【虎に翼】54話ネタバレと感想/出来ないことまでしようとするのは寅子の驕り!?
【虎に翼】54話ネタバレと感想/出来ないことまでしようとするのは寅子の驕り!?
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第54話が6月13日(木曜)に放送。
酔って寝てしまった汐見(平埜生成)を多岐川(滝藤賢一)と自宅に送り届けた寅子(伊藤沙莉)。出迎えた汐見の妻・香子は寅子のよく知る人物だった。
今回は【虎に翼】第54話のあらすじネタバレと感想について。
【虎に翼】54話のあらすじネタバレ
【虎に翼】54話のあらすじネタバレです。
生きていれば色々ある
寅子(伊藤沙莉)は、酔って寝てしまった汐見(平埜生成)を多岐川(滝藤賢一)と自宅に送り届けた。出迎えた汐見の妻・香子(ハ・ヨンス)は寅子のよく知る人物、崔香淑だった。寅子が「ヒャンちゃんだよね?」と呼びかけるが、香子は「その名前で呼ばないで」と言った。
多岐川から追い出される形で帰宅した寅子は納得がいかないが…。寅子は母はる(石田ゆり子)から「生きていれば色々ある」と諭される。
ヒャンちゃんが汐見香子になった理由
翌日、準備室にて。汐見から事情を説明された寅子。崔香淑の兄の予審判事をしていたのが多岐川で、兄は罪に問われなかった。多岐川は香淑に朝鮮で法律を学んでいる学生たちの手伝いを頼む。多岐川とともに朝鮮にいた汐見は、香淑と知り合い、仲を深めた。
汐見と香淑は結婚したがったが、両家から認めてもらえず勘当された。戦争が終わって、多岐川と汐見は日本に戻ることになった。汐見は香淑を置いて行こうとしたが、香淑は汐見について行くことにした。
勘当されて居場所のない2人を多岐川がずっと居候させている。香淑は汐見香子という名前の日本人として生きていた。
香子は「崔香淑のことは忘れて」「トラちゃんはトラちゃんのできる仕事を頑張って」と伝言を夫に預けていた。
「何か自分にできることはないか」と問うが、多岐川がやって来て「できることはない」と断言されてしまう。そして家を出て帰るまでの時間を家庭裁判所設立に使ってほしいと言われる。
花岡(岩田剛典)の妻・奈津子(古畑奈和)との再会
昭和23年(1948年)11月。合併は進んでいなかった。
そんな中、桂場(松山ケンイチ)が寅子を呼びに来た。そして寅子は亡き花岡(岩田剛典)の妻・奈津子(古畑奈和)と会う。
奈津子は花岡の父の弁護士事務所を手伝っていて、その用事で東京にきたらしい。
寅子は「花岡さんが苦しんでることに気づけませんでした。ごめんなさい。気づいてたら何か変わったかもしれないのに。本当にごめんなさい」と頭を下げる。
奈津子は「家族が何を言ってもダメだったの。もし周りが説得して折れたら妬いちゃうわ」と返す。
奈津子は訪ねた理由を「佐田さんにお礼を言いたかっただけなんです」と明かす。寅子が花岡に渡したチョコレートで久しぶりに家族が笑顔になれたという。花岡も寅子に感謝していたらしい。
正論に勝るものはない
帰り際、奈津子は「桂場さんもたくさん絵を…」と言いかけたが、桂場が「それは」と止めた。(※補足:新聞記事に奈津子の個展が掲載されていて、桂場は読んでいた。絵を買って支援していたもよう)
奈津子を見送ったあと、桂場は家庭裁判所が急務なことを訴える。寅子は正論では皆さん納得しないというが、桂場は「正論に勝るものはない」「純度が高いほど威力を発揮する」と寅子を励ます。
寅子は「私の正論は純度が低いってことですか?」とつっかかるが、桂場は部屋に入ってしまう。
(つづく)
【虎に翼】54話の感想/出来ないことまでしようとするのは寅子の驕り!?
54話では、ヒャンちゃんや花岡に出来ないことまでしようとする寅子の驕りが垣間見えました。
脚本の吉田恵里香さんは「驕りと正義感と下心に揺れる寅子」と言ってました↓
#虎に翼 第54回ありがとうございました。様々な人の人生を目の当たりにして、自分の中の驕りと正義感と下心に揺れる寅子ですが、、、、明日もよろしくお願いします!… pic.twitter.com/wBZ2t5ZGsn
— 吉田恵里香@朝ドラ虎に翼4月1日スタート。TB2のコミカライズもよろしく! (@yorikoko) June 12, 2024
驕りと正義感と下心。たしかに、寅子は正義感が強すぎて、驕りになっていますね。
ただ、下心って何なのでしょう?誰への下心?!
下心ってスケベな心?そんな場面あったでしょうか。
花岡の妻を差し置いて「私が気を付けていれば」と謝ったようにもみえることから、嫉妬心・対抗心のことかな。
調べると、下心とは「表に現さず、ひそかに心の中で考えている事。本心。特に、悪だくみ」のことなのですね。
寅子は、私のほうが花岡さんのことをよく知っていると心の中で考えていたのでしょう。それは勘違いですし、悪気はないでしょうが……。
SNSでも寅子の驕りは話題に…
花岡夫人に対する「ごめんなさい」とか「花岡さんの変化に気づけなかった」「気づいていたら変わっていたかも」は 寅ちゃんの驕りだなあ…と思っていたら花岡夫人からの「家族以外の人に言われて変わっていたら私妬いちゃうわ。」という反応。
— 好角家見習 おけいぽ (@iyanbanker) June 13, 2024
私が花岡夫人ならブチ切れるかも…#虎に翼
ヒャンちゃんと花岡さんの件で、自分に何か出来る、出来たんじゃないかと思う寅子の良心は正しいのだけど、一方では驕りでもあるんだよね。これが桂場が言う純度かな。
— からあげさん (@wakuwakudobutsu) June 12, 2024
寅子だけがあの浜辺での誓いが呪いになって抜け出せてないのかもしれない。今は自分の仕事を頑張ることだけ考えないと。#虎に翼
虎ちゃんって若いんだと思うけど、自分が何かを変えられるっていう驕りとか、自分がいかに恵まれてるかって言う事に無自覚なとことか、正直キツイ。共感性羞恥だけどね #虎に翼
— めめすけ@黒猫かーさん (@memesuke_2012) June 13, 2024
そういえば・・・以前、穂高教授が寅子を不幸と決めつけて、私が違う仕事を世話する…とお節介を焼きました。
今回の寅子もヒャンちゃんが不幸と決めつけて、大きなお世話をしようとしています。
両家に勘当されて、改名もして、大変は大変でしょうけど、不幸ではなさそうです。
相手の過ちは気づくのに、自分のことは分からないってリアリティーありますね。
まあ、朝ドラヒロインはストーリーを動かすために、お世話を焼くものでしょうけど(笑)
【虎に翼】54話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,森田望智,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,岩田剛典,平埜生成,三山凌輝,名村辰,松川尚瑠輝,野添義弘,ドンペイ,滝藤賢一,松山ケンイチほか
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK