【虎に翼】38話ネタバレと感想/穂高教授も「第一の務めは良き母」の考えなの!?

【虎に翼】38話ネタバレと感想/穂高教授も「第一の務めは良き母」の考えなの!?

伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼第38話が5月22日(水曜)に放送。

猪爪家に召集令状が届き、兄・直道(上川周作)の出征が決まる。寅子(伊藤沙莉)は弁護の仕事の他に、雑誌の連載や講演会も引き受けることに。

今回は【虎に翼】第38話のあらすじネタバレと感想について。

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目次

【虎に翼】38話のあらすじネタバレ

直道(上川周作)が出征

猪爪家に召集令状が届き、兄・直道(上川周作)の出征が決まる。はる(石田ゆり子)は直道のためにできる限りのごちそうをふるまい、花江(森田望智)も精一杯の笑顔で送り出そうと努力する。直言も戦争に勝つと信じ希望に胸を膨らませている。

路上にて。家族で出征を見送りに。直道は寅子(伊藤沙莉)に「俺には分かる。女の子だ」と伝える。寅子は「お兄ちゃんがそう言うなら男の子ね」とほほ笑む。直道は息子2人に「お母さんを頼んだ」と託し、花江とは戦時中ながら人目もはばからず抱きしめあった。

直道「俺、寝られるかな…花江ちゃんが隣にいなくて」

花江 「大好きよ、直道さん…絶対帰ってきてね…」

寅子、倒れる

寅子は弁護の仕事の他に、久保田(小林涼子)が担当していた婦人雑誌の法律相談の連載を引き受けることに。さらに、穂高(小林薫)から明律大学での講演を依頼されるが、講演会当日に倒れてしまう。

目を覚ますと医務室のベッドの上で、穂高がそばにいた。講演については穂高と桂場(松山ケンイチ)で無事に済ませたという。

虎に翼38話

寅子は妊娠のことを告げて「どうすればいいのか」と相談。同時期に弁護士になった久保田先輩・中山先輩が弁護士業をやめ、私しかいないと思って懸命に働いてきたが……。

穂高は「仕事なんかしてる場合じゃないだろ。結婚した以上君の第一の務めは良き母になること」という。

寅子は「はて?」と反論。夫人が法曹界に携わる道を切り開くため、出産ギリギリまで仕事をし、出産後も早く復帰したいという寅子。

穂高は「世の中はすぐ変わらない。雨垂れ、石を穿つだよ」と助言。

寅子は、自分は石を砕けなくて雨垂れのひとつでしかないと解釈。

穂高は「次の世代が」とフォローしようとする。だが、寅子は「今、私の話をしてるんです」と声を荒げる。

穂高はお腹の子に障るよとなだめる。「なんじゃそりゃ」と話す気が失せた寅子は、家に帰る。

家では、優三と穏やかな暮らしを実感し幸せな寅子。

轟(戸塚純貴)も出征へ

後日、昼休み。轟(戸塚純貴)は赤紙がきたことを打ち明ける。

よねは「死ぬなよ」と伝える。轟は今後男子が兵隊にとられるから忙しくなると話す。

寅子は頑張るつもりだ。

その後、よねは「やれることはする。お前はひとりじゃない」と寅子を支える意思を示す。

寅子とよねが事務所に戻ると、穂高がいた。雲野(塚地武雅)は寅子が倒れたことを初めて聞き、驚いていた。

(つづく)

【虎に翼】38話の感想

穂高教授も「第一の務めは良き母」の考えなの!?

穂高教授も「第一の務めは良き母」の考えなの!?と、寅子と同じように、私も視聴しながらショックを受けてしまいました。

時代は変わる!女性も弁護士になる時代が来る!と学生たちを鼓舞していた穂高教授から、すぐ変わらないという言葉が出てくるなんて……。

雨垂れ石を穿つ(あまだれいしをうがつ)とは、雨垂れのような小さな滴でも、長い時間をかけて落ち続けると岩にも穴があくことから、小さなことでも努力し続ければ、成功するという意味。

このことわざ、女子部の募集停止が報道されたときに、穂高教授が上を説得するために使いましたよね。女子部の努力がいつか実ることを信じて……。

寅子は自分は成功しないけど、次世代につないだ……ということでは納得しませんでした。

まあ、たしかに、時代背景的に、女性が働きながら出産・子育てなんて厳しいでしょう。育児休暇なんて申請できないでしょうし。

育児休暇はいつから?と思って調べると、育児休業が単独の法律となったのは1992年のことだそうです。

38話は、山本五十六の葬儀のことがラジオで放送されていたので、劇中は1943年6月になります。(※連合艦隊司令長官山本五十六は1943年4月に戦死。6月5日に国葬が行われています。)

寅子たちの時代から約50年後ですね、育児休業が制定されるのは……。

次世代のためでなく今を生きているということ

38話で、寅子は次世代のためでなく今の話をしているんだと訴えていました。

それを聞いて私はサッカーが好きなので、JFA2005年宣言の「JFAの約束2050」の一つ、「2050年にFIFAワールドカップを開催し、日本代表チームはその大会で優勝チームとなる」を思い出しました。(※JFAは日本サッカー協会の略です)

森保監督は2022年ワールドカップで目標をベスト8以上に設定し、過去の代表が到達していない成績を目標にしていました。しかし次の2026年大会では優勝を目標に設定しています。

現在のキャプテン・遠藤航選手はこうコメントしています↓

日本サッカー協会が「2050年までにW杯優勝」という目標を掲げていることについて、「じゃあいま、僕らって何のためにサッカーしているの? みたいな話になるわけですよ。2050年……俺らは期待されていないのかみたいな。そういう意味では、いまからW杯優勝を目指すべき」と、思いを吐露。

アべマタイムスより

俺らは優勝を期待されていないの?と残念がる本音を吐露していますね。

朝ドラに戻ると、寅子も今の私は期待されてないの?弁護士として成功しなくていいの?とショックを受けたのだと思います。

背中を押してくれて、伴走してくれていると思った穂高教授に突き放された感じだったことでしょう。

遠藤キャプテンが次世代のための踏み台になるつもりはなく、今、優勝を狙うように……寅子も現役のうちに弁護士として活躍したい、と思っているのでしょう。

だから悔しかったし、あきれたのですね。

時代的に出産・育児との両立は大変でしょうが、寅子のモデルは乗り越えているので、その点はストーリーの先がわかる安心さがありますね(笑)

【虎に翼】38話の出演者・スタッフ

【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,上川周作,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,塚地武雅,趙珉和,ぼくもとさきこ,松山ケンイチ,小林薫,

【語り】尾野真千子

【作】吉田恵里香

【音楽】森優太

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画像出典NHK

虎に翼38話

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