【どうする家康】46話|「大坂冬の陣」で千姫が板挟み。家康が「アレ」を使った理由は?
【どうする家康】46話のネタバレと視聴率!「大坂冬の陣」で千姫が板挟み。家康が「アレ」を使った理由は?
第46話「大坂の陣」が12月3日に放送されました。家康最後の大戦「大坂の陣」が始まります。
今回は、【どうする家康】46話のネタバレと視聴率・感想・レビューをお届けします。
【どうする家康】46話の視聴率
【どうする家康】46話の視聴率は11.6%でした。
【どうする家康】46話のあらすじ
【どうする家康】46話のあらすじです。
千姫を思う家康
三浦按針の土産の「ぺんすう(ペンシル/鉛筆)で、絵を描く家康(松本潤)。絵を描くのが好きだった千姫(原菜乃華)にあげたら喜んだだろう。家康が千姫を思い出していた頃――。
慶長19(1614)年・夏。大坂城。豊臣秀頼(作間龍斗)と囲碁を打つ大野修理/治長(玉山鉄二)。そのときが来たら「このときを待っていたと秀頼様のもとに多くの者が集まる」と言う。「何のことか」と問う千姫、「もうすぐ豊臣の世が甦る」と笑顔の茶々(北川景子)。
方広寺鐘銘事件は大野修理の策略
方広寺大仏開眼供養を翌月に控えた慶長19(1614)年7月、その事件は起きた。大仏殿の巨鐘に刻まれた「国家安康君臣豊楽」という銘についてである。
儒学者の林羅山(笑い飯哲夫)は「黒衣の宰相」の異名をとる臨済宗の高僧・金地院崇伝(田山涼成)ら知恵者も同道している。「『家康』の名を首と胴に切り分け、豊臣を主君とする世を楽しむ。明らかに呪詛の言葉でございます」と批判。しかし、徳川からいくら指摘をしても、豊臣はあくまで言いがかりだと言うだろうと金地院崇伝。
これを見逃せば幕府の権威は失墜し、豊臣はますます力を増大させていく。されど処罰すれば、徳川は豊臣を潰すために卑劣な言いがかりをつけてきたとみなされ世を敵に回す。「実に見事な一手」、腹をくくるしかなさそうだと正信。
「倒したいんじゃな、このわしを」
豊臣は三択和睦を拒否
「すべては自分の不手際、鐘をすり潰す」と豊臣家家老の片桐且元(川島潤哉)が秀頼に告げる。加藤清正ら豊臣恩顧の古参家臣たちが相次いでこの世を去り、今やこの片桐だけが、かろうじて徳川と豊臣の仲をつないでいる。
秀頼には国替え、またはほかの大名と同様に秀頼を江戸に参勤させるか、あるいは茶々を人質として江戸詰めにするか、究極の3択を迫る正純と家康。
「どれも選べるわけがない」と茶々。「これは豊臣を潰す徳川の謀略だ。古狸の悪辣な仕打ち、断じて許すべからず」と修理。「こうなるとわかっていてあの銘を刻んだな!」と今更修理の企みに気づく片桐。修理は、片桐が頼りにならなかったからだと言う。
「戦をして豊臣を危うくさせる気か!」と声を荒げる片桐、「徳川に尻尾を振って豊臣を危うくしておるのはお手前であろう!」と返す修理。
片桐が引き続き徳川との仲裁役を申し出ると、秀頼は承諾する。「あれはもう狸にからめとられておる」と修理。「面白くない」と茶々。
千姫と秀頼。修理が片桐の家康への内通を疑い、亡き者にしようとしているのか。秀頼は戦をしたいのかと問う千姫。世を取り戻さねばならぬと言う秀頼もまた、「豊臣秀頼」として生まれた運命を背負っていた。
<江戸城>
秀忠(森崎ウィン)と江(マイコ)。戦をやるにしても兵力の差は歴然、少し懲らしめればいいだろうと甘い考えの秀忠に、総大将を務めるよう促す江。千姫のことを見捨てる覚悟もしているが、もちろん助けたい。千姫のことを可愛がっているからひどい仕打ちはしないだろうという秀忠に、戦となれば鬼になる人だと江。
<大坂城>
上方はすでに戦の気配が高まり、関ヶ原で敗れた長宗我部盛親(火野蜂三)や毛利勝永(菅原卓磨)、出家して常真と名乗る織田信雄(浜野謙太)ら、かつての大名や武将たちが続々と集まっていた。 信雄は、こっそりと千姫に囁く。家康には世話になったから戦はしたくない。和睦(わ・ぼ・く)が好きだから、片桐と自分で何とかする、と。千姫は修理が片桐を殺す気だと告げる。信雄と片桐は、京の五徳の助けを借りて伏見城に身を寄せた。
これで徳川と豊臣を繋ぐものがいなくなった。大坂は戦を渇望する反徳川の牢人たちであふれ返り、全国から10万を超える兵が集まっているという。家康は、諸国の大名に大坂攻めのお触れを出すことと大筒の用意を正純に命じる。
<駿府城>
正信がやってくる。自ら戦に出るため、甲冑を用意していた家康。「⋯⋯年寄りがこんなものつけて、笑われんかのう」。あちこち痛いふりをして戦に出たくない気持ちを表す正信。昔から変わっていない。
秀忠は総大将を務めるつもり。一度任せてみてはと提案する正信に、「知らんでよい、人殺しのすべなど。覚えんでよい」と答える。この戦は徳川が汚名を着る戦となる。信長や秀吉と同じ地獄を背負ってあの世へ行くのが自分の最後の役目だと、とうに覚悟はできている。正信もお供する覚悟を決めた。もともと汚れ切ってますからの。嫌なツレじゃと笑う家康。ひとりになると「南無阿弥陀仏」と写経を続けた。
【どうする家康】46話のネタバレ
【どうする家康】46話のネタバレです。
「大坂冬の陣」が始まった
<大坂城>
秀頼が関ヶ原で討ち死にした大谷吉継(刑部)の息子の大谷吉治(東山龍平)黒田家家臣の武闘派・後藤又兵衛正親(蔵原健)や、宇喜多家家臣のキリシタン明石全登(小島久人)ら関ヶ原で活躍した知勇の豪将たちがそろっていた。そして赤備えの具足を身につけているのは、二度も徳川に勝利した真田信繁(日向亘)。
「今この時、徳川家康を討ち滅ぼし、天下を我らの手に取り戻そうぞ」と茶々。「亡き太閤殿下の夢を受け継ぐ、ともに夢を見ようぞ!」と武将たちを鼓舞する秀頼。茶々は、千姫にも激励の言葉を言わせる。「豊臣のために、励んでおくれ!」、千姫は複雑な気持ちの中、必死でそれだけ言った。
徳川方は総勢20万に及ぶ大軍勢で、天下一の城塞都市である大坂へ進軍。慶長19年11月、「大坂冬の陣」が始まった。家康は大坂城の南、一里ほどの距離にある茶臼山に本陣を敷いた。三河時代からの家臣で生き残ってきた渡辺半蔵守網(木村昴)が若い兵の指南役を命じられる。
秀忠が作戦の指示を出そうとすると、すべて自分がやると家康。すべての責は自分が負う。家康は秀忠を汚したくないのだろう。
真田丸VS大筒
徳川は圧倒的な兵力で勝利をおさめていったが、豊臣が和睦に応じることはなかった。そればかりか、真田信繁が作った「真田丸」が徳川を非常に苦しめた。「南無阿弥陀仏」を書き続けていた家康は「アレ」を使うことにすると決断。「アレ」とは大筒=大砲のことだ。本当は使いたくなかったが、身内を守るために多くの命を犠牲にしてはいけない。
備前島からの砲撃は大坂城を壊していく。秀頼は女たちを天守閣に逃すが、そこにも砲弾が届いていた。
「こんなの戦じゃない!」「もうやめろ!」と家康につかみかかり、懇願する秀忠。
これが戦じゃ。この世で最も愚かで醜い人の所業じゃ。
大坂城では、崩れ落ちる天守閣の中で、茶々が千姫をかばって倒れた。何人もの侍女たちも倒れている。千姫は、「義母上!」と茶々に何度も呼びかけた。
【どうする家康】46話の感想とレビュー
戦のやり方など知らんでも良いって、どうする?って迷いながら乱世を戦い抜いてきた家康だからよりずっしり来る……
— あず (@eee_moriazu) December 3, 2023
千姫の立場苦しすぎる………
どうする家康。あれ、アレ、大阪だから、ARE? 一気に犠牲になるのは、どんな戦でも悲しい、今。
— マルオヨシコ (@shirabehito) December 3, 2023
もともと政略結婚だとはいえ、秀頼とは仲睦まじい千姫。大坂の陣では、まさに徳川と豊臣の板挟みとなってしまいます。かわいい孫娘、かわいい娘を守りたいという気持ちは、家康も秀忠も同じだけれど、身内を守るためにこれ以上多くの人の命を奪ってはいけないと、家康はアレ=大筒=大砲を使うことを決断します。
本気ですべてを自分で背負って、信長や秀吉のように地獄に行くつもり。秀忠にはきれいな心でやさしいままで、世の安寧を守ってほしい。だからこれで戦は終わり。最後の戦ですべてのケリをつけると覚悟した家康の強さと悲哀、それを支える戦友・正信の絆は感動的でした。
ほかの大河ではどう描かれたかはわかりませんが、今回は茶々が千姫をかばって倒れます。茶々にとっても、素直な千姫はかわいい義娘だったんですね。そんな豊臣家の最期はいったいどう描かれるのでしょうか?
最終回まであと2回!
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