『半分、青い。』高視聴率の理由!シビアなスピード展開でさらに伸びる?
『半分、青い。』高視聴率24・5%超えの理由!シビアな展開でさらに伸びる?
永野芽郁主演のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』が絶好調です。
第19週の111話(2018年8月8日放送)では、番組自己最高の24.5%をマーク。
勢いが衰えることなく、6月9日の第60話から8月4日の第108話まで視聴率20%超えを継続。109話は30分以上遅れて放送のため例外かもしれません。110話以降も20%超えです。
終盤はさらに伸びることは間違いなし。一体どこに秘密があるのでしょうか?
今回は、朝ドラ『半分、青い。』の高視聴率の理由について。(※動画はU-NEXTで視聴できます。972円=972ポイントで全話視聴可能/新規加入特典で600円分ポイント付与あり)
朝ドラ『半分、青い。』とは
『半分、青い。』のヒロインは永野芽郁。
ドラマ「こえ恋」主演、映画「ひるなかの流星」主演を務めるなど売り出し中の女優です。
本作は脚本・北川悦吏子のオリジナル作品。「ロングバケーション」「ビューティフルライフ」などのヒットメーカー。
ヒロインが胎児から始まり、ナレーションがオープニングにかぶる時もあるなど、革命的な作品。
しかし朝ドラファンからは酷評も!賛否の多いドラマですが、視聴率が好調の理由はいったいどこに?
詳しいキャスト紹介はコチラ…
朝ドラ『半分、青い。』高視聴率の理由について
『純と愛』『まれ』を超える低評価という方がいる反面、毎日涙、楽しむ方もいます。こんなに賛否が分かれるドラマも珍しいんじゃないでしょうか。
嫌なドラマは見なければいいし、実際に見ないからです。しかし朝ドラは違うようです。
素晴らしい朝ドラを過去に体験したため、視聴習慣があり、嫌でもある程度は見るのです。
そこが朝ドラ・ブランドの良いところであり、やっかいなところ。
朝ドラ以外でやってくれ、と他の枠ではあり得ない批判があるほど、積み重ねがある大事な枠。
ここでは個人的に楽しんで見ているという立場から書きます。
高視聴率の理由①残酷でシビアな物語
『半分、青い。』は、残酷な物語です。
前々作『ひよっこ』は父親の行方不明、工場の倒産という出来事…、
前作『わろてんか』は夫の死という出来事を乗り越えて主人公が成長していきました。
今作『半分、青い。』もまた、左耳の失聴、漫画家の夢が破れ、ダメ夫と結婚して離婚し田舎に出戻り……という一見、明るくない出来事が描かれます。さらに、ヒロイン・鈴愛(永野芽郁)は、恋愛も上手くいきません。高校時代の失恋、東京で突き飛ばされフラれる失恋、幼なじみ・律の結婚、夢見る夫との離婚。
しかし『ひよっこ』『わろてんか』にあったヒロインの明るさ・前向きさが鈴愛にはありません。(鈴愛なりにはあります)。このことは次に指摘しましょう。
ここでは、物語が残酷・シビアだという点に言及しますが、だから高視聴率なの?
疑問になりますが、鈴愛の挑戦する心が視聴者を惹きつけているのでは?と思います。
第100話にて、鈴愛と裕子(清野菜名)が漫画家に挑戦してダメと分かったと話します。
裕子「人生って、あの時ああすればよかったとか、あれをやっとけばよかったって後悔するっていうでしょ。私も鈴愛もないんだよ。ちゃんと挑戦した。そして、ちゃんとお前じゃ駄目だって漫画の神様に言われた」
後悔がないと断言する裕子と鈴愛。『半分、青い。』は”ちゃんと挑戦”する大切さを教えてくれる物語です。
高視聴率の理由②スピード展開
『半分、青い。』スピード展開が指摘されています。
一気に数年飛ぶ、途切れ途切れで、視聴者からは賛否両論。
たとえば1971年(1話)→1980年(3話)とジャンプ。
2003年(103話)→2007年(104話)とジャンプするように。
いきなり数年後のパターンで飛び石のように進んでいきます。
この飛び方について脚本・北川悦吏子は以下のように説明しています。
あのですね。「半分、青い。」は急展開、ではなく、スライスオブライフなのですよ。普通、映画や舞台など、二時間程度の枠でよくやられるこの手法。これを、156回かけてやってみようとしたわけです、私。
— 北川悦吏子 (@halu1224) August 5, 2018
思えば前作『わろてんか』もダイジェストのようだ、と批判殺到。駆け足な展開でした。
ヒロインが子供からおばあちゃんになるまで演じるので仕方ないことでしたが、終盤は笑いの原点の伏線を回収し、千葉雄大・遠藤憲一が回想で描かれるなど感涙ものでした。
”笑い”がテーマだった『わろてんか』に対して、『半分、青い。』は何かテーマはこれ!というのを押し出していません。
そこが批判されているようですが…
高視聴率の理由③ヒロインの挫折と成長
8月の第19週時点では、実家に帰り、ヒロインが迷走中。
しかし、これって多くの人も同じ。迷ったり、失敗したり・・・
テーマがないと先に言いましたが、きっと本作のテーマは”挑戦と挫折”という基本的な生きることを描くのでは?
最後まで見たらそんな感想が出ることを期待しますが、はたして…。
朝ドラ『半分、青い。』高視聴率のまとめ
ものづくり編ともいえる展開が待ち受ける『半分、青い。』
成功者をモデルにした、朝ドラ得意のこれまでの王道展開に8月中盤から9月の終了まで描きそうです。
これは、視聴率の下がる要素がないので、さらに高視聴率が期待できます。
ただし問題は、3・11の描き方。『あまちゃん』でも繊細に描いた出来事。
シビアなスピード展開がここにきて、あだになるかも。
エンタメで描くには賛否ある史実に挑戦した本作ですが、挑戦と挫折というテーマに即して描かれそうです。
はたして吉と出るでしょうか。
(記事内の画像出典:公式サイト)
コメント