【対岸の家事】3話の感想!「海の上に降る雨」とは?詩穂と礼子の会話に感動!

TBS火曜10時ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】3話「“肩代わり”で問題解決…??」が4月15日(火曜)に放送されました。

このドラマ、専業主婦の孤独、ワーキングマザーの葛藤が繊細に描かれていて評価が高いわね。
主婦や主夫だけじゃなく様々な立場に寄り添っている作品だと思う。

脚本も演出もキャスト陣も素晴らしいよね。
男女や世代を問わず、独身既婚に関わらず、すべての立場の人たちに見てもらいたいよ。

それでは、【対岸の家事3話の感想のまとめをお届けします。

目次

【対岸の家事】3話の感想

詩穂と虎朗の“二人目”問題

長野礼子(江口のりこ)の娘、星夏(吉玉帆花)がおたふく風邪になり、預け先のない礼子は困った末に村上詩穂(多部未華子)に預かってもらうことに。
詩穂の夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)は自分の娘・苺(永井花奈)より少し月齢が小さい星夏を見て、姉妹のようだと顔をほころばせます。
詩穂はそこで虎朗に何かを言いかけますが黙ってしまいました。
その後、虎朗は職場の居酒屋で店員たちに二人目について聞かれて、「奥さんとも欲しいって話はするけど、いざとなるとなかなかな…」と少し葛藤するような表情を見せます。
詩穂も虎朗も二人目が欲しいと思ってはいるけれど、何か壁があるようですね。
それは経済的な問題なのか、現在ひとりで育児をしている詩穂が二人目の出産育児に踏み切るのは大変だと思っているのか、その辺りは今後明かされていくのでしょう。

礼子が頼れるのは詩穂だけ

乳幼児は頻繁に病気になります。
特に感染症の場合には、保育園、幼稚園、学校が出席停止になってしまいますので、昼間家庭で子どもの世話をする人がいない場合大変な問題です。
長野夫婦の実家はどちらも遠く、病児保育も無理となると、友達にすがるよりありません。
礼子は隣に住む詩穂に預かってほしいと頭を下げます。
最初は娘の星夏を、そしてその後、星夏からおたふく風邪がうつってしまった息子の篤正(寿 昌磨)を。

そばに頼れる親がいないと礼子みたいに途方に暮れる人たちが大勢いるんじゃないかな。

「病児保育」のサービスが受けやすい世の中になってほしいよね。

それにしても礼子の夫はなぜ他人事なの?
「どっか預かってもらえるとこないん?」じゃないわよ!

礼子にキツくあたるのは中谷の嫉妬?

厚生労働省のエリート官僚・中谷達也(ディーン・フジオカ)は有能な自信家ですが、育休をとってみると子育てと家事は孤独感や虚しさとの闘いでした。
公園で出会った専業主婦の詩穂に対し、初めは「専業主婦は贅沢です」「家事は仕事ではありませんね」と上から物を言う態度でしたが、その後詩穂に様々な形で助けられます。
中谷にとって、孤独感を埋めてくれるママ友の詩穂は大きな存在になっていたのです。
そんな折、詩穂が礼子の子を預かることになり、中谷は公園や児童支援センターで娘の佳恋(五十嵐美桜)と再び二人きりになってしまいました。
中谷は、礼子に「赤の他人に自分の家事と育児を手伝わせるのはどうなのか。主婦にただで家事をやらせて自分はキャリアを築くのに良心の呵責はないのか。対価を払うつもりはあったのかと厳しい言葉を告げます。

自分から詩穂を奪った礼子に対してキツめにあたってるわね。
嫉妬も混じってるんじゃないかしら。

でも詩穂にも相変わらず「(肩代わり制度の説明の)話が難しかったですか?ついてこれてます?」って上から目線だったよね。

まあね。でもお人よしの詩穂を心配しているのは確かよね。
それにやっぱり、詩穂がいないと寂しそうだわ。

対価を払えば良いのか

中谷は、詩穂には「他人の子を預かるなら対価をもらうべき」、礼子には「本当に対価を払うつもりはあったのか」と言っていましたが、詩穂はあくまでも礼子への好意で預かったはず。
そこに金銭の受け渡しが生じるとそれはまさしく“仕事”になります。
そうなると、頼むほうに「お金を払っているんだから次もお願いして良いよね」という甘えとか、「これだけ払っているんだからこれくらいはやってもらって当然」という過剰な期待が出てくる可能性があるし、引き受けるほうには大きな責任がのしかかります。
好意を金銭で換算すると、友人関係に影響を及ぼしてしまいます。
礼子は無意識だったと思いますが、「8万円」を払うことは詩穂の気持ちを踏みにじることでした。
でもそれだけ礼子の状況が切羽詰まっているということでもあるんですよね。

詩穂が手土産に持ってきた手作りプリンに対して「お店開けるよ」と礼子は悪気なく誉めたけど、単に「美味しい」と言ってもらうだけのほうがきっと詩穂は嬉しかったんじゃないかなあ。

詩穂は言葉の表現に敏感だものね。
「お店が開けるほどの価値があるプリン」じゃなく、詩穂は“手作りおやつ”でねぎらう友情を礼子に受け取ってほしかっただろうね。

詩穂の伝え方が素晴らしい

詩穂は礼子にお金を返し、礼子が抱えているものを自分が全てなんとかするのは無理なこと、子どもたちを預かることを仕事にしたいとは思っていないこと、今週は自分の家の掃除も料理もちゃんとできていないこと、家族のための家事が自分の仕事なのに疎かにするようなことはしたくないことを伝えました。
星夏や篤正は可愛いけれど命を預かることの責任があること、そしてこのままでは自分たち家族の暮らしを楽しめなくなる気がすることも。
礼子は、それが詩穂の専業主婦としてのプライドだと受け止めました。
そしてこれは仕事も家庭もと欲張った罰で、だからこんなに何もかも上手くいかないのかと自嘲します。
「家事は詩穂ちゃんに肩代わりさせて、会社では仕事を今井くんたちに肩代わりさせてる」と言う礼子。
詩穂は、「肩代わり」という言葉は誰かに背負わせるような罪悪感の要素を感じてモヤモヤするので、「肩代わりではなく、肩を貸すと言うのはどうでしょう」と提案します。
「全部は無理でも、少しなら私の肩貸せます」

詩穂は自分の考えをわかりやすく話すことができるのよね。
しかも相手が嫌な気持ちにならないよう受け取りやすい表現で。

専業主婦のプライドを認めてもらった詩穂が、弱音を吐かずに仕事している礼子のプライドを認める。
心の内を打ち明け合って本音で話す多部ちゃんと江口のりこさんのシーン、本当に良かったな。

しんどい時は肩を貸し合う

自分の担当の新人研修を同僚の今井尚記(松本怜生)に任せなければならない礼子の苦しさ。
それは、悔しさというよりも誰かに迷惑をかけてしまう苦しさ。
ところが今井は、以前から有休を申請していたので肩代わりはできないと言います。
有給で旅行先でゲームを堪能するのだと礼子に話していましたが、実は事情がありました。
有給は飼い犬の介護のためだったのです。
今井から見た礼子は人に弱みを見せない存在であり、礼子にとっての今井は自由を謳歌している気楽な独身者でした。
二人はお互いの事情を打ち明け合います。

言葉にしないと伝わらないことがあるんだね。
理解し合えれば助け合うことができるよね。

時間がかかっても環境をより良くしていこう

「ここがしんどい」「もっとこうしてほしい」「こういう制度があればもっと楽になる」
そういう声を上げ続けることが大事なんですね。
このドラマは、生き辛さを感じている全ての人たちに寄り添い、一人ひとりどこに息苦しさを感じているのか、何が問題なのか、どうすれば皆が生きやすくなるのかを提示しています。
礼子と今井が、ペット(という家族)のためにも休みを取れるように就業規則の改定案を提案しようと話し合う場面、とても良かったですね。
何事も諦めずに言葉に出していくことで身の回りも世の中も少しずつ変わっていくかもしれない、そんな希望を感じることができました。

海の上に降る雨

母(紺野まひる)が昔自分に読み聞かせてくれた絵本、「海のゆくえ」を、詩穂は苺に読みます。
山に降る雨、海に降る雨。

多部ちゃんの声ってやわらかくて優しくて心にしみいるわ。

海に降る雨ってたまたま通りかかった船だけが見るの。
だからもし誰も通らなかったら海の上に降る雨って誰にも気づかれないままなかったことになってしまうの。

母は「海のゆくえ」を読んでくれた時、そう詩穂に話していました。
以前、マンションの屋上の手すりを乗り越えようとしていた礼子の姿に、詩穂は海に降る雨を見ます。
そして彼女を救うことができました。
これからも海の上の雨を見つけたら、自分の肩を貸したいと詩穂は礼子に告げます。
その礼子は、今井の中に降る雨に気づくのです。

詩穂の孤独

母の言葉を反芻しながら、詩穂は何を思うのでしょう。
いつもの溌溂とした笑顔とは違う、沈んだ表情。
やがて一筋の涙がこぼれます。
詩穂の雨に、誰か気づいてくれるでしょうか。

「おかあさん」と涙を流す詩穂に、そうとは知らない苺ちゃんが「ママ」と呼びかけたの、良かったよね。詩穂はひとりじゃない。

【対岸の家事】3話の出演者

多部未華子、江口のりこ、
ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、
紺野まひる、松本怜生、川西賢志郎、
永井花奈、寿 昌磨、吉玉帆花、
五十嵐美桜、中井友望、萩原譲、
西野凪沙、朝井大智、ほか。

【対岸の家事】3話のまとめ

礼子と今井が言葉にすることで理解し合えたことが本当に良かったです。
誰もが誰かに助けてもらって生きている、そのことを当たり前だと思ってはいけないけれど、感謝して受け入れることも大事。
それぞれの海の上に降る雨に気づいて、お互い肩を貸し合っていけたら素敵ですね。

次回は詩穂の実家の問題がクローズアップされそうだね。

詩穂は実家に残してきた父との間に何かあるのかな。

次回、4話の放送は4月22日(火曜)22時からです。
どうぞお楽しみに!

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