『海に眠るダイヤモンド』は実話でモデルがいる?野木版タイタニックとは?

『海に眠るダイヤモンド』実話?

『海に眠るダイヤモンド』は実話でモデルがいる?野木版タイタニックの理由とは?

神木隆之介主演の日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』(TBS系、日曜21時)は実話なのでしょうか?史実をモデルに描くノンフィクションぎみのドラマなのか、調査しました。そして出演者の斎藤工さんが本作は「野木さん版タイタニック」と言う理由とは?

目次

『海に眠るダイヤモンド』は実話でモデルがいる?

『海に眠るダイヤモンド』は端島(軍艦島)が舞台。史実を踏まえて描くノンフィクションなのでしょうか?なぜ閉山し無人になったのか、どんな史実があったのかも紹介します。

実話でモデルは?

『海に眠るダイヤモンド』は実話ではありません。脚本家の野木亜紀子さんはこう語っています↓

野木:本作は取材にづいたたいエピソードが多いのですが、キャラクター1人ひとりは誰かをモデルにしているわけではありません。あくまでフィクションなので、フィクションの事件が起こったりもします。1955年から閉山までの端島の史実をベースに、そこで生きる人々を描いた群像ドラマとして楽しんでいただけたらうれしいです。
出典モデルプレス

取材をもとに描くものの登場人物に特定のモデルはなし。史実をベースに描くフィクション作品ということですね。

鷹羽鉱業のモデルは?

キャラクターのモデルはいないとのことですが、端島での炭鉱を担当している会社・鷹羽鉱業のモデルはあります。

鷹羽鉱業のモデルは三菱鉱業(現:三菱マテリアル)です。

端島炭鉱のとなりには、 高島炭坑がありました。ドラマの「鷹羽」は高島と端島をミックスさせた感じでしょうか。高を鷹にして、端(は)を羽(ば)に変換か?

端島(軍艦島)はいつまで?

野木亜紀子さんのコメントに「閉山まで」とありましたが、史実では1974年(昭和49年)1月15日に炭鉱が閉山。同年4月までに全島民が退去し、無人島となりました。つまり、1955年から1974年まではドラマで描くようですね。

なぜ端島(軍艦島)は閉山?

なぜ端島(軍艦島)は閉山したのか?

AIの回答だと「端島(軍艦島)は、石炭から石油へのエネルギー革命の影響を受けて閉山された」というのが定番。

しかし、違うと主張する方もいます↓

軍艦島閉山の本当の理由
真相は
「安全に採炭し得る石炭が枯渇し、採炭可能な石炭は全て取り尽くし閉山」 これが本当の理由です。

事実と異なる文章は「軍艦島は石炭から石油へと、政府のエネルギー政策転換のあおりを受け閉山を余儀なくされた。」
これは間違いです。

なるほど。石炭は採りつくしたことと、石炭に価値がなくなったから閉山になったでは印象が違いますね。

なぜ端島(軍艦島)は住民がいなくなった?

住民がいなくなった理由は、炭鉱採掘のためだけに開発された島だから、その島に住む意味が無くなったからですね。

2話の台風は史実

ドラマ2話では1955年9月ごろが描かれます。

史実でも1956年に、台風9号の被害を受けて、ドルフィン桟橋・南部岸壁・端島プールなどが損壊しています。

この台風では長野県で死亡者も報告されています。

端島を襲った台風では、1959年の台風14号も甚大な被害があったそうです。

1956年と1959年の2回の台風被害がひどかったと伝えられてますね。

史実のガス爆発事故は描くのか

1935年3月26日には、端島炭坑でガス爆発事故が発生して死者17人、重軽傷者17人の被害者を出しています。

さらに1939年(昭和12年)にも坑内でガス爆発事故が発生し、死傷者34名を出しています。

ドラマでは1955年以降を描きますが、百合子(土屋太鳳)の家庭では遺影があり、何やら過去に抱えているものがあるようです。

ドラマでも触れるかもしれません。(1話時点の予想)

史実の発火事件は描くのか

端島炭鉱は、1964年の「九片治層坑道の自然発火事件」に伴う最深部の水没が痛手となり、炭鉱の規模が縮小されていきました。

ドラマでも描くことが予想されます。(1話時点の予想)

『海に眠るダイヤモンド』は野木版タイタニックとは?

斎藤工さんが、ある人の思いで2つの時代をつなぐことから「終盤まで台本を読んで野木さん版の『タイタニック』だという感じがしました」と番宣のときに紹介していました。

実はスタッフのインタビューを読むと新井プロデューサーが「タイタニック」について触れていました↓

制作のきっかけは長崎旅行

野木亜紀子さんはドラマ「アンナチュラル」で市川森一脚本賞を受賞し、その副賞で長崎旅行へ。長崎には新井順子プロデューサーと出掛けて、当時の県知事から「長崎を舞台にしたドラマを」と声を掛けられました。

その後、野木さんと新井さんは塚原監督も含めて3人でまた何かドラマを作るという話になった時、野木さんが長崎旅行のことを思い出しました。

「端島が舞台の物語なら日曜劇場になるんじゃないか」と言ったら、新井さんが「ある気がする!家族も描けるし!」と乗ってきた。じゃあどういう話にしようかという部分は、映画の撮影が終わった打ち上げも兼ねて、塚原さん、新井さんと一泊二日で温泉に入りにいって話し合いました。そのときに、塚原さんが「過去だけではなく現代のストーリーも取り入れて、映画『タイタニック』で、ヒロインのローズが過去語りをするような構図にできないか」とアイデアを出してくれたんです。
TBS野木亜紀子×塚原監督インタビューより

ローズのイメージがいづみ(宮本信子)?

『タイタニック』のローズは、タイタニック号が沈没したあと、バラバラになった船体の板に乗って生還することができました。ちなみに史実の生存者は乗客と乗組員合わせて712人とされています。

そして事故から84年後を描く冒頭、101歳となったローズは当時の回想していきます…。

回想シーンは、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットがジャックとローズを演じました。船首で羽ばたく真似をするシーンは有名ですよね♪

この過去語りの構図をドラマに採り入れたということですね。

となると、いづみ(宮本信子)はローズをイメージしているのでしょう。

ジャック(ディカプリオ)に相当する鉄平は死亡?!

ネタバレすると(有名なのでご了承ください)、ローズとジャックは悲恋に終わります。ジャックはローズだけをドアに乗せ、その結果命を落としました。

となると、ジャック(ディカプリオ)に相当する鉄平は死亡するかもしれません!

つまり鉄平はいづみを助けて死亡した…ということ。

しかし、過去語りを取り入れただけで悲恋までなぞる必要はないのですが…。

1話冒頭のレナ(池田エライザ)が定期船でなく、暗いうちに海をボートのようなもので渡っているところが不穏なんですよね。

島が沈没するわけでないですが、島の産業が没落しますし…。

1話以降の展開には要注目です♪


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画像出典「海に眠るダイヤモンド」HP

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