【夕暮れに、手をつなぐ】最終回のネタバレと感想!空豆と音の恋の行方は?
【夕暮れに、手をつなぐ】最終回のネタバレと感想!
広瀬すず主演の火曜ドラマ【夕暮れに、手をつなぐ】の最終回が2023年3月21日(火)に放送されました。
パリへ渡った空豆。そして3年後、ふたりの恋の行方は?
今回は【夕暮れに、手をつなぐ】最終回のあらすじネタバレ・感想について。
【夕暮れに、手をつなぐ】最終回の視聴率
最終回の視聴率は6.4%でした。
【夕暮れに、手をつなぐ】最終回のあらすじネタバレ
最終回のあらすじネタバレです。
最終回のあらすじ
「音の消えた世界」
デザイナーとしての夢のために、空豆(広瀬すず)は母親・塔子(松雪泰子)と一緒にパリへと旅立つ日が近づいていた。運命的な出会いから、忘れられない日々を一緒に過ごした空豆と音(永瀬廉)の、胸を締め付ける切ない恋の行方とは!?
最終回のネタバレ
塔子とパリへ
空豆(広瀬すず)は、塔子(松雪泰子)と共に実家に。並んでたまえ(茅島成美)にパリ行きを報告する。「よく帰ってこれたな」と皮肉を言われながら頭を下げる塔子。
たまえは空豆の5歳の誕生日に送ってきた小さな洋服を見せる。里心がつくからと見せずにいたものだった。空豆の目から自然と涙がこぼれる。
塔子と空豆はふたりが別れる最後の日と同じようにバス停にいた。塔子が空豆の掌に”なのはな”と書いた思い出が蘇る。空豆は自分のブランド名を考えていた時に”菜の花”にしようと思ったが、塔子のブランド名「コルザ」がフランス語で菜の花だったことを知ったと話す。「偶然よ」とかわす塔子。空豆はそっと塔子に近寄り手を握る。「ごめんね、空豆」塔子がポツリと言う。心の氷が解けたような和らいだ表情になる空豆。
セイラの告白
葉月(黒羽麻麻璃央)は真紀子(松本若菜)にユニバーサルレコードに呼び出され、餞別を渡された。セイラ(田辺桃子)に行き会い、「音君とはうまくいってるの?」とそっと聞く葉月。勘違いに驚いたセイラは葉月を呼び止める。音とセイラが抱き合う姿を空豆が目撃したことを話すと困惑な表情になるセイラ。
荷物をまとめた空豆。「この暮らし、人生で一番楽しかった」と言う空豆に響子は「これからもっといいことあるんだよ」と両手を広げる。ハグし合うふたり。
下宿の外で深々と頭を下げ、出ていく空豆。
レコーディング中のセイラは、合間にあの雪の夜自分の嫉妬から空豆と葉月が付き合っていると嘘をついたことを白状した。そしてふたりのハグを見て勘違いしていることを話す。「空豆に気持ちを伝えてあげて」とセイラ。しかしレコーディングがやり直しに。真紀子に事情を話すが「今録り直さないと間に合わない。どうする?」と言われた音は「レコーディングに戻ろう」と言った。「俺たちまた三人で会えるじゃん。紅白決まったらあいつが俺たちの衣装を作る。な、行こう」。
音を迎えに来た響子や博(酒向芳)、小春(伊原六花)に行けないことを伝え、響子に手紙を託す音。
出発直前の空豆と葉月。響子たちがやってきて別れを惜しむ。音の手紙を渡す響子。
出発ロビーに向かう時、葉月は気を利かせてその場を離れる。音からの手紙を取り出す空豆。短い手紙を読んだ空豆は他に何も入っていないことを確認し、手紙をしまい込む。
そして3年後
空豆は実家に戻っていた。
実家で親戚のウエディングドレスを試着させている空豆。その部屋にはたくさんのトロフィーが飾ってある。
たまえが、塔子からの手紙を読んでいる。
「お母さん、あの子はパリの水には合わなかったようです。シーズン毎に来るコレクションとその年の流行りに合わせたデザインがあの子の想像の翼を持って行きました。あの子の心を窮屈にしていきました。私はあの子の目指すものを理解したつもりです。そして日本に返しました。よろしくお願いします。
追伸 桜の咲く頃にはまた帰ります。そしてその頃までにエレベーター付くように手配してあります」
空豆の散歩する風景に中に”ビート・バー・ミニット”のアリーナツアーの看板がある。
地元のカラオケスナックで徹(遠藤憲一)と会う空豆。葉月はパリに残りコルザでパタンナーとして頑張っていると話す。「東京に戻って来ないか」と言う徹。「パリで成功したのにもったいない」と言う徹。何度も誘われているらしい。空豆はパリで眠れないほどデザインに追いまくられファッションもデザインもよくわからなくなった。何のために誰のために作っているのかわからなくなった。作ることにときめかなくなった話す。「誰もが通る道だ。お前のデザインには力がある。世界中の人に着てもらいたいと思わないのか」と説得するが首を横に振る空豆。「おいは目の前の人が幸せになるのが見たか。隣の人がたまに博多に出かける時に着る服や畑仕事の服を作りたい」と言う。「正真正銘のバカだな」とあきれる徹。どうやら空豆には競争が合わないらしい。
「人生を戦うために生まれてきた人と、楽しむために生まれてきた人がおる。おいは楽しむために生まれてきた。先生とは違う」
スマホの写真を見せる空豆。新しいデザインの洋服の写真だ。その肩口から垂れたリボンの先は同じ長さではない。それを見た徹は、「これをみんなが真似をするとリボンの長さが同じになっていく。それが気にならないのか?」と聞く。「気になる」と答える空豆。「それが神様に与えられたギフトだ。お前に与えられた才能だよ。いいか、生きているのが楽しいだけの奴なんているかよ。俺そんなの信じないね。どう生きたって楽しいだけなんてあるわけない。楽しみながら戦うんだよ。もう一度東京でやりなおさないか?」
「いや、おいは自分の道、ここで見つけましたんで」と笑う空豆。
紅白出場で
ビート・バー・ミニットの紅白初出場の記者会見が行われている。今の気持ちは?と聞かれ、「やっとここまで辿り着いた、そういう気持ちで胸がいっぱいです」
そのニュースを見ている空豆。そこにセイラから電話が入る。「おめでとう」というセイラに話があると言い、「私、空豆のこと好きだった」と告白するセイラ。「おいもセイラのこと好きだった」と返す空豆に「友達としてじゃなくて、恋愛として。でも空豆が音君のこと好きだから嫉妬して嘘ついたの。空豆が葉月さんと付き合ってるよ、って」そしてあの時は空豆に気持ちが届かない自分を音が慰めてくれていただけと説明する。謝るセイラに「もうええよ。昔の話と。それより、紅白頑張ってな。おい見るから」と答える空豆にホッとするセイラ。しかし、空豆の心はざわついていた。
福岡での再会
買い物から帰ると音から手紙が来ていた。その中には福岡公演のチケットと、「来て」と一言だけ書かれた紙が入っていた。
公演に来た空豆。招待席の受付で事務所の女性から終演後バックステージに来てほしいと伝言を受ける。それを聞いた空豆は「急用で」と言って出てきてしまう。外に漏れる音を聞きながら帰っていく空豆。
音から「何で帰ったの?」とメッセージが入る。「場違いや」「話がある。明日の朝一の飛行機で帰る」「忙しそうやね。なんね、話って」「実は俺…やっぱ会って言いたい。今日会えないかな」「なんね、話って」
現場での打ち上げに誘われる音。
「打ち上げが10時過ぎになると思う。11時にあの…」というメッセージの続きを見る間もなく空豆のスマホの電源が切れてしまう。読むことも返事を返すことも出来ない。
遠回りの末に
帰りのバス停でバスを待つ空豆。時計は10時半。「11時にあの…」という文章を思い返し、何かをひらめくと走り出す。
福岡の街の中を走る空豆。
なかなか終わらない打ち上げ。真紀子が気を利かせて音に目配せする。
空豆が来たのは音と初めてすれ違いざまにぶつかり、イヤホンを取り違えた横断歩道。
音もそこへ向かっていた。しかし時間はすでに11時5分。
報道で座り込み、ひとり涙を流している空豆。
音が歩道までやってきた。
しかしそこにはもう空豆の姿はなかった。ふと見ると、歩道橋の手すりに空豆のマフラーが縛り付けてある。それを手に取り近くを探すと…空豆がいた!
「空豆!忘れ物」
歩道橋の上から下を歩く空豆に声をかける。見上げる空豆。「俺さ、紅白出たらまた空豆に会えると思ってがんばった。それであんな風に出会うなんて運命だって信じていた。あんな風に同じ曲、同じ日に同じ場所で聞いてるなんて」
「気づいとったと?」
「すぐに」
「おいも、忘れられてるかと思って言えんかった」
「好きだった。好きだ、今も」
歩道橋の上へ走り、しっかりと抱き合う二人。
「約束だよ。紅白の衣装作って」
「おいでいいと?」
「そのためにがんばったから」
「バカじゃ」
幸せそうに抱き合うふたり。マフラーを首に巻いてあげる音。
「好きだよ。俺と付き合って」
「今更やなか」と音のほっぺをつねる空豆。
キスを交わすふたり。
「もうは離れんで」と飛びつき何度も唇を合わせる。
紅白のバックステージで音とセイラの衣装をチェックする空豆。ビート・バー・ミニットの紹介の声が聞こえ、「いってらっしゃい」とふたりを送り出す。大きな拍手の音に包まれる。
おまけ
下宿の縁側でパリ行きの時に渡された手紙を声に出して読んでいる空豆。
「空豆、俺たちまだ夢の途中だろ、お互いがんばろう。永遠の同志へまた会える日まで。タフに生きよう 音」笑いながら読む空豆に「なんで読むの?なんで持ってきてんのそれ」と怒っている音。茶化す空豆に「ウザい」と一言。
そしてその封筒の中にイヤホンがひとつ。「これは?」と聞く空豆に「また逢う日まで預けたつもり」と言う音。「返せ」と言う音に笑っていじわるしながら返す。
「なんか聞こえてくるようだね、あの日のヨルシカ」。「了解」と言うとスマホであの日に二人が偶然聞いていたヨルシカの曲をかける空豆。
思い出の曲が流れる中、笑って目を合わすふたり。その手はしっかり繋がれていた。夕暮れの中、音の方にもたれかかる空豆。
おわり。
【夕暮れに、手をつなぐ】最終回の感想
最高のハッピーエンド
ふたりはやっと結ばれました。仕事の上でも成功し、最高のハッピーエンドです。途中の音の悲し気なモノローグからは想像もできないエンディングでした。
通常ではこれほど順調にすべてが上手くいくストーリーはありえません。大抵は夢に大きな壁が立ちふさがり、思うように夢が叶わないことで感情移入させるのが常套手段なのですが、この作品はふたりの恋物語を中心にし、恋の成就に夢の成功が壁となることで何もかもがスッキリする結末を用意したわけですね。筆者は個人的にこういうエンディングは大好きです。
もう少し時間的変化がほしい
音は『紅白に出る=空豆にまた会える』ということをモチベーションにしてがんばってきたわけです。そして望み通りになった。ただ、音にしろ、空豆にしろ、空白の3年間を過ぎてもう少し外見的な変化がほしかったかなというのが率直な感想です。あまりに変わらなさ過ぎてビート・バー・ミニットの人気が出ていることや、空豆がパリで成功したことを看板やトロフィーで表現しただけなのはちょっと手抜きな感じに思えました。
しかし、空豆は最後までブレることなく空豆でしたし、ハッピーなエンディングに感動したのは事実です。
最後にキャスト、スタッフのみなさん、3か月間お疲れ様でした。
記事内画像出典:『夕暮れに、手をつなぐ』公式サイト援護
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