【全領域異常解決室】1話の考察と視聴率!ヒルコの謎を解く鍵は日本神話にある?

全領域異常解決室1話

【全領域異常解決室(ぜんりょういきいじょうかいけつしつ)】1話の考察と視聴率!ヒルコの謎を解く鍵は日本神話にある?

フジテレビ水10ドラマ【全領域異常解決室】(通称:全決)1話「シャドーマンと神隠し事件」が10月9日(水)に放送されました。

超常現象やオカルトを究明していくドラマかと思ったら、1話の事件はリアルな人間が起こした犯罪として解き明かされたね。

1話の事件はスッキリと解決したわね。ただ“ヒルコ”についての謎は深まるばかりだわ。

日本神話に関係する名前の登場人物が多いと思っていたけれど、1話の中で“ヒルコ”という神についての説明があったね。やはり「古事記」や「日本書紀」にちなんだネーミングなんだね。

それでは、【全領域異常解決室1話の視聴率と考察をお届けしていきます。

目次

【全領域異常解決室】1話の視聴率

1話の世帯視聴率は6.5%、個人視聴率は3.5%でした。
(ビデオリサーチ調べ、関東地区)
初回無料見逃し配信が200万再生を突破したそうで、多くの人たちがこのドラマを楽しんでいるんですね。

【全領域異常解決室】1話の考察

雨野小夢が全決に呼ばれた理由とは?

警視庁音楽隊カラーガード(通称MEC)の雨野小夢広瀬アリス)は、ある日「全領域異常解決室」、通称「全決」への出向を命じられます。
「全領域異常解決室」とは、世の中を騒がせる超常現象を究明し不可解な異常事件を解決していく内閣府直轄の捜査機関。
稲荷山神社の階段を上り社殿を通り過ぎると「全決」の本部があり、そこには、室長代理の興玉雅藤原竜也)と局長の宇喜之民生小日向文世)がいました。
ダンスが好きで音楽隊を通して人々に防犯を呼びかけようと警察官になった小夢は、捜査経験のない総務部の自分がなぜ「全決」に配属されたのか不思議に思います。
すると宇喜之は興玉と顔を見合わせてから「それはもちろんあなたに素質があると考えたからです」と言いました。
小夢の「全決の人間になれる生まれ持っての素質」とは?
小夢本人が知らないことを宇喜之と興玉は何か知っているのでしょうか。

日本神話にまつわる名前を持つ人物たち

登場人物たちは「古事記」や「日本書紀」に出てくる神様をもじったと思われる名前が多い印象です。
ここでは、それぞれのネーミングに隠された意味を考えてみたいと思います。

ヒルコ→「蛭子神(ヒルコ)」
イザナギとイザナミの間に最初に生まれた神。体が不自由だったため葦の船に乗せられて海に流されてしまう。
ヒルコが流れ着いたという伝説が日本各地に残っていて「えびす様」として祀られている。

悲しい運命の神「ヒルコ」を名乗るのはいったい誰なんだろう。


興玉雅→「興玉神(オキタマノカミ)」
猿田彦命(サルタヒコノカミ)の別名と言われる。道案内の神。
雨野小夢→「天宇受売命(アメノウズメノミコト)」
天岩戸に隠れてしまった天照大神を外へ連れ出すために派手な踊りをした女神。芸能の神様。

雨野小夢がダンスを好きな設定にも意味があるのね。


芹田正彦→「猿田彦命(サルタヒコノカミ)」
天照大神の孫であるニニギノミコトの地上への道案内をした神。アメノウズメノミコトを妻にしたという説もある。

全領域異常解決室1話

芹田正彦が小夢を全決の本部に連れてきてくれたのは道案内の神様だからか。そういえば「猿田彦」の文字が入ったドリンクカップを渡していたよね。
サルタヒコはアメノウズメノミコトと結婚したという説があるそうだけど、興玉が小夢に「意外とああいう人が運命の相手だったりしますよ」と言ったのも意味深だな。

でも興玉雅の「興玉神」もサルタヒコの別名と言われているのよね。どちらかは違うのかしら。
芹田は爽やかだし何かと小夢に優しいんだけど、演じているのが迫田孝也さんだから何か秘密を隠しているような気がしてしまうのよね。


宇喜之民生→「倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)」
穀物の神。全国の稲荷神社で祀られている。

全決の本部は稲荷山神社の境内の中にあったね。


直毘吉道→「直毘神(ナオビノカミ)」
黄泉から帰ったイザナギが禊を行った時に黄泉の穢(けが)れから禍津日神が生まれた。禍津日神がもたらす禍(わざわい)を直すために生まれたのが直毘神。

ナオビノカミは穢れや禍を改め直す神なのね。
「内閣官房国家安全担当審議官」の直毘吉道は、ヒルコへの恐怖を抱く国民が増えていることを案じて「全決」の宇喜之に解決を要請するのでぴったりかも。


荒波健吾→「荒波吐(アラハバキ)」?
アラハバキは集落を疫病や戦、招かざる客から護る神。夫婦和合の神でもある。

大河ドラマ『光る君へ』で陰陽師・安倍晴明を演じたユースケ・サンタマリアさんが超常現象を信じない役柄というのも面白いね。


二宮のの子→「二宮神社 」にちなんでいる?
二宮神社は、日本神話で天地開闢の際に最初に姿を現した神世七代の一柱である国之常立神(クニノトコタチノカミ)を祀っている。
北野天馬→「北野天満宮」にちなんでいる?
豊玉妃花→「豊玉姫」(トヨタマヒメ)
イザナキとイザナミの子であるワタツミ(海神)の娘。竜宮に住む乙姫のモデル。正体はサメとされている。

全領域異常解決室1話

そういえば事件現場に現れた豊玉妃花はバッグにサメのキーホルダーをつけていたわね。

日本神話の中の神々にちなんでつけられたと思われる名前にどんな意味があるのか、それはヒルコの謎を解くカギになるのか、これからも注意深く見ていきたいと思います。

1話の事件の全貌

被害者の服と持ち物、血液だけが残され遺体が見つからない「神隠し事件」が連続して起こります。
最初の事件直後、ネット上に「これは“神隠し”である」「私は神の一柱、ヒルコである」という犯行声明が出ました。
その後も事件のたびにヒルコが声明を出し、人々は徐々にその存在を信じ、畏れるようになります。
不可解な事件であることから、「全決」も捜査一課に協力することになりました。
直近の3件で第一発見者になったのは、元メン地下アイドルだった松宮瑠偉吉村界人)。
被害者の女性は3人とも松宮の熱狂的なファンでした。
松宮は、自身の動画チャンネルで「ヒルコが見える」「ヒルコが近づくと空間がゆがんで見える」と話して大きな注目を集めチャンネル登録者数は800万人以上に成長していきます。
警察は松宮が事件に関わっているのではと疑うものの、決め手に欠け、捜査は進展しません。
しかし興玉は、独自な捜査で真実にたどり着きます。
犠牲になった松宮のファン3人は自ら「神隠し事件」の被害者を装うことで松宮をスターにする計画を立てていたのでした。
ところが、自分が一番のファンであると自負する駿河美鶴工藤美桜)が裏切り、ほかの2人を殺害してしまいます。
松宮も計画を了承し協力していましたが、美鶴が殺人を犯すことは想定外でした。
しかし実はすべての計画をそそのかしたのは松宮の妻・ひより志田未来)だったのです。
自分の推しであり夫である松宮をスターダムに押し上げるためのものでしたが、結局愛する人は捕まり、自分の夢も失ってしまうことに。

本筋の事件はまだ何も解決していない

松宮と美鶴が起こした殺人事件は興玉と小夢の活躍で解決しましたが、あくまでヒルコの神隠し事件の模倣。
ヒルコの神隠し事件は未解決のままです。
松宮がヒルコの姿を見えているのも本当のようですし、小夢もヒルコらしき影が見えているようです。
その正体は本当にヒルコという神なのか、それとも人間なのか、それともそれ以外の何かなのでしょうか。
まだ他の人物と関わっていない、謎めいた豊玉妃花の存在も気にかかります。
また、直毘に「ヒルコが本当に神だと思いますか」と聞かれた宇喜之が、
「いるわけないじゃないですか、神なんて」と答えた時の表情は本心なのかどうか読めません。
直毘がそれに対して「そうでしたね」と答えるのはどういう意味なのか。
この二人が知っている“何か”は国家レベルのことなのでしょうね。

ゲスト3人の好演

全領域異常解決室志田未来

元アイドルの夫を献身的に支える妻・ひよりを演じた志田未来さん。
愛する“推し”であり夫である松宮をひたむきに思う清らかな表情と思い詰めた顔の対比が鮮やかでした。
何人ものファンと関係を持つ夫とファンたちへの復讐を果たしたひよりでしたが、その夫は実は「人生をかけて応援してくれる妻を喜ばせるために有名になりたかった」と言っていたと知った時、張り詰めていた表情が変わります。
「これからさみしくなりますね」と興玉に言われた後のひよりの顔が圧巻。
志田未来さんの表現力に胸を揺さぶられました。

全領域異常解決室吉村界人

地下アイドル出身、グループ解散後はファンとデートして稼ぎ、ヒルコ騒ぎに乗じて人気YouTuberになった松宮瑠偉。
個性的な役柄に説得力を持たせる吉村界人さんだからこそ演じられた人物だったと思います。
松宮がヒルコを見ることができると言っていたのは嘘なのか、本当と思い込んで見える気がするだけなのか、それとも本当にヒルコが見えていたのか、表情の塩梅が実に絶妙で流石です。
歌やダンス、アクションを披露して大活躍でした。

全領域異常解決室工藤美桜

“推し”を愛するあまり殺人を犯してしまうファンを演じた工藤美桜さん。
犯行が暴かれた後の正気を失ったような表情は鬼気迫るものがありました。
『仮面ライダーゴースト』、『魔進戦隊キラメイジャー』、『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』、『院内警察』などの役柄とは全く異なる狂気をはらんだ演技が強く印象に残りました。

藤原竜也の存在感

全領域異常解決室1話

これまで数々の作品でエキセントリックな役を演じてきた藤原竜也さんですが、本作では抑えた演技で淡々と言葉を伝え、大声を張り上げることもありません。
聡明でミステリアス、静謐な佇まいかと思えばちょっと意地悪なことも言う興玉雅役は、藤原竜也さんの新たな魅力を引き出していると思います。
切れのあるアクションも素敵でした。
これから広瀬アリスさんと良いバディになっていくことが楽しみです。

【全領域異常解決室】1話の出演者

藤原竜也、広瀬アリス、柿澤勇人、
福本莉子、小宮璃央、成海璃子、
迫田孝也、ユースケ・サンタマリア、
小日向文世、ほか。

1話ゲスト
志田未来、吉村界人、工藤美桜、ほか。

【全領域異常解決室】1話のまとめ

1話の中にたくさんの情報や伏線が入っているんですね。
この先、また1話を見返す機会が増えそうです。
ミステリー、ファンタジー、超常現象を好きな人たち、そして日本神話に興味がある人たちも楽しめるドラマですね。
興玉雅は、最後に視聴者を何処へ案内してくれるのでしょうか。
次回、2話の放送は10月16日(水曜)夜10時からです。
どうぞお楽しみに!

記事内画像出典:全領域異常解決室公式サイト

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • あかさたな様
    コメントありがとうございます。嬉しいです!
    おっしゃるようにレギュラー陣の誰かがヒルコなのかもしれませんね。その目的も気になります。引き続き、登場人物の台詞の一つ一つや視線、表情も細かく見ていきたいと思います。

  • こんばんは。ヒルコは1話に登場したレギュラー陣の誰かなのでは?と密かに思っています

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