【いろはの恋は時代をかける】2話の考察と感想!江戸も令和もお天道様は変わらねえ!

TBS火曜ドラマ【いろはの恋は時代(とき)をかける】2話「江戸娘、令和で教壇に立つ!教師の信念に恋心発生?!」が10月20日に放送されました。

いよいよいろはが教壇に立つのね!江戸時代に生きていた彼女が現代に来てどんな先生になるんだろう。

江戸時代にいた時から子供たちに学問を教えるのが夢だったんだよね。教師の情熱は昔も今も変わらないんじゃないかな。

それでは【いろはの恋は時代(とき)をかける】2話の考察と感想をお届けします。
※この記事はネタバレを含みますのでご注意ください。

目次

【いろはの恋は時代をかける】2話の考察

沙耶の存在の意味

江戸時代からタイムスリップしてきたいろは(上白石萌音)の魂が、令和の小学校教師・梨木彩葉(上白石萌音)の身体に入ってしまいました。
その場に居合わせた同僚の教師・一ノ瀬生琉(向井康二)は、いろはを彩葉のアパートへ連れて行きます。
しかしその後いろはが台所でボヤを出してしまい、仕方なく生琉は自分の家に連れて行くことに。
生琉はマンションに妹・沙耶(白山乃愛)と住んでいました。
公式の相関図によると、生琉と沙耶は異母兄妹で、両親は仕事の関係で海外にいるそうです。
2話で映っていた写真立ての女性は、生琉の亡くなった母親でしょうか。

このドラマの中で沙耶の役割はかなり重要だと思うわ。

もしも沙耶がいなくてマンションに一人暮らしだったら、生琉はいろはを家に連れてこようなどとは思わなかったことでしょう。
さらに、沙耶が不登校であり引きこもりであること、歴史ゲームが好きなこと、SFファンタジードラマに詳しいこともいろはにとって幸運でした。
沙耶はずっと家にいるので、いろはは貸してもらったキッズ携帯でいつでも彼女と連絡が取れます。
もしも学校で困ったことが起こっても相談に乗ってもらえそうですね。
そして、歴史やSFに関する下地があるので、思いのほかいろはの状況をすんなり受け入れてくれたのも幸運でした。
身の回りの世話も、女性同士だからできることです。
妹で本当に良かったですね!
生琉に「助けてあげなよ!」と強く言ってくれたのも沙耶です。
学校の教師として働くための基本的な知識も短期間で教え込んでくれたようですね。
いろはにとっても生琉にとっても、沙耶はとても心強い存在です。

男女が二人で暮らす環境を避けることができて、更にいろはのサポート役として有能な沙耶、最高だね。

生琉に沙耶を紹介されたいろはが「妹君か!はぁ~かわゆいなあ」って言ってたけど、いろはも可愛いよね。どちらもかわゆい!

いろはのタイムスリップ問題に関する沙耶の仮説

テレビに映ったゲーム画面の中に入ろうとし、洗面所の鏡にびっくりし、渡してもらったふわふわのタオルに感動し、インスタントラーメンの美味しさに感激し、それを男性の生琉が作ったことに驚くいろは。
男性が料理するのは当たり前だと二人に言われ、だから女も先生になっていいのかと聞くいろは。
いろはは、仕事は生まれた家で決まってしまう、御武家なら御武家、町人ならどこまでいっても町人であり、うちは飛脚だからお父っつぁんは自分が女で正直がっかりしたみたいだと話します。
「江戸時代の人みたい」と沙耶が言い、「江戸時代なんて聞いたことないけれど今年は貞享2年だぞ」といろはが答えると、「貞享」を調べた沙耶は「えっタイムスリップ?」と即座に状況を理解しました。

飲み込みが早くて助かるな!

タイムスリップのトリガーは、341年ぶりの彗星ではないかと沙耶は推察します。
そして元の梨木彩葉はどうなったのか、仮説を立てました。

◎仮説その1
江戸のいろはと令和の梨木彩葉が入れ替わった。
◎仮説その2
江戸のいろははご先祖で二人はシンクロしてしまった。
◎仮説その3
令和の彩葉の生命力が相当弱っていて江戸のいろはが乗っ取った。

仮説その1が正しければ、これから江戸時代で生きる梨木彩葉が登場することになりますね。
もしも仮説その3だとしたら、今の身体のどこかに彩葉の魂が残っているのかもしれません。

仮説3を聞いていろはは自分が妖怪だったらどうしようと不安になり、生琉は「彩葉さん亡くなってないよね?」という沙耶の言葉におののくのよね。

◎沙耶が出した(とりあえずの)結論
・時空にバグが発生し、たまたまいろはの魂だけが未来に来てしまった。
・そのうち江戸時代へ帰れるだろう。

ただしこれは、沙耶が『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『時かけ』『JIN-仁-』から導き出した結論だからなあ…。

生琉はストレスが原因だと今も思ってるのよね。沙耶が根拠にしているのはフィクションだし、「341年ぶりの彗星がトリガーなら次はいつだよ」と冷静なんだね。

「こいつ(彩葉)が生きてえって思えばおれははじき出されねえかな。だって、この体はこいつのもんだろ?」といろはは言います。
いろはが彩葉を尊重していることが伝わってくる印象的なセリフでした。

◎いろはの言葉を受け取った上での沙耶の結論
令和の彩葉が自意識を失っているだけなら生命力を取り戻せばきっと出てくる。

生琉の本音とその奥にある本質

一生懸命やっても報われないことばかりの生琉は、「無難」を信条とするようになっていました。
いろはに巻き込まれるようになってからは「無関係」という目標も加わりました。
それはこれ以上傷つきたくないという自衛本能なのでしょう。
江戸から来た娘が令和の小学校教師になるなんて無理に決まっている、本人がやりたいと言うなら一日だけやらせてみれば諦めるだろう、生琉はそう考えました。
「いろはさんはここで生きていくしかないのに無責任だ」と沙耶に言われると、それは自分も沙耶も同じだと答える生琉。
生きづらいのは教師として苦悩する自分も不登校の沙耶も同様で、それでも生きていくしかないと生琉は思っているのです。
「理想に追いつかなければあきらめるか辞めるしかない」と言う生琉に、沙耶は「見捨てるんだ、最低」と言葉を投げつけます。
「この時代の人間だって苦しいんだから、他人の痛みまでは背負えないんだ」
これは生琉の本音でしょう。
ただ、更にその奥に生琉の本質があると思います。
無難に生きる、無関係だから余計なことはしない、そう決めていてるのにいろはを放っておけません。
いろはを一人にしておけなくて自宅に連れて帰るし、ラーメンを作って食べさせるし、学校でも何かと気にしているし、帰りは交差点で待っています。

帰り道の途中で待っててくれるのよね。生琉は優しくて気遣いの人なのよ。

淡々と無難に教師生活を送ろうと思っているつもりでも、いろはの授業にショックを受けた生琉。
それは彼の中の情熱が消えていないからだと思います。
「渋谷第三小学校すべての児童の命を守ること」が絶対にして究極の目標だといろはに話す生琉。
いろはの登場によって、生琉は本来の自分を取り戻していくのかもしれません。

彩葉といろはの対比

朝早くから終電近くまで学校にいても終わらない仕事。
個人面談の日程の変更を何度も何度も求める保護者。
真面目で一生懸命な彩葉は、容量オーバーで心身ともに弱っていました。

桜井先生が「もうちょっと図太く生きなさい、あなた」と言うのもわかるんだけど、そんなふうに言われることでよけい辛くなるのよね。

彩葉を支えながら保健室に連れて来た桜井先生が、介抱を生琉に代わってもらう時に「あんまり触らないこと」と釘を刺していくのが今の時代リアルだったよな。

先輩教師・桜井愛美(羽柴志織)にも、生琉にも「すみません」と謝ってばかりの彩葉。
儚げで今にも消えてしまいそうです。
それに比べていろははいつもエネルギッシュで、やる気に満ちて生命力があふれています。
生琉がタクシーの中で見た夢で、彩葉といろはが同じ歌を歌っていましたが、か細く繊細な歌声の彩葉とパワフルな歌声のいろはは同一人物に見えなかったし違う歌に聞こえました。
同じ顔だけれど別人格のいろはと彩葉。

別人格に見せる上白石萌音さんの表現力が素晴らしいわ。

もしも彩葉がいろはの授業をどこかから見ていたら

いろはは、彩葉が担任をしていた3年3組で授業をすることになりました。
教室に入ると、児童たちは席にもつかず騒いでいて無法地帯のよう。
授業を受ける準備をして教師を迎えるという基本的なことが身についていないのです。
彩葉が学級運営をしっかりできていなかったことが想像されます。
そんな自分をふがいなく思う彩葉は、どんどん追い込まれていってしまったのでしょうね。
一方いろはは、児童たちに溌溂と挨拶し「先生きょう元気よくない?」と言われます。
騒がしい教室を凛とした態度で鎮めます。
「礼とは己の心を律する型だ」
自分が間違ったら素直に認めて謝り、知らないことは知らないと言って一緒に学んでいく姿。
いろはが学ぶことの楽しさを生き生きと体現しているから、子供たちも自然に新しいことを知る喜びにあふれるのでしょうね。
図書室で文字の成り立ちを調べて「今まで習った漢字が全然違って見えてくるの」と嬉しそうに言う児童。
今日が初めての授業とは思えないくらい、豊かな時間です。
生琉は、それを見てショックを受けたようです。
(あいつは授業をした。あいつなりのやり方で)
暗い顔で板書している間、児童たちは黒板を見ることもなく騒いでいます。
さて、もしも彩葉がいろはの授業を見ていたら何を感じたでしょうか。
生琉と同じようにショックを受けるかもしれません。
それとも、自分が目指すもののヒントを見つけるでしょうか。

生琉と彩葉は似ているのかもしれないな。

“イマジナリー関さま”の役割

迷いがある時、勇気が必要な時、いろはの前には“イマジナリー関さま”が登場します。
(イマジナリー〈imaginary〉とは、実在せず心の中で想像されるものを指す形容詞)
関孝和(大森元貴)から教えられたことが、いろはの力になり背中を押していることがわかります。
関さまは、算学という学問だけではなく学ぶことの喜びを教えてくれた師です。
「苦しんで解く限り解けまいよ。楽しむからこそ明察への道が開く」
目指す道を指し示し温かく見守ってくれる存在が心の中にいることは大きな支えになりますね。

【いろはの恋は時代をかける】2話の感想

あなどれない真島先生

3年1組の真島玲二(山中柔太朗)は、いち早くいろはの様子に違和感を感じた教師です。
勘が鋭いようなので気をつけなくてはいけませんね。
教師と児童のコミュニケーションが取れていて指示にも素直に従い、1組は教室の雰囲気が和やかです。
図書室で生き生きと学ぶ3年3組の児童たちを見た時には、いろはに質問します。
「梨木先生、これ、どこのサイトで見た教育法ですか?ユニークな授業だなって」

サイトには載ってないよね。言わば“いろはメソッド”だ。

真島先生は、良いものは吸収しようという柔軟で積極的な姿勢の教師なのですね。

学年主任の阿久津先生

3年2組の担任であり学年主任の阿久津美保(大西礼芳)は、髪型も服装もクールな佇まいもそして名前も、名作『女王の教室』の阿久津真矢(天海祐希)に似ています。
「みんなが静かになるまで2分16秒かかりました。高木さん、みんなの時間を奪ったことどう思いますか?」
緊張が走る教室。

阿久津先生の圧がすごいのよ。逆らえないわ。


 いろはの図書室での授業を見た後も「でも授業と休み時間は区別してください。規律が乱れます」ときっちり指導していましたね。

だけど阿久津先生はお酒を飲むとキャラが変わってしまうようだよ。

“恋”の矢印が複雑に交錯する?

かつての彩葉を思い出しながら生琉が頬をゆるめるシーンがありました。
「お兄ちゃん、もしかして梨木先生が好きだった?」という沙耶の質問には全力で否定していましたが。

「つまんないの」と口をそろえる沙耶といろはが可愛かったわ!

この時点では、いろはは生琉に対して恋愛感情はないってことだね。

生琉が彩葉に感じていたのは同士のような共感なのかもしれませんが、もしあのまま同僚として一緒に仕事していたら淡い気持ちが育つ可能性もあったでしょうか。
でも今、彩葉はいません。
2話のラストで「渋谷第三小学校すべての児童の命を守ること」が目標だと告げた生琉を、いろはは「格好いい」と褒めました。
人に認められたことがあまりない生琉にとって、驚きと嬉しさを感じたことでしょう。
大きく感情が動いた時、恋心に発展するのもよくあることですね。
一方、生琉には幼なじみであり初恋の人、佐伯凛花(剛力彩芽)という女性がいます。
生琉の気持ちに気づきながらあくまでも友達として接していて都合の良い関係をキープしているようですが、いろはの登場でその気持ちに変化がありそうですね。
そして、いろはには強い信頼関係のある関さまがいます。
それぞれの想いが交錯していきそうですね。

真島先生の矢印にも注目したいわ。

江戸でも令和でも変わらないもの

生琉のマンションで迎えた朝。
窓の外を見たいろはは「お天道様は変わらねえじゃねえか」とまぶし気につぶやきます。
「人が暮らしてる。家があって街がある。何も変わんねえ。おっ富士のお山だ」
お日様も富士山も人の営みも変わらずそこにあることに力を得たいろは。
昔も今も、大切なものは同じだと信じて、教壇に向かいます。
子供たちに真剣に向き合い、一人一人を尊重すること。
間違っていたら相手が子供であろうときちんと謝ること。
礼節を守る意味、道具を大事にすることをしっかりと教えること。
知らないことを調べる楽しさ、新しい知識を得る喜びを分かち合うこと。
いろはは、ともに学んでくれる教師で、何よりも、学ぶことが楽しいと思わせてくれる先生です。
それは、きっと生琉や彩葉にとっても目指す教師像なのではないでしょうか。
人が理想とするものは、時代を超えてもそう変わらない気がします。
そういえば、いろはは沙耶にキッズ携帯を貸してもらった時「変わんねえもんだな、どこにいてもつながりてえって気持ちは」と言っていました。
人を思う気持ちも同じなのでしょうね。

【いろはの恋は時代をかける】2話のまとめ

【いろはの恋は時代をかける】は、1話と2話で生琉の苦悩に焦点を当て、現代の教師が抱える問題を描いてきました。
2話では更に、いろはが令和の小学校の教壇に立ち、教育の一つの理想の姿を見せてくれました。
ただ、この先いろはは理想通りにはいかない現実とぶつかるのかもしれません。
校長は大名、副校長は家老、教務主任が用人、学年主任が組頭、クラス担任は目付。
外部の絶対権力者として、文科省が幕府、教育委員会が江戸藩邸の重役、PTAは大商人もしくは町年寄、児童は領民で教師は家来の者。
生琉はいろはに、教師が大名と幕府の命令に絶対逆らってはいけないことをわかりやすく教えました。
学校組織の中でいろはがどう戦っていくのか、周囲はどう影響を受けるのか、そしていろは自身もどう変化していくのでしょうか。
ここからは“恋”のパートも走り出しそうですね。

脚本の長田さんが「とっても大切な回」「とても観てほしいです」と投稿しています。
これはますます期待が高まりますね!
3話の放送は、10月27日(火曜)22:00からです。
どうぞお楽しみに!

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