【降り積もれ孤独な死よ】最終回ネタバレ!すべての伏線回収、冴木と花音のラストシーンに感動
【降り積もれ孤独な死よ】最終回ネタバレ!すべての伏線回収、冴木と花音のラストシーンに感動
謎が謎を呼ぶミステリーがいよいよ最終回!健流の死の真相と「家族の秘密」、灰川邸事件のすべてがついに明かされる!冴木(成田凌)と花音(吉川愛)の淡い恋愛の行方は――!?
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【降り積もれ孤独な死よ】最終回のネタバレ
【降り積もれ孤独な死よ】最終回のネタバレです。
花音VS健流の母、最終対決
灰川邸の前で向き合う花音(吉川愛)と陽子(長谷川京子)。花音は言う。
私がここで全部終わらせます。
警察では、陽子が自宅に不在で仕事も数日休んでおり行方がわからないことが判明。沖島マヤ(仲万美)にも接触した可能性もあることから、川相(野間口徹)や五味(黒木メイサ)は陽子が息子の死に関わった人たちに復讐しているのではないかと考える。次に狙われるのは、花音か…。
灰川邸。地下室に案内された陽子は言う。
ここで健流は殺されたのね、あなたたちに。
悟(松本怜生)から日記の最後のページを受け取った橙子(山下美月)は冴木(成田凌)に連絡。悟は冴木に最後のページをわたす。そこに書いてある、13年前のあの日、灰川邸でいったい何が起きたのかが。
13年前の悲劇
灰川の誕生会の日。
小さい子が「本を読んで」と頼みに来たが蒼佑(萩原利久)は先に寝ていたため、悟が灰川(小日向文世)にはゆっくりしてと言い、読んであげることに。
マヤが「そろそろあれを持ってこようか」と花音に囁く。花音が地下室にプレゼントを取りに行くと、健流(杢代和人)がみんなが作ったプレゼントを壊していた。
もう俺は仲間はずれなわけか。
ニセモノの家族はいらないんじゃなかったの?またここに戻りたいならお父さんと話してと花音。
実の母親・八木橋陽子に追い出された健流の心は荒み切っていた。
何を話すんだ、灰川に騙されてることも知らないで。あいつには本当の子供がいる。
健流は幼い鈴木潤が訪ねてきたとき、灰川が追い返す様子を見かけていた。俺たちは実の息子の代用品だと、それから灰川を信じられなくなっていた。
それの何が問題なの。本当の子供があるとしてもその代用品だとしてもここまで守って育ててくれた。その事実で十分。血のつながりなんてどうでもいい。みんなには黙ってるから行かない?
血が繋がってる家族からもそうじゃない家族からも拒絶された。俺だけ愛されてない!健流は花音の首を絞める。花音が遅いので見に来たマヤが助けるために裁ちバサミで背中を刺す。逆上してマヤを襲う健流は酒の瓶に足を取られ倒れた拍子にハサミが深く体を貫き、死んでしまった。
どうしよう、とマヤと花音が呆然としていると、灰川と優磨(カカロニ栗谷)がやってくる。灰川はあとは俺が何とかするからと花音とマヤは誕生会に戻す。優磨はみずから遺体を埋めるのを手伝う。
灰川は、穴を掘りながら耐えられなくなる優磨に「これはお前たち誰のせいでもない、俺のせいで健流は死んだんだ」と言い含める。そして灰川や花音たちはその事件を知らない悟と蒼佑には黙っていることにした。
冴木が最後のページを預かりたいというと、花音も本当は冴木さんに渡したかったはず、と悟。「冴木さんへごめんなさいと伝えて」と書かれたメモも渡す。悟は必ず花音を見つけてくださいと冴木に託した。
何も知らなかった自分だけが生き残るなんて辛すぎる…。
花音は、灰川が健流殺しを隠して花音たちを守るために自首したことを知り、マヤに階段から突き落としてもらい、事件を偽装した。
陽子はなぜマヤを殺したか
灰川邸では、花音と陽子も事件の真相について話していた。
陽子は赤いカーネーションを届けたマヤを問い詰める。今年は健流が都合が悪くて頼まれた、それで間違えて赤いカーネーションを選んだだけなんでしょと言うが、マヤは「健流のお母さんの誕生日に黄色いカーネーションを届けて」という花音のメモを見せてすべてを話してしまう。
陽子がマヤを殺したのは復讐じゃなかった。ウソにしておいてくれなかったから。
気づいたの、私が健流が生きているって信じていればいい。なのにみんな健流が死んだ、死んだっていう。
優磨のもとを訪ねたのも、健流がまだ生きてると聞きたかったから。しかし怯えて逃げた優磨は車とぶつかってしまった。
どうしてもっと絶対に見つからない場所に遺体を埋めてくれなかったの? そうすればずっと健流と生きていられた。でも、もう無理ね。
瀬川涼(笠松将)の脱獄
瀬川涼(笠松将)は、自分で頭を壁にぶつけて怪我をして病院に運ばせると拳銃を奪い脱走した。バイクを盗み、灰川邸へと向かう。
五味には、もう刑事じゃないから何もするなと言われた冴木だが、花音の言葉を思い出す。
「ルールって守るためにあるんでしょうか?」「ルールは自分で決めろ」何かに迷った時、父の言葉を思い出すと言っていた。
冴木は覆面パトカーに乗り灰川邸へと急ぐ。
花音と涼はちゃんと再会していた。気づけなかったこと、自分のせいで傷を負わせたことを謝る。涼はすべてを知った上でこれからどうするのかと花音に尋ねた。涼は血が繋がってるわけでも同じ傷を負ってるわけでもないが、今度こそ守りたいと決意を告げる。
花音の死に場所
灰川邸付近に到着した冴木だが、検問があり近づけない。五味らは灰川邸を調べるが誰もいない。優磨が目を覚まし、花音が最後に行くなら健流を埋めた場所だと悟に伝え、それを聞いた橙子が冴木に伝えた。
花音は灰川が言っていた詩の続きを思い出す。「降り積もれ孤独な死よ その雪の下にだけ芽吹くものがあるだろう」。降り積もる雪の下に新たな命が芽吹くように、たとえそれがどれだけ孤独で冷たい死に見えても、それで終わりじゃない。
それなら私も、最後の居場所はここでいい。花音がそう呟いたのを優磨は覚えていた。
まさか自分から死に場所を指定するなんてね。花音は陽子に殺される場所を健流を埋めた場所に指定した。
愛する息子のために私を殺してください。私の罪もあなたの罪も償う方法はありません。
陽子は包丁を振り上げる。間一髪、冴木が止める。やっと全部わかりました。あなたがやったことも。
だったら止めないでよ!陽子が花音に包丁を向ける。そのとき涼が陽子の腕を撃つ。
涼お兄ちゃん、もうやめて。
この女がすべての元凶だ。健流をちゃんと愛していればこんなことにならずに済んだ。この女がいると花音を守れない。
十分守ってもらったよ。子供の頃も、7年前も再会してからもずっと。でももういいの。私のせいで誰かが死ぬのはもう嫌。
あのとき健流を傷つけなければ、マヤや優磨、お父さんに罪を背負わせることもなかった。あの邸での生活も続いてたし子供たちも死なずに済んだ。蒼佑だって…。私が死ねば全部終わる。何もかも断ち切れる。花音は自分の喉に包丁を向ける。
悪いのはあの女だ。それでも陽子を殺す気の涼が引き金を弾く。しかし血を吐きながら倒れたのは陽子をかばった冴木だった。
間違ってるよ2人とも、暴力の連鎖を断ち切るのは暴力でも死ぬことでもないだろう。それに誰かが誰かを守りたいという思いがずっと繋がってきたんでしょ。そうですよね? 花音に問いかける。
花音は灰川とのことを思い出す。食事を作って洗い物をしてくれる灰川に、「ありがとう」「俺たちを守ってくれた恩返しができてない」と言う花音と蒼佑、同じ思いのマヤ、健流、優磨に、「それなら、お前たちが誰かを守れ、それで十分だ」と灰川。
繋げるためにできることはひとつだけですよね。守るためには生きないと! 生きましょう、一緒に。冴木が差し伸べた手を花音が握ろうとするが、冴木は力尽きて倒れる。
五味たち警察が駆けつける。冴木さん、いやぁああと泣き叫ぶ花音。
それぞれの事件後
陽子はマヤ殺害を認め罪を償っている。健流がくれた黄色いカーネーションは今でも宝物のように大切にしている。
健流を殺害の件はマヤはもう死んでいるし、死体遺棄の時効は過ぎているため、誰も起訴されなかった。灰川邸に花を手向け、手を合わせる悟と優磨。
花音は刑務所にいる涼に面会する。相変わらず花音の心配ばかりしている涼に、ずっと言えなかった感謝の気持ちを伝える。
五味は橙子の書いた本『繋がる 灰川邸事件の真相』を読んでいた。読んでほしいと橙子が送ってきたのだ。
「それぞれが、それぞれの人生を生き、大事な人を守りたいという思いを誰かに繋げていく。そこに血のつながりは関係ない。そして子供を守れるのは親だけじゃない」
これ、一番読みたかったのはあいつじゃないですかね。
川相がツッコミを入れる。「五味、その言い方だと…」
花音と冴木の再会
花音が蒼佑の墓参りしていると冴木が現れた。
なんとなく会える気がしてました。雪が降ってくると、「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る、君がここにいたことを」の詩を読む。
とりあえず歩きませんか。今までのこと、これからのこと、話す時間はいくらでも、生きてる限り。冴木がお供物にかぶったチョコを花音にあげると花音も微笑む。
歩き始めた2人の手はやがて繋がれて…。
【降り積もれ孤独な死よ】最終回の感想
神代健流殺人事件、花音の突き落とし事件、マヤ殺人と優磨追い詰め事件の真相と伏線もしっかり回収されて、納得の最終回でした。
冴木は絶対死んでないだろうと思いましたが、ラストは冴木と花音の再会と笑顔が見られてよかった。
灰川邸事件以外は原作からかなり改変されていた…、というよりまるで別物になっていたし、オリジナルキャラの陽子(ハセキョー)は、再婚相手の機嫌を損ねたくないから健流への虐待を放置していたのに、結局は戻ってきた健流を次男のために追い出した。その次男がそっぽを向いたからって今度は健流に固執。自分が追い出したせいで健流が死んだと思いたくないってエゴの塊なんだけど、もしかしたらこれがリアルなこともあるのかとも感じました。
「大切な人を守りたいという思いを繋げる」「血の繋がりがすべてじゃない、逃れてもいい」「理不尽な虐待から子供たちを守れるのは親だけじゃない」というテーマを深く掘り下げてひとつの作品に仕上げたことには、脚本家さんやスタッフさんのすごい熱量と愛情を感じました。
あいみょんの主題歌も世界観に合っていて毎回切ない思いに駆られました。
成田凌さん、吉川愛さんにとっても役柄がハマった代表作の1つになったのではないでしょうか。
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