【べらぼう】40話あらすじと感想!歌麿(染谷将太)の美人画始まりの回

大河ドラマ「べらぼう」

横浜流星主演の大河ドラマ【べらぼう】40話「尽きせぬは欲の泉」が10月19日(日曜)に放送されました。

第40回では、蔦重(横浜流星)は、瑣吉(さきち)(津田健次郎)を手代扱いで店に置く。歌麿(染谷将太)が描いた絵から女性の大首絵を思いつき、早速、歌麿に会いに栃木へ向かう…とストーリーが展開。

本記事は【べらぼう】40話のあらすじと感想について紹介します!

【べらぼう】40話あらすじ

身上半減の刑を受けた蔦重(横浜流星)は、営業を再開し、執筆依頼のため京伝(政演)(古川雄大)を訪ねる。妻の菊(望海風斗)から、滝沢瑣吉(さきち)(津田健次郎)の面倒をみて欲しいと託される。蔦重は手代扱いで店に置くが、瑣吉は勝川春章(前野朋哉)が連れてきた弟子・勝川春朗(しゅんろう)(くっきー!)と喧嘩になった。瑣吉はのちの曲亭馬琴(きょくていばきん)、春朗はのちの葛飾北斎(かつしかほくさい)である。

蔦重は歌麿(染谷将太)の描いたきよの絵から女性の大首絵の案を思いつき、歌麿に描いてもらおうとする。そのため、モデルの女性を探す蔦重。現在は不景気なので吉原に行けず、巷(ちまた)の美人が人気だった。蔦重は義兄から吉原では相法(そうほう。人相・家相・地相などを見て、その吉凶・運命などを判断する方法)が流行っていると聞く。今でいう手相みたいなものだ。

蔦重は歌麿に会いに栃木へ。蔦重は先日の件を謝り、「うちから錦絵を出してほしい」と頼む。歌麿はきよが亡くなった今「ちゃんとしたい」という目標がなくなり、当代一の絵師を出したい蔦重の夢を叶える思いもなかった。

蔦重はいち本屋として話をする。相学が流行っていて、いろんな表情の女の絵を描いてほしいと頼むが…。歌麿はきよが自分だけは見て欲しいと思っていたから「女は描かない」という。蔦重は、好きな絵師が描けなくなることをきよは望まないと語る。そして、「お前の心ひとつでやりたいかどうか決めろ」と蔦重。

歌麿は蔦重がみつけてきた女をモデルに絵を描いていく。蔦重は歌麿の絵を見て、真に迫りすぎてほしいわけでなく綺麗な女の絵がほしいと要望。

歌麿は改めて絵を描く。蔦重はその絵を見たが、きよがモデルの絵を取り出し、きよが何か見つけて振り返った絵を見せる。これは客が関心を持つ絵だ。

歌麿は絵を描き直す。浮気相手と一緒にいるところ見られて知り合いに平気な顔で嘘ついてる顔の女だ。歌麿は人柄が出やすい小道具を使う絵を蔦重に提案する。

京伝は煙草入れの店(たな)を開く。江戸時代に山東京伝が銀座一丁目に開業した煙草入れ屋は、紙製の煙草入れやキセルなどの小間物を扱い、当時の庶民の生活に欠かせないアイテムとして人気になった。

京伝がモテのスコールを浴びる。京伝は自身が作った歌「すがほ」を歌う。

歌麿は「欲なんて、とっくに消えたと思っていたのに」とつぶやく。やる気が復活したようだ。

そんな中、須原屋(里見浩太朗)が…。

【べらぼう】40話の感想:歌麿(染谷将太)の美人画始まりの回

40話は、歌麿(染谷将太)の美人画始まりの回になっていました。

最愛のきよを失った歌麿は栃木で静かに暮らしていたのですが、そこに蔦重がやってきます。

どうやって説得するのかと思ったら、最後は自分の心で描きたいかどうか決めてくれ、と。

もちろんどんな理屈をつけても商売するためでもあるし、故人のきよの思いなんかは想像するしかないわけですけど。

最後は、やってみることにした歌麿。

そこからはアーティストの歌麿のリアリズム志向と、プロデューサーである蔦重の売れる絵志向の折り合いをつけていく感じで、進んでいきます。

でも、蔦重と歌麿の関係が以前のような親しい関係になってきました。単なるお抱えの絵師のひとりって感じじゃない感じの。

歌麿はまだ蔦重に触れられると、ダメみたいですね。心がもってかれるというか、惹かれてしまうことが分かってるからでしょう。蔦重にはおていさんという妻がいるわけですし。

第40話で美人画の第一歩を踏み出した浮世絵師・喜多川歌麿は、江戸時代の文化を象徴するものとして、後世に大きな影響を与え続けていきます。彼の美人画などが国内外で認められ、西洋美術にも影響を与えていくというのは日本人として誇らしいところですね。

大河ドラマ
Jima

2016年からドラマ9で執筆。朝ドラ・日曜劇場などを担当。ドラマは毎クール10本以上鑑賞。独自の視点で面白い記事を心掛けます。

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