」と激励。

対決当日。問題は実際の東大入試をもとにした<4コマ漫画の吹き出しを完成させる英作文>。驚いて固まる勇介ら特進クラス。しかし落ち着いて簡単な単語と文法で挑み…。

一方、栗山は(これじゃ簡単すぎる。関係代名詞を使おう。単語も難しいの使った方がいいんだろな)と念入りに書き込む。

結果は特進クラスの勝利!桜木は、井野の敗因を<東大英語の採点方法>を知らなかったこと、<栗山のライバル>を用意しなかったことだ、と指摘。「教師なのにそんなことわかっちゃいねえ」と敗者にむち打つ桜木は、「負けたときしか人の言葉が身に沁みない」と理由を説明。

井野は辞めることに。「敗者は敗者の道を選ばせる」と桜木。校舎を飛び出した井野を勇介たちが追いかけた。

「私の力じゃ、みんなを東大に行かせてあげられない」と井野。「みんな一緒だろ」という勇介は、ひとつ気づいたという…「桜木は期待してるやつしか怒らない」と。

そこへ校長が桜木の伝言を持ってきた。「英語は辞めろと言ったが龍山を辞めろと言ってない。井野、お前は世界史の教師になってもらう。大丈夫。スクラム勉強法という秘策がある

そのころ、桜木は「次は東大模試」と息巻いていた。(つづく)

【感想】6話は、井野先生(長谷川京子)と川口先生(金田明夫)の英語対決!情報戦を制した桜木×川口サイドが勝利。
これは受験だけじゃなくて、人生や仕事にも通じること。考えて計画して実行するのは勝利の秘訣だと感じました。

第7話のあらすじネタバレ

第7話「見返してやる!東大模試!」(2005年8月19日放送)のあらすじネタバレ

龍山高校・理事長である百合子(野際陽子)の浪費で、桜木(阿部寛)は講師を雇う資金がなくなってしまった。そこで、井野(長谷川京子)に世界史を担当させることに。

<スクラム勉強法>を伝授する桜木。

スクラム勉強法
世界史の範囲を井野を加えて配分し、メモリーツリーの作成をするのがこの勉強法。

阿院(小林すすむ)は記憶について講義。例題を通して、バラバラな単語をストーリーに関連付けると覚えやすいことを実感する生徒たち。

そこで桜木はメモリーツリーを説明する…幹と枝葉のように、フランス革命(幹)と関連事項(枝葉)を書いていく。絵なども使って作るのがオススメ。

そんな中、特進クラスがテレビ番組で取り上げられることになった。麻紀(サエコ)が友人でアイドルの戸田明日美(堀朱里)に「私、東大に行くの」と漏らしたからだ。

「みなさん、戸田明日美です。こちらが奇跡の東大合格を目指す特進クラスのみなさんです」と、明日美がリポーターとして現れる。

東大の模擬試験が迫る中で生徒のペースが乱れる、と桜木は取材に反対する。しかし浮かれた百合子は、かたくなに反対して「これは理事長命令です!」と桜木をしりぞける。

情報番組サンデーレポートで、<落ちこぼれ生徒が東大に>と題して放送された。直美(長澤まさみ)の母は「全国にバカさらして」と笑いつつ喜んでテレビを見ていた。英喜(小池徹平)は父から「東大?お前が?東大しか名前を知らんとは可哀想なやつだ」と言われる。勇介(山下智久)の家では見ていたテレビが売られていく…。

いつもの土手にて。勇介と幼なじみの直美が会ってなぐさめ合う。勇介は「蒸発したクソ親父が見てるかもしれない。頑張るしかないよな」と奮起する。

桜木は井野を事務所へ呼び、「これから小テストを受けてトップを取れ。そして必ず生徒たちをバカにしろ。東大模試のためだ」と言い放つ。そこへ弁護士の岡部先生がやってきて、テレビに出たことを心配する。東大模試でこけたら債権者たちが何というか。人生ではまさかなことが起きる。だから舞い上がって落ちるか踏ん張れるか、「賭ける価値はある」と思う桜木。

桜木や井野は、取材を受けたことで、教職員たちに媚を売られる。…桜木は生徒たちに志望学部はこちらで決めると宣言。「東大なら受かれば学部はどこでもいい」という桜木に反論する生徒たち。桜木は学校を切符に例える。極上の切符だが、問題は買うかどうか…「東大でもっとも入りやすい学部は…」と言って、取材クルーを追い出す。

桜木は黒板に「東大理科一類」と書く。

東大でもっとも入りやすい学部(2005年当時)>
・東大の理系には理科一類(工学部、理学部、他)、理科二類(農学部、他)、理科三類(医学部)がある。
・三類は別格。一類は定員が多い、ほかの科じゃ約500に対し、理科一類は約1000。倍率も低い。ほかの科が3倍に対し、理科一類は2.5倍。
・東大入試の最低合格ラインは100点満点中55点前後。東大の公式発表だ。
・なぜ文系を受けないのか。文系だと「英語・国語・数学・社会」があり、効率的な得点方法はない。地道の暗記と積み重ねが必要。1年では無理。
・理系受験は「英語・国語・数学・理科」で、文系科目がある。理系を狙う者は「数学・理科」を狙う。我々は「英語・国語」狙いで行く。東大英語は基礎問題が多いから7割は取れる。国語が6割とれるとすれば、「数学・理科」は4割をわりこんでも合格できる。

テレビに出てファンや野次馬も増えて、注目される特進クラス。勇介は焦り始める。

小テストでは井野がビリ。桜木の作戦ははずれた。

勇介は「東大模試のために授業のペースを上げてほしい」と先生たちに伝える。井野は合宿を提案するが、桜木は模試のためにペースを崩すことに反対。模擬試験の目的は、点数を取ることでなく、ふだんの勉強で気づけないことに気づくこと、と桜木。テレビというハプニングでもいつも通りという「精神力を身につけてほしい」と桜木は意見を通した。

麻紀は明日美への嫉妬からプライドをかけた戦い。勇介は父を見返すため、英喜や直美・一郎らもバカにされてきたことを見返したい、とやる気だ。

芥山(寺田農)は「現国からでなく古文・漢文から解くこと」を伝授。古文・漢文は基礎問題が多い。時間切れでの取りこぼしをなくすため。そして簡単な問題を先に解いて精神的に落ち着くメリットがある。

川口(金田明夫)の授業では「この構文で英作文できる人?」の質問に、生徒たちみんな手を上げる。

阿院の授業では、勇介が「メモリーツリーを理科でも使えるんじゃ?」と提案。宿題が多くなるが、みんな「できるよ」と言う。

柳(品川徹)は生徒たちの授業態度に、竹刀はもう必要ないと思う。

東大模試の前日。桜木は試験の心掛けを伝える。周りが頭良さそうと思うだろう。しかし「試験は自分との闘いだ」という。試験問題は人が作るもの。問題をみれば、どういう人間を欲しがっているかが分かる。<答案用紙の余白に書き込みをしないこと>と注意書きがある東大は、どういう人が欲しいか。勇介は「ちまちまルール守る人が欲しいんだろ」というが、先生たちは「基礎研究というルールを学んだ上で学問を発展させてきた」と<ちまちま>でなく大切なことだいう。

試験とは対話。相手との対話であり、そして己との対話」…桜木は生徒たちに復唱させる。

ついに東大模試の当日。試験会場にやってきた6人の表情は硬い。勇介らは「頑張ってきたから大丈夫」と必死に平静を装うが、内心は緊張でいっぱい。それぞれの思いを胸に、試験にのぞむ・・・。

【感想】7話は東大模試の前の戦いです。マスコミにペースを乱される特進クラスのメンバー。竹刀が必要なくなってきて、やる気をみせます。いい顔つきになってます。
興味深いのは、東大の受ける学部まで桜木が指定しちゃうところ。入ればどこでもいいって意見は(筆者個人的には)賛同しかねるのですが…それだけ東大ブランドの価値はあるということなのでしょう。

第8話のあらすじネタバレ

第8話「バカの涙・・・夏休み課外授業」(2005年8月26日放送)のあらすじネタバレ

勇介(山下智久)直美(長澤まさみ)ら特進クラスの6人は初めての東大模試に臨んだ。

勇介は目を閉じて桜木(阿部寛)の言葉を思い出すが、一郎(中尾明慶)英喜(小池徹平)は落ち着きがなくキョロキョロ周りを見回してしまう。

麻紀(サエコ)は隣の受験生の鼻をすする音が気になって集中できず、「ちゃんと鼻かんで」と言い出す。直美はそれを見てしまい、「カンニングとみなしますよ」と試験管から注意される。

勇介は「試験は己との対話!」と大きな声で言い、特進クラスの面々に桜木の言葉を思い出すよう促した。勇介も注意されると「すみません、独り言です」とごまかす。

試験を終え高校に帰ると、教室には桜木や講師たちが待っていた。桜木は模試活用法の1つは「鉄は熱いうちに打て!」だと、各教科の答えあわせを始める。講師たちが採点し、いよいよ桜木が結果と予想平均点、さらに合格判定を読み上げる。

桜木の口から出た言葉は・・・「E判定」。東大合格の可能性は5%以下。取材陣は落胆して帰る。明日美は「言ったじゃないですか。バカ女が見栄張ってるだけだ」と上機嫌。

この結果に生徒たちも猛反発。麻紀は「あたし辞める。あんたのせいで大恥かいた。世界中の笑い者だよ。」と席を立つ。さらに直美、英喜、一郎も席を立つ。「お前らの思考回路はすぐに頭にくることしかねえのか。やっぱりバカはバカのままか!

英喜は「俺の気持ちがわかるのか」と逆ギレ。桜木は動じずに「模擬試験でどう見返すんだ!見返すなら東大に入ってからだろ。そうやって感情に流されて物事を論理的に考えられないからバカだったんだよ!

特別講師だちはE判定になると分かっていたと明かす。それでもなぜ受けさせたのか説明しようとする答えを待たず、麻紀、直美、英喜、一郎が次々と教室を出て行く。残ったのは勇介。よしの(新垣結衣)は迷っていたが「香坂、自分の人生だ、自分で決めろ」と伝える桜木。

井野(長谷川京子)は桜木を説得しようとするが、「受験はやらされてるうちはダメだ。ここで消えるようなやつは消えればいい」と桜木。

桜木は2日間のリフレッシュ休暇の後、月曜あさ7時に集合し、第2回の合宿を行うと宣言してその場をしめた。

その後、桜木は「いい教師はできるようになると信頼してサポートし自立心を育てるものだ」と井野に教える。そして1枚のプリントを井野に渡し、生徒全員に届けるよう指示。

一方、勇介は教室を飛び出した直美を心配し、直美の家へ行く。外へ連れ出して、合宿があると教えたが「行かない」と直美。ほかの同級生たちにはメールで伝えたが、直接会いに来たのは「泣きながら出て行ったから」という勇介。

「なんで俺たちに東大模試受けさせたんだろな?」勇介は桜木が無意味な意地悪なんてしないはず、と直美に投げかける。そこへ井野がプリントを持ってやってきた。

夜。タバコを買いに行った際に英喜に会った桜木は、「世の中で成功するものに一番邪魔なになるもの 」を尋ねる。桜木は、「人間の感情だ。つまらない意地やひがみ、ねたみ」だという。勝つことで道が開かれる、変われる…「だから一時の感情で利益を失うバになるな」と訴える。

桜木のプリントは2つの曲線が意味するものを問うグラフだった。

月曜日あさ7時。勇介に遅れて、直美、麻紀、よしの、英喜、一郎らもやってきた。しかし問題の答えを聞かないと気持ち悪いから来ただけだという。

その答えに、と…桜木は東京大学のキャンパスへみんなを連れていく。入学してこの場にいるとイメージすることを説く桜木。しかしE判定で落ち込んでいる特進クラスの面々。

ヒントとして「東大生諸君聞いてくれ!高校3年夏の時点で偏差値50以下だった者がいるはずだ。もしいたらこのバカどもに教えてくれないか?」

直美は「いるわけない」というが、3人いた。現役合格の生徒たちだ。現役は追い込みがしやすく、伸びやすい。

グラフの意味は…横軸は月、縦軸は偏差値だった。曲線の秋以降の伸びは特進クラスの生徒たちのことだという桜木。今は基礎をつけておくことの重要性を説く。

「来年の春にはこのキャンパスを歩いている」と桜木はイメージさせた。

夏合宿がスタート。スケジュールはノルマで立てる。現代文のヒントは傍線の付近。数学でわからなくても手を動かす。英語でわからない単語は前後の文脈で判断。物理ではまず単位を確認。世界史の年号暗記は参考書より自分で創作した方が忘れにく…。

2週間後。東大模試の結果が送られてきた。やはりE判定。合格確率5%。だが・・・一郎だけは固まっていた。「それがそのどうしてなんだろう。Dなんです

D判定…合格確率20%!歓喜に沸く生徒たち。井野も涙した後、気づいた。「本当はD判定取れてもおかしくなかったって知ってた?」

特進クラスのメンバーは、ジャンプするときは深くしゃがむように、今回の試験で一段と成長した。

「よし、これからが後半戦だ」と意気込む桜木。(つづく)

【感想】8話は、東大模試の結果で動揺する特進クラスのメンバーの右往左往が描かれました。現役生の方が伸びやすい、というのはよく聞く話しですね。
東大キャンパスに行き、現役合格者に話しを聞いたり、生徒たちに具体的なイメージを沸かせる桜木先生。やはり教育者として上手いんですよね。人をその気にさせるのが。勉強になります。

第9話のあらすじネタバレ

第9話「信じろ!成績は必ず上がる」(2005年9月2日)のあらすじネタバレ

夏休みは終わり、二学期が始まった。

英喜(小池徹平)は、高校最後の夏休みが勉強だけで終わってしまったことを嘆く。

小テストが返却され、2学期初日のバカ鉢巻きは勇介(山下智久)からに。

芥山(寺田農)先生からの特別授業が始まる。秋から爆発的に偏差値を上げるための授業だという。

桜木(阿部寛)は「試験において一番大切な力は?」と問う。

すべての教科に共通する力は、問題を正しく読み、理解すること、だという。

芥山先生は、ある歌の一部を問題に出し、ふたりの関係と現在の状況を説明するようにいう。

彼女は彼の髭を剃る
彼の髪を梳く
彼が椅子を探すのも手助けするし
彼のために料理をする
彼の口を拭いてあげるし
外が見えるように窓も拭く
彼のために本も読むし
彼に呼びかける
毎日が同じ繰り返し
彼女は、深いため息をつく
彼がいなくてさびしいから

特進クラスのメンバーたちは、全員不正解。井野(長谷川京子)は、彼に脳に障害があるのないかと見抜く。

芥山は、この詩のあとに、孫が出てくるので老夫婦の日常、介護のせつなさを描いた詩だと紹介。書かれていない行間を読み取る力が必要なのだという。

桜木は、外にみんなを連れ出す。芥山は歩けば、いろいろ読み取れるという。日本語の横に外国語で書かれた看板がある。「なぜ?」特進クラスのメンバーたちは、観光客が増えたからだと答える。

「それはなぜ」とまた質問する芥山。「韓国とのワールドカップがあったから」と麻紀(サエコ)

直美(長澤まさみ)が「どうでもいいじゃん」と言い出す。芥山は「水野さん、だからあなたはバカだったんです」という。

「どうでもいい」と考えることを投げ出すのは、思考停止。周りに好奇心を向けることが大事だという芥山。自分なりに調べ自分なりの考えを構築し知的好奇心を刺激することが重要だという。

行間を読む力をつける方法
なぜそうなのかいつも考えることで正しく読む力も養うことになる、と芥山先生。
日常に好奇心を持って「なぜ」と考えることの大切さを説きました。

勇介は、なぜ自分の成績だけ伸びないんだろうと内心、悩み始める。そんな勇介に桜木は「しけたつらだな」と声をかける。

職員室にて。桜木と井野がプリントを作っていた。龍山高校の教師たちは、1・2年でも特進クラスを作るという桜木のやり方に不満だ。

桜木は「目標ももたずにプラプラするやつの方が、ストレスがたまっているはず」という。しかし矢島が暗い顔だと評判だ。

桜木は入学志望者への合同説明会があることを知る。理事長は、また旅にでて行方不明だ。

ファミレスにて。麻紀、秀喜、一郎たちは勉強している。東大に受かったなら初エッチしいていい、と麻紀と約束をする秀喜。
勇介の家では、勇介が食事を作る。
直美の家では、母親が倒れて――

職員室にて。井野は矢島が成績ダウンしているのは「学校が楽しいところでなくなってるから」というが…桜木はそれは「時代遅れのおんぼろ遊園地だ」という。「やつらが精神的に成長するには、満腹感ではなく飢餓感だ。空白を埋めるためにひたすら考える時間がガキのころには必要なんだ」という桜木。

柳(品川徹)がやってきた。井野は柳に「学校は何のためにあるんですか?予備校のようでいいんですか」と聞く。

柳は「温室のようだ」と井野の考えを斬る。「高校を出ても一人で生きていけるたくましさが必要だ」という。

日照りにまけないジャガイモのような生徒を送り出すのが龍山高校だ」と桜木もいう。

話題は勇介の成績に。努力をしても成績が上がらない勇介は傷ついていて、高校時代の桜木にそっくりだという柳。勇介はくよくよとしているが、桜木はいろんな相手に噛み付いていたという。「ほえる犬ほどナイーブだ」という柳は、自分が身元引受人にならなければおまえは、保健所行きだったと話す。

桜木は勇介が「自力で乗り越えられるか不安だ」という。「おまえのサポート次第だ」と柳。

直美の母親は脳梗塞だった、処置が早く大事には至らなかった。…病院の帰り、直美が橋で佇んでいるとと勇介が来た。驚かそうとした勇介だったが、直美は、泣いていた。目にごみが入ったとごまかす直美。

いつもの痴話げんかになる2人。
「そんなことばっかいってると襲うぞ」
「そんな勇気ないくせに…」
「お前なんかあった?」と聞く勇介。
「お前、お前言わないでよ」
「実は・・・。優しぶらないでよ!彼女いるくせに」と直美。
「どういう理屈だよ。女が泣いてれば理由くらい聞くだろ」
「なるほどね。誰が相手でも聞くんだ」
「ああ、めんどくせえな!お前じゃきゃ聞かねえよ。俺だってテンパってんだ。お前じゃなきゃ聞かねえよ」
「あのさあ、忘れてね」
直美は勇介の手をとり、自分の頬に当てたあと、勇介の胸の中ですすり泣く。
「ありがとう。なんか元気でた。じゃあね。いつまでも油売ってないで早く帰んなよ」と去る直美。

保護者を学校に呼んでの<受験生を持つ家庭の心得>の説明会が行われる。直美の母は退院したが来られないと嘘をついた直美。勇介の母は就活中で欠席。

  • 英喜の父(須永慶)は息子をバカ呼ばわり。
  • 英喜の母(あいはら友子)も信じられない様子。
  • 一郎の母(かとうかずこ)は、秀明館に行っている弟がいるが、一郎には期待していない。
  • 麻紀の母(栗田よう子)は、放任主義という無関心。
  • よしのの母(池谷のぶえ)は、テレビに映って落ちたら恥ずかしいと話も聞かず。

親たちの様子をみて、「全員0点です」と桜木。

一郎の母は、家庭によって教育方針が違う。うちは、双子だから同じように育ててきたつもりだが能力の違いに気づいて、一郎に期待をかけるのは、かわいそうだと思ったという。

それが奥野家の教育の失敗だと言う桜木。

子供は、7才くらいまでは、直感的思考の段階。
7歳から11歳くらいまにかけて論理的思考が育つ。

同じ大きさのコップに同じ量のミルクがある。
それを目の前で二つの違う容器(ひとつは細長い容器)に入れ替えて「
「どっちが多いか」と尋ねると、
・論理的思考の子は、同じだと答えられる。
・直感的思考の子は、答えられない。

つまり、頭のよしあしは関係なくタイミングの違いだという。言葉の覚える速さも同じ。親にとって大事なのは子供の成長段階を正確に見ること。周りと比べてバカとか賢いと決め付けたりするのは「親がバカだ」という桜木。

  • 英喜の父は、自分の学生時代のころと比べ「おまえはなんだ」と否定ばかり。
  • 英喜の母は、やる気をださせるために褒めちぎっている。
  • 小林の母は、まともに話を聞かず、いつも同じ褒め言葉。

褒めることは重要。しかし褒め過ぎることによって重荷に感じてしまう。
ほめることはおだてることではない。
心無い褒め言葉もダメだ。
桜木は、子供の話を繰り返すことが大事だという。

  • 子供の話をきちんと聞く。
  • 子供の話を繰り返す。
  • →子供は、話を聞いてもらえる安心感を抱く。
  • →子供が、自分を認めてくれていると感じられる。

子供との対話」をすることによって劇的に家庭内は、変わると説明する桜木。

桜木は、明日品川駅に井野と勇介と直美でくるように言う。合同説明会のためだった。

翌日。龍山高校のブースは、誰もこない。井野とともに勇介と直美がやってくる。桜木は、二人にこの様子をどう思うか聞く。

「親ばっかり、真剣で子供は退屈そう」と勇介。
「なぜだ」
「どこの高校に入っても一緒だと思っているから」と勇介。
「なぜだ」
「まだ自分の人生に真剣じゃないから」と直美。
「なぜ真剣じゃないのか」
「だってまだ中3だから。」と勇介。
「答えになってない、水野お前は?」
「実感がわかないから」
「何の実感だ」
「いつか親が守ってくれなくなるという実感親。困ったことがあったら親が助けてくれるから心配しなくていい。きっと心のどこかで甘えているんじゃないか」という直美。

ある父子が龍山高校のブースに来る。
「龍山高校なんて知らない」という父親。
「5年後には、有名高校になります」と桜木。
父親は、15で大工になってここまできたので学歴は関係ない、「東大なんて偉くない」という。
桜木も「東大がえらいと思わない」というが、
「龍山高校の特進クラスの入れば100%東大に入れる」と断言。
「100%だと!大ほらにもほどがあるよ!」激高する父。
桜木は、子供にも素質があるという。素質があるかどうかは、一目みればわかる。
その父の息子が素質があるのは「頭からっぽそうだからですよ」と桜木。
怒り出す父親。「褒め言葉だ」という桜木。
直美・勇介を紹介。
「なんだって」バカそうな2人で先入観が崩れる父親。
「そこのあたなも。あなたも東大へ入れる」桜木は周囲の学生を指摘。
誇大広告だという他の学校関係者。
桜木は素質の話をしてると説明。父子の子の方は音楽活動をしているから集中力がある、と。
勇介は「ビリだけど」と嘆くが、「頭が悪いからじゃないんだ。ただ不器用なだけだ。トランペットと同じだ。ウサギと亀の話のようなもんだ。たったそれだけだ」と桜木。

桜木は、自分が熱中したことがある人、ぜひ一度龍山高校に見学にくるように呼びかける。注目を集めてブースは人だかりに!?

直美は「私は、何かに熱中したことない」という。桜木は「お前は小さいころおやじをなくして、母親の手伝いをしてきた、人より早く大人にならざるをえなかった。いつのまにか希望や、夢を捨ててきた。一度夢を持ったときに数段がんばれる。柳のじいさんが、受験とはつらい目にいっぱいあったやつほど勝つといっていたという。」

直美は「そういうこと言われると返ってつらくなるじゃない…いろいろ考えたんだけど、途中でこういうのくやしいんだけど桜木先生、だから私、東大受験辞めます。」
「そうか。わかった。」
桜木は、まっすくに受け止めた。(つづく)

【感想】9話は、桜木の「教育論」が炸裂する回。受験生以外の大人にとっても必見で、ためになる回でした。
「直感」「論理」の思考の段階を見極めること。褒めすぎ注意なこと。親子の対話の重要性。素質があれば東大へ入れること。
とくに桜木が、勇介に「ただ不器用なだけ」、直美に「つらい目にあったやつほど勝つ」と伝えるところは涙腺が刺激されます。
しかし直美が受験辞退で、一体どうなってしまうのでしょうか。

第10話のあらすじネタバレ

10話「友情か受験か?最後の決断」のあらすじネタバレ

直美(長澤まさみ)は東大受験を辞めると言い出す。桜木(阿部寛)はただ頷くだけで引き止めない。勇介(山下智久)は「待てって!なんだよ受験やめるって」と理由を問う。「私だってわけわからないよ!なんで矢島にそんなこと言わなきゃいけないのよ 彼氏でもなんでもないのに!」直美は泣き続ける。

直美は、母・悠子(美保純)が脳梗塞で入院中と勇介に打ち明ける。代わりに店を切り盛りしなければならなくなったという。

「受験諦めることないじゃん ここまでやってきたし簡単にあきらめるな。あきらめなきゃどうにでもなるって信じてきたじゃんとにかく考えるから おまえも頑張れよ」と勇介。
「あんたには、関係ないじゃん、矢島には関係ないじゃん!」と直美。
「あるよ!おおありだよ!おれらみんなに関係ある!」と勇介は諦めない。

理事長の龍野百合子(野際陽子)が派手な出で立ちで学園へ戻ってきた。すると父兄たちに声をかけられる。どこに行っていたか問い詰められるかと思い焦るが、その父兄たちは、東大進学率100%の龍山高校の見学にきたという。

百合子は桜木に「私は、世界の教育の現場の視察してきた」と失踪のいいわけをする。桜木は見透かしていた。理事長は、特進クラスの状態を聞く。「順調です」と真顔で返答する桜木。

井野(長谷川京子)は、友人の希美(矢沢心)に水野直美の状態を話す。進学か仕事かの選択だ。希美も2人の彼氏に対して優柔不断だからわかるという。私ならIT長者にすると第三者を持ち出す井野。電話を切った井野は「生徒が困っているのに一緒にしないでよ…」とため息をついた。

勇介は、直美のことに何も触れない桜木をにらむ。「いいのかよ このままで」
桜木は「しょがねーだろ」の一言。
特進クラスは公約の5人がそろっているからいいらしい。

桜木は、「人間、自分一人が生きていくのに精一杯のはずだ。そうでない奴がいるとしたらよっぽどの愚か者か、自分で夢を追えない弱虫か、優しい人間と言われるだけが生き甲斐の偽善者野郎だ」と譲らない。

「あいつがどういう気持ちかわかるのかよ!」と勇介。
「現実におまえらになにができる?」と桜木は逆に問いかける。
「桜木先生、何かいい考えないの?」と麻紀(サエコ)が聞くが「ない」の一言。
井野も考えが思い浮かばない。
「よくわかった。あんたらには、何も頼まない」と勇介。

病院にて。直美は眠る母に話しかける。「お通しひとつ作るのでも原価など考えていたんだね。お母さんのことだから、どんぶり勘定かと思っていた」と謝る。

直美が店に行くと割烹着を着た井野がいた。店に手伝いに来てくれたのだ。かつて手伝いをしたことで裏口の入り方や、ごみの捨て方まで知っているという。勇介ら、特進メンバーたちも店の手伝いにくる。

直美は「みんなの勉強時間もなくなる」と止めようとする。一郎(中尾明慶)は、ローテーションを組んで手伝おうと提案。特進メンバーは受験勉強に加え、直美の店や看病の手伝いを両立することに。

特別講師の川口(金田明夫)から、2学期の授業のすごし方について話される。

9月10月は、得意な分野をさらに伸ばし自分に対していいイメージを固める!

11月12月は、弱点克服。苦手な部分をピンポイントで集中勉強!

国語では、試験問題80分ものを60分で解く練習をする。東大入試は、量が膨大なので、スピードアップを目指すことに。

授業が終わったあとの様子をみた桜木は「しょうがねぇ…」とつぶやく。

直美の店では、ローテーションを組んで、店で接客するものと2階で勉強するものが分担して手伝っていた。

柳(品川徹)先生と桜木はこっそり店の様子をのぞいて…
「彼らの決断を喜ぶべきか、悲しむべきか」と柳。
「もちろん。悲しむべきでしょう」と桜木。
「ならお前が悪役になってやめさせるか」
「それじゃ解決しませんよ。やつらが気づき、自分で身にしみないと
「東大に落ちるまで気がつかないかもしれないぞ」
「そうならないのを祈るのみです」と桜木。

直美の母の病気は、回復に向かっていた。特進のみんなは勉強しながら開店準備し、問題を出し合って勉強。

職員室では、井野が生徒をお酒を出すお店で働かせていたと問題視されていた。井野はボランティアで、そこには深い理由があって…と説明する。

「ご心配無用です。ボランティアはやめますから」という桜木。ボランティアは、最初は、優越感や、陶酔感がある。しかし、まだ自分のことさえ満足にできない生徒たちに、早すぎるからだ。

「人の人生をかぶるということは厳しい道なんだ」と桜木。反論する井野だが、「共倒れになることが、おまえのいう友情か」と責める桜木。

特進のみんなが店の手伝いを終えて帰っていく。直美は「みんなはこのあと何時間くらい勉強するんだろう」と井野に聞く。もう23時をまわっていた。井野子は「徹夜はしないようにしてるみたいだ」というが…

直美は、自分のかけ持ちのメモリアルツリーもやってもらっているし、「私が大変なのはいいよ。倒れたのは私のお母さんだよ」と負担を感じていた。「大丈夫だよ…大丈夫…」井野の言葉も自信なさげだ…。

職員室にて。特進クラス成績グラフを桜木は、眺めていた。

「制限時間40分。はじめ!」柳先生の数学のテストが始まる。しかし、あくびをしたり、ぼーっとしている生徒たち。柳は、竹刀を振り下ろす。「またこれが必要になるとはな…」と柳。

夜。直美のお店では、疲れからかミスが目立ち始める。味付けがしょっぱい魚の煮付け、お客さんにお盆がぶつかってお酒をぶっかける。「なんだ!この店は」お客さんは怒り出し店を出ていく。

閉店後、居眠りする麻紀。直美は、上にいるみんなに終わったことを伝えにいくと部屋からみんなの話し声が聞こえた。英喜(小池徹平)は、テストの点が下がってきていると話した。「じゃあお前ぬけろよ」と勇介。

オレは、最後まで、頑張る。おばさんが復活するまで」という勇介に、よしの(新垣結衣)もまた「直美のことになるとほんとムキになる」と嫉妬。勇介は「そんなことねーっておれはここまで頑張ってきた仲間を見捨てたくないだけだ」と言い訳。

その言葉を聞いた直美は、翌日、桜木を呼び出す。本当は、特進クラスをやめるといったときに、桜木は止めてくれるのかと思ったともらす。

「おれは冷たい人間なんだ」と桜木。
「いや、冷たいのは、私のほうだった。だからお願いがあります」と直美。
「矢島たちを止めてほしいってか。…甘ったれるな。今回の件は最初にきっちり断らなかったおまえが悪い。この落とし前は、おまえが一人でつけろ。」
「私がイイって言っても…」
100回言え。きちんと嫌われろ」と桜木。

桜木は問題を直美に出す。体積1Lと500mlのビンがある。この2つには、同じ空気が入っているが酸素分子も二酸化炭素分子も、小さい方の500mlのビンが多く入っている場合がある。それはどういうケースだ?と聞く
「そんなの簡単じゃない?500mlの方が…」という直美は、あることに気づく。
特進クラスだけが東大への道じゃない。山があれば、そこには、100通りの道がある。今の問題はそのうちの一つの答えだ」と桜木。

夜。直美は、やってきた特進のみんなに告げる。「みんな、今までどうもありがとう。もういいから…もう手伝ってくれなくていい。井野先生も」
「なに言ってるんだよ」と驚くみんなは聞き入れない。
「待っててば。鈍感だなあ、みんなもう…迷惑なの!最初はさ、あたし楽できるし、受験続けられるからラッキーって思ったけどあてが外れまくり。常連のおじさんたちは、くつろぎたくてきてるのにさ、失敗ばかりで、何人ももう来ないと常連さんから言われてているんだよね」
「うそつくなよ。そんなの聞いたことない」と勇介。
「電話で(聞いた)。お母さん退院するまえにお店がつぶれちゃうから、みんなクビ!
「これが今までの私たちに対する答え?」と怒り出すみんな。
「それはないんじゃない?」と井野。
「なにがあったんだよ」と勇介。
「この前のあれは、ただからかっただけだから。…おかえりください。さよなら今までありがとう…ほんとにありがとう」
直美はみんなを店の外へ押し出し、ドアを閉めた。

帰り道。とぼとぼと歩きながらみんな泣き始める。直美も店で涙。
「水野さんってさ、へただよね」と一郎。
「へたすぎるよ」と麻紀。
「わざと似合わない言葉つかってさ」と英喜。
勇介も泣いていた。「みんな、ごめんなさい…」と直美は店でひとり謝っていた。

病院にて。直美は、母に特進クラスをやめたことを伝える。桜木の問題も母にも聞かせる。

2つのビンは同じ空気がはいるけど500mlの方に酸素分子も二酸化炭素子も多いことがある。それを母に焼酎で説明する。見た目が一緒だけど濃さが違うということ。
直美は「実はさ、桜木先生が一度お店にきてくれて…と母に話す。

桜木:「良い教師に付いてしっかり学ぶ。それが最速にして最善の方法だと、世の中の人間の大半の連中は思っている。だがよ、一つだけ、一人で学ぶ独習に敵わない部分がある。それはな、密度だ。勉強に打ち込む時間の濃さだ。孤独ゆえに濃く、そして濃いがゆえに強い。だから、俺は、俺が最も嫌いな言葉を一度だけお前に言う。頑張れ。頑張れば必ず望みは叶う。

だけど…桜木が司法試験で2回も落ちたという。笑って母に話す直美は、自分の東大への想いを打ち明ける。

直美:「私、やっぱり勉強したいんだよね。勉強して東大行きたいんだよね。だから、特進は辞めるけど受験は辞めないことにした。それに私の場合は、一人は一人だけど、みんなが作ってくれたノートがある。一人だけど…でも一人じゃない。だから、私は絶対最後まで頑張れる!」

10月。特進クラスのメンバーたちは、歩きながら公式を唱えて覚える。2006年からセンター試験でも英語のリスニングが導入される。川口先生は、そのリスニングの「英語を聞くな」と指導。そして「追い読み」を伝授。

<英語の聞き方:「追い読み」>
英語を漫然とただ聞いているのでは、お経を聞いているのと同じ。
聞く力を鍛えるには、聞いてすぐそれを言う『追い読み』を中心に勉強すのが、大脳のメカニズム的には一番正解。

桜木は「これからは集中力を切らしたものから脱落する」と注意を促す。トイレにも冷蔵庫の中にも、携帯の裏にも覚える事柄を貼り「一息つくときも脳を休めるな」という。「頭から完璧にとこうとするな。平均点を狙い、得意分野で稼げ」とも助言。

12月。センター試験対策が始まる。

センター対策
・徹底的にセンター試験の過去問を解く。
・一日一教科、一週間で五教科、過去十年分をこなす!
・出題される問題は、完全にパターン化している。
・その傾向を分析し、イージーミスをなくすこと。
数学
センター試験の数学は時間との戦い。問題全体にまず目を通し、一番解き易そうな問題を見つけ、どのような順番で解けばいいか考えてから解く。
国語
センター試験の国語のカギは、消去法。強い否定、極端な主張、感情的な要素を持つ選択肢は全て誤りとして、消去して考える。

12月24日。クリスマスイヴ。みんなは、ぶつぶつ暗記物をつぶやく。

クリスマスと正月の過ごし方
桜木は「クリスマスや正月は暗記物以外やるなシンプルなものをやるな。気が散りやすいときは具体的でシンプルな勉強をすることで、集中力をキープしろ」と助言。

12月31日。除夜の鐘が鳴る。
学校のドラゴン桜の前にて。
「年が明けちゃいましたね。直前カリキュラム作りで年越しなんて去年は考えてませんでした」と井野。
「全員は、受からないかもしれない。全員落ちるかもしれないオレが受験の神様だったらやつらを全員を通してやる」という桜木。
「だったらお祈りしたらどう?」と警備服姿の理事長がいう。「日本の神は、木に宿るというこのドラゴン桜様に…」
理事長、桜木、井野はドラゴン桜に手をあわせて祈った。

2006年1月21日(土)。大学入試センター試験の1日目。
「頑張ろう」といって特進のみんなは、席につく。
直美も受けに来ていた。
試験監督者がやってきて問題が配られる。
「はじめてください」
ついに始まった。格闘するみんな…。
「どうかみんなが実力を発揮できますように…」井野は祈っていた。

センター試験2日目。
「あれ、なんだ」と勇介。
「なんだよこれ、過去問より難しい」と英喜。
「マークシート1段ずれてる…」とよしの。
「タンジェントの下方定理…ああもう昨日やったのに」と麻紀。
「どうしようどうしよう。全然解けないよ」と一郎。
「みんな頑張れ!」と今日も祈る井野。
「落ちつけ。あせらずに、とにかくできるところから」と勇介。
直美は集中して問題を解いていた。
桜木は目をつぶって…(つづく)

【感想】水野直美の「みんなクビ」と言い渡してから、お互いを思いやるシーンが泣けます。勉強と人助けの両立を頑張ってめでたしめでたし、としない点はこのドラマのイイところですね。自立してこそ人を助けられる。シビアですが当たってます。
「勉強の濃さ」の話もグッときましたよ。
そしてセンター試験がスタート。緊張感が高まっているのが伝わります。

最終回のあらすじネタバレ

最終回「お前らはもうバカじゃない!」( 2005年9月16日放送)のあらすじネタバレ

センター試験最終日。最終科目。物理が終わり、ついに終了。
帰り。「自信ねーなー」「最後まで解けなかったな…」と自信なさげな特進メンバー。
特進メンバーの勇介は、直美(長澤まさみ)に「一緒に来ね?」と誘う。
「これから特別講師の先生と答え合わせするの」とよしの(新垣結衣)。
「赤信号みんなで渡ればこわくないってね」と英喜(小池徹平)
直美もふくめて生徒たちは、教室へ。
**
採点後:柳先生が点数を読み上げる。

  • 奥野一郎(中尾明慶):662点
  • 小林麻紀(サエコ):656点
  • 緒方英喜(小池徹平):651点
  • 香坂よしの(新垣結衣):649点
  • 矢島勇介(山下智久):645点
  • 水野直美(長澤まさみ):636点

桜木(阿部寛)はこの点数なら6人全員センター試験に通ったと告げる。
「エクセレント!」
「やったー!」
しかし次の瞬間「授業始めようぜ」と勇介。
「もっとみんなよろこばないの?」と井野(長谷川京子)。
「ここで喜んでいてもしょうがないしね」という特進メンバー。
**
2次試験への勉強がスタート!
特別講師たちが対策を話す。

東大2次試験対策
数学の柳先生:数式を埋めつくせばいいわけじゃない。出題者に解き方がわかってますよ、とアピールするのが大切。序盤であえ文章で方法を述べればよい。

物理の阿院先生:答えが出たら単位の確認と同時に極端な数値を当てはめることによって間違いはなくなる。

国語の芥山先生:古文・漢文を読むときはキーワードになりそうなものは、線を引く。黙読はいけません。よい文章には、よいリズムがある。心の中で音読することで長文も早く正確に読める。

英語の川口先生:リスニングが始まる前の45分が勝負。それまでに和訳、長文問題まで解いて、英作文まで手がつけられればなおOK。

病室にて。直美も勉強中。母・悠子(三保純)から「わたしまで頭よくなりそう」と言われ、「なれるよ。ちゃんと勉強すれば誰だって頭がよくなれるよ」という直美。

東大受験前日

桜木からメッセージが送られる特進クラスのメンバー。

桜木「前にも言ったと思うが、俺は東大が好きじゃねぇ。東大に行ったってだけで人生成功したと思ってるやつら、目の前の相手が東大出たと知った瞬間に卑屈になるやつら。これみんなゲス野郎だ。
じゃあ、そういうゲス野郎が大量に湧き出てくるのはなぜか?井野?矢島?水野?
それはな、日本中の大半の連中はチャレンジもせずに、東大のことを超えられない壁だと決めつけてるからだ。
勝手に祭り上げ、勝手に諦め、そして勝手にコンプレックスを抱く。
成功している人間は元々才能があったからで、自分は元々平凡な人間だから努力したって無理だ。そういう思い込みが人の人生をどれだけ窮屈に縛り付けてることか。
世の中に超えられない壁なんてねぇんだ!
だから、お前ら、どんな事にも出来ないという先入観を持つな!

おまえらが1年間ずっと巻き続けたバカ鉢巻き。
ほんとは1年間じゃねえはずだ。
物心ついたときから、お前らはずっと心の中でこのバカ鉢巻きを巻いていた。
だがな。もうすぐそのバカ鉢巻きから自由になれる。
お前らを縛り付けていたコンプレックスという名の鎖を断ち切れる!」

「これみてるとやなこと思い出す」と勇介。
「わたしも」とよしの。
「馬鹿扱いはごめんだよな」と英喜。
「あたし絶対受かる」と麻紀。
一郎も直美もバカ鉢巻きを見てうなずく。
「バカにされて悔しかった日々を思い出せ!その悔しさを試験にぶつけろ」と桜木。
みんな、バカ鉢巻きを巻いて立ちあがり、問題を出し合う。
**
「おまえら全員勝てよ!そして東大に入れ!」と桜木。

東京大学・二次試験の初日

●矢島家
「なんか不思議ね。1年前の今日は、お父さんもいて工場も機械もあって…」と母(石野真子)
「まさか俺が東大受けるなんて思ってもなかった?」と勇介(山下智久)
「いってきます」
「いってらっしゃい」
「母ちゃん。俺さ、なにもない家もいいって思うよ。これからいろいろ詰め込めるってことじゃない?俺頑張って稼いで、これから母ちゃん楽させてやるから」

●奥野家
「次郎(水谷百輔)、お互い頑張ろうね」と一郎(中尾明慶。
「これから東大受けるっていうのに余裕だな、オレは、東大受かるがのあたりまえって思われてるから、落ちて当たり前だと気楽に思われているアニキの立場が、うらやましいよ」と次郎。

●よしの
よしの(新垣結衣)は「試験とは相手との対話、自分との対話だ」と唱えながら大学に向かっていた。

●緒方家
「本当に東大受けるのか」と父。
「冗談で1年も勉強できるわけないよ」と英喜。

●麻紀
バス停にて。麻紀(サエコ)は「まわりの受験生は敵ではない。かぼちゃだ、すいかだ いや、メロン。季節はちがうけどメロンでいこう」とつぶやく。周りの人物が、メロンに変身してみえる。

●直美
直美(長澤まさみ)は、誰もいない店を見渡して、「では、いってまいります」とあいさつ。

「みんなそろってるね?」と井野が東大前で出迎え。
受験票とふでばこを確認すると「おれたち、小学生じゃないんだから」と英喜。
「みんなで円陣組もう」と井野。
「龍山ー!ファイ! オー! ファイ! オー!」
**
桜木は、1人特進クラスにいた。
**
席についた特進のみんな。答案用紙が配布される。
**
試験開始:桜木は時計をみつめ「始まったか」とつぶやく。
特進のみんなは目をつぶってから問題を開く。

1科目目:国語
「簡単な古文漢文から解く」「主語目的語を補いながら読む」「ゆかしくってセンターでもでた」「けるは過去の回想だから筆者は昔を思い出して書いてるんだ」「漢文は最初に人物を抜粋」「(漢文は)論理構造がはっきりしてるから読めなくても大筋は読める」
勉強したことを内心で確認しながら解く特進メンバー。

2科目目:数学
「解けそうな問題から」「なんか法則あるぞ」
**
1日目が終了。
「ここまできたらじたばたしてもしょうがない」と英喜。また明日…と別れるみんな。
**
勇介と直美は方向が一緒。
「なんでこっちなの?」「ちょっとお母さんのところ寄ってから帰ろうと思って」「なら付き合うよ」帰り道一緒になった麻紀・英喜・一郎。
**
「麻紀ちゃん覚えてる?」と英喜がエッチの約束を確かめる。麻紀は「しました。しました。受かったらね」。「ぼくは?」と一郎もいうがいつものように笑顔でごかされる。
次郎がやってきて「兄貴試験どうだった?」
「まーまーかな」「これ、もらいもんなんだけどさ、よかったら夜食にで食えよと」
サンドイッチをもらった一郎は、おいしそうに食べる。
**
病室にて。勇介と直美が悠子を見舞う。
試験が「まーまーかな」というと
「来年は東大生カップルの可能性あり?」と悠子が茶化し「照れちゃって」と笑う。
帰り。
悠子も階段を降りていた。「明日からリハビリしたほうがいいっていってくれてるし。あんたもよくがんばったよね。あたしもさ、頑張って新しいお父さん探そうかな…」
しかし悠子が転ぶ。
勇介が支えたが2人は、階段を転げ落ちる。
**
医師は命に別状はないから薬物療法で、様子を見るという。
「きみ、骨が折れているかもしれないな…」と医師は、勇介の手に気づいた。勇介は治療を受ける。

東京大学二次試験・二日目

一郎は、おなかの調子が悪い。麻紀に言われて昨日のサンドイッチをみると、10日も賞味期限切れだった。
勇介と直美は遅い。勇介だけ来たが、右手には包帯が巻かれていた。
「東大入試は、ただでさえ時間が足りなくて大変なのに…」と心配する井野。
直美がまだ来ていない。
「あいつは、たぶん来ない。おばさんが倒れちゃってまだ意識もどってないんだ。意識戻って間に合うようだったら来れるって。あいつの分まで試験頑張ろう」と勇介。
病院で母に付き添う直美。・・・みんなは複雑な心境だ。
「みんな一年間の努力をかけてこれから戦うんだよね?そんなんで戦えるの?動揺して、力だせなくて水野さん喜ぶの?私は、水野さんをここでまってるから。みんなは、今は他のこと全部忘れて自分の試験に集中して」と井野。

3教科目:理科
「うう…おなかが…」と一郎
直美は、病室でみんなからのノートを見ていた。
涙が出てしまう直美。。悠子が目を覚ました。
「おかあさん大丈夫?気持ち悪くない?」「試験は?」
**
「水野さん、あと10分だよ中に入れなくなっちゃうよ」と井野。
直美は走る。
勇介は腕を机にたたきつける。
「すいません…(よっしゃ気合入った)」とつぶやく勇介。
「あと5分…」と井野。
直美は、途中転んでしまう
「くそ…さっぱりわからない」「まともにできる問題ない」「集中できないし…どうしよう…」
苦戦する特進メンバー。
**
直美は、特進クラスの教室に入る。
「お母さんが階段から落ちちゃって矢島がかばってくれたおかげで やばいことにはならなかったんだけどさ」
「そうか」と桜木。
「人生180度変えるつもりだったけど、できなかった。くるっと360度まわって、元にもどっちゃった」
「ばかなこというな!時間ってやつはな、元にはもどらねえ。いいことも悪いこともすべて、そいつのなかに積もってる。おまえは1年間勉強した。東大受けようが受けなかろうが、その事実は変わらねえよ。おまえは、変わった」という桜木。
「今、なぐさめられてる?それともほめられてる?」
「そういうへらず口は変わんねえんだな」
**
直美は机に顔をうずめ、「みんな受かって欲しい全員受かって欲しい」と願う。
「試験が終わる時刻には迎えにいってやれよ。特進クラスは、おまえを含めて6人だ」と桜木。

直美は、教室を飛び出す。走って東大へ。

最終科目:英語

「もうこんな時間?「頭こんがらがってきた」「やばい」「もう時間ないよお」「集中だ…うんこがしたいなんて忘れてしまえ」「焦るな。1問1問確実に」
**
試験が終了。汗だくの一郎は机につっぷす。
**
「井野先生!」直美が井野にかけよる。
みんなが会場から出てきた。
「みんな、お疲れ様!受験お疲れ様」直美は、笑顔で迎えた。
直美に駆け寄る特進メンバー。

数日後。
井野は、なぜか桜木の事務所にいた。暇だから来たという井野は追い出される。
帰り。井野は希美(矢沢心)とばったり会った。以前迷っていた2人、田中(村上大樹)・沢松(唐橋充))と別人と付き合っている希美。
彼はIT会社を興し、会社の株価の総額は、10億円だという。
「学歴ないし、見た目はいまいちだけど超・幸せ」という希美。
**
喫茶店にて。
「落ちてたらどうしよう」と一郎。
「絶対現役生アイドルになる」と麻紀。
「おやじは、一橋大なんだよね。自分も1年勉強してまぐれで入れるわけないと思い見直した」という英喜。
「よしのちゃんは、現役東大生カップルったかい?」と麻紀に聞く英喜。
「あたしはまだよくわからない。ただねえ」とよしの。
**
病院にて。
「勇介くんのおかげで大事にならずにすんだみたい、ありがとう」と悠子から感謝される勇介。直美には「本当にごめんね」と謝り続ける。「やめてよ。もう101回目だよ」と直美。
**
病院の屋上。
「勇介はさ、受かってると思う?」
「わからない」
「自分のわからないこともわからないのかって言われるよ桜木に」と直美。
「おれたちってさ、桜木に騙されたみたいに始めたけど、わかったことたくさんあるよな」
「知らないことだらけだったもん」
…勇介は、知らないことが怖くなったという。父親の借金、手形、担保など、わかってるやつに騙された。
法律や経済などを知らないで生活してることが怖くなった…「だからもし」
「いいかけたなら最後までいおうよ」と直美。
「いいだろう。おまえどうなんだよ」
「あたしば別にいでしょ」
「よくねーよ」
「どうして」
「幼馴染だから」と勇介。

合格発表当日

特進クラスの教室では桜木や講師陣が待ちわびていた。
合格発表の掲示を東大キャンパスへ確認にいく特進メンバー。
直美も同行していた。
発表を見た次郎は、固まっていた。「俺が不合格」とつぶやいて去る。
**
掲示板の前で目をつぶる5人。
40732(勇介)、40886(よしの)、41772(一郎)、41862(英喜)、41947(麻紀)とそれぞれが心の中で番号を唱えながら確認していく。
**
「あった!」「あった私が東大」「俺のもあるって」
一郎、よしの、勇介の番号はあった。合格!
しかし麻紀、英喜は立ちすくんだまま。

確認表をにぎりつぶす2人…。
**
教室では理事長(野際陽子)や、他の教師たちが顔を出す。
生徒たちがもどってきた。
「3勝2敗」と勇介
「3人も受かったの!?え!」と理事長が喜ぶ。
「2人落ちたのか…」と柳。
「嘘…」と井野。
「ダメだったのはオレと麻紀ちゃん」と英喜。
「残念だったけど、みんな落ちたわけじゃないし、過半数は受かったわけだし」と麻紀。
「なんか空気重くない?」と英喜。
「龍山高校から3人も東大合格者が出たんだよ。お祝いじゃん」と麻紀。
「盛大に喜ぼうよ」と英喜。
明るく振舞う2人。
「緒方、小林、座れ。いいから座れ」と桜木。
「では、われわれはこれで」と講師たちは帰る。
**
机に座った麻紀は、泣き始める。英喜も悔しさをこらえる。

桜木:「矢島、奥野 香坂 おめでとう。自分たちの努力で手にいれたプラチナチケットだ。東大合格あ本当のチケットかどうかは、お前ら次第だ。とにかくお前らはそいつを手に入れた。好きに使え。
それからそこの落ちた2人!!
受けられなかったやつもいれて3人!!
おまえらのせいで公約を果たせなかったじゃないか!
1年間よく頑張った。おまえらにはほんの少しだけツキが足りなかった。
…とでも言うと思ったか。
頑張ったことに意味があるとか、お前らは努力することを通して合格よりもっと大切な何かを手に入れるはずだ。
…とでも言うと思ったか。
そんな言葉をお前らに今更並べたところで、これからの何の役にもたちゃしない!
オレからの言葉はこれだけだ。
このバカどもが!しっかり反省して、自分の人生は、自分で決めろ!

「待てよ、それが落ちたやつに対するあんたの答えかよ」
勇介は桜木につかみかかる。
「矢島君!」
井野が止める。
「どうした?今日だけは特別だぞ。なぐっても不問にしてやる」
「殴れっかよ。あんた泣いてんじゃん」
「え?」と井野。
「心の中でおもいきり泣いてんじゃん」
麻紀、直美は涙がこぼれた。
「理事長申し訳ありませんでした」
桜木は5人合格の公約が果たせなかったからと、退職願を理事長へ渡す。
教師たちは止めようとする。
「約束は、約束です。生徒たちに1年間勉強漬けのリスクを背負ったのに、私だけなあなあでいるわけにはいきません」と桜木は、出ていく。
**
ドラゴン桜の付近にて。みんな、桜木を追いかける。
「逃げるなんて卑怯です!桜木先生が種をまいたんですよ!みんなの人生を変えて、龍山高校を変えたんです。それなのに中途半端のまま放り出して逃げ出すんですか?先生がいなくなったらこの高校はどうなるんですか?特進クラスはどうなるんですか?」と井野。
「俺がいなくてもおまえがいるじゃないか。なんのためにおまえは特進にいたんだ。俺は見込みのあるやつにしかノウハウは教えないぞ。お前はバカで粗忽で超のつくお人良しだ。だからね自分の信じる道をまっすぐ突き進む能力がある。お前ならやれるよ」と桜木。
「そういうこと言わないでください。きれいごといわないのが桜木先生の長所だったのに。あたしは、桜木先生のそういうところ尊敬してました」
「きれいごとを言ったつもりはない。そうだ。最後の最後によ、おまえらにひとつだけ言っておく」

桜木:「入学試験の問題には、正解は、ひとつしかないたどりつけなければ不合格
人生は、違う。人生には、正解は、いくつもある。大学に進学するのも正解、行かないのも正解だ。スポーツに夢中になるのも、音楽に夢中になるのも
友達ととことん遊びつくすのも誰かのためにあえて遠回りするのもすべて正解だ。
だからよ、おまえら生きることに臆病になるな。
矢島、水野、緒方、小林香坂 奥野。
おまえら自分の可能性を否定するなよ。受かったやつも、そして落ちたやつもだ。
おまえら、胸をはって堂々と生きろ
以上」

おれさ、東大にはいかねーから」と勇介。
「国立でも学費がかかるから、独学で勉強して司法試験めざす。父親みたいに 悪いやつにだまれないように弁護士になる」
「それも正解だ」
あたしは、東大にいく」とよしの。
「勇介が行かなくても私は東大にいく。すごくてきとうな気持ちではじめたけど、でも勉強すればするほどいろんなこと知りたくなった。世の中のこと正しくよめるようになりたくなった。」
僕も胸を張って東大にいきます」と一郎。
「正解だ」と桜木。
オレは、あきらめないぞ!何年かかったってオレだって東大に入れるって証明してやる」
あたしだってあきらめない。東大も、自分の夢も絶対あきらめない」
「それも正解だ」
桜木先生、ありがとう。うそじゃないよ、あたしは・・・あたしたちは、心の底からそう思ってる。桜木先生ありがとうって」と直美。
理事長や教師たちは拍手。
拍手が響く中、桜木は、去っていく。

エピローグ
桜木の事務所の電話が鳴る。
龍山高校から東大合格者が出たと聞き桜木先生にお願いしたいという電話だった。
「十分な報酬を用意しますよ。23億の負債がありましてね…と学校長(みのもんた)。
「その件は、検討させてください」と電話を切る桜木。
また電話がかかる。
「ぜひ、うちも龍山高校のように…」
理事長が、現役で東大合格者3人出したとあちこちに言いふらしていたようだ。
**
「どうだった?結果は」と英喜の父。「落ちちゃいましたー。笑うなら笑えよ」と英喜。
「おまえは、頑張ったよ」と認める英喜の父。
**
勇介は、六法全書を読み出す。直美は、勉強を続ける
井野はダンスをしながら英語を言う練習をしていた。
よしのと一郎は、東大に通っていた。
一郎は実験中に爆発。

4月。特進クラスに麻紀と英喜が応援にかけつける。他人に教えることで理解が深くなると桜木も言っていたからだ。
勇介は土木現場で働きながら勉強中。
桜木は空腹でおなかが鳴る。「やれやれ…なんもねーや」と事務所の冷蔵庫を覗き込む。
桜の花びらが窓から入ってきてつかんだ桜木は上を向いた。
(終わり)

【感想】3勝2敗、1棄権という結果に終わった東大受験の挑戦。しかし「堂々と生きる」ことを教えてくれた桜木先生。後ろ向きで自信がなかった生徒たたに芽生えた気持ちは本物。
前を向いていくみんなのラストがすがすがしいです。
しかしドラマ『ドラゴン桜』2期では、水野直美が弁護士として再登場!?弁護士になると宣言していて矢島勇介でなく、水野直美が浪人後に東大合格、弁護士になったのですね。
ドラマ『ドラゴン桜』2期では、6人全員のその後が知りたいですね。

当記事画像出典:TBS

ドラゴン桜2005

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