2025年9月18日(木曜)に、木村文乃主演×ラウールのドラマ【愛の、がっこう。】最終回が放送されました。
愛実(木村文乃)の父・誠治(酒匂芳)に、努力できるかどうかを見せるのが男としてのけじめだと言われたカヲル(ラウール)は専門学校試験を受けます。その結果と愛実とカヲルの結末は、どうなったのでしょうか?最終回「卒業試験」の感想です。
※この記事では【愛の、がっこう。】最終回のネタバレ感想を書いています。未視聴の方はご注意ください。
生徒にディスられるお別れ会
愛実が家庭の事情と偽り、学校をやめたと知った生徒たちは教室から出ていきます。佐倉先生が、教師も間違ったり悩んだりする存在だということを、少しは見せても良いと、教頭に切り出し、教頭に掛け合ったおかげで、愛実は生徒に最後の挨拶ができました。
夏希は愛実に卑怯者と言い、他の生徒からは文句良く相手がほしかった、授業は快適につまらなかった、先生を無視して泣かしたかったなどとディスられます。愛実は生徒たちの本当の気持ちが分かり、ありがとうと言って目頭をあつくしました。
無視していた生徒が、愛実に関心を持ち始め、愛実をいじるように変わってきました。やっと信頼が積みあがってきたのに、もったいなかったなと思うところです。しかし、カヲルを選んだ以上、もう生徒たちの前に教育者としては立つことができないですね。
川原、がんばった!
川原は愛実に電話をかけ、ニューヨーク支店に転勤になったことを伝える。上を目指す生き方が自分だと言う川原に愛実は、自分が自分でなくなりそうな時は無理しないでと言われ、電話を切りました。
そして連絡先を削除するシーン。自分で自分に応援歌。「がんばれがんばれ川原!」 と言いだし、空港行きのバスをまつ外国人さんたちのエールもあって、連絡先を消しました。最後に川原らしい笑いを取ってくれたのが良かったです。
川原は人を愛するという事を、愛実とカヲルを見て学んだのかな?きっと素敵な相手と結婚できるだろうなーと思いました。
奈央の苦しみ
カヲルの頭の悪さは、自分のせいだと言われている気がして、カヲルにつらく当たっていたのですね。
息子をよろしくと、愛実に言った言葉。縁を切ったらそれでお終いにはならず、心配になるのは親心です。そばに居られなくなった母の代わりを、愛実に託したのでしょうか。
不器用だけれど、それが奈央のカヲルへの愛なのかなと思いました。
再び挑戦するカヲル、愛の絨毯
三浦海岸での再会。砂浜にたくさん書かれた“愛”の漢字に囲まれてキス!最高の演出でした。二人の愛が砂浜にあふれ出たのか、愛に囲まれて祝福されているのか。
カヲルの書いた愛の字には点が無くて、砂浜で何回も書いて練習するという展開。このような流れを考えられる脚本家の井上由美子さん、すごいなーと感心しました。
愛の心の大きさはバランスをとるのが難しい。それは愛情が大きく重すぎても小さく足りなさすぎても、バランスが悪くて崩れてしまうという事の比喩のようでした。恋の心は下心、愛の心はハート(心臓に近いから)でするものという例えを思い出しました。
カヲルの手紙が、最後まで書かれていないのも良かった。最後のデートの場所が、始まりの場所になる。手紙の続きは砂浜で待つカヲルに直接聞く流れも、面白いストーリーだと思いました。
父誠治、専業主婦に転生?
ずいぶんと望みが低い、俺が愛実のためにどれだけ頑張ってきたかと夫・誠治に言われた妻・早苗は、別れを切り出しました。
お前がやって行けるのかと言われて、だったら死ぬだけという潔いセリフ。そしてエプロンの脱ぎ捨て方の上手な事。続けて、育てていたハーブたちを引っこ抜いてシンクに投げつけるシーン。早苗の気持ちとしては、もう何年も我慢し続けてきた怒りが一気に爆発したのです。怒り狂う筒井真理子さんの演技がうますぎて、いけいけ!と応援しつつ、エプロンの投げ方は笑ってしまいました。
怒り狂いった妻にあっけにとられていた誠治が、後日、エプロンをして冷蔵庫の食材をだしながらメニューを考えています。まさかの専業主婦に転身?でしょうか。(一人で)やっていけなかったのは、あなたでしたね。
パワハラ夫から主夫に転身した酒匂芳さんの演技、上手だなあーと思いました。そしてシンクに投げつけたハーブの一つが芽を出している演出も、なぜかほっこりしました。
元パワハラ父・誠治からの新しい芽がでたのでしょうか。最初で最後におもいっきり切れることで、変わることもあると学びました。
【愛の、がっこう。】最終回、まとめ
ハッピーエンドで本当に良かった。昼顔は男性が永遠にいなくなりましたからね。子供を授かったのは幸いでしたけれど。
映画『昼顔』の何とも言えないモヤっとする結末を、愛の、がっこう。ではハッピーな結末にしてもらえて本当に良かった。