【じゃあ、あんたが作ってみろよ】1話感想!化石男は変われるのか?憎み切れない竹内涼真!

じゃあ、あんたが作ってみろよ1話

TBS火曜10時ドラマ【じゃあ、あんたが作ってみろよ】1話「化石男よ、気付け!」が10月7日に放送されました。
夏帆竹内涼真のW主演で送る、令和のロマンスコメディ。
1話からSNSで「登場人物が極端なキャラクターだけど癖になる」「テンポが良くておもしろい!」と大評判です。

時代遅れの亭主関白男を演じた竹内涼真さんがハマっているわね。

ムカつくけどなんだか憎めない勝男を絶妙な表現力で演じているよね。

献身的に尽くしてきた夏帆さんの役も、今後が気になる!

それでは、【じゃあ、あんたが作ってみろよ1話の感想を紹介します。

【じゃあ、あんたが作ってみろよ】1話の感想

憎み切れない勝男

海老原勝男竹内涼真)は仕事も容姿も完璧と自負する男。
さらに、一緒に暮らしている恋人・山岸鮎美夏帆)と自分はパーフェクトカップルであることも自慢です。
ただ、勝男は自分の凝り固まった価値観を他者に押しつける面倒なタイプです。
「冷凍食品の弁当は手作り弁当ではない、解凍弁当」
「男が朝から料理するわけない」
「パンに味噌汁は合わない」
「なめこの味噌汁には絹ごし豆腐」
「めんつゆで料理するなんて手抜き」
「家で料理作って愛する人を待つのは女の幸せ」
そんな勝男に鮎美は献身的に尽くしてきました。
勝男の大好物の筑前煮をはじめ美味しい料理を毎日作ります。
朝は勝男のために手作り弁当を用意しますし、休日の動物園デートにも品数豊富なお弁当を作るのです。
そんな鮎美に、勝男はトレンディドラマ「フォーエバーラブは東京で」を参考にしながら、完璧な演出でプロポーズをしますが、思いがけず断られてしまいました。
どうしてフラれたのかわからず失意と混乱の中、勝男は合コンに誘われて参加したり逆ナンに応じたりしますが、「好きなタイプは筑前煮が美味しく作れるような子」とか「ルーで作るカレーは料理って言わない」とか発言するたびにドン引きされてしまいます。

初対面の女性たちははじめはカッコいいから近づいてくるんだけど、勝男の考え方を知るとがっかりしちゃうのよね。大皿料理を取り分けるのを当然のように女性に頼むのもどうかと思うわ。

鮎美にフラれた勝男は、自分に何が足りないのかを知ろうとし、変わろうとします。
職場の後輩、白崎ルイ前原瑞樹)と南川あみな杏花)に相談します。
南川に、元カノの気持ちを知るために筑前煮を作ってみたらと言われて、レシピを検索し、慣れない買い物と料理に悪戦苦闘します。
勝男の良さは、素直なところ、そしていつも本気なところ。
落ち込んだりムカついたりしたことをそのままにせず、なんとか打破するために行動していくのです。

白崎や南川の言うことを素直に受け入れてとにかくやってみるところは好感が持てるなあ。
反省してちゃんと謝ることができるのもいいよね。
困ったところも多い人物だけどなんだか応援したくなるよ。

竹内涼真の代表作になる?

1話は冒頭から勝男の欠点がこれでもかと描かれ、こんな人物はフラれても仕方ないと感じさせるのですが、明るく軽やかな佇まいの竹内涼真さんが演じることで、なんだか憎み切れません。
そして、変わろうともがく後半からが竹内さんの真骨頂です。
いつも鮎美が作ってくれた筑前煮に挑戦しようとするのですが、慣れない買い物も料理もとにかく全力で本気。
何度も失敗しますが、深夜までかかってなんとか作り終えます。
ただただキッチンで作業する勝男を延々と映すだけのシーンなのに、一生懸命な彼の姿に惹きつけられます。
悪戦苦闘して作った筑前煮はとても食べられるような味ではありませんでした。
挫折の後、再び挑戦しますが、鮎美の味にはまだまだ届きません。
残った筑前煮をしまおうとした勝男は、冷蔵庫に鮎美が作ってくれた筑前煮を発見しました。
鮎美はもうこの部屋にいない、その寂しさが勝男を襲います。
いつもよりも広く見える空間に、鮎美が残した愛情が散らばっているようで、勝男が小さく見えました。
切なく苦い想いがひしひしと伝わってきます。
勝男という人物を愛おしく思えるのは、竹内涼真さんが魂込めて表現しているからだと思います。
本作は竹内さんの代表作になるかもしれませんね。

夏帆の繊細な表現力

勝男と鮎美がまだ仲良しだった頃、井の頭公園の動物園に行きました。
芝生でお弁当を広げる2人。
「やっぱさ鮎美の手料理はうまい!」
「喜んでもらえて嬉しい」
そう言う鮎美の笑顔は、どこか張りついたような不自然なものでしたが、勝男は気づきません。
「動物園デートに手作り弁当とか、そういう鮎美の女の子らしいところ、俺好きだなあ」
「女の子だからじゃないよ、勝男さんのこと大好きだから作ったの」
この時の鮎美は、自分の気持ちが伝わるかなという不安が混じる繊細な表情でした。
夏帆さんの表現力、流石です。
勝男といる時の笑顔と、勝男と別れた後髪をピンク色に染めて吉井渚サーヤ)や吉井太平楽駆)と「テキーラ最高~!」と笑っている顔とでは目の輝きが全く違います。
勝男に喜んでもらうためだけに生きてきた鮎美は、離れてからやっと自分を取り戻したのでしょうか。
でもきっと勝男といる時はそれが幸せだと思っていたはずです。
もしかすると、すべてを“勝男ファースト”にしていた鮎美がある意味勝男の価値観を懲り固めてしまった原因のひとつなのかもしれません。

この親にしてこの子あり!

勝男の両親、海老原勝菅原大吉)、陽子池津祥子)が出てくる短いシーンがありました。
母・陽子が勝男に電話している最中に、父・勝はご飯のおかわりを要求します。
陽子はご飯をつぐために、当たり前のように電話を切るのです。
勝男はこういう環境で育ってきたのですね。

奥さんは電話中なんだから自分でご飯つけばいいじゃないの!
これが当たり前の環境なら、女性は男性を世話するのが当たり前っていう勝男の価値観も無理もないのかも。

ご飯と味噌汁の位置が逆なのはなぜ?

勝男と鮎美の食事シーン、お茶碗と汁椀の位置が通常と違うことが話題になりました。
竹内涼真さんと夏帆さんの2人とも左利きなので食べやすいように配膳されていたんですね。
左利きカップル、新鮮です。
勝男が社食で食べるときはお茶碗が右の位置でしたから、外では通常の配膳で食べているんでしょうね。

前原瑞樹が白崎にしか見えない!

勝男の傍若無人ぶりに心痛めながらも見守っていて、彼のために忠告もする白崎。
勝男が変わろうとしていることに気づいて、自分も彼をこういう人だと決めつけていたと反省する後輩。
心優しく聡明な白崎を演じているのは前原瑞樹さんです。
良い人から救いのない悪役まで多彩な役柄を演じてきた前原さんですが、この白崎役もまさにはまり役。
原作コミックから抜け出してきたようなビジュアルと佇まいです。
いつも穏やかな白崎が、めんつゆで作った肉じゃがを勝男に馬鹿にされた時、珍しく怒りましたね。
反省した勝男が昆布と鰹節で作っためんつゆとそうめんを会社に持ってきて、白崎と2人で公園で食べるシーン、印象的でした。
初めて作った“美味しいもの”を食べてもらって「美味しいです」と言ってもらって、勝男は本当に嬉しかったと思います。

『カルテット』の高橋一生に叱られてほしい

勝男は職場の飲み会で、南川の料理に勝手にレモンをかけていましたね。
「絶対このほうがうまいから」と。
もしその場に、同じ枠のTBS火曜ドラマ『カルテット』(2017年)の登場人物・家森諭高(高橋一生)がいたら、きっと叱られますね。
唐揚げにレモンをかけたい人とかけたくない人がいるのに勝手にかけてはいけない、レモンをかけてしまったら不可逆で元にはもどれないのだから、と。

勝男と家森の論争、もし実現したらめんどくさそうだなあ。

『西園寺さんは家事をしない』のルカちゃん?

同じTBS火曜ドラマ『西園寺さんは家事をしない』で楠見ルカを演じた倉田瑛茉ちゃんがゲスト出演しましたね。
勝男が幼少期からモテていたという描写のシーンで、幼稚園児の“瑛茉ちゃん”として登場し勝男に「カッコいいからちゅき」と言っていました。
SNSで、「西園寺さんのルカちゃんだ!」という声があがりました。

原作者も絶賛!

原作者の谷口菜津子さん、ドラマを心から楽しみ盛り上げていて素敵ですね。

谷口菜津子さんも俳優陣のハマりっぷりに大満足の様子で、幸せなドラマね。

次は鮎美のターン

1話では、自信満々でプロポーズした勝男がフラれてどん底に突き落とされ、もがいてあがいて自分自身と向き合い始めるまでが丁寧に描かれていました。
次回は、これまで勝男に好かれるために生きてきた鮎美が新しい扉を開いていきます。
それぞれがどんなふうに変わっていくのか、楽しみですね。

【じゃあ、あんたが作ってみろよ】1話のまとめ

じゃあ、あんたが作ってみろよ1話は、鮎美や勝男を自分自身や身近な人に置き換えて共感したり感情を揺さぶられた視聴者がたくさんいて、大きな話題になりました。
2人の変化と成長をじっくり見守っていきたいです。
次回は、鮎美と勝男、それぞれに新たな出会いがありますよ。
2話の放送は、10月14日(火曜)22:00からです。
どうぞお楽しみに!