【踊る大捜査線THE MOVIE】のネタバレあらすじとキャスト！小泉今日子のサイコ女がヤバイ!

2024-09-28

【踊る大捜査線THE MOVIE】のネタバレあらすじとキャスト！小泉今日子のサイコ女がヤバイ!
1998年に公開され大ヒットを記録した最初の劇場版を再放送！
湾岸署史上最悪の3日間に起きる3つの事件と犯人は？

【踊る大捜査線THE MOVIE】のあらすじ

青島俊作（織田裕二）、恩田すみれ（深津絵里）が勤務する湾岸署“通称・空き地署”に起きた最悪の3日間の物語。次の3つの事件で湾岸署は大変なことになり、青島や和久平八郎（いかりや長介）にも危険が及ぶ！

①変死体事件
素人が腹部に刺しゅう用の糸で縫合した手術痕があり、テディベアが押し込まれていたという謎の変死体をめぐる事件

②湾岸署刑事課で青島の領収書や魚住の小銭入れ、すみれのカップラーメンなどが盗まれる窃盗事件が続発

③吉田副総監の誘拐事件

まったく関係ないような3つの事件だが、さすが「踊る大捜査線」！見事にからみあっていくのが面白い！

【踊る大捜査線THE MOVIE】のネタバレ

湾岸署内の刑事課では窃盗事件が続発。鑑識課員が証拠写真や指紋を取り、現場検証を行ったため、刑事課のフロアは大騒ぎとなる。
そしてその夜、さらに湾岸署を騒然とさせる出来事が起こる。
本庁、警察庁を震撼させる無差別テロが勃発したため、何機ものヘリコプターや覆面パトカーが湾岸署に集結したのだ。警視庁は直ちにマスコミ各方面と報道協定を締結、湾岸署に捜査本部を設置するが、かつてない事件につぐ事件の連続に捜査はきわめて難航、ついに警察庁は極秘捜査を断念し報道協定を解除する。そして事件はついにマスコミを含めた公開捜査へと発展した。単独捜査に乗り出す青島と和久（いかりや長介）の二人。
しかしそんな彼らに、凶悪犯の魔の手が忍び寄る－！！
犯人は一体誰なのか！？そして、青島刑事の運命はいかに！？事件の真相をめぐり、湾岸署史上、最悪の3日間が、火蓋を切って落とされた！！

変死体事件と刑事課窃盗事件

夜明け前に張り込みをしている青島（織田裕二）。袴田課長（小野武彦）と神田署長（北村総一朗）が乗り込んでくる。ある家から出てきた男に向かっていく。でもこれは犯人ではなく、ゴルフコンペに行く吉田副総監（神山繁）のお迎えに来たのだった。始球式には赤いスモークボールが使われた。ボールは赤い煙を出しながら飛んでいく。

湾岸署管轄の川で、腹部を刺繍用の糸で縫合した手術痕のある水死体が発見される。森下と緒方が引き上げようとするが、遺体はちょうど川の真ん中に浮かんでいて、向こう岸に流れ着けば勝どき署の管轄になる。

向こう岸では縄張り意識の強い勝どき署の刑事課強行犯係長（桜金造）が、「空き地署は帰れ！」と叫んでいる。

署に戻った和久平八郎（いかりや長介）、真下正義（ユースケ・サンタマリア）、魚住二郎係長代理（佐戸井けん太）は、ゴルフコンペから戻ってきた青島たちと遭遇する。

柏木雪乃（水野美紀）は今日から刑事。さっき上がった変死体の解剖に立ち会うと歩き出す和久だが、ほかに誰も立ち会いたくないため、青島は何事も経験だ、英語が話せるのは雪乃だけだと言って押し付ける。課長から変死体の報告書を書けと言われた魚住は青島に押し付け、青島は交通課との飲み会をダシに真下にやらせる。

青島が領収書の精算をしようとすると領収書がない。魚住の小銭入れも真下の腕時計もなくなった。窃盗犯を連行してきた恩田すみれ（深津絵里）に今ココで窃盗事件だという中西修盗犯係係長（小林すすむ）や青島。

その頃、帰宅した副総監が何者かにスタンガンで襲われ拉致される。

刑事課には窃盗事件の件で鑑識が入る。すみれは青島に事情聴取。

変死体の解剖立ち会いを終えた和久と雪乃。和久は殺人事件だから特捜本部を作らないとと言うが署長は反対。特捜本部の予算は所轄が出すのが決まりで1000万は飛んでいくが予算がない。

署長「何とか自殺ってことにならないかな」

変死体の被害者は、原田邦夫31歳。死んでから川に流された。外傷はないが…、医師の手によるものとは考えられない手術痕があった。素人が被害者の腹と胃を切って開け、刺繍用の糸と針で閉じてあった。胃の中から出てきたのは血まみれのテディベア。

すみれは、窃盗の被疑者リストを刑事たちに見せる。誰かがここで顔を見ているかもしれない。

湾岸署に誘拐事件の捜査本部が!

警視庁からのヘリコプターや警察車両が続々と湾岸署に到着し、湾岸署は大わらわ。新城（筧利夫）や室井（柳葉敏郎）もやってくる。

聞き込みに出ようとする青島にすみれが声をかける。本店が引っ越してきたみたいで何かおかしい。実は副総監誘拐事件が発生したが、新城は、捜査は本庁の人間だけでやる、所轄は入ってくるなと相変わらずの高飛車。青島はこの辺の現場を仕切ってるのは俺たちだと室井に訴える。すみれは、この人は官僚になったら現場の捜査員なんてどうでもよくなったのだと痛烈に批判する。

青島は室井に問う。俺との約束は？上に行ったら現場の刑事のことを考えてくれるっていったじゃないですか。

まだこの人のこと信じてるの？とすみれ。

私に指揮権などない、指揮をするのはもっと上の官僚だ。室井はそう言ってドアを閉めた。

捜査会議。犯人からの電話は2回。1回目は副社長は預かる、2回目の電話では副社長は無事だと伝えてきた。

被疑者は、副総監を副店長と呼び警察関係の隠語を使っているため、公安が警察退職者などの情報を集めている。

青島は署長に、何で情報が降りて来ないのかと文句を言うが、署長たちは捜査本部の名称を決めるのに夢中だ。副総監身代金誘拐事件捜査本部と課長が決めたが、吉田という名前を入れるか、様も付けるか、頑張れとエールも送るかと話し合い、結局は副総監誘拐事件捜査本部に決めたが、誘拐事件は極秘捜査なので本部の名前は張り出さない決まりだと本庁の刑事にあっさり剥がされる。

変死体事件は闇サイトに関係？

皆が副総監誘拐事件に躍起になる中、雪乃と真下は変死体の事件を調べていた。

被害者の自宅を調べると、一人暮らしのネットオタク。閲覧履歴を調べると、猟奇殺人のデータを集めて公開してるHPや殺人マニュアルを公開しているサイトなど怪しげなものばかり。

中でも「仮想殺人マニュアル」というサイトでは熱心にチャットもしていた。死にたい人を募集して、誰がどうやって殺すかなどを話し合い、バーチャルで楽しむサイトだ。

アメリカには同じようなサイトがたくさんあり、本当に人を殺してしまった事件が5年前に起きたと真下。

青島は、アメリカで起きた事件は5年後の日本で起こると言う。トイレに入ろうとするとすみれが飛んでくる。見てもらいたいものがあるの！

ゲームのイベントの控え室で財布などを盗まれたというモデルたちが待っていた。控え室には制服を着ている人だけは立ち入れたという。

青島にリストを見せて、捜査本部には2000円の幕の内弁当が出たと言うすみれ。そんなに差別していいのかと返す青島。激辛わさびラーメンを食べるすみれの引き出しには「辞表」があった。そんなすみれが呼ばれて課長たちのところに行くと、彼らは何と本部用の豪華な弁当を食べていた。

すみれが呼び出されたのは使った経費が多すぎること。経費なら青島くんを叱ってというすみれに、なぜか青島くんはいいのと副署長。これからはとにかくもっと安くあげるようにと署長。

新城たちが来て、5000万の身代金を用意しろと署長に命じる。警務課を通して臨時捜査費用として借りる。受け渡しは明日の正午。青島が名乗り出るが、所轄がやるのはそんな大役ではなく、お札のナンバーを控える仕事だった。

1枚1枚みんなで控えるが時間がかかる。雪乃と真下が例のサイトでチャットをして犯人を呼び出したと青島に報告する。待ち合わせは明日の正午、クイーンズスクエア1階のカフェで。

大変そうな作業を見て、「コピーしちゃえばいいのに」と雪乃。コピー機を導入して青島がコピーしていると課長が戻ってくる。

身代金受け渡しに本庁捜査員が一斉に動き出す。300人を手配したのは室井だ。

バーチャル殺人サイトの主は女だった!

刑事課の窃盗犯とイベントの窃盗犯の指紋が一致した。

雪乃と真下、魚住は変死体事件の容疑者との待ち合わせ場所に。青島と課長も張り込む。

雪乃はふと背後からの視線を感じる。そこにはノートパソコンを持った女（小泉今日子）がいた。2人はチャットでやりとりする。

女「会えたね」

雪乃「男だと思ってた」「原田邦夫という男を知っていますね」

女「会った」

雪乃「何かした？」

女「どうして知っている」

雪乃はサイコ女にメスで手を切られて倒れる。チャットには「あなたの胃は健康？」と書いてあった。

誘拐事件では、公衆電話に犯人から入電。相手は「警察がいる」と勘づいて接触してこなかった。捜査員を配置しすぎたと室井のせいにされる。

喫煙所にいる青島と室井。すまない、正しいことができないんだ、自分の信念も貫けない。

できますよ、室井さんなら。俺が信じた男です。頑張りましょうよ、俺たちの思い実現するまで。コーヒー代は本店に請求しますから。

自動販売機ごと返してやる。

特捜本部では、誘拐犯の声「信じないね」に重なって青島の声が入っていた。8000人分の顔写真データをチェックしろと命じられる。

真下と雪乃はサイコ女の名前と住所を突き止めた。日向真奈美、元看護師だ。雪乃への傷害で逮捕状をとるつもりだ。青島は公安の顔写真リストもチェックさせられる。

誘拐事件の犯人から副総監宅に入電があるが、近くに警察がいると言う。それは吉田副総監と長年の付き合いがある和久だった。

寝不足で仮眠していた青島は悲鳴が聞こえた気がして飛び起きる。サイコ女が拳銃とメスを手に警官たちを襲っていた。

真奈美「どうして私を捕まえに来ない？

青島「探してたよ。自首しに来てくれたの？」

真奈美は、まったく警察は無能だとバカにする。パソコンを取りにきた。それに雪乃の手術も途中だった。してほしいんだろ。あの男も殺してほしいっていうから手術してやった。最後に何か食べたいっていうから、とテディベアを放り投げる。

早く私を死刑台に連れて行ってよ。

ここにはない、俺たちは逮捕するだけが仕事だから。

そんなかったるいこと言ってんじゃねぇよ、このクソ豚野郎！女は高笑いをしながら銃口をこめかみに当てて引き金を引くが弾切れだった。青島と警官が飛びかかり取り押さえる。

青島が警官を勇気あるなと称え握手すると、すみれがその手を離さないでと言う。その男こそが窃盗犯だった。通販で買った制服を着ていろいろなところに忍び込んで盗みをはたらいていたのだ。とくに警察はいちばん動きやすかったという。スーツケースにはいろいろな制服と盗品が入っていた。

しかし、領収書は盗んでいないと言う。

副総監誘拐事件は公開捜査に

警視庁は公開捜査に踏み切る。室井が捜査本部長をクビになるかと聞くと、局長は辞めさせず、和久の件も含めて全責任を取らせると言った。

公開捜査の記者会見が開かれる。

疲れ果てた青島が寝ようとすると課長が公開捜査になった、合流だと呼びに来る。和久は吉田副総監との関係を青島に話す。その関係はまさに青島と室井と同じだった。

諦めるな、思いはきっと実現するから。これからどういう世の中になっていくかはわからないけど、被害者のために頑張るんだぞ。お前の信念貫いて人の希望になってやれ。なんてな。

捜査会議。プロファイリングによれば犯人像は文理系大学の教育を受けたIQ130以上の男性、30代前半独身。埼玉県北西部に生まれ、現在は繁華街の中で生活している。性格は温厚、計算高く、思想的視野が狭いタイプ。女性との交際を苦手とするタイプ。

室井は所轄に検問などの後方支援を命じた。悔しさを飲み込む。今まで室井さんは何をやってたんだ、現場の刑事を蔑ろにするからだ、検問したって誰を捕まえればいいのよ！青島に噛み付くすみれ。青島はふと何かが閃いてサイコ女のもとにすみれを連れて行く。

その頃、警察庁警備局長（大和田伸也）が誰かに公安だけで20代の警察関係者を集中的にあらえと電話で指示している。

犯人像を言い当てたのはサイコ女

検問中の真下は、サイコ女のHPのやつらがバーチャルでいろんな事件を起こしているとパソコンを見ている。

サイコ女は世界の凶悪事件を調べるスペシャリストだとして教えを仰ぐ青島。

なぜ事件が起きたかなど考えるな。人が事件を起こすんじゃない、事件が人を起こすんだ。世の中は変わった。プロファイリングもすでに時代遅れだ。お前たちは無意識のうちに誘拐事件の裏に動機と背景と反権力の思想を求めている。

お前たちは勝手に犯人像を膨らませ霧の中に迷い込む。犯人の声を聞かせろ。真奈美は偉そうにそう言った。

その頃和久はジョギングする怪しい若者に目を付け追跡する。

犯人の声を聞いたサイコ女は、青島に常識や思い込みを捨てて聞けないのか、まだわからないのかとバカにする。そのときすみれにはわかった。これはただのガキね。

そうだ、お前たちが事件を複雑にしてるだけだ。声の主は頭の悪い計画性のない程度の低いただの子供だ。アハハハハハハ！

和久が尾行した男は都営ときわ団地に入っていった。和久は公衆電話から湾岸署に連絡して青島を呼ぶが、その途中で若い男たちに拉致される。

【踊る大捜査線THE MOVIE】の結末

男たちは、遊びでやってるのにマジになっちゃってと廃屋に和久を置いていった。暖炉は火がついている。和久のポケットから赤いスモークボールが転がる。

真下が調べたバーチャル殺人サイトの利用者と未成年者のリストから坂下始という19歳の男が浮かび上がるが住所がわからない。屋上に上がった青島は赤い煙が上がっている煙突を発見。

「天国と地獄だ」と呟いた青島は、和久のサインだと気づき、すみれとともに団地に向かい和久を救出。「逮捕のときがいちばん危険」という和久の教えを胸に、青島は坂下の部屋を突き止め室井に連絡するが、上層部は所轄にやらせるな、本庁の刑事が行くまで待てと命令する。

青島は室井の指示通りにすると言い、事件は会議室で起きてるんじゃない！現場で起きてるんだ！と叫ぶ。室井は青島に突入を許可。

青島とすみれが部屋に乗り込むと坂下始（北山雅康）が仲間たちと部屋に籠っていた。犯行はあっさり認め「ゲームオーバー」だと笑う。彼らはゲーム感覚で実際に誘拐を行っていた。坂下始は副総監の息子の知り合いで、息子が父親のことを「副社長」だと言っていたから副総監であることは知らなかった。警察に行ってもらうと言っても「罰ゲームがあるんでしょ」と悪びれない。副総監は団地の裏の土手にいるとも教える。逮捕は室井が来てからと青島が躊躇していると、坂下の母（大塚良重）が青島を背後から刺した！

母親は息子を逃がそうとするが、青島は体を張ってドアを塞ぐ。

青島の遺言!?

室井が青島とすみれを病院に搬送する。車内で力尽きていく青島は、俺がいなくなっても約束を守ってくれと室井に伝える。すみれには一度もデートできなかった、今度有休取って…というと何でもするからとすみれ。和久さんには今までありがとうと伝えてと言うと意識がなくなる。

死んだのではないかと悲しむすみれと室井。しかしすぐにいびきが聞こえてきた。そういえば青島は３日間ろくに寝ていなかった。まったく、と言いながらホッとするすみれと室井。

警察の上層部は、副総監の救出を聞くとさっさと帰っていく。青島が重症を負っていることをまったく気にしないことにさすがの新城もショックを受ける。

無事生還した副総監が湾岸署に来てマスコミが押し寄せる。和久とアイコンタクトを取る副総監。

青島の分の報告書も早く書いてと言われるすみれ。あのケガじゃ…という真下に、治るわよ！とすみれ。治ってもらわなきゃ戻ってきてもらわなきゃ困る。引き出しに入れていた辞表を破る。

辞表をビリビリと破りながらふと何かの違和感に気づく。副署長が机の上にある領収書を見つけてはこっそり破って捨てていた！すみれに見つかると署長のもとに逃げる副署長。すべては経費削減しようとする署長の仕業だったのだ。署長は窃盗容疑で逮捕と言われ手錠をかけられた。

青島を見舞いに来た室井は和久と遭遇。青島が1人でリハビリして歩こうとしている。かけよる看護婦（木村多江）。まだリハビリは無理だとなだめる。室井と和久は遠巻きに見守る。

上司と約束してるんすよ。上司っていってもすごく上の。室井さんっていつもここ（眉間）に皺寄せてる人。その人は上に行く、俺は現場で頑張るって。なんか見舞いに来るとか言ってたけど、来たら蹴り入れて追い返しますよ。こんなところに来る暇があったら、もっともっと偉くなってくれって。それを聞いていた室井は和久に一礼して去っていく。

約束も多いんすよね。すみれさんって女刑事は俺がいないとすぐ泣いちゃうし、真下は頼りにならないし、雪乃さんは守ってねーなんて言ってるし、課長たちはゴルフばっかで残業押し付けてさっさと帰っちゃうし。和久さんって頑固ジジイの説教も聞いてやんなきゃいけないし。なんか、言ってたら心配になってきた。早く治して帰んなきゃ。和久も無言で微笑んだ。

あんまり無理しないでくださいと声をかける看護婦。青島はまたゆっくり歩き出す。