【マイダイアリー】5話!周囲と歩調の合わない広海が救われる姿に視聴者も励まされる

マイダイアリー】5話「くつ下と居場所」が11月24日(日曜)に放送されました。
今週も世界野球の影響で、通常より1時間遅れの放送でした。
心に響く繊細な脚本やキャスト陣の瑞々しい演技が好評のドラマだけに、放送時間が一定していないのがもったいないです。

5話はかつて“天才数学少年”と呼ばれた広海のお話ね。周囲にうまく溶け込めなくて生き辛かった彼が居場所を見つけていく。

“普通”ってなんだろうって改めて感じてしまったな。このドラマのように、お互いの違う部分を認めて相手の場所を自分の中に作っていけたらいいよね。

それでは、【マイダイアリー5話の感想のまとめをお届けします。

目次

【マイダイアリー】5話の感想

“消えた天才”と呼ばれて

徳永広海佐野勇斗)はギフテッドの子供たちを支援する財団の同窓会を訪れ、かつての友達、増田克弥福崎那由他)と再会します。
広海がギフテッドであることがわかったきっかけの一つはドッジボールでした。
小学校の時、ドッジボールのような限られた空間の中で人や物が無秩序に動いている中にいることが辛かったことから医療機関で詳しく調べることになったのです。
そして、“数学の天才”、普通の児童ではないと評価されたのでした。
広海は、財団で自分と同じように左右違うくつ下を履いている子、克弥と出会ったことで、自分の居場所が見つかったと感じます。
その後、数学界の大きな期待を背負った広海はアメリカの名門校に留学しますが、ずっと取り組んでいた問題を他の人に先に解かれてしまい燃え尽きて帰国することに。
それまで「人と違う」「変わってる」「天才」と言われてきた人生が大きく変化します。
一方、かつて“天才中学生小説家”と持てはやされた克弥は、数年前から小説が書けなくなり、自分はもう特別じゃないからと社会に馴染もうとしていました。
今は新聞社の契約ライターとなった克弥は、広海を取材したいと言います。
後で、その記事が「消えた天才」というテーマだということを広海は知ってしまいました。
「消えた」のは天才だった自分?
自分はどこにいたんだろうと、広海は自分の存在を不確かなものに感じてしまいます。

愛莉の進む道

長谷川愛莉見上愛)は教育学部の学生ですが、内心教師とは別の道を選ぼうと思っていました。
そのことを広海には素直に伝えることができたのに、3年間ともに学んできた恩村優希清原果耶)と白石まひる吉川愛)にはなかなか言い出せません。
そこにリアリティを感じました。
「(優希とまひるは)きっと打ち明けて大丈夫な人たちだよ」と広海に言ってもらい、親友の二人にも伝えますが、話しながら涙がこぼれてしまう愛莉。
「ごめん、多分こういう時、自分の思うほうに進めばいいよとか言うのが正解なんだろうけど」
「ごめんね、本当はさ、自分の信じるほうに進めばいいよとか言うのが正解なんだろうけど」
愛莉の話を聞いて同じ反応をする広海と優希に、愛莉は思わずクスッと笑います。
この二人は合うなと思った瞬間だったのではないでしょうか。
「なんでため息ついていたかは聞かないけど」
と、広海の心にズカズカ入っていかないところも愛莉の良いところです。
普段は言いたいことをストレートに言う印象ですが、相手の大切な部分には無遠慮に触らないんですよね。
「優希のことよろしくね」
「優希のこと泣かせるようなことをしたら許さないから」
広海に、ちゃんと言えた愛莉。

優し過ぎる虎之介

広海からバイトの始め方を教えてほしいという相談を受け、他者と歩調を合わせることが苦手な広海を気遣って一緒にバイトに申し込んでくれた和田虎之介望月歩)。
ファミレスでのバイトのシフトが減ったからと言いながら、「それは建前で、本音は人生初バイト、ひとりじゃ不安かなと思って」とちゃんと言うところが虎之介らしいです。
「その本音、隠しといたほうがカッコいいよ」と笑う広海。
こんなふうに会話できる友達が広海にいて、本当に良かったなと思います。
でも、結局ホテルの宴会場スタッフのバイトはうまくいきませんでした。
パーティ会場の中で不規則に動く大勢の人々の空気に耐えられず広海は気分が悪くなってしまい、虎之介も一緒に謝ることになります。
広海に「ごめんね、巻きこんじゃって」と言わせてしまい、「そんなことを言わせちゃった」と落ち込む虎之介。
虎之介は、いつも誰かの役に立ちたい、周りの人たちに笑顔でいてほしいと思う人なんですよね。
流石、まひるが“推し”に選ぶだけのことはあります。
望月歩さんは、コミカルなシーンもシリアスなシーンも、セリフの間が絶妙ですね。

誰かの心に自分の居場所があるということ


優希は広海とコンビニでそれぞれが買ったくつ下を片方ずつ交換します。
お互いの片方を持っておこう、と。
それは、相手の居場所を自分の中につくること。
「おかえり」「ただいま」という言葉を交わして湯気の出る鍋を囲んで笑い合う部屋は、優希、まひる、愛莉、虎之介、そして広海の帰る場所です。
寝てしまった3人を置いて、そっと部屋を抜け出した優希と広海も素敵でした。
仲が良くても全部同じじゃなくていいし、時には相手を巻き込むことがあってもいい。
広海は、また論文を書くことを決めました。
帰国してから止まったままの広海の時計を、優希たちとの出会いが動かしてくれたんですね。
孤立してはいけないけれど他者を巻き込んではならない、と自身の特性に苦悩してきた広海が救われたことに、励まされ力づけられました。

【マイダイアリー】5話の出演者

清原果耶、佐野勇斗、吉川愛、
見上愛、望月歩、相澤壮太、
坪倉由幸、中村ゆり、ほか。

5話のゲスト
福崎那由他、土佐和成、ほか。

【マイダイアリー】5話のまとめ

◆【マイダイアリー】は、ABCテレビ、テレビ朝日系 毎週日曜 22:15から放送。
(時間変更の場合があります)
TVer、ABEMAにて見逃し配信あり。

5話は、大事な人の居場所を自分の中に作ること、そして自分の居場所が誰かの心にあることで救われることが描かれました。
相手を全部自分のものにするのではなく、くつ下の片方だけを預かる、その塩梅が素敵だなと思います。
「変かどうかは誰かが決めるものじゃない、自分で決めるものだよ」
「多様性」という言葉が飛び交う世の中ですが、優希がきっぱりと言った言葉は重みを持って胸に響きました。
また、まひるが愛莉に言った「見守ってるよ、愛莉のこと」も、優希が言った「ずっといるよ、ちゃんと。愛莉が戻ってこられる場所に、私たち」も宝物のような言葉でした。
さて、次回は優希の抱えているものに焦点が当たります。
大学生の優希はいつも母の遺灰に手を合わせていましたが、社会人になった優希の前にあるのは瓶にさした一輪の花でした。
この変化は何を意味するのでしょうか。
6話の放送は12月1日(日曜)22時15分からの予定です。
どうぞお楽しみに!

記事内画像出典:『マイダイアリー』公式サイト

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