【あんぱん】第1週「人間なんてさみしいね」あらすじ!結太郎(加瀬亮)が急逝
【あんぱん】第1週「人間なんてさみしいね」あらすじ!
今田美桜主演・北村匠海共演のNHK朝ドラ【あんぱん】第1週「人間なんてさみしいね」(第1話~第5話、3月31日月曜~4月4日金曜)のあらすじを紹介します。
第1週で、のぶ(今田美桜)の父・結太郎(加瀬亮)が急逝してしまい…。
今回は朝ドラ【あんぱん】第1週のあらすじ、事前レビューについて紹介します。
【あんぱん】第1週のあらすじ
🏃♀️「あんぱん」第1週のあらすじを公開!
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) March 24, 2025
第1週「人間なんてさみしいね」
⚠️ネタバレ注意⚠️
1枚目の写真をタップすると、あらすじが読めます📝#朝ドラあんぱん
📅3月31日(月)スタート🏃 pic.twitter.com/wGMt2kpUIa
【あんぱん】第1週のあらすじです。
のぶと柳井嵩が出会う
昭和2年(1927年)9月。御免与町(ごめんよちょう)。
8歳の朝田のぶ(永瀬ゆずな)が駅まで父親・結太郎(加瀬亮)を迎えに走っていました。
すると、母親(松嶋菜々子)と改札口を出てきた8歳の柳井嵩(木村優来)とぶつかってしまいます。

気を付けや。ぼけ!
のぶは柳井嵩を一喝するのでした。
のぶと嵩
のぶの家は石材店を営んでいます。祖父・釜次(かまじ)(吉田鋼太郎)や弟子・豪が働いています。豪は住み込みで勤務しています。
のぶには2人の妹がいて、ほかにも母・羽多子(江口のりこ)、祖母・くら(浅田美代子)とも暮らしています。
一方、嵩は父・清(二宮和也)が亡くなったため母・登美子(松嶋菜々子)とともに、清の兄・寛(竹野内豊)が経営する柳井医院にやってきたのでした。寛のもとに養子になった弟・千尋は嵩のことを覚えていない様子です。
嵩は御免与尋常小学校の2年1組へ転校します。教室には朝田のぶもいました。
嵩は東京言葉を話すことから、ガキ大将の岩男(いわお)たちにいじめられてしまいます。
のぶは「卑怯者は許さん!」と嵩を助けました。しかし嵩のことを「へなちょこ」と、ひどい言葉を言ってしまいます。
のちに、嵩の父が亡くなったことを聞いたのぶは後悔するのでした。
屋村(阿部サダヲ)が、嵩やのぶたちにパンをご馳走してくれます。
やがて、のぶと嵩は「のぶちゃん」「嵩」と呼び合うような仲になっていきました。
嵩の母が出ていく
ある日、嵩の母・登美子が「高知の街に用があるから」と出ていきました。
すぐ帰ってくると言っていましたが、登美子が嵩を置き去りに出て行ったと噂が広まっていきます。
のぶの父親が急死
のぶは卑怯者のガキ大将・岩男をとっちめます。
そんなのぶに対し、父・結太郎(加瀬亮)は「女子も遠慮せんと、大志を抱け」と言ってくれるのでした。
結太郎は高知行きの列車に乗り、仕事へいきます。
しかし、ひと月後、昭和2年10月。結太郎が出張帰りの船の上で心臓発作により亡くなりました。
人間なんてさみしいものだが…
河原にて。嵩は屋村に、自分の父ものぶの父もひとりぼっちで亡くなったと話します。
屋村は「たった一人で生まれて、たった一人で死んでいく。人間って、そういうものだ。人間なんておかしいな」といいます。
嵩はのぶのことをどう元気づけたらいいか分からず悩みます。
そんな嵩に対し、伯父の寛は「時という薬しかない。生きちゅうき、悲しいがや。生きちゅうき苦しいがや。生きちゅうき、いつか元気になって、きっと笑える日がくるがや」といいました。
嵩はかつて見た幸せな風景をスケッチします。
嵩が描いた絵は、のぶが結太郎に甘える姿の絵。その絵を、のぶに見せます。
その絵を見たのぶは、結太郎が亡くなってから初めて涙を流すのでした。
その後、屋村(阿部サダヲ)の『あんぱん』が朝田家の人々に生きる力を与えます。
羽多子(江口のりこ)は「ほんまにおいしい。ここ(胸)がホカホカします」と感謝。
のぶの目にも精気が戻り、嵩は安心するのでした。
(つづく)
>>第2週
【あんぱん】第1週の事前レビュー
結太郎(加瀬亮)が急逝
いよいよ2025年度前期の朝ドラがスタート。今回は幼少期パートがある作品です。
第1週の初めは今田美桜や北村匠海が登場して、幼少期に戻って……となるかもしれないですけど。
子役中心の週となっています。
第1週の終盤では、ヒロインのぶの父親・結太郎(ゆうたろう)(演:加瀬亮)が他界します。
退場が早くてショッキングですが…。のぶも嵩も父親を亡くしているのですね。
そして、第1週ラスト、あんぱんで元気づけられるのぶ。早くもタイトル回収です。
このヒロインの父の死…本作の脚本家のことを思わずにいられません↓
脚本・中園ミホさんも10歳で父と死別、やなせたかしさんと文通へ
本作では、ヒロインのぶと相手役・柳井嵩の両方が若くして父と死別。
脚本・中園ミホさんも10歳で父と死別しています。そんな悲しみの中、やなせたかしさんの詩集と出会い、やなささんと文通を始めています↓
私が10歳の頃、父が亡くなって。つらかったときに、母がやなせさんの『愛する歌』という詩集を買ってきてくれたんです。その中の詩に「たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね」という詩があって。索漠とした内容なんですが、そのときの私は「どんな幸せそうな家族もみんなそうなんだな。だから、父もそうだったんだな。」と救われたんです。その思いを伝えたくてお手紙を送ったところ、すぐにお返事をいただき、文通が始まりました。15歳くらいまでよくやりとりしていて、音楽会に呼んでいただいたこともあります。その後、私がお手紙を出さずに疎遠になってしまったのですが、私が19歳のときに道で偶然お会いして。そのままやなせさんの本の出版パーティーに連れて行っていただきました。その頃、母が病気で、それをやなせさんに伝えたところ、母に電話をかけて励ましてくれたんです。母もとても喜んでいて。そんな風に苦しいときにはいつもやなせさんに救われました。今思うと本当に不思議なご縁がありますね。
【あんぱん】中園ミホさん やなせたかしさんとの不思議な縁 より
第1週のタイトル「人間なんてさみしいね」は、やなせたかしさんの詩「たったひとりで生まれてきて たったひとりで死んでいく 人間なんてさびしいね 人間なんておかしいね」からとっているのでしょう。
劇中では屋村(阿部サダヲ)にやなせたかしさんの詩をいわせていますね。
受け止めるセリフと励ましのセリフ
また、寛(竹野内豊)は生きてるから悲しくなるが、笑うときもくるんだと言っています。この言葉もとても第1週の中で印象的でした。
人間なんてさみしい…だけでなく、背中を押しす言葉があるのも良いというか、人間は両方必要だなと思います。悲しみを受け止める言葉と、悲しみから元気づける言葉と両方が…。
もし、前向きな言葉だけだったら苦しいと思います。この両方のセリフを入れるところに、中園ミホさんのセンス、というか、やなせたかしさんの良さを感じました。
ヤムおんちゃんはジャムおじさん?
“風来坊のパン職人”屋村草吉=ヤムおんちゃん(阿部サダヲ)は、ジャムおじさんを思わせるビジュアルです。
※「おんちゃん」は「おじさん」を意味する、高知県の方言です。ということはヤムおんちゃんは「ヤムおじんさん」という意味です。
ヤムおんちゃん、面白そうなキャラですね。
この屋村草吉(阿部サダヲ)は創作のキャラだと思います。
PR番組『もうすぐ連続テレビ小説「あんぱん」』のインタビューで阿部サダヲさんは「屋村っていう役なんですけど、ヤムおじさんと言われて。あれ? なにか、あれに似てるなって思いました。だから、そこからそういう風になってるのかな?って……」 と語っています。
阪神の監督が優勝をアレと呼んだように、誤魔化してますがバレバレですね(笑)
ちなみに公式ガイド本のインタビューでは、阿部サダヲさんは「草吉はアンパンマンを見守るジャムおじさんみたいな存在だと思うので、のぶと嵩にきっかけを与える人物としてしっかり演じたいです」とコメントしています。
もうハッキリ言っちゃってるんですね(笑)
サスペンス作品の怪演からコメディ作品でのコミカルな演技まで、様々な役柄“を演じるカメレオン俳優”・阿部サダヲさんの演技には注目ですね♪
のぶと柳井嵩が小学生で出会うのは創作
本作ではヒロインのぶと柳井嵩が小学生で出会うストーリー展開になっているのですが、これは創作かな、と思います。
なぜなら史実では、やなせたかしさんがのちの妻・小松暢さんと出会うのは戦後の1946年以降であり、高知新聞社の同僚としてだからです。
まあ、元々、本作は史実をもとにしたフィクションであり、こう発表されています↓
実在の人物である、小松暢(1918―1993)とやなせたかし(1919―2013)をモデルとしますが、激動の時代を生きた波乱万丈の物語として大胆に再構成します。 登場人物名や団体名などは一部改称して、フィクションとして描きます。
この「大胆に再構成」の部分のひとつが、のぶと嵩が小学生で出会うストーリー展開なのかもしれませんね。


画像出典NHK