【科捜研の女season24】第8話は井戸水に隠されたトリックと完全犯罪VSマリコ!
この夏シリーズ25周年を迎え、益々盛り上がりを見せる【科捜研の女】シーズン24。シリーズを重ねるごとに輝きを放つ、沢口靖子演じる主人公・榊マリコの科学捜査と丁寧な人間ドラマが魅力で後半も豪華ゲストが毎話出演しています。この記事では第8話のあらすじとネタバレをお届けします。
【科捜研の女 season24】第8話あらすじ
金属加工工場の社長・向井浩(浅田祐二)の遺体が石段の下で見つかる。
打撲痕から転落事故のようにも見えるが、手のひらがまったく汚れていないことから、マリコ(沢口靖子)は不審感を抱く。規制線の外に出たとき、野次馬の中から「榊師匠!」とマリコを呼ぶ声が…! 声の主は、解剖医・風丘早月(若村麻由美)の娘・亜矢(染野有来)で、マリコを“師匠”として慕う彼女は医大を卒業し現在、近くの病院で研修医として勤務しているということ。 その後、頭部の打撲痕が現場の階段とは一致しないこと、向井の下足痕が現場にひとつも残されていなかったことが判明する。このことからどこかで殺害され遺体を遺棄された可能性が浮上する。
工場では前夜、新入社員・松井陸(羽谷勝太)らの歓迎会が開かれたが、向井は急用ができたと言って欠席していたことが判明。
工場長・林健一(大堀こういち)によると向井は最近、近所の草木染職人・椛山卓司(片桐仁)や病院事務長・須黒正明(肥後克広)ともめていたことがわかる。
向井の工場では冷却水用に井戸を掘ったのだが、その影響なのか草木染工房と病院、それぞれが使っていた井戸の水質が変わり、苦情が寄せられたというのだ。 土門薫(内藤剛志)が事情を聴くと、椛山は死亡推定時刻、染液の調合をしていたと話すが、弟子の長谷部拓海(庄司浩平)によれば、そのアリバイは嘘だった。また、須黒のもとも訪ねると、彼のアリバイを証明したのはなんと亜矢だった。
向井を殺害した犯人は誰なのか?
【科捜研の女 season24】第8話ネタバレ&感想
科捜研の捜査から分かったこと
- 付着物が多いが、それらは発見現場のものだった
- 打撲痕があるが掌が汚れていない事から頭から落ちた様子、致命傷の頭部の傷は発見現場の階段とは形状が一致しない
- 現場に殺害された向井社長の下足痕が一つもなかった
これらの事から事件性が出てきて遺体は解剖することに
風丘先生の解剖所見で分かったこと
直腸温度から脂肪推定時刻が夜9時から10時と断定
遺体はかつて骨盤骨折をしていてチタンプレートを入れていた
捜査本部が怪しいと睨む人物とは
その1.草木染職人・椛山
嘘のアリバイを証言した、染めの邪魔になるものはどんな些細なものでも全て排除すると言う、椛山基準で、最近は弟子を次々クビにしたり、今までのような色が出ないのは全て工場のせいにしている。
その2.病院事務長・須黒
工場のせいで井戸水の成分が変わり、洗浄するために余計な出費がかさんで、本当は工場に負担してほしいが、因果関係が証明できずに泣き寝入りするしかないことが悔しい、と嘆いていた。しかし、この病院で研修医として勤務する亜矢が、死亡推定時刻に事務長とリモートで話したとアリバイを証言
事件を解く鍵は遺体のポケットに残されていた草木染めのサンプル
遺体のズボンのポケットに草木染めのサンプルが入っていた。草木染めの椛山から土門たちが預かった、染めのサンプルと同じものか科捜研で鑑定すると、それらは同じものだった。
ここで疑問が浮上する
遺体のポケットに草木染めの色が移っていた。プロが染めたものでも水につけたままだったり洗濯したまま放置すると色移りすることがある。
その時マリコのスマホがなり、ちょうど風丘先生からだった。
マリコと風丘2人きりの食卓から事件は進展する
風丘先生が夕飯を作りすぎたからとマリコを呼んで、珍しく女子会が始まる、が、
話す内容は結局、先ほど土門から言われた「死亡推定時刻をずらすことが可能か」という話。
- 気温より低い温度の水の中に入れられていたら死亡推定時刻をずらすことができる。
- 遺体が水の中に入れられて濡れていたから、発見時に付着物が多かった。
- 遺体の骨盤はチタンプレートで固定されていた→チタンプレートは人体より早く長く冷えるという特性がある。また、直腸で温度を測っているため、近くのチタンが影響している。
- 手がふやけていなかった為、水につけられていた時間は半日より少ないはず。
女子会でこんな会話が飛び交うなんて、さすがマリコと風丘先生!
死体をどこで冷やしたのか、それがわかれば犯人につながるはず!
- 冷却水のために井戸を掘った工場
- 水質が変わって染めの色が変わってしまった草木染め工房
- 水質が変わって菌が増えた為、それを除菌する設備で医療水に予想外の出費をした病院
もしかして、井戸水で冷やしたのでは!と疑う土門。
井戸水と師弟関係が犯人を導き出す。仕事の価値をどう捉えるのか
井戸水は水道水より今の時期冷たく水温が安定している。水質は井戸によって違うため、遺体を調べればどの井戸かもわかる。ということで、怪しい井戸の水を採取して調べることに。
- 工場の井戸水を採取している際、新入社員と昔から居る社員でもめていた。原因はマニュアル化していない作業について。職人にしかできない作業があるからとマニュアル化しないのは自分の知識を下のものに伝えない、老害が怠けているだけだと新入社員は抗議する。
- 草木染め工房では、細かい色の違いに誰も気づいていないのだから意味がないという弟子とマニュアル化しても季節や水質で変わってしまうから指示書を作っても役に立たないという椛山の師弟間の意見の対立が。
- 病院の井戸水も調べにきた捜査本部の神原に「事務局長を疑ってほしくない」と頼む亜矢。すると突然「失格よ」と喝を入れにきた風丘先生。亜矢がまだ小学生の時、警察や検察官に疑われたことがあったが、その時マリコが風丘の無実を証明してくれたことがあった。でもその時マリコはどんなに助けたくてもその思いを鑑定には持ち込まなかった。そんなマリコのようになってほしいと亜矢に伝える風丘だった。
やっぱり亜矢の師匠はマリコなんですね!
10度前後の水に2時間使っていたとしたら死亡推定時刻は2時間程度早まり、7時から8時になった。
ではどの井戸水で冷やされたのか?しかし遺体の着衣に井戸水の成分はなかった。遺体が冷やされたとしても井戸水ではない。この時期に10度前後の水温が維持できる場所。
それは工場の井戸を掘る前に使っていた冷却水だった。
工場内の階段に血痕があり、致命傷となった傷の形状とも一致した。遺体を冷やしたとされる冷却機能付きの水槽にも血液指紋が残っていた。犯人は既存の工場社員たちだったのだ。
出荷量が増えて井戸を掘ったが、人手不足で倒産するからと新入社員の給料を上げて人材募集したことで、前からいた若手社員より給料が高くなる逆転現象が起こっていることに不満を持つ若手社員が辞めてしまうと、工場長らが社長を説得しようとした際、誤って社長が階段から落ちた事故だった。しかし工場長が捕まったら仕事が回らなくなると、事故を隠蔽したのだった。歓迎会の間に社長が死んだことにしたらアリバイができると、死体を冷却して歓迎会に出てその後工場に戻って死体を外の発見現場の階段から落として偽装した。職人にしかできない仕事だからとマニュアル化しなかった為に、他の人ではできない仕事が生まれ、会社全体が隠蔽体質になっていたのだ。
草木染め職人の椛山のところに犯人が捕まった報告に行くと、
染めた色にやっとOKが出ている場面だった。「客に届けて良い色だ」と師匠。「それは取引先には分からなくても、お前には分かるんだろう」と弟子に伝える椛山。「俺たちの仕事は客に分かるかだけじゃない、自分に嘘をつかないかだ」と伝える椛山。
仕事は生活の糧であれば良いのか、それとも生き方にしたいのか…と話しながら亜矢から「ししょー」と呼ばれるマリコを目を細め見守る土門。
「そうかお前も師匠だったな」と嬉しそうにつぶやく土門の横を笑顔で歩くマリコ。
この2人の関係はやはり同志、というべきですね。
次週【科捜研の女】第9話は最終回前の最終決戦? マリコVS敏腕刑事!敏腕刑事に扮するは、ベテラン俳優・松下由樹。水曜9時の枠にピッタリの松下由樹のラスボス感、最高です。他にも主題歌を歌うビッケブランカが警備員役でゲスト出演するのにも注目です。私的には、今YouTubeで人気の“こねこフィルム”の看板役者の1人、半田さんがゲスト出演するのも熱い!最終回直前の第9話も楽しみですね。
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記事内画像:【科捜研の女 season24】公式サイト