横浜流星主演の大河ドラマ【べらぼう】39話「白河の清きに住みかね身上半減」が10月12日(日曜)に放送されました。
第39回では、京伝作の『教訓読本』三作品を出した蔦重だが、絶版命令が下り連行されてしまう。一方、憔悴していた歌麿は、つよと江戸を離れることに…とストーリーが展開。
本記事は【べらぼう】39話のあらすじと感想について紹介します!
【べらぼう】39話あらすじ
地本問屋の株仲間を発足させた蔦重(横浜流星)は、改めを行う行事たちをうまく丸め込み、山東京伝(政演/古川雄大)作の三作品罪に問われた『娼妓絹籭(しょうぎきぬぶるい)』『仕懸文庫(しかけぶんこ)』『青楼昼之世界錦之裏(せいろうひるのせかいにしきのうら)』の3冊を『教訓読本』として売り出した。
一方、きよ(藤間爽子)を失い、憔悴(しょうすい)した歌麿(染谷将太)は、つよ(高岡早紀)とともに江戸を離れることに。
しばらくの後、突然、蔦屋に与力と同心が現れ、『教訓読本』三作品について絶版を命じられる。お白洲(江戸の法廷)にて。京伝は「蔦重に書け」と言われたと言い訳する。そして蔦重の前には、「御公儀を謀った非常に由々しきもの」だったからとして老中・松平定信(井上祐貴)が直々に裁きをくだすことに。
定信は「好色でないと?」と問う。蔦重は教訓の本だと言い張る。「それを決めるのは私だ。二度と出さぬと誓え」という定信。蔦重は魚は濁りのある水の方を選ぶ、というたとえ話から、「人も魚とそう変わらないと思うんです。人ってのは、どうも濁りを求めるところがあります。うまい飯が食えて、おもしれえ遊びができて、怠けても怒られねえところに行きたがるのが人情」と訴える。百も承知だという定信。
蔦重は賢いお方への無礼を詫びる。その上で、当の本人を目の前にあの有名な狂歌「白河の 清きに魚も 棲みかねて もとの濁りの 田沼恋しき」をそらんじる。この歌を批判するふりをして、「越中守(定信)さまは、良き世にするために、懸命に汚ねえドブをさらってくださっている訳でしょう。そこで私は本屋として何かできることがねえかと知恵を絞って」好色本を出したという蔦重。
結果。蔦重と京伝は牢(ろう)屋敷に連行されてしまう…。
てい(橋本愛)は、夫・蔦重が定信の前で盛大に戯(たわ)けたと聞き、ショックを受けて倒れる。その後、目を覚ましたていは、鶴屋らに夫の命乞いを頼むが、そうすると累が及ぶためできないと言われてしまう。
ていは、長谷川平蔵の仲介で、定信が信頼を寄せる儒学者・柴野栗山(嶋田久作)に面会。夫の減刑を孔子の教えを用いて嘆願した。栗山は「許しても改めぬ者を許し続ける意味がどこにある?」とていに問う。ていは「夫は、女郎が身を売る代金を客に倹約しろ、と言われていると嘆いておりました。遊里での礼儀や、女郎の身の上を伝えることで、女郎の身を案じ、礼儀を守る客を増やしたかったのです」と、夫には高い志があることを説明。さらに、「女郎は親兄弟を助けるために売られてくる孝の者。不遇な孝の者を助くるは正しきこと。どうか、儒の道に損なわぬお裁きを願い出る次第です」と、てい。
蔦重は「身上半減」の裁きを受け、命は取られずに済んだ。奉行から「以後は心を入れ替え、真に世のためとなる本を出すことを望んでの沙汰である」と伝えられる。蔦重は「真に世のため。それが難しいんですよね。どうでしょう。真に世のためとは何かをお奉行様、いちど膝を詰めて。叶うなら越中守…」と言いかける。
夫がいらぬことを言い始めたと悟ったていは、「おのれの考えばかり…。べらぼう!」と怒り、夫を殴りつける。奉行所の人たちはあっけにとられたが、ていの機転により蔦重は無事に。
帰宅後。蔦重とていは、鶴屋らに謝った。政演はずっと手錠をかけて生活しているという。ていの後押しで株を買うことに。身上半減は聞いたことない処分だった。「借金も半分もっててくんねえかな」と性懲りなく軽口を叩く蔦重。鶴は「そういうところですよ」と真顔で厳しくクギを刺す。
しばらくして身上半減が実行された。世にも珍しい身上半減を受けたとのことを利用した蔦重は、「身上半減の店」として話題になり、かえって繁盛した。そのことの報告を受けた定信は、もっと重い罪がよかったのでは?と部下から進言される。だが、栗山は「過ぎたるは猶お及ばざるがごとし」の名高い一節で定信を説得。定信は蔦重らにこれ以上の罪は着せなかった。
そんな中、「葵小僧」を名乗った盗賊が世を騒がしていた。平蔵が捕まえて、極刑へ。不景気によって凶行に走ったのだが、定信は倹約を撤回するつもりはなかった。
【べらぼう】39話の感想まとめ
てい(橋本愛)のビンタにネット反響
べらぼうな蔦重は、拷問を受けたのに懲りることなく、余計なことを言っていていて…。
てい(橋本愛)が夫の命を守るため、奉行たちの前で「べらぼう!」と叫んで夫を強烈ビンタ。
儒学者との対話でも聡明さをいかんなく発揮したおていさん。
おていさんがいなかったら、蔦重は命を取られていたのではないか?と思ってしまいます。
蔦重は本当におていさんに感謝した方がいいですよ。借金も半分もってけと冗談言ってる場合じゃないんです(笑)
しかし財産を半分取られても、その処分をアピールして商売しちゃう蔦重。したたかで強いです。ただで転ばない男。その才能だけは確かですね。
SNSでも反響が寄せられています↓
この大河ドラマ、掛け値無しに過去一面白い。いやマジで。
奉行所で蔦重がまた皮肉を言ってる時に、おていさんがビンタしに行った場面は本当に胸が熱くなった。おていさん…というか橋本愛、演技上手すぎ。素晴らしいです。
— ネコサン (@IpyeiwwTfDiyyl3) October 18, 2025
シビれる漢詩バトルに、べらぼうビンタにおていさん大活躍だった!!懲りない蔦重はおていさんにもっとひっ叩かれてもいい気がw(VSふんどし君の時は自分も蔦重にちょっとガッツポーズしちゃったけどね💪←)
#大河べらぼう— はるぱる (@akainunotami) October 18, 2025
べらぼう、座して死を待つより朱子学バトルに乗り込む妻、お白洲で夫にビンタする妻、身上半減でも全く懲りてない夫に にやっとする妻、おていさんの貞女の鏡ぶりが 限界超えてて最高
— はる (@peko_1223) October 12, 2025
身を挺した切望で打首でもおかしくなかったべらぼうな旦那を助けたおてい#大河べらぼう #べらぼう pic.twitter.com/Y34jGrRFcM
— mo10fu3@白熊 (@mo10fu_3) October 12, 2025