【わたしの一番最悪なともだち】14話ネタバレ・感想｜流しそうめんは一本の道？内定ブルーの描写が秀逸！

2024年11月11日

流しそうめんは一本の道？内定ブルーの描写が秀逸！

【わたしの一番最悪なともだち】14話が９月12日(火)に放送されました。
（再放送：9月16日土曜午前0時10分）
笠松ほたる（蒔田彩珠）は日粧堂の内定をもらうことができました。
ところがなぜか素直に喜べません。
長野慎吾（倉悠貴）との「役作り会」最終回のシーンは、道が決まった者と決まらない者の心情が伝わってくる名シーンです。

それでは【わたしの一番最悪なともだち】14話のネタバレ、感想をお届けしていきます。

【わたしの一番最悪なともだち】14話のネタバレ

内定を素直に喜べない

笠松ほたる（蒔田彩珠）は、内定を喜んで両手を握りしめてくれた鍵谷美晴（髙石あかり）の手を思わず離してしまった。
それは痛かったから。手ではなく心が。

ほたるは母純子（紺野まひる）に電話する。
これから仕事だと言うので、かけ直そうとすると、
「後回しにすると言葉にホコリかぶるから、今言いなさい」と言われ、内定の報告をした。
母はとても喜んでくれた。
そして「地面に落ちてるセミにはくれぐれも気をつけなさいよ」
と謎のアドバイスをする。
ほたるは週末に実家に帰ることになった。

バイト仲間の“６度５分”のメンバーに内定の連絡をすると、次々と送られてくる祝福のスタンプ。
クリーニング店の店主東聡美（市川実日子）は、お祝いに手作りのチョコレートを渡してくれた。

でもなぜかほたるは素直に喜べないでいた。
美晴のプロフィールを拝借して就活したことの罪悪感だけではなかった。
自分でもその違和感がわからないでいる。
長野慎吾（倉悠貴）を訪ねて大学の演劇サークルの部室に行ってみるが会えなかった。

自分の行く道が決まっていくということ

“６度５分”の光莉（井頭愛海)、凛香（宇野桃奈）、絵里（笠間優里）がお祝いに集まってくれた。
光莉はほたるが元気がないことに気づく。
「なんだか冷静になっちゃって」というほたる。
みんなそれぞれ、未来が決まっていくことについての想いを話す。
自分の行く道が見えているのが不安だと光莉は言うが、凛香と絵里はむしろ安心じゃないかと言う。

グループディスカッションで連絡先を交換した城島和佳奈（久間田琳加）と青山悠太（大八木凱斗）も内定が決まり、グループ名は“就職戦友（仮）”から“日粧堂2024年入社”に変更された。

「役作り会」の最後は流しそうめん

慎吾から、何かあったのかと電話が来た。
部室では慎吾の後輩に名乗らなかったのにどうしてわかったのか聞くほたるに、わざわざ自分を訪ねてくる部外者はほたるくらいしかいないからと言う。
内定の報告をすると慎吾はおめでとうと言って、「変」だと言ったことを気にしているかと聞いた。
「気にしてるっていうか、ちゃんと考えたかな。変わったのか、変なのか」
慎吾は「役作り会」の最終回を盛大にやろうと言う。

慎吾は優しいね。「ほたるがやりたいことなんでもいいよ」って。

「低予算で」って条件付きだけどね。「食べたいものでも行きたい場所でも」なんて言ってくれる友達がいるって良いなぁ。

ほたるがやりたいのは流しそうめんだったんだね。
おかあさんから送られてきた流しそうめん器は堂々巡りの象徴みたいになってたから、リベンジしたかったんだ。

でも、回る流しそうめんではなくて流れる一本の道を作ったことが、はからずもほたるの心情を象徴することになったのよね。

演劇サークルの部室でペットボトルで流しそうめんを作って食べるのが「役作り会」の最終回。
おいしく楽しく食べた二人だったが、片付ける途中でほたるはふと言う。
「慎吾って今どっち向きに立ってる人？」
ほたるは、これまではペットボトルで作った流しそうめんの道に背を向けて、部室の中を自由に歩いたり物にさわったりできる状態だったけれど、内定が出た今は一本の道を前にして進むしかない、と話した。
内定が出た時もみんなにお祝いされている時も単純に嬉しいと思えなかったのは、目の前の道がはっきり見えたことが不安だったんだ、と。
慎吾は、「俺はこっち向きかな」と言いながらブルーシートに寝転ぶ。
「道があるの知ってて見ないようにしている」
ほたるも横に寝転んでみて、天井が汚いと言うのだった。

【わたしの一番最悪なともだち】14話の感想

慎吾のTシャツ

自由奔放罪な慎吾。
彼のTシャツからも目が離せない、のです。

夜ドラ【#わたしの一番最悪なともだち】

慎吾のTシャツシリーズ
・仮釈放中
・I❤️ポッピン
・ハンバーガー
・お前どこ中だよ（New！）#イチとも
明日もこの続きをどうぞ
月～木
夜10:45～[総合]https://t.co/CIP7eIh1nI pic.twitter.com/i7Efnm9kiX
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) September 12, 2023

慎吾のTシャツ、毎回面白いですね。
ほたるの気持ちに寄り添い、時には厳しい言葉も言ってくれる友達。
道があるのは知っているけれど見ないようにしている慎吾の胸に「お前どこ中だよ」の文字。

道が決まってしまうことへの不安

#わたしの一番最悪なともだち第14回

あんなに欲しかった内定が出たのに進む道がはっきり見えたことで不安を感じるほたるの気持ちに、手作りの流しそうめんが結びつく脚本が秀逸。不安定な状態に慣れると、そこから抜け出すことに不安を感じるのは少し分かる気がする。#イチとも #蒔田彩珠
— 🌻dramakie🌻 (@dramakie) September 12, 2023

ほたるの気持ちわかる。道が見えないのは不安だけど、いざその道がひとつになったら本当にこれで良かったのかって感覚、自分にもあった。実はその先が枝分かれしていたり、一旦戻って別の道を探すこともできるんだけど、学生の頃はその選択肢になかなか気付けないよね#わたしの一番最悪なともだち
— あめれもん (@conua) September 12, 2023

ペットボトルで作った「道」を流れたそうめん、ほたるも慎吾もおいしく食べたんですよね。
まず、進んでみることで、自分にとって大切なものが見つかるかもしれません。
流しそうめんが流れていく先は一つですが、自分の行く道はその時その時選択できます。

次回、15話は9月13日（水）午後10時45分からです。
ほたると慎吾の関係に変化が？どうぞお楽しみに！

記事内画像出典：わたしの一番最悪なともだち公式サイト