【相棒22】4話ネタバレと感想・右京(水谷豊)の聴覚は犬のお巡りさん?

テレビ朝日系ドラマ「相棒」のシーズン22が2023年10月にスタート!
初代相棒・亀山薫(寺脇康文)が帰還し、14年ぶりに再び杉下右京(水谷豊)と特命係を組んでから1年。
濃密で骨太なミステリーを生み出す国民的ドラマが、再び動き出します。
4話では、完璧な正当防衛のアリバイのある女優は果たして、という内容。
この記事で【相棒22】4話ネタバレと感想をお届けます

 

(本ページの情報は2023年10月時点のものです。最新の配信状況はUーNEXTサイトにご確認ください)

相棒22

 

目次

【相棒22】4話あらすじ

右京(水谷豊)薫(寺脇康文)が連れ立ってクラシックコンサートに向かっていたところ、血まみれの女性に遭遇。部屋をあらためると、ナイフが胸に突き刺さった男性の遺体が。署で事情を聞くと、女性は小さな劇団を主宰する久保崎美怜(藤井美菜)という女優で、死亡した男性は数日前、オーディションで審査員を務めていた舞台演出家だという。美怜は、男性にしつこくつきまとわれた上、突然マンションに押し掛けられ、乱暴されそうになったと証言。無我夢中で抵抗するうち、ナイフが刺さってしまったという。薫は正当防衛だと直感するが、右京は状況に違和感を覚え、彼女が“女優”であることに引っ掛かっていた。美怜の周囲を調べると、主宰する劇団は活動休止状態で、金銭的に困窮していたことが判明。それでも活動は続けていたというが、関係者からは美怜が、「才能に悩んでいた」との証言も聞かれる。さらに、彼女の過去についても、驚くべき事実が明らかに。

 

【相棒22】4話のネタバレ!

女優が刺した相手は?

劇団W所属の女優、久保崎美玲(藤井美菜)は映画のオーディションに臨んでいた。終了した後、審査員らしき男が「熱演は認めるけど独りよがりだね。何か勘違いしてない?」と嫌味を言う。

右京(水谷豊)と薫(寺脇康文)は新しいホールの柿落とし公演に向かう途中、服や手が血まみれの美玲に遭遇。部屋に入ると、男が胸にナイフが刺さった状態で死亡していた。

それは審査員を名乗る工藤祐一(大内厚雄)だった。

メールで美玲を食事に誘うなどしており、励みになりますと返答して誤魔化していたが、突然、家に来たという。揉み合ううちに、そばあったナイフで胸を一突きしてしまったのだという。

襲われた時なぜ果物ナイフを手にできたか。

嘘をついているようには見えないが、右京は「彼女は女優ですからねぇ」と、薫に話す。

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刺した相手は知り合いだった

美玲は一人で劇団を立ち上げ、脚本・演出も手がける才能あふれる女優。しかしワンマンなところがあり、現在、Wは劇団員が一人しかおらず、休止中。

「お芝居の神様は努力を決して見逃さない」が口癖だが、稽古場の家賃も、滞りがち。バイト先の飲食店で前借りをしていたと言う。

店主は「応援したいけど、芽が出ない。才能がないのかな」と話す。

工藤はオーディション作品のプロデューサーでもなければ、審査員でもない。在米コーディネーターで、女グセが悪いとの評判があり、かつて美玲のいた劇団の女優と何かトラブルがあったことが判明する。

美玲は当時の劇団で、工藤が演出を担当していたことをなぜか黙っていた。

それは当時、工藤は売れっ子で自身は端役。

オーディション会場で気づいたが、工藤は10年も経っていて、覚えていないようだったからだと説明する。

右京は、この事件は、すべて正当防衛成立の要件があると美玲に告げる。

美玲は「私を疑ってるんですか?杉下さんがどう思うと真実は神様が証明してくれます」と口にする。

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犯行状況を録音した盗聴テープが

そんな折、事件の音声テープが警視庁に送られてきた。

供述通り、美玲が襲われそうになり、刺してしまった様子が録音されていた。しかし、それは録音型盗聴器だった。誰かが事件前に仕掛けて、事件後に回収した可能性が高い。

美玲の部屋を見ると電卓が消えていた。

電卓に盗聴器を仕掛けたのは誰か。

右京は、アルバイト先の店主を訪ね、同じ電卓を見つけ、複数の電卓から盗聴器を見つける。

美玲は、電卓の盗聴器には気づいていないと話し、偶然ですと主張する。

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犯行の決め手は「リバーブ」

美玲は事件前日に、埼玉で妹の墓参りに行っていた。墓前にはまだ新しい花があった。

美玲は処分保留で釈放となるが、薫は花を手向けた人物を特定し、

美玲の殺害動機を見つける。

右京も再度、テープを聞き直して、証拠を見つける。

それは「リバーブです」。

稽古場で発声練習している美玲を訪ねる右京と薫。

美玲の妹、美由の墓に花を手向けていたのは元劇団員だった。

美玲は17歳で高校を中退。上京して女優を目指した。妹からは「幸運の天使は前髪しかない」と送り出される。しかし、両親が亡くなり、妹も上京し、同じ劇団の研究生に。そこで工藤に乱暴された。

劇団は知らないふりをし、妹は忘れることにしたから、お姉ちゃんは芝居をやめないでね、と話したという。

だが、それは妹の芝居だった。その後、自ら命を絶ってしまう。

工藤は公演資金を持ち逃げし、劇団は解散。美玲は自ら劇団を立ち上げた。

右京は「あの盗聴テープは、芝居だと考えています。あの録音の前半と後半のリバーブの違い。残響です。空間の広さに比例します。前半はこの稽古場、後半は自宅と合致します」

盗聴器に気づいた美玲が復讐に利用したのだった。

しつこく電話をしてくる工藤を稽古場に誘い出し、読み合わせの相手を頼む。それを盗聴器で録音。そこで殺害し、自宅へ工藤を運んだ後、後半を一人芝居で演じた。

しかし、盗聴器を仕掛けた店主が、それを警察に提供するかは賭けでしかない。

美玲は「芝居の神様のジャッジを受けたかったんです。才能があるかないか。才能があれば、盗聴した人間は行動する。才能がなければ、楽しんで終わる。才能に見切りをつけられる。妹まで、巻き込んで。夢を諦めることができますから」

右京は「それは夢ではなく、呪縛ですよね。妹さんが芝居を辞めないで、と言ってからあなたの呪縛に。しかし人を殺すための芝居などこの世にはありませんよ。芝居は本来、人を幸せにするものではないでしょうか。人生の喜びや悲しみをみせ、立ち向かう勇気を与える。妹さんが見たかったのはあなたのそんなお芝居だったのでは。非常に残念です」

右京の見事な推理に、薫は「リバーブを見抜くとは、さすがですね。犬の聴覚並みですね。犬のお巡りさんだ」。一瞬ムッとする右京だが「面白いじゃないですか」と応じるのだった。

【相棒22】4の感想とまとめ

女性一人で遺体をどうやって運んだのか、盗聴器の編集は?とか少しモヤモヤすることもありましたが、クラシック好きな右京さんの耳の良さ が、テーマだったと思えば、よしとしましょうか。藤井美菜さんの女優を演じて、犯人演じる演技も見事でした!

記事内の画像はテレビ朝日「相棒22」の公式サイトより

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